ネコ様専用ライフログツール「Catlog」をバイオロギング研究者が本気で開発

eng-logo-2015大好きな家族の一員、ネコの生活をテクノロジーで見守る。

そんな希望を叶えてくれそうなネコ専用ライフログツール「Catlog」をスタートアップのRABOが発表しました。

現在makuakeでクラウドファンディング中です。

ハードウェアはネコの鈴をイメージしたデザインの首輪型デバイスで、内蔵センサーにより睡眠、運動、食事、トイレなどのカンタンな行動を逐次記録してくれます。

ふだんネコをひとりぼっちにしがちなウチでも、一日の行動が手に取るようにわかり、体調が悪くなったときなどに振り返ってチェックできるようになります。

RABOのCEOである伊豫愉芸子さんは、大学院博士課程で動物の行動生態を調査するバイオロギング研究に従事していた経歴があり、Catlogにはエンジニアだけでなきバイオロギング研究者や獣医師も関わっています。

伊豫さんは「ネコが使うことをまず第一に考えている」と言います。

ペット用のロギングデバイスは多くありますが、ほとんどが犬で使うことが前提で、サイズが大きく、重く、つけ心地もあまり考慮されていないというのです。

Catlogは、ネコが嫌がらない材質を使ってヒゲに当たらないような形状にデザイン、充電時の発熱が冷めてから充電完了を知らせたり、機器から発生するノイズなども考慮、まさに「ネコ ファースト」を実現していくそうです。

ゆくゆくは、ユーザーが入力したネコの種類や体重・年齢などの基本情報と、Catlogのログデータをかけ合わせて多数のデータを収集、ユーザーの行動タグ付けによって機械学習することで、ログデータからネコが何をしているのか、どんな状態なのかを判別していきたいとのこと。

ひょっとしたら、自分のネコの行動データから新しいネコの生態がわかるようになるのかもしれません。

Engadget 日本版からの転載。

食事の写真からカロリーや栄養素を自動算出、健康管理アプリ「カロミル」が約6000万円を調達

AIを活用した健康管理アプリ「カロミル」を運営するライフログテクノロジー。同社は5月14日、電通サイエンスジャム(DSJ)、CSAJファンドFFGベンチャービジネスパートナーズを引受先とした第三者割当増資を実施したことを明らかにした。

ライフログテクノロジーでは2018年1月にもDG Daiwa Venturesが運営するDG Labファンドから資金調達を実施。これらを合わせた総額の調達額は約6000万円になるという。

調達した資金により組織体制を強化し、AIの精度向上や食事データの取得、アスリートや疾病向けなどの新規事業開発に取り組む方針。また出資先であるDSJとは双方が保有するデータや知見を活用した共同研究を進めるべく、業務提携も始める。

スマホで食事を撮影すれば、カロリーや栄養素が自動で測定

カロミルは日々の食事や運動のログを、ダイエットや健康管理に活用できるヘルスケアアプリ。カロリーはもちろん、たんぱく質や脂質、糖質など細かい栄養素を残せるのが特徴だ。

栄養素の算出方法は登録されているメニューから選ぶ、自分で計算する、栄養士に分析依頼する(月10 回まで無料で依頼可能)、食事の写真から判定するなどいくつかある。その中でもカロミルが強化しているのが、食事の写真から自動的にカロリーや栄養素を算出する機能だ。

この機能は以前TechCrunchでも紹介したとおり、2017年9月からアプリ内に搭載しているもの。自社開発の食事画像解析AIにより、スマホで撮影した写真を「そもそも食事の画像かどうか」「(食事の場合)具体的なメニューは何か」を2段階で解析。該当するメニューのカロリーや栄養素を算出する。現在は約1000品目の食事メニューを識別でき、識別率は82%ほど。コンビニで販売されている商品やファミレスなど飲食店のメニューも含まれる。

ライフログテクノロジー代表取締役の棚橋繁行氏によると、この機能を搭載したことでユーザーの年齢層や幅が広がったそう。「もともとは特に20〜30代の女性によく使ってもらえていたが、20〜50代の男女であまり差がなくなってきた。いぜんより年齢層が上の人にも使ってもらえるようになったほか、疾病患者の方の利用も広がってきている」(棚橋氏)

現在もこの機能のコアとなる画像解析AIの精度向上に注力しているとのこと。今回の資金調達も、体制を強化しさらに研究開発を進めていくことが目的だ。

食事関連データを軸に事業拡大へ

今回ライフログテクノロジーでは資金調達と合わせて、調達先であるDSJとの業務提携を発表している。今後カロミルを通じて蓄積した食事(栄養素)データと、DSJが解析知見を持つ感性や脳波といった生体信号データの関連性を研究することで、食事がメンタルヘルスや労働生産性に与える影響を探っていく予定。これによってヘルスケア領域で、新たな未病対策や疾病予兆への改善助言なども可能になると考えているそうだ。

また将来的には食事関連データとさまざまなパーソナルログを連携し、マーケティング活用やスポーツ領域での事業展開も見据えているという。

「(自社にとって)食事データが1番コアになる部分で、それを活用した新たな事業展開を進めていく。ただ食事データをメインとしつつも、画像解析技術を軸にその他のライフログデータももっと管理しやすい仕組みを目指している。たとえば血圧や血糖、運動の記録なども写真を撮っておきさえすればデータ化できるようになると、ユーザーの利便性もサービスの可能性も広がる。今後は今まで以上にライフログを貯めていく時代になると思うので、まずはデータを残す煩わしさや手間を(画像解析AIなどの)技術を通じてなくしていきたい」(棚橋氏)

 

Google Clipsはウェラブルなスマートカメラ――予想外の新製品に驚きの声

今日(米国時間10/4)のハードウェア・イベンドでGooglekは誰も予想していなかった新製品を発表した。これはClipsと呼ばれる小型カメラだが、普通の意味でのカメラではない。何を写すかは基本的にClips側が決める。ユーザーが普通のカメラやスマートフォンを取り出す前に何かが起きてしまうことはよくある。Clipsはそういうときにユーザーに代わって価値ある瞬間の記録を残すことを手助けするのだという。

またClipsはMotion Photosと呼ばれる映像を記録する。これはGoogleが開発した新しいフォーマットで、ある瞬間だけでなくその前後の動きも記録される。AppleのLive Photosに似ているが、Motion Photosでは音声は記録されない。しかしカメラ内にスマート認識機能を備えている。またネットワーク接続は一切必用とせずスタンドアローンですべての機能が実行できる。つまり撮った写真をいつの間にかネットに拡散してしまうといった事態を防げる。撮影された内容を見るにはスマートフォンなどに接続する。

このカメラはしばらく前から市場に出ているNarrative Clipのようなライフログ・カメラに似ているが、ひとひねり加えられている。Google Clipsは機械学習を利用し、ユーザー、家族、友人、ペットなど特定の対象を認識して重要な場面を記録する。つまり子供やペットがおもいがけずかわいらしい仕草をしたのを見逃さないわけだ。Clipsにはその名のとおりクリップが付属していて、なんであれこのクリップで挟めるものに取り付けることができる〔CMビデオでは小麦粉の袋に挟んでいる〕。

Clipsには16GBのメモリーが内蔵されており、1回の充電で3時間分のMotion Photosが記録できる。またレンズが何かの影になってしまった場合は人工知能が事態を認識してスマートフォンにそのことを通知してくる。カメラの画角は130度と広く、Gorilla Glass 3ガラスで保護されている。USB-Cポート、Wi-Fi Direct、Bluetooth LEで外部と接続可能だ。毎秒15フレームで撮影するが、自動的に対象に焦点が合ってブレの少ない鮮明なショットを選択する。

価格は249ドルが予定されている。Googleはなぜか撮像素子のピクセル数などのスペックを明かしていない。

さらに取材中…

〔日本版〕Googleのアメリカ・サイトでは紹介されているものの、出荷スケジュールなどは不明。日本のGoogleストアにはまだ記載がない。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebook出身の2人のエンジニアが、新しいライフログアプリFabricをリリース

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テクノロジーは、投稿、写真、ビデオなどを通じて、デジタル記憶を取得し保存することを簡単にしてきた。しかしそうした過去 ‐ 思い出、活動、その他の体験 ‐ を簡単な手段で呼び出そうとしても、しばしば苦労が伴う。2人の元Facebookのエンジニアによって開発された、新しいモバイルアプリケーションFabricは、こうした問題を解決することを狙っている。

共同創業者であるArun VijayvergiyaとNikolay Valtchanovは、Facebookで過ごした過去数年間に、そのソーシャルネットワークを10億人を超える人々と結びつけるための多くのプロダクトに関わって来た。Vijayvergiyaは(のちにFacebook Memoriesと呼ばれる)Facebookのタイムラインの最初のバージョンをハッカソンで作った人物だ(これは、タイムラインになる前に、TechCrunchが当時記事にした際、偶然リリースされている )。

タイムライン上の最初のエンジニアであることに加えて、Arunはまた「友達とのやりとり」、「今年のまとめ」、そして「過去のこの日」といったプロジェクトの開発にも関わった。一方Nikolayは、ランニングとサイクリングのためのモバイルアプリケーションとFacebookとの統合に力を注いでいた。

Facebookのを去った後、2人は共に様々なプロジェクトに取り組んだものの、ついに日々の生活の自動記録というアイデアに立ち返ってきた。

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特にArunが、彼の父親についての(父親の大学時代の友人たちによって書かれた)物語が満載の、印刷された本を手にした時に、このプロジェクトの実行を促されたのだ。その本は父親が行った旅行や父親が知り合いだった人たちに関する詳細が書かれたものだった ‐ それまでArunが知らなかったことで溢れていた。

「この世を去るとき、自分自身について語ることができる物語を残して行きたいと思うのです – 誰に対してもというわけではなく、ただ気にかけてくれる人のために」とArunは語る。おそらく彼の父親の本のようなものを、但しデジタルで。

Fabricは現在iOSで利用できるようになっている、サインアップが終わるとすぐに、あなたの物語を自動的に記録し始める。FacebookやInstagram、そしてカメラロールから写真を取り込み、それらを地図ビューの上にプロットする。横にはタイムラインが表示され、いつそれらの写真を撮影したかがわかるようになっている。

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インポートが完了すると、スワイプして日々の記録を見ることができるようになる。このアプリは、会った人、訪れた場所、そして記録した瞬間を追跡する、それらはカラフルな円として表示され、ジャーナルビューの中でタップすることができる。

同時にFabricはソーシャルな要素も持っている。アプリに友人を追加しておくと、2人が一緒に行動する度にその記録を行う。

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将来的な目標は、利用者が覚えておきたいと思う全てのもの ‐ メモ、歌、その他何でも ‐ を記録できるようにすることだ。そして、TimehopやFacebookが1年もしくは数年前の今日を振り返らせるやり方とは違う方法で、あなたの過去を浮かび上がらせる手段を助けようと彼らは努力している。

その代わりに、たとえば「最後にお母さんに会ったのはいつ?」といった質問にFabricは答えることができるようになる。

「おそろしく長い時間はかかると思いますが、私たちは拡張記憶(augmented memory)ソリューションを提供したいと考えています。ある時点での脳内を検索してみたいと思うでしょう ‐ 私たちはそれは実現可能だと考えています。私たちは、その第1歩を進めようとしているのです」とArunは語る。

現在、マウンテンビューのY Combinatorのクラスである同社は、現在ブートストラップの段階である。ArunとNikolayだけがフルタイムで働いている。

Fabricはまた「自分データ定量化の熱狂的推進者」であるNick Feltonからのアドバイスを受けている。Feltonはその年次報告書でインターネットの有名人となり、その後Facebookのタイムラインを再構成した人物だ

FabircはiTunesのApp Storeから無料でダウンロード可能

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(翻訳:Sako)