ギフトガイド2019トップ10、手頃で便利な撮影アクセサリー編

TechCrunchの年末恒例企画、ギフトガイドにようこそ! 2019年も残りわずかとなったが、読者はクリスマスプレゼントのアイディアを探していたり、この際だから自分も何かいいものを買いたいと考えているかもしれない。われわれはトラベルビデオ撮影セキュリティなどのグッズを紹介してきたが、今回は写真撮影に関連するアクセサリをまとめてみた。ほとんどのアイテムは40ドル以下と手頃な価格だ。【国内で販売されている場合はそのリンクを選んだが、アメリカのサイトに直接注文もできる】

USB-Cハブ 5000円

最新のノートパソコンは接続ポートをUSB-Cだけに絞っているものが多い。 USB-Cは多機能、高速で裏表がないなどメリットも大きいが、これだけになってしまうといろいろ不便だ。特にフォトグラファーは困る。このVavaハブ (楽天市場)はフォトグラファーのほとんどあらゆるニーズに答えられるだろう。レガシー・デバイス用のUSBポート、HDMIポート、SDカードリーダー、ヘッドフォンジャックが接続できる。写真は60ドルのモデルだが、もっと大型のモデルも小型のモデルもある。必要に応じてEthernetポート、microSDカードリーダーつきが選べる。一山いくらでワゴンに乗っている安物や避けたほうがよい。大切な情報であれば大切に扱うべきだ。

ハンドストラップ 1000円-4000円

カメラには必ず首にかけるネックストラップが同梱されている。しかしいつもこれが最適のストラップとは限らない。ハンドストラップは便利な小道具だ。小型高性能のミラーレスだったらGordyのようなハイエンドのハンドストラップ()を使うのはいい考えだ。大型レンズを装着したペンタプリズムの一眼だったら Peak DesignのClutchなら安心だ。ほとんどモデルに適合する。カメラメーカーはそれぞれ自社製品向けのアクセサリを作っているが、Peak Designの製品には独自の改良を加えたプロダクトがたくさんある。

SDカード、ケース 3000円-4000円

写真を写す人間にとってSDカードはあり過ぎて困るということはない。カードケースも同様だ。ケースならPelicanは絶対のブランドだ。小さなプラケースに30ドルは高いと思うかもしれないが、クラムシェルの内側にカードがぴたりと収まるフォームラバーのインナーが貼られている。SD自体は現在、32GBがトレンドだ。Sandisk、Kingstonなど信頼のおけるメーカーの製品を選ぶことが大切だ。あmたClass 10以上の規格であることを確認すること。これ未満のカードは転送速度が遅く

Adobeフォトプラン1年分 1万1760円

実はこれはちょっと難題だ。LightroomとPhotoshopは素晴らしいソフトで、多数のフォトグラファーがすでに利用している。サブスクリプションをギフトにできたら理想的だが、Adobeにはそのオプションがない。いろいろ調べてみたがついに発見できなかった。
読者は何かうまい方法を考えつくだろうか? Adobeさん、これを読んでいるなら「ギフト」のオプションを作ってください。

マイクロファイバー・ティシュー 1000円

これも始終使うし、たくさんあっても困らないものの一つだ。フォトグラファーは一日に何度となレンズを清掃しなければならない。ブロワーで空気を吹き付ける派もいれば使い捨てティシュー派もいるがそれぞれ一長一短だ。どちらにせよ、ガラス清掃用のマイクロファイバーは喜ばれるはずだ。カメラのレンズだけでなくスマートフォンやラップトップの画面を拭くにもぴったりだ。多数のプロダクトが売られているが、どれを選んでも品質はあまり変わらない。たいてい10枚入りのパックになっている。

カメラバッグ 1万円-4万円

waxed messengers 28

何十万円もするレンズを買いながら安物のくたびれたリュックに入れて持ちあるいているフォトグラファーが多いのには驚いてしまう。優秀なカメラバッグは高価な機器を安全に保護するだけでなく、整理も楽で必要なものを即座に取り出せる。言うまでもなく装着感も良い。そうしたバッグは多数販売されている。選択にはわれわれのBag Week記事を参考にするといいだろう。私自身はクラシックが好みなら蝋引きキャンバスとレザーのOnaのビンテージバッグ、現代的なのがよければ合成素材のPeak Designの製品が気に入っている。

ソフト・シャッターボタン 25ドル

ソフト・シャッターボタンといのはニッチなプロダクトだが非常に便利だ。特にプレゼントする相手が富士フイルムのレンジファインダー風デザインのカメラやライカを使っている場合、特に喜ばれるだろう。しかも安い。上の写真はMatch Technical Boop-O富士フイルムのX-T3に取り付けたところだ。本体価格25ドルで世界に発送してくれる。優れたカメラだが、このソフトシャッターボタンを取り付けるととっさに押しやすくなり、エルゴノミクスが大きく向上する。XT-3のシャッターボタンにはネジ穴があるので簡単に取り付けできる。X100シリーズ、X-Tシリーズも同様だ。ネジ穴のないタイプのカメラ用の接着式も用意されている。

ポータブル照明 70ドル-500ドル

写真撮影に使う照明といえばカメラに取り付けるフラッシュを思い浮かべる読者がほとんどだろうが、最近のスマート照明アクセサリの進歩はすごい。そのうちの2つほど紹介する。Lume Cubeシリーズ(上の写真左端がLume Cube Air )、Profoto C1、C1+(右側の2つ)だ。それぞれ用途はやや異なるが、写真を大きく改善してくれるはずだ。専用カメラだけでなくスマートフォンでの撮影にも好適なツールだ。Profotoはその名のとおり、プロやハイアマをターゲットにしており価格は高めだが、スタジオ照明に近いクオリティの照明をポケットに入れて持ち歩ける。小型軽量で価格も手頃なLume Cubeはアクションカムやドローン撮影に向いている。

Gnarbox ?

Gnarbox 2.0 6

これはポータブルなSSDバックアップ・デバイスで、先月TechCrunchで詳しく紹介した。本格的なプロダクトなので気軽にギフトにはしにくいが、フォトグラファーが家族や恋人など本当に親しい相手ならうってつけだ。クリエイティブな作業に必須であるだけでなく、相手がすでに1台持っていたとしても「あればあるほどよい」デバイスだ。特に撮影したファイルの量が大きくなりがちなビデオグラファーには必須のアイテムだろう。Gnarboxは出先の撮影現場でバックアップとファイル管理が可能だ。バックアップによって信頼性を高めるだけでなく、長時間の撮影が可能になる。最新の2.0はSSD版で以前のHDD版より高速で衝撃にも強い。【Aamazonの輸入品は2.0
1TBが15万から20万円以上と大きな開きがある。アメリカのGnarboxサイトの価格は900ドル+送料+税】

ミニ三脚 2200 – 3800円

ミニ三脚はスマートフォンのカジュアル・ユーザーからデジタル一眼の本格的なフォトグラファーまで、誰にとっても役立つツールだ。サイズ、価格はさまざまだが、私はManfrotto を推薦する。ミニ三脚はPIXIシリーズだが、これ自体バラエティーが大きい。しかしほとんどのユーザーには入門版のPIXI Miniで十分だろう。これがあれば旅先で背面のLED照明を点灯しメインカメラでセルフィーが撮れるので旅の記憶がすばらしく鮮明になる。少し高価になるが、PIXI EVOは三脚を伸ばすことができるので使い方のバリエーションが広がる。

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滑川海彦@Facebook

ギフトガイド:年末年始に家族で楽しめるボードゲーム16選

TechCrunchの2018年ホリデーギフトガイドです! 年末のギフトのアイデアがもっと欲しい方は、こちらのGift Guide Hubをご覧ください。

ああ、クリスマスのボードゲーム。暖炉ではぜる火の音。エッグノッグを飲みながら、青は赤のマスの手前にいただの、そうじゃないだのと言い合う。

ボードゲームをクリスマスプレゼントにするというのはどうだろう? 新しいゲームを贈ってみんなで遊ぼう。そこで今回は、我々が最近ハマってきたボードゲームの中から、家族みんなで年末年始の休暇中に楽しめるものを紹介しようと思う。簡単なものからめちゃくちゃ複雑なものまで、いろいろある。新しいものもあれば、古いものもあるが、どれも最高のゲームだ。

街コロ

特別な建物やアトラクションを使って街を建設するという、最高にかわいいカードゲーム。街に発電所やそば屋や遊園地を建設するか? あるいは、テレビ局やパン屋や市役所を充実させるか? ちょっと変わった『シムシティー』のカードゲーム版といったところだ。

 

 

 

キング・オブ・トーキョー

今日はどんな怪獣になりたい? 巨大なトカゲ? ロボット? エイリアン? 「キング・オブ・トーキョー」では、巨大な怪獣になって日本の首都を占領する。トゲトゲの尻尾や牙を使い、賢く立ち回って敵を排除するのだ。子どもに最適。カードゲームとボードゲームの楽しさを同時に味わえる。

 

 

コードネーム

コードネーム」は、これまでとはまったく毛色の異なるチームプレイを楽しむゲームだ。ひとつの言葉が書かれたカードを並べる。プレイヤーは2人1組で、もうひとつのチームと対決する。チームの1人はヒントを出し、もう1人はヒントから答を推測する。1回のターンでできるだけ多くのカードが取れるように、ヒントを出す側はうまい言葉を伝える。ただし、1回のターンに言えるヒントは一言だけ。しかも、中には、一発で敗北する暗殺者カードが潜んでいる。複数のカードに共通するひとつの言葉をヒントとして出すのだが、パートナーが敵のカードや暗殺者カードに手を出さないよう気を配らなければならない。推測する側が混乱してしまっては、ゲームは負ける。「コードネーム」にはさまざまなバージョンがあり、小さい子どもも参加できるディズニー版もある(こちらは英語版のみ)。

Anomia

カードを引くと、なんの関連性もないような絵が描かれている。靴のひも、占領、ポップスターといった具合だ。テーブルに置かれた他のプレイヤーのいちばん上のカードを見て、自分のカードにそれとマッチするものがあるかを探す。あればレースの始まりだ。最初にそのカテゴリーに一致するものを言い当てられたら、そのターンは勝ちとなる。単純に思えるだろうが、頭なフル回転するし、大笑いして体はよじれる。(日本語版なし)

 

 

ボーナンザ

ドイツ生まれの、豆を栽培するゲーム(豆には珍しい品種やいろいろなものがある)。順番にプレイしてゆく。各プレイヤーには限られた数の畑があり、そこに豆を植えて、収穫してお金に換える。新しい豆(カード)を引いたら、その豆を植えなければならない。そのためには、テーブルの上の畑にすでに植えられている豆を収穫する必要も出てくる。そこで、できるだけゲームを有利に進めるために、他のプレイヤーとの交渉が始まる。それがこのゲームのもっとも面白いところだ。いちばん多くのお金を稼いだ人が勝つ。値段交渉や取り引き(それに愉快な豆の絵)が好きな人には、うってつけのゲームだ。

ワルタークラウル 森の影ゲーム

以前にもTechCrunchで紹介したことがあるが、ドイツのオリジナル版は最高だ。ゲームは単純。部屋の電気を消して、木の影に小さなエルフを隠す。プレイヤーは小さなロウソクをボードの森の中で動かし、エルフを捕まえる。すべてのエルフを捕まえたら、またはすべてのエルフをひとつの場所に追い詰めたら勝ちとなる。なんと言っても、ロウソクの火がいい感じ。

ワイナリーの四季

ボードゲームはワインを飲みながら楽しむもの、と考えれば、「ワイナリーの四季」はまさに飲む人のゲームだ。家族とともにトスカーナで小さなワイナリーを経営するという内容。ブドウを育て、ワインを仕込み、お客さんを呼んで、ビジネスを成長させる。美しい舞台設定の開発ゲームだ。

 

秘密のヒトラー

秘密のヒトラー」は、ファシズムの台頭をテーマにしたゲーム。お気楽な内容ではないが、政治体制の脆さや、平和な世界が一夜にしてファシストに支配されるようになる現実を教えてくれる。狼男やマフィアを題材にしたゲームの形式を踏まえ、1人のプレイヤーが秘密のヒトラーとなり、残りのプレイヤーが秘密のナチスとなる。ヒトラーは、自分の正体を他のプレイヤーに明かさずに、協力して政府をファッショ化する。思考ゲームが好きな方にお勧め。

Spaceteam

「Spaceteam」は協力的なゲームだ。勝つのも負けるのもみんな一緒。だからと言って、和気あいあいのゲームというわけではない。叫びたくなることもある。

このゲームでは、ポンコツの宇宙船をみんなで修理しながら旅をする。プレイヤー全員には、いくつかの目標が与えられるが、プレイヤーごとの個別の目標もある。さらに、みんなが適切な道具を持っているわけではない。他のプレイヤーから必要な道具を集めれば、目標が達成される。だが、他にもその道具を必要とする人間がいる。タイマーはカウントダウンを進める。生き残るためには、すべてを同時信仰させなければならない。死にもの狂いで、バカバカしくて、「だれかー、遠心分離ゴミ処理機をオレに渡してくれー! もう15回も頼んでるんだぞ! あ、待って、ここにあったわ」みたいな。

(日本語版なし。スマートフォンやタブレットで遊べる日本語対応アプリがあります)

カルカソンヌ

カルカソンヌ」は私が大好きなゲームだ。絵が美しいので、子どもも参加できる都市開発ゲーム。何時間でもハマってしまう。「ビッグボックス」版には、すべての拡張キットが含まれている。最高にお勧めのゲームだ。

 

トワイライト・ストラグル

ソビエト連邦とアメリカ合衆国が世界の支配権を争うという、非常にヘビーなゲーム。冷戦のシミュレーションだ。タイトルがいかしていて、わくわくする。一見の価値あり。

サイズ – 大鎌戦役

もうひとつの現実世界をカードとミニチュアで再現する壮大なゲーム。荒廃した世界の農民となって、軍隊を立て直し、奪われた土地を取り戻して、発展させるという内容だ。プレイ時間は115分とかなり長いが、大変な高評価を受けている。

 

 

Gnomes at Night

Gnomes at Night」は、ちょっとひねりが利いた子ども向けの協力型ゲーム。プレイヤーの1人は迷路が見えるが、もう1人には見えない。互いに力を合せて迷路を進み、宝を獲得するという、ネットゲームでは味わえないコミュニケーションを大切にしたゲームだ。

 

 

 

 

Risk Legacy

Risk Legacy」は、複雑なゲーム「Risk」さらに複雑にしたバージョン。プレイするごとにボードとピースが変わるため、ゲームをどんどん長くすることができ、何度でも楽しめる。オリジナルの「Risk」もいまだに人気が高いが、これはその軍事ゲームの強力な拡張版だ。(日本語版なし)

ラストナイト・オン・アース

ラストナイト・オン・アース」は、いろいろなシナリオが楽しめるボードゲーム。プレヤーは、人間になるかゾンビになるかを選べる。人間チームは、ゲーム開始前にヒーローカードを1枚引く。そしてボード上を動き回り、課題を解決する。たとえば、屋敷を守ったり、ある場所から脱出したりといった具合だ。それをゾンビが邪魔をする。最良の武器を選んで、彼らを退治するのだ。

 

 

 

Gloomhaven

ボードゲームを真剣に愛している友人や家族には「Gloomhaven」をぜひ贈って欲しい。これまで紹介した中では、いちばん本気のゲームだ(価格も2万5000円以上と高価だ)が、今年もっとも高い人気を集めたゲームでもある。それには理由がある。すぐにプレイできるダンジョン、数千枚のカード、数十種類の職業、百種類近いシナリオが含まれているからだ。これを始めるためには、決まった仲間で定期的にプレイする機会を設けたいと思うかも知れない。もしそれが実現すれば、最高に楽しい。(日本語版なし

Hero Realms

Hero Realms」は、トレーディングカードゲーム(「マジック:ザ・ギャザリング」と同類)だが、内容はまったく違う。強いデッキを作るためにカードを買い足すのが嫌だという人には、これが最適だ。すべては箱の中に揃っている。各プレイヤーは少量の手持ちカードでスタートし、中央のパイルからカードを引いてデッキを組み立てていく。あとは、効果カードの組み合わせて敵と対決し、彼らのヒーローを打ち負かす。(日本語版なし)

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(翻訳:金井哲夫)

バレットジャーナルを始めたい人のためのギフトガイド

TechCrunchの2018年ホリデーギフトガイドです! 年末のギフトのアイデアがもっと欲しい方は、こちらのGift Guide Hubもご覧ください。

デジタル・プロダクトデザイナーのRyder Carrollが編み出した、自分の予定を箇条書きで整理する「バレットジャーナル」方式が、じわじわと流行し始めたのが5年前。その後、それはムーブメントとなり、自分の時間をノートとペンで管理したい人たちの手本となった。

このシステムは柔軟性が高いため、いろいろと応用が利く。時間管理、学校のノート取り、精神状態の記録、食事の計画、プロジェクトの管理、スクラップブックなどなど。Carrollの提案は必要最低限のもので、リストと記号で構成される非常にシンプルなものだが、手書き文字や装飾に凝ったり、やることリストとその目標の「トラッカー」をイラスト化するなどして、バレットジャーナルを華麗なアートに変身させた人たちもいる。

Carrollの新著『The Bullet Journal Method』の中で、彼は「スケジュール帳、日記、ノート、やることリスト、スケッチブックをかけ合わせたもの」が生まれつつあると説明している。バレットジャーナルはまた、注意欠陥障害に悩む人の対処法にもなっている。バレットジャーナルの効果は、手で書くという作業によるところが大きい。手で書くことによって、タイピングでは動かない脳の箇所が動くようになり、情報を保持する能力が助けられるという研究結果もある。Carrollも書いているように、それは「型にとらわれないソリューションや洞察力を生む新しいネットワークを形成する」

近くにバレットジャーナルを始めたいと考えている人がいたら、この年末は彼らの背中を押してやる絶好の機会だ。バレットジャーナルのベテランも、新しいペンや文具をもらって損はない。今回は、デジタル・バレットジャーナルを好む人のためのギフトも紹介しよう。

バレットジャーナル入門の決定版

当然のことながら、インターネットでは、すでにバレットジャーナルのやり方に関する情報が大量に見られる。Carrollのサイトには、オリジナルのチュートリアルもある。しかし、ベテランのバレットジャーナル愛好家であっても、Ryder Carrollの新著『The Bullet Journal Method: Track the Past, Order the Present, Design the Future』(バレットジャーナル・メソッド:過去を記録し、現在を整理し、未来をデザインする)から学べることは多い。

この本にはバレットジャーナルの基本も解説されているが、バレットジャーナルを始めたい人たちに、苦手なものを克服したり、人生の大きな目標を達成するための意欲を与えてくれる。Carrollの文章はとても奥深い。バレットジャーナルが、より計画的で意義深い人生を送るための案内役になると主張する章などは、並の実用書の数段上を行っている。ハードカバー版(Amazonで2742円)は非常に美しい仕上げで、ギフトに最適だ。

お勧めのノート

バレットジャーナルを行っている人の多くは、罫線入りよりも、点のグリッドが入ったノートを好むようだ。そのほうが内容が整理しやすく、融通が利くからだ。新しいイギリスのブランドScribbles That Matterのノート(上の写真:17.99ポンド)は、100gsmの紙を使用しているため、幅広いペンやマーカーや、水彩絵具にまで対応することから、バレットジャーナル愛好家の間で人気が高い。ハードカバーのMoleskine(3132円)と、Leuchtturm1917Amazonで2160円)も、紙の耐久性が高いことからバレットジャーナルによく使われている。実際、Leuchtturm1917にはバレットジャーナル用(Amazonで3780円)もある。ガイド付きで、栞が3つ、ラベリング用のステッカーも含まれている。

バレットジャーナルには、「コレクション」や、特別な計画や目標のための個人セクションもある。コレクションは長大になる可能性があるので、旅行者用のノートを好む人もいる。柔軟なカバーに薄手のノートをいくつも挟める形になったものだ。中のノートは交換できるので、カスタマイズが容易だ。もっともよく知られているのは、日本の文具メーカー、ミドリが開発した革のカバーのものだ。(Baum-Kuchenでスターターキットが6537円から)。革製でないものにはCadena(3533円より)がEtsyで手に入る。

筆記具

MoleskinesやLeuchtturm1917などに使われている上質な紙との相性が大変によいということで、バレットジャーナルでは万年筆を愛用する人が多い。LAMY Safari(インターネットではもっとも充実した万年筆専門店Goulet Pensにて30ドルより)ラミー日本輸入総代理店DKSHジャパンのサイトで4000円>は、人間工学に基づいたグリップと色のバリエーションの豊富さから、入門者用の万年筆として人気が高い。また、パイロットVanishing Point(148ドルより:日本名はキャップレス)は、ペン先が引っ込む形になっている。万年筆の書き心地と、ノック式ペンの利便性の両方が欲しい人には理想的だ。

パイロットLAMYも(その他の万年筆メーカーも)、インクカートリッジを用意しているが、もっと華やかなものが欲しいという人には、パイロットのIroshizukuインクAmazonで3本セット2050円)がある。ユニークな色、滑らかさ、すぐに乾くといった点がよく知られている。

プレゼントの相手がよくスケッチをする人なら、いろいろな太さが入っているサクラのピグマ ミクロン8本セット(Amazonで3980円より)はどうだろう。長時間書き続ける人にはジェルインクのペンが適している。水性のジェルに顔料が含まれているため、ペン先を滑らかに走らせることができ、手が疲れにくい。ユニボール シグノUM-151は、ゲルインクを使用した大人気のボールペンで、色も豊富に揃っている。オンラインショップのJetPensでは、現在、新色12本セットが34ドルで販売されている。

ラインマーカーは、バレットジャーナルでも項目の整理などで活躍するが、あの蛍光色が好みではないという人には、ゼブラのマイルドライナーをお勧めする(15本セットで18ドル)。マイルドライナーは、その名前が示すとおり、やさしい色で目立たせてくれる<Amazonでは10色セットで883円>。

その他の文具

バレットジャーナルでは、システムのカスタマイズも楽しみのひとつだ。プレゼントの相手が文具ファンなら、ZenPop和風文具パックの登録という手もある。登録料は1カ月30ドルから。アーティストには、Artsnacksの毎月4つから5つの画材を送ってくれるパックがある(アメリカ国内では登録料は1カ月24ドルより。国際版は34ドルより)。

写真用品

バレットジャーナルを、個人のアルバムやプロジェクトの計画帳にする人も少なくない。富士フイルムのチェキInstaxは、簡単に写真が貼り付けられるので便利だ。とくにmini 70(Amazonで1万2790円より)は、重さがたったの280グラム強。スマートフォンで写真を撮るがインスタントフィルムの画質が好きだという人には、フォトプリンターInstax SHARE SP-3(Amazonで1万7310円)がお勧め。専用フィルムセット(Amazonで30枚セット3045円)に写真を印刷できる。

その他には、HPのSprocket(HPで1万4800円)がある。これは、HPの背面シール式専用フォト用紙に写真を印刷できるというもの(20枚入り990円)。コンパクトなフォトプリンターでもっとも人気が高いのは、キヤノンのSelphy CP1300(Amazonで1万2800円)だ。

デジタル派のバレットジャーナル

プレゼントを贈る相手が紙と鉛筆という感じではない場合は、GoodNotes(App Storeで960円)はどうだろう。デジタル・バレットジャーナルのためのアプリだ。手書きの感覚をじつにうまく再現している(手書き文字検索機能もとても便利だ)。このアプリでは、ユーザーが作ったバレットジャーナルのスプレッドシートやテンプレートの売買もできる。デジタル・バレットジャーナルを使っている人には、スタイラスペンをプレゼントするという手もある。iOSユーザーにはApple Pencil(Appleで1万080円:第2世代は1万4800円)。AndroidファンならAdonit Droid(Adonitで24.99ドル)だ。

文具の整理グッズ

バレットジャーナルをやっていると、ノートやペンや、その他の文具を整理する方法に困ることがある。VitraのToolbox(Vitraで70ドル)は、机の上のキャディーさんだ。色は11色から選ぶことができ、持ち運びにも便利で、無骨な整理用具にお別れできる。Lihit Lab Teffa Bag in Bag(Lihitで1300円)は、A5版のノートが入り、筆記具やコインなど、カバンの底で行方不明になりそうな細かいものを整理できる。日本の文具メーカー、レイメイ藤井のトップライナー(レイメイストアで1188円)は、軽くて、小学校で使っていた筆箱の大人版といった感じだ。

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(翻訳:金井哲夫)