元Misoca代表の豊吉氏らが手がける、高架下の名古屋スタートアップコミュニティ「亀島ガレージ」が始動

元Misoca代表取締役の豊吉隆一郎氏らが名古屋を拠点とするインキュベーション企業「ミッドランドインキュベーターズ」を立ち上げたと弊誌で紹介したのは、2018年6月のこと。彼らが手がける名古屋スタートアップ・コミュニティがいよいよ始動する。

ミッドランドインキュベーターズとその立ち上げにも関わったIDENTITY、そして名古屋を拠点とするスタートアップのスタメンの3社が発起人となり、名古屋のエブリ・プラス、Lab316を加えた5社は、3月22日に名古屋スタートアップ・コミュニティの「亀島ガレージ」を発足すると発表した。

亀島ガレージは、名古屋駅の隣に位置する亀島駅近くの高架下にある。名古屋駅からも徒歩圏内であり、名古屋駅に比べて賃料が安いことから現地スタートアップにも人気のエリアだ。亀島ガレージでは、ここで豊吉氏などエグジット経験のある起業家と若手起業家とをつなぎ、交流やナレッジ共有を促進する。また、同施設がスタートアップと大企業、税理士、司法書士、社労士などとの間に入ることで、スタートアップが単独で作り上げることが難しい関係値作りをサポートする。

立ち上げ時には上記のエブリ・プラスが亀島ガレージに入居することが発表されている。ミッドランドインキュベーターズは今後、「名古屋のスタートアップはもちろん、名古屋に追加拠点を持ちたい東京都内のスタートアップの誘致」を進め、入居するスタートアップの数を増やしていきたいとしている。

ミッドランドインキュベーターズの立ち上げの際、(名古屋が故郷である)僕はそれを紹介する記事に「製造業の街、名古屋にスタートアップエコシステムは生まれるか」というタイトルをつけた。まだまだ東京や福岡に比べると小さなエコシステムではあるが、その胎動が感じられるニュースだ。