Facebookがプロフィール画像の他者による悪用を防ぐ機能をテスト中

Facebookは、ユーザーが安心できるように、プロフィール写真が他の人びとによって、どのように利用したりアクセスできたりするのかに関する、新しい機能を導入しようとしている。

ソーシャルネットワークは本日(米国時間6月21日)、パイロットプログラムをインドで開始することを発表した。このプログラムは、他人が自分のプロフィール写真にアクセスすることを気にするユーザーたちを保護するように、デザインされたものだ。この新しい「フォトガード」機能には、次のような安全対策が含まれている:

  • 他のユーザーがプロフィールの写真をダウンロードしたり、他のユーザーと共有したりするのを防ぐ
  • 他のユーザーがプロフィール写真に他者をタグ付けするのを防ぐ
  • 他のユーザーがプロフィール写真のスクリーンショットを撮るのを防ぐ — これは当初はAndroidアプリのみ

有効にすると、保護状態がユーザーのプロフィール写真の周りの青い枠線と小さな盾のアイコンで視覚的にわかるようになる。同社はインドのイラストレーターと提携し、この安全コントロールオプションを、魅力的なデザインでより良いものにした。

この新機能は、同社がインドで実施した調査に基いて推進されている。Facebookは、あるブログ投稿で「自分の写真に何が起こるかを心配しているので、インターネット上のどこにも、自分の顔を含むプロフィール写真を共有しないことを選択する女性もいる」と説明した。

Facebookは、このソリューションがこうしたことに対する何らかの助けになるかもしれないと考えており、さらに初期のテストによれば、保護状態が有効になっている場合、写真のコピーを試みる確率は75%減少したと言っている。

この機能は当初インドで展開されるが、Facebookは他の国々にも「すぐに」拡大したいと述べている。

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(翻訳:Sako)

Facebookがプロフィール写真用にオリジナルフレームが作れるツールをリリース

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Snapchatはカメラを中心に、写真や動画によるソーシャルなやりとりを全面に押し出している。FacebookはSnapchatに対抗するため、ユーザーが写真や動画をカスタマイズするための新機能をいくつかリリースした。本日Facebookは、Facebook Pageのオーナーを含め、ユーザーがプロフィール写真に適用できるオリジナルフレームを作成するための新ツールを発表した。他にもテストマーケット地域のみでだが、写真や動画用のエフェクトやフレーム機能を「アプリ内カメラ」で提供する。

Camera Effects Platform(カメラエフェクトプラットフォーム)の解放で、誰でもFacebookのプロフィール写真用のフレームを作成できるようになる。

シンプルなオンラインツールを使うのに、技術的なスキルは必要ない。必要なのはグラフィックデザインのセンスだけだ。誰でもフレームを作って、承認申請することができる。承認後は他のFacebookユーザーもそのフレームを利用することができるようになる。フレームでチームや団体、企業、イベントなど宣伝したいことを載せることができる。

フレームを作るには、まずお気に入りのソフトウェアプログラムでデザインを作成し、各要素の背景を透過した上でPNGファイルに書き出す。フレームをFacebookにアップロードして、プレビュー画面でサイズを調整し、その他の詳細を埋める。最後にフレームの承認申請をするという流れだ。

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フレームは、Facebookのポリシーと規約に準拠している必要がある。承認プロセスがあるため、攻撃的な内容や違法な内容のフレームを投稿することはできない。また、承認されたと後でも、違反が判明した場合、Facebookにはフレームを取り下げる権限がある。

カメラエフェクトプラットフォームが最初にローンチするのはアメリカでない。このツールはコロンビア、メキシコ、台湾、イギリス、アイルランドのユーザーにまず解放する。Facebookは、これらのマーケットを選んだ理由について、プロフィールフレームが最も利用されているマーケットだからとTechCrunchに説明した。

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現在あるフレームの多くはスポーツ関連のものだ。アメリカではNFL、NHL、 大学のスポーツチームなどのスポーツに関連したフレームは人気があるが、それを除くと他の市場よりフレームの勢いはないようだ。フレームをパーソナライズしたり、スポーツや大きなイベント以外でも使えるようになるなら、この流れは変わるかもしれない。

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アイルランドがローンチグループに選ばれたのは、この地域がFacebookの新しいアプリ内カメラのテストマーケットでもあるからだ。

この秋にローンチしたアプリ内カメラは、端的に言えばSnapchatのクローンだ。アニメーションのセルフィーマスク、画面に覆いかぶさるグラフィック、Prisma風アートフィルター、ジオフィルター、被写体の動きに合わせて動くフィルターなどがある。

このカメラにアクセスできる市場は今のところアイルランドだけだが、五輪開催中にはカナダとブラジルでも短期的に検証を行っていた。

カメラエフェクトプラットフォームも利用できるようになったことで、アイルランドのユーザーはフレームの利用率などが分かる機能などにもアクセスすることができる。

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他のマーケットでもフレームはニュースフィードに流れるが、アイルランドのユーザーはアプリ内カメラで使えるフレームも作ることができる。

住宅街や都市、ランドマークといった特定の地域だけに現れる「位置フレーム」を作ることも可能だ。これは写真や動画で利用することができ、アプリ内カメラでシェアできる。

このジオフィルター付きのフレームは、その場所に行った時だけカメラに登場する仕掛けだ。例えば、レストランといったプライベートな場所やビジネスを訪れ、写真を撮ろうとした時にだけ現れ、そのレストランオーナーが作成したフレームを写真に付けることができる。他のロケーションフレームに関しては、その場所を訪れたフレーム作成者の友人しか見ることはできない。

もちろんSnapchatでも、すでにジオフィルター付きのフレームを作成できる機能を提供している。Facebookが同じ機能を作るのは時間の問題だった。TechCrunchのライターJosh Constineが以前言及したように、Facebookは最終的に自社のカメラエフェクトプラットフォームが必要となる。ユーザーの求めるフィルターやレンズをFacebookがすべて作ることはできないからだ。

Facebookは世界中でこれらの機能を展開する前に、この他の部分でもアプリ内カメラの改善を行っているところだという。

将来的にはこのカメラエフェクトプラットフォームをアメリカや他の地域で利用できるようにする予定だが、グローバルでのローンチがいつになるかについては現段階では約束できないとFacebookはいう。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website