チカク・セコム・兵庫県たつの市が見守りサービス「まごチャンネル with SECOM」活用した高齢者の外出促進・熱中症対策の実証実験

チカク・セコム・兵庫県たつの市が見守りサービス「まごチャンネル with SECOM」活用した高齢者の外出促進・熱中症対策の実証実験

チカクは8月3日、兵庫県たつの市(たつの市)、セコムとともに、セコムの見守りサービス「まごチャンネル with SECOM」を活用し、高齢者の外出促進および熱中症対策の効果を検証する実証実験を8月17日より開始すると発表した。同実証実験は、まごチャンネル with SECOMを活用した全国初の取組みという。

まごチャンネル with SECOMは、セコムとチカクが協働して開発した「たのしい、みまもり。」がコンセプトの高齢者向け見守りサービス。チカクの「まごチャンネル」を通じて、スマートフォンアプリで撮影した動画や写真を実家のテレビで楽しむことができ、家族側ではまごチャンネル本体に接続したセコムの環境センサーからの情報をもとに「みまもりアンテナ」アプリを使って、離れて暮らす親御さんの起床や就寝、室内の温湿度の確認や熱中症危険度のお知らせを受け取ることが可能という。またまごチャンネルでは、自治体と協働し高齢者宅のテレビに行政情報を届ける取組みも始めている。

たつの市がこれら特徴を評価し、見守りだけでなく、外出支援にも活用できると考えたことから今回の実証実験の採用に至ったという。

チカク・セコム・兵庫県たつの市が見守りサービス「まごチャンネル with SECOM」活用した高齢者の外出促進・熱中症対策の実証実験

現在たつの市では、誰もが安心して快適な日常生活を営めるよう、市民と行政がともに助け合い、支え合う、自助・互助・共助・公助のバランスが取れた、ユニバーサルデザインの福祉のまちづくりを推進しているという。ただその一方で、高齢者と地域とのつながりの希薄化、また独居高齢者の増加に伴う孤独・孤立対策が課題となっているそうだ。さらに2020年からのコロナ禍により高齢者が自宅にこもりがちになり、フレイル(虚弱。心と体の働きが弱くなってきた状態)などの健康二次被害や、遠方の家族と会えないなどの心理的被害も懸念されている。

今回の実証実験では、たつの市在住の65歳以上の高齢者10名(親族がたつの市外に在住)の自宅に「まごチャンネル with SECOM」を設置し、離れて住む家族とのコミュニケーションに活用できる。さらにチカクのシステムを活用して、たつの市やセコムから、外出を促進する動画(感染症予防を考慮した場所・時期を案内)、熱中症予防を促す動画を配信する。その上で、以下の検証を行う。

・家族および自治体からのまごチャンネル with SECOMを活用した呼びかけで、高齢者の外出を促せるか?
・家族および自治体からまごチャンネル with SECOMを活用した呼びかけで、高齢者が水分補給などの熱中症対策を行うか?
・まごチャンネル with SECOMを活用することで、実家の熱中症予防に対して、家族の意識が高まるか?

2014年3月設立のチカクは、「シニア・ファースト」を掲げ、高齢者DXを推進するAgeTech(エイジテック)企業。第1弾プロジェクトとして、スマホアプリで撮影した動画や写真を実家のテレビに直接送信し、テレビの大画面とスピーカーを通してインターネットやスマホの利用が苦手なシニア世代でも孫と一緒に暮らしているかのような疑似体験ができる、まごチャンネルを開発・販売している。

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カテゴリー:IoT
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「まごチャンネル」のチカクが5億円を調達、新サービス開発および事業提携を加速

「まごチャンネル」のチカクが5億円を新規調達、新サービス開発および事業提携を加速

スマホアプリで撮影した動画・写真を実家のテレビに直接送信できる「まごチャンネル」を手がけるチカクは4月6日、第三者割当増資および金融機関からの融資を受け、5億円を新規調達したと発表した。引受先は、ABCドリームベンチャーズ(朝日放送グループホールディングスCVC)、山口キャピタル(山口銀行CVC)、Aflac Ventures(アフラック・イノベーション・パートナーズ合同会社の支援による資本参画) 、既存株主のGMO VenturePartners、SMBCベンチャーキャピタル。累計調達額は約15億円となった。

調達した資金により、新サービス開発および事業提携の加速、採用・組織体制の強化を図る。

チカクは「シニア・ファースト」を掲げ、高齢者DXを推進するエイジテック企業。スマートフォンアプリで撮影した動画や写真を直接送信し、実家などテレビで視聴できるIoTデバイス「まごチャンネル」を展開している。コロナ禍において帰省が難しい中、50代から100歳を超える方まで支持され、この1年で3倍以上の成長を達成したという。

また、まごチャンネルを通じて培った高齢者へのデジタルサービスを届けるUI/UXの開発力、市場開拓力が評価され、セコムと新たな見守りサービス「まごチャンネル with SECOM」を開発。大阪府泉大津市や北海道小清水町など複数の自治体と新たなICT基盤の実証実験などを行っている。

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