米国民はスマートTVで月に80億時間視聴しているーーニールセン調査

ストリーミングサービスの浸透やコード・カッティング(編集部注:ケーブルテレビをやめてネット経由の動画利用に移ること)の傾向により、米国の消費者がビデオを視聴する方法も変わりつつある。ニールセンによると、今日、米国の3分の2の世帯がビデオをストリーミングできるデバイスを所有している。今朝発表された新たなレポートでは、ストリーミングサービスが“ネットにつながっているリビングルーム”を形成していることが見て取れる。また、レポートには米国民がRoku、Apple TV、Amazon Fire TVといったスマートTVデバイスで月に80億時間近くストリーミングしていることが記されている。

さらには、13〜34才の消費者のスマートTVでのストリーミング視聴時間はコンピューターやモバイルデバイスの2倍になるとのことだ。

具体的には、13才以上の消費者は1日あたり平均1時間以上スマートTVでストリーミングを視聴していて、これに対しコンピューターでの視聴は36分、スマホやタブレットといったモバイルデバイスでの視聴は24分となっているとニールセンは指摘している。

ニールセンはまた、ライブTVネットワークは、よりたくさんのビデオコンテンツをスマートTVで観られるようにすることで若い世代にアクセスできる、と述べている。

現在、トップ5のテレビネットワークのライブTVを視聴する18〜24才はわずか3%にすぎないーこれは若い消費者が従来型のTV視聴から遠ざかっていることを暗に示している。

一方、その世代の8%がスマートデバイスを通じてコンテンツを視聴している。

「テレビ局にとって、テレビで放映したコンテンツをさらに広く展開し、コンテンツをスマートデバイスで観られるようにすることで視聴者へのアクセスを最大化する大きな機会となる」とニールセンは説明している。

ただ、全体的にビデオストリーミングはかなり成長しているものの、普通のTVがまだ主流で、従来型のTV鑑賞は消費者の視聴時間の大部分を占めている、と指摘している。

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(翻訳:Mizoguchi)

Amazonの新しいFire TV StickはAlexa対応デバイスとして最安

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Amazonは本日、Fire TV Stick(40ドル)の新しいバージョンを正式にリリースした。今回のバージョンでは、音声コントロール機能を備えたリモコンのおかげで、Alexaを使用することができる。目玉となるAlexaへの対応の他にも、アップデートの内容にはクアッドコアプロセッサや高速Wi-Fiの採用が含まれている。

Alexaが内蔵されたことで、今後はAmazonの動画コレクションに加えて、NetflixやHBO Now、Huluといったサードパーティープラットフォーム上でも音声検索が可能になり、アマゾンの動画を見ているときには声でその操作までできる。

スペック:

  • クアッドコアプロセッサー(従来のものより30%高速化)
  • 802.11ac Wi-Fi(前バージョンの802.11nから高速化)
  • 高効率ビデオコーディング(HDVC)規格への対応(高画質の動画を少ない通信量で再生可能)
  • VoiceViewスクリーンリーダーによるアクセシビリティの向上
  • 最高解像度1080p(フルHD)
  • 1GBメモリ
  • 8GB内蔵ストレージ

Echo以外のAlexa対応デバイス

新しいFire TV Stickでは、EchoスーピーカーのようにAlexaを利用して、ニュースやスポーツ情報、天気について尋ねたり、To-doリストの作成をお願いしたり、最近導入された機能を利用してUberで車を手配したり、自分のツイートを読み上げたりできるようになる。

これにより、Fire TV StickがAlexaを導入する上で最も安いオプションとなる。比較対照として、Amazonのスピーカーの中で最も安いEcho Dotは、Fire TV Stickよりも10ドルほど高い。

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そしてもちろん、AlexaのおかげでFire TV Stickのユーザーは、さまざまなマルチメディアコンテンツの検索やナビゲーションを簡単に行うことができる。さらにAlexaはAmazonビデオに加えて、NetflixやHulu、HBO Nowなどのサードパーティープラットフォームにも対応しており、Amazonによれば、Alexaの対応アプリ・チャンネル数は90以上におよぶ。

つまりユーザーは、Amazon上にはないお気に入りの番組の再生もAlexaにお願いすることができるのだ。さらに、「ラブコメ映画/番組を探して」と話かけてAlexaにオススメの動画を聞くこともできれば、ある俳優が出演している動画全てを検索するといったことも可能だ。

また、あるテレビ番組や映画が複数のアプリ上でみつかったときは、Fire TV Stickが「視聴する」、「借りる」、「購入する」など全ての視聴オプションを表示するようになっている。そのため既に契約しているサービスを使って無料で視聴できる番組を、誤って他のプラットフォーム上で購入してしまうのを防ぐことができる。

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これはAmazonの動きとしては興味深い。というのも、Fire TV Stickを消費者の間に広める中で、Amazonのプラットフォーム上にある動画の販売が、ひとつの大きな収益源となりえるからだ。しかしどうやらFire TV Stickは、Rokuのように、自社のプラットフォーム上のコンテンツを売り出す上で、オープンな(自社のプラットフォームだけにとらわれない)アプローチをとろうとしているようだ。

とは言っても、AlexaはAmazonのコンテンツでこそ力を発揮する。Amazonビデオの動画をストリーミングしているときに、ユーザーは音声コマンドを使って巻き戻しや早送り、再生、一時停止などの操作を行うことができる。

ほかにもAlexaは、PandoraやAmazon Music、iHeartRadioから音楽をストリーミングしたり、アプリを立ち上げたり、テレビシリーズを視聴しているときに次のエピソードに移動したりといった機能を備えている。

新たなユーザーインターフェース

Fire TV Stickのユーザーインターフェースも一新される予定で、Amazonは本日の発表の中でそのお披露目を行った。新しいインターフェースは、年末のOTAアップデートとして配信される予定で、Fire TVよりも先にFire TV Stickに導入されることになる。

このインターフェースで「もっと映画のようなエクスペリエンス」が提供され、ユーザーは予告動画やコンテンツのスクリーンショットを見られるほか、ユーザーごとのパーソナライズ機能も充実しているとAmazonは話す。

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その証拠に、現在AmazonはNetflixやHBOといったコンテンツを制作しているサードパーティのパートナーと協力し、ユーザーごとにパーソナライズされたオススメ動画の情報をAmazonのプラットフォームに引っ張ってきて、新しいインターフェース上でサービス別に表示しようとしている。

これまでほぼ全てのストリーミングサービスを何らかの形で利用したことがある者として、ユーザビリティの観点から、これは恐らく今回のアップデートの目玉になると考えている。Apple TVにはこのような機能は無く、ニュースフィードのような”Home Feed”としてオススメ情報のパーソナライズに取り組んでいるRokuでは、お気に入りの番組のアップデートが確認できるようになっている。

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しかしFire TV StickとFire TVでは、全てのサービスのオススメ情報が統合される予定だ。つまり、それぞれのアプリに紐づいた情報をひとつひとつのアプリを立ち上げて確認する必要がなく、Fire TVのホームスクリーン上に全ての情報が表示されるようになる。

さらにAmazonは、”数ヶ月のうちに”もっと多くのパートナーのオススメ動画欄をインターフェース上に加えていくと話している。

もちろんAmazon自身のコンテンツに関する宣伝は、他のプラットフォームのものに比べてサイズも大きく質も良いものになる。しかし、同社のプラットフォームをNetflixの最高クラスのインターフェースに近づけると共に、ひとつのサービスに縛られずにさまざまなコンテンツを表示する上で、この動きは正しい方向に向かっていると言える。

Alexaとの連携、新しいインターフェース、高速化、Fire TVの継続的なサードパーティアプリ(”ジェイルブレイク”アプリとして人気のKodiを含む)への対応や、価格を考慮して全体的に見ても、Fire TV Stickはとても魅力的な製品だ。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter