特許庁、商標審査のための技術を公募する機械学習コンペティションを11月26日から実施

特許庁、商標審査のための技術を公募する機械学習コンペティションを11月26日から実施

特許庁は11月22日、初めての試みとなる機械学習コンペ「AI×商標:イメージサーチコンペティション」を実施すると発表した。図形商標の検索を行うためのAI技術を用いた、イメージサーチツールの開発を目的としている。採用された機械学習モデルは、特許庁の審査に試験導入される。賞金総額は50万円で、1位30万円、2位15万円、3位5万円となっている。

具体的には、類似する図形商標のデータを学習し、大量に存在する図形商標から類似画像を予測するモデルを開発するというもの。審査では、その精度が問われる。

参加資格は特になく、個人でも団体でも参加できる。参加希望者は、コンペの実施事業者であるNishikaでアカウント登録(無料)を行い、案内ページ(下記)から参加する。コンペのルールとしては、同一人物による複数アカウントからの参加は不可、オープンかつ無料で商用利用が可能なソフトウェアのみ利用可(Google Cloud Vision APIなど、有償のツールの利用は禁止)などがある。

https://www.nishika.com/competitions/22/summary

スケジュール

  • コンペティション開会式:2021年11月26日19時から20時
    開会式ライブ配信URLはこちら
  • コンペティション開始:2021年11月26日
  • コンペティション終了:2022年1月31日
  • 入賞者決定:2022年2月中予定

京都発HACARUSの衛星画像分析AIがドイツ「INNOspace Masters」イノーベション・コンペで2位受賞

京都発HACARUSの衛星画像分析AIがドイツINNOspace Mastersイノーベション・コンペで2位受賞

京都発のAIソリューションカンパニーHACARUS(ハカルス)は8月5日、ドイツで開かれた第6回「INNOspace Masters」イノベーション・コンペティションにおいて、ドイツ鉄道会社DB Netz AG主催のインフラ保守関連コンペで2位を受賞したことを発表した。

INNOspace Mastersは、「宇宙と地球との持続可能なインフラのためのイノベーション」をテーマにドイツ航空宇宙センターが毎年開催しているコンペティション。今回は2020年10月から2021年2月にかけて実施された。そこではドイツ航空宇宙センターやエアバスなど、4つの企業(団体)が課題を出しており、HACARUSはドイツの鉄道会社DB Netz AGによる主に鉄道関連のインフラ整備技術に関する課題に挑戦した。

HACARUSは、同社のスパースモデリング技術(少ないデータから全体像を把握する技術)を応用して、インフラ設備の状態を衛星画像で即座に分析、遠隔操作による監視と保守を行うAIシステムを提案した。構築後も状況の変化に柔軟に対応し、設備の現状を俯瞰した状態で把握できるというものだ。

また、「ヒートマップやバウンディングボックスなどのスマート機能」により設備の監視や保守が簡単に行え、一定の間隔で行う定期メンテナンスを行う従来方式から、設備の実際の状況にあわせてその時々で対処する保守システムへ転換できるという。

HACARUS代表取締役CEOの藤原健真氏は、「少ないデータで使えるAIを構築できる」同社の強みを、製造業や医療以外の分野にも応用できることを明白に示せたと話している。

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カテゴリー:人工知能・AI
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