バルテックの全通話録音システム「MOT/PBX V4」がRevCommの音声解析AI採用、音声テキスト化が可能に

バルテックの全通話録音システム「MOT/PBX V4」がRevCommの音声解析AI採用、音声テキスト化が可能に

通信機器やソフトウェアの開発販売を行うバルテックは11月2日、MOT/PBXの全通話録音システム「MOT/PBX V3」に、RevComm(レブコム)の音声解析AI「MiiTel」(ミーテル)のAPIサービスを導入した「MOT/PBX V4」をリリースした。

MOT/PBXとは、ビジネスフォンに変わる次世代型ビジネスフォンとしてバルテックが提供している、法人向け電話サービス。スマートフォンやパソコンを内線化して、外線通話、FAX、チャットなどに対応できるようにするものだ。MOT/PBX V4は外線通話に対する全通話録音が可能な上、RevCommが提供する音声解析AI「MiiTel Speech API」を実装したことで音声テキスト化が行えるようになった。

MiiTel Speech APIの特徴は、録音された会話の音声ファイルをAIで自動的に解析し、会話内容の全文書き起こしに加え、話し方の速さ、抑揚、その他の特徴を可視化できること。電話営業や顧客対応がリアルタイムで解析されるため、オンライン商談の成約率の向上などにつなげられる。

保存された通話データには、通話開始時間、通話時間、相手先電話番号情報が含まれる。また、データはリスト管理され、検索画面で必要な音声を再生したり、削除やバックアップなども行える。通話のテキスト化は、これまでは録音を聞きながら後から文字起こしする必要があり、発言内容の確認などにも手間がかかったが、そこが丸ごと自動化され、時間が大幅に節約される。

バルテックでは、コールセンターなどでの顧客クレームの共有やリスク回避、秘書や電話担当スタッフの依頼事項に対する伝達の補い、エビデンスを残すことによるコンプライアンス遵守といった利点を挙げている。