「Context is King」 – コンテキストが王様の時代

「コンテンツが王様」「Content is King」、今日のSEO、そしてコンテンツマーケティングブームを代表する名言です。しかしコンテンツはあくまでコンテンツ、実際はそれが存在するコンテキストを通して初めて意味や価値を持つともいえ、その意味ではコンテキストこそ真の王様なのかもしれません。米国フォード社のデジタルマーケッターによる一歩進んだ考察を。 — SEO Japan

ビル・ゲイツが、あの名言、「Content is king」(コンテンツが王様)を残したのは、20年近く前の1996年だ。同氏の主張は、今でも大部分において正しい。

2006年、シェル・イスラエル氏ロバート・スコブル氏は、共同で「Naked Conversations」を執筆した。この本は、現在のソーシャルビジネスの時代の到来を予言していた。両氏は、この時代が、ブログ、そして、顧客と会話を交わす(そして、恐らく、顧客の声に耳を傾け、顧客の要望を学ぶ)企業の力を軸として展開されると推測していたものの、ソーシャルメディアが、企業のコミュニケーションで担う大きな役割の土台を作っていた。

そして、2013年、スコブル氏とイスラエル氏は、再び、これから世界が向かおうとしている目的地を「The Age of Context」の中で、再び言い当てている。両氏は、この本の中で、5つの影響力を持つ要素を特定している — ソーシャル、モバイル、データ、センサー、位置情報。これは、人工知能を持つコンピュータが登場する映画「2001年宇宙の旅」のようなSFではなく、– たとえ、全容は明らかになっていなくても、現実の世界の話であり、事実、この5つの要素は私達の身の周りに存在する。今なら「Context is King」(コンテキストが王様)と言っても、全く問題はないはずだ。

この本で、スコブル氏とイスラエル氏は、様々な例、そして、この5つの原動力をビジネスに活用している企業 — Uber、Apple、Phillips、Google Glass等を紹介している。あまりにも多くて、ここで全ての会社の名前を挙げることは出来ない。シェル・イスラエル氏はジャーナリストとして経験を豊富に持ち、そして、ロバート・スコブル氏は、起業家や重役に対してインタビューを精力的に行っている。その結果、リサーチの行き届いた内容に仕上がっている。

ここでは、交通の章で取り上げられていたFordの例を詳しく見ていくことにする。個人的にコンテキスト(事情、背景)の面で関連しているためだ。イスラエル氏とスコブル氏は、Googleの自動運転車が、1秒につき700メガバイトのデータを生成する(偶然にも2013年版のFordのFusion は、既に1秒間に数百メガバイトのデータの生成に成功しており、1600万行のコードを持っている — TwitterとFacebookを合わせたコードよりも多い)と指摘しているものの、全ての車がこのレベルの量のデータを生成すると、クラウドが破壊されるとも推測している。

嬉しいことに、この本ではFordのテクノロジーが少し紹介されている。勿論、全ての情報を網羅することは不可能だが(インフォマーシャルではないので確実に無理)、とりわけ人気の高いイノベーションの一つに数えられる、MyKeyが取り上げられていた。MyKeyとは、ドライバーが、キーフォブをプログラムして、最高速度、ラジオのボリューム、ラジオ曲を制限し、また、シートベルト着用のリマインダー、そして、早い段階での燃料の減少に関するリマインダーを発するシステムである。また、ZipcarTechShop、そして、ネットに接続した車の中心にスマートフォンを据え、持ち込まれたデバイスを承認する、SYNCおよびMyFord Touchハンズフリー車載用インフォテイメントシステムへのFordの取り組みも触れられている。

当然ながら、自動運転を行う車は、大きな注目を集めるはずである。最近、この類の車は、大勢の消費者の好奇心を掻き立てているように思える。しかし、Ford – そして、その他の多くの自動車のメーカー – では、個々のポイントが既に明らかになっており、あとは点と点を結ぶだけである、と言う事実を理解していない人もいる。例えば、私が運転するFusionは、視界に入らない可能性がある車が存在する際、左のサイドミラーで伝えてくれるBLIS(Blind Spot Information System: ブラインドスポット情報システム)、そして、後方から車が近づいている際に、知らせてもらえるCross-Traffic Alertを搭載している。Active Park Assistは、ハンドルに触れることなく、駐車することが出来る。また、Adaptive Cruise Control(適応走行制御機能)とLane Keeping Assist(車線保持補佐機能)のおかげで、前を走る車のスピードに合わせて運転し、また、レーンからはみ出ると、車をレーンの内側に戻してもらえる。

このテクノロジーを全て組み合わせると、自動運転が実現する。イスラエル氏にも伝えたように、Fordでは、車を運転する楽しさ、そして、ハンズオンの運転を可能にする点を重要視している。時間の経過と共に、そして、特定の目的においては、「ドライバー不在」のシナリオが、受け入れられるようになるだろう。しかし、大勢の車のオーナーが、単純に後部座席に座るとは私には思えない。周りの自動車が予測出来ない動きを取ることもあるため、やはり、ドライバーはハンドルの近くにいる方が良い気がする。

ビル・フォード会長は、Fordを創設した祖父が約束した – 全ての国民に安価な交通手段を提供することと言う目標は、巨大な都市が集まる世界でのFordの役割であり、ただ単に自動車を増やすのではなく、機動性の改善に貢献することだと、熱く語ることがよくあるそうだ。 車-to-車のコミュニケーション、そして、車-to-グリッドのコミュニケーションは、データを処理する上で役に立ち、センサーと位置情報を用いて、運転の状況を把握し、リアルタイムのアップデートを介して、フィードバックをドライバー/車体に与える。これは、そこまで型破りなアイデアではない。


シェル・イスラエル氏とロバート・スコブル氏は、Fordの技術を支えるK. ベンカテシュ・プラサド氏を取材している。同氏は、Open Innovationの取り組みをリードし、テクノロジーアドバイザー委員会に名を連ね、パロアルトにあるFordのシリコンバレーオフィスに主に勤務している。 プレサド氏もまた、自動車は究極のモバイルデバイス」だと指摘しており、「認知装置」と呼んでいる。

コンテキストの時代において、これは重要な意味を持つ。人間の感覚、そして、意思の疎通のみに頼ることは出来ないためだ。車を運転している時は尚更である。SYNCテクノロジーが搭載されたFordの車は、テキストを聞き、ドライバーが、スマートフォンに触れることなく、事前にプログラミングされた応答を最大で15本送信することが可能であり、また、電話を「おやすみモード」に設定することも出来る。しかし、自動車によって、既に大量のデータのやり取りが行われており、また、様々な第三者のサービスが、製品を提供している点を考えてもらいたい。自動化、そして、調整を運転の習慣(そして、好み — 自動車のパーソラナイゼーションが進んでいくため)にさらに活用することで、ドライバーが、指を動かすことなく、「コンテキスト」において、関連する情報につながり続ける状況を作り出すことが出来るようになるかもしれない。

可能性に関して、スコブル氏とイスラエル氏が、一歩先を進んでいることは間違いない。両氏は「Naked Conversations」で7年前に時代を読む力を証明していた。しかし、現在は、世界はさらに早いペースで動いており、「The Age of Context」では、さらに近い将来、このスキルを証明するようになるだろう。両氏が本の中で紹介した優れた起業や製品をほんの少しでも実感してもらえたら嬉しい。

実際に本を読んでもらいたい。ただし、現金で購入することを薦める。クレジットカードを使うと、「コンテキスト」を知られてしまう可能性があるためだ ;-)


この記事は、Scott Montyに掲載された「Context is King」を翻訳した内容です。

ウェブマーケティングに限定して考えると、そもそものフレームワークがある程度絞り込まれており、Content is Kingの発想で十分な気もしますが、実際はコンテキストを考えることがまず大事なのでしょうし、ウェブマーケティングにおいても、コンテキストをどこまで考えられるかがコンテンツの活用法も相当に変わりそうです。しかし米国の最新自動車業界事情を考える時、ついついテスラばかりが思い浮かんでしまいますが、フォード含め既存の大手メーカーがシリコンバレーと本格的に連動して今後の自動車シーンをリードする可能性もなくはないよな、とこの記事を読んで思ってしまいました。日本勢も負けじと頑張ってほしいです! — SEO Japan [G+]

コンテンツマーケティングを成功に導く10の小さな取り組み

コンテンツマーケティング関連記事第二弾はカリスママーケッター、ニール・パテルによる、さり気ないのに有益すぎるティップス集を。釣りタイトルに惑わされて読まない(そういう人いますよね)ままだと勿体ない充実の内容。 — SEO Japan

content marketing

何がコンテンツマーケティングキャンペーンを成功に導くのかご存知だろうか?意外なものが、結果を大きく左右する。もちろん、品質の高い、詳細なコンテンツは重要である。しかし、成功を保証するわけではない。

それでは、何が鍵を握っているのだろうか?

数多くの小さな取り組みである。その中には、楽に実行に移すことが出来るものもある。覚悟を決めて、時間を割いて、以下の単純な手法を実施するだけで良い。

それでは、コンテンツマーケティングの目標を達成するための10点の取り組みを挙げていく:

手法 #1: Twitterのプロフィール間で相互にプロモーションを行う

Twitterは、コンテンツマーケティングの取り組みで大きな役割を担っている。まずは、下の表で、過去30日の間に、Quick Sprout(私が運営するサイト)がTwitterから得たトラフィックをチェックしてもらいたい:

twitter traffic

Twitterが、トラフィックの大半を占めるほどのレベルに達するわけではないが、コンテンツをインフルエンサーに発見してもらえる効果はある。そして、インフルエンサーは、コンテンツをリツイートし、さらに、ブログで読者とシェアするようになる。

それでは、どうすればTwitterのトラフィックを最大限まで増やすことが出来るのだろうか?簡単なものだと、例えば、社内で、別のスタッフのTwitterのプロフィールと自分のプロフィールの間でプロモーションを行う手がある。恐らく、個人のプロフィールと会社用のプロフィールを持っているのではないだろうか?少なくとも、スタッフのうち数名はTwitterのプロフィールを持っているはずである。

経歴欄を介して、プロモーションを実施する:

twitter bio

ご覧のように、私はCrazy EggとKISSmetrics(どちらも私が運営するウェブサイト)のTwitterのプロフィールに@記号を使って、経歴欄からリンクを張っている。さらに、共同創設者のTwitterのプロフィールにもリンクを張っている。

twitter bio hiten

共同創設者、そして、その他にも数名のスタッフが同じことを実施している。

チーム内の全員にTwitterのプロフィールを宣伝してもらうと、すぐにフォロワーを増やすことが出来る。こうすることで、最新のブログの記事をツイートで告知すると、より多くのトラフィックが寄せられるようになる。

手法 #2: クリックされるキーワードをヘッドラインで用いる

コンテンツマーケティングの最も重要なポイントは、コンテンツの質だと考えてる人達は多い。この考え方は、ある程度、的を射ているが、ヘッドラインが面白くないなら、誰にもコンテンツを読んでもらえない。

ヘッドラインによって、ビジターが数百人になるのか、あるいは、数千人になるのかが決まる。

以下のワードは、多くのクリックを獲得する傾向が見られるため、幾つかヘッドラインで利用してもらいたい。

  1. How to(方法)
  2. [リストに関連する数字]
  3. 無料
  4. You(あなた、君、皆さん)
  5. アドバイス
  6. ブログの記事
  7. なぜ
  8. 最高
  9. すごい

上のキーワードは注目を集める効果があり、タイトルタグでも利用すると、自然のリスティングからのクリックスルー率が改善されるはずだ。

もっと詳しく知りたいなら、Copybloggerのヘッドラインの公式を参考にしてもらいたい。基本的には、上のキーワードを1つか2つ利用するだけで良い。

手法 #3: Facebook Connectを使ってEメールを集める

かつて、RSSフィードから多くのトラフィックが寄せられていたが、RSSフィードが使われなくなると、大半のブロガーはEメールアドレスを集める方針に戻した。なぜなら、Eメールをチェックする行為は、絶対に消えないからだ。

早くEメールリストを拡大したいなら、Facebook Connectを使うべきだ。Facebook Connectは、Facebookにログインしているユーザーが、ボタン一つでブログを購読することが出来るツールである。名前、そして、Eメールアドレスすら入力する必要がない。

facebook connect

Aweberを使って、ボタンを1回クリックするだけで、このタイプのオプトインフォームを作ることが可能である。

Facebook ConnectをEメールのオプトインに用いた前回のA/Bテストでは、コンバージョン率が24.1%増加していた。

つまり、Facebook Connectを利用すると、新しいブログの記事を投稿する度に、24%多くのビジターにEメールを送信することになる。

手法 #4: ブログの記事を疑問で締める

ブログで記事を投稿しても、コメントが1本も寄せられないことにうんざりしているだろうか?私は、この敗北感を嫌と言うほど味わったことがある。そこで、読者に参加してもらうため、様々な手法を試すようになった。

コメントの本数を増やす効果が最も高った手法が、何だったか想像することが出来るだろうか?当たり前に思えるかもしれないが、それは、ブログの記事の終わりで、質問を投げ掛ける手法であった。

時間を割いて、記事を最後まで誰かが読んだなら、その読者は没頭していたことになる。つまり、没頭しているなら、記事の最後の質問に対して、コメントを介して、質問に答えてくれる可能性は高い。

Quick Sproutで私が実施した実験の結果を紹介しよう:

  • ブログの記事の最後に質問を加えると、平均で18%コメントが増えた。
  • ブログの記事の最後で「パンダアップデートから、どのようにしてペナルティを回避しますか?」等の高度な質問を投げ掛けた場合、「トラフィックを増やすために、他にどんな取り組みを実施することが出来ますか?」等の一般的な質問を投げ掛けた場合と比べ、投稿されるコメントは11%少なかった。

実際にブログでテストする必要はあるが、ブログの記事を一般的な質問で終わらせる努力をしてもらいたい。

手法 #5: ざっと目を通せるようにする

Quick Sproutの記事には、全て小見出しが盛り込まれていることに気づいた方はいるだろうか?通常、本文内に2つか3つ小見出しを使い、最後に見出し「Conclusion」(結論)を用いている。

この記事では、小見出しは、手法 #1、手法 #2等が該当する。小見出しを利用すると、コンテンツを飛ばし読みすることが可能になり、各記事の重要なポイントを学びやすくなる。

昔は小見出しを使っていなかったが、小見出しを利用すると、ブログの記事に対するサイトの滞在時間が増えることが判明した。この手法を用いる以前の各記事の平均滞在時間は、2分41秒であった。しかし、現在、平均滞在時間は、3分26秒まで伸びている。

また、テストを通して、小見出しが、コンテンツの長さよりも、サイトの滞在時間に大きな影響を与えることにも気づいた。ブログの記事の長さを1000ワードから1500ワード以上、さらには、2000ワード以上に増やしたところ、平均のサイト滞在時間は、ほとんど増えなかった。しかし、小見出しを加えることで、没頭する読者が増加した。サイトに滞在する時間が長くなると、ブログの記事を実際に読んでいる可能性は高いと言えるだろう。

コンテンツに目を通すビジターの人数を増やしたいなら、小見出しの利用を検討してもらいたい。

手法 #6: ブログでイラストを描く

先日、Digital Telepathyのデザイナーと話をしている時、特別にイラストを描くと、トラフィックが大幅に増えると言う意見が出た。Super Fast Businessを運営するジェームズ・シュラムコ氏は、まさにこの傾向を実感しており、全ての記事にオリジナルのイラストを掲載している。

custom image

私のように絵心がないなら、Fiverrを利用して、$5でオリジナルのイラストを作ってもらおう。

カスタムメイドのイラストを使うと、トラフィックを、3倍とまではいかなくても、2倍増やすことが出来ると主張する人もいる。私自身は、そこまで大きな変化は実感していないものの、イラストを使ったところ、トラフィックは、14%から26%増加した。

ちなみに、私はストック写真の画像を利用しているが、トラフィックが増加するようなことはない。

手法 #7: コンテンツを数回シェアする

トーマス・タングズ氏は、ブログで同じコンテンツを数回ツイートすると、トラフィックが増えるかどうかを試していた。フォロワーの大半は、ツイートを見ていないのではないかと感じたことが、この実験を行ったきっかけであったようだ。

twitter retweets

実験の結果、同じコンテンツをツイートする度に、前回のツイートのリツイートの75%に該当する数のリツイートが行われることが判明した。要するに、ブログの記事を3回ツイートしたところ、約131%多くのリツイートを獲得することに成功したのだ。

ツイッターのトラフィックを増やしたいなら、ツイートを送信する時刻を決めるべきである。なぜなら、投稿する時間は、読者の人数に大きな影響を与えるためだ。

twitter timing

上の画像を見れば分かるように、ビジビリティを高めたいなら、8時から17時の間にツイートを送信すると良いだろう。また、金曜日は、特に効果が高いようだ。

手法 #8: 数字を重視する

コンテンツマーケティングは、直接的なコンバージョンではなく、間接的なコンバージョンをもたらす。KISSmetricsのリードの多くは、コンテンツマーケティングを経由している。月によって差はあるものの、少なくとも、リードの50%は、コンテンツマーケティングの取り組みによって生まれている。

コンテンツマーケティングを行った結果、トラフィックが増えることに気づくのではないだろうか?自然な検索であれ、リファラーであれ、ソーシャルネットワークであれ、もしくは、Eメール経由であれ、トラフィックは増加するはずだ。しかし、限りある時間の中で、どの取り組みに最も力を入れる必要があるのか、把握しておきたいところだ。

assisted conversions

Google Analyticsのアカウントで、「コンバージョン」、「マルチチャンネル」、「アシストコンバージョン」の順にクリックしていこう。コンバージョンのトラッキングを設定していることが前提だが、収益のチャンネルを分類する、上の画像のような表が表示されるはずだ。

この表を基に、どの取り組みに力を入れるべきか判断することが出来る。例えば、私は自然のトラフィックとリファラーのトラフィックを増やすことに力を入れている。なぜなら、この2つのチャンネルは、とりわけ見込みがあるからだ。直接的なトラフィックは、コントロールすることが難しいため、私なら焦点を絞る対象には選ばない。

アシストコンバージョンを確認すると、コンバージョンをもたらしているチャンネルにとって、有効なコンテンツを作ることに力を注げるようになる。例えば、ソーシャルメディアのチャンネルに働きかけるなら、TwitterやFacebookを使ったマーケティングに関する記事を増やす。しかし、自然なトラフィックを増やすことに私は力を入れたいため、How-To記事等、検索で長期間に渡って上位を維持する、時間を問わないコンテンツの作成に力を注いでいる。

手法 #9: コンテンツカレンダーを利用する

コンテンツマーケティングにおいて、私が犯したミスの中で最も痛かったのは、一貫性に欠けていたことだ。怠けて、ブログの記事の投稿のペースが落ちると、トラフィックは21%減少した

それでは、どうすれば一貫性を保つことが出来るのだろうか?編集カレンダープラグインを利用すると良い。

calendar

編集カレンダーを利用すると、記事が配信される日、そして、ギャップや重複が存在する日を容易に見つけることが出来る。このツールは、ブログの投稿を考慮して作られているものの、コンテンツカレンダーとして利用することも可能である。

コンテンツマーケティングの取り組みが軌道に乗り始めたら、Kapostにアップグレードすることも出来る(マーケティングチームのメンバーが増えることが前提だが)。しかし、しばらくは、無料なので、編集カレンダープラグインを利用することを薦める。

手法 #10: うまくいった作品を再現する

人気の高いコンテンツのアイデアが、なかなか浮かばずに苦労しているだろうか?これ以上、苦しむ必要はない。競合するサイトを5つ選び、URLをQuick Sproutの分析ツールに入力しよう。

レポートが読み込まれたら、「social media analysis」タブをクリックしてもらいたい。

social media results

このツールは、ソーシャルメディアの観点から、競合者が作成した人気の高いブログの記事を発見する。さらに、このリストを具体的なソーシャルのチャンネルで並び替え、人気を集めているタイトルを知ることが出来る。

続いて、(競合者を露骨にコピーすることがないように)当該の記事に捻りを加えて、自分のブログで作成していく。

こうすることで、シェアされないコンテンツではなく、ソーシャルシェアを多く獲得するコンテンツを作ることが可能になる。

結論

コンテンツマーケティングで重要なのはコンテンツだけではない。コンテンツのレイアウトやツイートを送信するタイミング等、ちょっとした調整を行うと、より多くのトラフィックを得られるようになる。

これは、マーケッターの多くが、忘れてしまった基本中の基本だと言えるだろう。コンテンツを作るために時間を割くつもりなら、コンテンツから出来るだけ多くのトラフィックを獲得する取り組みも行うべきである。

コンテンツマーケティングの取り組みで、より多くのトラフィックを得る方法を他に知っていたら、コメント欄で発表してもらえないだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「Low Hanging Fruit of Content Marketing: 10 Quick Changes That Will Bring Big Results」を翻訳した内容です。

同じような記事を連発しているといえばしているニール・パテルなんですが、どれも納得するしかない内容なのは流石です。ワードプレスの編集カレンダープラグインは知りませんでした。時間がある時は1日も3本以上アップする日もあれば忙しい時は1週間投稿0のSEO Japanとしては活用すべきな感じですが。。。なんとなく投稿頻度に自分の現状が出ている気がしてこれはこれでいいかな、と思ったりもしているマーケティング無視な私でした。投稿がないと、書かないと!という気になるのも事実なんですけどね。 — SEO Japan [G+]

コンテンツを裸の王様にするな

先週はSMX Westのライブレポートをお届けし、すっかりSEO色に染まり直ったSEO Japanでした。同時に、SMX WestのキーノートがSEO Japanでもお馴染みのコピーブロガー代表のブライアン・クラークであったことにも象徴されるように、今日のSEOとコンテンツマーケティングが切っても切れない関係になっていることは間違いありません。ということで、コンテンツマーケティング関連の記事を今週は色々紹介していきたいと思います。第一弾はあのSEO Bookによるコンテンツ論。 — SEO Japan

一部のマーケッターは「コンテンツは王様」を真に受けている。しかし、大半の会社においては、(ケースバイケースだが)「収益が王様」であり、「注目が女王様」であり、コンテンツは、この2つを得るために用いられる手段でしかない。

問題は、コンテンツを簡単に作ることが出来てしまう点である。コンピュータもコンテンツを作成することが可能だ。コンピュータなら休むことなく長文のコンテンツを次々に生産することが出来る。コンピュータが用いられていないとしても、インターネットでは、大勢の人達が、ペースを落とすことなく、コンテンツの山に次々と作品を投じている。

コンテンツの作成および配信に対する消耗が少なくなると、インターネット上の大量のコンテンツは価値のない商品になる。そのため、注目を集め、維持することは難しいものの、一度、この取り組みを成功させると、収益にプラスの影響がもたらされる。

当然、一部のコンテンツは有益である。有益なコンテンツを作ると、注目を勝ち取ることが出来る。最も多くのコンテンツを獲得するコンテンツは、オーディエンスのニーズが強い作品であり、他の場所ではなかなか見つからず、オーディエンスが見る可能性がある場所、あるいは、オーディエンスの知り合いが見る可能性がある場所に掲載されている。タイトルタグを持つだけの記事は、埋もれてしまう確率が高い。一方、グーグルのハミングバードアルゴリズムを突破する秘密のコードを備えた記事は、大勢のビジターをもたらすはずだ。

ただし、多くのウェブサイトがこのアルゴリズムを突破した時点で、アドバンテージは失われる。

ユーザーが求めているコンテンツとは?

オーディエンスに気に入られると、コンテンツは、王様になることが出来る。コンテンツプロデューサーは、オーディエンスが求めているコンテンツを見つけ出す必要がある。 グーグルは、意地を張って、キーワードのデータを伏せ、このタスクの難易度を上げる決断を下している。グーグルの所謂「プライバシー」戦略の下、ハミングバードは、セマンティック分析を使い、ペンギン/パンダは、エンゲージメント(参加を介した交流)のスタッツを利用していると見られており、ページレベルおよびパスレベルの最適化は、今度において、力を入れる価値がある分野だと言えるだろう。

しばらく、この取り組みから遠ざかっているなら、今のうちに、コンテンツを吟味し、評価しておくと良いだろう。

有益な過去のデータ

過去のキーワードのデータを持っているなら、保存しておこう。今から同じことをするライバルに大きく差をつけることが出来るためだ。今後、このデータを取得するコストは大幅に高くなる。

まずは、既存のコンテンツを評価しよう。どのタイプのコンテンツが最も有効だろうか?動画だろうか?テキストだろうか?コンテンツの内容にも注目してもらいたい。以前、どのようなキーワードを使って、ビジターはコンテンツを見つけていたのだろうか?過去のキーワードのデータとコンテンツを比較してみよう。

このサイト、そして、コンテンツの評価ツールと参照情報を参考にしてもらいたい。

キーワードからコンテンツの需要を把握することが出来ないなら、ビジターがコンテンツに対して、求めているものを、どうすれば知ることがで出来るのだろうか?もっと深いレベルでオーディエンスを理解する取り組みを行う必要がある。さらに曖昧なアプローチを採用していく。

アクティビティのシグナルに注意を払う

分析は病みつきになりやすく、多くのツールは、リアルタイムでビジターの行動を報告してくれる。ページのエンゲージメントレベルを確認してもらいたい。ページでユーザーはどんな行動を起こしているのだろうか?読んでいるのだろうか?寄稿しているのだろうか?「戻る」をクリックして、別のアイテムを探しているのだろうか?

エンゲージメントレベルの高いページを、インフォメーションアーキテクチャにおいて、目立つ場所に配置してもらいたい。反対に、エンゲージメントレベルの低いページは、格下げするか、修正する必要がある。コンテンツを分類して、訪問数に関して、人気の高いページを識別し、この情報をランキングレポートに反映させると良い。こうすることで、キーワードを推測し、ユーザーが適切だと見なす、そして、魅力的に感じるコンテンツに焦点を絞ることが出来るようになる。オーディエンスも分類するべきである。ビジターによって、反応するコンテンツは異なる。どのグループがどんなコンテンツを贔屓するのか、理解しているだろうか?年齢の高いオーディエンスは、どのようなコンテンツを求めているのだろうか?若いオーディエンスは、どのようなコンテンツを楽しんでいるのだろうか?ユーザーを分類する方法に関して、幾つか参考になるアイデアが掲載されているので、このページに目を通しておこう。

ユーザーの行動は、ますます複雑化している。複数のチャンネルで、複数名の影響を受け、複数回訪問して、購入に至る。そのため、ユーザーの分類を行うことで、「人」に焦点を当てることが可能になる(全く同じ理由で、複数のチャンネルのファンネルを分析、そして、アトリビューションのモデル化が重要視されている)。
現時点では、ウェブ分析は、ブラウザに格納された第一者のクッキーによって、人物を特定する。理想とは言い難いものの、以前と比べると、遥かに優れている。時間の経過と共に、ユニバーサルアナリティクスに拡大してい中で、明確に許可を得た上で、様々なブラウザ、チャンネル、そして、デバイスで、人物を計測する選択肢は増えていくだろう。

サイト内の検索

グーグルが、キーワードを与えてくれないなら、自らキーワードのデータベースを作れば良い。サイト内の検索を使ってもらう手段を考えてみよう。ビジターが、最も検索しており、目を通しているコンテンツに注目すると良いだろう。 各種のキーワードの用語を強調するナビゲーション用のリンクを用意する手もある。例えば、ページの上部に、それぞれのキーワードに対して、関連するキーワードに関する選択肢を与えた状態で、リンクを配置することも可能である。それぞれのユーザーが、優遇しているキーワードの用語を特定してもらいたい。

は、ビジター達は、ウェブサイトの左、右、または、上部のサイトナビゲーションを忠実に利用していた。しかし、2つのサイトが、ウェブサイトを移動する仕組みを大幅に変えた — その1つがアマゾンだ。アマゾンは、とても規模が大きく、多くの製品を販売しており、また、複雑であるため、ユーザーの多くは、サイトにアクセスすると、すぐにサイト内検索を行う。そして、もう1つのサイトはグーグルである。グーグルは、グーグルにアクセスし、求めている情報を入力し、検索ボタンをクリックする行為を習慣化させた。その結果、大勢のインターネットユーザーは、ウェブサイトを訪問すると、愛情を込めて作成したナビゲーションの要素を無視し、サイトの検索ボックスを利用する。ナビゲーションの中心的なメソッドとして、サイト検索が活用される回数が増えると、サイト検索で得たデータを理解することが、重要になる。

配信

どこから注目は寄せられるのだろうか?言及されているのは嬉しいが、コンテンツへ向かうリンクに注目が流れていないなら、基準として誤解を招く可能性がある。コンテンツをシェアしてもらっているだろうか?それなら、どのトピック、そして、どのコンテンツが、シェアされている回数は多いだろうか?

繰り返すが、何を話題にしているのかに関して、そして、その結果、どのような行動を取っているのかに関して、オーディエンスを理解することに帰着する。「デジタルマーケティング分析: 消費者のデータの意味を解明する」の中で、作者は、「学ぶ課題」を作る方針を薦めている。 言及、そして、言及の回数のみに注目するのではなく、具体的なブランド、もしくは、サービスの特徴に焦点を絞るべきである。ビジターが目の前にいると仮定して、ビジターに答えてもらいたい具体的な問いについて考えてもらいたい。

例えば、当該の分野の製品の価格に、消費者はどのような反応を示しているのだろうか?どのような不満を持っているのだろうか?何が起きると喜ぶのだろうか?否定的な話をしているだろうか?反対に、何か前向きな話をしているだろうか?新たなライバルはどのサイトだろうか?

この問いに対する答えは、豊富な手掛かりをもたらす。その後、このデータをコンテンツに反映させ、問題をコンテンツの中で解決することが出来るようになる。


この記事は、SEO Bookに掲載された「Time For A Content Audit」を翻訳した内容です。

SEO Bookにしては意外と軽めのないようでしたが、納得できる内容でした。量より質、という話かと思いますが、具体的に質の高め方を説明してくれているのは初心者コンテンツマーケッターには参考になるでしょう。しかし前半の「大半の会社においては、「収益が王様」であり、「注目が女王様」であり、コンテンツは、この2つを得るために用いられる手段でしかない。」という一言は重かったですね。「コンテンツが王様」といわれても、というか昔からいわれていますし理解してもいるのですが、どこか薄氷の上で語られているような気分になる自分もいるのですよね。コンテンツをあくまでも本来の目的を達成するための手段と捉えている故の気持ちかもしれませんし、実際そうだと思うのですが、本当に王様扱いしなければ、肝心の収益や注目も付いてこない時代になりつつあるわけで、その意味で、コンテンツを裸の王様から真の王様に変える努力に真剣に取り組む必要があるのかもしれません。 — SEO Japan [G+]

コンテンツマーケティングの7つの誤解

コンテンツマーケティングのコンセプト自体はかなり普及してきた日本、まだまだ手つかずながら知識だけは十分持っている人も相当数増えてきたと思います。ただ同時に考え方だけが先走りしており結果的に勝手な誤解を産んでいることもまたある模様。今回はThe Next Webからそんなコンテンツマーケティングに関する誤解を解くべき記事を。 — SEO Japan

problem solving solution

ブライアン・ホニグマンは、マーケティングコンサルタント、フリーランスライター、そして、ソーシャルメディアのヘビーユーザーである。この記事は、もともとPopdittoに投稿されたものである。

コンテンツマーケティングは、オリジナル、または、収集したコンテンツを介して価値を与えることで、既存の顧客、そして、顧客候補とのつながりを構築する効果が見込める。

コンテンツマーケティングへの関心が、ここ数年間で大幅に高まり、自称エキスパートの人達が、うまくいく取り組み、そして、うまくいかない取り組みに関して、矛盾するアドバイスを贈る事態が発生するようになった。

ContentMarketingMythsPopditto 730x730 7 content marketing myths debunked

Yehyon Chung作 Poptip

そこで今回は、特に浸透している7つの誤解、そして、その裏にある真実を解明していく。

1. 質と量を両立させることは不可能

作成するコンテンツに関して、質と量のどちらが重要なのか、必ず議論が起きる。 どちらか一方を選ぶのではなく、対象市場で求められる一定量まで有益なコンテンツを作成することに、より多くの資金と人材を割くべきである。

2. ソーシャルメディアは成功の唯一の目安

マーケティングチャンネルとしてのソーシャルメディアは、コンテンツの接触範囲を拡大する上で、そしてオーディエンスに支持されるコンテンツのタイプに関して貴重なフィードバックを得る上で、極めて効果的である。

しかし、成功の判断基準はソーシャルメディア以外にも存在する — サイトに初めてアクセスするビジターの増加、そして検索エンジンのランキングの改善は、ソーシャルメディアでの高評価およびフォローの増加を凌駕する、重要な目安である。

3. 現在の出来事に関連するコンテンツを作成せよ

現在の出来事に関連するコンテンツを作成すると、確かに良い成果を得られるものの、すべてのトレンドや出来事が自分の事業に関連しているわけではない。適切な背景を見出す試みは、コンテンツの成功を判断する際に特に重要な要素の一つとなる。

コンテンツを作る前、またはコメントを残す前に、アカデミー賞やスーパーボウル等の大々的に報じられているイベントが、自分のビジネスの利益に関連しているかどうかを判断するべきである。関連していると判断した場合のみ、継続中の会話に参加するように心掛けよう。

4. 長文形式のコンテンツは時代遅れだ

長文のコンテンツは健在だが、マイクロコンテンツの成長が著しいため、効果はなくなったと誤解してしまう人がたまに現れる。

長文のコンテンツは、適切なコンテキストの中で提供すれば — 例えば、企業のブログでは、レポート、eブック、または、記事等 — 短文のコンテンツと比べて、同じぐらい(または、それ以上に)効果的に反響する。長文のコンテンツを活用する際に最も重要なことは、プラットフォームのオーディエンスが長文のコンテンツを期待しているチャンネルで、配信、もしくは掲載する点だ。

5. ブログのコンテンツの作成は不可欠

コンテンツマーケティング戦略にとって、ブログは重要である。なぜならブログは、オーディエンスと定期的にコミュニケーションを取ることが出来るためだ。しかし、その他のタイプのコンテンツを戦略に盛り込むことも、同じぐらい重要である。

視覚的なコンテンツ、インフォグラフィック、レポート、eブック、ユーザーが作ったコンテンツ、動画、プレゼン、GIF、マンガ、ミーム、オリジナルのデータ、ポッドキャスト等は、従来のブログの記事に代わるコンテンツであり、適切なオーディエンスに接触する上で役に立つ。

6. 真面目で、素晴らしいコンテンツを作らなければならない

すべてのコンテンツで真面目なトーンを採用する必要はない。なぜならビジネスや業界によっては、オーディエンスは、様々なタイプ、またはトーンを望んでいる可能性があるためだ。ユーモア溢れるコンテンツ、あるいは風変りなコンテンツは、消費者に与えるメッセージに深みと多様性をもたらす。

また、毎回素晴らしいコンテンツを投稿する必要もない。 作成するコンテンツは、ストーリーを伝え会社にとって重要なトピックを考察する大きなメッセージの一翼を担っているべきである。

7. コンテンツマーケティングを行う目的はリードの生成とセールスの獲得のみ

コンテンツマーケティングは、最終的にセールスとリードを増やす可能性がある。しかし、既存の顧客、顧客候補、そして顧客と関わりのある人達の間で、親近感、好感度、そして信頼感を築くことが最も重要な目的である。

コンテンツを提供する取り組みを、収益を増やすためだけの取り組みだと考えると、オーディエンスにとって最高のメッセージを作る上では、効果的ではない。顧客にとって有益な情報に焦点を絞り、適切なコンテキストで、適切な量の良質なコンテンツを提供するべきである。

試行錯誤の末、どのようなコンテンツマーケティングの誤解に気づいただろうか?コメント欄で意見を発表してもらいたい。

画像提供元: alphaspirit/Shutterstock


この記事は、The Next Webに掲載された「7 content marketing myths debunked」を翻訳した内容です。

誤解というか、少しでもコンテンツマーケティングの理解を深めればどれもわかりそうな内容ですが、実際まだまだ重要性は認識していても何も手を付けられていない方も多いでしょうし、多少の参考になればと。個人的には妙にコンテンツマーケティング(インバウンドマーケティング含む)を大きく構えすぎずとも、とりあえずまずは始めてみることが大事とは思いますけどね。ユーザーとの関係性を構築するための、最終的にリードにつなげるための、入念なシナリオ設計から始める、などは後で良い気もします。とりあえずユーザーが困っていそうな関連トピックをプロとしてブログで週1回記事にするとかでも良いんじゃないでしょうか。1年我慢してやればそれでも50記事ですからね。いずれにしても短期で圧倒的な効果が出るわけじゃありませんし、中長期的に気長に取り組んでいくことが大事かと思います。 — SEO Japan [G+]

初心者向けインフォグラフィックの作り方講座

コンテンツマーケティングが日本でブームになる以前からコンテンツマーケティングのツールとしてインフォグラフィックをPRしてきたSEO Japan。今回は同じくインフォグラフィックを駆使して自身のサイトやサービスを効果的に宣伝してきたカリスママーケッターのニール・パテルによるインフォグラフィックの作り方講座を紹介します。 — SEO Japan

あなたはすでに、インフォグラフィックが効果的であることを知っている。問題は、“どうすれば人気が出るものを作ることができるのか?”、だ。もしあなたが私と同じなら、恐らくデザインの知識はない。でも心配することはない、そんなことがあなたを思いとどまらせるはずはない

私が初めてインフォグラフィックの作成を始めた時には、インフォグラフィックの作成に優れたColumn Fiveのような企業を雇っていた。しかしながら、そのコストはスタートアップにとっては少し高すぎた。そこで次第に私は、そのプロセス全体を最初から最後まで学ばなければならなくなったのだ。

ここでは、人気のインフォグラフィックを作るために、あなたが従うべきステップを紹介する:

ステップ1: データソースを見つける

インフォグラフィック生成における最も重要な要素は、データソースだ。グラフィックがどんなに美しかろうと関係ない。グラフィック内のデータが最悪だったなら、それは上手くいかないのだ。

それでは、どのようにして優れたデータソースを見つけるのだろう?最も簡単な方法は、自分の分野に関連する全てのブログを見て、ブログ内にデータを有するものを探すことだ。そこから、ツイート数やlike数によって投稿をふるい分ける。最も多くデータを含み、最も人気のある投稿が、インフォグラフィックとして上手くいくものである傾向がある。

もしデータ豊富な人気記事を見つけることができないのなら、自分自身のアイディアを考え出して自分でデータソースを見つけなければならない。もちろん、oDesk等でフリーランサーを雇って助けてもらうこともできるが、彼らが優れた仕事をしない可能性は十分にある。

もしくは、あなた自身が、調査を介してデータを作り出すか、あなたのためにデータを作り出してくれるプロのブロガーを数百ドルで雇う必要もあるかもしれない。そういったブロガーはProbloggerに求人投稿をすることによって見つけることができる。

ステップ2: デザイナーを見つける

優れたインフォグラフィックの外見がどんなものであるかについては皆それぞれの意見を持っている。では、全ての人を満足させることができるデザイナーをどうやって見つけるのか?残念ながら、全ての人を満足させることはできないが、大部分の人を満足させることはできる。

デザイナーに関して言えることは、彼らの最大の批判者は他のデザイナーであるということだ。だから、もしもあなたが他のデザイナーが好むデザイナーを見つけることができれば、安心して任せられる。

DribbbleBehanceのようなデザイン投稿サイトを介せば、“インフォグラフィック”という言葉で検索をして、インフォグラフィックを作成する方法を知っているデザイナーを見つけることができる。そして、誰が一番多くのlikeやお気に入りやコメントを持っているかを確認するのだ。そういったデザイナーは、他のデザイナーに尊敬されている可能性が高いからだ。

リストを手に入れたなら、彼らに連絡を取り、インフォグラフィックの作成にいくらかかるのか尋ねる。ほとんどの人は定額料金を設定しておらず、時給50ドル~85ドルを設定しているだろう。それは大金のように思えるかもしれないが、一般的に彼らは5~7時間でグラフィックを作ることができるため、あなたは、1つのグラフィックに対して250ドル~595ドル位を支払うだけだ。

ステップ3: ワイヤーフレームを作成する

インフォグラフィックを作る前に、データをストーリーへと展開する必要がある。各データは、次のデータへと流れ込まなければならない。そして、グラフィックに含める主要データは6つだけにすべきだ。さもなければ、データ豊富になりすぎてしまう。

私が発見したことは、グラフィックに6つの主要データが入っている時には、5つもしくは7つの主要データを持つインフォグラフィックに比べてより多くのツイートを獲得する傾向があるということだ。

データを展開したならば、理解しやすいビジュアル形式でそのデータを提示する方法を考えるためにデザイナーと協力する必要がある。グラフを使用するにしろ、絵や視覚的事例を使用するにしろ、データは本当に理解しやすいものでなければならない。もしそうでなければ、インフォグラフィックを作成する意味がないのだ。

全てが整ったなら、デザイナーに以下のような条件を出すのだ:

  1. インフォグラフィックは縦方向である必要がある – 横方向にデザインされたインフォグラフィック100件と縦方向にデザインされたインフォグラフィック100件を分析したところ、縦方向のインフォグラフィックが28.9%多くツイートされ、41.7%多く他のウェブサイトに埋め込まれる可能性が高いことが判明した。考えてみれば、それは理にかなったことだ…大部分のウェブサイトは、横方向ではなく縦方向にデザインされているのだ。だから、ほとんどの人は縦方向のインフォグラフィックを埋め込むことを好む。
  2. 補色を使用する – 補色を使用したグラフィックは、たくさんのランダムな色を使用したものに比べて、14.1%多くのツイートと10.6%多くのいいね!を獲得する傾向がある。
  3. 大きなフォントを使用する – これは常識のように思えるかもしれないが、多くのデザイナーはフォントサイズを小さくすることによってグラフィック内にたくさんの情報を詰め込もうとする。大きなフォントを使用したグラフィックは、38.5%多くのツイートと54%多くのいいね!を獲得する傾向がある。
  4. カスタマイズしたイラストを使用する – デザイナーがデータを説明するために、簡単なグラフや図ではなくてイラストを使用する時、そのインフォグラフィックは52.5%多くのツイートと72.8%多くのいいね!を獲得する傾向がある。
  5. 3Dにする – これをしなければならないわけではないが、このグラフィックこのグラフィックのように、もし3Dでイラストを作ることができれば、ウェブ上で共有される可能性はより高くなる。唯一の問題は、3Dインフォグラフィックを生産するには4000ドル近くかかるということだ。通常一つのインフォグラフィックが生み出すビジターとリンクの数を考えると、それは少し高すぎる。一方で、それをアウトソースする代わりに自分のデザイナーに3Dインフォグラフィックを作る方法を学ばせることもできる。
  6. 自分のロゴを含める – インフォグラフィックは、あなたの会社をブランディングするのにもとても役に立つ。サードパーティのソースからデータを入手した場合には、グラフィックの下部にそのURLを必ず配置すること。

ステップ4: 見出しを考え出す

あなたのデータやインフォグラフィックがどんなに素晴らしくても、そのインフォグラフィックのタイトルが最悪だったなら、誰もそれを読まない。あなたのインフォグラフィックのタイトルを考え出すことは私にはできないが、何が最も効果的であるかを教えることはできる。

Nathan Safranが、最近、人々が最もクリックする見出しを分析したブログを書いた。

上の画像を見ると分かるように、36%の人が数字をベースにした見出しを好んでいる。これの良い例が、“検索エンジン経由のトラフィックを上げるための15の方法”だ。21%の人が、“なぜあなたは検索エンジン経由のトラフィックを上げるべきなのか”のような読者に呼びかける見出しを好んでいる。そして、17%の人が“検索エンジン経由のトラフィックを増やす方法”のようなハウツー見出しを好んでいる。

このデータに基づいて、あなたは自分のインフォグラフィックのために数字をベースにした見出しか、読者に呼びかける見出しを作るのが理想的だ。

性別によって結果を分析した時さえも、人々が数字をベースにした見出しを好むことは明白だ:

これがあなたが見出しを考え出すのに役立つといいのだが、もしまだ苦労しているのなら、このブログ記事に書かれている秘訣その1に従おう

ステップ5: プロモーション

インフォグラフィックを宣伝する前に、人々が自らのウェブサイトで簡単にインフォグラフィックを共有できるように埋め込みコードを作ること。もしもあなたがWordPressを使っているのなら、埋め込みコードジェネレーターのプラグインを使用することができる。

埋め込みコードを入手したなら、自分のインフォグラフィックに関連したトピックについて書いているブログ全てのリストを作るべきだ。リストを手にしたら、以下の簡単なテンプレートを使用してそれぞれのブログにメールを送ろう:

件名: [インフォグラフィックの名前を挿入]インフォグラフィック

こんにちは、[相手の名前を挿入]さん、

あなたの[ブログ名を挿入]は順調に進んでいることと思います。私は、あなたのブログを見て、私たちが作ったばかりの[あなたのインフォグラフィックのトピックを挿入]に関するインフォグラフィックに興味があるかもしれないと思いました。お時間のある時にご覧になって、ご意見をお聞かせください。

[URLを挿入]

簡単にコピー&ペイストができるように、埋め込みコードがインフォグラフィックの下に配置されています。(もしも読者に共有したい場合はそちらをご利用ください。)

お時間ありがとうございました!興味を持っていただけたら幸いです。

[あなたの名前を挿入]

上のテンプレートは退屈に思えるかもしれないが、メールを送った人のおよそ8%があなたのインフォグラフィックを埋め込むはずだ。最低8%を獲得できないのなら、それはあなたのインフォグラフィックが優れていないか、あなたがメールを送っているサイトがHuffington Postのように大きすぎるかのどちらかだ。理想的には、PageRankが6もしくはそれ以下のブログをターゲットにするべきだ。そういったブログは、動きの遅い会社に対し、一個人によって運営されている可能性が高いからだ。

テンプレートに加えて、以下のディレクトリにインフォグラフィックを登録することもできる:

最後に、あなたはTwitter上の検索機能を使用して、自分のインフォグラフィックに関連したトピックについてツイートをしているユーザーを探し、あなたのインフォグラフィックを彼らのオーディエンスに対してツイートしてもらうようにダイレクトメッセージを送るべきだ。これらのユーザーの大部分はあなたのダイレクトメッセージを無視することになるが、5%の人はそれを自分のオーディエンスにツイートするだろう。もしあなたが5%の人にツイートをさせることができなければ、それはあなたのインフォグラフィックが優れていないか、あなたがダイレクトメッセージを送信している相手が10,000人以上のフォロワーを持っているかのどちらかだ。フォロワーが10,000人以下の人にダイレクトメッセージを送っている限りは、問題ないだろう。

結論

上記のステップに従うことによって、あなたは優秀なインフォグラフィックを作ることができるはずだ。そして、もしあなたが口コミで広まらないインフォグラフィックをいくつか作ったとしても、それについて心配することはない。自分が何をしているか分かっている場合にさえ、それが上手くいくには通常何回かの挑戦を必要とするものなのだ。

自分のオーディエンスから学ぶこと。なぜなら、彼らは特定のトピックに関するインフォグラフィックを好むかもしれないからだ。あなたがこれをする限りは、それぞれのインフォグラフィックへのトラフィックとバックリンクを生み出すことができるはずだ。

人気のインフォグラフィックを作るために必要なアドバイスは他に何があるだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「How to Create a Popular Infographic」を翻訳した内容です。

日本ではイマイチ普及が進んでいないインフォグラフィック。そもそもコンテンツマーケティングの活用自体がまだまだの状況ですから、今後コンテンツマーケティングの普及に伴い、インフォグラフィックのニーズも上がっていくのかもしれませんね。記事に書かれている内容は、そもそも日本ではウェブ系のインフォグラフィックの経験値があるデザイナーはほとんどいませんから、クラウドソーシングで品質を保てるかは相当疑問ではあります。後はデザイン以上のディレクションが大事でしょうね。

また記事にもありますが、インフォグラフィックは単発のコンテンツとして考えるとコストが高すぎる場合が多いので、コンテンツマーケティング全体の取り組みのバリエーションとして予算を一定枠割いて定期的に発表していくのが中長期的に効果的なのではとも感じます。

SEO Japan運営元のアイオイクスでもグルメネタから東京オリンピック、最近は動画まで様々なインフォグラフィックを絶賛制作中ですので(気づいてみれば100作品以上の実績!)、自社で対応するのは大変という方は是非 m(_ _)m — SEO Japan [G+]

コンテンツマーケティングの天才がこっそり教える30の秘訣

「コンテンツマーケティングの天才」、中々恐れ多くていえる言葉じゃないですが、それがカリスマウェブマーケッター(これもそうか)のニール・パテルともなれば読んでみたくなるというもの。数々のウェブサイトとオンラインビジネスをコンテンツマーケティングを駆使して成功に導いてきた彼が語る、コンテンツマーケティングを成功させるための30のアドバイスを一気に紹介。 — SEO Japan

time to share

誰しも一度は経験したことがあるはずだ…

完璧なコンテンツを作成し、「投稿」ボタンを押す。そして、トラフィックが寄せられるのをじっと待つ。この行為の唯一の問題点は、トラフィックが「寄せられる」ことはない点である。

ご存知のように、読んでもらう、シェアしてもらう、そして、話題に上げてもらう取り組みは、コンテンツマーケティングにおける最大の難所である。この行為は、大半のブログが失敗する主な理由の一つでもある。

つまり、コンテンツマーケティングの「マーケティング」の部分に苦戦を強いられるのだ。しかし、このパターンを抜け出すことは不可能ではない。

それでは、コンテンツを読んでもらい、シェアしてもらい、そして、話題に上げてもらう30通りの方法を伝授しよう:

コンテンツを読んでもらう

雑誌を読んでいる状況を想像してもらいたい。記事を読むかどうか、どのように決断しているだろうか?

写真、タイトル、記事の長さ、あるいは、著者で判断しているのだろうか?読者を記事に引き込むのは、タイトルである。どれだけ記事の内容が素晴らしくても、タイトルがひどいと、誰にも読んでもらえない。

それでは、読者を引き寄せタイトルを作る方法を10点紹介する:

  1. メリットは何? - 知らない知識を学ぶことが出来る記事を読みたいと思うはずである。そのため、タイトルを使って、記事で何を学ぶことが出来るのか伝えるべきだ。
  2. 分かりきったことを繰り返す – 「How To」や「まとめ」の記事は人気が高い。使い古された感があっても、堂々と利用しよう。
  3. スタッツは意見よりも正確 – 要点を裏付けるデータを持っているなら、タイトル内で活用するべきだ。
  4. 検索エンジンよりも人を優先する – タイトルが退屈になり、味気のないものになってしまうなら、検索エンジンを意識して、タイトルにキーワードを加える行為は、妥当とは言えない。検索エンジンよりも、人を優先して、タイトルを作ってもらいたい。
  5. 緊迫感を作り出す – 行動を起こす期間を限定することで、読んでもらえる可能性は高くなる。
  6. だらしなさを活用する – ダラダラすることを望む人は多いため、この特徴をタイトルで活用する。例えば、「だらしない人のための…」でタイトルを始める手がある。
  7. 感情に訴えかける – 私達は人間であり、タイトル内で感情を刺激すると、読者の注目を集めることが出来る。
  8. 過ちを活用する – 誰でも過ちをおかす。そのため、自分、または、他人の過ちから得られる教訓をタイトルで示すと、大勢のオーディエンスを勝ち取ることが出来る可能性がある。何を隠そう、私のサイト、Quick Sproutで最も人気が高い記事は、「私をほぼ破産に追い込んだ事業での手痛いミス」(日本語)である。
  9. 好奇心を掻き立てる – 人間はもともと好奇心旺盛な生き物であり、タイトルを質問形式にすると、クリックし、中身を読んでもらえるようになる。
  10. 二重攻撃 – 上の要素を幾つか選び、一つのタイトルで組み合わせて利用すると、二重の効果が生まれる。例えば、「How-To: 3つの簡単なステップでSEOのトラフィックを増やす」等が考えられる。

今回紹介したヒントを基に、コンテンツを読みたくなるようなタイトルを作ってもらえると嬉しい。それでも、なかなか良いタイトルが思い浮かばないなら、タイトルの公式のテンプレート(日本語)を参考にするか、あるいは、このツールを利用すると良いだろう。

コンテンツを読んでもらえる方法は説明したので、これから、シェアしてもらう方法を伝えていく。

コンテンツをシェアしてもらう方法

ツイッターやフェイスブック等のソーシャルサイトを好きでも、あるいは、嫌いでも、利用する以外に選択肢はない。ソーシャルメディアは、大勢のウェブユーザーがアクセスする目的地であり、このサイトの活用を怠ると、月に数千人のビジターを見逃してしまう。

それでは、ソーシャルウェブでコンテンツをシェアしてもらう10通りの方法を伝授していこう:

  1. サイト上に掲載するアイコンの数を少な目にする – 最も楽な方法は、ソーシャルボタンを記事の中に掲載する方式だ。Sharebar等のプラグインを使って、この取り組みを容易に実施することが出来るが、読者にあまりにも多くの選択肢を与えてしまうと、どのボタンもクリックしてもらえなくなる。そこで、2つ、もしくは、3つに選択肢の数を抑えるべきである。
  2. ネットワークにはそれぞれ特徴がある – すべてのソーシャルサイトでコンテンツを宣伝して欲しいと頼む行為は、避けるべきだ。読者が実際に利用していることが分かっているサイトを選ぶ必要がある。大方、ツイッターとフェイスブックが挙げられる。
  3. ソーシャルメディアのアカウントをパワーアップする – ソーシャルメディアのトラフィックを大量に得ているブログは、通常、強力なソーシャルメディアのアカウントを用意している。ツイッターのアカウントをビルドアップする取り組みに力を入れ、また、より多くのファンを獲得するため、フェイスブック広告の利用を検討してもらいたい。
  4. コンテンツブロッカーを活用する – コンテンツを読む前にシェアを強制する手法の利用を検討したことはあるだろうか?この記事で、コンテンツブロッカー戦略の効果を説明しているので、参考にしてもらいたい。また、WP Lead Magnetを介して、同じ取り組みを実施することが出来る。
  5. リツイートを要請する – ツイートの中に、「リツイートして下さい」と言う文を盛り込むと、リツイートしてもらえる確率は4倍高くなる。大したことはないように思えるが、効果は絶大である。
  6. ネットワークを作るTiberr等のサービスを使って、ソーシャルメディアで大勢の人達にコンテンツシェアしてもらうことが出来る。
  7. 読者に助けを求める – ブログの記事の最後で、好きなソーシャルネットワークで記事をシェアして欲しいと伝える。ただし、頼む頻度が多過ぎると効果が薄くなるので注意してもらいたい。私のサイトの場合、この戦略をブログの記事の結びで使うと、平均で、38%ソーシャルシェアが増加する。
  8. コンテストを実施するContest Domination等のシンプルなソフトウェアを用いて、コンテストを開催し、広告に資金を投じることなく、フェイスブックのファンの人数をすぐに増やすことが出来る。
  9. 忘れずに参加する – 見返りを与えることなく、成果を得ることな出来ない。ソーシャルウェブで成功を収めるためには、まずは参加し、その後、サイトを宣伝する必要がある。自分の製品やサービスとは関係のないツイートやフェイスブックのアップデートを定期的に投稿するべきである。
  10. eメールアドレスを集める – ブログを訪問してもらう度に、eメールアドレスを教えてもらう代わりに、無料でeブックを提供する提案を行ってみよう。その後、新しいコンテンツを投稿する際に、集めたeメールアドレスのリストにメールを送信していく。この戦略はとても効果が高く、Quick Sproutの10月のトラフィックの21%は、eメール経由であった。また、eメールの購読者は、非購読者と比べると、ソーシャルウェブでコンテンツをシェアしてくれる確率が3.9倍高い

これで、コンテンツをシェアしてもらう方法を説明したので、続いて、コンテンツをバイラル化する秘訣を伝授する。

パーティーでコンテンツを話題に上げてもらう方法

パーティーで自分のコンテンツに関する会話が交わされているなら、バイラル化を成功させたことになる。簡単なことではないが、不可能ではない。

何がバイラル化現象を起こすのだろうか?マーケティング戦略がバイラル化をもたらすのではない。実際のコンテンツがバイラル化の源である。並外れて素晴らしいコンテンツを作ることで、話題に上げてもらえる確率は高くなる。

それでは、以下に、ずば抜けた優れた作品を作る10通りの方法を挙げていく:

  1. 量より質 – 長く、詳細な記事、例えば、4万ワードで構成されるガイドは、短いブログの記事よりも多くのトラフィックをもたらすことを私は身をもって学んだ。Quick Sproutの上級者向けのシリーズ記事は、30万回以上訪問を受けている。
  2. インフォグラフィックもバイラル化する傾向が見られる – 複雑なデータを、視覚的なイメージを通じて、分かりやすく説明することが出来れば、コンテンツは取り上げてもらえる。今週、別のブログ、KISSmetricsでは、この取り組みのおかげで250万回の訪問を獲得した。
  3. ストーリーテリングは効果が高い – 前回参加したパーティーのことを思い出してもらいたい。誰かが何らかのストーリーを伝えていたはずである。ブログの記事を小話に変えることが出来れば、話題に取り上げてもらえる確率は高くなる。
  4. 眠らせない – 学校で小論文を提出しなければならなかった時代のことを思い出してもらいたい。小論文の作成は面白くないため、覚えているのではないだろうか…しかし、その内容は忘れているはずだ。なぜなら、読んでいると眠くなるほど、小論文の内容が退屈だからだ。会話を交わすように、ブログの記事を作成するべきである。「私」と「あなた」を記事の中で用いると良い。会話のような雰囲気を醸し出す効果があるためだ。
  5. 賛否両論を呼ぶ – 賛否両論を呼ぶトピックは、山火事のような勢いで広まっていく。私の友達は、男性が女性よりも優れている理由をブログで取り上げていた。友達は、冗談のつもりでこの記事を投稿していた。男性が女性よりも実際に優れていると思っていたわけではなかったが、このトピックは、話題になり、トーク番組で特集されていた。この番組のおかげで大量のトラフィックがサイトに殺到し、サーバーはダウンした。
  6. オリジナリティを出す – 簡単そうに思えるが、実は最も難しい取り組みの一つに数えられる。今まで一度も取り上げられたことがないトピックで、独自のコンテンツを作成するのは、難易度が非常に高い。しかし、斬新な名作を生み出すことが出来れば、バイラル化する確率は高くなる。
  7. トレンドに乗る – トレンドになっているトピックを取り上げることで、楽に大勢のビジターをサイトに導くことが出来る。グーグルトレンドをチェックしていれば、ホットなトピックを見つけることが出来るはずだ。トレンドになってから30分以内に記事を書くことが出来れば、多くのトラフィックがサイトにもたらされるだろう。
  8. 笑いの力は絶大 – ユーチューブの人気の高い動画は、笑いを誘う動画ばかりである。文句なしに面白く、だからこそ、シェアしてもらえるのだ。しかし、バイラル化を導くために、わざわざブログとは関係のないコメディー動画を作成する必要はない。代わりに、The Oatmealと同じようなコンセプトを用いると良いだろう。 The Oatmealは、同サイトの読者の関心を引くトピックに関するコミックやアニメを作成している。
  9. 心を揺さぶる感情を利用する – ネガティブなコンテンツよりも、ポジティブなコンテンツの方が、多くのビジターを獲得する傾向がある。また、怒り、不安、恐怖、喜び、そして、熱意等の感情を活用するコンテンツは、「心を揺さぶる」感情を呼び起こさないコンテンツよりも、バイラル化する可能性が高い。
  10. タイミングは重要 – 都合の悪い時間、または、日に「投稿」ボタンをクリックすると、コンテンツを読んでもらえない。この表を参考にすれば、最適な日、そして、時刻にコンテンツを投稿し、より多くのトラフィックを獲得する確率を高めることが出来る。

コンテンツをパーティーで取り上げてもらうのは容易ではないが、不可能ではない。一生懸命努力し、継続的に調整を行っていれば、ウェブトラフィックを最大限に増やすことは出来る。

結論

上述した手法の多くを採用したとしても、一度に大勢のビジターがサイトに押しかけてくる可能性は低い。しかし、三ヶ月も経過すれば、トラフィックが大幅に伸びている点に気づくはずだ。

コンテンツマーケティングは、短期的な投資ではない。見返りを得られるようになるまで、半年から1年はかかるだろう。時間と労力を注ぐ覚悟が出来ているかどうかが、問われることになる。

コンテンツを読んでもらい、シェアしてもらい、そして、パーティーで取り上げてもらう方法を他にご存知なら、是非、発表してもらいたい。


この記事は、Quick Sproutに掲載された「30 Tips For Creating Content that Gets Read, Shared and Talked About at Parties」を翻訳した内容です。

スミマセン、実は「コンテンツマーケティングの天才」というタイトルはニール・パテルに敬意を表した私が勝手につけ加えました m(_ _)m それに匹敵する内容だったと思いますが、いかがでしょうか? — SEO Japan [G+]

Googleの「ゲスト投稿はペナルティ対象」騒動を一刀両断

日本では余りこれまで有効活用されてこなかったゲストブログ、他のブログやサイトに自分の記事を掲載してもらい、そこからリンクを得る、一種のホワイトハットなリンク構築手法として海外ではかなり活用されてきました。ところが最近、余りにSEO目的で質を伴わない記事や、手法が行き過ぎた例が出始めたため、Google自らゲストブログはペナルティ対象になりうるという宣言を出す始末。ゲストブログ自体を完全否定した発言ではなかったと思いますが、こういう時には少なからず大騒ぎする皆さんが一定数表れるのも日米問わずまた事実ですよね。米国を代表するコンテンツマーケティングブログであり、自身のサイトにも多数のゲスト記事を掲載しているコピーブロガーがそんな騒動に一言。 — SEO Japan

Guest Blogging is Not Dead

最近、グーグルのスパム対策を統括するマット・カッツ氏が、ゲスト投稿に関して、相手選手を罵倒したリチャード・シャーマン(アメフト選手)のように激しく口撃した。

ゲスト投稿の衰退と崩壊」と言うタイトルが与えられた記事の要点をまとめると、次のような内容になる:

ゲスト投稿は、かつて、インターネットユーザーに接触する上で信頼のおける手法であった。しかし、現在は、スパム行為が横行している。そのため、ゲスト投稿を配信するブログは、グーグルのお仕置きの対象になると考えるべきだ。

以下に、実際の記事の一部を抜粋する:

もうダメだ。ゲスト投稿は終わった。スパム化が進み過ぎたからだ。

Copybloggerでは、ゲストの寄稿者が記事を配信している。同じことをサイトで行っている方もいるははずだ。また、ゲストとして記事を1度、2度、あるいは、何度も投稿したこともあるのではないだろうか?私達は、とんでもないヘマをしてしまったのだろうか?一人残らずお仕置きを食らうことになるのだろうか?

そんなことはない。しかし、私の言葉を鵜呑みにしてもらっても困る。

ゲスト投稿は終わっていない

カッツ氏のブログの記事が、ツイッターユーザーの間で広まり始めた頃にツイートを投稿した、CopybloggerのCEOの言葉なら信頼することが出来る:

本物のメディアを作るためにサイトを運営している人にとって、この「ゲスト投稿の危険性」を指摘する現象は、バカバカしいと思えるはずだ。

— ブライアン・クラーク(@brianclark)2014年1月20日

その後、次のように解説している:

@MichelleDLowery @mattcuttsが、数名の寄稿者を抱えるオンラインマガジンに言及しているはずがない。

— ブライアン・クラーク(@brianclark)2014年1月20日

@MichelleDLowery 厳しく品質の基準を設定している雑誌のように対応すれば、全く問題はない: @mattcutts

— ブライアン・クラーク(@brianclark)2014年1月20日

そして、最後に究極の教訓を送っている:

@joehall 確かに君の言う通りだ。しかし、@mattcuttsの発言に応じて、サイトのタイプを変える必要があるのか?たとえ何があろうと、品質を優先するべきだ。

— ブライアン・クラーク(@brianclark)2014年1月20日

何があろうと質を優先するべきだ

万が一、コンテンツが、ゲスト投稿と言う形式を採用していることを理由に、質の高いコンテンツを提供しているサイトにペナルティーを与えるなら、グーグルは検索エンジンとして失格である。一方、仮想のアルゴリズムの変更を追求する戦略を採用しているなら、その時点で、私達もパブリッシャーとして失格である。

品質を求める戦略は無敵だ。

ゲスト投稿は、「終わった」わけでも、滅亡したわけでも、破滅したわけでもない。厳しい基準を設け、オーディエンスを適切にもてなし、目先の利益ではなく、長期的に成功を収めることが出来るように心掛けるべきである。

つまり、スパマーのように振る舞うべきではない。こう言えば、分かってもらえるはずだ。

このシンプルな原則に従っていれば、外部の寄稿者による記事を配信していても問題ない。そして、他のサイトに寄稿していても問題ない。

グーグルが愚かなら、そして、パブリッシャーがスパマーなら、確かに危険な状態に身を置かれていると言えるだろう。しかし、そんなことは、マット・カッツ氏に言われるまでもなく、誰にでも分かるはずである。

アップデート: 誤解を解く

マット・カッツ氏は、次のようにゲスト投稿に関する記事をアップデートしている:

追加: ほとんどの人は私の言いたいことを理解してくれたようだが、もう少し情報を加えたいと思う。私は大切なものを取り上げようとしているのではない。今でも、ゲスト投稿を行う理由は数多くある(見てもらう機会を増やす、ブランディングを行う、接触範囲を拡大する、コミュニティを構築する等)。このような理由は、グーグルが生まれる前から存在し、今後も消えることはない。実に素晴らしい、質の高いゲストブロガーも存在する。検索エンジンに対する最適化を行う(SEO)ためのゲスト投稿に言及している点をハッキリさせるため、少しタイトルをいじった。

また、私は数名のライターを抱えるブログに言及しているわけでもない。Boing Boingのような数名のライターが所属する品質の高いブログは、ウェブが生まれる前から存在し、魅力的であり、素晴らしく、そして、有益である。

私が強調したいのは、品質の低い多くのサイト、あるいは、スパムサイトが、リンク構築の手法として「ゲスト投稿」にしがみついており、このスパム行為は右肩上がりに増え続けている、と言うことだ。そのため、見知らぬ人から連絡があり、ゲスト投稿を提案されたら、まずは疑うべきである(少なくとも注意してもらいたい)。


この記事は、Copybloggerに掲載された「Matt Cutts Declares Guest Blogging “Done” … Are We All Screwed?」を翻訳した内容です。

最後はマット・カッツのフォロー発言まで紹介されていましたが、まさしく読んで納得の記事でした。「バカバカしい」ことは気にせず、優良メディア作りに励むのみ。 — SEO Japan [G+]

20の超有名ブログから学んだ11点のコンテンツマーケティング術

天才ウェブマーケッター、ニール・パテルに王道ながらも究極のコンテンツマーケティングを学ぶ記事。アドバイスはどれもリアルな経験に裏打ちされた具体的で説得力ある内容です。 — SEO Japan

content lessons

マーケティングのキャリアを始めた頃、(テクノラティのデータによると)トップ100に入っている20サイトのブログを私は担当させてもらった。私の仕事は、ブログのトラフィックを増やすことであり…大きな成果を残すことに成功した

例えば、テッククランチのトラフィックを30%増やしゴーカーメディアの月間ユニークビジターの人数を500万人増やすことに成功した。

偉業だと思うかもしれないが、実は私は大したことをしたわけではない。オンページの要素を幾つか調整し、ソーシャルメディアを活用し、クロスリンクを使って、クライアントの検索エンジン経由のトラフィックを増やしただけだ。

本当の偉業は、一部のブログの取るに足らない月間ページビューを、1億以上に増やしたことだ。数年間に渡り、私はこのようなサイトの戦略を見て、調べて、そして、学ぶことが出来た。

その結果、得た教訓をこれから紹介していく:

タイミングがすべて

成功を収めたブログは、例外なく、最新のニュースを報じることで、人気を集めていた…ただし、ニュースなら何でもいいわけではなく、メジャーな報道機関が報じるようなニュースでなければならない。当該のブログは、メジャーなニュースを求めていた。なぜなら、メジャーなニュースを検索する人は多く、トラフィックを得るポテンシャルが高いためだ。

人気を集めたサイトは、グーグルトレンド等のサイトをモニタリングして、メジャーなニュースを見つけていた。グーグルトレンドは、人気の高いトピックを全てリストアップしており、トラフィックを得やすい環境にある。.

この戦略を過去に活用していたサイトの一つが、Mahaloだ。Mahaloは、グーグルトレンドのトピックを記事で取り上げることで、サイトを立ち上げた際に、トラフィックを増やしていった。

mahalo alexa

Mahaloは、最近、この戦略を利用していない。そのため、上の表を見れば分かるように、トラフィックが落ちている。しかし、ご覧の通り、以前はとても効果は高かった。

質よりも量を重視

個人的には、大量のコンテンツを作成するよりも、質の高いコンテンツを作成する方針を好む。しかし、前者の戦略は、月に500-1000万のユニークビジターを求めているサイトには向かない。

私が担当した20のサイトは、全て、量を優先し、その次に質を考慮していた。ガラクタのようなコンテンツがブログに投稿されないように注意を払っていたものの、例えば1日に4本の記事を作成する等、量に関するノルマを設けていた。

この20サイトのブログの分析データにアクセスすると、1日に投稿する記事の本数と獲得するトラフィックの間には、明らかな相関関係が見られた。より多くのコンテンツを投稿するサイトは、より人気が高い傾向が見られた。

トラフィックの源となったのは、ソーシャルメディアではなく、グーグルであった。1日に4本以上のコンテンツを投稿するサイトにおいては、トラフィック全体の55%が検索エンジンを経由していた。

growth graph

上の表には、2本の線が引かれている。1本目の線は、毎週コンテンツを投稿していくと、コアのユーザーによる全体的なトラフィックが、8%のペースで増加している点を示している。

2本目の線は、トラフィックを急激に増加させた人気の高いコンテンツを表す。このブログは頻繁にコンテンツを投稿しているため、トラフィックの急激な増加をもたらす確率を高め、その結果、成長率が8%から10%に伸びたのであった。

影響力がブログの人気を左右する

人気の高いブログを運営するオーナーの多くは、ネットワーク作りを真剣に行っている。ブログの存在が、ネットワーク作りに貢献したことは事実だが、ブログの人気が高まる前に、既にコネクションを多く持っていた。

このコネクションが、最新のニュースを報じ、さらに、ソーシャルメディアのトラフィックを獲得する上で、良い影響を与えていた。友達にツイートを投稿してもらったり、フェイスブックでコンテンツをシェアしてもらったりすることで、ブロガー達は、コネクションを活用して、出来るだけ多くのトラフィックを獲得する取り組みを行っていた。

人気の高いブログを作りたいなら、ネットワーク作りに取り組むべきである。影響力の強い知り合いが増えれば、それだけ得られるトラフィックは多くなる。

影響力のあるライターを雇う

私が関わったブログには、一人で運営しているブログは一つもなかった。1人のライターでは、ここまで人気を集めることは、単純に不可能である。1日に10本、もしくは、4本であっても、質の高い記事を作成することは出来ない。

そのため、より多くのコンテンツを投稿するため、ライターを雇わなければならない。ライターを採用する際は、ライティングの能力を評価するだけでなく、影響力にも注目してもらいたい。

ブログの人気が高ければ高いほど、より有名なライターを雇う傾向が見られる。私が初めて運営したブログ(Pronet Advertising)では、MG シーグラー氏を雇った。ならぜなら、同氏はディグのユーザーとして一流であり、トラフィックの増加に貢献してくれると考えたためだ。

テッククランチも、その後、MG シーグラー氏を雇った。同氏のソーシャルメディアでの影響力はとても高く、トラフィックの面でプラスに働くためだ。そのため、シーグラー氏は、テクノロジー分野のライターとして、ウェブで絶大な人気を誇っている。

直感ではなくデータに従う

偶然、または、運が良いために、ブログの人気が高まるケースは稀である。大方、ポピュラーなブログは、データを使って、トラフィックを増やす方法を編み出している。

賑わっているブログが注目する主なスタッツの一つが、オーサー(作者)のスタッツである。それぞれのオーサーのトラフィックの平均、コメントの本数、そして、シェア数/本を分析している。

オーサーのレベルで調べることで、多くのトラフィックをもたらすライターを特定しやすくなる。その後、平均値を用いて、記事1本あたりのトラフィックが多いライターを探し出す。ライターによって投稿の頻度は異なり、また、1本当たりのトラフィックが多いライターには、頻度を増やしてもらいたいため、このデータはとても重要である。

さらに、雇用するべきライターを特定する上でも役に立つ。トラフィックをもたらさないライターに報酬を支払う事態だけでは避けたいはずである。

タイトルが一番大事

一部のエディターは、記事全体の編集にかける時間と同じぐらいの時間をヘッドラインの作成に費やしている。タイトルの質が低いと、コンテンツを読んでもらえなくなる。だからこそ、エディターは記事のタイトルに細心の注意を払っているのだ。

大勢の読者にコンテンツを見てもらいたいなら、他人のコンテンツを直し、ユーザーと検索エンジンの双方にとって魅力的なタイトルを作ることが出来る、優秀なエディターを採用したいところだ。

これは簡単な作業ではなく、また、訓練を受けて身につくようなスキルでもない。そこで、創造力に溢れる編集者を探す必要がある。創造力に磨きをかける取り組みを訓練するのは非常に難しいため、既にやるべきことを分かっている人材を採用してもらいたい。

雑誌の世界では、一般的に、大勢の優秀なエディターが活躍している。

自分でコンテンツを作らなくても、見返りを得られる

ブログが、軌道に乗ると、他の人のコンテンツを使って、成長を維持することが可能になる。Entrepreneur Magazineは、トラフィックを増やすためにこの戦略を用いている — このサイトは、現在、KISSmetricsのブログのコンテンツを配信している

Quick Sprout(私が運営するブログ)の記事を何本か再投稿したいとBusiness Insiderに頼まれた際、私はこのメリットの存在に初めて気がついた。Business Insiderは、リンクを張ると約束していたので、私はこの要請を快諾した。

Quick Sproutの記事が何本か投稿されると、Quick Sproutよりも多くのトラフィックを、Business Insiderが獲得していることに私は気づいた。この記事を確認してほしい。Quick Sproutのページビューは、6315回だったが、Business Insiderのページビューは21,211回に達していた。

また、Business Insiderは、Quick Sproutの記事を採用した際、記事を複数のページに分けていた。そこまで効果が高いとは私は思わないが、ビジター1人当たりのページビューを増やす効果はあり、その結果、広告収益の増加に貢献していたようだ。

火に油を注ぐ

ブログを立ち上げたばかりの頃は、一番辛い時期である。そのため、AOL等の会社は、ブログを作る代わりに、買収している。ブログを始めたばかりの段階では、どこからトラフィックを獲得しなけれならない。さもなければ、人気者になることは出来ない。

Mashable等、私が関わったブログの幾つかは、他のブログにコメントを投稿することで、成長を活性化していた。連絡先を活用して、ブログをさらに成長させたブログもある。例えば、Guy Kawasakiは、ブログを立ち上げた際に、eメールリストに掲載されているアドレスに向けて、eメール攻勢をかけていた。

現在のマーケットでは、ゼロからブログを作り上げるのは難しい。そこで、フェイスブックで広告を出すことで、知名度を上げる確率を高める手が考えられる。有料のフェイスブック広告から、ランディングページに送り込み、無料でeブックを提供する代わりに、eメールアドレスを教えてもらおう。

その後、ブログの記事を投稿する度に、リストに掲載されているアドレスにeメールを送信し、読んでもらうのだ。

買収してトラフィックを増やす

トラフィックをある程度獲得し、グーグルで高いオーソリティを確立したら、他のブログを買って、成長を活性化することも出来る。GigaOMは、数年前にThe Apple Blogを買って、アップル関連のトラフィックを大幅に増やすことに成功した。

GigaOMは、自分達で作ったブログと買ったブログを1つのドメイン名、gigaom.comに集め、グーグルにオーソリティとして認めてもらい、最終的に、全体的なトラフィックを増やしていた。

買収と言っても、高額な買い物になるとは限らない。5万 – 10万人のビジターを持つブログなら、5桁、または、それ以下の金額で買うことが出来る。このようなブログの大半は、1銭も収益を上げていないため、10,000ドル(約100万円)を提示すると、興味を持ってもらえる。

Gym Junkiesを私が30,000ドルで購入した際、このブログは17万の月間ユニークビジターを抱えていた。このサイトが、毎年30,000ドルの収益を上げていたことを考慮すると、悪くはない取引だと言えるだろう…つまり、1年間で得られる収益と同額の金額で、私はこのブログを買ったのだ。

品質はトラフィックを保証するものではないが、ロイヤリティを築く効果はある

素晴らしいコンテンツを作ったとしても、必ずトラフィックを増やすことが出来るわけではない。大量の質の低いコンテンツを作った方が、トラフィックが増える可能性は高い。

しかし、長い目で見ると、安っぽいコンテンツは、読者をがっかりさせてしまい、その結果、長期的なトラフィックにマイナスの影響をもたらす。 確かに、差し当たり、急激にトラフィックは増えるかもしれない。しかし、ユーザーが直帰する光景を検索エンジンが継続して目にするようになると、誰もコンテンツをツイートしてもらえなくなると、あるいは、誰もリンクを張ってもらえなくなると、トラフィックは、急激に落ちる。

直接的なトラフィックだけでなく、検索エンジンの視点で、戦略を考える必要がある。グーグルは、インデックスしたページの数、リンクを張っているサイトの数、さらには、ソーシャルシェアの数にも注目している。このようなスタッツが良ければ、グーグルは見返りとして、上位にランク付けする。 一方、成績が良くない場合は、ランキングを落とされてしまう。

人気のあるブログのように、長期的なブログの戦略を策定したいなら、質の高いコンテンツの作成に力を入れる必要がある。品質は、継続的にソーシャルサイトでコンテンツをシェアしてくれる、忠誠心の高い読者をサイトに導く。そして、このタイプの読者は、口コミ宣伝率を高くしてくれる。その結果、直接的なトラフィック、そして、リファラーのトラフィックは共にアップする。

積極性はユーザーを怒らせる可能性があるものの、成長を妨げることはない

成長戦略において、積極的にアプローチした場合、コンテンツの質が高ければ、読者は許してくれる。Quick Sproutで私は実際にアグレッシブな戦略を実施したことがあるが、継続的に成長を実現している。複数のポップアップから、コンテンツブロッカーに至るまで、ありとあらゆる手法を私は試した。積極的な手法を用いると、必ず数名の読者が腹を立てるものの、トラフィックは継続的に右肩上がりに増えていった。

Upworthyは、積極的な戦略を採用したブログのお手本的な存在である。このブログは、ポップアップを用いて、フェイスブックで友達になる、もしくは、いいね!をクリックする行為を促しているものの、並外れた人気を持っている。

upworthy popup

アグレッシブになれ、と言っているわけではないが、データを見る限り、直帰率を高くすることも、全体的なトラフィックの減少をもたらすこともない。この記事によると、Upworthyは、ウェブ史上、最速のペースで成長しており、非常にアグレッシブな姿勢を貫いている。

Mixergyにも注目してもらいたい: このブログは、eメールアドレスを提供しなければ、コンテンツを読むことが出来ない仕組みを採用している。

結論

既に人気の高いブログを最適化して、さらに人気を高める取り組みは、簡単だ — 実際に私はトップ 100に入る20サイトのブログでこの取り組みを行い、たった、数ヶ月間で、さらに成長させることに成功した

一方、ゼロからブログを始めて、大勢のビジターを獲得するまで成長させるのは、非常に難しい。 しかし、今回紹介した人気のあるブログが利用している戦略に従えば、すぐにトラフィックは増えていくはずだ。

その他にも、大手のブログから学べる戦略はあるだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「11 Content Marketing Lessons Learned from 20 of the Top 100 Blogs」を翻訳した内容です。

どのアドバイスも一見当たり前にも聞こえますが、自分のブログできちんと考えた上で戦略的に実施できているかとなると、意外とそうでも無いことが大半だったりしないでしょうか?米国の超人気ブログでさえ、彼が書いたアドバイスをコンサルティングしたことで、トラフィックが飛躍的に上がっているわけですしね。もちろん最終的にはコンテンツの質ありきではあるのでしょうが、その質を最大限活かすためのコンテンツマーケティング術がさらなる違いを産み出すのかも。 — SEO Japan [G+]

ブログの月間訪問数を短期間で10万件に増やす具体的方法

ニッチながら様々なオンラインビジネスを成功させているニール・パテル、その原動力が彼が運営する複数の人気ウェブマーケティング系ブログ。今回はそんなカリスママーケッターが語るブログのアクセス増加方について。よくある同種の記事とは違い、具体的かつ示唆に富んだアドバイスは本物を感じさせます。 — SEO Japan

私はトップ 100に入るブログのうち20のブログでマーケティングを実行(日本語)した実績を持つ。また、自分のビジネスのために作った3つのブログは、最低でも月に10万回の訪問を獲得している。

このブログ、Quick Sproutに関しては、月間訪問数が10万に達するまで4年と9ヶ月を要した:

quicksprout blog traffic

KISSmetricsでは、10万に達するまでに、1年と10ヶ月間かかった:

kissmetrics blog traffic

そして、Crazy Eggでは、月間訪問数が10万回に届くまで、1年と6ヶ月間を要した:

crazyegg blog traffic

上のグラフを見れば分かるように、10万人に到達するまでにかかった時間は、短縮されている。4年と9ヶ月間から、最終的に1年と6ヶ月間で、この偉業を達成することが可能になった。

この功績に関しては、運はまったく関係ない。実は私は公式を見出しており、この公式は毎回結果を出す。例えば、今日この公式を再び活用したら、1年間以内に同じような結果を出すことが出来るはずだ。

今回は、10万回/月の訪問をブログで達成するために、私が利用している公式を伝授する:

多ければ多いほど良い

Quick Sproutに関しては、1週間に1本ではなく、1週間に2本記事を投稿すると、若干トラフィックの量が増えることに気づいた。 KISSmetricsでは、1週間に5本記事を投稿するまで、トラフィックが大きく増加することはなかった。しかし、KISSmetricsに関しては、週に2本から、一気に週に5本に増やしていた。

そのため、KISSmetricsは、Quick Sproutよりも遥かに成長するペースが速くなった。さらに、最近では、5本/週ではなく、6本投稿するテストを行っている。

1週間に5本の記事を投稿した際は、月間の訪問数は42万2885回であった。

kissmetrics september blog traffic

1週間に6本の記事を投稿してみたところ、トラフィックは、50万1573回にアップした。.

kissmetrics october blog traffic

毎週投稿する記事の本数を1本増やすことで、ブログのトラフィックを18.6%増加させることに成功した。ちなみに、一流の20サイトのブログ(すべてトップ 100入りを果たす)のマーケティングを担当した際、毎日3本の記事を投稿すると(21本/週)、容易に100万回/週を達成することが判明している。

頻繁に投稿する際は、コンテンツの品質を保つことが重要である。 質の低いブログの記事を大量に投稿したところで、トラフィックに大きな変化は起きない。

インフォグラフィック

インフォグラフィックを利用すると、容易にトラフィックを増やすことが出来る。Mashable等のブログで、この手法は抜群の効果を発揮していた。また、KISSmetricsでも急激なトラフィックの増加をもたらしていた。

47点のインフォグラフィックから、2年間で、2,512,596回の訪問、そして、3741サイトからの41,142本の被リンクを獲得した。

2010年8月のトラフィックを報告するページのスクリーンショットに目を通してもらいたい:

kissmetrics august blog traffic

次に2010年9月のトラフィックを確認してもらいたい:

kissmetrics september blog traffic

インフォグラフィックのおかげで、訪問数が5万6,380から、14万6,197に増えていた。この戦略は、とても効果が高かったため、毎週インフォグラフィックを作って、トラフィックの底上げを行った。現在、インフォグラフィックを配信していなくても、過去の作品から、月に5万回の訪問が寄せられる。

この戦略を真似したいなら、このブログの記事にある手順に従うと良い。人気の高いインフォグラフィックを作成する上で必要な知識を全て得ることが出来るはずだ。

人と検索エンジンを考慮してタイトルを作る

私の3つのブログは、検索エンジンから多くのトラフィックを獲得している。理由が知りたい方も多いのではないだろうか?勝因は、人と検索エンジンの双方にとって、魅力的なタイトルを作ったことだ。

crazyegg search blog traffic

まずは、Crazy Eggブログを見てもらいたい。先月、検索エンジンから12万7,373回の訪問を獲得した。これは、グーグルと人のためにタイトルを作った結果である。

この戦略では、短期においては、あまり大きなトラフィックを得られるわけではないものの、半年以内に、検索エンジンのトラフィックが増えていくようになる。この時点から、四半期ごとに継続してトラフィックが増加する。

トレンドになっているトピックを取り上げる

最も多くのトラフィックが寄せられるのは、当該の分野のメジャーな出来事を取り上げた日であった。

例えば、Quick Sproutでは、パンダやペンギン等のグーグルのアップデートを取り上げると、トラフィックが急激に増加していた。ハミングバードをKISSmetricsで取り上げた日でも、同じような現象が起きていた。

アップルのマーケティングを同社のイベントの前後にブログで取り上げた際も、やはり、トラフィックが急激に増加していた。

このタイプのトラフィックの良いところは、イベントが終わった後、急激に増加する以前のトラフィックよりも、若干トラフィックが増えている点である。

トレンドになっているトピックを取り上げたいなら、グーグルトレンドを使って、ホットなトピックを特定すると良いだろう。ただし、何でも取り上げれば良いわけではない。自分の分野と関連していることが大前提である。グーグルトレンドで、少し検索を行えば、検索量の増えているトピックと減っているトピックを把握することが出来る。

会話のようなトーンで記事を綴る

Quick Sproutでは、1本の記事に176本のコメントが寄せられていることをご存知だろうか?砕けたトーンで記事を作成していることが、その理由だ。

「トップコメント投稿者」等のテクニックを使えば、コメント数を増やすことは可能だが、ブログの記事を小論文ではなく、会話のように綴ることで、自然により多くの読者からコメントが寄せられるようになる。

また、次の手法を使って、同じような効果をブログにもたらすことが可能である:

  • コンテンツで「皆さん」と「私」を利用する。
  • ブログの記事全体で、質問を投げ掛ける。
  • 誰でも理解することが可能なコンテンツを作る…要するに、5年生に伝えるつもりで書く
  • 段落を短く保ち、余計な情報は省略する。

コメントは読者の忠誠心を高める上で心強い味方となる。ブログで頻繁にコメントを投稿している読者は、コンテンツを読んでいる何よりの証拠であり、ソーシャルウェブでシェアしてもらえる可能性は高い。

一人ではなく、複数のライターが記事を投稿している場合、コメントとエンゲージメント(参加を介した交流)は減る。読者が、一人のライターとつながりを形成する機会が少なくなるためだ。 Crazy EggとKISSmetricsを見れば一目瞭然だ。この2つのブログは、複数のライターを抱えており、その多くは、会話のようなトーンを用いていない。その結果、Quick Sproutと比べて、遥かにコメントの本数が少ない。

私の友達のブログ(私のブログのデザインを模倣している…お望みなら皆さんも真似して頂いて結構)は、月間の訪問数は2000回のみだが、一部の記事は13本のコメントを獲得している。これは、会話のように記事を綴っているためだ。

フェイスブックのコメントを使って、エンゲージメントとソーシャルトラフィックを増やそうとしているなら、考え直すべきだ。私が担当した人気の高いブログは、フェイスブックよりも、グーグルから多くのトラフィックを得ていた。フェイスブックのコメントのテキストはインデックスしてもらえないため、検索トラフィックは少なくなる。

提案とオプトインでeメールアドレスを集める

私が作ったブログには、ある共通する傾向が見られる…eメールが、大きなトラフィックの源になっている点だ。

11月、eメールは、Quick Sproutでは、トラフィック全体の18%、KISSmetricsでは6%、そして、Crazy Eggでは4%を占めていた。

割合としては少なく思えるかもしれないが、それには妥当な理由が2つある:

  1. 3つのブログは大量のトラフィックを獲得しており、ビジターの人数においては、数%であっても、大きな違いをもたらす。
  2. Quick Sproutを除く2つのブログでは、eメールの収集に失敗している。KISSmetricsとCrazyをQuick Sprout並に最適化していたら、大幅にeメール経由のトラフィックの割合は増えていたはずだ。

ブログでより多くのeメールアドレスを集めたいなら、この記事で描かれている2つのステップに従うと良い。この記事には、必要な知識が全て掲載されている。また、単純にWP Lead Magnetプラグインをダウンロードする手もある。これは、Quick Sproutで私が使った戦略であり、素晴らしい成果を上げた。

eメールリストを入手したら、新しい記事を投稿する度に、ブラストを送信するべきである。なぜなら、トラフィックを増やし、より多くのコメントを集め、そして、何よりも、ソーシャルシェアを生み出すからだ。事実、eメールの購読者は、ブログの通常のビジターよりも、コンテンツをシェアする可能性が3.9倍高い

コンテンツマーケティングは必ずしも運任せのゲームではない

ブログの最も重要な要素はタイトルである。どれだけ内容が素晴らしくても、タイトルが三流なら、記事を読んでくれる人は少なくなる。

大方、コンテンツマーケティングは、– 大勢の人達に読んでもらえるか、誰にも相手にされないかの — イチかバチかの賭けである…と考えられているが、必ずしも運任せにする必要はない。

Social Crawlytics等のツールを使って、競合するブログで人気を集めているコンテンツのタイプを把握することが出来る。例えば、マーケティングに関するブログを運営しており、Quick Sproutで人気の高いコンテンツを確認したいなら、www.quicksprout.comと入力すれば、次のような表が表示される:

social crawlytics

続いて、ソーシャルサイト、または、合計でソートすることが出来る。事実上、人気の高いブログの記事とタイトルが全て表示されるはずだ。トップ 5の記事を見ると、advanced guide to seocontent marketinggrowth hackingが入っていることが分かる。 つまり、高度なガイドを作成し、マーケティング関連のトピックに対して、私と同じようなタイトルを使えば、多くのトラフィックを得ることが出来る。

結果を出すトピックとタイトルを探し出す作業に加え、この記事で紹介した公式を使えば、魅力的なタイトルを作り出すことが出来るだろう。この記事では、意見を使って、切迫感を醸し出す方法、または、タイトル内で好奇心を喚起する方法を伝授している。

ソーシャルメディアのプロフィールを構築する

また、私が運営している3つのブログからは、ソーシャルメディアサイトからも多くのトラフィックを獲得している特徴が見られる。過去30日間のデータを紹介していく:

  • KISSmetricsは、ソーシャルサイトから3万6,862回の訪問を受けた。
  • Crazy Eggは、ソーシャルサイトから5,976回の訪問を受けた。
  • Quick Sproutは、ソーシャルサイトから2万5,350回の訪問を受けた。

どのようにして、このような成果を実現したのだろうか?ソーシャルプロフィールを構築しているためだ。以下の戦略に従えば、同じようにソーシャルプロフィールを作ることが可能だ:

ソーシャルプロフィールを構築する際は、忍耐力が必要になる。通常、ソーシャルメディアからブログへ一貫してトラフィックが寄せられるまでには、6ヶ月間を要する。

メジャーなソーシャルメディアサイトに力を入れるだけでなく、当該の分野の小規模なソーシャルメディアを活用することも検討してもらいたい。例えば、InboundGrowth Hackersは、マーケティング分野に特化したソーシャルメディアである。平均で、InboundとGrowth Hackersは、私のサイトにそれぞれ、400回、1700回の訪問を導いている。莫大な数ではないものの、確実にトラフィックを増やしてくれている。

提携

Crazy Eggブログを立ち上げてから数ヶ月以内に、月間の訪問数は3万回を突破していた。その方法を伝授しよう

SEOでも、ソーシャルメディアでもない。提携を介して、この功績を実現したのだ。私が最初に提携先として選んだのはSmashing Magazineであった。なぜなら、Crazy Eggは、同サイトのRSSフィードに組み込まれており、1ヶ月間に22181回の訪問を獲得していた。

smashing magazine network

この提携にかかったコストは$0であった。Smashing Magazineのネットワークに含まれている点を示すバッジをブログに掲載しただけだ。

私が参加したネットワークは、Smashing Magazineだけではない。それ以前に、9rulesのネットワークに参加したこともある。様々なブログネットワークが存在する。自分のブログが該当する業界のネットワークを探せばよい。

ただし、ブログネットワークだけで、満足するべきではない。自分のブログにトラフィックをもたらすことを交換条件に、コンテンツを別のブログとシェアする手もある。Business Insiderは、この記事等、Quick Sproutの記事を配信している。Business Insiderに対して、記事の中で私のブログに向かうリンクを掲載して欲しいと頼むと、快く受け入れてもらえた。

Business Insider等の人気の高いブログは、コンテンツを探している。求めているコンテンツを提供すれば、サイトにリンクを張り、大勢のビジターを送り込むことに反対するはずはない。

提携を結ぶには、同業界の人気の高いブログに継続的に接触する以外、他に手はない。大半のブログはコンテンツを受け入れてくれない、もしくは、ネットワークに参加させてくれないだろう。しかし、10サイトのブログにコンタクトを取れば、少なくともそのうちの1つは、「OK」と答えるはずだ。

まとめ

Quick Sproutを、10万回/月間訪問に到達させるまでには、数年間を要した。しかし、もっと短い期間で同じ結果を出すことは出来る。 Quick Sproutを始めた頃、フェイスブックやツイッターは、今ほど人気が高くなかった。

また、当時と比べると、現在では、活用することが可能なサイトや提携の機会は多く、以前よりも、良質なブログの記事を求めている人達もまた多い。

是非、試してみてもらいたい。上述した手順を踏めば、すぐに10万回/月間訪問数を突破することが出来るかもしれない。

その他に、同じ偉業を達成する上で貢献した戦略をご存知なら、コメント欄で発表してもらいたい。


この記事は、Quick Sproutに掲載された「How to Grow Your Blog to 100,000 Visits a Month Within 1.5 Years」を翻訳した内容です。

リアルな数字を元に具体的なアドバイスを丁寧に解説してくれた記事でした。私もブログ運営者としてどれも納得の内容です。この10万件という数字、特定業界やB2B向けにターゲティングされたブログとしては日米共にそれなりの数字なのではと思います。ちなみにSEO Japan、元々のサイト開設は2002年ですが、2011年に更新を再開してから10万到達までは半年程度でした。とはいえそこからユーザー数はさほど伸びず、月間の訪問者数は10万~15万を行き来する感じです。 — SEO Japan [G+]

2014年に大きな成果をもたらす11点のSEO戦略

カリスママーケッター(今風にいえばグロースハッカー?)のQuickSprout筆者が送る、10年以上の経験と知識に基づいた極めて有益なSEO記事を。サイトのトラフィックを上げるための、ちょっとした、でも効果的なテクニックが盛り沢山。ウェブマーケティングに長く関わっている人でも目からうろこの内容があるかもしれません。 — SEO Japan

big ideas

グーグルで上位にランク付けされる上で、大事な要素は何か、と問われれば、ほとんどの人が、リンク、コンテンツ、そして、オンページの最適化を挙げる

確かにこの3つの要素は、ランキングに影響を与える。しかし、SEOを11年間に渡って実施してきた経験から言わせてもらうと、SEOの成功を左右するのは、創造力だと思う。私は、試行錯誤を経て、あらゆるサイトのSEOのランクを押し上げる効果のあるトリックを、多数作り上げることに成功した。

SEO業界に11年間在籍している事実に因み、その中から11点の戦略を今回は紹介する。簡単に実行に移すことが出来るものもあれば、時間を要するものもある。しかし、時間を割いて、幾つか実装すれば、検索エンジン経由のトラフィックは増えるはずである。

それでは、早速1つ目の戦略から見ていこう…

戦略 #1: 404エラーページをインデックスされているサイトに導く

404エラーページは、ビジター、そして、検索エンジンに対して、「ページが見つからなかった」旨を伝える。URLを変更したか、あるいは、デザインを変えた際にページを削除した等の理由で、この現象は発生する。

サイトが大きければ大きいほど、404ページの数は多くなる。しかし、一般的な404エラーページを利用する代わりに、次のような面白味のあるページをデザインすることも出来る:

404 ideas

上の404エラーページは、確かに面白いものの、検索エンジンのランキングには、影響を与えることはない。

この状況を修正するため、私は大きなサイトに対して、上のエラーページのように独創的なイメージを使いつつ、サイト内部の25-50点のページに適当にリンクを張る独自のエラーページを用意している。このデザインでは、404が読み込まれる度に、リンクは自動的に変化する仕組みになっている。

こうすることで、インデックスされるページの数が増える。非常に効果が高く、数年前にTechCrunchのSEOを担当した際、404エラーページをこの要領でいじっただけで、30日間で検索エンジン経由のトラフィックを9%高めることにし成功したほどだ。

これは、グーグル内でインデックスされるページが増えれば増えるほど、検索トラフィックを獲得する機会も増えるためだ。

戦略 #2: 恐れずに喧嘩を始める

Zapposは、404エラーページと同じようなコンセプトを用いて、製品対決ページを導入した。Zapposでこのシステムを作ったのは、私の友達であり、インデックスされるページの数を増やし、同社の検索エンジンのトラフィックを引き上げることが目的であった。

zappos product showdown

私の友人は、開発者にこの製品対決ページの作成を依頼した。このページでは、ユーザーは、勝ってほしい製品に票を投じる。

実際には、勝ち負けはない。この製品対決ページは、ページが読み込まれる度に、対決する製品を変えている。こうすることで、インデックスされる内部のページは増えていく。

その結果、検索トラフィックは、10%以上増加した。

戦略 #3: インフォグラフィックを動かす

インフォグラフィックは、コンテンツマーケティングを行う上で有効だが、かつてほどの効果は、見込めない

その理由を説明しよう。

なぜなら、インフォグラフィックは、過去の戦略であるためだ。既に多くのサイトに徹底的に利用されており、同じトピックが何度も用いられている。だからと言って、インフォグラフィックが、トラフィックや被リンクを得る上で、役に立たないわけではない。捻りを利かせる必要があるのだ。

cheetah

このチーターに関するインフォグラフィックには度肝を抜かれた。データの内容がずば抜けて素晴らしいのではなく、特筆すべきは、グラフ内のデータと視覚的なアイテムの動きである。

このコンセプトは、大きな成功を導いている。1170サイトがこのインフォグラフィックにリンクを張っている。たった一つのインフォグラフィックで、ここまで多くのリンクを獲得するのは、容易ではない

動くインフォグラフィックを作ることが出来る人材が周りにいないなら、デザイナーに3Dのインフォグラフィックを作ってもらう手もある:

3d infographic

この3Dのインフォグラフィックデザイナーは、4000ドルの料金を見積もってくれたが、私には少し高過ぎた。しかし、予算があるなら、試す価値はあると言えるだろう。

戦略 #4: 高層ビル作戦

高層ビルの近くを見上げながら、世界で8番目に高い建物は、何メートルあるのか考えたことはあるだろうか?ないはずだ

世界で一番高い建物の高さを思い浮かべることはあっても、2番目、または、3番目以降の建物の高さのことは、気にしないだろう。

人間は、一番大きい、そして、一番良いものを好む習性がある。

高層ビル作戦は、リンク構築向けのコンテンツマーケティングの手法であり、この習性を利用する。

それでは、この作戦の利用方法を手順ごとに説明していくく:

  • ステップ 1: 既に多くのリンクを獲得した他人のコンテンツを探す。グーグル検索、そして、Open Site Explorerを利用すれば、簡単に見つかる。
  • ステップ 2: コンセプトをコピーする。ただし、遥かに質の良いコンテンツを作る必要がある。例えば、自然なリンクを大量に獲得している記事「大きな成果をもたらす捻りを加えた11点のSEO戦略」を見つけたら、「大きな成果をもたらす捻りを加えた101点のSEO戦略」を作成することが可能だ。
  • ステップ #3: 適切な人物に接触する。ブログの記事で言及したウェブサイトとコンテンツをシェアし、また、コンテンツに関してツイートを投稿してもらうと、より多くのトラフィック、および、被リンクを獲得することが出来るようになる。

この作戦の良い例を紹介する: 「55名のSEOのエキスパートが3つの好きなリンク構築ツールを明かす」は、爆発的にヒットし、このサイトの自然なトラフィックは7日間で348%増加した。

348% increase traffic

大規模なコンテンツを作成するために、時間と労力を注ぐことを厭わなければ、高層ビル作戦から大きな成果を得られる。妥協を許さないタイプの作戦であり、二流のコンテンツを作成すると、効果は薄い。

戦略 #5: 特徴を利用して関連するSEOのトラフィックをもたらす

大きければ、大きいほど良い、とは限らない。関連性のないSEOのトラフィックを獲得したところで、顧客どこらか、購読者にもならないため、無駄である。

例えば 私は以前「how to get more Instagram followers」(インスタグラムでフォロワーを増やす方法)に関連するキーフレーズで、グーグルから、12万人/月のビジターを獲得したことがある。

instagram traffic

このキーフレーズでのランキングが落ちても、eメールの購読者数は変化しなかった。そして、収益も落ちなかった。

要するに、インスタグラムに関連するキーワードから得たトラフィックは、コンバートしなかったのだ。なぜなら、理想の顧客は、このキーワードを検索していなかった、あるいは、インスタグラムのフォロワーを獲得する方法に関心を持っていなかったためだ。

無益なSEOのトラフィックを生成しないように、まずは、ユーザーの特徴を把握する必要がある。以下に幾つかユーザーの特徴の例を挙げていく:

personas

理想の顧客が、Techie(コンピュータに精通する人物)なら、コンテンツで、キーワードで、そして、全体的なメッセージで、マイクのような人物に狙いを定めるべきである。例えば、mobile phone(携帯電話)を探しているとすると仮定すると、マイクなら「mobile phone」とグーグルで検索するようなことはしない。代わりに、「Nokia Lumia camera resolution」(ノキア ルミナ カメラ 解像度)で検索をかけるはずだ。Techieは、通常、製品を購入する前に、具体的な情報を探すため、この違いは非常に大きい。

一方、理想の顧客が、コストに敏感なのジェフようなタイプなら(画像右)、ジェフが検索するであろうキーワードに狙いを絞るべきである。携帯電話を買おうとしているなら、ジェフなら「ノキア ルミナ カメラ 解像度」で検索をかけるのではなく、「値引き スマートフォン」で検索を行う。

Quick Sproutのトラフィックが増え始めたのは、2013年の1月である。2013年、過去数年と比べ、私はより多くの時間と資金をコンテンツに投資してきた。しかし、2012年にも同じような取り組みを実施していた。それでも、Quick Sproutの読者の特徴を理解していなかったため、過去の取り組みは全て失敗していた。

過去数年、私は一般的なマーケティングのアドバイスを記事で取り上げることが多かった。なぜなら、私のサイトの平均的な読者は、オンラインマーケッターだと思っていたためだ。しかし、ビジターに対して調査を行ったところ、読者の68.8%が、マーケティングの手法を学ぶ意欲を持つ、会社の経営者であることが判明した。

この点が分かってからは、コンテンツを作成する方法を変更するようにした。誰でも理解し、実行に移すことが可能な手順を追ったアドバイスを提供するようになった。また、理論よりも戦略にターゲットを絞ったコンテンツを作成するよう心掛けた。このタイプのコンテンツの方が、過去のコンテンツと比べて、会社の経営者にとって、メリットが大きいためだ。

その結果、トラフィックは、過去1年と比べ、152.42%増加し、ページビューは259.62%増加した。

traffic comparison

読者の特徴を活用したいなら、時間を割いて、理想の顧客を理解することだ。顧客が、会計士か、あるいは、マーケッターかを把握するだけでは、不十分である。出来るだけ細かい特徴を理解する必要がある。例えば、KISSmetricsの理想な顧客の特徴を以下に挙げていく:

  • マーケティング部門のバイスプレジデント、マーケティングの責任者、あるいは、マーケティング部門のマネージャー
  • SaaSまたはeコマース会社の従業員
  • 年間の売り上げが1000万ドルを超える会社の従業員

上述の基準に当てはまる人物をターゲットに絞ると、製品を購入し、顧客として留まる可能性が高い、顧客候補が残ることになる。

戦略 #6: クリックスルーに対する最適化を行う

ランキングが高ければ高いほど、得られる検索のトラフィックは多くなる点は周知の事実である。そのため、恐らく、ランキングの改善に関しては、既に着手しているのではないだろうか。しかし、クリックスルー率を最適化する取り組みを行ったことはあるだろうか?

検索エンジンの結果ページで、リスティングを見てもらったからと言って、クリックしてもらえるわけではない。

ウェブマスターツールを使って、具体的なキーワードに対するランキングとクリックスルー率を確認することが出来る。

google webmaster tools

上位にランクインしているキーワードを分析することで、改善の余地がある領域を探し出すことが出来る。通常、クリックスルー率が30%なら、順調だと言えるだろう。40%を超えているなら、文句のつけようがない。

私は、63点のグーグルのウェブマスターツールのアカウントを分析し、以下のワードが、とりわけクリックスルー率が高い点に気づいた:

  1. How to
  2. [リスト関連の数字]
  3. 無料
  4. You
  5. アドバイス
  6. ブログ 記事
  7. なぜ
  8. 最高
  9. 手法
  10. 優れた

タイトルタグとメタデスクリプションで、上のワードを利用して、A/Bテストを幾つか行えば、クリックスルー率を最大限に高めることが出来るかもしれない。

また、オーサーシップを介して、クリックスルー率を高める手法もある。以前と比べると、効果は低くなってしまったが、それでも、記事の隣に顔写真を載せることで、目立たせる効果が見込める。

google authorship

コンテンツをベースとしたサイトを運営していなくても、構造化データのマークアップを活用することは可能だ。レビュー、評価、そして、リッチスニペットに至るまで、schema.orgを使えば、可能性は無限大である。

戦略 #7: 頼む、借りる、または、盗む

メリットを得るため、コンテンツを作らなければならないとは、誰も言っていない。事実、Mashableでは、他人のインフォグラフィックをサイトで利用する傾向が見られる。

当然、作品の提供元にはリンクを張っているものの、当該のクリエイターよりも、多くのソーシャルシェア、そして、トラフィックを獲得すると言う、興味深い現象が起きている。

landing page infographic

私はKISSmetricsで同様のコンセプトを試してみた。 Formstackと言う会社から、ランディングページのインフォグラフィックを拝借した。もちろん、この会社にリンクを張り、功績を認めていた。さらに、重複するコンテンツの問題を避けるため、インフォグラフィックの周りに独自のテキストを加えた。

数週間後、「借り物」のインフォグラフィックインフォグラフィックは、1910回ツイートされ、1400回いいね!されていることが判明した。自分達が作ったわけではないコンテンツにしては、悪くないスタッツである。

この戦略は、テキストベースのコンテンツには向いていない。重複するコンテンツの問題を起こす可能性があるためだ。一方、画像や動画のコンテンツを借り、前後に独自のテキストを加えておけば、それなりの結果を残すのではないだろうか。また、忘れずに、作品の提供元にリンクを張っておく必要がある。この作業を怠ると、著作権問題に発展することもある。

戦略 #8: 早ければ早いほど良し

ウェブサイトが読み込まれる速さが、グーグルのランキングに影響を与えることは、あまり知られていない。グーグルは、なかなか読み込まれないサイトを上位にランク付けすると、検索エンジンとして、グーグルを利用するユーザーが減ることに気づいている。

そのため、グーグルは、ウェブサイトの読み込みにかかる時間を改善する手助けをする無料サービス、Page Speedをリリースした。

  • グーグルは、読み込みが0.5秒間遅くなった結果、トラフィックは20%減少した
  • アマゾンのサイトは、読み込みが0.1秒間遅くなった結果、収益の1%を失った…毎年数十億ドルの収益を上げる会社にとっては、大きな痛手である
  • ヤフー!のサイトは、読み込み0.4秒間遅くなった結果、トラフィックが9%減った。

影響を受けるのは、大きなサイトだけではない。Judy’s Bookは、より多くのCPUのパワーとメモリを持つサーバーに切りかえたところ、検索エンジン経由のトラフィックが、20%増加した。メモリのキャッシュを介して、ウェブページの読み込みがスピードアップし、30日以内に、検索トラフィックが20%増加すると言うボーナスを得た。

load time

読み込みの時間が何秒なのか、または、改善するにはどうすればいいのか分からないなら、ここにURLを入力すれば、ウェブサイトをスピードアップさせる上での推奨事項を挙げてもらえる。

戦略 # 9: コンテンツの長さはランキングに影響を与える

グーグルのSERPの1ページ目にランクインしている、ウェブページの平均ワード数をご存知だろうか?

500ワード?1,000ワード?あるいは、1,500ワードだろうか? 実は、2,000ワード以上である。長文のコンテンツがページ 1を制しているのだ。

word count

上の画像のチャートには、ワード数が多ければ多いほど、トップに近づく傾向が表れている。

要するに、次の2つのポイントが重要になる:

  1. 大量のコンテンツを次から次へと繰り出す代わりに、質の高いコンテンツを作る作業に専念するべきである — 詳細で、誤字脱字が少なく、いつまでも新鮮なコンテンツ、つまり、今から5年後、さらには、10年後に読んでも、有益なコンテンツが必要とされている
  2. 詳細なコンテンツが増えてきたら、In-Depth Article(インデプスアーティクル)アルゴリズムを活用するべきである。このタイプのコンテンツは、検索結果ページの詳細なコンテンツを展示する特別な領域で取り上げてもらえる。

実際に、インデプスアーティクル(詳細な記事)アップデートを活用したところ、30日間で、検索エンジン経由のトラフィックが、13.15%も増加した。

in-depth articles

schema.orgが定めるこのルールに従うか、もしくは、このワードプレスのプラグインを利用すれば、このアルゴリズムを利用することが出来る。 グーグルは、広範なキーワードを持つウェブページのみを上位にランク付けすることが多い。例えば、KISSmetricsは、キーフレーズ「SEO」で、インデプスのセクションに取り上げてもらっている。

in-depth articles results

ただし、大量のコンテンツを持っていない場合、トラフィックの増加はあまり期待できない。2000ワード以上の詳細なコンテンツを多数持っていることが、この戦略を有効に活用する上で、理想的な状態だと言えるだろう。

戦略 #10: レスポンシブデザインはモバイルのトラフィックを増やす

モバイルの利用は、デスクトップの利用よりも遥かに早いペースで増え続けているものの、私のサイトの多くでは、モバイルデバイスやタブレットデバイスのトラフィックは、全体の10%を下回っているため、必ずしも、モバイルを活用する必要があると感じたことはなかった。

しかし、KimberlySnyder.netでテストを行った結果、レスポンシブ、または、モバイルフレンドリーなデザインの重要性をまざまざと見せつけられてしまった。このサイトのトラフィックの多くは、デスクトップを経由しているものの、サイトのデザイン変更を行う際に、タブレットでも、モバイルデバイスでも問題なく動くように、レスポンシブを取り入れる決断を下した。

responsive design

レスポンシブデザインを導入したところ、モバイルおよびタブレットのトラフィックは、全体の18%から、56.7%に大幅にアップした。しかも、レスポンシブデザインを立ち上げてから、たった45日間で、これほどの結果が表れていた。

mobile traffic

同じような成果を求めているなら、レスポンシブデザインを導入しよう。ハイスピードでモバイルデータの接続を行えるユーザーは少ないため、デスクトップサイトの必要最低限な機能を持つ、早く読み込まれるデザインが必要になる。

戦略 #11: ツールはコンテンツマーケティングをしのぐ

何を介して、ウェブサイトは多くのリンクを獲得しているのだろうか?コンテンツマーケティング、と言う答えが大半を占めるはずである。この答えは正しいものの、リンク構築の形式として、最も優れているとは断言できない。

事実、マーケットで無料のツールをリリースした方が、最終的により多くの被リンクとトラフィックを獲得することが出来る点が判明している。つまり、コンテンツマーケティングよりも、資金の投じ先として向いているのだ

tool traffic

Quick Sproutで無料ツールをリリースした結果、次の成果を得ることに成功した:

  • ビジター一人当たりのページビューが、1.8ページから、2.35ページに増えた。
  • 直帰率が、74%から、63%に下がった。
  • サイトの滞在時間が、2分10秒から、3分10秒に増えた。
  • ビジターのロイヤルティが上がった。

多くのビジターとリンクをもたらす無料ツールをリリースする際は、使いやすく、需要が高いツールを作ることが肝要である。当該の業界で、特に好調の会社を見れば、リリースするべきツールが何か見えてくるはずだ。

例えばWoorankMozから、私はツールのコンセプトを学んだ。多額の収益を同社にもたらしていた機能を取り上げ、無料でリリースした。

ツールのリリースは、とても効果が高いため、2週間以内に、ソーシャルメディア分析、および、競合者分析レポートをQuick Sproutのツールセットに加え、全て無料で提供する予定である。

結論

今回提供したSEOの戦略集を気に入ってもらえただろうか?ここで言及した11点の変更の中には、実行に手間がかかるものもあるが、大きな成果をもたらしてくれるはずだ。

本気でランキングを高くしたいなら、私と同じ過ちを犯さないでもらいたい。他の人達と同じことをする方針は薦められない。やがて濫用され、効果がなくなるためだ。

現在の検索業界で結果を出すためには、創造力が必要になる。既成概念にとらわれず考えることが出来れば、上位にランクインすることが出来るはずだ。

結果に直結する捻りを加えたSEO戦略が他にあれば、是非コメント欄で発表してもらいたい


この記事は、Quick Sproutに掲載された「11 SEO Changes That Will Give You Big Results」を翻訳した内容です。

具体的な数字を入れているのが一事例とはいえ説得力が上がりますね。日々のSEO、コンテンツマーケティングの質を高めるために効果がありそうな内容ばかりで流石のQuickSprotでした。 — SEO Japan [G+]

2014年に求められるソーシャル & コンテンツ分野の12の旬の仕事

米国の若き起業家12名に2014年に必要とされるソーシャルメディア、コンテンツマーケティング分野の職種を聞いてみた記事をThe Next Webから。日本でも共に注目を浴びている分野、今後のトレンドを占う上で参考になる点もあるかも。 — SEO Japan

Job Fair Held In Midtown Manhattan

2013年は、スタートアップコミュニティ、とりわけ、ソーシャル関連 & テクノロジー関連のビジネスが躍進した1年であった。たった数ヶ月間で、ツイッターはIPOを達成 し、グーグルグラスは、路線図に対応し、ユーチューブは「生」でミュージックビデオアワードを実施していた。

明らかに、ソーシャルメディア(そして、ソーシャルメディアに付きもののコンテンツ作成)は、大きな注目を集めている。数年前では、すっかり影の薄かった「ソーシャルメディア」だが、今ではソーシャルメディア部門が編成されるまで成長した。

次に何が起きるのか気になるところだ。そこで、Young Entrepreneur Council(YEC)で、優秀な起業家に質問を投げ掛けてみた:

スタートアップにとって、2014年、ソーシャル、または、コンテンツ関連の「旬」な仕事は何か?なぜそう思うのか?

それでは、起業家達の答えを順に紹介していく:

Trevor Summers 12 it social and content careers to watch for in 20141. グーグル+のエキスパート

グーグル+は、2014年に最も脚光を浴びるソーシャルメディアになる。グーグル+が、検索結果への影響力を強めるにつれ(最新の調査では、あらゆる手法の中で、最も検索のランキングとの相関関係が強かったのが、グーグル+であった)、また、ユーザーが本格的に採用するにつれ、グーグル+のエンゲージメント(参加を介した交流)を活性化させる専門的な知識が、一流のソーシャルメディアのエキスパートに魅力的なチャンスをもたらすだろう。
- トレバー・サマーLocalVox

Danny Wong 12 it social and content careers to watch for in 20142. プロフェッショナルなストーリーテラー

消費者は、感情に左右されることが多く、素晴らしいストーリーを持つブランドに惹かれる傾向がある。スタートアップは、経験豊かなストーリーテラーを採用するようになる。話のプロであるストーリーテラーは、独創的な考え、ソーシャルメディア、そして、言葉の巧みな利用を組み合わせて、ブランドを新たなレベルに引き上げる。

Contently、Skyword、そして、Scripted等の企業の成長は、企業(規模の大小は関係なく)がストーリーテリングの力に注目し始めている何よりの証拠である。
- ダニー・ウォンBlank Label

John Hall 12 it social and content careers to watch for in 20143. コンテンツクリエイター

コンテンツの作成は、成長期の会社を成功に導く上で欠かせない取り組みである。スタートアップの設立者、重役、そして、意思を決定する権限を持つ人物には、一貫して質の高いコンテンツを作り、適切に配信する時間的な余裕はない。コンテンツとソーシャルチャンネルを通じて、信頼性を確立するサービスを必要とする経営者は、既に増加傾向にある。
- ジョン・ホールInfluence & Co.

Andrew Schrage 150x150 12 it social and content careers to watch for in 20144. コンテンツマネージャー

質の高いコンテンツの重要性について、言いたいことはたくさんあるものの、多くの小さな会社の経営者は、この重要性を理解していない。抜け目のない経営者は、コンテンツマネージャーに資金を投資し、メッセージ(そして、ブランド)が効果的に届くように工夫するだろう。

- アンドリュー・シュラージMoney Crashers Personal Finance

doreen bloch 12 it social and content careers to watch for in 20145. インスタグラムコンサルタント

ソーシャルメディアコンテンツの領域では、インスタグラムコンサルタントに注目が集まるはずだ。インスタグラムは、多目的なプラットフォームであり、ビジネスにも、個人的な用途にも利用することが可能だ。また、この興味をそそる視覚的なメディアは、消費者とつながりを作るために幅広く用いられている。

ツイッターやフェイスブックを始め、ソーシャルメディアプラットフォームを中心とする仕事が、数多く創出されているが、インスタグラムが脚光を浴びる時がやって来た。ブランドは、この刺激的なソーシャルプラットフォームに関心を持つようになり、インスタグラムの実績を持つ人材は、今後数ヵ月において、引っ張りだこになるのではないだろうか。
- ドリーン・ブロックPoshly Inc.

Andy Karuza 12 it social and content careers to watch for in 20146. コンテンツマーケッター

この仕事は、創造的なデザインと文章を融合する。読者を楽しませるインフォグラフィック等のデザインは、ソーシャルメディアでのパフォーマンスがとても良く、また、スタッツの分析等、複雑なコンセプトを簡略化する効果がある。

ライターとして、コンテンツマーケッターは、シェアされると、良質なトラフィックをもたらす有益なブログの記事を作成する必要がある。消費者は、常に新しいコンテンツを求めており、チームの誰かが、このペースに遅れずについていかなければならない。スーパーボウルでオレオが投稿し、一世を風靡したツイートは、今年は流行らない。

- アンディー・カルザBrandbuddee

Phil Laboon 12 it social and content careers to watch for in 20147. グーグルグラスのスペシャリスト

グーグルグラスは、2014年に多くの雇用機会を間違いなく生み出すはずだ。グーグルグラスが失敗しても、ソーシャルメディアマネージャー、そして、コンテンツのクリエイターに多くの専門的な業務をもたらすだろう。

- フィル・ラブーン, Clear Sky SEO

Fabian Kaempfer 12 it social and content careers to watch for in 20148. デジタルコンテンツ最適化のスペシャリスト

コンテンツを科学にする動きが増えつつある。2014年は、データから得た、行動に移すことが可能な見解を基に、コンテンツの最適化が行われるようになると、私は考えている。

優れたコンテンツを用意するだけでは不十分だ。コンテンツを作るのであれ、集めるのであれ、成功に導くための土台を提供する必要がある。そのため、デジタルコンテンツ最適化のスペシャリストが、今後、求められる可能性がある。
- ファビアン・ケンペルChocomize

Andrew Vest 150x150 12 it social and content careers to watch for in 20149. 拡張現実ソーシャルマネージャー

拡張現実のモバイルアプリにおいて、大きなトレンドが現れている。このタイプのアプリでは、広告、交流、そして、アプリを利用する顧客において、ソーシャルが大きな鍵を握っている。会話と広告を確認し、ブランドと消費者を交流させる、拡張現実ソーシャルマネージャーが、今後、引く手あまたになると私は確信している。
- アンドリュー・ベストPreferling

10. コンテンツハッカー

 12 it social and content careers to watch for in 2014コンテンツの作成とグロースハッキングを組み合わせた仕事が、スタートアップの世界で、注目を集めるような気がする。スタートアップは、コンテンツマーケティングを積極的に行っており、今後、この分野で成功を収めるためには、創造力が必要になるだろう。

- ベン・ラングMapped In Israel

11. ソーシャルグロースハッカー

Derek Flanzraich 12 it social and content careers to watch for in 2014

テクノロジーよりも、ソーシャルに強い2014年のグロースハッカーは、顧客とユーザーを効率よく獲得すること望むスタートアップには、欠かせない存在になる。インスタグラムからコピーライティング、A/Bテストからeメールマーケティングと、大車輪の活躍であり、いとも簡単に実現していく。
- デレク・フランズライクGreatist

Sarah Ware 12 it social and content careers to watch for in 201412. コンテンツディレクター

「コンテンツ」が肩書きに入る人達と毎日のように会議を行っている。先見の明のある会社は、このタイプの役割のROIを理解しており、従来の広告から、コンテンツの作成と配信に予算を移ししている。この仕事は、新しい、もしくは、生まれて間もなく、そのほとんどが、最近、昇進されたか、採用されたかのいずれかである。

コンテンツを介して、コミュニティのブランディングを行う業務には、管理する必要のある取り組みが含まれる(例えば、ブログ、ブロガーへの接触、スポンサー付きコンテンツ、動画の作成等)。この取り組みのROIは、極めて高い。
- サラ・ウェアMarkerly


この記事は、The Next Webに掲載された「12 “it” social and content careers to watch for in 2014」を翻訳した内容です。

なんというか、「若き起業家」だけに人と違う言葉をいいたいだけの答えもあった気もしますが、名称はともあれ、こういう動きにはなっていくのでしょうね。さらによくよく見ると、ソーシャル&コンテンツ分野にも関わらず実質ほとんどコンテンツ系の職種があげられているのはまさに米国でもコンテンツマーケティングが旬の証しでしょうね。日本でも重要性は認められたと思いますがその普及はどこまで進んでいくのでしょうか。 — SEO Japan [G+]

検索エンジンの世界国別市場 2014年最新版

検索エンジンといえばGoogleのみが注目される国内市場ですが、海外に目を向けると、意外とGoogle以外の検索エンジンが頑張っている国がまだまだあるのも事実。肝心の米国市場でさえ、Bingが頑張っている結果、Googleのシェアは日本より低いです。今回はそんな世界各国の検索エンジンのシェア率をまとめた記事を。米国、ヨーロッパ、中国、韓国、ロシア、他諸々、、グローバル市場の俯瞰に最適。 — SEO Japan

検索は、世界中のインターネットユーザーを結びつける。このつながりを作るきっかけを与えるのが、検索エンジンである。世界的なブランドにとっては、各種の検索エンジンおよび文化に対して、最適化を行うことで、認知度、ビジビリティ、トラフィック、そして、コンバージョンを高める効果が見込める。グローバルなSEO、そして、コンテンツマーケティングは、今まで以上に重要な存在となりつつある。

2013年、検索エンジン業界の強者と弱者が、世界のマーケットシェアを巡って、戦闘を繰り広げた。米国では、今年もグーグルが国内の検索マーケットの大半を獲得していた。その一方で、ヤフー!がシェアを失い、ビングが着実に勢力を伸ばした。

世界全体を見ると、グーグルが覇権を掌握したものの、ロシア、中国、そして、韓国等の国産の検索エンジンは、ホームでは王座の地位を譲らなかった。

世界の検索およびインターネットの利用は、右肩上がりに増加している。毎年、インターネットを利用する地域は増え続けており、デスクトップおよびモバイルでの、売買、そして、ソーシャルメディアでの交流が盛んに行われている。そのため、グローバルなSEOおよびデジタルマーケティングを担当するマーケッターは、日に日に拡大し、ビジネスを行う場所と言う意味において、世界の縮図ともいえるグローバルな市場で、事業を展開するには、迅速に動く必要がある。

グーグル、ヤフー! & ビングの2013年の成果

グーグルは、米国のマーケットの67%を獲得した状態で、2013年に突入した — このレベルのシェアを初めて獲得したのは、2012年11月であった。comScoreが発表した最新のデータ(2013年11月)によると、グーグルは1月から若干シェアを落とした状態、66.7%で2013年を締めくくろうとしている。

 comScore Explicit Core Search Share Report* November 2013 vs. October 2013

comScoreの明確なコア検索シェアレポート

2013年10月と11月の比較

米国全土 — 家および職場

ソース: comScore qSearch

コア検索エンティティ 明確なコア検索シェア(%) 2013年10月 2013年11月 ポイントの変化

明確なコア検索の合計 グーグルのサイト マイクロソフトのサイト ヤフー!のサイト Askのネットワーク AOL,Inc.

**明確なコア検索では、検索結果を利用するユーザーの具体的な意図を反映しないコンテキスト主導の検索は除いている**

ビングは、16.5%のシェアを確立した状態で2013年に臨み、ゆっくりとしたペースではあるものの、毎月着実にシェアを増やし、2013年11月には18.1%までシェアを伸ばした。

一方、ヤフー!にとっての2013年は、シェアを維持することもままならない1年間であり、12.1%が最も高い状態であった。10月になると、シェアは11.1%に落ち、11月のcomScoreの最新のデータでは、11.2%に留まっていることが判明している。

今年のcomScoreのデータから、ビングとヤフー!による、検索のマーケットシェアを巡る戦いが浮き彫りになっている。このレポートを参考にする限り、6月にビングが獲得したシェアと同じ%のシェアをヤフーが失っていた。

ヤフー!のマリッサ・メイヤーCEOは、この問題に関して、マイクロソフトとヤフー!の検索における提携が、期待された効果を上げなかったと指摘している: 「提携を行う目的の一つは、お互いからシェアを奪うのではなく、共にシェアを増やすことであった。」

2013年の始め、comScoreが非公式にリリースした(結局、注目を浴びることになった)調査は、グーグルの世界での人気を取り上げていた。この調査結果を参考にする限り、2012年の12月までに、グーグルの検索回数は1147億回に達し、同社のシェアは約65%に届いていたことから、世界の検索マーケットを牛耳っていたと言える。

Google Still World’s Most Popular Search Engine By Far, But Share Of Unique Searchers Dips Slightly

しかし、この調査があぶり出したのは、現在のグローバルマーケットにおけるグーグルの地位だけではなかった。

アジア太平洋地域 — インターネットの利用と検索エンジンの人気

アジア太平洋圏のインターネットマーケットは、急速な成長を遂げている。事実、10月にはcomScoreが、アジア太平洋地域は、北米に続き、世界2位の広告市場の地位を獲得しており、2014年の年末までに、インターネット広告への出費が、新聞広告への出費を抜くと指摘している。 comScore曰く、2015年には、インターネット広告は、すべての広告の支出の21.9%を占めるようになるようだ。

また、中国等の台頭する国々では、検索に関して、興味深い展開が起きている。

中国 — 百度、最新の動向

中国は、世界で最も人口が多く、インターネットは一般家庭に普及している。comScoreによると、中国のインターネット人口は、アジア太平洋地域 & 世界で一番多い。

Asia Pacific Audiences

アジア太平洋地域のインターネットユーザー人口

成熟した台湾と香港の成長率は同じ

(吹き出し)中国のインターネット人口は、昨年比で4%増加。一方、台湾と香港はともに2012年3月から2%増加

(左から)中国 348,177(000) インド 73,872(000) 日本 73,640(000) ベトナム 16,055(000) オーストラリア 14,371(000) インドネシア 13,628(000) 台湾 11,861(000) マレーシア 11,800(000) タイ 9,485(000) フィリピン 7,432(000) 香港 4,595(000) シンガポール 3,397(000) ニュージーランド 2,895(000)

さらにcomScoreの調査結果を提供する:

  • 中国のインターネット人口は、3億4700万人を超え、その他の地域のユーザーを加えると、4億6000万人に達する。
  • 中国のインターネットユーザーは、平均で150分間/月オンラインショッピングサイトを利用する。
  • 不動産、自動車、美容/ファッションスタイル等の分野で人気の高いウェブサイトは、数百万人のアクティブユーザーを抱えている。

中国のソーシャルメディアの範囲は、平均を超えているものの、利用は平均以下である:

China Social Networking

中国と台湾でのソーシャルネットワークの浸透度は平均を超えるものの、利用は平均以下。成長するポテンシャルは大。

(左)ソーシャルネットワークの浸透のカテゴリ

世界 82% 米国 79% 英国 77% 日本 53% 中国 86% 香港 79 % 台湾 86%

(右)ソーシャルネットワークを利用する平均の時間(分)

世界 324分 米国 363分 英国 448分 日本 88分 中国 69分 香港 251分 台湾 398分

2013年8月の時点で、comScoreは、中国で人気の高い5つのソーシャルネットワークを報告している:

  1. QQ.com Qzone
  2. QQ.com microblogging
  3. SINA microblogging
  4. Pengyou.com
  5. Renren.com

中国には、厳格な検閲の規定が存在するため、国産の検索エンジンを活用する点は理に叶っている。iResearch Globalの第三四半期のデータ からは、中国の検索エンジンの収益が増加していることが分かり、前年と比較すると成長率は41%近く増加している:

Revenue of China Search Engine Market

中国の検索エンジン市場の収益 2012年の第一四半期 – 2013年の第三四半期

収益(元) % 前四半期比の成長率 % 前年比の成長率

注記: 検索エンジン企業の収益とは、検索エンジンチャンネルの代理店の収益を除く、検索エンジンを運営する会社の収益の合計を指す。

ソース: このデータは、企業側が発表した決算、専門家とのインタビュー、そして、iResearchのスタッツモデルを基に算出し、推測している。

2013年第一四半期、iResearchは、過去3年における中国の検索マーケットの収益のシェアを公表した。百度は、約81%にシェアを伸ばし、明らかに市場を制している。一方、グーグル中国は、シェアを約14%まで減らしていた。

Revenue of China Search Engine Market

中国の検索エンジンマーケットの収益 2010年第一四半期 – 2013年第一四半期

注記: 検索エンジン企業の収益とは、検索エンジンチャンネルの代理店の収益を除く、検索エンジンを運営する会社の収益の合計を指す。

ソース: このデータは、企業側が発表した決算、専門家とのインタビュー、そして、iResearchのスタッツモデルを基に算出し、推測している。

検索のシェアに関しては、6月のレポートを参考にすると、百度は約66%のシェアを獲得し、グーグルは3%に急激にシェアを落としていた。

今年(2013年)、中国の検索エンジンは、覇権を巡り、戦略的なバトルを繰り広げた。シェアを獲得するための一つの手段として、合併を用いる動きが見られた。7月、2番目の規模を誇る検索エンジンのQihooが、3番目に大きい検索エンジンのSogouを買収すると示唆する報道があった。しかし、9月には、Sogouが4番目に位置する検索エンジンのSosaを買収すると報じられていた

また、その一方で、密かに中国最大のEコマースサイトのアリババが、Aliyun Searchを立ち上げていた。Aliyunが中国の市場でどこまでインパクトを残せるのかは、今後の展開次第だが、comScoreが10月にリリースした「China Digital Future in Focus 2013」レポートは、アリババのユーザーが、平均で137分間を同サイトで過ごしていると指摘している。これは、2位のサイトの利用時間の約4倍に匹敵する。

韓国 — モバイルとNaver

Webcertainが公開した調査結果によると、韓国の携帯電話の利用は、その他のアジア太平洋地域の国々、さらには、世界の国々に勝っており、世界の平均の3倍に相当する。2013年の第一四半期、インターネットへのアクセスの60%近くがスマートフォンを介して行われたと、Webcertainのグローバルモバイルレポート 2013は指摘している。

Screen Shot 2013-12-24 at 11.53.08 AM

(上)スマートフォンの契約者 3800万人

携帯電話契約のスマートフォンの契約が占める% 67%

スマートフォン契約者数 前年比で18%の増加

インターネットのトラフィックのうちモバイルが占める% 31.3%

(左下)携帯電話 & タブレットの利用

携帯電話およびタブレットを使ってインターネットにアクセスしたインターネットユーザーの%

2011年6月 携帯電話 32.5% タブレット 6%

2012年第二四半期 携帯電話 50.3% タブレット 6.7%

2013年第一四半期 携帯電話 59.6% タブレット 9.7%

(右下)モバイルOSマーケットのシェア

モバイル経由のインターネットトラフィックを占める%

2012年5月 (上から)その他、iOS、アンドロイド

2013年5月 (上から)その他、iOS、アンドロイド

韓国の検索マーケットシェアを最も獲得しているのはNaverだ。インターネット上で韓国語を使ってサイトを成功に導くためには、Naverにリストアップしてもらう必要がある。comScoreによると、Naverのシェアは2011年から減り、一方、グーグルは多少シェアを増やしているものの、まだまだNaverには遠く及ばない。

South Korea Search Market Share

2014年のNaverでのマーケティング

Naverは独自のビジネスモデルを持っている。基本的には、ヤフー!のサイトと同じように、その他のNaverのサイトに導くポータルサイトだが、エンジンでもあり、多面的な検索結果を用意している(グーグルのユニバーサル検索結果に似ているが、より凝ったフォーマットを採用している)。グローバルなブランドは、出来るだけ多くの場所に出没することで、ブランドへのビジビリティを集めることが出来る。

naver-serp-explained - brightedge

NAVER

SERPの説明

(上から)有料リスティング

製品のリスティング

登録したブログ

登録したウェブサイト

登録したサイトでインデックスした画像

自然な結果

エンサイクロペディアのディレクトリ

ソーシャルの結果

ユーザーが作ったコンテンツ

製品のリスティング

雑誌のコンテンツ

ニュースセクション

Naverで成功を収めるには、検索エンジンに登録し、参加を認証してもらう必要がある。Naverでマーケティングを始める上でのヒントを5つ紹介する:

  1. 韓国語を使うことが鉄則。
  2. NaverのKnowledge iNでユーザー生成コンテンツに参加する。
  3. ブログを運営し、積極的に活動する。
  4. Naverの「Cafe」プラットフォームでソーシャル活動を行う。
  5. すべての取り組みで基本的なオンページSEOを実装する。

日本 — ヤフー!、ソーシャルメディア & モバイル

日本は、世界で四番目インターネットユーザーが多い国である。日本では、ヤフー!のサイトの人気が最も高く、モバイルの利用が浸透している。また、ツイッターとフェイスブックがソーシャルネットワークシーンを牛耳り、大勢のインターネットユーザーが、特にエンターテイメント系のサイトで時間を過ごしている。

5月にリリースされたcomScoreのデータによると、ヤフー!は、6万5000人近くのユニークビジターを擁し、利用者が最も多いものの、約6万4000人が利用するグーグルが肉薄している:

Top Web Properties Japan

利用に関して目立つヤフー!とグーグル

ブログサイトも健闘

上位のウェブサイト – 日本

ユニークビジター ビジター当たりの滞在時間(分)

(上から)ヤフー!サイト グーグルサイト FC2 Inc. NHN Corporation アマゾンサイト マイクロソフトサイト サイバーエージェント 楽天 ウィキペディア NTTグループ

日本のインターネットユーザーは、その他のアジア太平洋地域のユーザーや世界のユーザーと比べて、エンターテイメント系のサイトでより多くの時間を過ごしている。2013年5月のデータでは、エンターテイメント系のサイトの滞在時間が、世界では平均3.5-5時間のところ、日本では約5時間と記録されている。

Japan Websites

日本のウェブユーザーは、同地域および世界のユーザーと比べて、エンターテイメント系のサイトで時間を費やす傾向がある

エンターテイメント系のサイト

訪問するウェブユーザーの% サイトで過ごす平均時間(時)

世界 アジア太平洋地域 日本

5月12日 5月13日

また、comScoreは、日本には1億200万人を超えるモバイルユーザーが存在し、34%以上のペースでスマートフォンの浸透が進んでいると報告している。

Japan Smartphone Users

日本でのスマートフォンの浸透は34.8%に到達

昨年比で40%以上の増加

スマートフォンユーザーのシェア – 日本(%)

ヨーロッパ — デジタル情勢

多数の国々で構成されるヨーロッパでは、国によってインターネットの利用に差があるものの、インターネットユーザーの人口は増え続けており、より大きな機会をマーケッターに提示している。2013年の3月にcomScoreがリリースしたデータによると、世界のインターネットユーザーのうち、ヨーロッパは27%を占めている

Worldwide Internet Audience

世界のインターネットユーザーの分布

オンラインユニバースの中心は米国ではない

1996年 米国外 34% 米国 66%

2012年 米国外 87% 米国 13%

アジア太平洋地域 42 % ヨーロッパ 27% 北米 14% 中東・アフリカ 9% ラテンアメリカ 8%

ヨーロッパのデジタル情勢をかいつまんで説明していく(comScore 2013年3月):

  • イタリアのインターネットユーザーは、昨年と比べて17%増え、ヨーロッパで最も増加するペースが早い。
  • トルコは若年層のウェブユーザーが多く、一方、ドイツは熟年層にも浸透している。
  • 2012年12月の段階で、EU5ヶ国(イタリア、フランス、ドイツ、スペイン、英国)のモバイルデバイスの75%をスマートフォンが占め、スマートフォンユーザーは2300万人を超えている。
  • ヨーロッパのインターネットユーザーは、ソーシャルネットワーク、または、ブログで平均6.7時間/月を過ごしている。
  • ヨーロッパのウェブユーザーのうち10人に8人が、ニュースサイトや情報サイトにアクセスしている。
  • スマートフォンユーザーの約14%が、デバイスを介して製品やサービスを購入し、スマートフォン経由の買い物客の37%は、服やアクセサリを買っている。

ヨーロッパでは、グーグルが検索市場を独占しており、シェアの86%を獲得している(米国よりも遥かに高い)。そして、Yandexが2位につけている。

インターネットの利用に関しては、comScoreのデータを見ると、トルコが最も検索回数が多いものの、インターネットを利用する時間は英国が最も多い。

Engagement across EU audiences

ヨーロッパでのインターネットの利用

ヨーロッパでは、平均で27時間弱インターネットが利用されている

(上から)英国 37.3

トルコ 31.0

オランダ 30.6

ポーランド 29.3

フィンランド 27.8

フランス 27.7

ヨーロッパ平均 26.9

ロシア 26.1

ノルウェイ 24.9

ドイツ 24.6

スペイン 23.8

ベルギー 22.4

スウェーデン 22.0

ポルトガル 20.8

デンマーク 20.6

アイルランド 19.5

イタリア 18.5

スイス 16.6

オーストリア 14.4

(吹き出し)ベルギーは、利用時間/ビジターにおいて、ヨーロッパで最も伸びが大きかった。1年前と比べ、インターネットを利用する時間が2時間増している。

また、ヨーロッパのインターネットユーザーは、eBay、フェイスブック、そして、アマゾン等のサイトでも、検索を行っている。

European Websites

ヨーロッパのインターネットユーザーは、グーグルとYandexだけでなく、フェイスブック、eBay、アマゾンでも検索を行う

(右上)検索エンジンのユーザー当たりの検索回数

ロシア — インターネットの利用とYandex

アジアとヨーロッパ諸国の間にあるロシアは、comScoreのデータによると、ヨーロッパのインターネットユーザーの大半を抱えている。そのため、同国の国産の検索エンジン、Yandexが世界で4番目にユーザーが多いことも納得できる。

Europe Countries Online

ヨーロッパ諸国のインターネットユーザーの人数

4億800万人を抱えるヨーロッパのインターネットユーザーの15%をロシアが占める

(左)前年比の成長

(左中央)ユニークビジターの合計

(吹き出し)イタリアとロシアは、特に増加ペースが速い — それぞれ、17%と15%。

Yandexにとって、2013年は浮き沈みの多い1年間であった。Islands(次世代のリッチスニペットテクノロジー)をリリースする一方で、創業者の一人、イリヤ・セガロビッチ氏が帰らぬ人となった

今年(2013年)の始めには、2012年の11月 & 12月の段階で、月間検索クエリの数で、Yandexがビングを上回ったと言う報告が上がってきた。2012年12月、Yandexは、48億4000万件のクエリを処理し、マイクロソフトは、44億8000万件のクエリを処理していたようだ。世界のシェアに換算すると、Yandexが2.8%、一方、ビングは2.5%であった。

Bloombergがリリースしたさらに新しいレポートでは、Yandexの検索のシェアはロシアで62%、グーグルは26%、そして、国産の別の主要な検索エンジンのMail.ruが約9%を獲得していることが判明した。

Yandexは、ウクライナやトルコ等の海外への拡大に向けた取り組みを強化しており、ロシア語以外の言語にも対応している。事実、CNNの報道によると、Yandexは、参入するマーケットで、グーグルに続くNo.2の検索エンジンになることを戦略に掲げているようだ。

また、収益のデータを見る限り、Yandexは順調に成長しており、2013年の第三四半期の収益は、2012年の同時期よりも40%多く、約3億2000万ドルを記録している。

2014年版 世界を見据えた最適化の5つのヒント

国際的なブランドにとって、グローバルな最適化は欠かすことの出来ない取り組みである。検索エンジン、そして、地域の文化には差があるものの、グローバルなSEOを行う上で有効なアドバイスを幾つか提供していく:

1. 地域のユーザーを理解する

グローバルSEOとローカリゼーションを取り上げた9月のコラムでは、各地域と言語において、答えを用意する必要のある重要な問いを提示した。この記事の一部を以下に掲載する:

  • キーワードリサーチ: 自分のビジネスのオーディエンスにとって、どのトピックが重要なのか?フレーズ/キーワードの形で、どのように関心を表現すればいいのか?検索の要求にどのように転換すればいいのか?ヘッドとテールの用語(& グループ)にクローズアップすることは可能か?
  • 競合者分析: 言語、地理、そして、検索エンジンの組み合わせにおいて、競合するサイトはどこか?競合者はどのキーワードに力を入れているのか?そのキーワードは、自分のビジネスおよびオーディエンスにとって重要か(重要なら、ターゲットのキーワードに加えよう)?競合者はどのサイトからリンクを獲得しているのか?そのサイトは、自分のビジネスと関連しているか?そのサイトのユーザーにとって、自分のサイトのコンテンツに向かうリンクは適切か?
  • コンテンツ計画: 再利用するつもりの既存のコンテンツにターゲットのキーワードを盛り込むことは可能か?ただし、無理やり組み込んではならない。可能ではないなら、新しいコンテンツの作成を検討しよう。それぞれの組み合わせのオーディエンスは、どのように情報を取得しているのか?好むフォーマットは何か(例: テキストとビジュアル)?このフォーマットに一致するコンテンツを作る計画を立てているのか?

2. 地域に的を絞ったコンテンツを作る

営業を行う地域のオーディエンスに接触するつもりなら、その地域の文化に見合ったコンテンツを作るべきである。様々な文化圏で、マーケティングを行う際に注意するポイントを幾つか挙げていく:

  • その文化にとって、重要な価値は何か?タブーとされているのは何か?
  • 自国独自のコンテンツの作成に取り掛かっている場合、当該のコンテンツの感情は、別の言語でも、十分に伝わるのか?
  • その他の検索エンジンの言語の要件に従う必要がある — 例えば、Naverで成功を収めるためには、ネイティブの言語を利用する必要がある。
  • それぞれの検索エンジンで、贔屓してもらえるコンテンツのタイプを把握する — 世界共通ではないので注意しよう。

3. SERPのレイアウトを理解する

世界中のマーケッターの大半が、グーグルの検索エンジンを活用しているが、米国のSERPで2013年にもたらされた変更点、そして、この変化が2014年のSEOに与える影響を理解することは重要である。

また、次の取り組みにも力を入れる必要がある:

  • 地域の検索結果のカルーセルを意識して最適化を行う。
  • Naver、Yandex、百度等、その他の検索エンジンのSERPの構成も把握する。
  • ユニバーサル検索の結果とモバイルの検索結果に対して最適化を行う方法を極める。

4. 地域の規制を考慮する

ロシアや中国等の国々は、特別なインターネットの規則を定めている。海外でビジネスを実践するなら、その国で受け入れられる慣習とコンテンツを理解し、ルールに従う必要がある。

以下に、熟知しておきたいトピックを幾つか挙げていく:

5. 適切な人材とテクノロジーを投入する

世界の各地域でマーケティングを行うには、接触を望む地域に人材を配置する必要がある。現在の取り組みをそのまま別のマーケットにコピーしてしまうと、ブランドとオーディエンスが分断されてしまう可能性がある。国際的なブランドなら、言語、条件、コンテンツ、イメージ戦略、スタッツの策定、そして、成果を記録するために用いるテクノロジー選択に至るまで、ありとあらゆる取り組みに貢献する国際的なスタッフの存在が欠かせない。また、地域での検索のパフォーマンス、検索エンジン、デバイス、そして、SERPのタイプを管理する上で有効なテクノロジーを選ぶことも肝要だ。

2014年の全体像を理解する

グローバルなSEOを行う上で、今回紹介した提案は役に立つものの、2014年に向けたより広範なSEO戦略 & コンテンツマーケティング戦略と併せて、実施する必要がある。この全体的な戦略を策定する上で、参考になりそうな情報を挙げる:

  1. 2013年に劇的に変化したSEO & 2014年を勝ち抜くための条件
  2. 安全な検索を千載一遇のチャンスに変える安全な検索の五箇条

2014年、皆さんのSEOとコンテンツマーケティングが成功することを心から願っている。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Global SEO & Content Marketing Landscape」を翻訳した内容です。

筆者が日本のYahoo!のエンジンはGoogleであることを認識しているかは不明ですが、、、グローバル展開したいと思っているあなたには情報満載の記事でした。しかし検索エンジンのシェア以上にインパクトがあったのは、1996年にはインターネットユーザーの66%が米国だったのが、2012年にはたったの13%になっているという事実。それだけアジア、ヨーロッパでネットが普及してきたということでしょうし、今後アフリカや途上国の人口増加も含めても米国市場のシェアは下がる一方でしょうね。セカイで勝負したいと思っている方も米国以外の国に今から目を向けていけば意外な商機&勝機があるかも? — SEO Japan [G+]

2013年の総括と2014年に成功するコンテンツクリエイターの条件

明けましておめでとうございます。2014年最初の記事は、SEOにもウェブマーケティングにも大注目のコンテンツに関する記事を。優れたコンテンツを産み出すコンテンツクリエイターの条件とは?コンテンツマーケティングを長年啓蒙してきたコピーブロガーが語る。 — SEO Japan

約1年前の今日、私は「2013: オンラインライターの1年(日本語)」を綴った。この記事で、私はこの業界が転機を迎えたことを指摘した。成功を望むすべての会社が、次の点を理解するようになった:

  • 求められているのはコンテンツ。
  • シェアされているのはコンテンツ。
  • 購入の決定を左右するのはコンテンツ。

上述のポイントを理解する企業が増えた結果、優れたコンテンツライター、特に優秀なライターが必要とされるようになった。

2014年は、このトレンドがさらに続くものの、新たな捻りが加わる。

良質なコンテンツは、確かに素晴らしい。しかし、そのコンテンツが、ビジネスの目標に関して、何を達成しようとしているのか考えたことはあるだろうか?

この点を説明する前に、まずは昨年の暮れに私が指摘した3点の強力なポイントを振り返り、それぞれのポイントが、2013年にオンラインライターに与えた影響を確認していく。

1. コンテンツがオンラインマーケティングを動かす

昨年、私はコンテンツマーケティングは、単なる流行語や一時的なブームではないと言う姿勢を崩さなかった。2013年、私の指摘が正しいことが証明された。効果的なオンラインマーケティングを動かしていたのは、今年もコンテンツであった。

Altimeter Groupに所属するレベッカ・リーブ氏は、堂々と次のように指摘している:

コンテンツは、あらゆるデジタルマーケティングの原子に等しい

コンテンツマーケティング業界は、今年大きく成熟した。大手の消費者ブランドが、引き続き、メディア企業モデルに向けたシフトチェンジを進めただけでなく、次のような取り組みも行われていた:

  • マーケティングサービスのMarketoが華々しくIPOを行った。
  • Oracleがコンテンツマーケティング会社のCompendiumを買収した。
  • Salesforce.comが、ExactTarget/Pardotを買収した。

このオーディエンスを中心とした動向の理由は明白である。コンテンツマーケティングは、従来のマーケティングの手法と比べて、コストが62%低いにも関わらず、より効果が高いのだ。

より少ない成果を求めて、より多くの資金を投じる行為を好む企業を除き、コンテンツへのシフト変更は、来年(2014年)、そして、再来年以降も続いていくだろう。

これは本格的なビジネスである — 数十億ドル規模の業界であり、ブロゴスフィアの草の根活動も規模の拡大に貢献している。今でも多くの会社や起業家に対する門戸は大きく開かれている。

2. グーグルがオンラインライターをレベルアップさせる

今年(2013年)を迎えるにあたって、絶対的な条件として、質の高いコンテンツが求められるようになったきっかけを作ったのは、明らかにグーグルであった。パンダアップデートは、質の高いコンテンツを求め、ペンギンアップデートは、 (当然、優れたコンテンツから)自然に集められたリンクこそが唯一の持つ価値のあるリンクである点を巧みに知らしめた。

グーグルオーサーシップは、質の高いコンテンツをクリエイターに結びつけ、オーサーのアイデンティティを、アルゴリズムにおけるランキングの要素にする下地を作った。2013年、誰がコンテンツの作ったのかが、重要になったことを示す手掛かりを見つけた企業やスタートアップが増加し、優秀なライターに十分に見返りを与える方針が、プラスに働くようになった。

今年最大のグーグル関連のニュースは、何と言ってもハミングバードである。ハミングバードは、グーグルのアルゴリズムの完全な整備であり、パンダ、ペンギン、そして、その他の過去のアップデートを盛り込む一方で、セマンティックおよび会話型の言語の機能を強化している。

(要するに、グーグルは、ユーザーが実際にどのように会話を交わしているのかをより深く理解するようになったと言えるだろう。)

ハミングバードは、(狡猾なライターのみが得をする)ぎこちないキーワードフレーズから、オーディエンスに焦点を絞った言語のパターンを引き続き重要視するグーグルの方針を表している。

オンラインライターにとって、最も嬉しかったニュースは、Demand Mediaの衰退だったのではないだろうか。同社は、超低賃金で雇ったライターを介して、コンテンツファーミングを行い、グーグルを悪用していた。新たなオンラインの環境下では、「大きな企業は失敗しない」と言う常識は常識ではなくなり、Demand Mediaの崩壊は、ライター達にとって、象徴的な勝利以上の意味があった。

3. 起業プロデューサーとしてのライター

2013年は、オンラインコンテンツ生成の世界から、サクセスストーリーが次々に生まれた1年であった。その中でも、コンテンツマーケティング戦略を用いて、2億円の収益を得たソーシャルメディアツールのBuffer、そして、ポッドキャストを巧みに活用して、オーディエンスを先に作ることで、ビジネスを成功に導いたスリニヴァス・ラオ氏は、特筆に値する。

また、起業家精神に満ちた作家達の存在も忘れてはならない。ヒュー・ハウィ氏のベストセラー Siloは、今年、自己出版界で同氏を一躍スターダムに押し上げた。ノンフィクション作家のジャイムズ・アルトゥチャー氏は、より本格的な自己出版のレベルを活用し、従来のルートを見事に圧倒していた。また、ジョアンナ・ウェイベ氏とランス・ジョーンズ氏は、eブックを用いて、コピーライティングとコンバージョンをスタートアップに教えることで、自身のスタートアップを成功に導いていた。

最も需要が高いコンテンツクリエイターは、クライアントや仕事を得る必要がない人材である。つまり、自ら会社を立ち上げ、思い通りに収益を獲得し、好きなように生きることが出来る人物だ。

それでは、なぜ、わざわざ他の会社のために働くのだろうか?それは、Noとは言えないほどの好条件を出されるからではないだろうか。

今後の展開 新しい(メディア)で収益を得る人材

優れたコンテンツが(ほぼ)ノルマと位置づけられるまでに、ここまで時間がかかるとは、正直意外であった。今後は、質の高いメディアの作成が、新たな基準になると思っているのではないだろうか?

残念ながら、事実上、このレベルに既に達しているため、適当にコンテンツを作っていればいいと言う考えは、思い違いである。ビジネスの目標を達成するクリエイティブなコンテンツを作ることが求められる。

今こそ全体のレベルを押し上げていくべきだ。

自分自身で、あるいは、他の人を指導して、情報を与え、魅了し、楽しませ、その結果、収益を得られるようなコンテンツを作ることが出来るだろうか?

それが可能なら、2014年はバラ色の1年になるはずだ。収益をもたらす人物が、ルールを作ることが出来るためだ。

しかし、お楽しみは2014年に取っておこう。

まずは、年末年始を楽しんでもらいたい。このブログは、クリスマスから12月29日まで、活動を停止する。

最後になるが、この場を借りて、感謝の意を伝えたい。読者の方々の支援がなければ、何一つ成果を上げることが出来なかったはずだ。


この記事は、Copybloggerに掲載された「2014: The Year of the Rainmaker」を翻訳した内容です。

Bufferの売上2億円は微妙としても、コンテンツがこれまで以上にウェブマーケティングの中心となり、それを創り出すコンテンツクリエイターがより注目される1年になるのは、今のネット世界を考えるとある種当然のことではあるのでしょうね。私も昨年は更新が微妙だった点もありますし、今年は昨年以上に量はともかく質にはこだわった記事を紹介していきたいと思います。。。ということで、SEO Japan、本年もよろしくお願いいたします! — SEO Japan [G+]

アート作品をPRする99通りのマーケティング手法

年末になると、こんな記事を上げたくなる、ということで、アート活動に日々励む皆さんに少しでも参考になるかもしれない様々なPR・マーケティング手法を一挙まとめたお役立ち記事を。アーティストじゃなくとも読むだけで学ぶことが多い読み応えのある内容になっています。 — SEO Japan

Image of Working Pottery Wheel

ライター、ミュージシャン、イラストレーター、ダンサー — 皆、アーティストである。人形の彫刻、記念品の宝石作成、ファッション写真の撮影、屋外での絵画、テクノのBGMの作曲等、創作活動に携わる人は、アーティストを名乗る資格がある。

創作に関しては肝が据わっているかもしれないが、作品の宣伝に関しては、考えるだけで冷や汗が出てくるのではないだろうか?

自慢するくらいなら、大砲の弾となって大空に打ち上げられたいだろうか?作品を買ってもらうために頭を下げるぐらいなら、綱渡りをする方がましだろうか?

心配ご無用。そう思っているアーティストは、大勢いる。

この記事で元気が湧くようなマーケティングのアイデアを多数紹介していくので、読み進めていってもらいたい。これで今後数ヶ月間は忙しくなる。

逃げたくなるかもしれないが、得られるものは大きい

最新の創作プロジェクトを宣伝するか、あるいは、ムチを持って、象と対峙するかの究極の選択を迫られると、アーティストの中には、気まぐれな象と向かいあうことを選ぶ人もいる。

創作には自信を持っている。そのため、作品を持ち歩いて、行き行く人々に迷惑をかけるのではなく、作ることに時間を注ぎたいと思うのは当然である。マーケティングは、得意ではないのだろう。

しかし、現実として、優れたマーケティングの手法を学ぶことは、アーティストにとって死活問題である。製品を買ってくれなければ、ショーや展示会に足を運んでもらえなければ、あるいは、作品を読んでもらえなければ、収益を得ることは出来ない。

しかし、暗いニュースばかりではない。退屈ではあるものの、安全な鳥カゴの内側に一生隠れる必要はない。

適切な訓練を積み、準備を行い、そして、安全対策を講じていれば、マーケティングのエキスパートになれるだけでなく、大胆に商売を行うスリル、そして、命懸けでキャッシュを獲得する技術を存分に味わうことが出来る。

競技に参加する

ライバルになることを正式に、そして、堂々と宣言しよう。

無一文になり、車での生活を余儀なくされ、芸術作品でお金を儲けるぐらいなら餓死することを選ぶと言う、一般的な思い込みに対して、アーティストとして立ち向かおう

  1. 獰猛な虎を可愛いネコに変える。 マーケティング、そして、営業と言う言葉は、サーベルタイガーよりも強烈な恐怖心をアーティストに与える。実際にこの言葉に恐怖を感じる人達にアドバイスを贈る — 話しかけよう。ただ、話すだけでよい。情報を伝え、会話を交わし、学んでもらう。インターネット上でも、昼食中でも、あるいは、ステージ上でも構わない — 会話と関係を意識してもらいたい。既に興味を持っている人達に作品を紹介しているだけだと言う点に気づけば、プレッシャーは消え去る。
  2. その類稀な才能を良いことに使う。 現実に、どこかで誰かがその力を切に望んでいる。芸術がもたらす、つながり、刺激、楽しさ、美しさ、笑い、奥深さ、一時的な気晴らし、暖かく、ほっとする感覚、そして、思い出が、誰かに求められているのだ。癌の治療法を見つけたものの、自分だけの秘密にしておくのは、道義的に間違えている。アーティストだって、必要としている人達に、その作品を提供する道徳的な責任を持っているはずだ。芸術によって、生きるか死ぬかが決まるケースは稀だが、楽しい旅行に出掛けるか、退屈に時を過ごすかくらいの違いをもたらす力はある。
  3. 特別功労賞を受賞する光景をイメージする。 何に対する功労賞を受賞するのだろうか?何を達成したのだろうか?作品が人々に与える影響について考えてもらいたい。辛い時期を乗り越える上で、芸術のビジネス、そして、起業家としてのキャリアに対するビジョンが必要になる。主な目標からぶれないように、自分の未来の姿、オーディエンスに与える影響、そして、今後の方向性を知る必要がある。
  4. 長期間に渡って力を尽くす。 我慢強く、自分に対して、思いやりの気持ちを持とう。簡単な道のりではないかもしれない。学ぶことも数多くある。しかし、君なら出来る — それだけだ。一歩ずつ前に進んでいけばよい

最もスリリングな取り組みを特定する

大々的な宣伝活動の仕組みがよく分からないなら、これから紹介する手法を幾つか試してもらいたい:

  1. 既に勇敢であることを理解する。 友達、ファン、そして、顧客に対して、取り組みの中で、スゴイとは思うものの、自分だったらやる勇気がないことを尋ねてみよう。ピアノの作曲や脚本の執筆等が挙げられると思うかもしれないが、仕事として創作活動自体、する勇気がないと答える人は意外と多いのではないだろうか?実際に会って話をするのも良いし、eメールで幾つか質問を投げ掛ける手もある。意外な答えが出てくるかもしれない。
  2. 拍手喝采の状況を思い出す/思い返す。 過去を遡り — ファン、顧客、または、クライアントを心から喜ばせた時のことを思い出してもらいたい。当時、何がきっかけで、お金、そして、称賛の声が続々と寄せられたのだろうか?紙に書き出し、意図的に同じ取り組みをもっと実施しよう。
  3. スポットライトを堂々と浴びる。 誰も真似することは出来ない。その点をアピールするのだ。競合者と大きな違いをリストアップし、言葉で伝えるべきである。「これ知ってるよ!あの人が作ったんだろ!」と言ってもらうのがゴールだ。
  4. 心を読む。 顧客の頭の中に入り、考えていることを読む。実際に頭の中をのぞき込む必要はないが、何を好むのか、どのような時間を過ごしているのか、どこで遊んでいるのか、何を感じているのか、どのように夜更かしをしているのか自分自身に問いかけてもらいたい。現在のファンと顧客にインタビューし、なぜ作品を買うのか訊いてみよう。ちょっとした贈り物と引き換えに、短い質問に幾つか答えてもらえるか、数名に頼んでみよう。その後、同じ質問をSurveyMonkey等のオンラインツールを使って、もっと大勢の人達に投げかけよう。答えてくれたら、耳を傾けること。

熱狂的な、冒険好きのファンを探し出す

集団の緊張感、刺激、そして、エネルギーによってアーティストは突き動かされる。

  1. 指令センターを作る。 ちゃんとしたウェブサイトを構築しよう。ソーシャルメディアのサイトは、全てのトラフィックをウェブサイトの運営および交流の中心的な場所に戻す必要がある。
  2. 魅力的なストーリーを作成する。 今の地位を確立した経緯を伝えよう。命知らずのライダーは、いきなり谷から谷へとバイクでジャンプするわけではない。最初は数十センチの高さからジャンプの練習をスタートさせたはずだ。つながりを作る方法として、ストーリーは強力だ。これはどんな世界にも当てはまる。どのような経緯で今の地位を確立したのだろうか?ターニングポイントは何だっただろうか?どのような困難を乗り越えたのだろうか?何を学んだのだろうか?ユーモアと感情を巧みに取り入れよう。
  3. 何もかもさらけ出す(例え)。 何を目指しているのだろうか?なぜその取り組みを行っているのだろうか?どのようにオーディエンスを助けたいのだろうか?スリル満点の芸術家肌の起業家精神を、何が突き動かすのか伝えよう。
  4. 褒められたらカメラの電源を入れる。 推薦状を集めよう — 正式なものでも、非公式なものでも、あるいは、その組み合わせでも構わない(一番良い)。作品を褒められたら、少しメッセージを録画させてもらおう。アーティスト自身の言葉よりも、他の人の意見の方が強力である。そのため、自分自身にプレッシャーをかける必要はない。証言広告は、より理想的なファンとの架け橋になる。
  5. 舞台の中央を分かち合う。 喜ぶ顧客の姿が映し出された動画と写真をかき集めよう。作品を利用する姿、作品を見せる姿、そして、作品を聞く姿を写真に撮り、投稿してもらおう。新しいファンは、好意的に受け取り、自分自身を重ね合わせるだろう。
  6. 記事の切り抜きを集める。 ツイッター、フェイスブック、そして、ウェブサイトに寄せられたファンのメッセージの切り取りを集め、シェアしよう。オンライン、オフライン問わず、このような賞賛の声は、格好のターゲットであり、容易に集めることが出来るはずだ(許可を得る必要はある)。

記憶に残るアーティストになる

人前に出るだけでは十分ではない。今度は、作品に感動してもらう必要がある。自分の実力を信じよう。まずは、以下のアイデアから試してもらいたい:

  1. 欲しいものを与える。 ファンが何を求めているのか把握するのは、ファンの仕事ではなく、アーティストの仕事である。ファンが買っているのは作品自体ではないことを、アーティストなら理解しているはずだ、あるいは、今後理解することになるだろう — つまり、本も、CDも、コーヒーテーブルの彫刻も、作品自体は重要ではない。ファンが買っているのは、感覚、体験、一生の思い出、そして、感情的なつながりである。
  2. 恐怖を与えてファンを刺激する。 もちろん、本当に危険に晒すわけではないが、ファンは本気で怖がっている。何がファンを心配させ、イライラさせるのか想像しよう。その作品は、ファンが落ち着きを取り戻す上で、どのように役に立つのだろうか?作品を通じて、退屈を紛らわせ、心を落ち着かせ、笑わせ、楽しませることが出来るはずだ。
  3. 最高のスリルでファンをじらす。 クライアントの著しいニーズ、問題、欲望を特定しよう。その紡いだ文章を読み、作品をチェックし、展覧会を訪れ、最終的に財布を開いて、作品を購入する「きっかけ」が存在する。それが何か把握しなければならない。作品が生み出す刺激だろうか?良い思い出を何度も何度も記録し、思い出したいと言う欲求だろうか?それとも、ムーブメントを直に感じたいと言う直感だろうか?
  4. 心の憶測にある願望で興奮させる。 本当は何が求められているのか分かったら、オーディエンスの顔の前にぶら下げよう。ファンが求めている結果を使って、誘惑しよう。嫌とは言えない状況を作り出すのだ。
  5. マインドコントロールを極める。 マーケティングを行う際は、一人の心の奥底を覗き込み、その人物のみに話しかけよう。理想的な顧客のプロフィールを作り、この人物に話しかける光景を想像すれば良い。過去に既に実施済みなら、見直してもらいたい。損はしないはずだ。一度も実施したことがないなら、是非、実行してもらいたい。非常に多くの情報を得られるはずであり、やる価値はある。
  6. 度肝を抜き、予想外の行動を取る。 現状を打破しよう。やり方を変えてみよう。頻繁に驚かせて、オーディエンスを釘付けにするのだ。

サポーター組織を作る。

一人だけでは偉業を達成することは出来ない。問題なくプロジェクトを前に進めるため、通常は、チームが一丸となって取り掛かる。

現時点では、どれだけ規模が小さくても、支援してくれるファンを随時加えていくことが可能であり、また、そうするべきである。

  1. 大ファンを集める。 地の果てまでも付いてきてくれるファンを集めよう。特別なプレゼント — 限定版の作品、または、オンライン上や対面式のファン感謝パーティーを開催する手もある。次に、熱狂的なファンを増やすため、より多くのオーディエンスにアピールしていってもらいたい。
  2. 支持者を見つける。 業界のインフルエンサーを見つけ、偽りのない関係を作ろう。関係の構築には時間がかかるため、今すぐに行動を起こしてもらいたい。ただし、いきなり頼み事をするのはよくない。冷静に、寛大な態度で接するべきである。作品がインフルエンサーのオーディエンスにとって適切な場合、オーディエンスに紹介するだけでなく、アーティストのファンの人数を増やしてもらえる可能性もある。
  3. ボランティアを募集する。 助けてもらおう。頼むだけで済むこともある — こんな単純なことを忘れてしまいがちである。ポスター作り、イベントの企画、または、近所や地域のお店でのフライヤーや名刺配りを得意にしている人が周りにいるかもしれない。とりあえず頼んでみよう。
  4. ストリートチームを作る。 とりわけ忠誠心が高く、熱心なファンをチームに迎えよう。ファン自身を高揚させる告知、そして、感動させる作品を宣伝してもらうのだ。ポスターを貼ってもらうことも、特別なオファーを口コミで宣伝してもらうことも、または、イベントにオーディエンスを招待してもらうことも可能だ。
  5. 友達と家族を受け入れる。 1番のサポーターは友達と家族である。理解してもらえないこともあるかもしれない。過保護になることもあるかもしれない。それでも、苦しい時も嬉しい時も、常に応援してくれるはずだ。また、周りの人達に自慢してくれるだろう。
  6. 特別なチームを招集する。 臨時で助けが必要な際に呼べば飛んでくる予備の人材を集めよう。誰がどんなスキルを持っているのか、どのプロジェクトに快く力を貸してくれるのか把握する必要がある。まずは、バーチャルアシスタントを試してもらいたい。E-lanceでプロジェクトを提案しよう。
  7. 声援を送り、歌い、ウェーブを起こす。 チーム、共通の敵、夢、または、目標に関して、メンバー間の団結をもたらすスローガンを利用する。簡潔で、覚えやすいスローガンにしよう。カトゥーン作家のヒュー・マクラウドは、「意味のあるオフィスアートを」をスローガンに掲げている。「長続きさせるためではなく、楽しい時を過ごすため」 、「嫌でも笑顔になる写真を」、または、「行動を起こさざるを得なくなる短編小説」等のようなスローガンを考えてもらいたい。

興奮を煽る

まさに求めているものを与えると、ファンは再び戻って来る。次の作品を息を弾ませて待つようになる。友達に紹介し、無理やり作品の展示会に連れてくるようになる。

炎に油を注ぐのだ。

  1. ファンに今後の作品の予告を行う。 今後の作品のリリース、ショー、そして、展示会の場所を紹介する。上辺だけではない、本物の切迫感を演出して、必須のイベントにしよう。見せ掛けの期間限定は見破られてしまう。緊迫感を賢く利用してもらいたい。
  2. バックステージパスを与える。 スタジオを実際に、または、インターネット上で、もしくは、その双方で公開しよう。セット、機器、好きなテーマや素材を紹介してもらいたい。仕事の工程、創作活動に突き動かすもの、または、アイデアを考案する方法を説明する手もある。すべてファンにとっては、たまらない情報である。
  3. テープカットイベントを開催する — 盛大に新作を祝う。 手書きで署名した招待状を送ろう。巡業を提案することも可能だ。スタジオと機器を紹介する短い動画を作成して、バーチャルなイベントを開催することも出来る。プレスリリースを配信し、地域の新聞に掲載してもらおう。
  4. 創作活動の模様を伝える。 実際の創作の工程を紹介する短い動画やブログの記事を作成しよう。書籍やCD等、大きなプロジェクトに対する、日誌形式の投稿を行おう。プロジェクトを最初から最後まで追い、写真、動画、または、日誌を使って、ドキュメンタリー作品を制作することも出来る。その作品をブログ、または、ユーチューブで共有してもらいたい。
  5. ファンに試してもらう。 ファンなら絶対に欲しくなる出版物、短編のeブック、または、サンプルのCDやDVD等、限定の、魅力的で貴重な作品を考案する(少なくとも20ドルに相当する作品)。この作品をeメールアドレスと引き換えに無料で提供する。そして、このメールアドレスを使って、関係を構築していく。
  6. 頻繁に会合を開催する。 ショーやイベントの前後に積極的にファンと対面式の会合を企画しよう。ツイッターのチャット、グーグルハングアウト等、インターネット上の会合も有効だ。本気でインターネットの交流に力を入れてもらいたい。友達の人数を増やすために、追加するだけでなく、出来るだけ関係の構築に力を注ぐ必要がある。会話を交わし、おファンのことをよく理解する努力をしてもらいたい。
  7. 定期的に姿を現す。 インタビューを投稿したり、よくある質問集を作成してもらいたい。報道関係者に知り合いがいないため、インタビューを実施することが出来ないなら、話しやすい話術に長けた友達を選び、会話の模様を録画して、サイトで公開すればよい。カメラが苦手なら、この方が簡単だ。会話の内容を文字に起こし、サイトで提供しよう。
  8. 積極的に広報を行う。 ユーチューブでチャンネルを作成しよう。ユーチューブの視聴は、時間の無駄使いにつながると思うだろうか?まさにその通りである。しかし、ユーチューブは、世界最大規模の検索エンジンでもある。つまり、オーディエンスはユーチューブを利用し、アーティストを探しているのだ。そこで、自己紹介の動画、ちょっとした指南を行う動画をユーチューブで公開してもらいたい。また、作業場やイベントの模様を収めた動画をアップロードしよう。すべて有益なコンテンツであり、このコンテンツを使って、オーディエンスを魅了すれば、メインのサイトにアクセスしてもらえるようになる。
  9. ファンクラブを発足する。 本格的なメーリングリストを作り、登録したくなるようなインセンティブを与えよう。常に没頭してもらえるように、メーリングリスト限定のコンテンツを与え続けるべきである。頻繁にコンテンツを探し、大きな告知の合間を見計らって、定期的にシェアしよう。個性を存分にアピールしてもらいたい。
  10. ファンのファーストチョイスになる。 時が熟し、オーディエンスが、刺激、楽しさ、または、気晴らしを受け入れる準備が整った際、誰よりも先に思い浮かべてもらう必要がある。その上で、メーリングリストやソーシャルメディアを通じて、連絡を取り合うことが重要になる。
  11. いっそのこと、たった一つの現実的な選択肢になる。 ファンに多くの価値を与え、多少、製品を買わなければいけないと思ってもらえるように仕向けるべきだと指摘するマーケッターが存在する。この戦略は有効であり、十分な効果をもたらす。しかし、効果をさらに高めるため、誰よりもファンのことを気にかけている点を実証しなければならない。そのために関係を構築する必要がある。ファンにとっての良き友、そして、良き相談相手になろう。
  12. スケジュールを埋める。 カンレンダーに予定を記載する際は、ファンへの最新情報の提供を優先しよう。その後、スケジュールを守り、実際に最新の情報を投稿していってもらいたい。

状況をモニタリングし、環境をチェックする

快晴、曇り、強風、雨 — このような天候状況は、大事な日へのアプローチに影響を与える。周りの状況を把握し、各状況に備えた対策を整えておく必要がある。

  1. ライバルを認める — ただし、怯える必要はない。 競争はプラスに働くことを理解する — ニーズがあり、マーケットが存在することを意味する。オーディエンスは、作品に対して代金を支払う。オーディエンスが作品の価値を既に理解しているなら、売るために必死でアピールする必要はなくなる。素晴らしい作品を持って、オーディエンスの前に姿を現すだけでよい。
  2. ライバルに対応し、その後、軽視する。 重要なのは、アーティスト自身であり、パフォーマンスであり、そして、ファンである。競合者、そして、競合者の行動にこだわり過ぎるのはよくない。自分の方が優れている点、そして、ファンのことをより大事に考えている点を伝える必要がある。自分だけの良さ、そして、熱意に焦点を絞ってもらいたい。比較の落とし穴には注意してもらいたい。比較する度に、不愉快になり、無力だと思うようになるためだ。
  3. 賞賛の声は快く受け入れ、応える。 ファンとサポーターの声を頻繁にチェックしよう。称賛の声を(控え目に)受け入れ、感謝する。良いリアクション、レビュー、または、eメールを目にした場合も同じように対応する。
  4. 毎晩拍手喝采を浴びられるように努力する。 常に徹底して改善を行い、作品を完璧に仕上げる。アンコールが自然に湧き出るくらいオーディエンスを感動させよう。

安全対策を講じる — ヘルメット、ゴーグル、そして、パラシュート(または全身を覆う鎧)

失敗して、木端微塵になるケースだけは避けたいはずだ。そのため、出来るだけ多くの安全対策を講じるべきである。

  1. ピットのクルーを厳選する。 ピットのクルーによって、レーシングカーは正常な状態を保ち、スムーズに走ることが出来る。同じように、アーティストのチームもまた同じ状況を作り出す。必要になったら、すぐに対処してもらえる経験豊かな人材を探す — スピンばかりしていると時間の無駄になる。自分にはない強み、知識、そして、コネを持つ人材による公式または非公式のアドバイザー集団を結成しよう。
  2. 一流のクルーのまとめ役を任命する。 相談相手やアドバイザーが、目的地に導いてくれると100%信じたいはずである。相談役がいないなら、尊敬できる存在であり、考え方と価値観が似ている人物を選ぼう。苦労して手に入れた知識を分かち合ってくれるはずだ。また、代償が大きく、多大な時間をロスする間違いを回避する上で、手を貸してくれるだろう。アーティストとして成長するにつれ、信頼するアドバイザーの人数も増えていく。
  3. スパイする。 最新のマーケティングのトレンドを把握する。勉強が必要だ。業界のブログ、ジャーナル、書籍等を読み漁ろう。競合者や関連するアーティストを密かに調査し、交流する(偵察を行い、上辺を取り繕うのではなく、良いものは認める努力をすること)。新鮮なアイデアを得る上で、競合者が有効に働く。また、効果的な広告を作成する方法も学べるだろう。
  4. 盗む。 盗作して、大きな問題に巻き込まれるのではなく、別の業界に注目し、異なる考え方、インスピレーション、そして、提携の機会を探してもらいたい。自分の作品の宣伝に有利に働くように、別のアーティストのアプローチを調整する方法を考えよう。例: フォトグラファーなら、ミュージシャンと手を組み、展示会とコンサートを組み合わせ、双方のオーディエンスを活用することが可能だ。
  5. 説得のプロになる。 ウェブサイトおよびマーケティング資料に利用する優れた、共感せずにはいられないコピーを作る方法を学ぼう。コピーライティングが苦手なら、ウェブページやその他のオンライン & オフラインの宣伝を改善することが出来る人材を雇用してもらいたい。
  6. 限定のファンイベントを開催する。 新しい製品を小規模なフォーカスグループを介して試して、反応を見る。プライベートイベントを開催し、メーリングリストに登録している人のみを招待する。オンラインおよびオフラインでこのイベントを企画することも可能だ。
  7. ハイテクのプロトタイプを作る。 出来るだけ初期投資を抑えて、新しい材料や芸術の方向性を試そう。例えば、新しい楽曲のアコースティックのデモを作ったり、写真集を印刷する前にウェブサイトでプレビューを作成したり、あるいは、eブックを配信する前に、ブログで記事を何本か投稿することが出来るはずである。作品の生産に多額の資金を投じる前に、何が最もオーディエンスの共感を得られるのか特定しておきたいところだ。
  8. 撃沈しないように、命綱を用意しておく。 マーケティングに割り当てることが可能な妥当な金額を特定しよう。最悪のケース — つまり、反応が全くない状態をここでは想定してもらいたい。その額の資金を投じることは出来るだろうか?出来るなら、予算を忠実につぎ込んでいこう。有料広告は、あっと言う間に資金を吸い取っていく。私自身も若い頃多額の資金を広告によって奪われてしまった苦い経験を持つ。慎重に、小さな規模で行い、臨機応変に対応してもらいたい。
  9. 安全を最優先して、トレーニングを行う。 (有料および無料)広告をテストして、うまくいく公式が見つかるまで、頻繁に言い回しとコールトゥアクションを調整しよう。クレイグズリスト、フェイスブック、または、ツイッター等無料のメディア、そして、地域のイベントカレンダーでショーやイベントの告知を行うことが可能だ。ターゲットの絞られていない、一般的なオーディエンスに一度に接触するため、多額の資金を投入させようと説得する営業スタッフに屈しないでもらいたい。
  10. コラボレーションを積極的に行う。 出来るだけイベントで他のアーティストとコラボレーションを行い、忘れられないパフォーマンスを見せる。
  11. 回数をこなす。 どれだけ忙しくても、毎日必ずマーケティングのアクティビティに時間を費やし、マーケティングを極めよう。コミュニケーションと関係構築を活動の一部に指定してもらいたい。一貫性のあるマーケティングの取り組みを実施すると、売り上げが芳しくない際に最高の保険となる。
  12. 多数の作品を制作する。 技に磨きをかけ、カタログを作ろう。最初のCDにとって最高の宣伝は、2枚目のCDだと言う指摘を聞いたことがある。まさにその通りだ。本当のファンは、すべての作品を購入することで、好きなアーティストを支援する。
  13. マーケティング術を極める。 説得力のあるストーリー、そして、信頼できるプレスリリースを作成する方法を学び、ウェブサイト、マーケティングの資料、そして、地域のメディアで出来るだけ頻繁に活用する。
  14. 強固な安全対策を講じる。 一つの戦略に固執するべきではない。成果が表れていないなら尚更だ。複数の戦略を試し、効果を測定しよう。オーディエンスに、どのように作品を見つけたのか訊いてみるとよい。良好な結果が出ているなら、その戦略を続けてもらいたい。私はローカルマーケティングに対して、3-4つの優れた戦略を用意しており、新たな販路で試すようにしている。
  15. 定期的に計測 & チェックする。 現状を把握しよう。徹底的に自分自信に正直でいてもらいたい。作品に対する反応が薄いなら、振り出しに戻って、創作活動にさらに力を入れることを検討してもらいたい。次のレベルに進みたいなら、作品も次のレベルに高める必要がある。助けてくれる人を探し、不当な批判に対処する方法を学ぼう。

勇気を持って飛び出す。

大事な日がやってきた。今まで投じてきた全ての作品から見返りを得る準備が整ったのだ。関係構築は、プロセスの全行程で、そして、今後も継続して行う必要がある。アーティストなら、長期間に渡って、ファンにサポートしてもらいたいはずである。

常に喜んでもらう必要がある …

  1. ファンを導く。 次に何をする必要があるのか、ファンに明確に伝えよう。無料のプレゼントを受け取ってもらいたいのだろうか?本、イラスト、DVDを買ってもらいたいのだろうか?友達に宣伝してもらいたいのだろうか?
  2. 惨事を回避し、対策を実施する。 顧客候補の考えられる反発を理解し、言葉で、そして、よくある質問集で回答を用意しておこう。
  3. 低価格の作品を用意する。 低価格の作品、または、払いたいだけ払うシステムを導入して、創作活動への貢献を望む人達全員に機会を与えよう。このようなオプションを調整し、組み合わせを幾つか作っておくことを薦める。例えば、個人的な話になるが、最新のCDを既に持っている人達は、過去の作品を求める傾向がある。片や、全ての作品を持っている人達は、ハーモニカのネックレストとTシャツを欲しがる。
  4. 豪華セットを販売する。 恐れずに堂々と販売すればよい。価格を上げ、密接な協力関係を望む人達にプレミアム製品を用意しよう。オーダーメードの作品、顧客の自宅でのイベントの開催、あるいは、創作活動の参加に対する料金を支払ってもらおう。
  5. スポンサーを宣伝し、感謝する。 営利または非営利で実施することが可能だ。スポンサーを相手にするほど、大物ではないと考えているなら、その考えを改めるべきだ。オーディエンスへの接触を望む人達がどこかにいる。夏の間、アウトドアの一連のコンサートイベントに喜んで60ドル/月を支援するカフェのオーナーを私は知っている。この資金提供のおかげで、アウトドアの屋根付きのスペースを借りることが出来た。例えば、ホルトインターナショナル等のチャリティ団体は、年に少なくとも25回公演活動を支援している。
  6. 戦略的な提携を構築する。 地域のレストランやコミュニティセンターで作品の展示を行おう。地域のビジネスと協力して、作品の制作や展示会、コンサート、映画鑑賞会を実施してもらいたい。その際は、勇気を持って、上述した取り組みを組み合わせてみよう。
  7. 見習いを鍛える。 次の世代を鍛えることで、当該のジャンルの成長に貢献しよう。見習いは、自然にファンに加わっていく。ここでも、知名度の低さを嘆き、また、教えられるほどの地位に達していないと考え、勝手に諦めないでもらいたい。自分が思っているよりも多くの知識を持っているはずであり、初心者よりも知識が深ければ、それで条件はクリアしていることになる。教えることこそ、学ぶ上で最も効果的な取り組みだと言えるだろう。
  8. 講座を主催する。 具体的にトピックを絞った講座を行い、知識の習得に積極的な人達が、次のレベルに進めるように導いてあげよう。この手法は、長期的な生徒および顧客を集める際に、抜群の効果を発揮する。教えた経験がないなら、パートナーを募集して、手を貸してもらおう。
  9. 販売に力を入れる。 関連する製品を販売しよう。コーヒーカップ、ワイングラス、または、春の花を専門とするフォトグラファーがいると仮定する。その場合、写真集と一緒にコーヒーカップやワイングラスや花を販売することが可能である。打楽器が主役の曲を多数抱える、あるバンドが、ドラムスティックを販売したところ、飛ぶように売れたそうだ。
  10. 勢いに乗る。 ファンが作品を購入し、幸せになっているその瞬間を見計らって、シェアと推薦をお願いしよう。一度きりに限定する必要はない。インセンティブと感謝の証を提示するべきである。No. 17と同じように、作品を楽しむ、または、展示する姿を写真また、動画に収め、ウェブサイトに投稿し、ソーシャルメディアとブログの記事でシェアしてもらうのだ。交流を促す上でとても効果的な手法である。
  11. 盛大な二次会を開催する。 サポートを感謝していることを証明する、とっておきのボーナスやプレゼントを用意しよう。地域のファンのためにパーティーを開催する手もある。
  12. 恩返しをする。 一年を通して、ファンに感謝の気持ちを伝えよう。誕生日を尋ねて(年と月だけでも構わない)、ギフトを贈呈しよう。その後、ファン一人一人に応じてメッセージを作成してもらいたい — 歌、写真、マンガ、詩、または、短編小説でも良い。

全ての記録を破る

革命的な作品を残し、歴史の1ページにその名を刻もう。

  1. 現状を打破する。 ライバルよりも一つでも多く重要な取り組みを行おう。マーケットで必要とされているものの、欠けていることが多いアイテムを探し出し、どうすれば提供することが出来るか考えてもらいたい。単純に、より個性的なアプローチを採用する、もしくは、さらに一歩踏み込んだサービスを提供する等の手が考えられる。
  2. 新天地を開拓する。 今まで行われていなかったことを実施しよう。変わったメディア、または、斬新な提供方法を用いて、新しい方法を試そう。
  3. ライバルとして手強い存在になる。 個人のアーティストであっても、あるいは、ライバルよりも協調的だと思っていても、常に成長することを心掛けてもらいたい。
  4. 未来に向けてハードルを上げる — 他のアーティストが目指す新たな基準を作る。 20台の車をバイクで飛び越える技が浸透している場所で、3台飛び越えても、格好がつかない。ちょっとでも顧客の普段の生活にプラスの影響を与えた点を全てリストアップしよう。その後、マーケットで常識になるように、一貫して、リストアップされた取り組みを行おう。
  5. 不可能なことを行う。 水中の潜水時間の世界記録を打つ立てるようなものだ。関心があることを全て挙げてもらいたい。ファンが求めるものを与える取り組みに対する情熱、専念、そして、偽りのない願望が、絶対的な忠誠心を呼び込むのだ。
  6. 胸にロゴの刺繍を縫い付ける。 スーパーマンのように、キャラクター、ペルソナ、そして、ブランドを作ろう。そして、様々な場所で堂々と表示しよう。
  7. 勇敢な戦士になる。 何のために勇気を振り絞って戦っているのだろうか?どのような大義や主義を掲げ、信じているのだろうか?怖がらずに主張しよう。一部のオーディエンスは興味を失うかもしれないが、同じ意見を持つ大勢のファンが集まってくるはずだ。
  8. ハングリーであれ。 以前達成した業績や贈呈された賞に満足しないでもらいたい。成果を祝福したら、さらに高い場所を目指し、次のチャレンジの準備を進めよう。
  9. 支持者になる。 人生、そして、アートにおいて、何を重要視しているだろうか?何のためなら、どんな苦労も惜しまないだろうか?その答えが友情なら、ファンとの関係構築に力を入れ、ファンには友達として対処しよう。チャリティの作品を大事にしているなら、宣伝しよう。インディースのバンドを支援しているのだろうか?相互的な利益が、絆を作る。恐れずに立ち上がろう
  10. 限定する。 全員を仲間に入れる必要はない。デレク・シヴァーズも「堂々と限定せよ」と言っている。女々しいファンよりも、本気のハードコアメタルマニアのみを迎え入れた方が良いのかもしれない。赤ちゃんの思い出を写真に残すことを望む、若い夫婦にアピールするべきかもしれない。グラノラを主食とするヒッピーにしかその作品の良さを理解してもらえないかもしれない。
  11. えり好みする。 理想的なファンを特定したら、そのファンが集まる場所に向かおう。洗練されたネオジャズのフュージョンを好む人達を求めているなら、地元の大衆的な居酒屋に行っても、時間と労力を無駄に使うだけである。(ポップアートスタイルの作品がフィットするなら話は別だが)テイクアウトのピザ屋ではなく、ワイナリーや高級レストランで作品を展示した方が無難だ。マッチするなら、どこにでも作品を持って出掛けよう。
  12. 賛否両論を覚悟する。 万人受けを狙うなら、誰にも受け入れてもらえない。一部のオーディエンスに嫌われても、その他のオーディエンスの忠誠心を勝ち取ることが出来る。有名なブロガーのジョン・モローは、「たとえ気に入られなくても、心の中でやらなければならないと感じたら、行動するべきだ」と指摘している。

人気が爆発的に高くなる

知名度と富が全てではない。接触する範囲が広くなればなるほど、生活にプラスの影響を与えることが出来る人達が増える。このようにして、作品を通じて、世界が変わっていく。

インパクトが大きくなればなるほど、作品の人気は高まり、晩年になって、アーティストを助ける。

  1. PRマシンになる。 面白いコンテンツ、啓蒙的なコンテンツ、そして、有益なコンテンツを多数作成し、インターネット上でシェアしよう。eメール、ブログ、そして、ソーシャルメディアを介して、ファンに定期的に最新の情報を与える。存在感を確立し、忘れられないように注意しよう
  2. 大きなブログに寄稿する。 ファンを増やすため、ゲスト投稿 — 他のブログに寄稿する方法を学ぼう。アーティストもこのような機会を活かして、大きなメリットを得ることが可能であり、実際に行動を起こしているアーティストは多い。漫画家であり、作家でもあるヒュー・マクラウド、ライターのジョニー B. トルアントにジェフ・ゴインズ、そして、俳優のジョシュ・パイスは、良いお手本になる。
  3. メディアの取材に対する準備を整える。 実物、および、インターネット上のプレスキットとポートフォリオを用意しよう。
  4. ファンレターに全て目を通す。 作品のどんなところを気に入ってもらえているのだろうか?ファンに評価されているのはどんなポイントだろうか?どのようにファンに元気を与えているのだろうか?出来るだけファンの声に応え、関係を構築していってもらいたい。
  5. サインする。 ファンは何がきっかけで作品に出会ったのだろうか?どのように作品と個人的なつながりを築くようになったのだろうか?人は、ブランドや会社よりも、実在する人間に親しみを感じる。毎年、ファン感謝BBQ、ファン感謝ボーリングナイト、または、ファン感謝川下り大会を開催しよう。チャットやオンラインセミナーを開き、ブログのコメントに返答しよう。
  6. ファンの心の中で不動の地位を確立する。 ファンのお気に入りのアーティストになり、欠かさずに、そして、真っ先にメールを読んでもらえる存在になろう。このレベルの親しみ、好感度、そして、信頼を作り上げるには、何をすればよいのか考えてもらいたい。
  7. ファンを家族の一員として迎える。 素晴らしいグループの一員に迎え入れてもらうことは、お金では買えない価値があり、スリル満点の体験である。熱狂的なファンに、活動、そして、現状を改善する取り組みについて伝えよう。どうすれば参加することが出来るのか教え、より楽に参加してもらえる環境を作る必要がある。
  8. 何がうまくいっているのか特定する。 顧客にどこで作品の存在を知ったのか尋ねる癖をつけよう。そして、この情報を分析してもらいたい。イベント、舞台、または、ワークショップ用の登録フォームやeメールの登録を利用しているなら、このデータを集める最高の機会を手にしていることになる。また、購入プロセスの最後のステップとして、あるいは、電話やeメールで問い合わせがあった際に、訊くことも可能だ。
  9. あらゆる場所に姿を現す。 ソーシャルメディアプラットフォーム間でコンテンツを共有するツールについて学ぼう。そして、実際に利用してもらいたい。グーグルプレイス、ビング、ヤフー等で無料のリスティングを確保しよう。
  10. 有名になる。 取り組み、そして、対象のオーディエンスを明確に記した宣伝メッセージを作成しよう。次の例と同じような形式を利用してもらいたい:「 [作品名]を[オーディエンス層]のために作った。」「[現在の状況]は間違えていると思う。そのため、[変えようとしている対象]を使命として取り組んでいる。」
  11. 広報担当を雇う、または、自分で宣伝を行う。 強力な経歴書を作成しよう。履歴書のデータをそのまま利用するべきではない。説得力のあるストーリー、モチベーション、そして、何よりも、創作活動によって、ファンが親近感を持ち、ファンの生活にプラスの影響を与える経緯を積極的にアピールしてもらいたい。
  12. メディア担当スタッフを雇う、または、自分で行う。 アバウトページに注目してもらいたい。自分のことではなく、作品がどのような影響を見る人に与えるか、どのような体験を味わうことが出来るのか、そして、どんなことを期待することが出来るのかを伝えよう。

地位を確立する

必死で働いて、今の地位を獲得している。その地位を自分のものにしよう。

  1. 伝わりやすい写真を用意する。 創作活動が明確に伝わる、見栄えの良い魅力的なロゴや写真を手に入れよう。高価なものや、オーダーメードにこだわる必要はなく、「一目で分かる」写真があればよい。
  2. 手を抜かない。 全てのソーシャルメディアのプロフィールを更新し、習慣的に放置するプロフィールがあれば削除しよう。お気に入りの対応可能な数のプラットフォームでつながりを作り、交流に励んでもらいたい。利用していないプロフィールを削除するか、あるいは、改善し、時折リンクとコンテンツをアップデートして、頻繁に利用しているサイトにビジターを導こう。
  3. 正常に動くことを確認する。 時々、ページとリンクをくまなくチェックし、全て有効に動くかどうか確認しよう。必要ならば助けを求めても構わない。新たなファンを最もコンバージョン率の高いページに導くのだ。
  4. 利益を分かち合う。 現在の地位まで引き上げてくれた人達と祝杯を上げ、感謝しよう。得た教訓を惜しみなく分かち合ってもらいたい。
  5. 心から謙遜する。 過去と現在の苦労を堂々と伝えよう。何でも出来る人達には親近感がわかないはずだ。ファンは、自分達が直面する問題と同じ問題に実在する人間が立ち向かい、乗り越える姿を見たいのだ。

マーケティングの技

マーケティング自体が芸術とも言える。

信じる信じないは別として、既にスキルの多くを持っているはずだ。後は、努力、そして、熱意を介して、残りのスキルを学ぶことが出来る。

創作活動を通じて、学び、練習し、継続し、批判に動じない強い心を持ち、オーディエンスの声に耳を傾け、そして、共に成長することを学んできたはずだ。マーケティングが、創作活動とは正反対の取り組みではなく、創作活動の延長線上にあると考えてもらいたい。

たった一人で作品を手掛け、死後に功績が認められるケースもある。

しかし、もっと実りある人生を求めてもいいのではないだろうか?自分自身、そして、作品に対する要求を高めて欲しい — 人生を振り返る時に、「ちゃんとアピールしていたら、どうなっていたのだろう?」と後悔してもらいたくない。

そのため、殻を打ち破り、恐怖と不安を乗り越えよう。前に進み、値する功績を勝ち取るのだ。


この記事は、Copybloggerに掲載された「99 Ways to Market Your Art」を翻訳した内容です。

ただのティップス集かと思いきや、読むだけで色々と考えさせられる中々に深い内容でした。このアドバイス集をどう受け止め活用するかは、あなた次第。 — SEO Japan [G+]

ウケるSEOブログの作り方

海外では以前から多数存在するSEO関連のブログ、SEO Japanでもその多くを紹介しています(最近、更新頻度が少なめで恐縮ですが・・・)。コンテンツマーケティングが普及してきたのか、日本でも最近になってSEOブログが増えてきたと思いますし、その多くは海外ブログに引けを取らない充実の内容なのは、翻訳記事をお茶を濁しているSEO Japanにとっては羨ましくもありますが、日本のSEOシーンにとっては喜ばしいことですね。今回は米国の人気SEOブログの筆者がSEOブログの課題やあるべき姿について書き下ろした非常に興味深い記事を紹介します。盛り上がりつつある日本のSEOブログシーンをさらに盛り上げるヒントが隠されているかも? — SEO Japan

SEOブログはつまらない。インターネット上には、SEOを取り上げるブログが多数存在するものの、その多くは同じ情報を何度も何度も取り上げているだけである。事実上、情報がリサイクルされているのだ。90%が他人の受け売りのこともある ? 私はこのトレンドを「SEO情報のロングテール」と呼んでいる。

このテールは、必要以上に長い。

ある意味、このSEOブログのスタイルは、受け入れられていると言える。正直に言うと、私も同罪である。現在、Single Grain SEO blogの立ち上げに取り組んでおり、このブログでは、出来るだけこの不名誉を回避する努力をしている。しかし、この恥ずべきスタイルのブログは、クライアントにとって有益であり、私達がターゲットにしているオーディエンスの大半を占める、情報を持たない人達に基本的な情報を与えることが出来る。だからと言って、面白くなるわけではない。優れたブログは、情報を紡錘で巻き取り、セーターを編み、その後、裁断して、再び紡錘に巻き込む行為とは一線を画している。

優れたブログは無限に続く

最高のブログは、– 生きている間に、全てのトピックを網羅することが出来ない — 無限、もしくは、無限に近い情報を取り扱っている。無限に近い情報は、必然的にコンテンツが個性的になり、質が高く、面白く、その結果、卓越したブログを生み出す。

残念ながら、無限に続くトピックは、稀である。トピックによって差はある。SEOの範囲は、ブログで取り上げる価値があるものの、SEO業界の人間にとっては、ほとんどの場合、戯言にしか聞こえないほど限られている。 範囲が広くなればなるほど、独自のコンテンツをもたらす変化は増え、そして、独自のコンテンツが出来上がる確率は高くなる。SEOから、インターネットマーケティング、そして、マーケティングへと幅を広げていくと良い。

しかし、ジレンマを抱えることになる。範囲を広げていく際に、広げる範囲が狭過ぎることもあれば、あまりにも広げ過ぎて、誰にも気に留めてもらえなくなることもある。近寄り過ぎると、結局、同じことを何度も繰り返すことになる。中間に位置することが、個性を出す上で、意見を混合する上で、そして、ブログを改善する上で、有効に働く。

ブログで無限に宣伝を行いたいなら、「人」を取り上げるべきだ。60億人が、ランダムに一度に交流する混沌とした環境が生まれているため、「人」の話題は、ブロガーにとって、無限大の可能性を秘めている。人をトピックに取り上げれば、差別化を行うことが出来る。なぜなら、例えば、ジョージア州のアトランタで、ピーナッツバタートーストをミームとして、CDを宣伝するパンクロッカーに出会ったストーリーのように、ブロガーが属する世界において、記事の取り上げる話題は、必然的に独自の話題になる。

反対に、SEOの基本やSEOのみを取り上げれば、退屈なブログが出来上がってしまう。 SEOは無限ではないためだ

この分野で取り上げるトピックには限りがある。検索エンジンは、特定のアルゴリズムのレベルを除いて、特に心配する必要があるテーマではない。リンク構築の手法は、分野によって異なる。しかも、大半のリンク構築の業者が、利用することが出来ないものばかりである。SEOブロガーとして、オーディエンスの好奇心を誘い、斬新なストーリーを提供し、認められるには、「人」を意識する必要がある。

最新のニュース企業批判自社のアプリを作り、記事で取り上げる取り組み有名なSEOのプロへのインタビュー…このような取り組みによって、印象に残り、紹介する価値のあるブログを作り出されている。ベストプラクティスを何千回も繰り返す行為に甘えていたSEOブログの世界では、「人」を取り上げる以外の選択肢は見当たらない。

それでも、重要であることに変わりはない

「人」は大事だ。話をするのも重要だ。その結果、新鮮さを維持することに成功し、ネットワークが生まれ、最終的にリンクにつながる。作業を中断して、ある程度関連性があり、創造力を多少刺激する記事を読む行為は、考えている以上に重要度が高い。MozSEOBookOutspoken Mediaが新しい記事を投稿すると、ワクワクする。それぞれ、独特のスタイルを持っている。このようなサイトの記事を読むと、1日を乗り切る力が湧き、創造力が活性化されていく — 無限のポテンシャルを秘めていると言える。

「人」を取り上げるには、割と勇気がいる。反論される可能性があるためだ。しかし、それも、面白味の一つだと言えるだろう。言い返す必要がある。なぜなら、言い返すたびに、新しい何かが生まれる。オーディエンスは、その「新しさ」を求めている。

そして、この「新しさ」こそが、ブログで取り上げる価値があるトピックだと言える。


この記事は、Ross Hudgensに掲載された「The Real Reason SEO Blogging Sucks」を翻訳した内容です。

タイトルと比較して、いきなり世の中のSEOブログにダメ出しな冒頭でしたが汗、これからSEOブログを立ち上げようと思っている方、現状のSEOブログの方向性に悩んでいる方に何かヒントになる点はあったでしょうか?実際、アプローチ次第ではまだまだ開拓の余地があるSEOブログ界隈だと思いますし、新たなライターの登場に期待したいですね。

私の場合は、2002年初めに勢いで20~30ページの(多分日本初の)SEO情報サイトとしてSEO Japanを立ち上げましたが(当時の記事)、その頃はブログ自体存在しなかったですし、その後も旬な情報を提供し続けるのは結局海外情報の受け売りな部分が多く更新も大変だし辛いな、、、と考え10年近く(汗)全く更新していませんでした。2010年から志向を変えて海外イベントのリアルタイムレポートという形で復活させましたが、すぐに記事ネタに枯渇し海外ブログの引用記事に走ろうかと思いましたが、そもそも単純に海外の人気ブログを翻訳紹介すればいいのでは?と思い立ち、幾つかのブログに連絡を取ってみた所、意外と快諾されたので今に至る次第です。ただの翻訳ブログのくせに偉そうにするな!と文句をいわれることもありますが、まぁ、この路線は路線でそれなりに需要もありますし、自分自身が勉強を続ける源にもなるので良いかとは思っています。

と、何故か自身の告白になってしまいましたが、日本オリジナルの素晴らしいSEOブログも次々と生まれているようですし、今後の発展に期待したいですね! — SEO Japan [G+]

テクノロジーを過大評価し、言葉の力を過小評価する理由

アドテクノロジーの進化と活用が加速化する一方、改めて人が産み出すコンテンツの大切さも問われているウェブマーケティングの世界。どちらかというと、革新的でビジネスとしてもスケールし、関連スタートアップやGoogleなど大手企業による買収話も多いアドテクに注目が集まりがちですが、本当に役に立つのはどちらなのか?そんな疑問にコンテンツマーケティングを5年以上に渡って啓蒙してきたCopybloggerに答えます。 — SEO Japan

Image of Victorian Machine

大勢の専門家が、アマゾンのソーシャル推薦機能は、心強い味方になると考えている。しかし、なぜこの機能が役に立つのだろうか?

そもそも、アマゾンの究極のソースとは何だろうか?

当然だが、様々な変化する要素を把握する上で、幾つか予測値が存在する。恐らく、この値は、アマゾンのトップシークレットなのだろう。しかし、このソースは、アマゾンの内部にも存在するのではないだろうか。

このソースの最も重要な材料は、コピーだと私は思う。

優れたアルゴリズムによって、ユーザーに対して、それぞれのユーザーが好む(買うことを望む)製品が提示される。推奨エンジンは、ユーザーが本当は何を求めているのか理解している。大量の変数を演算することが、消費者の行動を予測する上で鍵となる…と言われている。

私にはそうは思えない*。ブラックボックスは確かに影響を与えているとは思うが、確実にコピーも影響を与えている。

ちょっとした言葉の力

「この商品を購入したお客様はこの商品も購入しています」と言うフレーズは、社会的証明の手掛かりとなる。

これは、社会心理学の有名な原則である。社会的に証明するメッセージ付きのオファーは、どっちつかずのメッセージが添えられたオファーよりも効果が高い。

アマゾンが、推奨テクノロジーを用いて、「この商品もいかがですか」と表示したらどうなるだろうか?これは中立的なメッセージになる。「この商品もいかがですか?」と「この商品を購入したお客様はこの商品も購入しています」をテストすれば、アマゾンのソースにおけるテクノロジーとコピーの割合が見えてくるだろう。

このテストを行いつつ、さらに、信頼性の手掛かりと共に「編集者は…を推薦します」を試してみよう。中立的なメッセージよりも効果が高いはずだ。

テクノロジーが後押しすると見られるコマースの中で、心理が受け持つ重要な役割を理解する科学者が増え続けている。テクノロジーによって、不公平な競争上のアドバンテージが与えられているなら、その裏にある本当の仕組みを把握することが肝要である。ブラックボックスが秘密のソースだと言うだけでは不十分だ。

テクノロジーだけのために、テクノロジーに大金を投じるべきではない…と私は思う。

推奨システムを購入した人達は、ヨットも買っています。**

コンピュータが主役になるのは、まだ時期尚早だ。

私は技術者ではない。だから、テクノロジーを批判することが好きなのだ。

そんな私は高級なソフトウェア専門店を運営している。また、多くの企業が、これでもかと思えるぐらいテクノロジーを求める現実に驚かされている。大方、大した理由はないように思えるのだが。

少し脱線する…

なぜヨットを買いたくなるのだろうか?A地点からB地点に移動するための、頼りになる移動手段が欲しいのだろうか?その可能性は低い。破廉恥なパーティーを開催する場所を必要としているからだろうか?

正解に近づいてきた…

仲間に自慢したい欲求が、豪華なヨットを購入する主な理由だと言えるだろう。「ねぇ、あなた、ヘンリーが奥さんにヨットを買ってあげたんだって。私達も買おうかしら?」

A地点からB地点に行きたいなら、資金の投入先として、推奨システム(テクノロジー)が最も適しているだろうか?製品を買ってもらいたいなら、私ならブラックボックステクノロジーに望みをすべて託すようなことはしない。

本当の有効なアプリ

消費者の行動の心理を深く理解してもらいたい。

製品を購入する理由を把握することで、テクノロジーが頻繁に約束する、あの「不公平な競争上のアドバンテージ」を得ることが出来るのだ。

消費者の行動を理解することで、推奨システムを購入する理由、そして、破廉恥なパーティーを開く理由が見えてくるかもしれない。

コメント欄で皆さんの意見を聞かせてもらいたい。

*このトピックにおいて学術的な見解を導いてくれたシナン・アラルディーン・エッケルズマッツ・エイナルセンの3名に感謝の意を伝えたい。

**2013年#DataGothamでのK ヤングの発言。


この記事は、copybloggerに掲載された「Why We Overestimate Technology and Underestimate the Power of Words」を翻訳した内容です。

言葉の力を信じるコピーブロガーライターの愚痴とは言いませんが独り言のような記事でした。わかるといえばわかりますし、アドテクの世界は時に人の心を全体のプロセスの中の一部分として無機質にとらえてしまうような傾向が無い気がしなくもありません。とはいえ、最適な結果を改善・追求するという意味では、アドテクで回すPDCAサイクルと効率化に勝るものは無いと思いますし、過大かはともかく評価されてしかるべきものという気もします。同時に、言葉の力、人の力はそういった効率化の追求を超える部分にある気もしたりする最近です。最近、私が仲間と新たに設立したデータアーティストという会社のスローガンが「論理をシステム化し、“ひらめき”に集中する」という一文なのですが、これもアドテクを駆使して言葉や人の力を最大限活用していこう、というコンセプトに基づいています。両者を団結させて、最強タッグ実現を目指したい。 — SEO Japan [G+]

超有名作家は元コピーライター&デビッド・オグルヴィの弟子だった

元広告マンの作家は日本でも数多く存在しますが、エンタメ小説分野では良く見かけますが、純文学の分野では限られてる気もします(スミマセン、ただの偏見かも)。海外文学を代表する名作の一つであるインドの独立動乱時代を描いた「真夜中の子供達」の筆者が実は元広告業界で活躍するコピーライターだった、しかもあのダイレクトマーケティングの神様デビッド・オグルヴィの元で働いていた、という驚きの事実と、そんな彼のルーツに名作の秘訣を探る記事をコピーブロガーから。「真夜中の子供達」を知らずとも(正直、私も若い時、名作といわれて読むには読んだものの、余りピンと来なかった過去があります)、十分に面白い内容です。 — SEO Japan

Image of Vintage Schoolhouse Interior

サルマン・ラシュディは、現役の小説家の中で、5本の指に入る名作家である。

ラシュディは、1981年に真夜中の子供達でマンブッカー賞を獲得した。そして、2008年には、この作品は、ベスト・オブ・ブッカーに輝き、この賞が設立されて以来、最高の名作として、称えられている。

しかし、サー サルマン・ラシュディは、ナイトの称号が与えられるほどの作家になる前は、実は、ダイレクトマーケティングの草分け、デビッド・オグルヴィの下で、コピーライターとして働いていた。優秀な小説家は、優秀なコピーライターから教訓を得ていたのだ。

コピーライティングとクリエイティブライティングには、どのような共通点があるのだろうか?「何もない」と主張する人もいるかもしれない。オグルヴィ & メイザーのロンドンのオフィスで働いていた時代を、単に小説を書きながら、「会社勤め」していただけだと指摘するのは容易である。

しかし、コピーライターとしてラシュディが学んだ教訓は、小説家として成長する上で、欠かすことの出来ないものであった。事実、ラシュディが、コピーライティングの仕事の合間を縫って、真夜中の子供達を書き上げていたことを考えると、もしかしたら、仕事を辞めるべきではなかったのかもしれない。

それでは、小説家であり、コピーライターでもあるサルマン・ラシュディから、効果的なライティングの手法を学んでいこう。

1. ヘッドラインに途方もない時間を割く

真夜中の子供達を書き終えようとしていた頃、ラシュディは、小説のタイトルを選ぶために長時間を費やし、最終的な二つの候補「Children of Midnight」と「Midnight’s Children」を何度も何度もタイピングしては、悩んでいたようだ。

現在、至る所にタイトルとヘッドラインが存在する。

フェイスブックやツイッター、そして、eメールの受信箱でも、誰かが魅力的なタイトルを用いて、注目を手に入れようと試みている。 ブログの記事や本を誰かに読んでもらいたいなら、時間を割いて、明確で、好奇心をそそるタイトルを作る必要がある。

サルマン・ラシュディは、本のタイトルがいかに重要かを理解しており、何時間もタイトルの選択に割いていた。

皆さんは、ヘッドラインにどれだけ時間をかけているだろうか?

2. ピンチを成功に変える

チョコレートバーの味を1つのワードで伝えなければいけない仕事があるとする。もちろん「Delicious」(おいしい)では、報酬をもらえない。

これは、ある日の午後に、実際にラシュディが遭遇した状況である。エアがふんだんに詰まったイギリスのチョコレート菓子、エアロの新しいスローガンがなかなか浮かばず、パニック状態の同僚から、アイデアを求められたのだ。アイデアを出し合うなかで、信じられないことが起きた。クライアントから電話が寄せられ、すぐに結果を聞かせてほしいと言われたのだ。

この同僚は、ラシュディ曰く、「パニック状態に陥ると、やたらと汗をかき、何度も口ごもる癖がある」ようだ。クライアントから電話がかかってきた時、この人物は、「impossib-ib-ib-ible」(む、む、む、む、むりです)」と言った。

その瞬間、ラシュディに妙案が浮かんだ。同僚が汗をかきながら、モゴモゴと話を続ける中、「able」や「ible」で終わるワードを次々に紙に書き出し、「bubble」に置き換えていった。最終的にラシュディが選んだのは「Irresistibubble」であった(Irresistible(抵抗できない)+bubble)。このキャッチフレーズは、この電話から30年以上が経過した今もなおエアロのスローガンとして利用されている。

パニックが、創造力を活性化することがある。以下に、パニックを創造に活用する容易な方法を2つ挙げていく:

  1. 責任を持つ: ラシュディは、電話の向こう側にはクライアントが、そして、後ろを振り向けば、上司であるデビッド・オグルヴィがいたが、通常のブロガーは、このように誰かから責任を課されているわけではない。しかし、ブログにはオーディエンスがいる。そのため、オーディエンスが目の前で、次の投稿を今か今かと待ち、なぜ時間がかかっているのか訝しむ状況を想像してもらいたい。オーディエンスは、本当にそんなことをしているのだろうか?その可能性は低い。それでも、想像することは可能だ。
  2. 期限を決める: フィードバーナーをeメール購読サービスとして使っていた頃、朝の11時までに記事を作成することが出来なければ、次の日まで購読者に配信されない設定を私は採用していた。10時55分になると、冷や汗をかき、急いで仕上げにかかった。設定を変更して、時間を遅らせることも出来たが、この方がパニックに追い込み、生産性を高めることが出来るような気がしたのだ。文章を書くスピードを上げたいなら、購読の設定を調節して、期限を決めてみてはいかがだろうか?

3. 少ないワードで大きなことを伝える

2008年のIAPI Advertising Effectiveness賞の授賞式で、ラシュディは次のように述べていた:

広告の素晴らしいところは、言葉を多用せずに、多くのことを伝えることが出来る点だ。限られた数の言葉、または、写真で、大きく主張する試みが必要である。しかも、時間も限られている。この全ての条件が、私には、とても、とても、とても、有効だと思える。

短い、シンプルな文章は、効果が高い。事実、読者は、作者の伝えたいことを理解するため、シンプルな文章によって、読者は作者を賢い人物だとイメージするにようになる。

5つの音節を持つワードを使って、複雑な文章を書く方が難しいと思うかもしれないが、現実には、少ないワード数で、言いたいことを伝える能力こそが、名人の証である。

(ラシュディが、もう少しオグルヴィの下で働いていたら、「とても」を幾つか省略していたはずだ)

4. 仕事と考える

オグルヴィ & メイザーに勤務する以前から、ラシュディは優れたライターであった。しかし、コピーライターのキャリアから、作家として成功するために必要であった厳しい規律を学んだ。ラシュディは、次のように説明している:

私は仕事のように小説を書いた。朝から働いた。期限を守った。広告業界に身を置いた経験が、プロとして執筆する上で存分に生かされており、この点には常に感謝している。

執筆においては、才能は関係ないと思っている。実践を積むか、積まないかが決め手となる。

高給取りのコピーライターであれ、楽しむためにブログを運営しているのであれ、ライターとして成長したいなら、仕事のように文章の作成に向かうべきである。

5. 拒否に負けない

ラシュディが、Fresh Cream Cakesの広告の担当者に指名され、「Naughty. But Nice」(やんちゃ坊主。でも、素敵)と言うスローガンを提案したところ、クライアントは首を縦に振らなかった。しかし、一年後、オグルヴィ & メイザーを退社し、小説家になった頃、ラシュディが考えたスローガンは、ビルボードやテレビを含む英国の至る所で、見られるようになった。

ラシュディは、拒絶に負けなかった。また、小説家としての処女作が、出版社に却下されると、作家として成長することを心に誓った。先日行われたインタビューの中で、ラシュディは、このように話している:

私は、長い時間をかけて、学び、作家になった。作家になるには、編集者を見つける必要がある。それがダメなら、作品について正直な意見を述べ、恐れることなく「いまひとつ」だと言える人達を確保しなければならない。「いまひとつ」と言える人がいなければ、「素晴らしい」作品になるまで、どのように改善を重ねればいいのか分からないからだ。

クリエイティブライティングとコピーライティングの共通点

サルマン・ラシュディは、デビッド・オグルヴィの下で働く前は、貧しい、売れない俳優であった。コピーライティングを辞める頃には、既に小説家デビューを飾っており、後世に残る名作を発表する直前であった。

コピーライティングとクリエイティブライティングを別物と考えるのは簡単だが、ラシュディは、この2つの間の境界線は、意外に曖昧だと言う点を教えてくれた。どちらも読者に新たな機会を与え、読者が世の中を異なる視点で見るように促す。

文芸に携わっているなら、コピーライティングに挑戦してみると良い。サルマン・ラシュディのように、かけがえのない経験を得られるかもしれない。

最後に、コピーライティングから、読者の皆さんが、どのような作文術を学んできたのかコメント欄で教えてもらいたい。


この記事は、Copybloggerに掲載された「About Writing from David Ogilvy」を翻訳した内容です。

コピーライティングというと短文に全てを込める世界で、小説とは世界観の構築から具現化まで同じライティングでも全く違う領域に感じますが、トップクラスのコピーライターともなれば、ベースの思考や手法には相当に通じるものがあるのでしょうね。記事自体は、一般論で共通点を絞り出したような何にたいしてもいえそうな内容ではありましたが、アウトプットの形は違えど、その背景で思考する世界やレベルは優秀な人であればある程、実はかなり共通する部分があるのかなぁ、、と、私もこれまで様々な業界の優秀な方にお会いしてきましたが、改めて感じさせられる記事でした。 — SEO Japan [G+]

コンテンツマーケティング|弊社が広告費ゼロで売上を劇的に上げた方法

きっと、あなたの会社は、PPC広告に頼った集客をしていることだろう。 そしてPPC広告の単価が上昇している影響で利益率はどんどん下がってきているのではないだろうか。さらに、「今はまだいいが、このままでは3年後はどうなって […]

[[ これはコンテンツの要約です。全文を読みたい方は、私のサイトに来てください! ]]

ハミングバードはリンク構築を絶滅の危機に追い込むのか?

ハミングバードに関連する多くの記事が出ている米国と比較し、日本ではリリース時はウェブメディア全般的に数多く取り上げられましたがその後はSEO的なインパクトも薄かったとあってか話題になることがありません。とはいえ、従来のキーワードを多分に意識したSEO戦術を駆使してきたウェブマーケッターであれば、その長期的な影響力は気になる所です。今回はハミングバードとリンク構築に関連した考察記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

Did Hummingbird Eat Link Building?

ハミングバードはリンク構築を葬ったのか?

パンダが質の低いコンテンツを踏み潰し、ペンギンが質の低いリンクを凍らせ、今度は、ハミングバードがリンク構築を食い散らかそうとしているのだろうか?

ハミングバードは、単なるアルゴリズムのアップデートではない。どちらかと言うと、整備を一新し、見えないところで、グーグルをより早く、そして、より賢くするための取り組みである。また、ハミングバードの導入によって、今後さらに多くの変化が導き出されることになる。

今回は、リンク構築における、ハミングバードの影響について探っていく。

オンラインマーケッターにとってハミングバードとは?

塗装ではなく、新たなエンジンが搭載されたと考えるべきである。このエンジンは、誰も気づかなかったが、30日間にわたって既に稼働しており、検索結果の90%に影響を与えている。ハミングバードは、全てのユーザーに、より早く、より適切な結果を与えることを目指している。この点に関しては、ダニー・サリバンが、分かりやすく説明(日本語)している:

グーグル曰く、ハミングバードは、既存のパーツと新しいパーツで構成された新しいエンジンであり、10年前のテクノロジーを用いて10年前の需要に応えるためではなく、現在の検索の需要に応えることを念頭に置いて、整備されている。

その他のアルゴリズムのアップデートとは異なり、ハミングバードの発表が行われた日、設立15周年に関する記事をブログに投稿したグーグルは、SEOコミュニティを非難することも、是正することも、指導することもしなかった。その代わり、以下のポイントを含む、直感的なユーザー体験の改善を介して、ユーザーの生活を向上させることに焦点を絞っていた:

  • ナレッジグラフのアップデート(比較および絞り込み)
  • 会話型の、異なるプラットフォームをまたぐ検索
  • モバイル検索体験の改善

ハミングバードは、ユーザーを何よりも重要視したアルゴリズムだと言えるだろう。

ハミングバードはSEOを永久に変えたのか?

ハミングバードは、グーグルが設立当初から進んできた方針をさらに(大きく)前進させている — つまり、ユーザーに出来るだけ早く、絶対的な最高の結果を提供する取り組みだ。

このアップデートでは、検索クエリの裏側にある意味をより深く理解し、適切な結果を提供することを目標の一つに挙げている — 例えば、家で[pizza]を検索する場合、レシピを探している可能性があるが、携帯電話で[pizza]と検索を行う際は、近場のピザ屋を急いで探していると考えられる。また、会話型検索も重要視されている — 「グーグルと交わす[会話]をもっと自然に流れるようにする必要がある」(グーグルの設立15周年を祝う記事より)。

つまり、先見の明のあるSEOのエキスパート、そして、オンラインマーケッターは、今までと同じゴールを目指せばよい。オーディエンスが探しているものを、早く、容易に手に入れられる環境を作り出す必要があるのだ。

ハミングバードはリンク構築を完全に葬ったのか?

そういうわけではない。被リンク構築は健在だ。しかし、リンク構築の定義は、変える必要がある。Distilledを設立したウィル・クリッチロー氏が言っているように、「リンク構築と言う名称は、妥当ではない」。その理由を説明していく。

品質の低いコンテンツにペナルティを与え、阻止することを目指したパンダ、そして、質の低い「リンク構築」に歯止めをかけたペンギンを思い出してもらいたい。ハミングバードは、この2つのアップデートとは、一線を画している。ダニー・サリバンが、上述した詳細な記事の中で指摘しているように、ハミングバードが検索結果の特定を行うために利用する200点のシグナルの中には、今もページランクが含まれている。しかし、リンク構築は、今までの取り組みとは姿を変えている。

今までのリンク構築は終わった。それでも、リンク構築は続いていく。

ハミングバードがリンク構築に与える影響

直接的な変化は少ないが、間接的な変化は広範に及ぶ。

SEOの当事者は、リンクを含む要素を利用して、グーグルをだまし、自分のウェブサイトが、実際よりも信頼されており、有益だと考えさせることが可能であった。しかし、ハミングバードによって、検索結果の絶対的なフォーカスが再びエンドユーザーに移り、もはやグーグルを騙すことは出来なくなった。平均レベル以下のコンテンツに対するリンク構築は、失敗する。どれだけ多くのリンクを向けさせたところで、グーグルは、直帰率の高さ、自然なソーシャルシェアの欠如を含む、その他の各種の品質のシグナルに気がつく — 恐らく、ハミングバードによって、グーグルは今まで以上のスピードで、このようなシグナルを検知しているのだろう。

SEOの取り組みは、すべてエンドユーザーに焦点を絞るべきである。リンク構築を行う上で、ユーザーに対して、真の(大きな)価値を提供することに、力を入れるべきである。そのサイトは1000本のリンクを獲得する価値はあるのか?1000サイトのリンクの候補先にメールを送りつけ、リンクを要請することで、価値は得られるのか?リンク構築を活用して、全ての段階でより多くの価値を提供するには、どうすればいいのか?

具体的なニーズ(つまりロングテール)を満たすこと、そして、長期的に信頼してもらう(詳細)ことを意図した、質の高いコンテンツについて考えてもらいたい。

ハミングバードの導入後、グーグル+の重要性は上がったのか?

グーグル+の代表者は、次のように指摘している — 「グーグル+は、グーグルのユーザー体験を改善するソーシャルネットワークの要です。」グーグル+の代表者は、ハミングバードに関する話をした際、グーグル+には触れなかったものの、状況を考慮すれば、両者の間に何かしらの関係があることが見えてくる。好きか嫌いかに関わらず、グーグル+の重要性はますます高くなるはずだ — グーグル+を軽視していたなら、考えを改めるべきである。

ハミングバードの導入後にリンク構築を変えるべきではない理由

ハミングバードの登場を理由に、リンク構築の公式を「更新」する方針は、大きな誤りである。例えば、「50%はブランド名のリンク、30%は部分的に一致するリンク、20%は完全一致のリンク」と言う公式を基にリンク構築を行ってきたと仮定する。しかし、ハミングバードが導入されたことを受け、この公式を「70%はブランド名のリンク、20%は部分的に一致するリンク、そして、10%を完全一致のリンク」のように、多少安全な公式に変えた方が無難だと考えたくなるかもしれない。

このような柔軟性にかけるリンク構築の公式は、危険な時代遅れの考え方に基づいている。そうではなく、次のような新しい「公式」を試してもらいたい:

  • 素晴らしいコンテンツを作成する
  • 業界のインフルエンサーと知り合いになる
  • 適切なオンラインのコミュニティに貢献する
  • 適切な場合、有益なコンテンツのシェアを友達に頼む
  • リンクの大半を受動的に(つまり自然に)獲得することに力を入れる

まとめ

リンク構築は、今でも重要ではあるが、万能型のお決まりの戦略は、危険である。リンク構築を全体的なマーケティング、そして、コンテンツマーケティングの計画に組み込む方針こそが、長期的に有効な唯一の戦略であり — 新たなチャンスを生み出す。

(ストックイメージ: Shutterstock.com ライセンス契約の下、編集を加えて利用)

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Did Hummingbird Eat Link Building?」を翻訳した内容です。

変えるべきなのか、変えないべきなのか、わかるようでわからない内容といいますか、1プロフェッショナルの雑感といった記事でしたね。ハミングバード襲来後も、まだまだテクニックに頼った意図的なSEOは内部しかり外部しかり通用する部分は多分にあると思いますが、中長期的にコンテンツ・イズ・キングが建前でなく本音で言い切れる世界にはなっていくのでしょう。短期的にはテクニックに頼ることも重要ですが、Google、そしてユーザーの意図を見極めた上でウェブマーケティングに取り組んでいきたいですね。 — SEO Japan [G+]

コンテンツマーケティング、SEOの未来、SEOツールの使い方 – SMX East 2013 3日目

SMX East 2013、最終日の内容は今後のSEOの鍵を握るコンテンツのマーケティング活用、そしてSEOの未来について。SEOの各種ツールの紹介もあり、またも見逃せ内容です。 — SEO Japan


セッションリスト

ディスカッション:高品質、低品質なコンテンツとは?
ディスカッション:2014年、SEOの行く先は?
SEOツールボックスの中身を大公開!

ディスカッション:高品質、低品質なコンテンツとは?

原題:Conversation: Content: The Good, The Bad & The Ugly

ペナルティの激しさと比例して聞こえる回数が増えた感のある、「コンテンツマーケティング」。象徴となるセリフ、「コンテンツ イズ キング」が冒頭でいきなり禁句とされていました。(笑)
ありきたりの答えではなく具体例を、というメッセージと理解しましたが、果たしてその内容はいかに。スピーカーへの質問をセッション中にメールで送信し、その場で答えてくれるという非常にインタラクティブなセッションでした。

Moderator: Matt McGee, Editor In Chief, Search Engine Land & Marketing Land (@mattmcgee)
Speakers:
Casie Gillette, Director of Online Marketing, KoMarketing Associates (@casieg)
Jenny Halasz, President, Archology (@jennyhalasz)
Arnie Kuenn, President, Vertical Measures (@ArnieK)
Andrew Melchior, VP and Founder, Avalaunch Media (@atraine)
Dan Shure, Owner, Evolving SEO (@dan_shure)

Matt>各位、これからの90分間は「コンテンツイズキング」を禁句とする。

コンテンツのクオリティとは?
Casie>ユーザーが求めるものによって異なる。制作者ではなく、ユーザーが決定する。
Dan>誰かが他の記事よりあなたの記事を選んだこと。つまりはリンクしたことはその記事への投票になり、Googleが見ている。コメントなどのインタラクション。ユーザーがクオリティを決定するから、ユーザーがシェアしたい、利用したいものを作る必要がある。
Arnie>集中すべきことはユーザーが何を求めているか。それを元にしてコンテンツを作成するべき。

記事のタイトルは気にしてる?
Jenny>なぜ?から始まる記事を書く。何かの疑問に答えているので、それを望んでいるユーザーにはインパクトが強い。ユーザーの疑問を調査して、それに対するアンサーコンテンツを作成。
Andrew>画像はFacebookでテキストの7倍シェアされる。メディアによって形式も大事。
Jenny>多くの種類、多くの角度からのアプローチしたコンテンツ。
Andrew>同じコンセプトでも違う形式で。e-ブック、インフォグラフィックなど、同じ内容を違う形式で。
Casie>形式が違うと内容も若干変わるから、重複にはならない。

形式をどうやって選ぶ?
Dan>オーディエンスを決定する。それに最適な形式を選ぶ。
Arnie>競合の分析。彼らがうまくいっている分野とそうでない分野を調べたうえで決定。
Casie>キーワードフォーカスは必要。まず検索して、どの分野(形式)のコンテンツが上がってくるか。

どんな形式がうまくいっているか調べている?
Andrew>ソーシャルをよくチェックしてうまくいっているものがないか調べている。業界によって。競合分析において、どんな人々がうまくいっているコンテンツについて話しているか調べる。ここでもユーザーが大事。
Jenny>タイムリーは大事。
Arnie>Mozツールを確認して、どこのサイトにリンクしているか、されているかをみて、そのリンク先のコンテンツタイプを調べる。

スモールビジネスの場合、どうやってラージビジネスより良いコンテンツを作る?
(質問者はデータ修復のスモールビジネスを行っている。)
Jenny>量ではない、質。時間と人材がないのはわかるが、質に重視すること。多くのコンテンツをつくる必要はない。データリカバリーのスペシャリストとして、ローカルのニーズに合わせたコンテンツを作成する。

そのために人材など増やすべき?(上記質問の続き)
Arnie>簡単なアドバイスだが、自分自身のことについて書いて、Webで発見されるようにする。あなたに興味持った人がどんな質問があるかを知って、それに答えるコンテンツを作る。
Andrew>もう一度経営者として考える。一日のうち数時間をコンテンツ作成に費やすか、誰かを雇うか、どちらがコストがかかり、どちらが成果があがるか?
Matt>とても古いマックを持っているからデータ修復には興味ある。僕のためにコンテンツを作ったら教えてね。(笑い)

ランキングのためにコンテンツを作成しているか?ユーザーのためか?正直に言ってどっち?
Arnie>いや、ランキングのためには作ってないよ。
Casie>両方ある。バランスが大事。トラフィックのため、ランキングのためのバランスを取っている。
Andrew>クライアントが求めているものによる。もしクライアントがランキングを求めていたら必要かもしれないが、キャンペーン用のコンテンツの場合だったらユーザー目線で作った方が良いよね。
Jenny>逆にランキングのためのみにコンテンツを作っている人はいないんじゃない?
Dan>まずはとりあえず始めること。ブログでいいからそこから始める。結局ブログをはじめても続かないクライアントが多い。ブログコメントなどもいい。リンクを貼るのではなく質問して反応があったりしたりして、そこからあなたのコンテンツが広まる可能性があるから。
Jenny>多くの企業がブランディングをブログですることなんて!って思ってるけど、実際は非常に重要。ブログはティーンのためと思ってる人が多いけど、そんなことはない。

高品質のライティングを書くリソース(ライター)は?どうやって見つける?
Casie>インハウスでやってる。外部で見つけるのは難しい。
Arnie>ピンポイントで雇っている。エージェンシーを通して、高学歴の人を探したりしてるけど、非常に難しいね。
Jenny>クライアントと直に話し、共同で作成している。クライアントが実際に書いている。その分野のプロだから、外部のライターより記事の質は良いはず。
Dan>トランスクリプション。ミーティングやスピーチなどをレコーディングして、それを文字にするとかもいいかも。

ベーシックなページに何かスパイスを与えるとすれば?
Casie>ビデオ。何かを説明する動画などはいいと思う。
Arnie>e-コマースの場合はレビュー、フィードとかかな。

クライアントのためにソーシャル上の調査をしてる頻度は?
Andrew>何回とかを決める必要はない。コンセプトをまず作って、それを満たすコンテンツを作る際に必要な時、必要な量をやっている。あとは契約内容とかによる。
Dan>コンテンツとトラフィックの二軸で自分が書いたコンテンツを分析する。

成功を測るKPIはどう設定している?
Casie>形式による。Whitepaper(白書)だったらダウンロード数。一般的に言えばページビュー。
Dan>サーチボリュームを見る。実際に人々がそれについて知りたかったかを確認する。
Jenny>他の人がその記事についてどうコメントしているかを見る。
Arnie>コンバージョン。そのコンテンツからの流入でどのくらい決定したか。
Casie>どのくらいの人がメインサイトに行ったか。

良いエディトリアルカレンダーとは?
Arnie>フリーテンプレート使っている。年間、マンスリー、デイリーでイベントを書き込み、その日に誰かがコンテンツを作成してくれるかが大事。
Jenny>会社でその日に何が起こったかを書く。過去のイベントが確認できるようにする。

自分のビジネスと全然関係のない記事を書いたところ、反響が多かった。シグナルは有効?
Jenny>そのまま作成してもいいけど、どうやって徐々に内容をシフトするか。あなたのビジネスに。
Casie>ソーシャルシグナルは、それだけではあまり効果はない。そんなに気にしないほうが良い。他のシグナルとのバランスが大事。
Arnie>ソーシャルシグナルはそんなに大きなインパクトはないと思う。だから僕だったら、自分の会社に役に立つようなコンテンツを作るな。

どの程度シグナルは有効?
Arnie>他のシグナルとのバランス。単体では有効でない。
Casie>コネクション構築にはとても有効。
Dan>ビジビリティの効果は多い。
Jenny>どの程度そのコンテンツの内容があなたの業界に近いかによる。

どのくらいの頻度で新しい形態のコンテンツを作るべき?
Arnie>リソースによる。
Jenny>競合と業界による。もし競合がブログをやってなかったらなど。その業界でまだやっていない形式のコンテンツがあったらすぐにやるべき。ただ、気を付けてほしいのはどのくらいの期間、優良なコンテンツとしてWeb上に残るのか?

うまく機能しないコンテンツは修復?削除?
Jenny>検索エンジンにとってクラップな場合は削除すべき。
Andrew>ちょっとした修正をすれば有効な場合もある。タイトル、ヘッドラインとか。

コンテンツ作成で重要なことを一言で。
Dan>インタラクション。
Casie>オーディエンス。
Jenny>コンテンツを興味深いものに。

具体例がちらほらとでていましたが、ユーザーの役に立つコンテンツを作成するという、いかにもマーケティング的な考えが目立ちました。
個人的に興味のあった、「競合他社に対するネガティブな内容を書いて掲載したことはある?」という質問が採用されずに残念です。(直接手を上げて聞けばよかったです。。。)
一口にコンテンツと言っても、気にするところは多々あるようです。しかし、自前のリソースでも決して不可能ではないため、まずはできることからコツコツと始めたいと思います。


ディスカッション:2014年、SEOの行く先は?

原題:Conversation: Where’s SEO Going In 2014

SEO業界の重鎮と呼べるメンバーがそろったディスカッションセッション。今後のSEOへの展望を大いに主張していました。例年に続き、今年も色々とあったSEO業界。来年のSEOはどういった方向に向かうのでしょうか??

Moderator: Danny Sullivan, Founding Editor, Search Engine Land (@dannysullivan)
Q&A Coordinator: Jenny Halasz, President, Archology (@jennyhalasz)
Speakers:
Greg Boser, Independent, Consultant (@GregBoser) (Q&A Speaker)
Rhea Drysdale, CEO, Outspoken Media, Inc. (@Rhea) (Q&A Speaker)
Duane Forrester, Sr. Product Manager, Bing (@DuaneForrester) (Q&A Speaker)
Brian White, Program Manager, Search Quality, Webspam, Google

Danny>データの品質についてWMTで取得できるデータはより詳細になってる。
Rhea>キーワードデータに限って優先順位をつけたのでは?
Brian>全体的にWMTのデータを改良し続けてきた。セキュリティの観点からも。

Duane>キーワードの偏重について。今のスタンダードは?これからのスタンダードは?対応している人はどのくらいいる?
Rhea>どうやってユーザーがあなたを見つけるか。今のところKWは重要じゃない?
Duane>でも変わりつつある。
Greg>KWデータは大量にある。ターゲットデータはクラップだけど。
Brian>良いSEOを行う上では常にどうやって今の状況に適応するかが課題。新しく変わった環境に適応し続けた人がSEOで良い結果を出してきた。それはこれからも変わらない。

Danny>セキュリティサーチ。Googleで個人情報が検索ででてきたら。アクシデントで情報を送ってしまったら。クッキーデータなどはどうなるか?考える必要がある。

Danny>ハミングバードは全てを変えた。リンクはもう意味がなくなった。エンティティに話は変わりつつある。実際に導入したのはいつ?(笑い)
Brian>いつかはわからない。私は担当外だから。しかし、全てのコンセプトを変えたと思う。ユーザーが意味していることはなにか?を主軸に置く。今のところ大きなアップデートではないかもしれない。個人的にはGoogle Nowの方がすごいと思う。ユーザーの意図を予測してしまう。
Danny>エンティティ。predictivity(予測性)。人が何について語っているかにフォーカスする。また、何が知りたいかを知る。フライトの場合、便名やスケジュールが必ずある。それがエンティティ。フライト時間など全てをパーソナライズした情報にして検索結果に表示する。
Greg>確かにこれらのアイデアは非常に素晴らしいが、ネガティブな側面として、そういったデータの構築にすごい時間がかかるということがあげられる。
Duane>Bingは同様の機能としてSnapshotを開始している。ナレッジグラフと呼べるだろう。ぜひ試してみてほしい。

Greg>今後はオーガニック検索を楽しむべき。スニペットなどでいろいろな付加情報を付けられる。リレーションを築くこともできる。単純に順位を上げるためではなく、こちらに注力すべきだ。
Rhea>今後のことといえば、モバイルは非常に重要になる。
Brian>Googleスポーツより、Yahooスポーツの方がいいよね。(笑い)

Danny>PCがすべての質問に答えることができるようになったらどうする?
Brian>これ日本語だとなんていうの?なんて質問にすぐ答えてくれるようになれば素晴らしい。まだ精度は低いと言わざるをえないけど。
Greg>セマンティックではユーザーがGoogleに情報を提供できるようになるとも言える。5年間でほぼ全ての質問に応えられるようになるくらい情報が集まるようになると思う。
Duane>そのためには質問の意味をまず理解しなくてはならない。たった一つの答えを出す前に。これは「いくつか候補を出しました。お好みはどれ?」という現在のプロセスと全く異なるものだ。つまり、それをかなえるためには非常に長い時間がかかる。

Danny>SEOはなくならない。ユーザーがどのように情報を欲しがっているか、どう提示すればいいか考える必要がある。ハミングバートについては今のところ混乱のほうが多いね。コンフューズしている。
Brian>リンク獲得よりもコンテンツの品質。何よりも重要。
Rhea>今までの行動を変えるべき。ずっとリンク獲得をしてきたけど、新しいことを学ばなければいけない。この変更をあなたとあなたの会社のメンバーに促すべき。
Duane>例えば、フォードはオートモービルの会社からライフプロダクトの会社へシフトしている。同様に、あなた自身も変わらなければいけない。

参加メンバーとトピックから大いに期待していたセッション。しかしながら、ディスカッション特有の、様々なトピックが次々と生まれる状態に、正直ついていくのがやっとでした。。。(今回のSMXで一番悔いが残るセッションです。)
ハミングバードのリリース直後ということで、”Change”という言葉をよく聞きました。ダニー・サリバンの「SEOはなくならない」という発言には勇気づけられましたが、そのためには、自らが「変化」する必要が何よりも求められることになりそうです。


SEOツールボックスの中身を大公開!

原題:What’s In My SEO Toolbox?

SMX 2013のトリとなったセッションは、SEOのツールについて。初めて聞くものが非常に多かったですが、よく聞くものでもそんな使い方が!と目からウロコの情報までありました。
アメリカのSEOはインハウスが主流のようなので、彼らのような人材を多くの企業が抱え込んでいるのかもしれません。こうしたツールを使いこなすレベルの高い人材の多さが、アメリカのSEO業界全体のレベルを引き上げているのでは。日本とは事情が違うため一概には言えませんが、自分の能力を上げるために非常に参考になるセッションでした。

Moderator: Elisabeth Osmeloski, Director of Audience Development, Third Door Media, Inc. (@elisabethos)
Q&A Coordinator: Andrew Melchior, V.P. & Founding Partner, Avalaunch Media (@atraine)
Speakers:
Zachary Notes, SEO Manager, Uncommon Goods (@zacknotes)
Dan Shure, Owner, Evolving SEO (@dan_shure)
Aris Vrakas, Global Director of SEO, Orbitz Worldwide (@arisrock)

Dan Shure, Owner, Evolving SEO (@dan_shure)

WekipediaとSEMRush Toolbar
(http://www.semrush.com)
キーワードサーチに使用。

Followerwonk
(http://www.serverinsiders.com/domain/followerwonk-com.html)
トラフィック分析。

Amazonブックサーチ/なか身!検索
対象のキーワードに関連しそうな本を検索。なか見!検索で目次を表示し、まだ対象としていないキーワードを探す。サーチサジェッションも有効。

Google Correlate
(http://www.google.com/trends/correlate)
キーワードを入力するとそれに関連したキーワードを提示。期間なども選べる。対象を日本にしなければアメリカの情報になってしまうので注意。
例えば、手袋を買った人は一週間前に何を買ったか?今後数週間先にどのようなワードが伸びるか?などを調査できる。

Zachary Notes, SEO Manager, Uncommon Goods (@zacknotes)

Googleが明日アルゴリズムを変更したらどうするか?どうやって全体図を見るか?

背景
ブルックリンにある雑貨屋さん。2,500以上のアイテムを扱っている。

キーワード追跡にMozをフル活用する。
1.ランキングリポートで、全体のキーワードランキングヒストリーをCSVでエクスポートする。

2.キーワード、日付、Google US(ランキング)以外を削除する。(スプレッドシートにコピー後)
3.上記3つを選択し、ピボットをかける。
4.列を日付、行をキーワード、Valueをランキングにする。
 *Value field settings でcountからsumに変更する。
5.全てを選択し、新しいシートに値で貼り付ける。日付の書式を変える。
6.0を50に置換する。(0は50位以上を意味する。)また、ブランクはまだそのランキングのトラッキング開始されていないことを意味する。
7.リストの下部に対象のキーワードの平均値を求める。
8.日付と平均順位でグラフを作る。
9.日付ごとの全キーワードの平均順位のグラフが完成する。

獲得したリンクの追跡をするためBuzzStream(CMS)を使用する。
・タグ、リンクステータス、獲得日などでソートが可能。
・リンク詳細(アンカー等)、コンタクト方法(E-mailアドレス等)、SEOステータス(ページランク等)などの詳細なデータを獲得できる。
・Googleのサーチタームを組み込むことができ、ドメインやステータスなどをリストに追加してくれる。

ランキングされるべきキーワードを見失わないために。
我々のサイトのナビゲーションは全てのカテゴリーをリスト化しようとしているが、限界はある。そのため、いくつかの商品でナビゲーションが不足している。ランディングページがなければ、サーチトラフィックを失うことになる。そのため、ランディングページを自動的に生成するシステムを作成した。

Aris Vrakas, Global Director of SEO, Orbitz Worldwide (@arisrock)

SEOのタスクは非常に複雑だ
・対象ページが数百万にも及ぶ。
・Googleボットの動向を常に追う必要がある。
・原因と結果の分析。
・ROIの算定。
・SEOリポート作成。なぜ変更が起こったか理解しなければいけない。

My toolbox(ツール)
・バックリンク分析:Moz,Opensiteexplorer,MajesticSEO
・競合分析:Opensiteexplorer
・ランキング分析:GWT(プラットホームも兼ねる)
・CTR分析:GWT,SEOClarity
・ログのストレージとデータテーブル:Hadoop,Hive

My toolbox(プラットフォーム)
・SEOClarity
・ad-hoc analysis
・インハウス用(公表できず)

ツールの数は非常に多い
SEOツールを用意したら、それらをワークフローに組み込まなければいけない。

エンタープライズにおけるツール活用の進化
歩伏前進、歩く、走るの3段階に分けて考える。

歩伏前進(基本機能を理解する)
・より深いランキング分析。それぞれのデータは何を意味しているのか?
・バックリンクサービス

歩く
・自身のツールを構築する。
・スプレッドシートとピボットを組み合わせたデータを作成する。
・リポートが可能な形態を構築する。
・手作業の多い分析。
この時点では多くのデータを追跡できるようになっているため、分析のプロセスを効率化する。SEOツールを用い、クイック分析、アラート、自動発見・追跡機能を使い、全てを一つにまとめる。

走る
・荒いデータを構築(毎日が望ましい)
・全てのデータを一つの場所に。
・データを統合し、アプリケーションを追加でき、内部レポート資料が作成できるSEOツールを使う。
自分自身のWebサイトの情報と競合のWebサイトの情報を一つにまとめることができれば、あなたはそれを使って何ができるようになるだろうか?

ツールの購入と構築
インハウスSEOはあなたが想像している以上に大変な仕事になる。プラットフォームの購入は機能に制限があるが、迅速に用いることができるのが利点だ。もちろん、並行して自分自身のツールを構築することができる。

リポーティングにどれだけの費用をかけるか?
SEOを急速に行うことは問題が起こった時に迅速に対応するということだ。サイトに何か問題があった時にレベニューのロスは積み重なっていき、やがて甚大になる。レポーティングアラートはROIを加速させることになる。

大きく考え、多くを行わない。

最後のスピーカーのアリス(SMXでのプロフィールはOrbitz所属となっていますが、現在はAmazonのSEOマネージャーだそうです。)とはセッションの前々日に一緒にご飯を食べる機会がありました。(その時はスピーカーだとは知らなかったのですが。。。)彼から話しを聞く限り、アメリカでは非常にSEOのツールが普及しているそうです。日本ではまだまだ普及していないSEOツールですが、”Think big. Not many do.(大きく考え、多くを行わない)”を実現するため、今後増えていくかもしれません。
このセッションで今回のレポートは終了となります。(実はもう一つセッションを受けましたが、内容が薄かったため割愛しています。)英語力・SEOの知識ともに充分とは言えないため、上手くお伝えすることができなかった部分も多々あると思います。
稚拙な文章で恐縮ですが、最後までお付き合いただき、まことにありがとうございました!

コンテンツの話は各人の具体的なアドバイスや意見が聞けて中々に参考になりました。SEOの未来の話は、どうしてもこのような曖昧な内容になりがちですが、キーワードやリンクに意味がない、という発言は、実態としてはまだまだそこまでいってはいないと思いますし、ある種検索エンジン側の理想として捉えておくのが現状では無難かと思います。ツールは相変わらずのアメリカ人的なマニアックな内容でした。今回は弊社の菅尾が全て取材報告を行ってくれましたが、最後で謙遜してはいますが、初回から十分すぎる内容だったと思います。今後も定期的に取材レポートを続けていく予定ですので、よろしくお願いいたします。 — SEO Japan [G+]