グノシーから“スポーツ特化”の情報アプリ登場、今後もバーティカル領域のサービス拡充へ

ニュースアプリ「グノシー」を軸に、KDDIと共同開発する「ニュースパス」や女性向け情報アプリの「LUCRA(ルクラ)」など複数の切り口の情報メディアを展開するGunosy。同社は今後、特定の領域に特化したバーティカルアプリを増やしていく計画だ。

Gunosyは11月15日、その第一弾としてスポーツ特化の情報アプリ「グノシースポーツ」のiOS版を今月末より提供すると明らかにした。

グノシースポーツは、独自のアルゴリズムを用いてスポーツに関する情報を配信するサービス。野球、サッカー、バスケットボール、テニス、ゴルフなど、様々なスポーツのニュースを閲覧できるほか、試合予定や結果を速報で入手可能だ。

試しに「鹿島アントラーズ」をマイチームに設定してみるとこのような感じだ。マイチームタブから順位や結果、最新ニュースを一覧できる

10月から先行してAndroid版が提供されているので僕も試してみたけれど、マイチーム機能が便利だと感じた。最初にJリーグのクラブやプロ野球チームからお気に入りの“マイチーム”を選択することで(もちろん後からも追加できる)、チームの最新情報や試合結果、順位表などにすぐアクセスできるようになっている。

iOS版の配信タイミングに合わせてAndroid版もアップデートする予定とのことで、今後はスポーツに関連した配信コンテンツの強化を進めていく方針だ。公式サイトの説明を見ている限り「ハイライトの動画」「詳細なゲームの流れや、仲間たちの熱い声援」に関する機能も予定しているようなので、グノシー本体とは一味違ったグノシースポーツならではの機能が増えていくのかもしれない。

先月公開された2019年5月期の第1四半期決算説明資料でも“バーティカル領域のアプリ切り出し”に関しては触れられていたけれど、Gunosyでは今後も別領域のアプリを準備している模様。「バーティカル領域のアプリコンテンツを拡充し、ユーザーが求める情報を各アプリから快適に届けられるよう、需要にあったアプリのご提供を目指して参ります。」としている。

「グノシー」でライブ動画番組が2月24日スタート、クイズとエンタメトークから

2018年1月にライブ動画の配信を開始すると発表していたGunosyが、情報キュレーションアプリ「グノシー」で配信する初回コンテンツの内容を発表した。

今回発表された動画コンテンツは以下の2つだ。

  • グノシーQ : トリビアクイズで連続したら賞金を山分け。配信時間は毎日21:30から。
  • ウワサTV : 話題のネットニュースについて掘り下げるエンタメトーク番組。配信は毎週水曜日の21:30から。

「グノシーQ」の初回配信は2月24日、「ウワサTV」は3月7日から配信される。

これらのライブ動画は、Gunosyが企画段階から参画し、レシピ動画サービスの「DELISH KITCHEN」を手がけるエブリーと共同で制作した。同コンテンツの特徴としてGunosyは、「ユーザー参加型のインタラクティブ性」としている。グノシーQではタレントも起用する予定だ。

Gunosyは、このライブ動画サービスによって「ユーザーのサービス体験をさらに向上させ、ユーザーが求める情報が届くプラットフォームの構築を目指す」と述べている。

今後同社は、グノシーに加えて、ニュースアプリの「ニュースパス」や女性向け情報アプリ「LUCRA(ルクラ)」でも同様にライブ動画の配信を開始していく予定だ。

キュレーションアプリ提供のグノシー、東証一部へ市場変更を発表

ニュースのキュレーションサービスを提供するGunosy(グノシー)は、12月21日付けで東証一部へ市場変更することを発表した。

Gunosyは2012年11月設立。キュレーションサービス「グノシー」や自動で選定したニュースや情報を届ける「ニュースパス」などのサービスを展開している。マザーズに上場したのは創業からおよそ2年半の2015年4月だ。

Gunosyはその後も順調にユーザーを獲得し、収益の柱となる広告事業も伸びているようだ。2017年7月時点で「グノシー」のダウンロードは2000万を超え、2017年10月には「ニュースパス」も400万ダウンロードを超えた。

広告事業では、読者の興味関心に合わせたターケティング型広告「Gunosy Ads」と外部のパートナーメディアへ広告配信を行うアドネットワーク「Gunosy Ad Network」を提供している。2018年5月期の第1四半期説明資料によると、2018年5月期の売上高は24.1億円(前四半期比14%増)で、8四半期連続の増収となる。