サムライインキュベートが短期集中型の事業創出・資金調達プログラムへの参加スタートアップ募集

サムライインキュベートが短期集中型の事業創出・資金調達プログラムへの参加スタートアップ募集

サムライインキュベートは1月12日、創業期の起業家や起業家の卵の方々を対象とした短期集中型の事業創出・資金調達プログラムとして、第4回「『The First Movers』 Hands “In” Batch Program」を開始すると発表した。開始日は4月15日で、本日より参加者の募集を開始する。

同社は、創業期の起業家へ機会を提供し、同社理念でもある「できるできないでなく、やるかやらないかで世界を変える」の精神で、本気で伴走する出資スタイルは貫きたいという想いを同プログラムに込めているという。

プレシード期のスタートアップから出資・インキュベーションするベンチャーキャピタル(VC)として、本気でイノベーションを起こそうとする方々と伴走していくとしている。

サムライインキュベートが短期集中型の事業創出・資金調達プログラムへの参加スタートアップ募集

同プログラムの対象領域は、同社運営「Samurai Incubate Fund 6号投資事業有限責任組合」(6号ファンド)の投資テーマである「物流」「ヘルスケア」「リテール」「金融」「建設」「モビリティ」の6領域に限定。新たなビジネスモデルやテクノロジーを掛け合わせた世の中の課題を解決する事業創出を目指す。

領域を揃えることで、すべての起業家が6号ファンド出資企業である大手事業会社との将来的な協業も視野に入れられるため、スタートアップ単独での技術やビジネスの成長のみならず、大企業が持つノウハウやアセット、ネットワークを活用して、より事業を成長させられる可能性があるとしている。

サムライインキュベートが短期集中型の事業創出・資金調達プログラムへの参加スタートアップ募集

また、約4ヵ月の間にPhase1「アイデア創出」とPhase2「アイデアのニーズ検証」を行い、起業家の事業創造を加速。日頃から多くの起業家に向き合い出資・成長支援をしてきている同社キャピタリストがハンズイン(Hands In)で伴走し、ユーザーニーズの仮説検証と事業計画の策定を支援する。同プログラムはこれまで3回開催しており、参加企業からのフィードバックをもとに、内容をアップデートして提供しているという。

なおハンズイン(Hands In)は、一般的にいわれる「ハンズオン」(Hands On)よりも多くの時間やリソースをあて、同じチームとして密な支援をするという意味を込めた同社独自の造語。

サムライインキュベートが短期集中型の事業創出・資金調達プログラムへの参加スタートアップ募集

Phase1において参加チームは、事業アイデア創出のためのレクチャーやディスカッションを通じて事業アイデアを生み出し、Pitch Dayにおいてプレゼンを行うことになる。またPhase1の最初の段階で、参加チームに数百万円の出資オファーを行い、Phase1の期間中に出資を実施。

シード出資を受けてPhase2に進んだ後、実際にユーザーへのリーン検証を通じてアイデアニーズを検証し、初期ターゲット像や事業の提供価値、提供方法について具体化していく。リーン検証とは、MVP(ユーザー体験を再現できる最低限のプロダクト)などを用いて、最短でターゲットユーザーやニーズの検証を行うことを指す。

またDemo Dayでは、その具体化した事業アイデア・事業計画のプレゼンが求められる。より優れた企業には、同社にて数千万円の追加出資を検討する。段階を分けたプログラムにすることで、リソースが限定的かつ事業創造が未経験の場合でも、そのタイミングで集中して取り組むべきことを行い、事業の成功確度を高めることを図っている。

「『The First Movers』Hands “in” Batch Program」提供内容

  • 資金調達:Phase1参加時点で最大500万円の出資をオファー。Phase2終了時には仮説検証の進捗に応じて、追加で合計5000万円までのフォローオン出資を検討
  • 事業伴走:経験豊富なキャピタリストがそれぞれ担当となり、アドバイスや助言だけでなく起業家と二人三脚で支援。プログラム中は、週1回の定例MTGのほか、必要に応じて密に連絡を取り合い、キャピタリストとの議論や相談が行える
  • Framework/ナレッジ:国内外累計190社を超えるシード出資の経験をもとに、事業創造のプロセスを体系的に整理した独自のフレームワーク・ナレッジをデータベース化して提供。不要な失敗を事前に回避した上でプロダクト検証を進められる
  • コネクション:同社のつながりがある大手企業へのインタビューなどをサポート。業界知識・理解が必要な領域でも、現場見学やインタビューなどを通じ事業アイデアの解像度をブラッシュアップ可能。様々なスタートアップや投資家、外部パートナーなどと連携し、レクチャーやイベントなどを実施
  • コミュニティ:キャピタリストだけでなく同時期に一緒に汗をかく起業家とのつながりも創出し密に進捗を共有。ともに切磋琢磨し、一丸となって事業を作り上げていく。サムライ支援先のコミュニティに招待し、Exitや大型資金調達を経験した先輩起業家とのリレーションを築くことも可能
  • 特典:インフラ/バックオフィス系/分析/リクルーティングツールなど30社以上の外部提携パートナーと連携し、シード起業家向けの特典を多数用意。資金やリソース面が潤沢でないスタートアップへの支援を実施

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カテゴリー:VC / エンジェル
タグ:サムライインキュベート日本(国・地域)

京急アクセラレーションプログラム第3期の参加企業10社が決定、with/afterコロナの事業共創が始まる

京浜急行電鉄は6月2日、スタートアップとのオープンイノベーションにより新規事業の創出を目指す「KEIKYU ACCELERATOR PROGRAM」(京急アクセラレータープログラム)の第3期の参加企業10社を発表した。

同プログラムは、独立系ベンチャーキャピタルのサムライインキュベートと2018年から共同開催しているが、今年は新型コロナウイルスによる社会情勢の変化に伴ってプログラムの内容を一部変更したうえで実施する。具体的には、事業共創期間を半年程度延ばすほか、実証実験の期間も社会情勢に応じて柔軟に対応していくとのこと。各種ミーティングはフルリモート、例年9月ごろに開催するデモデイの日程や開催方式についても変更の可能性がある。

第3期の事業共創の募集テーマは以下のとおりで、2019年12月10日を募集を開始し、2020年2月3日に締め切りまでに92社の応募があった。なお、募集後に新型コロナウイルスの感染拡大で国内、国外とも社会情勢が大きく変わってしまったことを受け、withコロナ、afterコロナに関連する事業共創を優先していくという方針が加えられた。

  • 沿線地域にこれまでにない新しい体験を付加するもの
  • 既存事業領域をデジタル・テクノロジーでアップデートするもの

第3期プログラム参加企業は以下のとおりだ。

AIトラベル
法人向け出張予約・管理・分析可能なクラウド型サービスの開発提供

Elaly
人気家具ブランドの商品を月額500円から利用できる定額利用サービス

COUNTERWORKS
リテール向けスペースのオンラインマーケットプレイスの企画・運営

Carstay
キャンピングカーを通した「移動」「宿泊」などを検索・予約・決済を提供

SEQSENSE
自律移動型ロボット及びその関連製品の開発製造

シナスタジア
XRエンターテイメントの提供自動運転車におけるヒューマンマシンインタフェース開発

JX通信社
自然言語処理/機械学習等の技術で報道機関/一般消費者にニュース関連サービスを提供

scheme verge
SaaSを基盤とした旅程作成・予約アプリ、 事前決済・簡易認証プラットフォーム開発

Mira Robotics
警備・清掃が可能な双腕ロボットおよびシステムの開発

Liberaware
狭小空間の点検・警備・計測を行う産業用小型ドローンIBISの開発・提供

サムライインキュベートがケニア、南アフリカ、ナイジェリアなどアフリカ向けに20億円規模の2号ファンドを組成

独立系ベンチャーキャピタルのサムライインキュベートは1月9日、子会社のサムライインキュベートアフリカを通じて、アフリカ大陸のスタートアップへの出資・インキュベーションを目的とした「Samurai Africa Fund 2号投資事業組合」の組成を発表した。総額20億円を目標に出資者の募集を進める。1社あたりの投資額はシリーズAラウンドで500万円〜5000万円を見込んでいる。

写真に向かって左から、サムライインキュベートでシニアマネージャー兼ファンドコントローラーを務める久保浩成氏、同社シニアマネージャー兼サムライインキュベートアフリカでマネージングパートナーを務める米山怜奈氏、サムライインキュベートで代表取締役社長の榊原健太郎氏、同社マネージャーの小池 直氏、同社執行役員でコーポーレートグループ所属の本間良広氏

サムライインキュベートとサムライインキュベートアフリカは、アフリカ大陸で活動する創業期スタート アップへの出資・成長支援を進めており、すでに18 社への出資・インキュベーション支援を実施。これらの出資・支援活動を加速させることを目的に、アフリカ2号ファンドの組成に至ったという。投資対象国は、ケニア、南アフリカ、ナイジェリアの 3カ国を中心とするアフリカ諸国。投資領域は、金融・保険、物流、医療・ヘルスケア、小売・EC、エネルギー、農業、交通・モビリティ、エンターテインメントなどとなっている。

なおサムライインキュベートアフリカは本ファンドの組成とは別に、独立行政法人国際協力機構(JICA)からアフリカ地域での起業促進やスタートアップエコシステム形成に関する調査業務を受託しており、 JICAが展開するアフリカ各国での起業家支援の強化にも協力する。

日本や欧米とは社会情勢や経済の仕組み、国民性などが異なるアフリカ諸国で、どういったスタートアップが起業し、成長していくのだろうか。

ダイキンが進めるAirTechとは?第2回事業創造プログラムの募集を開始

ダイキン工業とベンチャーキャピタルのサムライインキュベートは12月12日、「オフィスにおける空気・空間の改善による生産性向上」の実現を目的とした短期事業創造プログラム「第2回AirTech BootCamp」を開催することを明らかにした。本日12月12日より参加するスタートアップ企業や研究者を募り、2020年2月5日〜6日にイベントを開催する。

募集テーマと開催概要は以下のとおり。なお、最終プレゼンで採択された企業には、サムライインキュベートが2000〜3000万円程度の出資を検討する。実際に出資が決まった場合は、同社が事業立ち上げに協力し、ダイキン工業との協業をサポートするとのこと。

  1. オフィス空間における生産性向上に寄与するヘルスケアソリューション
  2. 生産性に寄与または相関するデータのセンシング・分析
  3. オフィスの空間ごとの目的達成度合いを把握するセンシング・分析
  • 対象者:テーマに関わる技術や事業を持つプレシード、シードのスタートアップ企業、もしくは大学の研究室でBootCamp実施日両日とも参加できる方
  • 募集期間:2020年1月14日23時59分まで
  • 審査期間:2020年1月15日〜29日(クアルコム※審査完了次第、随時結果をメールにて連絡)
  • BootCamp実施日:2020年2月5日〜6日
  • BootCamp開催場所:コワーキングスペース「point 0 marunouchi」

2019年7月に実施した第1回AirTech BootCampは、空気・空間における「アレルゲンやウイルスのセンシング・不活性化」と「非接触でのストレスセンシング・ストレスの抑制」のテーマで開催し、4チームを選出。現在でもダイキン工業との連携や投資検討を進めているチームがあるとのこと。

京急アクセラレータープログラムの第3期募集を開始、デモデイは2020年9月上旬

京浜急行電鉄とサムライインキュベートは12月10日、新規事業創出を目指した「KEIKYU ACCELERATOR PROGRAM」(京急アクセラレータープログラム)の第3期の募集開始を発表した。取り組みの成果を発表するデモデイは2020年9月上旬を予定している。

同プログラムは2017年からスタートしており今回が3回目。ベンチャーキャピタルのサムライインキュベートは第2期から運営に参加しており、これまでに京急グループと8件の実証実験を実現してきた。ちなみに第2期の採択企業は、TechCrunch読者におなじみの手荷物預かりサービス「ecbo cloak」を運営するecbo、タクシーの相乗りのマッチングサービスを運営するNearMe、傘シェアサービス「アイカサ」を運営するNature Innovation Group、AIチャットボットを活用したホテルのカスタマーサポート支援サービスを提供するtripla、ヘリコプターのライドシェアサービス「CodeShare」などを展開するAirXの5社だった。

関連記事:京急がアクセラレータープログラムのデモデイ開催、社長賞は手荷物預かりサービスのecbo

募集からデモデイまでのスケジュールは以下のとおり。

  • 募集開始:2019年12月10日(火)
  • 個別相談会:2019年12月12日、19日、2020年1月9日、23日、30日
    ※場所:AND ON SHINAGAWA、専用ウェブサイトから予約
  • AND ONパートナーミートアップ:2020年1月15日
    ※場所:AND ON SHINAGAWA
  • 募集締め切り:2020年2月3日
  • 書類・面談選考、事業共創プランの議論:2020年2月~3月
  • 事業審査会・採択企業決定:2020年4月
  • テストマーケティング期間:2020年4月~8月
  • 成果発表会(デモデイ):2020年9月上旬

第3期のテーマは「リアルとテクノロジーの融合による新しい顧客体験」で、、沿線地域にこれまでにない新しい体験を付加するもの、既存事業領域をデジタルテクノロジーでアップデートするものの2つの方向性でスタートアップとの事業共創を進める。テーマとなる領域は、Mobility、Living、Working、Retail、Entertainment、Connectivityの6つが設定されている。具体的には以下のとおりだ。

  • Mobility(移動)
    1.パーソナルモビリティ、デマンド型交通、水上交通、エアモビリティなど
    2.配車、案内、チケッティング、点検業務などにおけるテクノロジーの活用
  • Living(暮らし)
    1.地域情報の統合、防犯・防災、住宅向けモビリティ、シェアリングサービスなど
    2.賃貸仲介、新規物件の販売・分譲、タウンマネジメントなどにおけるテクノロジーの活用
  • Working(働く)
    1.オフィスとモビリティの連動、出張の手配、オフィス向けの飲食サービスなど
    2.リーシング、点検業務、警備、清掃などにおけるテクノロジーの活用
  • Retail(買い物)
    1.体験型店舗、パーソナル・リコメンド、デジタル広告、無人店舗など
    2.リーシング、需要予測・分析、仕入れ、配達、物流などにおけるテクノロジーの活用
  • Entertainment(遊び)
    1.観光資源の発掘・活用、パーソナル・リコメンド、位置情報やVRを活用したゲームなど
    2.宿泊・娯楽施設の需要予測、分析、ガイド、警備、清掃などにおけるテクノロジーの活用
  • Connectivity(つなぐ)
    1.複数領域をまたぐ検索・予約・事前決済、リコメンド、送客など
    2.各事業領域におけるデータの統合、分析、予測などにおけるテクノロジーの活用

なお、採択企業はもちろん応募したすべての企業は、AND ONパートナーとの個別協業やサムライインキュベート(Samurai Incubate Fund 6号投資事業有限責任組合)からの出資の検討対象となる。

「ASIA Hardware Battle 2019」の日本代表はセンサー内蔵衣類開発のXenoma

サムライインキュベートは9月11日、中国TechNodeと共同でハードウェアスタートアップを集めたピッチイベント「ASIA Hardware Battle 2019」の日本予選を開催した。

日本のほか、中国、韓国、シンガポールなどで同様の予選が実施され、日本からは1社が10月25日に中国・上海にて開催される決勝大会にファイナリストとして進出する。ちなみにTechNodeは、米国TechCrunchとライセンス契約を結んでいる中国のメディアで、TechCrunch記事の翻訳・配信を手がけているほか、米国TechCrunchと共同で「TC Hardware Battlefield at TC Shenzhen」を企画。今年は11月9〜12日に開催される。

審査の結果、オーディエンス賞はSe4、イノベーティブ賞はAC Biode(エーシーバイオード)、日本予選優勝はXenoma(ゼノマ)が獲得した。

ASTINA

洗濯物を全自動で畳んで分類・収納するタンス「INDONE」(インダン)を開発。本体に設置された衣類カゴに洗濯・乾燥させた衣類を入れるだけOK。衣類は1枚1枚折り畳まれて、複数用意された引き出しに分類されていく。独自の画像処理技術と汎用のロボットアームを組み合わせることコストを圧縮し、30〜50万円程度での販売を計画している。業務用にタオルのみの折り畳みに特化したマシンも開発しているとのこと。さらに来年以降、マンションのビルトイン家具としても販売予定だ。同社ではINDONEのほか、短い時間で眠りに着くことができるベッド、疲れがものすごく取れるバスルーム商品、誰でも簡単においしい料理が作れるキッチン製品といったコンセプトの商品開発を進めている。

PacPort

スマートフォンと連動するIoT宅配ボックスを開発。宅配業者が発行する追跡番号を利用することで、ドライバーは伝票に記載されたバーコードと追跡番号をスキャンすれば宅配ボックスを解錠して荷物を中に置ける。ボックス内部にはカメラが設置されており、確実に荷物が投函されたかどうかもわかる。荷物が投函されると期限付きのQRコードが発行されるので、受取人はそのコードを宅配ボックス本体にかざせば解錠可能だ。宅配ボックスは、単三形電池6本を使用し、Wi-FIでネット接続する。9月12日からMakuakeにて、戸建て住宅向け製品のクラウドファンディングの実施が決まっている。そのほか、マンションなどの集合住宅向け、シェアオフィス向けに複数のユーザーが利用できる仕組みも検討している。

クォンタムオペレーション

電極式の心電・血圧計測ヘルスバンドを開発。同社開発のヘルスバンドには、同社独自の省電力かつ強力な近赤外線LED発光の回路技術と、ノイズを除去しつつ特徴点を抽出する技術が利用されているのが特徴とのこと。赤外線やレーザーなどでバイタルデータを計測する競合製品はあるが、同社独自の強力な近赤外線LED発光とそれを解析する技術が他社に比べて優れているとのこと。現在はこのヘルスバンドをベースに、糖尿病患者向けの非侵襲小型連続血糖値センサーを開発中。非侵襲、つまり針などを刺さずに血糖値を計測することが可能になる。

N-Sports tracking Lab

ヨットや自転車、ウィンドサーフィンなど広域スポーツが抱える、観戦しにくい、コーチングしにくいという共通の課題を解決することを目指し、独自のアルゴリズムを搭載したレース中継用やトレーニング用のエッジデバイスの開発を進めている。感覚に頼っていたコーチングを数値化できるほか、各選手にGPSを持たせて観戦者が選手の位置を把握できるようにするといった製品を計画している。現在は、走行データをリアルタイムにチェックできる通信デバイスを開発中だ。

ZMP

自律移動を行う高さ1mほどの宅配ロボット「CarriRO Deli」を開発。利用者がスマートフォンから商品を注文すると、コンビニエンスストアなどの店舗スタッフがCarriRO Deliに商品に積み込み、利用者のところまでCarriRO Deliが自律走行して宅配してくれる。利用者はQRコードをかざすだけでボックスを解錠可能だ。一度の充電で8時間程度の走行が可能。走行ルートが人に塞がれた場合、人を回避するのではなく音声で人に回避を促す。そのほか、指定した目的地まで自律移動する「Robocar Walk」という移動補助ロボットも手がけている。こちらは、空港やショッピングセンターなどでの利用が想定されており、ロボットに備え付けられたタブレット端末で行き先を指定する。

HoloAsh

注意欠陥・多動性障害(ADHD、Attention-deficit hyperactivity disorder)を持つ人々を支援するハードウェアを開発。ホログラフィーで表示されたキャラクターとの会話などを通じて精神の安定を図る「モチベーション・インタビューイング」という会話の手法を採っており、質問を繰り返しながらポジティブなマインドを醸成する。

AC Biode

独立型交流(AC)電池を開発。現在使われている電池はすべて直流タイプだが、大容量化や安全性が完全には解決できていないという問題がある。同社が開発した特殊な電気回路により、交流電池の開発が可能になったという。この交流電池は、プラスとマイナスの2極の間に中間電極(Biode)を設けることで安全性を高められるうえ、直流タイプに比べて容量が30%コンパクトになり、ライフサイクルも2倍になるという。さらに既存の材料や製造工程、機器を流用できるのが特徴だ。2020年後半には、ドローンや電気自動車に向けたライセンス供与を開始予定とのこと。

Xenoma

スマートアパレルテクノロジー「e-skin」を開発。e-skinを着用することで、常時の全身計測(ライブモーションキャプチャー)が可能になり、それらのデータを集約したビッグデータを活用したサービスの開発を目指す。日常利用できる素材やデザインを採用しているのも特徴だ。高齢者向けの在宅医療サービスも計画されており、e-skinを着用することで室内の移動や転倒(つまづき、滑り)、睡眠状態などを把握できる。睡眠状態を判断してエアコンの制御なども可能になる予定だ。来春からアパレル会社と組んで、高齢者だけでなく成人向けのパジャマとして販売予定とのこと。センサーは基本骨格の動きを検知する。

エスイーフォー

VRシミュレーターを使用し、通常では実現が難しい遠距離、もしくは通信遅延が発生するような環境での操作を可能にするロボット遠隔操作技術を開発。

MAMORIO

忘れ物防止タグを開発。Bluetooth Low Energyを利用して専用アプリを介してスマートフォンとつながっており、タグとスマートフォンが一定距離から離れると通知を受けることができる。このタグを装着した鍵やカバンなどを紛失した場合、MAMORIOアプリをインストールしているスマートフォンを持つほかユーザーが、紛失した場所の近くを通るとタグと通信してその場所を特定できるようになる。音で知らせる機能はMAMORIOには搭載されていないが、室内などの狭い場所で紛失した場合はAR機能を使ってスマートフォンの内蔵カメラでなくしたものを探し出せる。そのほかタグの場所を常時監視できるIoTデバイスとしてMAMORIO Spotを開発し、鉄道会社の忘れ物預かり所などに設置することで忘れ物、落とし物の早期発見を支援している。

Mira Robotics


ビル内に設置したロボットを専門のオペレーターが遠隔操作することで清掃作業を代行するサービスを提供。ロボットは、1.5kg程度のモノが掴める2本指の2本のアームを搭載しており、これをオペレーターがリモートコントロールすることで、自律ロボットでは操作やプログラミングが難しい拭き掃除などを実現。遠隔操作なので、ビルのフロア移動にエレベーターに乗ることも可能。ロボットは最大高さ180cmまでの昇降機能を内蔵するため大型だが、今後は3分の2ほどのサイズにコンパクトにすることを考えているという。

京急がアクセラレータープログラムのデモデイ開催、社長賞は手荷物預かりサービスのecbo

京浜急行電鉄は8月27日、ベンチャーキャピタルのサムライインキュベートと共同で開催中のスタートアップ支援の取り組み「KEIKYU ACCELERATOR PROGRAM」(京急アクセラレータープログラム)のデモデイ(成果発表会)を東京・品川で開催した。

今回は同プログラム第2期のデモデイとなり、手荷物預かりサービス「ecbo cloak」を運営するecbo、タクシーの相乗りのマッチングサービスを運営するNearMe、傘シェアサービス「アイカサ」を運営するNature Innovation Group、AIチャットボットを活用したホテルのカスタマーサポート支援サービスを提供するtripla、ヘリコプターのライドシェアサービス「CodeShare」などを展開するAirXの5社が採択企業として登壇した。

審査の結果、社長賞にecbo、オーディエンス賞にNearMeが輝いた。

ecbo cloak(ecbo)
ecbo cloakはコインロッカー難民を救済するサービスで、駅構内やカフェなどの特設スペースに荷物を預けられるのが特徴。京急との実証実験では、品川駅に設置されているコインロッカー数の50倍の荷物を預かることに成功。羽田空港にあるTIS(外国人観光案内所)での認知向上にも力を入れており、TICでecboのサービスを知って実際に利用する訪日観光客が増えているそうだ。今後は、羽田のTICから品川TIC、ecbo加盟店へのデリバリーなどを計画。最終的には、京急沿線すべてに配送可能なデリバリーサービスを提供を目指す。

nearMe.(nearMe)
NearMeは、同じ方向にタクシーで移動する人々をマッチングして、1人で利用するよりも実質的に安価なタクシー料金を実現するサービス。京急とは8月21日~8月27日に、品川、高輪、東銀座、秋葉原にある東急EXホテルから、羽田空港や都区内(中央区、港区、千代田区)の任意の場所に行ける相乗りのオンデマンドシャトル運行の実証実験を行った。今後は京急沿線と地域を繋ぐシャトルバスの実証実験も検討している。

アイカサ(Nature Innovation Group)
Nature Innovation Groupでは今回のプログラムの採択により、沿線11カ所にアイカサスポットを設置したほか、品川駅高輪口にある商業施設、ウィング高輪のB1Fにある京急ストア限定のクーポンとアイカサの連携、京急プレミアムポイントとの連携、京急オリジナルデザイン傘の製造などを実現。実証実験を行った7月は、品川エリアでの利用回数が同月の渋谷の133%という好成績を収めたそうだ。利用時間は10時間以下が60%、1時間以下の利用が17%という結果が得られたほか、品川エリアから駅前のSHINAGAWA GOOSまでの3分程度の利用もあったそうだ。渋谷はアイカサのサービス開始当時のサービスエリアで利用者も多く認知度も高いはずだが、京急との実証実験がそれを上回ったかたちだ。

tripla(tripla)
AIチャットボットを活用した多言語対応の宿泊予約サービス。ホテルのウェブサイトに予約機能を実装することで、オペレーションコストの削減を実現する。京急との実証実験では、京急EXの浜松町・大門前、品川・新馬場駅北口にtriplaを導入。導入後は予約件数が月あたり300件増、予約コンバージョンは業界平均が2.2%のところ、大門が3.8%増、新馬場が8.6%増になったとのこと。

SKY RESORT MIURA(AirX)
ヘリコプターのライドシェアサービスを提供。京急の実証実験では、三浦半島のコンテンツの充実や交通課題の解決をテーマとして新木場から三浦半島へのヘリコプター移動を計画。今後は三浦半島と都心部の新たな移動プラットフォームを開発していくという。

京急の取締役社長代表取締役を務める原田一之氏は、今回のデモデイについて「第1期からの成果が継続しており、どこも素晴らしいサービス」と言及したうえで、「ecboは京急沿線で3000件のスポットを開発し、荷物を携行しての移動を本気で少なくしていこうという取り組みを進めている。TISを活用して訪日観光客に積極的にecboを推進している点も評価した」と社長賞の評価ポイントを話した。

「京急を大企業だとは思っていないが、今回のスタートアップ企業の皆さんと一緒に事業開発した際に感じたのはやはりスピード感の違い」と原田氏。「今後も我々にもっと刺激を与えてほしい」と締めくくった。

LINE活用の手ぶらキャンプを実現する「Campify」のサービス開始、運営元のFLYはサムライインキュベートから追加出資

サムライインキュベートは8月22日、同社の起業支援プログラム「The First Movers」Hands “In” Batch Programの第1回採択企業であるFLYへの追加出資を発表した。出資額は非公開。

写真に向かって後列左から、サムライインキュベート共同経営パートナーCSOを務める長野英章氏、Investment Groupのマネージャーの坪田拓也氏、Investment Groupチームリーダーの平田拓己氏、創業者/代表取締役で共同経営パートナーの榊原健太郎氏。前列左から、FLY代表取締役の木村隆司氏氏と田邊龍二氏

FLYは、手ぶらキャンプの予約サービス「Campify」(キャンピファイ)を運営する2019年3月設立のスタートアップ。Campifyは、キャンプ場の予約、キャンプ用品のレンタル、テントなどの設営・撤収までをLINEを使って簡単に一括予約できるサービスだ。もちろんLINE上でキャンプについての相談もできる。キャンプを始める際の情報収集や初期導入コストといった課題を解決し、なにから初めていいかわからないという初心者が直面する障壁を取り払うことを目指す。

本日8月22日に関東のキャンプ場限定でのサービスがスタートする。サービス開始を記念して、9月30日までにLINEでのCampifyの友達登録と予約完了で利用料金が30%オフになるキャンペーンを実施中だ。

サムライインキュベート主催の第1回のhe First Moversは2019年1月8日に開催され、応募75組の中から17組を選抜。その後、約1カ月にわたって事業創造フレームワークのレクチャーやアイデア創出のディスカッションを進め、2月7日のPitch Dayを経て、同社は最終的に5組へシード投資を実施。その後、同社のキャピタリストとともに具体的なニーズを検証した結果、FLYはターゲットや提供価値、提供方法がより具体化されたことで今回の追加出資となった。

サムライインキュベートが短期集中事業創造プログラムの募集を開始

創業期のスタートアップ支援を中心としたベンチャーキャピタルであるサムライインキュベートは5月10日、短期集中事業創造プログラム「『The First Movers』Hands “In” Batch Program」の第2回の募集を開始した。プログラム自体は6月1日から始まる。

このプログラムは3カ月の期間で、フェーズ1「アイデア創出」、フェーズ2「リーン検証」を実施することで事業創造を支援する。プログラムのテーマは、物流、ヘルスケア、リテールテック、フィンテック、建設、MaaSの6領域。これらは、同社が運営するSamurai Incubate Fund 6号投資事業有限責任組合(6号ファンド)の投資テーマでもあり、本プログラムにはこの6号ファンドの出資企業の担当者もメンターとして参加する。具体的には、京急急行電鉄、住友生命保険、セイノーホールディングス、ダイキン工業、前田建設、丸井グループ、モノフルの7社だ。

なお、1月に募集したThe First Moversの第1回では、75組が応募し17組が参加。最終的には5組がフェーズ1を通過して、シード投資を受ける予定となっている。さらにフェーズ2で追加投資の可能性もある。

京急アクセラレータープログラム第2期にアイカサやecbo cloak、nearMeなどが選出

京浜急行は4月17日、ベンチャーキャピタルのサムライインキュベートと共同で開催中のスタートアップ支援の取り組みである「KEIKYU ACCELERATOR PROGRAM」の第2期に採択されたスタートアップを発表した。

採択企業には、TechCrunchでも何度も取り上げたことがある傘シェアサービス「アイカサ」を運営するNature Innovation Groupや、TechCrunch Tokyo 2017のスタートアップバトルのファイナリストである手荷物預かりサービス「ecbo cloak」を運営するecbo、TechCrunch Tokyo 2018のスタートアップバトルのファイナリストであるタクシーの相乗りのマッチングサービスを運営するNearMeが選出された。そのほか、ヘリコプターのライドシェアサービス「CodeShare」を展開するAirX、AIチャットボットを活用したホテルのカスタマーサポート支援サービスを提供するtriplaも選ばれ、合計は5社。

アイカサ(Nature Innovation Group)

Nature Innovation Groupでは今回のプログラムの採択により、品川駅周辺のオフィスビル数棟や駅周辺商業施設にアイカサを設置。利用者にとっては突然の雨でも傘を低コスト借りられる場所が増え、アイカサ対応店舗では傘を借りに来る利用者に向けての販促が可能になる。中長期的には、京急グループ保有の商業施設やオフィスビル、マンション、ホテルなどにサービスを導入して、雨の日限定のキャンペーン施策などによる相互送客を実施したいとしている。利用客の移動データの取得・分析も進める。

ecbo cloak(ecbo)

ecbo cloakはコインロッカー難民を救済するサービスで、駅構内やカフェなどの空きスペースに荷物を預けられるのが特徴だ。ecbo cloakサービスを京急沿線店舗に導入し、「手ぶら観光」の訴求や大型荷物による電車内の混雑解消を目指す。

tripla(tripla)

AIチャットボットを活用した多言語対応の宿泊予約サービスを、京急系列のホテルに試験導入予定。ホテルのウェブサイトに予約機能を実装することで、オペレーションコストの削減を実現する。今後はバスやタクシーなどの移動手段とのワンストップサービスも検討していくとのこと。

nearMe(nearMe)

NearMeは、同じ方向にタクシーで移動する人々をマッチングして、1人で利用するよりも実質的に安価なタクシー料金を実現するサービス。京急との取り組みにより、沿線の新たな移動手段を創出。今後は観光などの需要に合わせたオンデマンドシャトルの試験運行などを予定している。なお同社は5月をメドに、東急リゾートサービスが運営する「季美の森ゴルフ倶楽部」でのゴルフ場の相乗り送迎サービスの試験運行も予定している。

CodeShare(AirX)

ヘリコプターのライドシェアを提供しているAirXは、京急とは三島半島におけるエアモビリティーを活用した観光プランの実現を目指す。同社によると、日本国内ではヘリコプターが空を飛ぶ乗り物の4割ほどの台数を占めているが稼働率は10%未満と低いとのこと。そこで稼働していないヘリコプターの管理や整備を所有者から請け負い、これらを複数人でシェアすることで低料金での飛行を実現するという。将来的にはハイヤーと変わらない料金での利用も可能になるそうだ。

京急は、今回の2期、前回の1期で採択された企業への出資についてはまったくの未定とのことだが、協業は順調に進んでいるとのこと。

同社はモビリティを軸としたライフスタイルの提案を目指しており、具体的には第1期採択企業のヤマップとは、「MIURA ALPS PROJECT」(三浦アルプスプロジェクト)として、ヤマップが提供する「YAMAP」アプリ上で、三浦アルプス登山マップを整備。観音崎京急ホテルや葉山マリーナを起点とした三浦の山をめぐるトレッキングイベントも昨年開催した。日本美食とは、アリペイなど15種類のQRコード決済に対応する「日本美食Wallet」を「京急ツーリストインフォメーションセンター羽田空港国際線ターミナル」、ラーメンフードコート「品達羽田」、ショッピングセンター「ウィング高輪」の一部店舗に試験導入している。

サムライインキュベート6号ファンドは34.5億円、ペット用ジビエ肉、バーチャルアドレスに投資

サムライインキュベートは2月22日、同社運営のファンド「Samurai Incubate Fund 6号投資事業有限責任組合」で34.5億円の組成を完了したことを発表した。当初目標だった30億円を超える規模になったとのこと。

写真左から3番目が、サムライインキュベート代表取締役の榊原健太郎氏

同社は、創業時のスタートアップに特化したベンチャー・キャピタル(VC)。最近では大企業のオープンイノベーション戦略への参画も増えており、サッポロホールディングスと「スタートアップ共創型ビジネスコンテスト」、日本郵便と「POST LOGITECH INNOVATION PROGRAM 2018」、京浜急行電鉄と「京急アクセラレータープログラム第2期」などを開催している。

6号ファンドの投資テーマは、物流、ヘルスケア、リテールテック、フィンテック、建設、MaaSなどの領域で、日本、イスラエル、アフリカ大陸などでスタートアップを支援する。1社総額で5000万円程度の投資を実施予定とのこと。同ファンドはすでに始まっており、国内ではペット用国産ジビエ定期便サービス「Forema」(フォレマ)、アフリカ・ケニアでは住所がない人向けにバーチャルアドレス発行サービスを展開する「MPOST」に出資している。

Foremaは、犬や猫などのペット向けに鹿肉や猪肉などのジビエ食材を提供するサービス。国産かつ人間と同じ衛生基準で処理しているのが特徴。1カ月限定のお試し便は、税別月額980円+送料950円、内容量は500グラム。

定期便はジビエ肉1.8〜2キロのセットで税別月額4360円+送料950円。定期便の内容は月替わりだが、例えば鹿肉部位混合切り落とし500g、鹿肉部位混合切り落とし250g×2、猪肉混合切り落とし250g、猪ミンチ250g、鹿ハツ350gなどがそれぞれパック詰めされ冷凍状態で届く。なお送料については、北海道と沖縄のみ別途500円加算される。

ペットにとっては、高タンパクで低カロリーのジビエ肉によって健康維持に役立つ。一方、ジビエ肉の販売ルートを確立することで、残念ながら駆除されてしまった野生動物を商品として流通させることが可能になる。現在、農作物被害や森林被害を解決するために駆除される鹿や猪は1割未満しか食用として使われておらず、9割以上は破棄・埋蔵処分になっているとのこと。同社はこの問題を解決するために設立されたスタートアップだ。

MPOSTは、スマホなどを活用してバーチャルアドレス発行することで、ケニアの物流網構築を目指すスタートアップ。マサイ族で有名なケニアだが、郵便制度が発展途上のため正確な住所を持たない人が多い。そのため海外から荷物を発送する際は、これまでは私書箱が使われていた。MPOSTは「Mobile Post office」の意味で、スマホの位置情報を利用して確実に荷物を届ける仕組みを考案している。

6号ファンドに参加した企業や投資家は以下のとおり。

  • 京浜急行電鉄
  • 住友生命保険
  • セイノーホールディングス
  • セプテーニ・ホールディングス
  • ダイキン工業
  • 前田建設工業
  • マネックスグループ
  • 丸井グループ
  • モノフル
  • ロート製薬
  • FFGベンチャービジネスパートナーズ(FFGベンチャー投資事業有限責任組合第1号)
  • 千葉 功太郎氏

京急がVCファンドへ初の出資、アクセラレータープログラムもスタート

京浜急行電鉄は11月21日、VCのサムライインキュベートとともに「KEIKYU ACCELERATOR PROGRAM」を発表した。募集期間は2018年11月〜2019年8月。2017年に続く第2期の募集となる。また「Samurai Incubate Fund 6号投資事業有限責任組合」に出資することも発表。京急としては初のVCファンドへの出資となる。出資額は明らかにしなかったが、数億円規模とのこと。

京急の新規事業企画室で部長を務める沼田英治氏によると、ファンド出資については社内でもかなり調整が必要だったという。京急としては投資による儲けではなく、スタートアップとの事業連携を重視したうえでの決断だったそうだ。

今後、京急自らが投資する可能性としては、社内でもCVCを作るという話は議論したが、当面はサムライインキュベートなど連携してスタートアップに投資していきたいと沼田氏。ただし、京急としても数社への直接出資は検討しているようだ。

京浜急行電鉄の新規事業企画室で部長を務める沼田英治氏

KEIKYU ACCELERATOR PROGRAMは、少子高齢化や労働力不足の深刻化を背景に、AIやIoTによるオープンイノベーションの進展を図るのが狙い。新たな顧客体験や鉄道を中心とした生活インフラ、沿線周辺にある資源の活性化などで新たなライフスタイルの創出を考えていくというものだ。第2期では、移動、くらし・働き方、買い物、観光・レジャー、テクノロジーの活用という5つのテーマで募集する。

サムライインキュベート創業者/共同経営パートナーの榊原健太郎氏

昨年の第1期の募集では、7件の事業を採択し、4件の実証実験や事業連携を実現。エンジョイワークスが葉山の空き蔵を宿泊施設にリノベーションしたほか、チャプターエイトは民泊施設へのチェックインの代行事業を手がけるといった展開があった。そのほかヤマップは、三浦半島の新たな観光資源を掘り起こす「MIURA ALPSD PROJECT」を立ち上げた。

また今回のファンド出資にともなう提携により、サムライインキュベートは京急に対して、国内外の有望なスタートアップの紹介、投資や育成のノウハウの提供などを行うという。

草野球やフットサル対応のチーム管理アプリ「TeamHub」が正式ローンチ、運営元は6000万円調達

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スポーツコミュニティ向けサービスを展開するLink Sportsが、2015年12月にβ版を公開したチームマネジメントアプリ「TeamHub」を正式リリースした。iOS、Androidで利用可能だ。また、ベンチャーユナイテッド株式会社を引受先とした合計6000万円の第三者割り当てを実施したことも同時に発表した。同社は2014年2月にサムライインキュベートおよび個人投資家から合計650万円のシード資金を調達している。Link Sportsは今回調達した資金をもとにエンジニアの拡充を目指すと話している。

アマチュアチームならではの問題点

Link Sportsが正式リリースしたアプリ「TeamHub」は、草野球チームやフットサルクラブなど、アマチュア・スポーツチームの管理者の負担を劇的に減らしてくれるアプリだ。スコアの入力、練習試合などの日程調整や出欠確認、試合結果の共有などをすることができる。

アマチュアチームの運営は、まだアナログの部分が多い。世代がバラバラの人々で構成されるアマチュアチームでは、LineやFacebookなど一つのコミュニケーション・ツールで連絡を完結させるのは難しく、日程や出欠の連絡などはメールや電話で行い、スコアの入力はオリジナルのエクセルシートに入力していくというチームがほとんどなのだ。この問題点を解決するのが「TeamHub」だ。

「TeamHub」を利用するにあたって、チームの管理者以外のメンバーは必ずしもアプリをダウンロードする必要はない。アプリを通して管理者から送られる出欠確認などは、Eメールやフィーチャーフォン、いわゆる「ガラケー」のメールでも受け取ることができ、メールに記載されたリンクから参加表明ができる仕組みだ。

直感的に利用できるスコアの入力機能

また、スコア入力機能は幅広い世代でも簡単に利用できるように工夫されている。サッカーや野球など、スポーツの種目ごとに入力画面が用意されており、シンプルなデザインで直感的にスコアを入力することができるようになっている。現在スコア入力に対応しているのは「フットサル」と「サッカー」のみだが、年内に「ラクロス」、「ビーチサッカー」、「野球」を追加し、2017年には20種目に対応させることを目指す。

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さらに同社は、入力されたスコア情報を元にチームや選手の強さを数値化する機能も開発中だ。Link Sports CEOの小泉氏は、「例えば野球チームであれば野球ゲームのように、チームや個人の能力を可視化できるようにしたいと考えています。そうすることで、その数値と位置情報を利用して練習試合相手のマッチングをすることも可能になります」と話す。アマチュアチームにとって、実力がある程度拮抗した試合相手を探すのは骨の折れる作業であり、この機能が実現すればチーム管理者の負担をさらに減らすことができる。この機能は来年度中にも導入する予定となっている。この他にも、チーム内のお金のやり取りをアプリ上で完結できる送金機能なども開発中だ。

アマチュアチームのマネジメントという市場の可能性

小泉氏によれば、アメリカでは2012年頃からアマチュアチームのマネジメントという分野が盛んになりつつある一方で、まだ日本では発展途上だという。「以前から、日本にもチームのマネジメントができるWEBサービスは存在していました。しかし、スマホファーストで、かつ多種目に対応したマネジメント・ツールを開発したのは当社が初めてです」と小泉氏は話す。市場規模については、「チームのマネジメント分野だけに絞ると、国内では約300億の市場規模。しかし、備品やスポーツ保険の購入費などを含めた”チームスポーツを楽しむ”という市場は約1.17兆円の市場になる。そこを狙っていきたい。また、アマチュアチームのマネジメントがまだ盛んではないアジア諸国への海外展開も今後目指していく」と話す。

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小泉氏はかつて、甲子園を目指す野球少年だった。ところが、肩の故障により選手からチームの運営者へと転向することになる。そこで感じた問題点を解決するために生まれたのが「TeamHub」だ。昨年12月のβ版リリース以降、これまでに500チームが当アプリを利用している。同社はアプリ内の機能解放による課金などのマネタイズにより、月1.5億円の売上高を目指す。