スタートアップ・投資家向けデータ作成・共有プラットフォーム開発のスマートラウンドが1億円調達

スタートアップと投資家の業務を効率化するデータ作成・共有プラットフォーム「smartround」を提供するスマートラウンドは5月1日、プレシリーズAラウンドで約1億円の資金調達を明らかにした。J-KISS(新株予約権型コンバーティブル・エクイティ)による調達で、引受先はFF APAC Scout、Zyngaの共同創業者であるJustin Waldron(ジャスティン・ウォルドロン)氏、連続起業家のMatias de Tezanos(マティアス・デ・テザノス)氏など。

スマートラウンドは、スタートアップ企業が起業が資金調達、事業運営などで必要とするマニュアルや各種テンプレート、ツールを提供。スタートアップ企業の事務処理を効率化して致命的なミスを回避し、より事業に専念できる環境構築を目指す。具体的には、資金調達マニュアル、資本政策、経営管理、会社紹介、ライブラリ(データ管理・共有クラウドストレージサービ)の5つのサービスがある。

  1. smartround01

    資金調達マニュアル
  2. smartround02

    資本政策
  3. smartround03

    経営管理
  4. smartround04

    会社紹介
  5. smartround06

    ライブラリ

スタートアップの資金調達と投資家の管理業務を効率化「smartround」が正式ローンチ

スマートラウンドは7月1日、スタートアップ企業の資金調達と投資家の管理業務を効率化するファイナンス・マネジメント・プラットフォーム「smartround」の提供を正式に開始した。同社は3月に、smartroundのβ版を一部利用するかたちでエンジェル投資家20人超から資金調達を実施。投資家に向けた第三者割当増資と日本政策金融公庫からの融資を合わせて総額5500万円を調達していた。

関連記事:スタートアップ資金調達を効率化「smartround」にエンジェル投資

同プラットフォームは、スタートアップ企業を経営するうえで不可欠の資金調達関連の業務を効率化できるのが特徴だ。ファイナンスに詳しくても、ガイドに沿って必要事項を入力するだけでOK。資金調達の準備のほか、投資家へのアピール、交渉の進捗管理、電子契約書締結、株主への報告などをすべてsmartroundで管理・作業できる。

今回のサービス開始に併せてパートナープログラムもスタートしている。同プログラムは、スマートラウンドのコンセプトに賛同しsmartroundの普及促進に協力してくれる投資家や士業法人、金融機関などのためのもの。パートナーから直接smartroundに招待されたり、サービス内で「いいね」されて「つながり」ができたスタートアップはsmartroundのスタンダードプランの利用料金が自動的に無料になる。すでに、以下のVCや金融機関がパートナープログラムに賛同しており、今後も順次増やしていくそうだ。

  • アーキタイプベンチャーズ
  • Beyond Next Ventures
  • ディープコア
  • DNX Ventures
  • グローウィン・パートナーズ
  • ジャフコ(JAFCO)
  • 日本スタートアップ支援協会(JSSA)
  • 慶應イノベーション・イニシアティブ
  • KVP
  • みずほ銀行
  • 野村證券
  • オプトベンチャーズ
  • XTech Ventures
  • ゼロワンブースター(01Booster)

なお、スタートアップと投資家に向けにファイナンス業務の効率化を支援するサービスとしては、投資家向け未上場株の管理ツール「FUNDBOARD」もある。FUNDBOARDを提供するケップルは、2018年4月に3000万円を調達、同年12月には日本経済新聞社と資本業務提携を締結している。

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