米次期大統領バイデン氏の首席補佐官にスタートアップに好意的なロン・クレイン氏内定

米国の次期大統領Joe Biden(ジョー・バイデン)氏は長年の同僚であり側近であるRon Klain(ロン・クレイン)氏を首席補佐官に選んだとNew York Timesが報じた。クレイン氏は現在、ベンチャーキャピタル企業Revolution(レボリューション)の上級副社長を務めている。

クレイン氏はオバマ政権時代に、副大統領だったバイデン氏の首席補佐官を2年間務め、2011年に首席補佐官職を辞してRevolutionに移った。Revolutionは前AOLのCEOで創業者のSteve Case(スティーブ・ケース)氏が興した会社だ。Revolutionはコメントの求めに応じていない。

もしクレイン氏が2度目のホワイトハウス入りを果たすとなれば、バイデン氏は35年以上の知り合いを引き込むことになる。この2人が最初に一緒に働いたのはバイデン氏が上院議員だった1989年で、クレイン氏はハーバード大学法科学院を卒業したばかりだった。同氏は、2014年10月から2015年2月までホワイトハウスのエボラ対策責任者を務め、またオバマ大統領やクリントン大統領、その他にもAl Gore(アル・ゴア)氏、John Kerry(ジョン・ケリー)氏、Hillary Clinton(ヒラリー・クリントン)氏の討論アドバイザーとしても活躍した。

クレイン氏の指名は、スタートアップとバイデン・ハリス政権の間で起こり得る緊張を和らげるかもしれない。バイデン氏はテック産業に規制を課すと明言しており、これはGoogle(グーグル)、Apple(アップル)、Facebook(フェイスブック)といった大企業にマイナスの影響を与えるかもしれない。クレイン氏は、規制がいかにスタートアップ分野における主要なイノベーションを妨げるかについてTechCrunch(未訳記事)で語ったことがある。同氏はまた政治に焦点を当てたスタートアップにフォーカスしているインキュベーターアクセラレーターのHigher Ground Labs(ハイアー・グラウンド・ラブズ)をサポートする取り組みも主導してきた。クレイン氏の指名はテック大企業に大きな影響は与えなさそうだが、バイデン氏の最側近の1人がスタートアップに甘い点を持っていることには変わりはない。

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画像クレジット:WHITE HOUSE POOL (ISP POOL IMAGES) / Contributor / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi