Facebook Liveにリモート・インタビューや視聴者の待合室など重要な新機能追加へ

2016-06-24-facebook-live-broadcast

今日(米国時間6/22)からカリフォルニア州アナハイムで開催されるVidConカンファレンスで、 Facebookはライブのビデオ・ストリーミング・プラットフォームであるFacebook Liveに3つの大きな新機能を追加することを事前告知した。

これにより、別々の場所にいる2人が対話的にビデオをストリーミングする機能、ストリーミング・スケジュールの事前発表機能、それにオーディエンスが待機し、交流できるバーチャル待合室機能がもうすぐこのプラットフォームから利用できるようになる。また先ごろFacebookが買収したMSQRDのバーチャル・フェイス・マスクを着用してストリーミングする機能も追加される。

友達とリモート会話をストリーミング

最大のアップデートはやはり異なる場所にいる2人が会話するビデオが配信できるようになることだろう。これはネットワーク・テレビ局が多用しているリモート・インタビューのFacebook Live版と考えるとわかりやすい。

簡単にいえば、ビデオ・ストリーミングを実行するユーザーが友達をそこに「招待」する形だ。マーク・ザッカーバーグは先週のライブのQ&Aセッションで「ライブのビデオ・ストリーミングに友達やセレブをゲストとして呼べたらすてきだろう」と新機能の追加を示唆していた。

コンテンツの投稿者は新機能を利用してリモート・インタビューができるのはもちろん、友達とライブでデュエットを歌うなどさまざまなクリエーティブな利用法を考え出せる。この機能はこの夏、まず身元確認ずみページのユーザーに公開され、その後一般ユーザーも利用できるようになる。

待合室、ストリーミング・スケジュールの事前発表

Facebookはまたバーチャル待合室機能を発表した。ユーザーはこの待合室に入ってストリーミングの開始を待つことができる。同時に、配信側のクリエーターはストリーミングが開始される日時を事前に決定して周知できる。具体的にはFacebookがユーザーに通知を送るので、ユーザーは配信が始まるのを待つことができる。

この2つの新機能は私がこの記事で指摘したライブ・ストリーミングに付き物の問題を解決しそうだ。つまり、配信者はできるだけ多くの視聴者が集まるまで本番の配信を始めたくないが、最初から見始めた視聴者は配信が始まったものの、なかなか本番にならないので飽きて見るのを止めてしまうというジレンマだ。典型的な「ニワトリが先かタマゴが先か」という状況だが、ライブ配信ではこれまでもずっと問題となっていた。

Facebookが追加する機能により、視聴者は配信が始まる日時を事前に正確に知ることができるようになった。また配信がライブになるまでの時間を配信の視聴を希望する仲間といっしょに待合室で過ごすこともできる。

マスクを着用してライブ・ストリーミング

最後に、ちょっと愉快な新機能を紹介しておこう。Facebookでビデオを配信するクリエーターはMSQRD 〔マスカレード〕アプリを利用してライブで顔にマスクを貼り付けることができる。

MSQRDは、去る3月にFacebookが買収したビデオ・フィルター・アプリで、機能はSnapchatのレンズに似ている。ユーザーはライブ配信の最中でもさまざまなマスクを試してみることができるし、MSQRDが開発したエフェクトも利用できる。

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ライブでのビデオ・ストリーミングは配信側にかなりタフな精神力が必要だ。ユーザーは友達の興味を強くひきつけておけるようなコンテンツを常に持っているわけではない。MSQRD〔マスカレード〕製のおかしなマスクを着用して配信してよいということになれば、ビデオ・ストリーミングに挑戦してみようという勇気をもっと多くのユーザーが奮い起こすようになるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Netflix、インドで初のオリジナル連続ドラマを制作

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Netflixは、今年1月に100か国を超える新しい国々でサービスを開始して以来、新しい世界戦略を強調している。そのアプローチとは、単に世界中で利用可能にするだけではなく、国際的な視聴者のためにローカライズされた番組も含まれる。その流れで、初のオリジナル連続ドラマをインドで制作する計画が発表された

Netflixは、190か国に8100万人の有料会員を抱え、インドでは1月に利用可能になった。インドのユーザー数は明らかにされていない。Netflixの料金は同国内の競合サービスと比べて高価だが、人口が10億人を超えるインドに大きな商機があるのは明らかであるほか、世界中に1600万人いるとされる海外移民の存在も見過ごせない。

インドでの制作第一弾となるのが、Vikram Chandraがインドの犯罪地下組織を描いてベストセラーとなった2006年の小説「Sacred Games」の映像化だ。Netflixは、インド企業のPhantom Filmsと提携して現地で撮影を進めるとしている。配信日については未発表だが、米国の配信大手であるNetflixは、リリース後は世界中のNetflixユーザーが視聴可能であることを明らかにした。

「ここ数年、私はNetflixが革新的でジャンルの垣根を超えた番組によってテレビの世界を変えていくのを大きな驚きと喜びをもって見守ってきました」と、Chandra氏は言う。「私がこれまで思い描いてきた世界の色彩や活気や音楽が、Netflixが提供する広大なキャンバスの上に余さず描き出されることを確信しています」

Netflixの国際オリジナルシリーズ担当副社長のErik Barmackも「気鋭の制作会社Phantom Filmsと提携して、考えうる最高のインドおよび世界の映画制作陣とVikram Chandraの大ヒット小説を映像化できることをうれしく思っています」とコメントしている。


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(翻訳:Nakabayashi)