理研とHPCクラウドのRescale、「富岳」をクラウドプラットフォームとして利便性を拡大する研究で基本合意

理研とRescale、「富岳」をクラウドプラットフォームとして利便性を拡大する研究で基本合意

理化学研究所(理研)は12月27日、ハイブリッドHPC(高性能計算)クラウドプラットフォームを手がける「Rescale」(リスケール)と、スーパーコンピュータ−「富岳」のクラウド的な利用に向けた研究プロジェクト「Rescale ScaleX on Supercomputer Fugaku」の実施について基本合意を行ったことを発表した。

理研と富士通により共同開発され、2021年3月から共用を開始したスーパーコンピューター「富岳」は、「さらなる利用分野の拡大による成果創出の最大化」を目指しており、利用拡大・利便性の向上のためのクラウド的な利用サービス「富岳クラウドプラットフォーム」はそのひとつ。その「圧倒的な計算パワー」をより簡単に、より使いやすい形で利用できるようになるという。

理研では、「富岳クラウドプラットフォーム」の開発と運用を2020年度から試行的に実施しており、2021年1月には同プロジェクトの実施が決定。技術的連携の実現性を検討していたが、今回の合意により、本格運用に向けた有効性の検証に移行する。スーパーコンピューティングの運用ノウハウを擁する理研と、HPCクラウドのサービス技術を擁するRescaleが連携することで、「富岳」の新たな利用スタイルの提供を目指すとしている。