セキュリティやクラウドソーシング事業を展開するココン、動作拡大型スーツ開発のスケルトニクスへ出資

サイバーセキュリティ事業や特化型クラウドソーシング事業を展開するココンは12月21日、エンターテイメント領域で動作拡大型スーツを開発するスケルトニクスに出資したことを明らかにした。

スケルトニクス代表取締役の阿嘉倫大氏と開発している動作拡大型スーツ

ココンではスケルトニクスが発行する株式の一部を取得するとともに、CB債(転換社債型新株予約権付社債)の引受けを行う。出資額は非公開だが、CB債転換後のココンの株式保有比率は約51%になるという。

スケルトニクスは高専ロボコン全国優勝を果たした沖縄高専のメンバーが集まったチーム。2010年から動作拡大スーツの開発に取り組み、初期モデルを半年で完成。その後2013年に事業化する形でスケルト二クスを創業した。2015年には4つ目のプロダクトである「スケルトニクス・アライブ」をアラブ首長国連邦ドバイ首相オフィスに売却している。

現在同社では「究極の外骨格を創る」というミッションのもと、動作拡大型スーツのバージョンアップや様々な産業分野への活用の検討、パワードスーツの研究開発を行っている。今後はココンや同社のグループ会社とも連携を強化し事業の拡大を目指す。

ココンは2013年2月、Panda Graphicsという社名で創業。2Dイラストと3Dコンピューターグラフィックスに特化したクラウドソーシングサービス「Panda Graphics」を手がけていた。2014年6月に3DCGモーション制作を展開するモックス、2015年1月にUIデザイン事業を展開するオハコと資本業務提携。2015年5月には音声クラウドソーシングサービス「Voip!」をGroodから譲受するなど、事業の多角化を進めてきた。

2015年6月には社名をココンに変更。その後セキュリティ診断事業を展開するイエラエセキュリティ、セキュリティのコンサルテーションを行うレピダムを完全子会社化し、現在主力事業となっているサイバーセキュリティ領域に進出した。一方でPanda Graphics、Voip!を運営するクラウドソーシング本部を分社化し、Panda Graphicsを新設している。

ココンは2017年1月にSBI FinTechファンドなどから総額5億円を調達するなど、これまでにVCや個人投資家から調達した資金は総額12億円以上だ。