おつり投資・ポイント投資を行える資産運用サービス「トラノコ」のTORANOTECが約29億円のシリーズC調達

おつり投資・ポイント投資を行える資産運用サービス「トラノコ」のTORANOTECが約29億円のシリーズC調達

資産運用とアプリ開発・運営を行うフィンテック企業TORANOTEC(トラノテック)は8月30日、シリーズCラウンドにおいて、第三者割当増資による総額約29億円の資金調達を実施したと発表した。引受先は、リードインベスターのJIC ベンチャー・グロース・ファンド1号投資事業有限責任組合(JIC VGI。産業革新投資機構傘下のJICベンチャー・グロース・インベストメンツ運営)、セブン銀行、Aslead Capital Pte、AG キャピタル、SUMISEI INNOVATION FUND(住友生命CVC)。

トラノテックは、おつり投資やポイント投資を可能とする資産運用サービス「トラノコ」(Android版iOS版)を運営。投資へのハードルを著しく下げ、誰もが将来に向けた資産形成を行える社会の実現を推進しており、累計で約30万の口座開設に至っているという。

調達した資金は、トラノコのサービス拡充・普及拡大の加速を目的としたマーケティング活動の推進、またより幅広く顧客ニーズに対応すべく新商品・新サービスの開発・展開に重点投資を行う予定。

トラノコは、日々の買い物データから算出される買い物のおつり分や各種ポイントを、毎日コツコツ投資に回し、少額から本格的な資産形成ができるアプリサービス。トラノテック完全子会社のTORANOTEC投信投資顧問が提供しており、3つのファンドから1つを選ぶだけで、世界中の株式・債券などに分散投資できる。

また、無料歩数計アプリ「マネーステップ」(Android版iOS版)と連携することで歩くだけで投資資金を毎日獲得できる「歩いて投資」機能など、投資が楽しくなる各種サービスを搭載。今まで投資を行ったことがない方にとっても無理なく長期的な資産形成を始められるとしている。

au WALLETポイントで資産運用、増えた分は買い物に:KDDIのポイント運用サービスが4月9日スタート

KDDIは、auの携帯電話やサービスの利用額などで貯まる「au WALLETポイント」を使って資産運用の疑似体験ができる「au WALLET ポイント運用」を4月9日より開始すると発表した。

同サービスでは、グループ子会社のKDDIアセットマネジメントが提供する投資信託「auスマート・プライム(高成長)」の基準価額に連動して保有ポイントが増減する。サービスの利用方法は非常に簡単で、ユーザーは資産運用をはじめるときに付き物の面倒な口座開設手続きを行う必要なく、au WALLETアプリ上で運用したいポイント数を決めるだけでですぐに運用を開始できる(最低100ポイントから)。

運用したポイントは再度au WALLETポイントに変換して引き出すことが可能で、au WALLET残高にチャージして買い物などに使用することが可能だ。

auスマート・プライム(高成長)の基準価額(2018年10月3日〜2019年4月3日まで)

KDDIは今後、同サービスのUIやポイント変動のバックエンドシステムをパッケージとして外部に提供し、ポイント運用のプラットフォームを作りあげることが目標としている。