リスボンのSenseiがAmazon Go風の自動販売店舗を他小売業者に提供

Amazon Goは注意する必要がある。リスボンのスタートアップが、同様の自動販売店舗の技術を他の小売業者にも提供する計画だ。Senseiはコンビニエンスストアが会計なしで購入できるようにするコンピュータビジョンのスタートアップで、540万ユーロ(約7億1000万円)のシードラウンドを獲得した。今回の資金調達はSeaya VenturesIberis Capitalが主導し、200M Fundが参加した。

Senseiは今後、研究開発の規模を拡大し、新しい店舗を立ち上げる予定だ。同社独自のプラットフォームはカメラ、センサー、AI(人工知能)を組み合わせて、新規および既存の店舗を自動化する。このプラットフォームは小売業者がリアルタイムで在庫を管理し、店舗の利用方法に関するインサイトにアクセスできることを意味する。

SenseiのCEO兼共同創業者であるVasco Portugal(バスコ・ポルトガル)は「Senseiの技術は、小売業者がAmazon(アマゾン)のようなテック業界の巨人と競争するために役立つでしょう。お客様にとって身近で楽しいショッピング体験を、シームレスで便利で安全なものにしていきます」と述べた。

Senseiは、主にグラブ・アンド・ゴー・ストアやフォアコート、および類似の小売フォーマットと連動するように設計されている。ライバルには8900万ドル(約97億円)を調達したTrigoがいる。

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新型コロナウイルスのパンデミックが発生している現在、自動販売店舗の利点は明らかだ。顧客は行列に並ぶ必要がなくなる。加えて小売店は在庫切れを避け、スタッフは顧客サポートに回ることができる。

「現在、目立って加速している商取引のデジタル化の一端を担うビジネスに投資できることを、私達は喜ばしく思っています」と、Seaya Venturesでプリンシパルを務めるAris Xenofontos(アリス・ゼノフォントス)氏は述べた。

Iberis CapitalのパートナーであるLuis Quaresma(ルイス・クアレスマ)氏は「Senseiは小売業界に多大な効率化とコスト削減をもたらし、同時に消費者に必要なシームレスな支払い体験を提供します」とつけ加えた。

Senseiの設立者はVasco Portugal(MIT出身のCEO)、Joana Rafael(ジョアナ・ラファエル、COO)、Nuno Moutinho(ヌノ・ムーティーニョ、CTO)、Paulo Carreira(パウロ・カレイラ、CSO)だ。

カテゴリー:ソフトウェア
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画像クレジット:Sensei founders

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(文:Mike Butcher、翻訳:塚本直樹 / Twitter