ダイソンの顔に装着する空気清浄機

空気。私は好きだし、あなたも好きだ。私たちはみんな、1日中その中を歩き回り、肺や血液をその物質で満たしている。飽きることはない。しかし、あなたも私も、ペットのチンチラも、みんなが必要としている、美しくすばらしい命を支える空気が、ときに悪くなることもある。その通り。私たちが頼る空気には、時に悪いもの、微小なものが混ざるのだ。あなたの鼻の中に飛んできて、柔らかくて無防備な内部を大混乱させることが大好きな何かが。

この2年間で、ここ米国では空気清浄機が2020年の57%増をはじめとして販売台数を大きく伸ばしている。パンデミックにカリフォルニアの山火事などの現象が重なり、多くの人が家庭やオフィスにフィルターを設置するようになった。そうする間にも、Dyson(ダイソン)のエンジニアたちは、ある重要な問いを自問自答していた。もし、顔に清浄機を取り付ける方法を見つけたらどうだろう?マスク着用が日常になった世の中では、もしかしたら突拍子もない問いではないかもしれない。

おそらく。

画像クレジット:Dyson

Dyson Zone(ダイソン・ゾーン)は野心作だ。ダイソンでおなじみの製品デザインを多く取り入れながら、はっきりと目立つ、顔に装着するタイプであることが大きな特徴だ。より正確にいえば、ヘッドフォンに括り付けるかたちで口の前に置かれるもののようだ。正直にいえば、基本的なフォルムはアメフトのヘルメットに一番似ている。

同社によれば6年間で500回の試作を経て、最終的な製品が生まれたのだという。Dysonはいう。

当初はシュノーケルのような清浄空気用マウスピースと、モーターや内部機構を収納するバックパックの組み合わせでしたが、6年間の開発期間を経て、空気清浄型ヘッドフォンDyson Zoneは劇的な進化を遂げました。500回を超える試作の結果、当初はうなじの位置にあった1つのモーターが、イヤーカップに1つずつ、計2つのコンプレッサーとなり、シュノーケルのマウスピースは、顔全体に接触せずにクリーンな空気を送り出す、効果的で非接触型のバイザーに進化して、まったく新しいクリーンエアの供給機構を実現しました。

画像クレジット:Dyson

取り外し可能なバイザーは、顔に直接触れることなく、ユーザーの口と鼻に向けて一対のフィルターされた気流を吹き付ける。アレルゲンや汚染物質などの微粒子をろ過するように設計されている。Dysonは、Zoneが新型コロナウイルスのような病原体を除去する能力があるかどうかについては特に触れていない。その代わり、本製品にはさらに、フェイスカバーを装着するためのアタッチメントが付属している。ヘッドフォンは3種類のノイズキャンセリングモードを搭載し、フロントピースには4種類の空気清浄機能が搭載されている。

正確な価格と発売時期は未定だが、いったいこれをいくらで売るつもりなのかを知りたい私にとっては残念なことだ。ざっくりと、この秋のある時期に一部の市場で発売される予定だということは決まっている。さらなる詳細については、今後数カ月以内にお知らせする。

画像クレジット:Dyson

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:sako)

周囲の音を取り込む大きな穴があるソニーの新型イヤフォン「LinkBuds」、Nianticと協業しARゲームも盛り上げる

Sony(ソニー)は最高のヘッドフォンを作っている。WF-1000XM5もWH-1000XM4もすばらしい。特に後者は、ノイズキャンセリング機能が優れている。アップデートは遅いが、すでにFCCのリストに載ってるという噂もある。どんなに遅くても今だにすばらしいし、すでに1年半もの間、毎日、私の生活を破壊する建設工事の騒音から身を守っている。

同社の最新モデルは、ある意味でそれと正反対のものとなる。Sonyにしては珍しく覚えやすい名前のLinkBudsには、多くの音を通すための大きな穴がある。その中央にあるダイヤフラムに穴が開いており、周囲の音を取り込むことができる。それは、環境を意識して設計された初期のヘッドフォンに通じるものだ。

画像クレジット:Sony

ヘッドフォンもまた誰にでも合う製品はないし、本製品についてもそういえる。ノイズの除去が最優先の人には向いていない。しかし、デバイス上の音とリアルな世界の環境音を結びつけるアプリケーションである拡張現実(AR)にはうってつけのモデルだ。

これはハードウェア企業がここ数年追究しているテーマでもある。たとえばApple(アップル)には、空間オーディオ機能がある。もちろんSonyには何年も前から360 Reality Audioがあり、それを新しい設計のハードウェアと組み合わせて、ARへの関心の高まりに乗じた魅力的な何かを提供できるという夢がある。そのためにSonyは、Microsoft(マイクロソフト)やゲームを開発しているNianticと協業している。

NianticのArchit Bhargava(アーキット・バルガヴァ)氏は、プレスリリースで次のように述べている。「IngressやポケモンGO、ピクミン ブルームといった私たちのプロダクトは、拡張現実とリアルの世界のゲームプレイを利用して、楽しさと驚きを喚起するものです。音は、どんなエンターテインメントでも、特にユーザーが外の世界を探検するタイプのゲームでは重要なものです。そのため私たちは、LinkBudsの発売を機にSonyとの協業で、私たちのコミュニティにリアルな世界の没入的なオーディオを提供できることにとてもエキサイトしています」。

画像クレジット:Sony

ARの普及カーブはまだ初期の位置にあり、専用ヘッドフォンがそんなにたくさん売れるとは思えないが、今なら(外部音による)位置認識がメインのセールスポイントになるだろう。しかも、開放的なデザインは耳に装着しやすく、重さはわずか4gだ。それはWF-1000XM5の7.3gよりもかなり軽量で、AirPods Proより1.5gも軽い。

もう1つ興味深いのは、イヤフォン本体ではなく、耳をタップする「Wide Area Tap」というシンプルな機能だ。巨大な穴が開いているイヤフォンにはうれしい機能です。私もこのところSamsungのGalaxy Budsを使っているが、表面積の小さいイヤフォンでは、直接製品をタップするのは難しい。ただ、ランニング時や誤って耳をぶつけたときなどの振動が、こちらの操作にどう影響するかは気になるところだ。

本製品は日本では2月25日発売で価格は税込2万3100円となっている。個人的には、WH-1000XM5を待ちたい。

画像クレジット:Sony

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Hiroshi Iwatani)

インドの電子機器&ライフスタイルのスタートアップboAtがIPOを申請

インド発の希少なハードウェアスタートアップの1つである電子機器&ライフスタイルブランドboAt(ボート)の持ち株会社Imagine Marketing(イマジン・マーケティング)は、最大2億6600万ドル(約305億円)のIPOを申請した。

Warburg Pincus(ウォーバーグ・ピンカス)が支援するboAtは、現地時間1月27日に地元の規制当局に提出したDRHP(予備目論見書のこと)の中で、約1億2000万ドル(約137億円)相当の新株発行と1億4600万ドル(約167億円)相当の株式の売り出しを計画していると述べている。boAtの出資者の1人であるSouth Lake Investment(サウス・レイク・インベストメント)氏は、IPOで1億640万ドル(約122億円)相当の株式を売却する予定であると、申請書は述べている。

1年前のシリーズBラウンドで3億ドル(約344億円)と評価されたこのスタートアップは、IPOの手続きを過去の債務の支払いや現在の債務の「前払い」に充てる予定だという。匿名を希望する投資家の1人によると、新規株式公開では15億ドル(約1721億円)以上の評価額を求めているとのこと(求められる評価額は、地元メディアによって以前に報告されている)。

boAtはヘッドフォン、フィットネスウェアラブル、スマートウォッチ、ゲームコントローラー、充電ケーブル、携帯バッテリーパック、イヤフォン、その他のモバイルアクセサリーなど、さまざまな電子製品を「製造」し販売している。同社の低価格でプレミアム感のある美しい外観デザインのデバイスは、顧客層の大半を占める若者の支持を得ている。

boAtは近年、展開カテゴリーを拡大し、そこでも最初に際立った存在となったのと同じ戦略を取っている。フィットネス用ウェアラブルは25ドル(約2870円)以下から、スマートウォッチとAirPodのようなイヤフォンは30ドル(約3440円)以下、充電ケーブルは3ドル(約340円)、ホームシアター用サウンドバーは約50ドル(約5740円)、ワイヤレススピーカーは10ドル(約1140円)強、ヘッドフォンは5.5ドル(約630円)である。

boAtは提出書類の中で、オーディオ、ウェアラブル、パーソナルケアなどのカテゴリーを含む製品の生産について、多くの契約メーカーに依存していると述べている。

「当社は、製品の製造をこれらの契約メーカーに依存しており、当社の契約メーカーは、同様に、当社の製品に使用される多くの構成部品をサードパーティサプライヤーに依存しています。2019年、2020年、2021年および2021年9月30日に終了した6カ月間において、11億6092万ルピー(約17億7900万円)、34億833万ルピー(約52億2400万円)、71億7618万ルピー(約110億円)および99億1081万ルピー(約151億9200円)、もしくは、我々の仕入れの57.79%、69.34%、57.19%、60.73%は、それぞれ最もよく使うサプライヤー5社からです」と述べた。インドと中国の地政学的緊張がスタートアップのビジネスに影響を与える可能性があるとも指摘した。

また、boAtが商品の販売にサードパーティーのマーケットプレイスであるAmazon(アマゾン)とFlipkart(フリップカート)に大きく依存していることも、潜在的な懸念材料となっている。「当社の主要な販売チャネルはオンラインマーケットプレイスを介しており、2019年、2020年、2021年の会計年度および2021年9月30日までの6カ月間、当社の営業収益の85.11%、86.26%、85.84%、83.24%はオンラインマーケットプレイスに由来し、当社の営業収益の78.59%、81.35%、83.72%、75.02%はトップ2のオンラインマーケットプレイスに由来しています」と申請書には書かれている。

「当社の上位2つのオンラインマーケットプレイスとの契約は、非独占的なものです。一部の顧客については、彼らとの契約に基づき、一定期間後に売れ残った商品について再購入または追加価格支持を行う義務を負っています」。と記されている。

マーケティング調査会社IDCによると、boAtは2021年初頭の時点で、インドのウェアラブル市場の30%以上を占め、同カテゴリーにおいて世界第5位のブランドとなっている。

このスタートアップの新規株式公開は、ここ数日、世界中の投資家が米国の金利上昇とテック系株への影響を懸念して急落している現地の株式市場にとって、試金石となる可能性がある。2021年上場したインドのテック系スタートアップ4社(Zomato、Paytm、Nykaa、PolicyBazaar)の株価は、過去2週間で下落している。

画像クレジット:Boat Lifestyle

原文へ

(文:Manish Singh、翻訳:Akihito Mizukoshi)

「噛む」ことで音楽プレイヤーを操作する技術をWisearが開発

Wisear(ワイシア)は、イヤフォンにいくつかの電極と電子部品を追加することによって、あなたの音楽体験をこれまでよりもずっとハンズフリーにすることを目指している。自分の歯で2回、噛む動きをすることで曲を一時停止したり、3回噛んで次の曲にスキップしたりすることができるようになるのだ。音を立てることなく、手でジェスチャーをしたり、ボタンを押したり、その他外から見える動きを一切しなくても、この技術を使えば音楽プレイヤーやAR / VRヘッドセットを操作することが可能になる。同社の創業者たちは、両手がふさがっている時や、周囲がうるさすぎて通常の音声コマンドが使えない場合などに、この技術が特に役立つと想定している。

この技術を既存のヘッドセットメーカーやヘッドフォンメーカーにライセンス供与することを目指し、同社は米国時間1月20日、総額200万ユーロ(約2億6000万円)の資金を調達したことを明らかにした。この投資ラウンドはParis Business Angels(パリ・ビジネス・エンジェルス)とKima Ventures(キマ・ベンチャーズ)が主導し、BPI France(BPIフランス)が支援した。

Wisearは、そのニューラルインターフェースを筆者に見せてくれた。前述の電極を使って脳と顔の動きを記録し、特許出願中のAI技術によって、これらの信号をユーザーが行動を取るためのコントロールに変換するという仕組みだ。同社は競合他社に対してかなり懐疑的で、他の「思考によるコントロール」をてがけるスタートアップ企業は、人々を欺こうとしているのではないかと思っているという。

「現在、思考コントロールや精神コントロールを手がけているといっている人は、基本的に真実を捻じ曲げているのです」と、Wisearの共同設立者であるYacine Achiakh(ヤシン・アキアク)氏は説明する「もし彼らが本当にそれを実現させているのであれば、全財産を投資しても大丈夫。なぜなら、それはすべてに革命をもたらすからです。これは私たちにとって本当に苛立たしいことでした。精神コントロールを実現させたと言っている人たちは、周囲に騒音がなく、人が動かず、外は晴れていて、温度もちょうどいいという、非常に特殊な環境下で動作するデモを行っているだけだと、私たちは気づきました」。

「研究室では動作する」症候群を克服するため、同社は初めからやり直し、既製の部品を使って新しい技術を作り出した。そして十分に機能する技術のプロトタイプを作って披露し、その技術をヘッドフォンやAR/VRヘッドセットのメーカーにライセンス供与しようと考えている。

「私たちは、脳ベースで何かをしようとするときに最も難しいのは、実際にそれをユーザーに一般化し、どんな環境でも機能するようにすることだと気づきました。そこで私たちは、一歩下がって、まず筋肉と眼球の活動をベースにしたニューラルインターフェースを開発することにしました。私たちの主なコントロールは、顎の動きに基づくものです」と、アキアク氏は語る。「イヤフォンに搭載したセンサーが、顎の筋肉の動きを捉えて、コントロールに変換します。音を出す必要は一切ありません。そして2022年の目標は、顎を2回または3回、噛む動きをすることで、2つのコントロールができるようにすることです。今後3年間で12種類のコントロールに拡大することを目指しています」。

先週、同社の創業者はビデオ通話で同社の技術を披露してくれたのだが、その内容は一言でいうとすばらしいものだった。アキアク氏が筆者と話している間に発生したあらゆる物音や動きなどに、ヘッドフォンは一切混乱することがなかった。同氏が自分の歯を噛みしめる、つまり顎を食いしばるような動きをすると、音楽プレイヤーは一時停止したり、またそこから音楽を再開したりした。

この技術はまだ実用化の段階には至っていないものの、成功率はかなり高いようだ。

「私たちが作っているのは、本当に誰にでも使える初めての技術です。CESの我々のブースでは、約80%の人がうまくデモを動作させることができましたが、さらに向上させるために努力しています」とアキアク氏は語った。「私たちが作っているのは、今の時代にきちんと動作する唯一のニューラルインターフェースです。筋活動は、2022年に構築できる真の新しいインターフェースです」。

Wisearは、携帯電話の音楽プレイヤーをコントロールできるイヤフォンの実験中の試作機を公開している。同社はこの分野における既存のメーカーに、その技術をライセンスすることを望んでいる(画像クレジット:Wisear)

画像クレジット:Wisear

原文へ

(文:Haje Jan Kamps、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

子供がディズニーに夢中になれる「おはなしヘッドフォン」

本を読んでもらったことや、本に夢中になるために自分で読むことを覚えたことは、子どもの頃の大好きな思い出だ。ここで老人の愚痴をひと言叫ぶことを許して欲しい。「今や多くの子どもたちがこんなにもスクリーンに囲まれてしまって、昔のような体験をすることが難しくなっているのは残念だ!」。そんな中、2022年のCESでONANOFF(オラノフ)がStoryPhones(ストーリーフォーンズ)という製品を発表したのはうれしいニュースだった。このヘッドフォンは、オーディオ再生のために他の機器に接続することとは別に、ヘッドフォン自身の中にたくさんのオーディオコンテンツを保存することができる。妖精や魔法の迷宮に入り込むのに最適だ。

同社は、発売にあたり、ディズニーとのコンテンツコラボレーションが行われることも発表した。子ども向けのストーリーコレクションでは、子どもたちが大小のスクリーンで知っているようなキャラクターの話を耳にすることができる。ヘッドフォンは、ミッキーマウス、ミニーマウス、リトルマーメイド、アナと雪の女王、ライオンキング、トイストーリー、Mr.インクレディブル、モンスターズ・インクなど、ディズニーの代表的なキャラクターやストーリーを収録して出荷される。同社は、3歳以上の子どもたちに適した厳選コンテンツのライブラリーを持っていると述べている。

録音されたコンテンツに加えて、同社が「PlayShield(プレイシールド)」と呼ぶものにも対応している、これは親が自分で物語をモバイルアプリで録音し、それをヘッドフォンにロードして再生できるようにするものだ。同社は、祖父母や遠く離れた家族とつながり、ストーリーテリングを通して家族全員を近づける方法を提案している。

そして、本製品にはZenShield(ゼンシールド)という機能がある。これは「リラックスできる音声コンテンツが含まれていて、興奮し過ぎた子どもたちが落ち着き、リラックスし、さらには眠ることができる」というものだ。騒がしい子どもたちのための一時停止ボタンだと思えばいいのではないだろうか。含まれるサウンドは、ピアノ音楽、海の波、雨粒の音などだ。

このヘッドフォンには、敏感な小さな子どもの耳にダメージを与えないように音量を抑えるSafeAudio(セーフオーディオ)機能が内蔵されている、その結果、CES2022のイノベーションアワードの「Headphones & Personal Audio」(ヘッドフォン&パーソナルオーディオ)モンスターズインク部門と「Health & Wellness(ヘルス&ウェルネス)モンスターズインク部門の2つの賞を受賞した。

4GBのSDカードが4ドル(約460円)で手に入る時代に、このヘッドフォンは90分ほどのコンテンツをそのショボい64MBのストレージに保存することができる。なぜユーザーがアクセスできるストレージがこれほど少ないのかに私は当惑している。まあおそらく将来のヘッドフォンでは再考されるだろう。

まずはイタリア、スペイン、オーストリア、スイス、ドイツ、イギリス、フランスのヨーロッパ全域で、イタリア語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、英語の5言語で発売される。欧州での推奨小売価格は84.99ポンド(約1万3000円)だ。また米国では、ヘッドフォンとミッキーまたはミニーのStoryShield(ストーリーシールド)がセットになったStoryPhonesバンドルが99.90ドル(約1万1600円)となる。StoryShieldsは単品でも購入可能で、価格は7.99ドル(約930円)から14.99ドル(約1740円)である。

画像クレジット:Oranoff

原文へ

(文:Haje Jan Kamps、翻訳:sako)

難聴ケアを身近なヘッドフォンやテレビで、Mimiが聴覚ウェルネスプラットフォームのボリュームを上げる

TechCrunch Battlefield NY 2014の最終選考に残ったMimi Hearing Technologiesは、シリーズBラウンドで2500万ドル(約28億5000万円)を調達し、聴覚の健康というミッションを世界中の耳に囁き続けている。同社は最近、Skullcandy(スカルキャンディー)、Cleer(クレール)、Beyerdynamic(ベイヤーダイナミック)との一連の注目すべきパートナーシップを発表し、MIG CapitalATHOSからの新たな資金注入により、さらに前進しようとしている。

関連記事:オーディオを「パーソナライズ」するMimi、Skullcandyなどの本技術搭載ヘッドフォンを徹底検証

Mimiの創業者の1人で、同社の研究開発を率いるNick Clark(ニック・クラーク)氏は、しばらく前に私にこう語った。「聴覚障害だけでなく、より幅広いことに対応できるソフトウェアベースのソリューションの可能性は大いにあります。ユーザーの聴力の違いによって、より多くの人々に役立つ微妙なことを始められます」。

Mimiは、毎月約5万人が聴力検査をするのに使う、最も人気のある家庭用聴力検査アプリの1つだ。同社は、同じ技術をSDKとしてヘッドフォンメーカーに提供した。それにより、同アプリはユーザーの聴覚プロファイルを利用して、聴力に合わせてカスタマイズされた音声出力を実現できる。つまり、難聴と思われる部分を補うため、音量を上げなくてもよく聞こえるようにすることが可能なのだ。これにより、さらなる難聴を防ぐことができるという理論だ。

「例えばSkullcandyのヘッドフォンを購入し、アプリをダウンロードすると、そこで自分のプロフィールを作成することができます」と、Mimiの創設者兼CEOであるPhilipp Skribanowitz(フィリップ・スクリバノヴィッツ)氏は説明する。「このプロフィールは、他のパートナーとも互換性があり、他でも使うことができます。Philips(フィリップス)のテレビでのテストも開発しましたので、その場合ソファーに座ってテレビでテストできます」。

今回の資金は、同社の技術へのさらなる投資、特にヘッドフォンやテレビとの統合を通じた提供の拡大に充てられる。また、米国とアジアでの販売・マーケティング業務の拡大も強化する予定だ。

「シリーズBコンソーシアムの主要投資家であるMIG、ATHOS、Salviaは、2020年、NASDAQに上場しているドイツのバイオテック企業であり、Pfizer(ファイザー)と共同で最初の新型コロナウイルスワクチンを開発し、現在約700億ドル(約7兆9840億円)の評価を受けているBioNTech(バイオンテック)の設立投資家として国際的に注目されました」と、MimiのMoritz Bratzke(モーリッツ・ブラッツケ)CFOは指摘する。「彼らのMimiへの投資は、ドイツのベンチャーキャピタル環境の深さと幅だけでなく、Mimiのビジョンの重要性と多大な商業的可能性を示すもう1つの証といえます」。

画像クレジット:TechCrunch

原文へ

(文:Haje Jan Kamps、翻訳:Aya Nakazato)

オーディオを「パーソナライズ」するMimi、Skullcandyなどの本技術搭載ヘッドフォンを徹底検証

音声処理のスタートアップ企業Mimi(ミミ)は、個人に合わせてパーソナライズされた聴覚プロファイルを作ることができると公言している。つまり、音量を大きくすることなく音を聞こえやすくしてくれるというわけだ。難聴予防にもなる他、これによりすでに難聴になってしまった人でも聴力に新たなダメージを与えることなく、コンテンツを聞こえやすくしてくれるのだという。

科学プロジェクトとしての理論は非常にすばらしいのだが、企業としては明らかな問題点がある。その技術が私たちの普段使用する製品に搭載されなければ、単なる学術的なものとして終わってしまう。その技術が製品として普及しないことには人々を助けることはできないのである。Mimiはこの課題に飛躍的な前進をもたらすべく、複数のパートナーシップを発表した。Mimiの技術が有名オーディオ製品に搭載されれば、同社にとってもそして私たちの聴覚の健康にとっても大きな意味を持つことになるだろう。

2014年、TechCrunch Battlefieldのステージに登場したMimiのCEO兼創業者のフィリップ・スクリバノウィッツ氏

2014年にニューヨークで開催されたTechCrunch Distruptのステージに登場したMimi。7年前の当時、同社の製品が優れたアイデアだということは明確だったのだが、同社は以来長い道のりを歩んできた。そんな同社も最近では数々の成功を収める事業会社となっており、新たに発表されたSkullcandy(スカルキャンディー)、Cleer(クリア)、Beyerdynamic(ベイヤーダイナミック)とのパートナーシップにより、この技術がついに私たちの耳に届くことになる。

SkullcandyのCEOであるJason Hodell(ジェイソン・ホーデル)氏は次のように話している。「弊社のファンにとって有意義な技術を使った、手に取りやすい製品を作ることが私たちの使命です。ミミとともに、個人に合わせて調節できる健康的なリスニング習慣をサポートすることで、ファンのみなさまの楽しみと健康に、生涯にわたるポジティブな影響をもたらしたいと考えています。Mimiとのパートナーシップにより、弊社のコアミッションが最適な形で体現されました」。

Cleer Audioの社長であるPatrick Huang(パトリック・ファン)氏は「Cleer+アプリで販売している最新のイヤフォンとヘッドフォンにMimi Sound Personalizationを導入できることを大変うれしく思います。聴覚の最適化とウェルネス機能を製品に搭載することで、当社の製品とお客様に、確実に付加価値がもたらされるでしょう」とコメントしている。

その仕組みは?

Mimiの共同創設者で研究開発責任者のNick Clark(ニック・クラーク)氏による説明は次の通りだ。「聴覚システムには周波数の解像度があります。スクリーン上のピクセルのようなものだと考えてください。耳が良ければピクセル数は多いのですが、それでも2つの異なる情報が1つのピクセルに入ってしまうと、優勢な情報が支配的になってしまいます。健康な耳の解像度は限られているので、大量の情報を捨ててファイルサイズを大幅に削減するというのが、mp3の基本です。Mimiのユニークな点は個別のプロファイルにあります。例えば、聴力がやや劣っている人のピクセルは、大きくて数が少ないと例えられますが、ピクセル数はその人の実際の聴力に関係するのでMimiにはどうすることもできません。しかし、何が私たちにできるかというと、音を少しでもそれに合うように処理するのです。何かを選択的に増幅したり、何かを選択的に減少させたりすると、最多の情報を伝達することができます。これによって、人々に豊かな体験をもたらすことができるのです」。

記事に掲載する画像としてはいかにも地味だが、Mimiがとらえた筆者の聴覚データをこのようにして見るのはとても興味深い。アプリから誰でもCSV形式の出力をリクエストできる。どのくらいの音量および周波数のビープ音を聞き取れるのかといったデータが主に取得されているようだ

Mimiの技術を試すために、今回筆者が試用させてもらったのは、Skullcandyによる99ドル(約11000円)のGrind Fuel True Wireless Earbuds、Cleer Audioによる130ドル(約15000円)のAlly Plus II Wireless Earbuds、Beyerdynamicによる300ドル(約3万4000円)のLagoon ANCヘッドフォンの3つのデバイスだ。設定手順は3つのデバイスともほぼ同様で、それぞれのメーカーのアプリをダウンロードして、聴覚プロファイルを作成するプロセスを行うだけだ。

プロファイルの作成は非常に簡単で、生まれた年を伝えればすぐにテストを開始することができる。聴力検査自体は非常に奇妙で、電子コオロギの群れを箱に閉じ込めてその上からビープ音を鳴らしたような音が聞こえてくる。ビープ音は徐々に大きくなり、音が聞こえている間はボタンを押し続ける。やがてビープ音は再びフェードダウンし、ビープ音が聞こえなくなったらボタンを離すというものである。ビープ音はさまざまな周波数で発生する。入力された情報をもとに個人のプロファイルを作成し、プロファイルを作成し終えたらMimiのアカウントを作成して保存するという流れである。つまり、Mimiの技術に対応しているデバイスであれば、どのデバイスでも自分のプロファイルを使うことができるのだ。そのためありがたいことに「コオロギの箱」を繰り返し聞く必要はない。

Cleerアプリでのパーソナライズ結果(左)とSkullcandyアプリでのパーソナライズ結果(中、右)はかなり異なっていた。Skullcandyからの2つの結果はほぼ同じだったため、少なくとも測定値には一貫性があるということだろう

同製品の聴覚テストの構成要素は大成功を収め、広く使用されている。同社の聴力検査アプリはApp StoreでNo.1を獲得しており、毎月約5万人がこのアプリを使って聴力検査を行っているという。このアプリのレビューを見ると、プロによる聴覚テストと一致していると多くのユーザーが感じているようだ。

「当社の聴力検査アプリと同じ技術がSDK(ソフトウェア開発キット)として提供されており、当社のパートナーはコンパニオンアプリに組み込むことが可能です」とMimiのCEOであるPhilipp Skribanowitz(フィリップ・スクリバノウィッツ)氏は説明している。

聴覚テストの結果をパーソナライズされたプロファイルに適用し、これをユーザーの耳にできるだけ近いところでシグナルプロセッサーとして実行することにより、Mimiのマジックは開花する。

「弊社のソフトウェアは、デジタルオーディオが通過できる場所であればどこでも適用できます。聴覚IDを作成したら、耳に届く前にオーディオストリームを調整するため処理アルゴリズムに転送する必要があります。弊社には複数のコンポーネントと処理アルゴリズムがあり、ヘッドフォンの場合はBluetoothチップ上で、テレビの場合はオーディオチップ上で動作します。公共放送のテストやストリーミングアプリケーションのパートナー、科学関連のパートナーやスマートフォン関連のパートナーもいます」とスクリバノウィッツ氏は話す。

試聴体験はどうなのか?

重要なのは、実際の効果である。残念なことに効果を聴き分けるのは難しく、また試したデバイスによって大きな違いが出た。

Mimiのヒアリングテストを3つの製品で行ったところ、結果は大きく異なった。左からSkullcandyの「Grind Fuel」、Beyerdynamicの「Lagoon ANC」、Cleerの「Ally Plus II」(画像クレジット:Haje Kamps)

Cleerのイヤフォンは電源を入れて耳に入れると、音声が再生されていないときでも不思議なヒスノイズが発生していた。音楽の再生中、パーソナライズをオンにしたときとオフにしたときの音の違いはあまり分からなかった。良いニュースとしては、Cleerのイヤフォンを使ってプロファイルとMimiのアカウントを作成し、プロファイルを保存できたことくらいである。これで他のデバイスでもすぐに使用できるということだ。

Cleerの社長と話したところ、ヒスノイズや雑音は極めて異常なものだと断言してくれた。そこで2個目のイヤフォンを送ってもらったのだが、残念ながらこのイヤフォンにも同じ問題が発生した。筆者の運が驚くほど悪かった可能性もあるが、一般発売までにまだ課題が残っていると考えて間違いないだろう。

Skullcandyも不調だった。サウンド・パーソナライゼーションを設定した後、Skullcandyのアプリが毎回クラッシュして結果を保存することができなかったため、パーソナライゼーションの効果を聞くことができなかった。またなぜかSkullcandyではMimiにログインして、保存されたMimiプロファイルを使用するオプションが存在せず、新規に作成しなければならない。アプリが筆者のプロファイルを保存できなかった上、他のデバイスで作成したMimiプロファイルも使用できなかったため、結局Skullcandyのイヤフォンでパーソナライズされたオーディオを聞くことができなかった。このアプリの問題について、Skullcandyのチーフプロダクトオフィサーに話を聞いてみた。

SkullcandyのチーフプロダクトオフィサーであるJeff Hutchings(ジェフ・ハッチングス)氏の回答は次のとおりである。「Skullcandyでは、製品の品質を非常に重視しています。弊社のモバイルアプリは、当時入手可能だったあらゆるモバイルデバイスとOSの組み合わせを用いて厳密にテストされました。その結果、Android 12を搭載した新しいPixel 6/6 Proで問題が発生していることがわかりました。Skullcandyはこの問題を可能な限り早く解決するために、アップデートリリースに積極的に取り組んでおります」。

Beyerdynamicのヘッドフォン「Lagoon ANC」(画像クレジット:Haje Kamps)

Beyerdynamicのヘッドフォン、Lagoon ANCは別の話である。もちろん同ヘッドフォンはオーバーイヤー型で、価格も他2種よりかなり高価格のため当然とも言えなくないが、Beyerdynamicのヘッドフォンではパーソナライゼーションによる顕著な違いが聴き分けられた。特にアクティブ・ノイズキャンセリングをオンにすると、Mimiのパーソナライズ効果による変化が著しく感じられた。パーソナライゼーションをオフにしたときよりも音がより鮮明で、ディテールがより明確に聞こえ、なんというか…ステレオ感が増したような音と言えば良いのだろうか。説明するのは非常に難しいのだが、今後筆者のすべてのヘッドフォンにMimiの機能を付けたいと思うほどの違いである。

ただ、それが故にCleerやSkullcandyのイヤフォンには、なぜそこまで顕著な違いがないのかが気になるところである。Beyerdynamicのヘッドフォンで作ったプロファイルを、他のヘッドフォンで使ってみたら良いのではないかと思ったのだが、SkullcandyのアプリではMimiのアカウントにログインできないようなのでそれは叶わず、またCleerのアプリでは一度作成したら他のプロファイルを読み込むことはできなかった。結局、携帯電話からCleerアプリを削除し、再インストールしてからMimiのアカウントにログインし直す羽目になった。今回の筆者のような使い方をするユーザーが多くないことは承知しているが、Mimiの創業者が期待しているユースケースの1つであるにもかかわらず、Mimiのサーバーにすでにあるプロファイルをコピーできないというのはかなり残念である。

プロファイルのコピー騒動はさておき、Beyerdynamicのプロファイルを使用すると、Cleerのイヤフォンでも違いをわずかに感じることができた。ステレオチャンネルの分離が良くなったように聞こえるが、上述の「ステレオ感が増した」感覚ではなく、全体的に劇的な違いがあるとは言い難い。Beyerdynamicのヘッドフォンで感じた「すげぇ」という感動はなく、またこの分野での最も明白なライバルであるNuraphone(ヌラフォン)体験には遠く及ばない。

これらのヘッドフォンとNuraphoneのヘッドフォンを比較しないわけにはいかないだろう。Nuraphoneは399ドル(約45500円)と高価だが、聴力を測定する方法に明確な違いがある。聞こえる音と聞こえない音をユーザーに判断させるのではなく、ヘッドフォンが直接ユーザーの耳を測定するのである。このアプローチの欠点は、非常に特殊なヘッドフォンでしか機能しないことと、プロファイルがNura以外のヘッドフォンには移植できないことである。それでも効果は非常に素晴らしく、買ってから5年経った今でもNuraのNuraphoneヘッドフォンは筆者にとって音楽への没入感を高めるための必須アイテムとなっている。

全体として、こういったパートナーシップを築き、Mimiのテクノロジーを人々の手に届けるというのはMimiチームにとって非常にエキサイティングなことである。

結局のところ、パーソナライゼーション技術の評価というのは、ここでは筆者の個人的な体験に基づいてしかレビューを書くことができないため難しい。もしかしたら筆者の聴覚が人より優れていたり劣っていたりして、Mimiの技術が筆者にはあまり効果がない可能性もある。他の人はまったく違う感想を持つかもしれない。筆者にとってはハイエンドのヘッドフォンが非常に効果的なため、次に購入するハイエンドのヘッドフォンには、必ずMimiのテクノロジーが搭載できるものを選びたいと思う。イヤフォンについては、1つはまったく機能せず、もう1つも今1つだったこともあり、サンプル数としてはあまりにも少ない。筆者はあまり価値を見出せないが、Mimiテクノロジーによってヘッドフォンの価格が上がったり、オーディオ品質を低下させたりしないのであれば、あって損することはないだろう。

画像クレジット:Haje Kamps

原文へ

(文:Haje Jan Kamps、翻訳:Dragonfly)

【レビュー】Beats Fit Proは一歩先行くワイヤレスイヤフォン、2万円強でワークアウトに超おすすめ

イヤフォンのレビューが非常に難しいのは、まったく同じ耳を持つ人がいないからだ。まったく同じ耳はない。間違ったセットを長期間使用すると痛みを感じやすい私としては、自分に合ったペアを見つけることの重要性を実感している。

Beats Fit Pro(ビーツ・フィット・プロ)の情報が最初にリークされたとき、私は不安を抱いた。デザイン的には、Apple(アップル)の子会社であるBeatsが夏に発売したStudio Buds(スタジオ・バッズ)とほぼ同じだが、大きな違いが1つある。「ウイング」だ。翼、翼端、イヤーピース、ヒレ、何と呼んでもいいが、私は嫌いだ。実際、私はその耳に詰め込む奇妙な小さな尖った代物をみたときに、本能的な嫌悪感を感じた。

まあそれは、何年か前にワークアウト用のヘッドフォンをテストしたときの名残であることも認めたい。当時のウイングは、見た目と同じように極端に尖った硬いプラスチック製だった。安定性の観点からは、たとえば長時間の走行時にこのような形状が有効であることは理解できるものの、私はどうしても必要な場合を除いて、基本的に体のデリケートな部分に先のとがったものを入れたり、近づけたりしないようにしているのだ。

画像クレジット:Brian Heater

だが当初は躊躇していたものの、その心配が杞憂に終わったことを今は喜んでいる。Fit Prosは快適だ。驚くほど快適なのだ。イヤフォン自体はかなり小さく、イヤーピースにウイングを加えたようなデザインになっている。その点ではPowerbeats Pro(パワービーツ・プロ)と変わらないのだが、その目的を大幅にプラスチックを減らすことで達成している。このイヤーピースの成功の鍵は、その大きさと形状、そして、軟骨に食い込ませずに留めることができるシリコンの柔軟性にある。

とはいえ私がこれまでにテストした中で最も快適なイヤフォンだとまでいうのはやめておこう。正直なところ、比べるとしたら相手は以前の製品であるPowerbeats Pro(パワービーツ・プロ)がふさわしい。Powerbeats Proのデザインは大きく、やや扱いにくいものだが、耳掛け式によって、イヤフォンの重さや圧力が分散されている。一方、Fit Prosの重量は11.2gしかないとはいえ、長時間使用すると、その重さがきいてくる。

また、Fits Prosは固定にも見事に成功している。最近、ランニングを再開したのだが、いろいろな種類のイヤフォンを試している(だが上手くいく率は低い)。ワークアウト中にヘッドフォンを固定することを考える場合、(当然のことながら)物理的な動きに注目しがちだ。意外と忘れがちなのが、汗をかくことによって、イヤフォンを固定することが難しくなり、調整がやりにくくなるという点だ。

画像クレジット:Brian Heater

Fit Proはこの点において、最近のどのイヤフォンよりも優れていた。もしジム利用を第一目的としてイヤフォンを探しているのであれば、この製品が最適だ。イヤフォンに接したウイングがボタンの役割を果たす。イヤーピースの一番離れたところで押すことに意味があるのだ。真ん中を押すと、耳にかかる圧力が大きくなる。1回押すと再生 / 一時停止 / 通話への応答、2回押すと曲送り、3回押すと曲戻し、長押しするとANC(アクティブノイズキャンセリング)モードと透過モードが切り替わる。

ワークアウト用のヘッドフォンには、こういった物理ボタンが必要なのだ。汗をかくとタッチが難しくなる。最大の欠点は、サイズが比較的小さいため、トレーニング中にイヤフォン位置を調整しようとして、誤ってボタンを押してしまうことがあることだ。しかしそれでも、ワークアウトという目的のためには、一般的なイヤフォンよりもはるかに優れている。また、ランニング中に固定するのが非常に困難だったStudio Budsが、うまく改良されたものなのだ。

画像クレジット:Brian Heater

なお、ウイングはボタンと一体となっているため、取り外しや交換することはできない。それはちょっと残念だ。ワークアウトが終わったらウイングを外せるといいのだが、構造上の問題があるだろうし、紛失する可能性もある。もしウイングが破損した場合は、(保証期間内であれば)全部を送り返す必要がある。Apple / Beatsはその部品を別売りしていない。

サウンドは良好で、他のBeatsとよく似ている。つまり、低音が強いということだ。例えばジャズの微妙なニュアンスを楽しむためのイヤフォンを探しているのであれば、ソニーの製品をお勧めする。Beatsのヘッドフォンは「刺激的なプレイリストをかけてランニングしよう」というタイプのもので、確かにそのような用途には適している。アクティブノイズキャンセリング(ANC)も優れている。特に大型のシリコンチップへ交換したときには、周囲のストリートノイズやジムの中に流れる好みではない音楽をうまく遮断してくれた。

画像クレジット:Brian Heater

Appleの製品である以上、iOSデバイスとの相性が良いのは当然のことだ。それは、H1チップの搭載によるところが大きい。高速ペアリングやデバイスの自動切り替えに加え「探す」機能や「空間オーディオ」機能も搭載している。最後の機能は、AirPodsにも搭載されているが、ヘッドトラッキングを利用してオーディオの音の方向を変化させる。つまり、音楽を聴くときにはよりスピーカーに近い体験ができ、FaceTime(フェイスタイム)では画面上の位置に応じて声を配置することができるということだ。いまはまだ目新しさを感じられる。一方、Android(アンドロイド)ユーザーは、Beatsアプリをダウンロードすることで、全機能を引き出すことができる。

画像クレジット:Brian Heater

ループからウイング型に変更したことで、充電ケースが大幅に小さくなったことはあまり宣伝されていない。Powerbeats Proのケースは巨大だった。Fit Proのケースも決して小さくはないが(実際AirPodsよりはかなり大きい)、実際にはポケットに入れて持ち歩ける位には小さくなっている。また、ハードウェアの進化により、Fitのケースを含んだバッテリー寿命は27時間と、Powerbeats Proの24時間よりも長くなっている。イヤフォン単体では、使用状況に応じて6~7時間となっている。ケースのフル充電には約90分かかるが、USB-C経由で充電できるので、Lightningケーブルが好きではない人にはうれしい。ただし、ワイヤレス充電が行えないのは減点対象だ。

興味深いことに、Fit Proは、Beatsファミリーの他の製品を置き換えるものではない。Powerbeats Pro、Beats Studio Buds、そして有線ユニットのすべてが存続する。多少重複したラインナップだが、Bratsはこれまでも常に親会社のAppleよりもすばやく多少機能の少ない製品を出してきた。

199ドル(約2万2600円)という価格は、Beats StudioとPowerbeats Proのちょうど中間に位置している(日本の発売予定は2022年、価格は未定)。しかし、ほとんどの場合にほとんどの人(特に、頻繁にトレーニングをする人)に、一番お勧めできる製品だ。本日(米国時間11月1日)より予約受付を開始し、米国時間11月5日より出荷を開始する。

画像クレジット:Brian Heater

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:sako)

【レビュー】たくさんのワイヤレスイヤフォンの山から自分に合うものを見つける方法

イヤフォンのレビューは簡単なはずだ。日々出てきては消えていく無数の製品カテゴリーと比べて、変数はさほど多くない。音はいい?バッテリー寿命は?ノイズキャンセリングはどう?フィット具合は?

最後の1つは、もちろん、極めて主観的であり、他よりもはるかにそうだ。そしてそれは、この種の製品をレビューする上で最大の問題を暗示している。それを使ってどんな音楽を聞くかとというのと同じく、好みは個人によるところが非常に大きい。続けて何時間も身につけることが多い製品であり、仕事中も旅行中もエクササイズ中も、寝ている時でさえ私たちの耳と密に接触している。

何度も書いてきたように、Bluetoothイヤフォンほど移り変わりの早い消費者エレクトロニクス製品カテゴリーは見たことがなく、目新しかったものが一夜にして日常になったように感じる。そして真実はと言えば、そのほとんどがかなりよくできている。

原則として自分のスマートフォンを作った会社のイヤフォンを選ぶのがよい、と人にはよく言っている。一体となって動くように作られたイヤフォン製品には良いことがあるものだ。もちろん、スタート地点としては申し分ない。しかし、自分のためにイヤフォンを買う時、検討に値する要素は沢山ある。ホリデーシーズンのギフトでも同じだ。音質、価格、使い心地、デザイン、サイズ、すべてが考慮に値する。

この1年間、TechCrunchではワイヤレスイヤフォンを他のどの商品カテゴリーよりも(大きく引き離して)数多くレビューしてきた。その中に、1つですべてを満たすものはなかったし、おそらくこの分野では将来もないだろう。以下、この急成長、急上昇しているカテゴリーの中で、私のお気に入りをいくつか紹介する。どれを選んでも間違いはない。

Apple AirPods Pro

画像クレジット:Brian Heater

価格:249ドル(税込3万580円)

関連記事:AirPods Proはワイヤレスイヤフォンの価格水準を引き上げる

つい先日発売2周年を迎え、Appleのプロレベルイヤフォンもやや年老いてきた。しかし、パッケージ全体としては今も他社の目標の1つだ。Appleは標準型AirPodsの第3世代を出して、両社の境界をぼやかすような新機能を搭載させたが、価格を別として、Proはさまざまな面で上をいっている。ただし、あなたがシリコンチップを嫌っていなければ。

音はすばらしく、着け心地も良く、ノイズキャンセリングは完璧で、iOSデバイスでシームレスに使える。

Beats Fit Pro

画像クレジット:Brian Heater

価格:199ドル(国内未発売、約2万2700円)

この日まで、誰かに良いワークアウト用ヘッドフォンを尋ねられたらいつもPowerbeats Proを薦めていた。Fit Proはそれを完全に置き換えるものではないが、このカテゴリーで私のリストのトップに躍り出た。最近ランニングを復活した1人として、Beats(ビーツ)がこのニッチなカテゴリーでここまでできることに感心している。過去に固くて痛いモデルをテストした後、イヤーフックに嫌悪感を覚えるようになったのだが、会社はしっかり解決した。

OnePlus Buds Pro

画像クレジット:Brian Heate

価格:150ドル(国内未発売、約1万7000円)

関連記事:【レビュー】OnePlus Buds Proは高コスパイヤフォン、1.65万円で音質、フィット感ともに文句なし

最初のワイヤレスイヤフォンで三振を喫した後、OnePlusはProモデルで多くの点を改善した。そこに世界を驚かせるような技術イノベーションはないが、堅実でバランスの取れた製品でローンを組む必要もない。Proには良いノイズキャンセリングが付き、着け心地もよく、おまけとして、ステムを掴むと瞑想的なホワイトノイズが耳に流れ込む。

Samsung Galaxy Buds 2

画像クレジット:Brian Heater

価格:150ドル(税込み1万5109円)

関連記事:【レビュー】サムスンの「Galaxy Bud 2」は派手さはないが堅実なワイヤレスイヤフォン

他のGalaxyシリーズ製品と異なり、SamsungのBudsに派手さはない。そして正直なところ、それで問題ない。コンパクトで堅実で仕事をこなす。OnePlus Buds Proと同じく、限界に挑戦しているものはないが、外部音取り込みもできるアダプティブ・ノイズキャンセリングを備えた150ドルの完璧なイヤフォンだ。Samsungデバイスとの相性は特にいいので、Galaxyエコシステムにいる人には特におすすめだ。

Sony WF-1000XM4

画像クレジット:Brian Heater

価格:280ドル(税込3万3000円)

レビュー記事:【レビュー】ソニー新型「WF-1000XM4」は高性能ワイヤレスイヤフォンの新基準、2年待っただけの価値がある

気の弱い人には(財布の弱い人も)向かないが、Sonyは2021年真の完璧なオーディマニア向けイヤフォンをひっさげて帰ってきた。大きくてかさばる傾向の製品なので、イヤフォンを着けてランニングする人には薦めないが、例えばすばらしいジャズのライブレコードを楽しむためのイヤフォンを探している人にとっては、これを越えるものを見つけるのは難しい。旧機種のWF-1000XM3や紛らわしい名前のヘッドフォン、WH-1000XM3 / 4とともに、Sonyは最高音質ヘッドフォンの絶対的標準であり続けるだろう。

選外

Nothing Ear (1)

画像クレジット:Brian Heater

価格:100ドル(約1万1400円)

レビュー記事:【レビュー】成熟した市場に参入する低価格の変わり種、Nothingのワイヤレスイヤフォン「Ear(1)」

大企業以外の製品を探している人のために特別賞。Nothingはよくできたイヤフォンのペアをお手頃価格で作った。気の利いた半透明デザインもよい。当初接続がうまくいかないことがあったが、その後のファームウェアのアップデートで問題はほとんど解決した。Apple、Samsung、Sony以外の世界で財布に優しい製品を探している人は検討されたい。

Nura NuraTrue

画像クレジット:Brian Heater

価格:200ドル(約2万2800円)

レビュー記事:【レビュー】Nuraがパーソナライズを実現する革新的なサウンド技術をついにワイヤレスイヤフォンに搭載

Nuraは独自のサウンド・アダプティング技術をワイヤレスイヤフォンに採用した。オーバーイヤー型ヘッドフォンの没入感は少々欠けるが、カスタム・プロファイルを使うことによって実に印象的な音楽体験を作り出している。

画像クレジット:Brian Heater

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Nob Takahashi / facebook

(また)帰ってきたPalm、完全ワイヤレスイヤフォンをリリース

数週間前に「まだワイヤレスイヤフォンに参入していない家電メーカーはどこか」と聞かれていたら、私は答えに困ってあなたをぽかんと見詰めていたことだろう。ここ数年、誰もが少なくとも1つはBluetoothイヤフォンを発売したように思える。だがいたのだ、少なくとも1つ、持ちこたえていた会社が。


Palmを覚えているだろうか?もっと言えば、2018年にTCLがPalmのリブランドの立ち上げに協力したことを?TCLが発売したのはミニサイズの「ウルトラモバイル」と呼ばれるデバイスで、似たような携帯電話が多い中で、少なくとも斬新なものだった。そして、スプラッシュブラザーズの1人Stephen Curry(ステフィン・カリー)氏の承認(と投資)を得た。

画像クレジット:Palm

Palmの(非常にかわいい)PDAがアップデートされるかどうかはまだわからないが、同社は米国時間10月26日「Palm Buds Pro」で完全ワイヤレスイヤフォン市場に参入することを発表した。

この129ドル(約1万4700円、期間限定価格99ドル[約1万1300円])のイヤフォンは、より空気力学的に優れた黒いAirPodsのように見える。同社の説明によると、Beats by DreやSamsung(サムスン)のデザイナーを起用し「スタジオグレードのオーディオと強化された低音」とアクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載しているとのこと。

画像クレジット:Palm

共同設立者のHoward Nuk(ハワード・ヌック)氏はリリースでこう述べている。「Palm Buds Proの最大の差別化ポイントは、スタジオグレードのオーディオと強化された低音に重点を置いていることです。また、当社のエンジニアは、市場で最も先進的なアクティブノイズキャンセリングと環境ノイズキャンセリングシステムの1つを開発しました。Palm Buds Proの先進的な6マイクANCシステムは、1つのイヤーバッドにつき3つの個別マイクを使用しており、最も臨場感のあるサウンド体験を実現し、風の強い状況でもクリアな通話を可能にしています」。

Palm Buds Proは、米国時間10月26日より予約受付を開始し、11月9日に発売される。カリー氏はリリースの中で「Palm Buds Proは、私のすべてのトレーニングセッションに最適です」と語っている。バスケットボール界のトップ選手であるカリー氏はそう言っているが、解釈はご自由に。

画像クレジット:Palm

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Aya Nakazato)

【レビュー】アップルAirPods(第3世代)、前モデルよりも優れProより大幅に安い第3世代はそれらの中間的な存在

初代AirPodsがBluetoothイヤフォンの常識を覆してから5年経った。発売当初は、その長い茎のようなデザインを嘲笑するような声もあったが、事実上のユビキタスになるまでそれほど時間はかからず、まだ新しかったカテゴリーを牽引する存在となった。このプロダクトは、テクノロジーを理にかなったパッケージに結びつけるフォームファクター、デザイン、ユーザーエクスペリエンスを提供した。

もちろん5年も経てば、特にこの業界では多くのことが変わる。率直にいって、Bluetoothイヤフォンほど早く成熟し、人々の想像力をかき立てるカテゴリーはなかった。主要なハードウェアメーカーにはそれぞれ少なくとも1つの優れた、もしくはすばらしいイヤフォンがあり、その中にはNothingのように現状を打破するという明確な使命を帯びて登場するものもある。

Appleのラインナップも、もちろん変化を繰り返している。2019年の第2世代モデルでは、ハンズフリーで「Hey Siri」を使えるH1チップが追加され、ワイヤレス機能の向上、バッテリーの改善、オプションのワイヤレス充電ケースが追加された。同年、Appleは「AirPods Pro」というかたちで、プレミアムモデルを追加した。本モデルでは、アクティブノイズキャンセリング機能(+外部音取り込みモード)、標準のワイヤレス充電ケース、そしてApple製ヘッドフォン愛好家の長年の要望であるシリコンチップが追加されている。

本稿執筆時点で、現在、AirPodsのイヤフォン(buds)型は3種類、それにオーバーイヤー型のMaxがある。事実上、同社が2019年以降に販売したすべてのモデルが、同社サイトで購入可能になっている。第1世代のバージョンのみが販売終了だ。新たに登場した第3世代モデルは、デザインを一新した他、空間オーディオの追加、防汗・防水機能、付属のMagSafe充電ケース(いずれもProと共通の機能)など、先代モデルを上回る内容となっている。

またバッテリー駆動は、1時間延長され最大6時間の再生が可能になった。179ドル(日本では税込2万3800円)という価格は、Pro(249ドル、税込3万580円)と第2世代(129ドル、税込1万6800円)の中間となるが、後者に近い。Proが少々古くなってきているため、無印のAirPodsがアップデートされて、2製品の境界線がさらに曖昧になったとしても不思議ではない。ステムが短くなり、充電時間が長くなったことで、デザイン言語はProに近いものになっている。

当面の間、主な差別化要因はシリコン製イヤーチップ、アクティブノイズキャンセリング、そしてもちろん価格となる。Proは今でもプレミアム価格で、間違いなく同社最高のイヤフォンであり、プレミアムイヤフォンとしても最高の部類に入る。しかし、ここ1、2年の間に、アクティブノイズキャンセリングのような機能が、さまざまな価格帯でますます一般的になってきている。

AirPods 3は、機能や音質の面においては先代モデルから大きくステップアップしているが、同年に登場したAirPods Proからはステップダウンしているという、ある種の迷走状態にある。やはり、ここで最も説得力があるのはやはり価格だろう。70ドル(日本価格では6780円)は、AirPodsからProに乗り換えるのに微々たる金額ではない。しかし、ここ数年Proを愛用してきた者としては、日常的にAirPodsを使うようになると、明らかにステップダウンしたように感じてしまう。

より輪郭のはっきりした第3世代は、前モデルよりも快適であることは間違いないが、Proとの差はまるで昼夜の差ほどに感じられる。耳の小さい人は特にだろうが、サイズの違う取り外し可能なイヤーチップがあるとうれしい。また、このチップは物理的にパッシブノイズキャンセリングを行い、より多くのオーディオ周波数を効果的に取り込み、周囲のノイズを遮断する。

長年、シリコンチップを支持してきた私は、成型プラスチックを好む人がまだいると聞いて驚いた。しかし、その後、少なくとも1人のTechCrunchのスタッフがこのタイプで、耳に何かを挿入することを好むことを知った。たとえ、ある選択肢が他の選択肢を時代遅れにしているようであっても、企業が選択肢を提供することを私は非難しません。

ニューヨーク最大の行政区の住人として、私は生活の多くを路上の騒音に囲まれて過ごしており、家の中にいても常に工事の音が聞こえてくる。AirPods Proのアクティブ / パッシブノイズキャンセリング機能は、緊急車両のサイレンはもちろん、道路清掃車や地上を走る地下鉄が私の前を通り過ぎるときに、大きな違いをもたらしてくれる。聴いていたポッドキャストが都市生活の不協和音にかき消されてしまうこともあった。しかし、これは状況認識の観点からすると評価できる点でもある。

ワイヤレス充電は、歓迎すべきアップデートだ。ケースには、MagSafeまたは標準的なQi充電器を使うことができる。前者は、手動で接続できるというメリットがある。一方、空間オーディオはとても便利な機能だ。複数の人とFaceTimeで通話する場合、相手のボックスの位置に応じてそれぞれの声の位置が割り当てられる。また、Apple Musicなどのアプリでは、音源(スマホやタブレットなど)の位置に応じて、あたかもスピーカーのように音が調整されるという斬新な効果がある。

新しいAirPodsは、既存の機能にBluetoothビーコン風のレイヤーを追加した新しい「探す」機能にも対応している。これは、従来の機能にBluetoothビーコン風のレイヤーを追加したもので、近距離でも個々のAirPodsを見つけやすくなる。ビープ音に頼りにしなければならなくなった人なら、散らかった部屋の中で探すのは頭が痛いことだと知っているだろう。

このイヤフォンはApple製品と最も相性がいい。これまでのレビューでもお伝えしてきたように、一般的にはスマートフォンと同じメーカーのイヤフォンを買うのがベストだ。iOSでのペアリングは確かに強力だが、AirPodsはAndroidデバイスで使用しても概ね問題なく動作した。

AirPodsとAirPods Proの間の境界線が曖昧になるのを見ると、これらのプロダクトがいずれ1つに統合されるのはほぼ必然のように思える。今のところ、新世代の製品は従来の製品よりも確実にステップアップしており、Proとの70ドルの差があることには注意が必要だ。アクティブノイズキャンセリング機能にこだわらない、あるいはプラスチック製のモデルチップを好むのであれば、簡単に選択できる。もし、完全にプレミアムな体験をしたいのであれば、それもまた簡単な選択だ。

画像クレジット:Brian Heater

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Katsuyuki Yasui)

アップルが新デザインのAirPods(第3世代)発表、空間オーディオ対応

AirPodsが発売されてから5年が経とうとしている。この間、ラインナップにはいくつか大きな追加があったが、エントリーレベルの製品ではほぼ同じような状況が続いてきた。

Apple(アップル)は米国時間10月18日、第3世代のAirPodsを発表した。このワイヤレスイヤフォンは、上位機種であるAirPods Proの機能とデザインに近いものになっている。新しいデザインでは、マイクのステムが短くなった他、硬いエッジを排除し、より輪郭のはっきりしたデザインになっている。

価格は179ドル(日本では税込2万3800円)で、前世代の159ドルよりも高い。本日より予約受付を開始し、10月26日に出荷が始まる(日本でも10月26日発売)。

新AirPodsは見た目が美しくなっただけではない。バッテリー駆動時間が6時間に伸び、新しいAirPods ProのようにMagSafe充電ケースを採用している。音響面では、新たに設計された「低歪み」ドライバーが搭載され、リスニング体験を強化している。また、これまでAirPods ProとAirPods Maxでしか利用できなかった空間オーディオも聴くことができるようになった。

その他のアップデートとしては、耐汗・耐水性が(ついに!)加わり、ワークアウトのお供として活躍する。また、AirPods Proで採用されているフォースセンサーによる入力を搭載しており、操作はタップではなくAirPodsのステムをつまんで行う。

またAppleは、AirPods第2世代も引き続き129ドル(日本では税込1万6800円)で販売する。

原文へ

(文:Lucas Matney、翻訳:Nariko Mizoguchi

Koboが電子書籍リーダーの新モデル2種類発表、Bluetoothヘッドフォンでオーディオブックを聴ける

Koboの新しい電子書籍リーダーとして「Sage」と「Libra 2」の2モデルが登場した。同社電子書籍リーダーのうちサイズが大きめのモデルでおなじみになった左右非対称のデザインで、新たにBluetooth接続でオーディオブックを聴けるようになった。Sageはスタイラスに対応している。従来のモデルでは数週間おきに充電が必要だが、Sageにはバッテリー内蔵のカバーが用意されたため、これを使えば電源に接続するのは数カ月おきで済む。

今回発表された2モデルのうちハイエンドの方がSageで、以前にレビューしたFormaの進化型だ。Formaと同じ8インチ、300 ppiの、色を調整できるスクリーンで、リーディングエクスペリエンスが向上しているようだ。Libra 2はLibra H2Oの後継で(H2Oは終了するが、Libra 2も防水だ)、7インチでライトも同じタイプのディスプレイだ(もっと小さいデバイスを好む人には、今後もClaraが最適だろう)。

関連記事
KoboのLibra H2OはFormaのカタチを受け継ぐ安価なモデル
【レビュー】大型化し手書きメモもできる電子書籍リーダー「Kobo Elipsa」

両モデルともBluetoothオーディオに対応し、Koboのオーディオブックをワイヤレスのヘッドセットに送信できる。新機能が追加されるのはいつでも楽しいものだが、Koboがこの機能を自社サービスのみに制限したのはちょっと驚きだ。同社はこれまで他のフォーマットやサービスに対して全般に極めてオープンな姿勢を示し、さまざまなフォーマットのドキュメントをKoboのリーダーで読むことができた。だからKoboのオーディオブックだけという限定的なアプローチには驚きを感じる。他のサービスとの連携(Koboデバイスで人気のPocket連携など)は簡単にできるだろう。どちらも内蔵ストレージは32GBで、このような容量を食う機能にも対応できる。

画像クレジット:Kobo

Koboは10.3インチスクリーンの大型モデルであるElipsaで初めてスタイラスペンに対応したが、Sageもスタイラスペン対応だ。スタイラスペンが便利なのは、画面が大きくなってスケッチをしたりメモをとったりするスペースができたからだ。この便利さがElipsaより小さいSage(とは言っても電子書籍リーダーとしては大きい方だが)に引き継がれるかどうかは予測が難しい。いずれレビューの際に評価したい。

両モデルとも残念ながらサイズと重量はやや増している。FormaとLibra H2Oは「サイドのあご」とも呼ばれるようにベゼルの1辺だけが広くなっているデザインが特徴で、リーダーを片手で持って操作できるようになっている。筆者は基本的には左右対称の方が好きだが、新モデルのフォームファクター(先駆けとなったのはAmazonのOasisだろう)には興味をひかれた。デバイスのスクリーン部分が薄いので未来的に感じられるし、もちろん場所もほとんどとらないからだ。

Sage(上)とForma(下)を横から見たところ。実際には、筆者が前述したほどの違いではないようだ。

新しいSageとLibra 2は、画面部分に薄いカ所がなく全体が同じ厚みになっているのでずっしりとした感じがある。すっきりとしたデザインでおそらく持ちやすいと思われるが、ポケットにおさめるのが難しいことはFormaですでにわかっている。そして両モデルとも約20%重くなっている。厳密には数十グラム、3〜4ミリ増えただけだが、電子書籍リーダーの魅力の1つは薄くて軽いことだ。

ケースを取り付けてしまえば、この違いは大したことではなくなる。Sage用としてスリープカバーが進化してカバーを開け閉めすると自動でデバイスがオン / オフするパワーカバーが登場し、閉まっている間にデバイスを充電できる。もちろん、これを取り付けるとさらに数百グラム重くなるわけだが。

デザインやサイズ、重さが若干変更されたことを辛口に書いてきたが、スクリーンとフロントライトは依然としてクラス最高レベルだし、Koboのソフトウェアは読みやすい。今後レビューする機会を得られたら、旧モデルとの比較を紹介するつもりだ。

Kobo Sageは260ドル(約2万9000円)、Libra 2は180ドル(約2万円)で、10月19日から出荷が開始される(訳注:日本語版記事作成時点で、日本での価格や販売予定は未発表)。

画像クレジット:Kobo

原文へ

(文:Devin Coldewey、翻訳:Kaori Koyama)

ソニーが1万1000円前後の完全ワイヤレスイヤホンWF-C500発表、360 Reality AudioやIPX4相当の防滴対応

ソニーが1万1000円前後の完全ワイヤレスイヤホンWF-C500発表、360 Reality AudioやIPX4相当の防滴対応

ソニーはオブジェクトベースの360立体音響技術を使った音楽体験360 Reality Audioに対応する、完全ワイヤレスイヤホン「WF-C500」を2021年10月8日に発売します。市場想定価格は1万1000円前後(税込、以下同)となっています。

WF-C500は本誌読者からの注目度が高い「WF-1000XM4」(3万3000円)の音質、基本性能、装着設計を継承しつつ、価格を抑えたモデルです。同社いわく市場では1万円以下のマーケット構成比の増加が顕著だとし、ラインナップを拡充したい考えです。

昨今のトレンドである『ノイズキャンセリング機能』や『外音を一時的に取り込む機能』には非対応ですが、360RA対応が注目点です。これは、全天球に広がる仮想的な音場空間に各音源をオブジェクトとして任意の位置に配置することで、リスナーがスピーカーやヘッドホンを通して立体的な音響を楽しめるというものです。

そして音質に関しては、チューニング方法などの詳細は非開示なものの、5.8mmドライバーユニットを備え、圧縮音源をCD音質相当まで補完するDSEEにも対応。同社によれば、低域から高域までのバランスを保ち、ボーカルが鮮明に聞こえるとのこと。ソニーが1万1000円前後の完全ワイヤレスイヤホンWF-C500発表、360 Reality AudioやIPX4相当の防滴に対応

ソニーが1万1000円前後の完全ワイヤレスイヤホンWF-C500発表、360 Reality AudioやIPX4相当の防滴に対応

イヤホンと耳の接触面を増やす形状をWF-1000XM4から継承し、装着時の安定性を確保しているという

スマート機能としては、イヤホンから音を鳴らして位置確認が行える「Google Fast Pair」や、Windows 10 PC に近づけるだけでペアリングを促すポップアップ画面が立ち上がる「Swift Pair」に対応。もちろんソニーのワイヤレスオーディオ機器と連携する「Sony|Headphones Connect」アプリも使えます。

このほかの主な仕様と付属品は以下の通り。

  • 連続音楽再生時間:最大約20時間
    → 充電ケースで1回の充電が必要。本体10時間+充電ケースで充電して10時間の合計20時間再生可能
  • 質量:本体5.4g、ケース35g
  • 対応BTコーデック:AAC / SBC
  • 耐久性:IPX4相当の防滴
  • カラー:アイスグリーン / コーラルオレンジ / ホワイト / ブラック
  • 付属品:ハイブリットイヤーピース(SS / M / LL 各2)、充電ケース、USB Type-CRケーブル ( USB-A – USB-CR 約20 cm )

イヤホンと耳の接触面を増やす形状をWF-1000XM4から継承し、装着時の安定性を確保しているというちなみに、日本流行色協会が発表した2021年春夏のプロダクツ・インテリアのトレンドカラーでは、カラーグループ 1.Experiment エクスペリメントに「アイスグリー ン」の色合い、3.Spontaneous スポンテーニアスに「コーラルオレンジ」の色合いが掲載されており、ソニーいわくWF-C500のカラー選定の参考にしたとのことです。イヤホンと耳の接触面を増やす形状をWF-1000XM4から継承し、装着時の安定性を確保しているというイヤホンと耳の接触面を増やす形状をWF-1000XM4から継承し、装着時の安定性を確保しているというイヤホンと耳の接触面を増やす形状をWF-1000XM4から継承し、装着時の安定性を確保しているという

(Source:ソニーEngadget日本版より転載)

Boseが新ノイキャンヘッドフォン「QuietComfort 45」発表、約3万6400円で9月23日発売

米国時間8月31日朝、Boseはは相次ぐリーク情報に続いて、好評を博しているオーバーイヤーヘッドフォンの最新モデルを発表した。QuietComfort 45(35 IIの後継モデル)は、ノイズキャンセリング機能が向上し、1回の充電で24時間利用できる。価格は330ドル(約3万6400円)で、前モデルであるQC 35の当初の販売価格よりも20ドル(約2200円)安くなっている。

新ヘッドフォンは、数世代続くヘッドフォンに似ているが、より快適に、より軽く、よりコンパクトにするための改良が加えられている。QuietComfort 45には「Quiet」と「Aware」という2つの主要なモードがある。前者は、改良されたノイズキャンセリング技術を用いて周囲の騒音に対応するというもの(Boseの従来の一律ANCとは異なる)。一方「Aware」はヒアスルーモードで音を取り込む。

左側のイヤーカップには音量、電源、ペアリング用の4つのボタンがあり、右側にはノイズキャンセリングモードの切り替え用のボタンがある。タッチパネルに移行したヘッドフォンもあるが、Boseは物理ボタンを維持している。また、内蔵マイクを使った会話の際には、音が左右に分離されるように音声が改善されている。

画像クレジット:Bose

バッテリーは24時間の音楽再生が可能なもので、USB Cで充電する。ゼロからフル充電になるまでには2時間かかるが、、時間がない場合は15分のチャージで3時間利用可能だ。

Boseが2000年に初代QuietComfortを発売して以来、ヘッドフォンのカテゴリーは劇的に進化してきている。2016年の「QC 35」でついに完全ワイヤレス化した。最近では、Sony(ソニー)やApple(アップル)などの優れたプロダクトが登場し、カテゴリーはさらに混沌としているが、特に頻繁に旅行する人にとって、Boseはオーバーイヤー型ヘッドフォンの最も象徴的な存在であり続けている。

QuietComfort 45は、シンプルさを追求するBoseの姿勢を継承している。9月23日に発売。その頃には、私たちはまた飛行機で旅をしているかもしれません。

関連記事
【レビュー】成熟した市場に参入する低価格の変わり種、Nothingのワイヤレスイヤフォン「Ear(1)」
新型ワイヤレスイヤフォン「Beats Studio Buds」発売、Android / iOS高速ペアリング、ノイキャン搭載で税込1万7800円
【レビュー】ソニー新型「WF-1000XM4」は高性能ワイヤレスイヤフォンの新基準、2年待っただけの価値がある
画像クレジット:Bose

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Katsuyuki Yasui)

【レビュー】OnePlus Buds Proは高コスパイヤフォン、1.65万円で音質、フィット感ともに文句なし

ワイヤレスイヤフォンで2021年に他社製品と差異化を図るには何をすべきだろうか。良いハードウェアが市場をほぼ制覇していて、答えるのがかなり難しい質問だ。筆者は2020年あたりからかれこれ10製品ほどを試した。正直なところ、それらはすべてかなりよかった。

NuraやNothingのような企業は興味深いアプローチを取っているが、スマホも販売しているハードウェアメーカーにとっては、ときに特定のモバイルデバイスにぴったりとくるものであれば十分だ。

OnePlusは、この2つの要素の間にある。同社ももちろん自前のスマホを作っているが、Samsung(サムスン)やApple(アップル)のような超大企業に近い販売台数ではない。OnePlus Buds Proも同じ路線を行っていて、自前のデバイスにぴったりくるイヤフォンだが、いくつかひねりが加わっている。競争の激しいこの分野でいくらか差異化を図る興味深い追加要素だ。

OnePlusのこの分野での現時点までの取り組みは、よく言っても例外的ではなく、悪く言えばなんともつまらない。同社がケーブルタイプの展開を経て、2020年に最終的にワイヤレス部門に参入したとき、筆者は大して感銘を受けなかった。100ドル(約1万1000円)弱というのはよかったが、ピッキングがまったくスリムではなく、おそらく3、4年前に発売できたと思わせるものだった。

画像クレジット:Brian Heater

幸いにもProはあらゆる点で改善されている。同社の共同創業者の1人がPro発売から1カ月もしなうちに独自のヘッドフォンを立ち上げたこともあり、同社にとって改善は少し安心するものに違いない。150ドル(約1万6500円)のProは同社のスタンダードイヤフォンならびにEar (1)より50ドル(約5500円)高い。しかし現在のイヤフォン業界を見渡すと、適正な価格だ。

このレビューで筆者はこのイヤフォンをOnePlusではないAndroidスマホとiPhoneで使ってみたことを記しておくべきだろう。この組み合わせではHeyMelody OnePlus / Oppoアプリの使用が必要だが、一言でいうと使わなかった。しかしいくつかの主要機能は利用できた。良好な音質が得られるよう、フィットテストがあり、そしてカスタムのサウンドプロフィールをつくることができるOnePlus Audio IDもある。

OnePlus Audio IDは、Nuraがユーザーに再生音を聴くことができるか尋ねながら、数多くの異なるトーンを通じて調整する古いタイプのサウンドテストで提供しているもののベーシックなバージョンだ。これはやや時間がかかるが、最終的には違いを生み出す。筆者が調整した後、より大きく豊かなサウンドになっていた。残念ながらそれ以上のEQカスタマイゼーションは多くない。つまり、サウンド面でベースへの過度の依存以外に不満はさほどない。

画像クレジット:Brian Heater

アプリとヘッドフォンのステム部分の両方でコントロールできるノイズキャンセリングも効果的だ。一方、ステムを長押し(3秒)するとこのイヤフォンの最もユニークな機能の1つ、Zen Mode Airが使える。どのテック企業もマインドフルネスのことを考えている時代にあって賢い機能だ。Zen Mode Airではホワイトノイズを流し込む。「Warm Sunrise」という鳥のさえずりや虫の音がする草原のようなサウンドスケープがデフォルトになっている。その他、キャンプファイヤーやビーチなど、4つのサウンドがあらかじめ用意されている。これは、筆者がこれまでに必要だと思った機能ではないが、あらゆることがストレスフルな時代、少し掘り下げてみよう。

デザイン面では、企業はこのごろ2つの選択肢のうちの1つをとっている。AirPodのようなものか、完全に異なるものだ。OnePlusが取った方向は一目でわかる。同社がレビューのために送ってきたマットブラックのペアはあまり目立たないが、白のバージョンは明白だ。マーケットリーダーであるAirPodに酷似しないよう、ステムがメタルになっているようだ。

画像クレジット:Brian Heater

快適性の観点からは、手強いものだ。筆者は長時間使用し、ランニングにも使ったがまったく不満はない。結局のところ、AirPodのデザインには何かがあるのだろう。バッテリー駆動時間は傑出していて、イヤフォン単体で5〜7時間(ANCを使用するかによる)もち、スリムケースと合わせると28〜38時間となる。ケースはワイヤレス充電に対応し、この価格ではますますユビキタスな機能だ。

OnePlusは明らかに最初に99ドル(約1万1000円)のイヤフォンを発売することで安価路線を踏襲したかった。しかしよりプレミアムなモデルで何ができるのかを示すGoogle(グーグル)のアプローチに何か感じるところがあり、安価路線から逸れたと筆者は考えている。ProはOnePlusが1年、あるいは2年前にリリースしておくべきだったヘッドフォンだという強い主張がある。しかし遅れてでも出さないよりはいい。

関連記事
【レビュー】Nuraがパーソナライズを実現する革新的なサウンド技術をついにワイヤレスイヤフォンに搭載
【レビュー】サムスンの「Galaxy Bud 2」は派手さはないが堅実なワイヤレスイヤフォン
【レビュー】成熟した市場に参入する低価格の変わり種、Nothingのワイヤレスイヤフォン「Ear(1)」
画像クレジット:Brian Heater

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi

Nuraが小型・低価格のワイヤレスイヤフォン「NuraBuds」を月額約550円のレンタルで提供

Bluetoothの不具合やマイクの性能に疑問があることはさておき、私はNuraのワイヤレスイヤフォン「NuraTrue」を非常に気に入っている。もちろん、私は小規模な企業が大手企業と競い合い、その過程でユニークなものを提供することを常に支持する。Nuraの場合、それはリスニング体験を劇的に向上させるカスタムサウンドプロファイル機能だ。

同社はまた「Hardware-as-a-Service(サービスとしてのハードウェア)」モデルを提唱している。これは我々が何度も取り上げてきたコンセプトだ。しかし、未だ多くの人々の心を掴むまでには至っていない。ユーザーは前払いでいくらかの金額を支払い、あとは毎月定額料金を支払って実質的には製品をレンタルする。同社はこれを「NuraBuds」という新製品にも拡大している。

この完全ワイヤレスヘッドフォンを、NuraTrueと混同してはいけない(とはいえ、正直なところ、NuraBudsという名前の方が優れている)。この2つのデバイスは非常によく似ているが、NuraBudsはコストダウンの名目でいくつかの機能を省略した廉価版(および小型版)だ。そういう意味では、Google(グーグル)のPixel Buds Aと似ていなくもない。

関連記事:グーグル謹製ワイヤレスイヤフォン「Pixel Buds」が大幅に改善されついに登場

サイズが小さくなった分(本体の大部分を占める丸型の装飾デザインも小さくなっている)、バッテリー容量も減っており、NuraTrueで6時間だった連続再生時間は、NuraBudsでは4時間に短くなっている(ケースを併用すると10時間)。この違いがユーザーにとってどれほど大きいかは、実際にイヤフォンの使い方によるだろう。もう1つの大きな違いは、同社の特徴でもある聴覚測定がNuraBudsではできないことだ。

代わりに、ユーザーはアプリを使って、最適化されたプロファイリングデータを、別のモデルからインポートしなければならない。つまり、すでに他のNura製のイヤフォンを所有(またはレンタル)していてそのプロファイルを保存していない限り、Nuraの最大の特徴的な機能が失われることになるのだ。

以上のような点を受け入れることができるなら「Nuranow」プログラムによるNuraBudsの月額使用料は5ドル(約550円)と前払いの「ワンタイム・セットアップ」料金として19ドル(約2080円)が必要だ。オーバーイヤー型ヘッドフォンの「Nuraphone」も、このプログラムを通じて月額10ドル(約1100円)と前払い料金49ドル(約5370円)で利用できる。左右連結型イヤフォンの「NuraLoop」は、月額8ドル(約880円)プラス前払い料金29ドル(約3180円)となっている。

関連記事
【レビュー】Nuraがパーソナライズを実現する革新的なサウンド技術をついにワイヤレスイヤフォンに搭載
【レビュー】成熟した市場に参入する低価格の変わり種、Nothingのワイヤレスイヤフォン「Ear(1)」
新型ワイヤレスイヤフォン「Beats Studio Buds」発売、Android / iOS高速ペアリング、ノイキャン搭載で税込1万7800円
【レビュー】ソニー新型「WF-1000XM4」は高性能ワイヤレスイヤフォンの新基準、2年待っただけの価値がある

カテゴリー:ハードウェア
タグ:Nuraイヤフォン

画像クレジット:Nura

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

【レビュー】Nuraがパーソナライズを実現する革新的なサウンド技術をついにワイヤレスイヤフォンに搭載

この記事を書いている筆者の机には、最近レビューしたイヤフォンが置いてあり、その数は5つを下らない。何と、そのすべてがかなり良くできている。もちろん、程度の差はある。だから製品レビューをしたわけだ。しかし、消費者向けエレクトロニクス製品のカテゴリーは成熟しているように思えた。それらの製品はどこにでもあるものになった。一夜にしてそうなったと言ってもいいくらいだ。

ほとんどすべてのハードウェアメーカーがこのカテゴリーに参入してきた。何度か繰り返しそうしているメーカーもある。200ドル(約2万1900円)以上出せば本当にすばらしいイヤフォンが買えるし、100ドル(約1万1000円)未満でもそこそこのものが手に入る。もちろん、この価格帯の品質はさまざまだ。しかし、機能はどうだろうか。目立ったものもいくつかあるが、全体的に見ると、イヤフォンはスマートフォンと同様、どれも似たようなものになった。

画像クレジット:Brian Heater

差別化は確かに、先にNothingのEar (1)が発表された際の大きなテーマでもあった。差別化はまた、Nuraの創業以来、そのDNAの核心部分でもある。しかし、Nothingのような企業がイヤフォンを大きなエコシステムの主力製品と見ているのに対し、Nuraは、要するにヘッドフォン企業である。その背後にある理由はとてもシンプルだ。Nuraの活動はすべて、オーディオテクノロジーを中心に構築されている。筆者が大きくて不格好な回路基板の付いた試作品段階の原型のNuraphoneを試す機会を得る前から、これは真実である。

2021年7月末に発表された200ドル(約2万2000円)のNuraTrueイヤフォンによって、この会社がヘッドフォン市場に参入するのは、オーバーイヤー型のNuraphoneと連結型のNuraloopに続いて3回目になる。「True(トゥルー)」というのは、本当にワイヤレスなデザインということのようだ。2020年のNuraloopという名前の由来となった、首の後ろで連結するデザインはやめた。

Apple(アップル)が最初のAirPodsをリリースして(Nuraが創業された年)から4年後に、199ドル(約2万1800円)という価格で有線タイプのイヤフォンを売り出すという決定は奇妙に思えた。技術上・実用上の考慮事項がいくつかあったのだ。Nuraはそれを磁石式のコネクターで最大限に活用し、有線タイプのヘッドフォン / モニター(筆者がまだ月に2、3度飛行機を利用していたときに重宝した)で倍増させた。

画像クレジット:Brian Heater

完全ワイヤレスの採用について、筆者がNuraの共同創業者、Dragan Petrovic(ドラガン・ペトロビック)氏に質問すると、氏は次のように答えた。

私たちは、優れたユーザーエクスペリエンスと(最も大切なこととして)優れた音質を確保できしだい、完全ワイヤレスの製品をリリースしたいと思っていました。完全ワイヤレスのイヤフォンが登場して約5年になりますが、最近になってようやく、音楽を堪能できるレベルにまで基本的な技術が成熟しました。こうした向上は、ワイヤレスチッププロバイダーによって可能になりました。そのようなわけで、2021年登場した完全ワイヤレス製品の多くは、以前入手できたものと比べるとかなり良くなっています。NuraTrueの場合、チップメーカーが長い時間をかけて成熟させたワイヤレステクノロジーを採用し、Nuraの(またはリスナーの)パーソナライズされたサウンドを加えて、最良の音質を最も便利なフォームファクターで実現しました。

誰もがこのカテゴリーで得たものを提供してきたことは事実だが、Nuraは、既成のコンポーネントをいくつかただまとめただけで参入したわけではなかった。Nuraが提供するリスニングエクスペリエンスはよりユニークだ。それは、音を装着者の耳に投射し、帰ってくるかすかな音を再び読み取るという、基板に実装されたテクノロジーのおかげである。

Nuraによるとこうである。

帰ってくる音波の中にある、耳に入った音がどの程度聞こえたかという情報がコード化されます。Nuraphoneでは、極めて感度の良いマイクを使って、返ってくるこの音波を検出し、Nuraphoneに内蔵の自己学習エンジンを使って、ユーザーのプロファイルを作成します。ボタンやつまみはありません。すべて自動で、約60秒で処理されます。ちょっとしたマジックです。

画像クレジット:Brian Heater

3つのデバイスの体験はどれも同じであり、そのことは2、3度書いている。基本的に、返ってきた読み取り内容に基づいてカスタムメイドの音の指紋を作成し、それに応じて設定を調整する。初めて試してみると、少し不思議な感じがする。特に、デフォルト設定とカスタム設定を切り替えるとそうである。

最初のNuraphoneはすぐに、筆者が最も推奨するヘッドフォンの1つになった。この若いハードウェアスタートアップにとって確かな業績だ。しかし、筆者は最初のオーバーイヤー型ヘッドフォンの発売以来ずっと、この企業が完全ワイヤレスのフォームファクターで何を成し遂げることができるか見るときを待っていた。大方の意見では、NuraTrueのイヤフォンは成功だと言えるだろう。

優れたサウンドは大部分がそのままである。注目に値する成果だ。このヘッドフォンでは、同程度の値段の製品では聞き逃すことがあまりにも多い微妙な違いが聴ける。バランスの良くないヘッドフォンでは失われてしまう、捉えにくい細部が聴けるのだ。もちろん、聴く音楽の音源によっては、他の微妙な違いは失われる。Nuraはすばらしいことができるが、奇跡的というほどではない。

いうまでもなく、サイズが小さいと失われるものがある。Nuraphoneの大きな差別化要因は、イヤーカップのおかげで、皮膚で感じることができるほど強力な低音が加わることだ。この体験は、イヤフォンで提供される体験レベルを調整するよう設計された、アプリの没入スライダーである程度は実現できる。しかし、繰り返しになるが、オーバーイヤー型カップの音響効果に代わるものはない。

画像クレジット:Brian Heater

しかし、である。この時点で、フォームファクターが異なれば妥協点も異なることを、我々はみな暗黙のうちに理解していると思う。そうでなければ、ヘッドフォンのスタイルは1つしかないだろう。NuraTrueは相当軽い。そのサイズを考えると、本当に驚いた。イヤフォン1個の重さは7.4グラムだ。それに、極めて心地良い。他のNura製品同様、NuraTrueは最初のテストを行う際、気密が保たれているかどうか検出する。Nuraの3つの製品の中で、NuraTrueはこの点で最も問題が少なかった。

イヤフォンが変わると頻繫に耳の痛みを経験する人もいるが、筆者は、事実上1日中装着していても問題はなかった。重さの配分と耳の中にねじ込む部分のデザインによって、イヤフォンの収まりがとても良い。イヤフォンがジムで落ちたり、少し走っているときに落ちたりするという問題はなかった。

アクティブノイズキャンセリング(ANC)はまずまずだ。業界をリードするほどではないが、確かにその役割を果たしている。しかし、没入機能と同様、この機能のオンとオフを切り替えるにはアプリを操作しなければならないのが少々難点だ。これらのことは、サウンドプロファイルの基本的な重要性と相まって、NuraTrueとアプリの結びつきが他のイヤフォンの場合よりずっと強いことを意味している。これは、違いを享受するための代償だと思う(更新情報:Nuraによれば、ANCは実はアプリ内のジェスチャーとして追加できる)。

バッテリーの持続時間は、イヤフォン本体で6時間、ケースと合わせると24時間だ。超高速の充電はできない。ケースの500ミリアンペア時のバッテリーをゼロからフル充電するには、約2.5時間かかる。充電を忘れなければ、あるいは2、3回続けて長時間のフライトに出かける予定でなければ、おそらくこれは問題ではないだろう。ケースの前面にバッテリーランプが4つあるのがいい感じだ。

画像クレジット:Brian Heater

最大の不満点に自分でも少し驚いている。筆者が最近テストしたほとんどのヘッドフォンでは、Bluetoothの接続に何も問題はなかった。正直、それは過去のことだと思っていた。NuraTrueで使用しているのは、最新バージョンのBluetooth(5.2)ではなく、5.0である。これは、例えばAirPods Proの場合と同じバージョンだ(もちろんAppleには、電話、オペレーティングシステム、チップを自社で作っているというはっきりとした利点がある)。家の近くでの接続は良好だが、出歩いているときに接続が切れることがある。最近の他のイヤフォンでそのようなことはない。

世の終わりというわけではないにしても、覚えておく価値はある。確かに、Nuraが第2世代で対応を検討すべきことだ。内蔵マイクにも課題がある。電話に出ると音がひずむのだ。

これ以外には、正直あまり不満はない。NuraTrueは機能も形もよくできており、心地良い。この会社のサウンドプロファイリングテクノロジーは際立っているというに十分で、数ある類似のイヤフォンとは異なっている。筆者の個人的な必要からすれば、Nuraloopはもうほとんど不要になったのではないかとも思う。しかし、ペトロビック氏は、Nuraloopを維持していくと言っている。なぜなら、Nuraloopは「本当にワイヤレスな製品にはないもの、最も重要なものとして16時間以上のバッテリー持続時間やアナログのオーディオジャックに接続する機能を提供することで、製品ポートフォリオを補っている」からだ。

画像クレジット:Brian Heater

この2点で十分である。繰り返しになるが、何でもできるヘッドフォンがあるなら、さまざまなヘッドフォンがあっても意味がない。全体的に見ると、NuraTrueは大多数のユーザーにとって非常に大きな魅力があると思う。有線には有線の強みがあるが、現在ほとんどのユーザーにとってその魅力はかなり限定的だ。16時間持つ内蔵バッテリーはすばらしいが、大抵の場合、イヤフォン本体の6時間とケースを合わせた24時間で十分である。

しっかりしたハードウェアスタートアップが、差別化されたテクノロジーで大企業と戦い、消費者市場でいくらかの人気を集め続けているのを見るのは本当にすばらしい。最初期の頃、NuraはSamsung(サムスン)やAppleに買収されるのではないかと思っていたが、独自の道を進むことを選んだのはうれしいことだ。

関連記事
【レビュー】成熟した市場に参入する低価格の変わり種、Nothingのワイヤレスイヤフォン「Ear(1)」
新型ワイヤレスイヤフォン「Beats Studio Buds」発売、Android / iOS高速ペアリング、ノイキャン搭載で税込1万7800円
【レビュー】ソニー新型「WF-1000XM4」は高性能ワイヤレスイヤフォンの新基準、2年待っただけの価値がある

カテゴリー:ハードウェア
タグ:Nuraイヤフォンレビュー

画像クレジット:Brian Heater

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Dragonfly)

サムスンが2021年「Unpacked」イベントで発表した新製品まとめ

最近の記憶の中では大げさな前宣伝が控えめなガジェットの発表会の1つではあったが、Samsung(サムスン)は先週米国時間8月11日の朝早くから、恒例の「Unpacked(アンパックド)」イベントで、一連の新製品を公開した。

忙しくて見られなかった人、まだ寝ていた人のために、知っておくべきことを簡潔にまとめて一挙にご紹介しよう。

Galaxy Watch 4(ギャラクシー・ウォッチ4)

画像クレジット:Brian Heater

サムスンがまた新たなスマートウォッチを発表した。ただし、今回はこれまでの製品とは少々異なる。近年は独自OS「Tizen(タイゼン)」に力を入れていたサムスンだが、この最新ウォッチではGoogle(グーグル)のOSに戻っている、というか、少なくともGoogleの「Wear OS(ウェアオーエス)」を採用している。そのソフトウェアは「Wear OS Powered by Samsung」と呼ばれ、Wear OSを核としながら、Tizenの良いところを取り入れたものになっているのだ。

サムスンは今回、健康指標の面に力を入れており、Galaxy Watch 4の発表では、血圧、血中酸素、身体組成などを継続的にモニターできる機能に焦点が当てられた。

2021年のサムスンの時計は「Galaxy Watch 4」と「Galaxy Watch 4 Classic」という2種類が用意されている。標準モデルのGalaxy Watch 4は、やや薄くて軽量で、ベゼルにタッチセンサーが搭載されており、インターフェースを操作できるようになっている。Galaxy Watch 4 Classicはやや大きくて重く、物理的に回転するベゼルを備えている。Galaxy Watch 4は40mmと44mmという2種類のサイズから選べ、米国での販売価格は249.99ドル(約2万7600円)から。Galaxy Watch 4 Classicは42mmと46mmが用意されており、価格は349.99ドル(約3万8600円)からとなっている。

関連記事:サムスンは「Galaxy Watch 4」でWear OSに回帰、ヘルスケアにもフォーカス

Galaxy Z Fold 3(ギャラクシーZフォールド3)

画像クレジット:Brian Heater

初期の折りたたみ式スマートフォンは、価格も高く、問題も多かったため、世界を席巻するまでには至っていない。それどころか、おそらくほとんどの人は、まだ折りたたみ式スマートフォンというものを実際に見たことがないだろう。しかし、サムスンはまだこの分野で終わっていない!

今回、同社が発表した「Galaxy Z Fold 3」は、ホットドッグスタイルの折りたたみ式携帯電話に対するサムスンの3度目のアプローチだ。価格は先代「Galaxy Z Fold2」の1999ドル(約22万円)から1799ドル(約20万円)へと少し下がっている一方で、全体的な製造品質は向上している。Galaxy Z Fold 3は、より強固なアルミニウムフレームと、耐久性が改善された折りたたみ式ディスプレイ、そしてIPX8等級の防水性能(折りたたみ式携帯電話では世界初!)を備えている(1つ注意:この「X」とは、もし誤って浴槽に沈めてしまっても大丈夫という意味だが、粉塵やゴミが内部に侵入しないように気をつける必要はある)。

Galaxy Z Fold 3は、サムスン初のアンダーディスプレイカメラを搭載したデバイスとなる。これは凄い仕掛けだが、一般的に写真の画質は犠牲になることが多い。背面には超広角、広角、望遠の3つのレンズが(隠されずに)搭載されており、それぞれ1200万画素となっている。さらにサムスンのスタイラス「Sペン」にも遂に対応した。

米国では8月26日に出荷が始まる予定。

関連記事:サムスンの最新フォルダブル「Galaxy Z Fold3」はスタイラス対応、防水仕様、アンダーディスプレイカメラ追加

Galaxy Z Flip 3(ギャラクシーZフリップ3)

画像クレジット:Brian Heater

今回発表された折りたたみ式スマートフォンで、注目を集めているのはフラッグシップモデルのFold 3だが、サムスンの相対的にエントリーレベルに位置づけられる折りたたみ式(クラムシェル!)スマートフォンも、Galaxy Z Flip 3へとアップデートされた。

Flip 3は、前述のFold 3と同じように、強固なアルミニウムフレームの採用、耐久性が増したディスプレイ、IPX8防水など、耐久性の面で多くの改良が施されている。内側には10MPのセルフィーカメラ、外側には2つの12MPカメラ(超広角と広角)を搭載。価格は999ドル(約11万円)と、先代よりも400ドル(約4万4000円)近く安くなっている。サムスンが折りたたみ式スマートフォンを初めて1000ドル以下の価格帯に引きずり込んだのだ。カバースクリーン(デバイスを折り畳んだときに表示されるスクリーン)は、前世代の1.1型に対して1.9型と大きくなっている。

今回発表された他の製品と同様、Galaxy Z Flip 3は米国では8月26日に発売される。

関連記事:値下げされ(相対的に)手を出しやすいサムスンの新フォルダブル「Galaxy Z Flip」は約11万円から

Galaxy Buds 2(ギャラクシーバッズ2)

画像クレジット:Brian Heater

サムスンは今回、エントリーレベルのワイヤレスイヤホンの新世代モデルも発表した。必要な情報はすべて次の1文に含まれる。より小さく軽くなり、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載し、8月26日に149ドル(約1万6500円)で発売される。

もっと詳しく知りたい? それならこちらの記事に書かれている

関連記事
サムスンがエントリーモデルの完全ワイヤレス「Galaxy Buds 2」にアクティブノイズキャン搭載
【レビュー】Samsungの「Galaxy Bud 2」は派手さはないが堅実なワイヤレスイヤフォン

プラスティック削減!

これは最後に少しだけ紹介されたことだが、注目に値するものだ。サムスンは、2025年までに携帯電話のパッケージから使い捨てのプラスチックをすべて排除することを約束し、同年までに携帯電話製品全般におけるリサイクル素材の使用を大幅に増やすことを計画しているという。サムスンは、地球上の他のどの企業よりも、四半期あたりの携帯電話出荷台数が多いことを考えると、これは非常に大きな意味がある。他の企業が追随することを願いたい。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:SamsungSamsung GalaxyスマートウォッチWear OS健康フォルダブルスマートフォンイヤフォンGalaxy WatchGalaxy Buds

画像クレジット:Brian Heater

原文へ

(文:Greg Kumparak、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

サムスンがエントリーモデルの完全ワイヤレス「Galaxy Buds 2」にアクティブノイズキャン搭載

バーチャル時代の最も忙しいUnpackedの中で、Samsung(サムスン)はワイヤレスイヤフォンの新バージョンを発表した。Galaxy Buds 2は、エントリーモデルにアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を追加したもので、価格は149ドル(約1万6500円)のままとなっている。

現在、Galaxy Budsのラインナップは、Buds 2(149ドル)、Buds Live(170ドル、約1万8800円)、Buds Pro(200ドル、約2万2100円)の3種類となっている。今回の追加は、最初の2製品の境界線を明確にするものだ。現在の製品がどのようになっているのか説明を求められたSamsungは、TechCrunchに次のように答えている。

プレミアム製品であるGalaxy Buds Proは、最先端の技術を駆使して、臨場感のあるオーディオ、インテリジェントなANC、スムーズな接続性を実現しています。Galaxy Buds Liveは、ユニークなスタイルを披露したい人のために、高品質なサウンドと人目を引くデザインを組み合わせたプロダクトです。

つまり、デザインと音が差別化のポイントになる。もちろん、Buds Liveが登場したのは、プレミアム価格帯以外のイヤフォンでANCの採用が例外的だった時のものであるため、いずれなくなってもあまり不思議ではない。

画像クレジット:Brian Heater

これまでも述べてきたように、Samsungのイヤフォンは常に粛々としっかりしている。AppleやSonyのような支持を得てはいないが、同社は一貫して堅実なイヤフォンを作ってきており、今回もそうであろう。もちろん、音質や360°オーディオなどの点では、Proはまだハイエンドに位置している。

Samsungによると、新型のBudsはこれまでで最も小さく軽量だという。確かにBuds本体も、ケースも何もかもが非常にコンパクトだ(そして驚くほど光沢がありツヤツヤだ!)。耳にフィットする、おなじみの卵形の形状はそのまま。本製品は、同社のモバイル機器とのペアリングに特化して作られているが、どのようなBluetoothデバイスとも接続できるはずだ。

画像クレジット:Brian Heater

現在、Buds 2は他のデバイスと同様に予約を開始しており、8月26日に出荷を開始します。遠くない将来にレビューをお届けする。

関連記事
サムスンは「Galaxy Watch 4」でWear OSに回帰、ヘルスケアにもフォーカス
サムスンの最新フォルダブル「Galaxy Z Fold3」はスタイラス対応、防水仕様、アンダーディスプレイカメラ追加
サムスン Galaxy Buds Proレビュー、優れたサウンドとノイキャン性能を持つAirPodsの強力なライバル
サムスンが新ワイヤレスイヤフォン「Galaxy Buds Live」を発表、2万円弱でアクティブノイキャン搭載

カテゴリー:ハードウェア
タグ:SamsungSamsung Galaxyイヤフォンノイズキャンセリング

画像クレジット:Brian Heater

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Katsuyuki Yasui)