ジェフ・ベゾス氏も同乗するBlue Origin初の有人宇宙飛行チケットは30億円、ライブオークションで落札者決定

オークションにかけられていたBlue Origin(ブルーオリジン)の初の有人宇宙飛行の1座席の落札者が決まった。民間人を乗せて飛ぶBlue Originの初のミッションに落札者は2800万ドル(約30億円)を払う。6月12日に行われたライブオークションで決定し、全オークション過程には159カ国から計7600人が参加した。

今回のオークション結果はBlue Originの3パートに分けて進められてきた宇宙飛行チケット入札の最終結論だ。まず非公開オークションがあり、次に最高の入札額が同社のウェブサイトに表示される公開かつ非同期のオークションがあった。そして最後のライブオークションで入札額はかなり跳ね上がった。それまでの提示額は500万ドル(約5億5000万円)以下だった。

売りに出た初の座席の額は、Blue OriginのNew Shepardカプセルでの商業フライトでかかると思われる価格をかなり上回った。初フライトは準軌道までで、そこで数分だけ過ごして地球に帰還する。通常、フライトの費用は100万ドル(約1億1000万円)以下、おそらく50万ドル(約5500万円)の方に近い額だと推測される。しかし今回のフライトは有人としては初であり、明らかに特別な意味を持つ。また、落札者はBlue Originの創業者Jeff Bezos(ジェフ・ベゾス)氏と交流することができる。ベゾス氏も弟のマーク氏とともに初フライトに搭乗する。そして4番目の搭乗者は7月20日の打ち上げに向けて「数週間」以内に発表される、とBlue Originは話す。

誰がオークションで落札したのかについても、もうしばらく待たなければならない。落札者については今日のライブオークション終了から「数週間以内に発表される」見込みだ。有人宇宙飛行能力の開発に何年も費やしてきたBlue Originにとって2800万ドルは大きな臨時収入になるのではと思った人もいるかもしれないが、そうではない。同社はオークションの売上をClub for the Futureに寄付する。子どものSTEM教育を促進する非営利団体であり、長期的には人間が宇宙で暮らせるようにするというベゾス氏の大きな目標をサポートする。

オークションのライブ入札の様子は以下のストリームで見ることができる。

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カテゴリー:宇宙
タグ:Blue Origin民間宇宙飛行オークションジェフ・ベゾス

画像クレジット:Blue Origin

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(文:Darrell Etherington、翻訳:Nariko Mizoguchi

アマゾンのジェフ・ベゾス氏が宇宙へ、自ら設立したBlue Origin初の有人宇宙打ち上げに搭乗

Jeff Bezos(ジェフ・ベゾス)氏が、7月20日に打ち上げられるBlue Originの初の有人宇宙フライトに搭乗する。Amazon(アマゾン)創業者である同氏が米国時間6月7日朝、自身の弟であるMark Bezos(マーク・ベゾス)氏も一緒に行くことをInstagramで明らかにした。ベゾス兄弟はBlue Originが現在行っているオンラインオークションの落札者とフライトをともにする。1座席がオークションにかけられていて、現在の最高入札額は280万ドル(約3億円)だ。

7月20日に行われる準軌道飛行の再利用可能なNew Shepardロケットの打ち上げは、有人としては初となる。最初の有人飛行ミッションに有料顧客を乗せるのは異例だ。そして今、世界最富裕の1人も搭乗することが明らかになり、初の有人飛行にもう1つ大胆な要素が加わった。対照的にVirgin Galacticは、今後Richard Branson(リチャード・ブランソン)卿の搭乗が予定されているが、すでにテストパイロットや宇宙飛行士を乗せて複数回打ち上げた。Elon Musk(イーロン・マスク)氏のSpaceXのロケット搭乗もまだ実現していないが、どこかの時点で搭乗すると過去に述べている。

しかしBlue OriginのNew Shepardは無人で何回も飛んでおり、初回フライトでは再利用可能なブースターをなくしたが、ブースターのランディング(初回を除く)やカプセルの回収などミッション15回を成功させている。New Shepardロケットは軌道までは到達しないが、宇宙の「縁」を飛行し、そこで搭乗者は数分間、無重力を体験したりカプセルにたくさんある窓越しにとびきりの地球の眺めを味わったりする。そしてパラシュートを使ってBlue Originの打ち上げサイト近くのテキサスに帰還する。

Blue Originの初の有料座席のオークションでは、最高入札額は同社が5月19日に入札を公開したときの140万ドル(約1億5000万円)から上昇し、このところ280万ドルのままだ。オークション最終日は6月12日で、残っている参加者がさらに高い額を提示する様子はオンラインでライブ公開される。

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画像クレジット:Matthew Staver/Bloomberg / Getty Images

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(文:Darrell Etherington、翻訳:Nariko Mizoguchi

ジェフ・ベゾス氏が1.1兆円の気候変動対策基金「Bezos Earth Fund」のCEOに世界資源研究所の元所長を指名

100億ドル(約1兆1000億円)規模の気候変動対策基金「Bezos Earth Fund(ベゾス・アースファンド)」の新CEOにAndrew Steer(アンドリュー・スティア)氏が就任した。同氏は、Jeff Bezos(ジェフ・ベゾス)氏が「自然界を保護しながら貧困を緩和するために活動している」と評する組織World Resources Institute(世界資源研究所、WRI)の所長を務めていた。

スティア氏のツイートによると、同氏はファンドの責任者として2030年末までに資金を使い切る責任があるという。

「アースファンドは科学者、NGO、活動家、そして民間企業に投資し新しい技術、投資、政策変更、行動を促進します。また、気候変動が貧困層や周縁化された地域に不釣り合いな割合で打撃を与えることから、社会正義を重視していきます」とスティア氏は書いている。

世界資源研究所は、2020年11月に交付されたアースファンドの第1回補助金で1億ドル(約109億円)を獲得し、ベゾス氏からの恩恵を最も多く受けた団体の1つとなった。この他にも、Environmental Defence Fund(環境防衛基金、EDF)、The Natural Resources Defense Council、The Nature Conservancy、The World Wildlife Fund(世界自然保護基金、WWF)などが第1回補助金を受けている。

WRIの声明でスティア氏は次のように述べた。「ベゾス・アースファンドのCEOとして参画できることを大変幸運に感じています。気候と自然の危機に対処するために、人々に焦点を当てつつ体系的な変化を推進することに注力させていただきます。最も独創的な取り組みであっても、資金やリスク管理、適切なパートナーシップがないために苦境に立たされることが多々あります。アースファンドは、そのような場合に役立ちます」。

同氏はWRIでは、ワシントンD.C.を中心としたアドボカシー組織から、インドネシア、英国、コロンビアにオフィスを持ち、エチオピアとオランダをハブとするグローバル組織になるまでの国際的な拡大を指揮した。またブラジル、中国、インド、インドネシア、そしてメキシコにもオフィスを拡大している。

WRIの声明によると、スティア氏の在任期間中には、100カ国による気候変動対策計画の実施を支援するための年間1000万ドル(約11億円)のイニシアティブを立ち上げるなど、気候変動の経済性に関する理解を変えるような連合体やイニシアチブが構築されたという。

「100億ドル(約1兆1000億円)規模のベゾス・アースファンドは、この歴史上の重要な局面において、善のための変革の力となる可能性を秘めています。アンドリューの世界的な評価、深い技術的知識と経験、そして社会的正義へのコミットメントは、この基金のリーダーとして最適です」と Global Optimism の共同創設者であり、元UNFCCC(気候変動枠組条約)事務局長のChristiana Figueres(クリスティアナ・フィゲレス)氏は述べている。

カテゴリー:EnviroTech
タグ:Bezos Earth Fundジェフ・ベゾス

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(文:Jonathan Shieber、翻訳:Aya Nakazato)

ジェフ・ベゾス氏が2021年後半にアマゾンCEOを退任し会長へ、後任はAWSのアンディ・ジャシー氏

Amazon(アマゾン)の創業者で現CEOのJeff Bezos(ジェフ・ベゾス)氏は、2021年の第3四半期中に同社の取締役会長に移り、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の現CEOであるAndy Jassy(アンディ・ジャシー)氏がこのコマース企業のトップに就任することになった。Amazonは米国時間2月2日の決算発表と同時にこのニュースを発表した。

Amazonは1株当たりの利益と売上高の両方で過去最高を更新した。市場は同社の収益とCEOのニュースの両方に反応し、時間外にもかかわらず当初は上昇した。

【更新】発表されたすべての数字を投資家が解析する時間を持った後、Amazonの株は下落に転じた。

Amazonは2020年第4四半期に1株当たりの利益と売上高の両方で予想を上回った。それによってベゾス氏のCEO退任を心配する投資家も、実績ベースによる向上を評価することになった。Amazonの四半期は、予想されていた1197億ドル(約12兆5700億円)の売上高に対して、1256億ドル(約13兆1900億円)とこれを上回り、初めて1000億ドル(10兆円)の大台を突破した。1株当たりの純利益は14.09ドル(約1480円)で、予想されていた7.23ドル(約759円)の2倍近くになった。

ジャシー氏は以前、AWSをクラウドコンピューティング分野のリーダーとして現在の成功に導いたことから、ベゾス氏の後継者となる可能性が高いと指摘されていた。AWSはこの第4四半期に28%の収益成長を遂げたが、前年同期の34%の成長率にはおよばなかった。AWSの売上高は、前年同期の99億5000万億ドル(約1兆450億円)から2020年第4四半期には127億4000万ドル(約1兆3381億円)に拡大した。AWSの営業利益も同様に増大し、2019年第4四半期の26億ドル(約2731億円)から直近の四半期には35億6000万ドル(約3739億円)になった。

ちなみに、Microsoft(マイクロソフト)のクラウドコンピューティング事業であるAzure(アジュール)は、直近の四半期に50%成長した。

ベゾス氏はAmazonの従業員にメールを送り、2月2日の発表後には同社もそれをブログで一般に公開した。その中で同氏は、「仕事に意義と楽しさを見出し」続ける一方、適切な時間と関心を「Day 1 Fund(ホームレスの家族の支援と教育分野の支援を行う慈善基金)、Bezos Earth Fund(地球温暖化対策のためのベゾス地球基金)、Blue Origin(航空宇宙企業のブルーオリジン)、The Washington Post(2013年にベゾス氏が買収したワシントン・ポスト紙)、そして他の情熱」に注げるようになりたいと述べている。

ベゾス氏の航空宇宙企業であるBlue Originは、これまでに多くの成果を上げており、New Shepard(ニュー・シェパード)ロケットで定期的に準軌道飛行のミッションを行っている。2021年は、New Shepardで初めて人を乗せた宇宙飛行を開始することになりそうなので、この宇宙企業にとっては忙しい年になりそうだ。

有人宇宙飛行の目標に加えて、Blue Originは現在、他の宇宙産業のリーダーたちと協力して、NASAのために有人月面着陸システムを開発している。また、もう1つのロケット、New Glenn(ニューグレン)にも取り組んでおり、これはペイロードを軌道上に運ぶことができる重量級ロケットだ。このように、Blue Originでも、多くの計画が進行している。ベゾス氏は以前、Blue Originは人類の未来に影響を与える可能性がある規模の大きさから「自分がやっている最も重要な仕事」だと語っていた。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Amazonジェフ・ベゾスBlue Origin決算発表

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(文:Darrell Etherington、Alex Wilhelm、翻訳:Hirokazu Kusakabe)