スマートウォッチ開発のヴェルトがシチズンと資本業務提携、プラットフォームを共同開発

アナログ型スマートウォッチなどのウェアラブル製品・サービスを開発するスタートアップ、ヴェルトは1月21日、シチズン時計との資本業務提携を発表した。シチズンからの出資金額は約3億円で、ヴェルトが第三者割当増資により株式を発行する。

両社は提携により、スマートウォッチをはじめとしたIoT端末のためのプラットフォーム「Riiiver(リバー)」を共同開発する。Riiiverは、専用腕時計のほか、スマートフォン、タブレットなどとのデバイスにも対応。IoTデバイスを起点に「ヒト、モノ、コトを有機的に結び付けるマイクロコミュニティ」として、シチズンが2019年夏にサービス提供開始を予定している。

また、ヴェルトが2019年度中に発売予定のスマートウォッチ「VELDT LUXTURE(ヴェルト ラクスチュア)」の製造・販売の一部をシチズンが担当する。ディスプレイに画像で針を表示するタイプのスマートウォッチとは違い、VELDT LUXTUREは三針モデルのアナログ時計をベースに、文字盤上に間接照明型の光で情報を表示する、というデザイン性の高いモデルだ。VELDT LUXTUREはRiiiverに完全対応する予定だという。

ヴェルトは2012年8月の設立。針を持つアナログ型をベースにしながら、ネットと連動して情報を表示したりモバイル決済に対応したりする、スマートウォッチとしての機能を持つ「コネクテッドウォッチ」を開発・提供している。

ヴェルトではこれまで、2016年にアコード・ベンチャーズ、サイバーエージェント・ベンチャーズから資金調達を実施。2017年にはファストトラックイニシアティブ、Darma Tech Labsほか投資家から約1.6億円を調達している。