スカパーJSATとパスコが宇宙事業に関する業務提携を締結、新たな衛星データ利活用サービスの開発へ

衛星多チャンネル放送局「スカパー!」などを提供するスカパーJSATは3月28日、人工衛星や航空機などから地理空間情報(GIS/航空測量)を取得するサービスを提供するパスコとの業務提携を発表した。今回の業務提携を通じて、両社がともに展開する低軌道周回衛星に関するサービスの効率化と市場拡大を図る。

スカパーJSATは、スカパー!で知られるメディア事業のほかに、同社が保有する17機の衛星を利用した宇宙事業を展開している。災害に強い衛星IPネットワークサービスを導入できるサービスや、海の上でも繋がる「海洋ブロードバンドサービス」などを提供中だ。

一方のパスコは、人工衛星や航空機、ドローン、専用車両、船舶などに各種センサー(光、レーザー、マイクロ波)などを搭載することで地理空間情報を収集する事業を展開している。

両社は今回の業務提携により、国内外の低軌道周回衛星を利用した地球観測あるいは通信事業者向けに、衛星地上局を用いたデータ送受信サービスを提供する。また、共同で、新たな衛星データ利活用サービスの開発や、両社のサービスや販売チャネルを相互に活用できる新たなビジネスモデルの創出にも着手していくという。