Shapemeasureは驚きのパワーツール、内装素材をレーザーで精密に計測、自動カット

建築作業では素材をすべて正確に同じ寸法にカットできれば理想的だが、そうはいかないのが普通だ。Shapemeasureは、この理想を実現するシステムだ。レーザーを利用するLidar(ライダー)ユニットによって素材の寸法、形状を極めて精密に計測する。データは自動カッティングユニットに送信され、素材をそのサイズにカットする。開発チームによればこのシステムは従来の作業を3倍から4倍スピードアップするという。

Lidarは自動運転車ほ周囲認識のために利用されているが、同社の創業者であるCEOBen Blumerよれば、Shapemeasure組み込みのユニットは近距離の精密な計測のためにカスタマイズされているという。

主たるターゲットは床、階段に加えて家具の化粧板の貼り込みなど。フローリング作業は米国だけでも年間220億ドルの市場だ。作業現場ごとに素材のカッティングの寸法、形状が異なり、わずかの誤差でも作業が不可能となるため、従来も内装や家具製作プロセスで大きなネックとなっていた。

ShapemeasureはLidarで必要な形状を取得し、ワイヤレスでカッティングマシンにデータを送る。素材の板は精密に同一寸法にカットされるためそのまま貼り込み、あるいは打ち付けることができ、仕上がりも美しいという。計測ユニットのヘッドは自由に動くようになっており、厚みを含めた3D情報を取得できる。

Blumerはカナダのブリティッシュコロンビア大学でエンジニアリングの修士を取得しており、ロボティクスに経験が深い。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook