テスラが車内カラオケ用のマイクを発売(今のところ中国でのみ)

Tesla(テスラ)は新しいアクセサリーとして、車内カラオケ用のマイクを発売した。「TeslaMic(テスラマイク)」は当面、中国でのみ販売される。中国の旧正月にあわせてロールアウトされたソフトウェアアップデートでは、インフォテインメントシステムに「Leishi KTV」というカラオケプラットフォームが追加された。

Teslaによると、このマイクはインフォテインメントシステムと自動的にペアリングされるという。TeslaMicは2個入りセットになっているので、デート中にどこかに駐車してデュエットソングを歌いたいと思ったときに役立つかもしれない。セットの価格は約188ドル(約2万1600円)だが、1時間もたたずに売り切れたとのことで、車内シンガーになりたい多くの人たちは、Teslaストアページの読み込みに失敗している。

Weibo(ウェイボー、微博)の投稿(YouTubeにもミラー配信されている)では、TeslaMicとカラオケシステムが実際に動作している様子が紹介されている。Elektrekが指摘するように、Leishi KTVのインターフェースとカタログを採用することで、Teslaは2019年に導入した「Caraoke」機能を発展させているが、その機能では選曲がより限定的だった。

Teslaが中国以外の国でTeslaMicを販売するかどうかはまだわからないが、米国に登場した場合はもしかしたらDogecoin(ドージコイン)で買えるようになるかもしれない。それが実現するまでは、クルマのオーディオシステムに接続できる公式の「Carpool Karaoke(カープールカラオケ)」マイクがある(ただし、自分でバッキングトラックと歌詞を表示するディスプレイを用意する必要がある)。

編集部注:本稿の初出はEngadget。著者Kris Holt(クリス・ホルト)氏は、Engadgetの寄稿ライター。

画像クレジット:Tesla

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(文:Kris Holt、翻訳:Aya Nakazato)

ヘビーなメタバースを楽しむ人向け、軽量メガネ型VRヘッドセットや冷温デバイスなどをShiftallが発表

昨年、注目を集めたメタバース。2022年はさらに多くの関心が寄せられ、新たなサービスなど登場すると思われる。テック業界におけるこれからの動向を占うCES。リアルでの参加を見送る企業も増えているが、それでも各社から最新製品が登場するだろう。

日本のShiftallは1月4日、VRヘッドセット「MeganeX(メガーヌエックス)」、ウェアラブル冷温デバイス「Pebble Feel(ぺブルフィール)」、メタバース対応音漏れ防止機能付きマイク「mutalk(ミュートーク)」の3製品を発表した。

MeganeX

「MeganeX」はSteamVRに対応した超高解像度・超軽量のVRヘッドセットだ。メタバースで多くの時間を過ごすヘビーなVRユーザーが、今、求めている「軽さ」を追求した本製品は、ゴーグルタイプではなくメガネ型で重量は約250g(Oculus Quest 2は503gなので半分以下)。スピーカー内蔵の折りたたみフレームになっており、長時間装着しても疲れづらく、収納、携帯も楽になっている。

リフレッシュレート120Hzの5.2K/10bit/HDRのディスプレイを採用。6DoFに対応し、SteamVR対応するVRアプリケーションを楽しめるとのこと。

ウェアラブルデバイス「Pebble Feel」は最低9℃から最大42℃まで人体を冷やしたり、温めたりできるパーソナルエアコンだ。

Pebble Feel

専用シャツに装着することで接触する首元を霊薬、加熱し厳しい季節を快適に過ごせるのはもちろん、専用のSteamVR用アドオンを利用することで、VRChatといったメタバース空間で熱さや寒さを体験することもできるようになる。

mutalk

「mutalk」はメタバース対応の音漏れ防止機能付きBluetoothマイク。メタバースはオンラインゲームでのボイスチャットに最適だ。専用バンドで顔に固定することもできるためハンズフリーで会話も可能となっている。

MeganeXは販売予定価格税込10万円未満、Pebble Feelは2万円前後、mutalkは2万円前後となっている。MeganeXとPebble Feelは2022年春、mutalkのみ2022年夏の発売予定とのこと。いずれの製品もパナソニックと協業開発し、Shiftall製品として発売される。

まだ3製品は米国時間1月5日に開催されるCES 2022で出展される。

画像クレジット:Shiftall

さらに進化した最高のクリエイターに向けモバイルマイクRode Wireless Go II

Rode Microphones(ロード・マイクロフォン)が、人気の高いGoポータブルマイクの、新しい改良版であるWireless Go II(ワイヤレス・ゴーII)を発表した。これまでのものとサイズは同じだが、多くの新機能と改良された機能を搭載している。最も注目すべき点は、Go IIには1台の受信機に接続できる2台の送信機が同梱されており、2人の話者の声を同じカメラもしくは接続機器で録音することができることだ。

基本

Rode Wireless Go II(299ドル、約3万1500円)には、3.5mmジャックに接続可能なカメラその他のデバイスへ、高品質なオーディオの録音を行うために必要なものがすべて同梱されている。送信機(2台の送信機が同梱されている)自体にも高品質のマイクが内蔵されているが、必要に応じて3.5mmジャックでピンマイクを接続して使用することもできる。

受信機は3.5mmの3極ジャックへの出力を行うが、USB-Cを使った音声転送も行うことができる(USB-Cからの充電も可能)。USB-Cは今回のバージョンから登場したものだが、Rodeは同時にUSB-C→USB-CやUSB-C→Lightningのケーブルも販売しているので、ユーザーは最新のAndroid端末やiPhone、iPad、Mac、PCで使用することができる。

画像クレジット:Rode

送受信機にはそれぞれバッテリーが内蔵されており、1回の充電での稼働時間は最大7時間だ。それぞれの送信機でゲインを個別に調整したり、受信機から送信機を個別にミュートしたり、両方をミュートしたりすることができる。また、各送信機を1つのチャンネルとしたモノラル録音と、ステレオ録音モードを切り替えることもできる。

送信機は、見とおしが良い場所なら、受信機から200メートルまでの範囲で動作させることができる。また受信機は、入力レベル、バッテリーの状態、接続性などを表示するディスプレイを備えている。送信機にはそれぞれ2つのLEDが搭載されており、接続性とゲインを視覚的にフィードバックする。また、接続が途切れた場合に備えて、それぞれの送信機は自動的に内蔵ストレージに最大24時間までの録音を行う能力も持っている。

デザインと性能

今回のアップデートでは、Rodeが真剣にすべてを再検討したような気がする。たとえば送信機と受信機は事前にペアリングされた状態で出荷され、デフォルトで左右のチャンネルに割り当てられているので、すぐに使い始めることができる。これは本当に利用者にとって利便性が高い、そして集中管理のためにRode Centralという名の新しいWindowsならびにMac用アプリが用意されているが、それを使わずとも録音を始めることができる。

アップデートされたバージョンは、128ビットの暗号が組み込まれた新しいRF伝送技術が使用されていて、直線での伝達距離も延びている。この製品は、すでに多くのRFトラフィックが飛び交う場所で、はるかに信頼性の高い通信をするために設計されている。たとえば(まあ新型コロナウイルス感染症が落ち着いてからのことだが)混雑したショッピングモール、会議場、または多くの人間やスマートフォンが周りにあるようなその他の公共施設のような場所だ。

オンボードメモリも新しい機構だ。送信機自身の上にローカルファイルが常に保持されているので、接続が切れる可能性を心配する必要はなくなる。同様の安心機能として、-20dbでバックアップトラックを同時録音しているセーフティチャンネルがある。これにより、仮に大きな音が入って主トラックがピークアウトしたとしても、別のオプションが残されていることになる。これらの機能はどちらもRode Centralアプリを使って意識的にオンにする必要があるものの(同アプリはGo IIのためのファームウェアアップデートを配布するためにも使用される)、非常に歓迎すべき追加機能だ。

画像クレジット:Darrell Etherington

さていろいろ説明したものの、最高の新機能は、これまでと同様のすばらしいパッケージのままで、上で説明したすべての改善点が手に入ることかもしれない。Rodeのオリジナル版Goは、小型で持ち運びに便利なパッケージに入っていて、マイクを内蔵した送信機を搭載しているというだけでなく、仕上げがすばらしいという点でも注目されていた。新しいバージョンも、サイズはまったく同じで、すべての既存Go用純正アクセサリーと互換性があるように同じ統合クリップを使用している。

まとめ

レースには「ラッピング」という概念がある。これはあまりに速く走りすぎて周回遅れのクルマを追い越すということだ。要するにRodeがGo IIで行ったことはこの「ラッピング」だ。オリジナルのいくつかの欠点に対処するスマートな機能を加えたことで、市場で最高のモバイルビデオ / フィールドポッドキャスティング用マイクとしてのリードをさらに広げたのだ。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:マイクRode音響機器

画像クレジット:Darrell Etherington

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(文:Darrell Etherington、翻訳:sako)