この小さなコンクリート製スピーカーは見た目ほど重くない

P.T. バーナムの言葉を借りるなら、「Bluetoothスピーカーは1分ごとに生まれてくる」。今のラスベガス CESほどそれが真実である時はない。信じられない数が見つかる。しかし、その中でコンクリートでできているものはごくわずかだ——私は1つしか見つけていない。しかもフランス製!

そのスピーカーが即座に私の注意を引いたのは、シンプルさと、もちろん材質のためだ。概して私は、昨今のスピーカーが作られているプラスチックとシリコンには(水のように)弾かれる。家の中で見えるところに置くのなら、木かセラミックか鉄でできているべきではないだろうか?(私がジョーイ・ロスの製品を大好きなのはそれが理由だ)。

もちろんコンクリートも。耐久性があり、クールな外観で、感触もよい——そして、磁器と同じく、オーディオ目的で使用するうえで高い品質をもっている。少なくとも、Le Pavé Parisienの誠実な人たちはそう言っていた。

スピーカー本体はシングル・チャンネル、すなわち音楽はモノラルに変換される。しかし、もう1台つなげば簡単にステレオになり、展示されていたように、たくさんつないでコンクリート壁を作ることもできる。

音質に関しては憶測しない(会場はものすごくうるさかった)が、会社はハイエンド機器として売っていたのできっと悪くないだろう。60~2万 Hz ということなので低音はある程度カットされるが、小さなスピーカーでは予想されたことだ。

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同社のエンジニアAurelien Bertiniの説明によると、コンクリートは実はエコフレンドリーで、壊して粉にして固め直すことでリサイクルできるという。労働集約的にも思えるが、リサイクルとはそういうものだ。

Bertiniは、コンクリートはカスタマイズも簡単だと言った——レーザー彫刻、染色など。前面のグリルはマグネット式で簡単に交換できる。また、見た目ほどには重くない。約1.3 kg。中は殆どが空気だ。

もっと重要なこと。このスピーカーは修理できるように作られている。グリルを外すと中味はわずか4本のネジで止められている。取り出して、部品を交換して、元に戻す。そうやって修理できる。

Le Pavé Parisienの価格は400ドルで、一般的Bluetoothスピーカーよりも少々高いので修理できるのはありがたい。最近クラウドファンディングのキャンペーンに成功したところで現在は一般販売されており、出荷は来月の予定。

CES 2019 coverage - TechCrunch

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Ankerのワイヤレス充電器内蔵アラームクロックはかなり魅力的だ

私はベッドサイドにEcho Spotを置いているが、なにか妙な気分がする。眠っているときにカメラとマイクロホンが近くにあるのは、たぶん良いことではない。その点、Ankerから出たアラームクロックを私は支持したい。

Soundcore Wakeyは、実際この手の商品の中でもかなり見栄えがよい。しかも、上部にはワイヤレス充電パッドがついているので、おやすみの時間になったらスマホを上に置くだけでよい。

ベッドにスマホを置いたまま眠ってしまうことの多い人は、そのひどい習慣から解放されるかもしれない。いや、たぶんそんなことはないだろうが、それでも試す価値は間違いなくある。

Wakeyにば5ワットスピーカーが2つついていて、アラームを10件設定可能でFM(AMはない)ラジオも聞ける。さらに、眠りにつくのを助けてくれるホワイトノイズも6種類内蔵している。

Soundcore Wakeyは今春発売予定で価格は100ドル。

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Amazon Echoスピーカー、Apple Musicをサポート開始

Amazonは先日、近々Apple MusicがAmazon Echoデバイスで使えるようになると発言した。そして今、たしかに公開されたようだ。

AlexaでAppleのストリーミングサービスを使えるようにするには、最新のiOS/Android Alexaアプリでアカウントをリンクすればよい。Settings > Musicで選べる。

設定が終わったら、”Alexa, play music by Halsey on Apple Music” のようなコマンドが使えるようになる。 “on Apple Music” の部分を毎回言いたくなければ、Apple Musicをデフォルトサービスに設定すればよい。特定のアーティストを思いつかないときはプレイリストやジャンルをリクエストすることもできる

注意点が一つ:9to5macによると、現在この機能はAmazon Echoスピーカーでのみ利用可能で、サードパーティー製スピーカー(Sonos ONEやPolkのAudio Command sounderなど)でAlexaをサポートしているものではまだ動作しないようだ。

Appleのサービスは好きじゃないって? AlexaはSpotify、Pandora、Tidal、Deezer、そしてAmazon自身のAmazon Musicに対応している。

AmazonではなくGoogle製スピーカーを使ってるって? Apple MusicがGoogle Homeにいつやって来るのかまだ何もわかっていない。

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「Pandora Premium」がAlexaにもやってきた

Pandora PremiumがEchoデバイスでも使えるようになった。今日(米国時間11/19)午前、ストリーミング音楽サービスのAlexaは、同社で最高レベルの有料サービスをAlexa対応デバイス向けに公開した。Amazon Echo、Echo Dot、Echo Show、およびPandoraに対応しているサードパーティー製Alexaデバイスでも利用できる。

Pandoraの無料広告付きサービスは以前からEchoデバイスで利用できるが、Premiumサービスは最近、Google HomeなどのGoogle Assistant対応デバイスのみに対応した。Echoでは今日までPermuimを利用できなかった。

機能を有効にすると、Pandora Premiumユーザーはお気に入りの曲やアルバムやプレイリストをAlexaのボイスコマンドを使って聴いたり、Pandoraが集めた特集プレイリストを再生することができる。

ただし、Pandoraが最近Premiumユーザー向けに公開したパーソナライズド・サウンドトラックという新機能は公開当初は利用できない。しかし、「近日公開」すると同社は言っている。

PandoraのAutoPlay機能にも対応していて、曲やアルバムやプレイリストが終わった後も音楽再生を続ける。

PandoraをAlexaデバイスで使うためには、”Alexa, play Pandora” あるいは “Alexa” に続けて曲やアルバムやジャンルの名前を言えばよい。

同サービスをデフォルトに設定することもできる——無料版のPandoraでも可能。

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マーシャルのキルバーンIIは、堅牢美的なBluetoothスピーカー

Marshallは、自らの遺産を利用することをためらわない。伝説的英国アンプメーカーは、その名前を ビール缶冷蔵庫に貼り付けてきた。まったく駄目なブランディングではないが、ばかばかしいことは間違いない。

一見したところ、同社のBluetoothスピーカー・ヘッドホン製品ラインにも同じことが言えそうだが、ひとつ重要な違いがある。これが実によくできていることだ。 この会社が消費者向け電子製品に進出してから数年が過ぎたが、その象徴的な筆記体ロゴを冠したこれまでの製品群と驚くほど調和している。

今年夏のIFAで発表されたKilburn IIは、お馴染みのMarshallアンプのスタイルから外れていない。事実、これを練習用アンプと見間違えても責められない。しかし、これは頑丈に作られたBluetoothスピーカーで、ゴム加工された合成皮革デザインは相当の衝撃にも耐えられる。前面に施された鎖状のグリルがさらに堅牢さを増している。

スピーカーは防水なので屋外でもさほど心配なく使える。とはいえ、本当の全天候型スピーカーが欲しい人にはJBL製品をお薦めする。このKilburnは一緒に泳いではくれないが、ウィスキーをちょっとこぼすくらいなら耐えてくれる。

音質はこのサイズのスピーカーとしては十分だ。これまでに聞いたBluetoothスピーカーの中で最高とは言わないが、小さな部屋を音で満たせるポータブルを探している人には確実な選択だ。上面の高音・低音ツマミをつかえば完璧な音を見つけることができるだろう。

多くのBluetootスピーカーとは異なり、Kilburnは充電に専用のプラグが必要だ。つまり、microUSBでもUSB-Cでもない。しかし、巨大な内蔵バッテリーのことを考えれば納得できる。一回の充電で20時間以上使用可能で、残量に合わせて赤いバーが減っていくのが見える。

299ドルという価格はBluetoothスピーカーとして安くないが、価格帯に十分見合った出来栄えだ。オーディオマニアの音響システムをすぐに置き換えることはないだろうが、少なくともあなたのレコードコレクションの隣に置くにはぴったりだろう。

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Googleの‘何でもAssistant’路線、今度はBang & Olufsenの高級スピーカーに取り付く

Google AssistantとAmazon Alexaはもはや、自社製の安価なスマートスピーカーだけが自分の世界ではない。中でもとくにGoogleは、サードパーティのハードウェアメーカーに積極的に働きかけて、同社の消費者向けAIを、できるかぎり多様な製品に載せようとしている。

Bang & OlufsenのBeoSound 1と2は間違いなく、この路線のハイエンドに位置するだろう。その高価なスピーカーは、Google Assistantが載る同社の初めての製品だが、しかしB&Oは前から、それを同社のすべての製品に載せる、と約束していた。今回の二つの機種は、そのために必要な技術を最初から装備しており、たとえばマイクロフォンは5つ搭載している。

また上部には4つのボタンがあり、それらに、天気予報、ニュースなどさまざまな機能を割り当てられる。このAssistant搭載の新機種は来月初めに、1が1750ドル、2が2250ドルで発売される。

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Google初のスマートディスプレーがついに登場

何ヶ月も待たされたあと、Google Smart Displayがついにやってきた。Googleは去る1月のCESで数々のデバイスを発表した——もちろんAmazonに対抗するために。Echo Showはスマートスピーカーの世界では十分新しいデバイスだったが、このハードウェアにはいつも何かが欠けていた。

一方Googleはと言えば、重労働はハードウェアパートナーに任せ、CESではLenovo、JBL、およびLGのデバイスを発表した。その中でもLenovoは断然ルックスが良い——しかも最初に市場にでたのはこれで、8インチバージョンが200ドル、10インチが250ドルで販売されている(YouTube Premiumが3ヶ月分ついてくる)。ほかの2つは「近日発売」としてリストに載っているだけだ。

GoogleはI/Oカンファレンスでさらに一歩前進し、ハードウェア開発キットを配布したので興味のあるメーカーは自分で作ることができる。スマートスピーカー市場が何らかの参考になるなら、そう遠くない将来にこの手の製品があふれることが予想される。

Echo ShowやEcho Spotを試してみたことのある人なら、内容はわかっているだろう。ニュース、音楽、ポッドキャスト、レシピ、等々すべてがビジュアル要素と共に利用できる。もちろん、このスマートディスプレーにはAmazonにはない非常に重要な要素がある:YouTubeだ。YouTubeの利用は両社の戦いにおける重要な争点だ。つまるところ、この種のハードウェアでもっともよく使われる場面の一つがこれだ。

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Alexaに音声によるイコライザーが登場、オーディオ機能の高級化に一歩前進

AlexaがEchoのイコライザーを設定できるようになり、たとえば“アレクサ、高音を下げて”(Alexa, decrease the treble)で高音が下がる。この便利な機能は、もっと前からあってもよかった、と思うが、とにかく二日後には展開を終了し、Echoに“アレクサ、低音を上げて”(Alexa, turn up the bass)と言えるようになる。

当面アメリカだけだけど、EchoとDot, Plus, Show, Echo Spotで帯域を-6dbから+6dbの範囲で増減できる。

デベロッパーのスキルAPIも同時に提供するので、Polk Command BarやSonos Beamなどのスピーカーのメーカーも、この“音声によるイコライザー”を実装できる。Echo以外のデバイスでも利用できることは、ライバルのApple HomePodやGoogle Home Maxに勝つための重要な戦略だ。

昨年Amazonは、HomePodの対抗機を作っている、と噂された。結果的にそれは、Echoの次世代機として実現した。より高度な設計になり、オーディオも良くなったが、でもそれは、一部で期待されたハイエンドのスピーカーではなかった。今度のイコライザーではオーディオのカスタマイゼーションが増え、高級オーディオ製品としてのEchoの準備が始まったのかもしれない。

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SonosとBoseのコネクテッドスピーカーはハッカーにアクセスされて勝手に曲が鳴る

Trend Microの研究員たちが、SonosとBoseのスピーカーに、リモートアクセスされてしまう脆弱性を見つけた。それを最初に報じたWired誌の記事によると、Sonos Play:1, Sonos One, Bose SoundTouchの3機種には、ハッカーにアクセスされ、音楽を再生されてしまう危険性がある。

今のところ、悪ふざけのようなアクセスがほとんどだが、研究員たちはもちろんその脆弱性を利用して彼らの好きなRick Astleyの曲を鳴らし、近くにあるAlexa対応デバイスに命令していたずらをした…South Parkのように。またSonosのフォーラムには、ドアが軋る音や赤ん坊の泣き声やガラスの割れる音が大音量で鳴った、というユーザーのおそろしい報告が載っている。

しかしその脆弱性のあるシステムの数は、比較的限られている。被害の生じた機種のスピーカーの数はSonosが2000から5000、Boseは500足らずだ。Sonosのスポークスパーソンはこう語った: “今詳しく調べているが、被害に遭ったのはユーザーが構成を間違えたネットワークで、そういうごく少数の顧客のデバイスが、一般的に公開されているネットワーク上に露出したのだろう。そんなセットアップを、弊社が顧客に勧めているわけではない。とりあえず、心配なお客さんは、Sonosのシステムが確実に、安全な内部ネットワーク(LAN)上にセットアップされているように、していただきたい”。

Sonosは、この穴を塞ぐパッチも発行した。Boseからはまだ、公式の応答はない。

Trend Microのコメントも、やはりネットワークへの接続を、スピーカーのデフォルトの設定とともに問題視しているようだ。同社の調査部長は曰く、“不運なのは、これらのデバイスが接続されるネットワークが、根拠もなく信頼されていることだ。ネットワークの状況を、もっと詳しく知る必要があるね。現状では、デバイスをハックしたり、ネットワークの構成が不注意だったら、誰もがスピーカーにアクセスして、音をコントロールできる”。

単なる悪ふざけで終わってしまう可能性もあるが、でもこれを機に、あなたの家のインターネットに接続されたすべてのデバイス(“コネクテッドデバイス”)が安全であることをチェックしてみたらどうか。今はとくに、誰もが、いわば自分のプライバシーを犠牲にして、家庭内のスマートデバイスを次々と増やしている状況だからね。その中には当然、カメラや常時onのマイクロフォンがついたのも、あるだろう。

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Google Homeがマルチタスキングを学習した、二つの仕事を同時にできる

Googleのスマートスピーカーが今週すこしおりこうになり、マルチタスクができるようになった。これからの彼(彼女)は、二つの仕事を同時にできる。Googleからの発表はなくて、CNETが最初に気づいた。もちろん本誌も、そのことを現物で確認した。

GoogleはHome製品に力を入れているはずだから、なにも発表がないのは意外だ。でもこれは、本来愚直なデバイスの、便利な進化だ。数か月前のPixel 2の発表イベントでは、一つのコマンドに複数のアクションを結びつけて複数の場面を作る、Routinesという機能を予告した(SiriやAlexaにはすでにある)が、それとこれとは違う。

今回のマルチタスク機能では、あらゆるものをアプリからロードしなくても、単純に二つの仕事を頼むだけでよい。マルチといっても、今のところ二つだけだ。三つも四つも仕事を頼むと、彼(彼女)は混乱するかもしれない。二つの場合も、一つのセンテンスの中に二つのコマンドを入れたらいけない。別々のコマンドでないと、彼(彼女)は理解できない。いろいろ制約はあっても、Routinesのように事前設定が要らないから、とても便利な機能だ。

今はまだAlexaに相当差をつけられているが、スキルの機能で追いつこうとするGoogleの努力は悪くない。来月はHomeの高級機バージョンHome Maxが、発売される予定だ。

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Google、Assistantアプリ開発者向けにAPI多数追加――Google HomeはEchoのライバルを目指す

Google AssistantがAlexaのライバルになるためにはサードパーティ製アプリの充実が欠かせない。AmazonのホームAIが市場で優位を保つ中、Googleはアプリ開発をテコ入れするため、デベロッパーにとって魅力的な機能を多数発表してきた。今朝(米国時間11/15)、GoogleはAssistantのユーザー体験の改良に向けて重要な一歩を進めた。これにはAssistantデベロッパー向けにプッシュ通知、日々のアップデート、多言語対応の容易化など多数の新しい機能が含まれる。

中でも重要な機能の一つがスピーカーとスマートフォンの連係だ。新APIにより、Google Homeスピーカーで何らかの作業を開始し、スマートフォンに移ってそれを完了させることができるようになる。たとえば、トップ画像に示されているようにユーザーは食料品をGoogle Homeで注文し、そのレシートをスマートフォンで確認できる。これによりGoogle Assistantは単なる人口知能を利用した音声インターフェイス以上の存在になるはずだ。

あるいはこれがEcho Showのライバルを生み出す基礎となるかもしれない。

プッシュ通知のサポートももちろん重要だ。このAPIにより、アプリは重要なアップデートをスマートフォンを通じてユーザーに送ることができる( Google Homeが喋って通知する機能も近く実現する)。またキッズに安全なアプリであることを示すFamiliesバッジも導入された。また多言語対応も大きく進んだ。今回追加された言語にはスペイン語、イタリア語、ブラジル・ポルトガル語が含まれる〔日本語には対応ずみ〕。

またアカウントとアプリを連係させる機能も改良された。これまでのビルドでは、ユーザーは事前にアプリのアカウント連係を行う必要があった。 今後はいつでも好みのタイミングで連係させることができるようになる。おっと、それと最新バージョンの重要なアップデートがもう一つあった。Homeを終了させるコマンドに対してユーザーに返されるログオフ・メッセージの文言が丁寧になった。礼儀正しいことはスマート・スピーカーにとっても大切だ。

今回のデベロッパー向け機能の追加はGoogleがHomeシリーズの製品に多く新機能を追加するアップデートを行ってからほぼ一ヶ月となった。Pixelスマートフォン向けのHome機能を備えたイアホン、Pixel Budsの出荷も最近始まっている。クリスマス商戦前にアプリで新機能が利用できるようデベロッパーがアップデートを実行できることを期待したい。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

東工大発、ライブの重低音を再現するウェアラブル・スピーカー「hapbeat」がKickstarterに登場


大音量を出さずに家でもクラブやライブ会場のような重低音が聞けたらと思っている音楽好きに朗報だ。東京工業大学発のスタートアップHapbeat合同会社は、音を振動として体に直接伝えるウェアラブル音響装置「hapbeat」を開発している。Hapbeatは本日より、Kickstarterで14万ドルを目標とするクラウドファンディングキャンペーンを開始した。

hapbeatは重低音の振動を糸で体に伝えるウェアラブル・スピーカーだ。hapbeatを使うにはまず、クリップかマグネットで洋服に取り付けるか、ネックストラップで首から端末をぶら下げる。次にhapbeatから巻尺のように糸を端末から引き出し、ウエストに巻きつける。hapbeatとヘッドフォンは有線(イヤフォンジャック)でつなぎ、スマホとhapbeatはBluetoothで通信して音楽を再生する形だ。

hapbeatはモーターを内蔵していて、体に巻きつけた糸を音楽と連動するように伸縮させることで、体の広範囲に振動を伝えるのだという。「hapbeatの特徴は小さな端末でも、大型のスピーカーでしか出せないような重低音も出せることです」とファウンダーでCMOの織田龍人氏は説明する。ただ、ライブ会場などにあるスピーカーと違うのは、スピーカーの場合一方向からしか振動を感じないが、hapbeatの場合は糸を巻いた全方位から振動を感じること、と織田氏は話す。

HapbeatはもともとファウンダーでCEOの山崎勇祐氏が大学院で行っていた研究活動から生まれたプロダクトだ。山崎氏は長谷川晶一研究室で、ライブ感を提供するオーディオ・デバイスを開発していて、2017年1月にHapbeat合同会社を東京工業大学長谷川晶一准教授と東工大の学生である織田氏とともに設立した。2017年2月にはDMM.male AKIBAによるIoTプロトタイプの製品化をサポートするOpen Challengeの支援企業に採択されている。

今日から始まるKickstarterキャンペーンでは、199ドルからhapbeatを支援できる。Kickstarterのキャンペーンを成功させたら、2017年8月ごろまでに製品版を完成させ、11月にはクラウドファンディング支援者に製品を発送する計画だという。

実際のところスマホを持って、頭にヘッドフォン、ウエストにhapbeatを装着するとなるとちょっと重装備になってしまう気もするが、例えばVRの体験をより没入的にする新しい音の視聴方法となるかもしれない。

SonosのサウンドバーPlaybaseはテレビの下に置いても目立たない薄さを誇る

テレビを壁にかけている人たちは、オールインワンのサウンドバーをよく使っているが、テレビは台の上にあるべしという、今や少数派の頑固者はどうだろう? 高級オーディオ専門メーカーのSonosはこれまで、この人たちを無視してきたが、このほど、やっと風向きが変わったようだ。

そのPlaybaseないしPLAYBASEと呼ばれる製品は、オールインワンのワイヤレススピーカーで、テレビの下に置くようなデザインだ。この699ドルのデバイスは厚さが58ミリで、スピーカーは中域用が6基、ツイーターが3基、ウーファーが1基、系10基収まっている。デジタルアンプも10台内蔵している。Sonosのそのほかの製品と組み合わせて、低音を効かせたサラウンドにもできるし、テレビやゲーム機などの音をそのまま鳴らしてもよい。

Sonosは、部品的にはテレビ用スピーカーも音楽用スピーカーも同じ、と言っているので、Apple MusicやSpotifyやムービーなどの音も、これで聴いてください、ということ。ただしデジタルオーディオの入力は一つだ。電源ケーブルもある。

家庭用のワイヤレスオーディオといえば長年、Sonosが定番だったし、今度のデバイスが、あの上出来のPlaybar(壁掛けテレビ用オールインワン)を上回るものではない。Playbaseは最大荷重が75ポンドだから、おばあちゃんちの古いCRT以外は、どんなテレビでも乗せられるだろう。Sonosの製品としては、マニアのワイヤレス音楽から、一般家庭用のメディア製品にも手を広げたという意味で、興味深い。

Playbaseは今日発表されたが、発売は4月だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

腕ではなく襟に着けるウェアラブル、LGが首にかけるBluetoothスピーカーをCESに出品

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LGはCESに、カラー(襟飾り)に似たウェアラブルのワイヤレススピーカーを出品する。それにはイヤーバッドもあるので、人から変人に見られたくないときは、それを使うべし。その、“首から音が鳴る馬蹄”は、Bluetoothでスマートフォンに接続し、そしてそのスピーカーは、イヤーバッドと併用すれば“3Dのサラウンドサウンドになる”。

この製品には、スピーカーが4つ収まっている。フルレンジが2つ、そして下方にはサブウーファーが2つ…これはドラムやベースなどの超低音をユーザーの鎖骨に響かせそうだ。音は、数々のヒット映画のサウンドを担当しているDTSとのパートナーシップにより加工されている。またヘッドセットもスピーカーも、DACを内蔵している。

でも、一体なぜ、スピーカーを首にかけなければならないのか? まず、鎖骨に振動が伝わるから、着信のアラートになる。鎖骨に装着するスマートウォッチ、だね。そして、電車の中などで、首から名曲が鳴ってれば、否が応でも目立つだろう。そう、目立ちたがり屋さんの必携品だ。

思い起こせば、これまで、数多くの企業がウェアラブルに手を出して、いちばんありふれた製品すなわちスマートウォッチを開発、市場化し、そして失敗した。では、これならどうか?

そしてConsumer Electronics Show(CES)と呼ばれる年に一回の巨大見本市には、ウェアラブルへの夢を諦めきれない企業や製品が、必ずいくつか登場するのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

LGのCESの呼び物は空中を浮遊し自力で充電する360度スピーカーPJ9

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LGは今度のCESでそれほど意外な製品は見せないようだ。いくつかの出展製品がすでに発表されているが、スマートフォンやモニタが多い。

スマートフォンのすごい隠し玉を一つや二つ持ってるのかもしれないが、それはMobile World Congressでのお楽しみ、というつもりかもしれない。でも、一つだけ確実に言えることがある。同社は、空中浮揚するスピーカーをどうしてもCESで見せたいのだ。

しかしそのPJ9は、音楽の再生と空中浮遊を組み合わせた世界初のBluetoothスピーカーではない。この奇妙な製品に挑戦した企業はほかにもあり、そのいくつかを本誌はすでに見てきた。中にはデザインをDeath Starに似せることによって、銀河帝国で大ヒットした製品もある。

今度のLG製品の特長は、音が360度方向に放射されることだ。そのような設計は、“タービンの翼(ブレード)にヒントを得た”、と同社は言っている。サブウーファーは、かなり大きな基地局に収まっている。そこには、空中浮揚のためのメカニズムも収められているのだろう。

このスピーカーは耐水性規格IPX7を満たしており、電池寿命19時間を約束している。たぶんいちばんすごいところは、電池が減ってくるとスピーカーはゆっくりと基地局に着陸して、自力で充電することだ。お値段はまだ知らされてない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))