クラウドワークスが習い事マッチング「サイタ」を譲受、シェアリングエコノミー事業拡大へ

クラウドソーシングサービス「クラウドワークス」などを提供するクラウドワークスは12月19日、クックパッドの子会社であるコーチ・ユナイテッドより習い事マッチングサイト「サイタ」事業を譲受することを明らかにした。

譲受日は2018年1月1日で、譲受金額は非公開。ただしクラウドワークスの発表では「今後の当該譲受事業の営業利益にて2年程度で回収可能な額」だという。サイタ事業のみの経営状況については、平成28年12月期の売上高が2億3400万円、営業利益が5400万円。平成27年12月期の売上高が2億3000万円、営業利益が300万円。なおコーチ・ユナイテッドが展開するサイタカメラ事業やSnapmap事業は譲受の対象にならない。

コーチ・ユナイテッドは現在エンジェル投資家として活躍する有安伸宏氏が2007年に創業。2011年より習い事のプライベートコーチと、受講者をマッチングするサイタ(当初のサービス名はCyta.jp)の運営を始めた。2013年9月にはクックパッドの子会社となり、引き続きサービスを継続。2016年2月に有安氏が代表を退任し、福﨑康平氏が代表取締役社長に就任している。

一方のクラウドワークスではクラウドソーシングサービスに加えて、個人がスキルや知識を売買できるC2Cサービス「WoW!me(ワオミー)」などを運営。個人取引を中心とするシェアリングエコノミーサービスを重点領域とし、強化してきた。

今回年間レッスン数が5万件を超え約176種類のジャンルを扱うサイタを譲受することで、クラウドソーシングで培ってきたユーザーマッチングのノウハウを活かしながら、スキルシェアサービスの利用者を拡大。シェアリングエコノミー領域でさらなる事業拡大を目指す。

なおスキルシェア領域では同じくクラウドソーシング事業を展開するランサーズが「pook」を提供しているほか、メルカリも新サービス「teacha(ティーチャ)」を2018年春にローンチする予定だ。