残念ながら任天堂のマリオ・カートのモバイル版リリースは夏に延期

この1年、Mario Kartのモバイル版のリリースを待っていた任天堂ファンはまだしばらく忍耐を必要とする。Mario Kart Tourの発売は夏に延期された。

任天堂が大人気のMario Kartをモバイル化する予定だと私がTechCrunchで記事にしたはちょうと1年前だ。下のツイートでご覧のとおり、当初の予定ではスマートフォン版は2019年の3月にリリースされるはずだった。しかし任天堂はこれをを2019年夏に延期すると発表した。

実は今日(米国時間1/31)発表された任天堂の四半期決算報告に重要な一節があった。それによれば「アプリの品質の改善とリリース後のコンテンツの拡大を十分に保証するために」さらに時間が必要となったという。

がっかりさせられる発表だが、The Vergeも言うとおり、ここは宮本茂氏の名言を思い出す他ないだろう。

マリオだけでなくゼルダなどのシリーズのクリエーターである宮本氏は「公開を延期すればゲームは改善されるが、慌てて公開されたゲームは永久にダメなままだ」と語ったという。

この決定に賭けられているものは大きい。Super Mario Runは任天堂の最初のiPhone向けメジャータイトルであると同時に、専用機で実績あるゲームは9.99ドルの有料ゲームであってもモバイルで十分にポテンシャルがあることを証明するものとなった。Mario
KartはSwitchでもっとも人気あるゲームだ。つまり適切にポーティングされるのであればMario Kart Tourも大ヒットゲームになる。任天堂が慎重になるのも理由があるといえるだろう。

原文へ

滑川海彦@Facebook Google+

名作マリオカートがいよいよスマホに登場、任天堂が今年度中に配信予定

任天堂は2月1日、スマートフォン向けアプリ「Mario Kart Tour(マリオカート ツアー)」を開発中であることをTwitter上で明かした。2019年3月までの配信開始を予定している。

詳細は明かされていないものの、マリオカートツアーについては1月31日に開催された決算説明会の資料でも触れられている。

任天堂のスマートデバイス事業の主な目的は「任天堂IPに触れる人口の最大化」、「スマートデバイス事業単体での収益化」、「ゲーム専用機事業との相乗効果」の3点。

すでに2億ダウンロードを突破し、月間アクティブユーザー数も2000万人前後を誇る「Super Mario Run(スーパーマリオ ラン)」を筆頭に、「どうぶつの森 ポケットキャンプ」や「Fire Emblem Heroes(ファイアーエムブレム ヒーローズ)」など複数のアプリを通じて任天堂IPを広げていく方針。

今回発表されたマリオカートツアーも大きな注目を集めそうだ。