Googleが単独のトゥドゥアプリGoogle Tasksをリリース、メールやカレンダーと連携あり

今日(米国時間4/25)はGmailのデザイン一新というビッグニュースが目立ったが、しかしGoogleはその陰でひっそりと、同社の生産性アプリケーションの一員となる新しいツール、Google Tasksを立ち上げた。このアプリケーションはその名のとおり、タスク(仕事、作業)のリストや予定表(to-dos)を作って見て編集できる場所だ。それには、新しいGmailやGoogle Calendarを起源とするタスクも含まれる。

Gmailにもタスクを作る機能はあったが、それはユーザーインタフェイスのどこかに埋もれていた。しかし今日の構造改革により、Tasksは独立し、メモ帳のGoogle KeepやGoogle Calendarなどと肩を並べる独立の存在になった。ただしGmailからそのサイドバーの中へ起動することもできる。

Gmailから来る新しいユーザーも多いから、独立のアプリケーションとしてGoogle Tasksを作っておく方が良いだろう。to-do(仕事などの予定リスト)は、メールの受信トレイを見ているときだけ使いたくなるもんではないからね。

このアプリは、トゥドゥリストとしてはごくふつうだ。タスクリストを作る、タスクをサブタスクに分類する、などのことができる〔例: ○○大会→案内業務〕。ドラッグ&ドロップでタスクの優先順を変えたり、忘れてはいけないタスクの日程をリマインダーに登録できる。ただし、日にちは登録できるが、時間(時刻)までは登録できない。そりゃ困る!という人もいるだろうね。

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Google Tasksの機能は、単体ですばらしいというより、GmailやCalendarなどGoogleのそのほかのサービスと組み合わせて真価を発揮する。別のところで作ったタスクにアクセスできるのは便利だし、変更を受信トレイに反映できるのも良い。あるタスクの起源であるメールを、探して見ることもできる。そのメールは、Google Calendarからでも見られる。

このアプリはG Suiteの一員になるから、そのうちなくなるモバイルの“実験”ではない。後日、別のトゥドゥリストアプリが登場する心配もない。

アプリはiOSAndroidの上で無料でダウンロードできる。〔訳注: デスクトップではWebから。…このリンクはGoogle Appsの公式サポートページにある。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Scheduledはテキストメッセージを事前に準備して送信日時の予約ができる新アプリだ

友人に誕生日のお祝いや、見送りの言葉、あるいはお祝いの言葉を届けることを忘れないようにしたいだろうか?夜中の1時に顧客にするべきフォローアップの質問を思いついたことは?心からの感謝を後日テキストメッセージで送りたいことがあるだろうか?残念ながら、SMSも大部分のメッセージングアプリも、事前に下書きを準備して、後日予め決めておいた時間に送り出してはくれない。しかし新しいiOSアプリであるScheduledなら、その手助けをしてくれるだろう。

最初にはっきりさせて起きたいが、アプリで予定を設定してテキストメッセージを自動送信することはできない。

そうするためにはiPhoneをハックして、代わりに脱獄のアプリのいずれかを使う必要がある。なおAppleは公式にはこうした機能を許諾していない。

Scheduledが行うことは、テキストのスケジューリングのために、App Storeで許可されるような回避策を提供することだ。

アプリ自体はシンプルで簡単に使うことができる。

まず連絡先からテキストメッセージを送りたい相手を選択し、送りたいテキストを書き、そして実際の送信をしたい時間に通知して貰えるような設定を行う。時間になると、Scheduledが通知を送ってくるので、アプリに戻って事前に用意していたテキストを送信することができる。

送信後、素早くスワイプすることでアプリのキューからリマインダーを削除することができる。

ところで、Scheduledは実はSMSやiMessageだけに限定されてはいない。例えばTelegram、WhatsApp、Messenger、Twitterのようなメッセージングアプリもサポートしているし、メッセージのテキストをコピーして、自分の選んだどんなアプリに対してもペーストすることができる。電子メールを送ったり電話をかけるためのリマインドにも用いることも可能だ。

さらに将来的には、ScheduledはLikedInとSlackのサポートも計画しているし、送信フローの調整、Apple Watchの統合、そしていずれはAndroidのサポートも考えられている。

公平を期すと、App Storeにはテキストメッセージのスケジューリングを行うことのできるアプリが他にも存在している。しかしScheduledのインターフェイスは、これまでに個人的にみたいずれのアプリと比べてもクリーンで現代的だ。

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アプリ自体はオランダのアムステルダムの直ぐ側にあるデジタル代理店のBrthrs Agencyの製品だ。同社は顧客の仕事とスタートアップへの投資を組み合わせる仕事をしている 。Sebastiaan KooijmanとRobert KeusSebastiaanからなるチームは、TechCrunchに対して、現在Scheduledは社内で発足したプロジェクトだと語った。もしそれが支持を集めるようなら、それ自身を独立したスタートアップにすることを考えている。

チームによれば、マネタイズのプランとしては、4つ以上のメッセージをキューに溜めることができるようにするには0.99ドルを支払うというものを考えているそうだ。

もちろん多くのユーザーが、数日前のアプリのリリース後から既に、自動送信の機能を求めているそうだ。しかしこれはAppleが許可しない機能なのだ。

「私たちは(自動送信用)オプションを調査していますしています」とKeusは語る。「しかしそれは技術的観点からは難しいですね。それに私たちのコンセプトは、人びとが思慮深く振る舞えるようにすることなのです」と彼は付け加えた。「もし自動送信機能を提供したら、人びとがロボットのように振る舞うようになってしまいます」。

その通りだと思う。

Scheduledは現在、iTunesのApp Storeから無料ダウンロードできる。

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(翻訳:Sako)

Facebookが後で読む機能を拡充、記事保存とシェアのChromeエクステンションを展開

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Facebookは「いいね!」ボタンでインターネットを席巻し、ウェブ上で毎日100億ビューが発生している。今回、Facebookはモバイルボタンの刷新と共に、保存用とシェア用のChromeエクステンションを2つローンチした。ユーザーはどのサイトのコンテンツも簡単に保存することができるようになる。

このアップデートで、Facebookのニュースフィードはウェブの最新記事で埋まり、Pocketと張り合うような「後で読むサービス」としての機能を十分備えるようになる。人のウェブの視聴習慣にFacebookを根付かせる施策で、ユーザーがFacebook上にいない時でも同社の価値が高まるようにする。この新たなボタンは、より多くのコンテンツをFacebookに引き込むのと同時に、Facebookが次にユーザーのフィードに広告を表示するためのターゲティングを支える要素にもなるだろう。

モバイルからの「いいね!」を獲得

実はこれまでサイトやアプリの「いいね!」ボタンには、Facebookの代名詞である親指を上げているアイコンは採用されていなかった。Facebookの「f」から親指アイコンにデザインを新しくすることで、さらにボタンが認知されやすくなるだろう。「いいね!」ボタンのインプレッションの30%はモバイルからきているが、ボタンは小さく表示されているため、やや認識しにくかった。検証の結果、このデザイン変更で6%「いいね!」が増加したため、Facebookは誰もが利用できるようにボタンの展開を始める。

Like button - New vs. Old

Mobile buttons example

その他のシェア、送信、フォロー、レコメンド、保存ボタンのデザインもそれぞれ刷新する。色を統一し、洗練されたフラットなボタンデザインを採用することで最新のモバイルOSのスタイルに馴染むようになった。いいね数やシェア数はボタン内に表示されるようになる。

インスタント記事にも新しい「いいね!」、コメント、シェアボタンをつけることができる。インスタント記事からのボタンへのクリックは、合計のいいね数やシェア数にきちんと反映される。サイトでFacebookのコメントプラグインを使うと、インスタント記事のコメントと従来のウェブサイトにも反映され、どのフォーマントでもやりとりが成立するようになる。

開発者はFacebookのボタン設定を確認して、適切なサイズと実装方法を選ぶことができる。ただ特に何かする必要はないかもしれない。ボタンのデザインは自動でアップデートし、古いバージョンにも対応する。

ChromeからFacebookに

後で読むサービスで人気のPocketにおいて重要な要素はChromeエクステンションだ。そのボタンがあることで、ボタンをクリックしてすぐに記事を保存することができる。見つけた記事を今読む時間がなくとも保存しておくことで、気兼ねなくインターネットのブラウズを続けることができる。

Facebook Save Chrome Extensions

Facebookに保存するための新たなChromeエクステンションは、Facebookが2014年にローンチした保存機能と同様の働きをする。この機能は静かに、月に3億ユーザーが利用するまでに成長した。Facebookを訪れた時、事前に保存した記事を改めて見ることができる。端末を超えたブックマークとリマインダーシステムと言えるだろう。

Facebookは4月のF8で、ウェブサイト自体にFacebookの保存プラグインを埋め込むことを浸透させたい考えだった。だが、どうやらユーザーがChromeエクステンションをインストールする方が理にかなうと判断したようだ。

ユーザーはエクステンションを一旦インストールすると、ブラウザの右上にある保存ボタンをクリックするだけでいい。Facebookのホームページの保存済みコンテンツやブックマークのタブに保存される。また、最近保存したコンテンツは、ドロップダウンのお知らせにもリマインダーとして表示されるので、すぐに保存したサイトに飛ぶことも可能だ。

Facebook Share

Facebookのシェアボタンを実装していないサイトでも、その記事をニュースフィードにシェアするのが簡単になる。FacebookにシェアするためのChromeエクステンションでは、Chromeブラウザのバーをクリックすると、ニュースフィードへの投稿設定を開くことができる。

ウェブの支配方法を改善することで、Facebookはパブリッシャーにレファラルトラフィックを送ることができると証明できる。そうすれば、パブリッシャーがFacebookページやインスタント記事、ソーシャル・プラグインの実装といった施策に時間をかけたり、Facebook広告の購入を増やしたりすることが期待できる。Facebookボタンがユーザーの訪れるサイト内、あるいはユーザーの使用するブラウザに備わることで、Facebookから逃れず、友人が何をしているか定期的に確認を促すリマインダーとなるだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nozomi Okuma /Website