クレジットカード連携特典サービスを実現するカンム、クレディセゾンと提携

カンムは以前はMarketgeekという株価情報のサイトを運営していたが、ピボットして新たなサービスを提供し始める。CLO(card linked offer、カード連携特典)と呼ばれるサービスがそれだが、クレジットカードの利用履歴に基づいてユーザーに店舗と連動する特典を提供するというものだ。その第一弾はクレディセゾンとの提携によって今日から実現されるようになる。CLOはすでにCardlyticsCarteraなどによって米国でサービスが提供されている。TechCrunch JapanでもCardlyticsについては以前に寄稿によって紹介している。

今回スタートするCLOセゾンは、クレディセゾンのクレジットカード会員に対して、彼らの年齢や性別、クレジットカードの利用履歴などを解析することによって会員それぞれに適した店舗の特典情報を会員サイトで提供するものだ。会員向けサイトには、会員はたとえば毎月のクレジットカードの利用明細を確認するときなどにログインするが、その際に特典とクレジットカードを結びつけるように設定してもらう。スタート時には通販のQVCやディノス、TOHOシネマズ、パルコ、ローソンが特典を提供するが、こういった店舗(通販でもリアルな店舗でも)でクレジットカード会員がクレジットカードで支払いをすると、提供される特典が適用されるようになる。特典はたとえば、クレジットカードで貯まるポイントが通常の利用よりもたくさんもらえるといったものだという。


カンムのビジネスは、店舗に送客するごとに受け取る店舗側からの送客料で、これをクレジットカード会社と折半する。クレジットカード会社から見ると、会員のクレジットカード利用を促進しつつ、店舗からの送客料という新たな収益も受け取れる旨みのあるサービスとなっている。もちろん特典を発行する会社にとっても、クレジットカード会員の情報から得られる、年齢や性別、エリア、年収、来店利用暦などによって緻密なマーケティングができるとカンム代表取締役の八巻渉氏は語っている。O2Oの新たなツールとしても利用されることを彼らは期待している。

こういった話からCLOはインターネットのマーケティングツールのような仕組みのようにも思えるが、カンムではすべての情報はクレジットカード会社のシステム内に閉じられていて外部に持ち出せないようになっているという。またクレジットカードの会員の情報となるクレジットカード番号や個人を特定する名前などについても当然ながら取得していないという。

これまで、こういったシステムはこれまでクレジットカード会社がSIベンダーに多額の開発費を支払って実現するケースが一般的だったが、新たなビジネスモデルによってスタートアップ企業が参入し、導入側は低コストで開始できているのが興味深いと言えるだろう。

カンムは今回のサービスのアナウンスと同時にEast VenturesとANRIおよび個人の三者に対して第三者割り当て増資を実施し、およそ4,300万円の資金を調達したことを発表している。それ以前にはEast Venturesクロノスファンドから500万円の資金を集めている。


エドワード・スノーデンが亡命をもくろむエクアドルは、ジャーナリストにとって理想郷ではない

NSAの通報者、Edward Snowdenは、米国の準敵国を巡るこのツアーでエクアドルの青い空に向かっている。エクアドルは、Wikileaksのファウンダー、Julian Assangeをはじめ世界的情報漏洩者にとって安全な隠れ場だが、この国はジャーナリストにとっては理想郷ではない。Freedom Houseによる報道の自由評価で「部分的に自由」のレーティングを受けた同国に関するレポートにはこう書かれている。

「ジャーナリストやメディア企業に対する攻撃が後をたたない。2011年、国の報道の自由監視組織であるFundamediosは、当局および一般市民による150件近くのメディア攻撃(物理的、言語的、および法的)を報告している。

ラファエル・コレア大統領は、メディアを「インクを使う暗殺者」と呼んでいると報じられている。警察の暴動に対するコレア大統領の対応を批判した少なくとも一人のジャーナリストは、同国のあまり優しくない名誉毀損法によって懲役3年を求刑され、マイアミに逃亡しなければならなかった。

コレア大統領は批判に反論して、「われわれは言論の自由の名の下に日々繰り返される嫌がらせや犯罪を容認するわけにはいかない」と言っている。(「国境なき記者団」はエクアドルのメディア問題に対して、心地良い響きの「まあまあ」のレーティングを与えている)。

コレア氏は、他の自由諸国がAssangeの投獄に期待を寄せる中、エクアドルが彼をロンドン大使館で保護していることにも言及できる。Wikileaks騒動の一部始終は米国とエクアドルの間に冷やかな関係を呼んだ。漏洩した外交電文によると、米国大使はコレア氏が腐敗した役人を昇進させたと主張し、その結果エクアドルは同大使を追放し、米国もエクアドルの駐米大使を追放した

このため、誰もがエクアドルは純粋な信念に基づく理由でAssangeを保護しているとは信じていない。「報道の自由についてコレア氏が言っていることと現実との間には巨大なギャップがある」と、報道の自由監視グループFundamediousの責任者、César Ricaurteは言った。「もしAssangeがエクアドル人だったら、彼は今頃牢屋の中だろう」。

エクアドルがこれをPR活動として行っているのであれ、報道の自由に対する入り組んだスタンスをとっているのであれ、漏洩者たちは新たな安全な隠れ場を手に入れたようだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


NSAの通報者スノーデン、香港からロシアへの旅を経てエクアドルに亡命を申請

ここ数週間、国家安全保障局(NSA)の監視プログラムPRISMをはじめとする数々の政府行動を暴露した通報者、Edward Snowdenは、香港を離れ現在乗り継ぎのためモスクワにいる。Snowdenに法的支援を続けているWikileaksによると、彼は「亡命のために安全な経路でエクアドル共和国に向かっており、外交官およびWikileaksの法律顧問に付き添われている」。

初期の報道で示唆されていたその民主的国家はベネズエラで、モスクワは彼の旅の第一通過点にすぎなかった。しかし、どうやらWikileaksのファウンダー、Julian Assangeにも亡命を提案したエクアドルは今回も興味を示しているようだ。先週、Snowdenはアイスランドに向かうつもりであると言われていた。

アップデート(太平洋時刻 9:58am)確かにSnowdenは、エクアドルへの亡命を申請したようだ。つい先ほど同国の外務大臣がこれをツイートした。

[エクアドル政府は、Edward J. #Snowdenからの亡命申請を受け取った]

Wikileaksもプレスリリースを更新した:「彼は亡命のために安全な経路でエクアドル共和国に向かっており、外交官およびWikileaksの法律顧問に付き添われている」。本稿もこれを反映して更新した。

[エクアドル大使は今もここモスクワ空港にいる。エクアドルがEdward Snowdenの最終目的地のようだ]

われわれが調べた限り、モスクワからエクアドルの首都キトに向かう直行便はないので、Snowdenは民間機を利用し、何ヶ所かで乗り継ぐ必要があるだろう(距離は標準的ジェット旅客機の航行距離をはるかに越えている)。キューバは可能性の高い候補地であり、今日、もしSnowdenがベネズエラに向かうならと議論された時にも選択肢に挙がっていた。米国は Snowdenのパスポートを無効化しており、これはエクアドルへの入国には問題ないものの、彼の旅程を複雑化する可能性はある。

Snowdenは合法的に香港を離れることができさと、今日香港政府は発表した。これは米国からの逮捕請求が「香港法の要求を完全に満たしていなかった」ためだ。香港は米国に対して追加情報を要求したが、未だにそれを受け取っていないため「Snowdenが香港外へ移動することを制限する法的根拠」がなかった。

なお、香港は米国に対して、自国のコンピューターシステムが米国機関によってハックされたとする先の報道について説明を要求していることも注目される。

Snowdenはアエロフロート機で香港からモスクワに向かい、数時間前に着陸したが、最新報道によると、彼はそこからキューバを経て最終的にベネズエラに向かうと見られている。もし彼がモスクワのシェレメチェボ空港に乗り継ぎのために滞在しているのであれば、たとえ米国が要求してもロシアが彼を拘留できる可能性は低い。ABCのKirit Radia記者は、Snowdenの同乗客から話を聞き、彼の乗った便は「外交官車両」に出迎えられたが、どこの国のものかは不明だったと伝えている

[ロシアのインターファクスによると、ベネズエラの外交官が、モスクワ空港の駐機場でSnowdenを車に乗せた。すぐに連れ去った。#NSA]

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(翻訳:Nob Takahashi)


Facebook、モバイルメッセージに「いいね!」ボタンを追加。ワッタッチで「了解!」


「OK」、「了解」、そして大いに嫌われている “k” に、ビジュアルなデザイン変更が施された。FacebookのiOSおよびAndroidアプリのメッセージに、ワッタップでサムズアップの「いいね!」ボタンスタンプを返信するボタンがついた。これは、これまで文字が入力されていない時にはグレイだった送信ボタンに代わる、極めて機能的な追加だ。地味だが、実に満足の行く機能だと私は思っている。

Facebookに確認したところ、私が呼ぶところのこの “Like Reply”[いいね!返信]ボタンが「最新アップデートの一部」であることを認めた。しかし、「最新情報」リリースでは触れられていない。これは、Facebookが時々新しいモバイル機能を追加しながら、発表しないか何回か後のアップデートでリリースノートに書く、という常々私が抱いていた疑惑とも重なる。今、Like ReplyはiOSおよびAndroidのFacebookアプリとMessengerアプリ、さらにはm.facebook.comでも利用できるが、デスクトップにはない。

アップデート:Path 3が最初にこの機能を付けていた。数ヶ月前のアップデートで追加された。Pathのデザインではチェックマークが使われていて、これはサムズアップに比べるとずっと曖昧に感じる。ともあれFacebookがスタンプもPathのすぐ後に追加したことを考えると、速攻フォローのトレンドが起こりつつあるのかもしれない。

濃縮コミュニケーション

スタンプは、モバイルメッセージングで感情を伝えるための速くて活気ある方法として急速に普及している。しかし、通常はメニューの奥から堀り起す必要がある。一方で携帯メールは効率が第一だ。コミュニケーションの中で最もよく使われるものの一つが「肯定」だ。今言ったことに同意。賛成。しぶしぶ承諾。

そこで “k” が生まれた。1文字肯定だ。しかし、これでさえ何度かのクリックが必要だ。メッセージボックスを開き、文字をタイプし、送信する。

しかし、いいね!返信ボタンはこれを1動作でやってのける。Facebookはいいね!ボタンのサムズアップスタンプも用意していて、適切な状況ですぐに使える。Androidの明るいブルーは特に鮮やかに見える。これで節約できるのは1秒。しかし、あなたを含む誰もが何百回も1秒節約すれば、かける毎月7.5億モバイルユーザー数だ。効率化には意味がある。

以前から私はテキストメッセージにこれが欲しかった。実際には、返信に限らずテキストよりも軽量なシグナルを送るために。私はそれを “nudge”[肘などで軽く押す]と名付けた。SMSよりもさらに弱い一言だ。もし私が10分以内に迎えに行くと言って、相手が11分後に nudge を受け取ったら、外に出ておいでという意味だ。友達と飲みに行く時、多勢に連絡したかったら?マスnudgeだ。「オレと飲みに行かない?寂しいから」よりもずっと煩わしくない。

これは、私の夢である〈明白に解釈可能なバイナリー・コミュニケーション〉への楽しみな第一歩だ。今度Facebookメッセージで何かにOKする時には、ぜひ試してみてほしい。果たしてこれが流行するかどうか注目したい。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Instagram、ビデオ機能リリース後24時間での動画アップロード本数は500万本

Instagramがビデオ昨日を発表して、タイムラインには自分撮り動画(および自分撮り・撮り動画)やランチ動画が一気に溢れかえることとなった。膨大な数の投稿動画を見る限り、新しくリリースしたビデオ機能は大歓迎で迎えられているようだ。

実は成功ぶりを示す数値も公開されていて、そこから、どのくらいの「歓迎ぶり」なのかを見ることができる。

その数値とはつまり、アップロードされたビデオについてのものだ。ビデオ機能を発表してから24時間で、500万本のビデオが投稿された。初日として、驚くべき数字だと言えよう。但しInstagramには1億3000万の利用者がいる。もし投稿された動画がすべて異なる利用者から投稿されたと考えても(もちろん実際はそうではない)、新機能を使ったのは未だ3.8%程度ということになる。これからさらに多くの人が利用することになるだろうと考えられる。

ちなみにビデオに対応した最初の8時間で、1年分にも匹敵するほどのコンテンツがアップロードされたのだそうだ。

面白いことに、トラフィックが最大になったのはリリース直後ではなかったようだ。発表から数時間、マイアミ・ヒートがNBAファイナル第7戦に勝利したときがピークタイムだったのだそうだ。1分間に40時間分ほどの動画がアップロードされたとのこと。

比較のため記しておくと、1300万人の利用者を抱えるVineでは、これまでの数値を計算すると1日に100万本のビデオが共有されているのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H)


ダイレクトモーターで走る電動スクーターScrooserは未来の町に似合う

Scrooserは不運な名前だが*、作者はドレスデンの住人なので、ドイツでは良い意味なのかもしれない。しかしその実物は、意外にもクールだ。ふつうの二輪のキックスクーターに似ているが、電動モーターがあり、調子が良ければ時速15マイル〔約24km/h〕で走る。〔*: scrooは日常英語で頻用されるscrew(ひどい目に遭わせる、だめにする、意地悪をする)に音が同じ。たぶん命名の起源はscrooch(かがむ)だろう。〕

Kickstarterで資金を募集していて、19日目の今日(米国時間6/21)すでに、43000ドル集まっている。予約購入も兼ねた単位出資額は3950ドルだ。たしかに高いが*、でも、これで町を走ったら楽しいだろうな、と思わせる。一回の充電で20マイル〔32km〕走る。〔*: 高いのも当然…記事中後述。〕

Scrooserのデザインはとてもユニークでコンパクトだ。電池はステップの下にあり、モーターは後輪の中だ。作者は、こう述べている:

エンジン(48V, 1000W; 電源 48V, 20Ah)は後輪のリムにはまっているダイレクトドライブモーターだ。つまり、モーターの回転軸==車輪の回転軸なので、壊れやすい伝動部品…ギアやベルト、連結シャフトなど…はいっさいない。ほとんどメンテナンス不要で、しかも、とても静かだ。この特製のブラシレスハブモーターは、高品質なネオジム磁石で電気的に制御する。ブラシレスハブモーターは、必要に応じてヒンジモーメントを…まさに回転するリムと車輪内部に…作るので、そのためのスペースがフレームボディ上には要らない。また、ブラシレスハブモーターを使ったことにより、伝動系に由来する、ギアボックスからのノイズやオイル漏れといった問題が生じない。さらに、ギアやメカ式などの差動装置がないので、エンジンの効率を邪魔するものがなく、したがって走行距離も長い。

スクーターに乗ってる大人はいつ見ても漫画的だが、この電動スクーターなら、かっこよく見えるかもしれない、もしかして。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Edward Snowdenはスパイ容疑で告発–身柄引き渡しはどうなる?

Washington Postによると、合衆国政府はNSAの秘密行動をリークしたEdward Snowdenに鉄槌を下し、彼を最高の重罪…スパイ行為…で告発した。彼は今香港に身を隠し、彼と同じくリークに使命感を燃やすWikileaksのJulian Assangeの支援の下(もと)に、亡命先を探している*。〔*: 関連記事(未訳)。〕

皮肉にも、The PostUSA Todayの記事によると、Snowdenに重い政治犯罪を課してしまうと、いわゆる‘犯罪人引き渡し’が困難になる。The Postは、こう説明している:

“しかし、条約には政治犯に関する例外があり、そしてスパイ行為は従来より政治犯と見なされてきた。Snowdenの香港の弁護団は、この、合衆国との犯人引き渡し条約に訴えるものと思われるが、そこには、被疑者は“政治的な性格の”犯罪で刑事裁判に科せられるべく引き渡されることはない、と述べられている。”

引き渡しの過程が数か月かかることもありえる:

“検察は60日以内に、これまた政府認定のもとに、彼を起訴しなければならない。そしてその後Snowdenの身柄を香港から引き取り、合衆国の裁判にかけることになる。しかし、この件をめぐる法的抗争はおそらく香港の最高裁の関与を招き、数か月を要することもありえる。”

この厳しい嫌疑により、SnowdenがWililieaksのソースBradley Manning と同じ目に遭うのではないか、とのおそれもある。Manningは長期に亘る独房への幽閉により、自殺を考えることもあった、といわれる。

Charlie Roseとのインタビューでオバマ大統領は、Snowdenの処罰について語ることを拒否した

余談だが、今Googleで”bradley”を検索すると、まだManningが候補のかなり上位にいる(下図)。〔下図で、最上位は人気男優Bradley Cooper。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Facebookのセキュリティバグにより600万人の連絡先情報が遺漏

Facebookのセキュリティに関するバグにより、ユーザの連絡先情報(メールアドレスや電話番号)がほかのユーザに見られてしまう。このバグは、600万のアカウントを侵している。

“ユーザが連絡先リストやアドレス帳をアップロードすると、Facebookはフレンドリコメンデーション(友だちのおすすめ)を生成するためにFacebook上のほかの人たちの連絡先情報と照合する”、今日掲載されたブログ記事で、Facebookのセキュリティチームがそう書いている。

“しかしこのバグのせいで、フレンドリコメンデーションを作り私たちが送る招待の数を減らすために使われる情報の一部が、不故意により、ユーザのFacebookアカウントの一部としてユーザの連絡先情報に結びついて保存されていた。その結果、自分のFacebookアカウントのアーカイブをDownload Your Information(DYI)(あなたの情報をダウンロードする)ツールでダウンロードすると、そこに、自分の連絡先の人びとのメールアドレス帳や電話番号簿が含まれていることになる。”

Facebookの広報によると、そのバグは昨年以降生存していたが、先週発見された。Facebookによると、セキュリティチームは、それに気づいてから24時間未満内にバグを修復した。

同社によると、自分のアドレス帳や電話番号帳がダウンロードに含まれてしまったユーザは、600万名である。また、Facebookがこれから入会を勧誘する非会員のメールアドレスや電話番号も、ダウンロードに含まれている。Facebookの広報によると、この情報はいかなるFacebookアカウントにも結びついておらず、“無構造で識別不能の”情報であった。

Facebookによると、このバグの悪用は発生していない。そして今同社は、被害者と連絡中である*。〔*: 英文レター未訳。〕

“それらのメールアドレスや電話番号がダウンロードされたのは、ほとんどの場合、一度か二度にすぎない”、とブログ記事は言っている。

“したがって、それらのメールアドレスや電話番号は、たった一人の個人に対して露呈されたにすぎない。しかも、財務情報などそのほかの情報は含まれておらず、またDYIツールを使えるのはFacebookにアクセスしているときのFacebook会員のみであり、一般のデベロッパや広告主ではない。”

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Bingのソーシャル検索機能がますます人間化–各分野の専門家チームが独自の結果リストを提示

Microsoftが今日(米国時間6/1)、検索エンジンBingの新しい実験を発表した。それは、いつもの、Bingがよくやる、ソーシャル検索やアルゴリズムのアップデートではなく、Bing Boards〔仮訳: Bing評議会(複数形)〕と呼ばれるその取り組みは、特定の検索に対して人が選別校閲した結果(curated results)を返すことがねらいだ。その結果リストは、Microsoftによれば、“画像やビデオやリンクのヴィジュアルな集まりであり、ひとつのユニークな視点からのストーリーを語る”。

今Microsoftは、食品とライフスタイル関連のブロガーやエキスパートや社会的な影響力のあるカリスマ的な人たちを少人数集めて、この評議会を構成している。実験がうまくいけば、ほかのトピックにも広げていく。しかし今のところMicrosoftは、その校閲者たちがどうやって結果のリストを作るのかに関しては沈黙している。

下の検索例では、右のサイドバーにBing Boardが出ている。


〔証明用写真を撮るときに使う背景、というクェリに対して、エキスパートのおばちゃんがアイデアを提供している。〕

ぼくは最初ソーシャル検索とは無関係と感じたが、でもBingのチームは、この実験はこれまでやってきたソーシャル検索の延長だ、と言っている。“これまでも友だちや有名なエキスパートからの知識を導入してきたが、今度のやり方では、その分野の熱心な人たちが高度に専門的なコンテンツを検索のために作ってくれる”、Bing Experiences Program Manager(Bing体験事業部長)のChen Fangが、こう書いている。

Fangによれば、専門家たちが作る検索結果はBingの通常のWeb検索の結果に対する、あくまでも補完であり、今後はBingの中央カラムに表示される。

Microsoftは今後も、Bingに対し、いろいろなソーシャル的コミュニティ的実験をやっていくという。Googleはソーシャル検索を軽視しているようだが、Bingは今なお、検索のソーシャルな側面に力を入れている。競合サービスとは完全に異なる特性を確立するための努力の一環として、今やますます、この方面に大きな賭け金を積んでいるようだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


煩瑣な処理のクラウド化自動化, それによるITの軽量化, そこに次世代スタートアップの商機が–GigaOm Structureカンファレンスより

GigaOm主催のStructureカンファレンスで、午前中(米国時間6/20)6社が3名のVC審査員の前でプレゼンをした。その3名は、Sequoia CapitalのパートナーLuis Robles、Lightspeed Venture PartnersのパートナーBipul Sinha、そしてHummer Winblad Venture PartnersのマネージングディレクターAnn Winbladだ。

優勝したのは、新しいDevOps*プラットホームを提供するSaltStack、そして会場の人気投票ではFactor.ioが入賞した。〔*: DevOps参考記事。〕

以下に、今日のステージに立った各社を簡単に紹介しよう:

28msec: 企業の全データソースをインターネット上で統合化する。データの…必要部分の…取り出し、プリプロセス、JSONオブジェクトへの変換、MongoDBへのクェリ、などをサポートする。昔の、バッチ処理による古いタイプのデータ取り出し法に替わる新しい方法だ、という。

AppScale: 事故復旧企業が提供する、クラウド上のアプリケーションとデータのためのフェイルオーバー。その最初の商用製品はGoogle App Engine用のバックアップ。

Factor.io: アプリケーションのクラウドへの展開過程を単純化し、デベロッパが収益生成部分に注力できるようにする。

MetricaDB: SQLによるデータ統合化サービスで、クラウド内のコンソールの役をする。サービスを分析し、結果をデータベースのような表形式にする。たとえばこの方式で、OptimizelyとStripeを統合化できる。

SaltStack: 優勝作品のDevOps。クロスクラウドで、どんなクラウドでも使える。

Synapsify: テキスト分析技術により、Webサイトの全体的な価値を評価し、調整もする。競合コンテンツに対してクォリティを定量化する。

これら新進スタートアップのプレゼンにほぼ共通しているのは、重い処理や複雑な処理をクラウド化により自動化するサービスだ。今はどの企業も、アプリケーションの展開や分析はより簡単にしたい、と願っている。またインフラの管理も、少人数でやれるようにしたい、と考えている。そういう願望に対応していくのが、これからのスタートアップたちだ。

大量のデータが至るところにある。しかし、それらをなんとか管理可能にしたい/管理下に置きたいというニーズが、スタートアップたちの取り組む課題になっている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


リアルタイムアプリのバックエンドを提供するFirebaseがシリーズAで$5.6Mを調達–ますますマジックに磨きをかける

Y Combinator出身で、リアルタイムアプリケーションのためのインフラを提供するFirebaseが、今日(米国時間6/20)のGigaOm主催Structureカンファレンスのステージに立ち、シリーズAで560万ドルを調達したことを発表した。投資家は、Union Square VenturesFlybridge Capital Partnersである。

CEOで協同ファウンダのJames Tamplinが1年前に説明してくれたところによると、Firebaseのねらいは、デベロッパたちが“サーバのことやサーバのコードを書くことをいっさい気にせずに”、Webやモバイルのアプリケーションを“ほんとにほんとにはやく”書けることだ。フロントエンドのコードだけを書き、Firebaseがバックエンドを担当する。過去数か月、同社はそのプラットホームを全デベロッパに公開し、iOS用のSDKをリリースし、そしてリアルタイムのコード/テキストエディタFirepadをローンチした。

資金調達を発表するブログ記事でTamplinは、新たな資金を主に三つのことに使う、と言っている。それらは、Firebaseのコミュニティサポートの充実、チームの増員、そしてFirebaseの有料版の開発だ。料金は、使用帯域、ストレージ、ユーザ数で決める予定だ。

Flybridge Capitalは、Firebaseの前回の110万ドルのシードラウンドを幹事した。今回のシリーズAの一環として、FlybridgeのゼネラルパートナーChip HazardとUnion SquareのAlbert WengerがFirebaseの取締役会に加わった。Tamplinによれば、“二人ともデベロッパ向けプロダクトを手がけるうちのようなところを育てた経験が豊富だ”、という。両人は、データベース企業10genの取締役でもある。Wengerは、Tamplinによれば、“うちが売り込んだ投資家の中でただ一人、ただちにFirebaseを使うアプリケーションを実際に作った”投資家だそうだ。

Hazardはこう言う: “いろんな数字から見ても、同社のプロダクトは明らかにデベロッパに愛されている。またそのチームとヴィジョンは、顧客企業に、リアルタイムのWebアプリケーションを作るための世界クラスのソリューションを提供している”。一方Wengerはブログ記事の中で、FirebaseはSF作家Arthur C. Clarkeの有名な宣言、“十分に先進的な技術はマジックと区別がつかない”を思い起こさせる、と言っている:

Twilioを初めて見たときのことを、よくおぼえている。コンピュータのプログラムを使って電話をかけることが、本当にこんなに簡単にできるんだろうか? コードは、たったの2行だぞ。ほんとか? そして最近では、Firebaseを見て同じ反応を感じた。ローカルなJavaScriptオブジェクトがネットワークにシンクするって? たった一回の呼び出しで値をセットし、値が変化したらコールバックが来るって? ほんとに、そんなのあり? 数週間前に個人的にやった試作では、一人プレーのゲームを二人プレーに変えるのに、1時間もかからなかった。Firebaseにユーザ登録してドキュメンテーションを読む時間も含めて、だ。TwillioもFirebaseも、技術者にとってはある種のマジックの例だ。その強力な魔術が技術者に、新しくてすばらしいことを、させてくれるのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


SamsungのWindows 8タブレット兼ノート Ativ Qは、Androidも走る

Samsungがロンドンのアールズコートで発表イベントを行い、実に興味深いデバイスで幕を開けた。重量2.8ポンドのタブレットがQWERTYキーボード付ノートPCに変身する能力に加え、この変身Ativ Q convertibleは、ユーザーにAndroidエコシステムのテイストも与える。

例によって、Q のニュースは予定より少し早く漏れ出した。イタリア語サイトのNotebookItaliaは、正式発表の数時間前にQの報道用画像を公開した(ただしQの双OS性には触れていなかった)。この最初のリークは、超高解像度13.3インチディスプレイと新しいIntel Haswell Core i5プロセッサー、RAM 4GB、SSD 128GBなどに言及していた。現在は詳細が公開されている

Samsungはステージでの説明の中で、Qのディスプレイが3200 x 1800であることを認めた。これはピクセル密度275 ppi に相当する。この高解像度パネルはグリッドベースのWindows 8のホーム画面とは相性がよさそうだが、従来のWindowsデスクトップでどこまで使えるのかは気になるところだ。Ativ Qは、Toshiba Kirabook以上のピクセルを13.3インチに詰め込んでいるが、Kirabookはホーム画面以外ではかなり見にくいという問題を抱えている。またSamsungは、Qのバッテリー駆動時間を約9時間と言っているが、実際の使い方でどうなるのかは興味深い。

もちろんこれらの話題も、Windowsのデスクトップアプリからワンタッチの距離にAngry Birdsがあることと比べれば色あせる。QではAndroid 4.2.2 Jelly Beanのストックバージョンに、リブートせずに移動できる。両OS間でデータの移動もできる ― Samsung Europeのマーケティング責任者、Patrick Povelによると、AndroidアプリをWindows 8のスタート画面に置くこともできるという。Windows 8のアプリ不足を暗に認めているのかもしれない。

アップデート:Natasha LomasがAtiv Qを実際に使ってみて、この奇妙なコンバーチブルの使用体験をここに書いている。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Instagramは、テクノロジーの「心の窓」

今日(米国時間6/20)Instagramは、同社の真の目的を表す新たなミッションステートメントを公表した。本来写真やビデオは、自慢したり「いいね!」をつけてもらうためにシェアするものではない。シェアするのは自分の目で見たものを人に見てもらうためだ。Facebookの使命は「世界をもっとオープンでつながったものにする」こと。今Instagramは、ビデオ機能の公開と併せて、独自のモットーを発表した:「世界の瞬間をとらえてシェアする」

言葉は新しいかもしれないが、目標はこれまでと変わっていない。

Facebookが近況ステータスを始めた時のことを思いだす。親しい友達を聴衆に、そこは私のフィーリングの場になった。この機能が公開されてから数ヶ月後に書いた私の初期のアップデートがこれだ。「Josh Constineは眠って夢を見ている」。この言葉は未来の可能性にワクワクしている大学4年生のフィーリングをとらえていた。もしそれで空想と不可能の海の中に私の心をまち散らせるのなら、眠りたかった。さもなければ生きるべき人生が多すぎる。あれは私を知らない人には何の意味も持たない言葉だった。

Twitterは、始めてから何年かたつまでなかなか本気になれなかった。一時期私は、山ほどの「ソーシャルメディアのヒント」へのリンクを書きまくった。自分の行動をとりとめもなく話した。しかし、ある日気が付いた。内に秘めた私の大胆な物思いは、もはや内に秘めておく必要がない。Facebookの標準なら書き込みは1日1回かもしれないが、ツイートは制限する必要がなかった。自分の思いを世界にシェアすることができた。ありのまま、ノーカットで。みんなが私を知っている必要はない。ただ、一緒に知ろうとするだけでよかった。

しかし私にとってソーシャルメディアで一番の「ユリーカ」の瞬間が来たのは、夕暮れのゴールデンゲート公園を歩いている時だった。目の前に、クリームのような夕焼け雲が池に写っている。それはあまりにも美しく、ひとり占めにするころがわがままだと感じた。自分が見ているものを友達全員に見てもらいたかった。

しかしフォトグラファーでは私には、当時の使えないiPhoneカメラしかなかった。その1コマにはその場を伝える活気も感情もなかった。しかし、Instagramのフィルターを使えば、私がカメラで捕えたものにあの瞬間のエッセンスを再び吹き込める。そして時と共に、この機能を中心にして育ったコミュニティーが広まっていく。

これが、InstagramにFacebook、Twitterと並べて語られる価値がある理由だ。それは個人認証プロバイダーでも、リアルタイムウェブの中核でもない。しかしそれは、たとえどんなに離れていても、誰かに自分の隣に立っている気分を味あわせることのできる最も鮮明な方法だ。もしFacebookが心臓なら、Twitterは頭、そしてInstagramは目。目は心の窓である。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Facebookの”謎の新製品”発表会よりライブでブログする

先週、一部のテク系メディアにFacebookからサプライズメールが飛び込んできた。それは、何かの発表会への招待状だった。

“小さなチームが大きなアイデアに取り組んで参りました”、と書かれていた。

そして、そのほかの唯一の情報といえば、“新製品”を発表するということだけ。それがどんな製品で、どんなチームが取り組んでいるのか、何も分からない。とは言うものの、その新製品は、たぶんこれのことではないかと思うんだけど。

カリフォルニア州メンロパークのFacebook本社から、ライブブログをやろう。その発表会の開始時刻はPSTで6月20日午前10時からだ(中部標準時でお昼の12時、東部標準時で午後1時、ロンドンで午後6時)*。始まったら、いつものように、目の前で起きていることを刻々とブログしていく。始まる前から、写真や誰かのコメントなどもポストする。だから10時ではなく、9時半ごろからこのページを見た方がいいかも。〔*訳注: 日本時間では6月21日午前2時より…“ライブ翻訳”はありません。その時間に起きている方は、原文のページを見てください。〕

June 20, 201300:51 am

Facebookからの発表は6月20日PST午前10時からだ(中部標準時でお昼の12時、東部標準時で午後1時、ロンドンで午後6時)。その前に、ここに戻ってきてね!

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


LytroのカメラにはWiFiチップが隠されていた: FWアップデートで有効化, iPhoneアプリからアクセス

Lytroのクレージーなライトフィールドカメラ†が、たくさん売れなかったことは確実なようだが、買った人は必読。Lytroは今日(米国時間6/19)、このカメラの中で眠っていたWiFiチップを有効にするファームウェアアップデートと、写真にワイヤレスでアクセスし共有できるiOSアプリをリリースした。[†原注: light-field camera, 撮影後に焦点を自由に決められるカメラ。]

そしてそのアプリは、ものすごく幻覚的なアニメGIFを作ってくれる!

下のデモビデオを見てみよう。LytroのカメラマンEric Chengと一緒に作ったのだ。:

(Ericが”GIF”を“ギフ”と発音していることは、許してあげる(ぼくの説では、正しくは“ジフ”)。Alexiaが何と言おうと、”GIF”は“ジフ”なんだよ!)

Lytroを持っていても、中にWiFiチップがあることを知らなかった人がほとんどだろう。おどろき、だよね。そもそも、正式発表が今日やっとだ。それまでは、何の役にも立っていなかった。1年前にFCCが発売前のLytroを分解したときにチップの存在がばれたが、会社はそのときの審問に対して、“接続性は重要である。目下それを実装努力中である”、と答えたそうだ。

アプリLytro Mobileの主な目的は、Lytroで撮った写真をコンピュータを使わずにアップロード、加工、共有などすることだ。カメラからアプリへの写真の転送は無線で行われ、アプリがそれらに位置タグを付ける。焦点や遠近感を変えるのは画面のタッチインタフェイスでやるので、Lytro本体の小さな画像よりも楽だ。写真を撮ったら、すぐにそれがアプリへ行く。転送時間は5〜6秒だ。自分で撮った写真だけでなく、Lytroのコミュニティで共有されている写真も閲覧できる。

Androidアプリも、目下作り中だそうだ。リリース予定日は未定。同じWiFiでMacやPCに写真を送るアプリケーションは、作る予定なし。

上で述べたように、Lytorの写真から、めちゃめちゃラリったアニメGIFを作れる。下の二つは、上のビデオを作っているときのぼくの、お見合い用写真(?!)だ。左のはパララックスシフト効果、右は、前景と後景の焦点が変化する。写真のほぼ中央にあるのは、いまいましいiPhoneのケーブルだ。

ファームウェアを更新したら、そのLytroをiPhoneにつなぐのはとても簡単だ。Lytroの画面をスワイプするとタスクバーが出るので、小さなWiFiアイコンをタップするとLytroがWiFiホットスポットに変身する。そしたらiPhoneのWiFi接続先をLytroの信号に設定、アプリをローンチ、以上だ。

無料のアプリLytro Mobileはここからダウンロードする。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


FacebookのページをWebサイトに変換する学生プロジェクトPagevamp, すでに収益化モデルもあり

今でもスタートアップたちの多くは、Webサイトの制作をできるだけ容易にするためのさまざまなアイデアや工夫に関心があるようだ。Weeblyドラッグ&ドロップでWebサイトを作れるし、Barleyはレイアウトを完全に自動化してくれる。そして今回ご紹介するPagevampは、あなたのFacebookページ(Facebook Page)をWebサイトにしてくれるのだ。

ファウンダはペンシルベニア大学の学生(今は卒業)Atulya PandeyとFred WangとVincent Sanchez-Gomezの三名で、在学中にWordPressのデザイン代理店をやっていた。しかしそこで彼らが感じたのは、WordPressですら、ふつうの人には複雑で難しい、ということ。でもFacebookのページなら、誰でも作れる。ただし、カスタマイズはあまりできない。

Sanchez-Gomezは曰く、“ぼくのママやおばあちゃんに、WordPressでサイトを作れば、と言っても無理だ。できない。でも、Facebookのページなら彼らでも作れる可能性がある。そして、Facebook Pageを作れたら、それをPagevampでWebサイトにできる”。

今朝、本誌TechCrunchのFacebook PageでPagevampを試してみた。すると数秒後には、すばらしく見栄えが良い、とは言えないWebサイトができあがった(下図…右にあるのはPagevampの管理画面)。編集してデザインをちょっと変えたりすることもできるが、基本的には、FacebookのURLをタイプする、それがPagevampを使うことのすべてだ。

3月に公開ベータを開始したPagevampは、その後今日までに、全世界80か国で7000あまりのサイト作りに利用された。その例として、インドのNPOミュージシャンレストランなどをご覧いただこう。利用は個人でも企業でも可、ただし個人のアカウントはなくて、起点はあくまでもFacebook Pageだ。

今日(米国時間6/19)彼らは、Dorm Room Fundからの2万ドルの資金調達を発表した。これはFirst Round Capitalが学生にやらせている投資企業で、資金だけでなく同社傘下の指導者たちや、人のネットワークにもアクセスできる。

Pagevampが作るWebサイトは相当シンプルだが、今後はいろんなアドオンを提供して機能を増やしていきたい、という。今すでにアドオンは二つあり、ひとつはWebサイトのメニューを管理し、もう一つはカスタムページを加える。すでに企画はいろいろある、とSanchez-Gomezは言う。最終的には、サードパーティ作のアドオンを豊富に提供していきたい、と(そのためのデベロッパ登録ページがすでにある!)。

Pagevampでサイトを作ることは無料だが、そのサイトを独自ドメインにパブリッシュしたり、アドオンを利用するときには、有料となる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


MicrosoftはNokia買収の一歩手前まで行っていた(WSJ報道)

MicrosoftとNokiaはここ数年かなり親密で、フィンランド企業がスマートフォンのOSにWindows Phoneを選んだことを発表をした時点で、多くの人々がこれを買収の前兆だろうと憶測した。そして、Wall Street Journalによると、実際その方向に話は進んでいたようだが、その後交渉は決裂した。

WSJによると、交渉は今月に入るまで行われれていたが、もはや復活が不可能な段階まで関係は破綻しているという。つまり、MicrokiaもNokrosoftも当分ないという意味だ。それまでの交渉は非常に順調だったが、両社が直面する財務的問題のために結局物別れに終った。

Microsoftが求愛をやめたと記事は伝えている。Nokiaは苦戦を続けており、Windows Phone計画も同社の継続的損失を建て直すには至らなかった。Nokiaは前四半期にアナリスト予測に届かず、経常損失も出したが、1年前よりはずっと小さかった。しかし、同社の端末売上は前期、前年同期いずれからも減少していた。

基本的にMicrosoftとNokiaの交際期間は長かったため、Microsoftにはこの結婚が両者いずれにも幸運をもたらさないであろうことを知る十分な時間があった。実際、ここ数年のNokiaの業績とモバイルプラットフォームとしてのWindows Phoneの実態を知る者にとっては、合併が検討されていたことも、それが破談になったことも、どちらも驚くに値しないだろう。

残るはMicrosoftがスマートフォンで次に何をするかだ。果たしてSurface方式に自社独自のプロジェクトを立ち上げて活生化させるのか、それともモバイルOSに火をつけてくれそうなNokia以外の誰かを見つけるのだろうか。

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(翻訳:Nob Takahashi)


消費者向け3DプリンタのMakerBotを工業用3DPの雄Stratasysが買収

今日(米国時間6/19)、本誌が前に報じたように、工業用3Dプリンタの大手Stratasysが、消費者向け3DプリンタのリーダーMakerBotを買収したと発表した。買収価額の4億300万ドルは、現在の株価に基づいてStratasysの株で支払われる。これにより、業務用3Dプリントのリーダーとデスクトップ3Dプリントの新進リーダーが結婚するわけだが、両社はプレスリリースで、これにより、あらゆる分野における3Dプリントの採用が加速される、と述べている。

買収の条件として、MakerBotの企業としての独立性は維持される。すなわち今回の買収は、いわゆる持ち株交換方式らしい。M社はS社の子会社として消費者/デスクトップ市場をターゲットとし、S社はこれまでと同じく業務用分野を対象とする。

MakerBotは2009年に創業され、今日まで22000台あまりの3Dプリンタを売った。そのうちの11000は、昨年9月発売の最新機種Replicator 2だ。今回の買収は、M社の上昇機運のさなかに行われたことになり、その経過はさぞかし順調だったものと思われる。

Stratasysは、本誌の読者にはなじみが薄いと思われるが、この前報じた買収交渉の記事を読んで、その名前を知った方もおられよう。われわれ一般人にとって無名とはいえ、同社は3Dプリンタの世界ではすでに有名企業である。同社の製品は、各種のプロトタイプやコンセプト、コンポーネント、部品、などなどを高精度実物大で3Dプリントし、それらを企業顧客が業務用〜商業目的で使用している。すでに公開企業であり、2012年にはObject Ltd.と合併して業容を拡大した。本社はミネアポリスとイスラエルのレホヴォトの両方にある。

これまでの動きを見ると、Stratasysには3Dプリントの世界を支配したいという意思があるようだ。このパズルにおいてMakerBotは、消費者向け製品という名の大きなピースだ。またMakerBotとしては、Stratasysの豊富な経験から学ぶものが大きいし、今後の新しい技術導入も可能だ。S社の技術力やマーケティング〜営業力から得るところも大きいだろう。

MakerBotは4年前の発足以来、ハードウェアとソフトウェアのアップデートを一貫して真摯に行っている。つい先週にも、最終プリント物の品質向上のために、ファームウェアと設計ソフトの更新を行った。消費者向け3Dプリンタのメーカーとしては、最近新製品のテストを行ったForm Labsをはじめとして、競合他社も多いが、その中でMakerBotはリーダーの位置につけており、また今回のStratasysとの合体で、成長のために吸収する栄養成分がぐんと増えるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


$100の腕時計が、飲み過ぎを知らせてくれる

日本の時計メーカー、Tokyoflashは、 長年奇妙な[時刻がわかりにくい]デザインで注目を集めてきたが、このたび初めて同社のKisaiウォッチに飲酒検知器を組み込み、持ち主が酔っぱらったかどうかわかるようにした。

下のビデオは、はっきり言って少々わざとらしい。同社は魅力的なスコットランド人男性を酔わせるために雇った。そして彼はその通りになる。次に彼は腕時計を試し、様々な機能を見せびらかす。この時計には、手と目の連携をテストする酔っぱらい検査ゲームと、本物の飲酒検知器がついている。おそらくこの測定値は裁判では効力を発しないだろうが、本人とその酔った友達にとっては十分正確だ。自分の時計が次々と人の手に渡り直接息を吹き込まれるという問題を考えると、飲み仲間のためにいくつか買っておく方がいいかもしれない。

画面右の表示には、血中アルコール濃度が10段階で表示される。グリーンのディスプレイで0.00‰と表示されれば、しらふを意味する。黄色く0.41~0.60‰と表示されれば、ホロ酔いである。赤く0.61‰以上と表示されれは、酔っぱらっていることを意味する

時計の価格は$99で、充電はUSB経由で行う。嬉しいことに文字盤は判読可能なので、近所の飲み屋で何時間かおきにビールの飲み比べに参加することもできる。


【日本語版注:Tokyoflashは日本での営業活動を中止し、twoOtwoが特約店となっている模様。この機種の日本での発売予定は未確認】

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(翻訳:Nob Takahashi)


GoogleのDart SDKとエディタがベータへ: パフォーマンス向上, コードサイズ縮小など

Googleが今日(米国時間6/19)、DartのSDKとエディタの最初のベータバージョンローンチした。Googleによると、今回のアップデートによりSDKが作りだすJavaScriptのコードは相当小さく、速く、そしてデベロッパにとってコードの展開が容易になった。エディタDart Editorでは、デベロッパがコードを書いていくときリアルタイムでその分析を行う分析エンジンが20%高速になり、ミスタイプがあるままコードを動かす可能性が少なくなった。

Dartは、JavaScriptへコンパイルできるしまた、Dart VMを内蔵するChromeの特定のバージョンでそのまま動かすこともできる。デベロッパの人気はいまいちだが、それでもGoogleはかなりの人数をDartプロジェクトに投じている。

Dart Editorでは、コードの補完機能がよりお利口になり、キャメルケースを理解するし、テンプレートのエディティングが終わったときに未使用のオプションパラメータを自動的に削除するなど、さまざまな機能強化が行われている。

[iEをisEmptyへ補完]

GoogleによるとDart VMはいくつかのベンチマークで40%速くなり、JavaScriptにコンパイル後のコードも前より20%速い。ChromeのDart VM対応ビルドDartiumにおいては、WebGLのパフォーマンスが大幅に良くなった。

GoogleはWebコンポーネントライブラリPolymerを使ったUIフレームワークをDartに導入したいらしいが、その現状はまだ“作業中”ということだ。

Dart SDKとエディタのリリースノートはここにある。

他のブラウザメーカーは、JavaScriptに関して、Dartというバスに相乗りする気配を見せていない。たとえばMozillaはRustとJavaScriptとasm.jsでパフォーマンスの向上を図る気のようだ。GoogleのChromeも、その一般向け安定版はDartをサポートしていない。ただしそれは、単純に、時間の問題と言えるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))