任天堂がロシアへのSwitchほか製品の出荷を停止、理由は「物流が不安定なため」

任天堂がロシアへのSwitchほか製品の出荷を停止、理由は「物流が不安定なため」

Engadget

マイクロソフト、ソニーがウクライナ情勢を鑑みてゲーム機本体やソフトウェアその他のロシアでの販売を停止する一方、オンラインショップのみの販売停止だった任天堂が、昨日ようやくロシアへのSwitchその他製品の出荷を停止することを明らかにしました。

Eurogamerが報じたところでは、任天堂は出荷停止の理由は「物理的な商品の出荷と配布の物流を取り巻くかなりのボラティリティ」のせいだと説明。わかりやすくいえば「物流状況が不安定」になっているためだとしました。さらに先日から行われているロシア国内でのNintendo eShopでの販売停止についても「決済プロバイダーによるロシア・ルーブルでの取引停止に伴うメンテナンス」だと述べ、いまの状況が終結した先の商売を考えて言葉を選んだかのような説明を貫いています。

任天堂は10日、4月8日に海外での発売を予定していたSwitch用シミュレーションゲーム『Advance Wars 1+2: Re-Boot Camp』の発売を延期すると発表しましたが、その説明文にも「最近の世界情勢により」と理由を述べるにとどめており、やはり”Russia”や”Ukraine”の文字はひとつも出てこないよう徹底しています。ただこのゲームに関してはロシアに限らず発売予定だったすべての国も対象とする延期で、さすがに「世界情勢」とゲーム内容をみれば妥当な対応ではあります。

すでにロシアでの製品販売やサービス提供を停止すると発表した企業を列挙するほうが大変と思えるようになっていますが、昨日10日にその拡がる輪に加わったのは、ゲーム『Destiny』シリーズを製作するBangieでした。ロシア国内ではまだ『Destiny 2』をプレイすることはできるものの、ゲーム内通貨やDLCなどをの追加購入はできなくなっています。

兎にも角にも、一刻も早く世界が平和になることを願ってやみません。

(Source:EurogamerEngadget日本版より転載)

Netflix、PayPal、Adobe、Epic Games、任天堂もロシアでの事業停止

ロシアのウクライナ侵攻を受けて、ロシアでの事業を停止するハイテク企業のリストが増え続けている。この動きに最近加わった企業には、Netflix(ネットフリックス)、PayPal(ペイパル)、Mastercard(マスターカード)、Visa(ビザ)などの有名どころが含まれている。

Varietyが最初に報じたように、Netflixは米国時間3月6日、ロシアでのサービスを停止すると発表した。この措置は、同社が先週、ストリーミング配信会社にロシアの20のプロパガンダチャンネルホスティングを義務づけるロシアの新法に従わないと述べたことを受けたものだ。Netflixはまた、ロシアで制作を予定していた今後のすべてのプロジェクトを一時停止している。

Adobe(アドビ)も、ロシアにおける自社製品・サービスの新規販売をすべて停止すると発表した。同社は、自社の製品やサービスが「法律に反した戦争の支援に使用されない」ようにする責任があると信じている、と述べている。

PayPal(ペイパル)は、米国時間3月5日にロイターが最初に報じたように、ロシアでのサービスを停止すると発表した。ウクライナのMykhailo Fedorov(ミハイロ・フェドロフ)副首相はツイートで、PayPalのCEOであるDan Schulman(ダン・シュルマン)氏がこの措置を確認している書簡を公開した。

ロシアから撤退した決済企業はPayPalだけではない。Mastercardは米国時間3月5日、ロシアにおけるネットワークサービスを停止すると発表した。つまり、ロシアの銀行が発行したカードは、今後Mastercardのネットワークではサポートされなくなる。また、ロシア国外で発行されたすべてのカードは、ロシアの商店やATMで使用できなくなる。同社は、適切な時期に業務を復活させるとしている。

同様にVisaも同日、ロシアでの全業務を停止したと発表した。同社は、ロシア国内の顧客やパートナーと協力し、すべてのVisa取引を停止するとしている。ロシア国内で発行されたVisaカードでの取引はすべてロシア国外では機能しなくなり、ロシア国外の金融機関が発行したVisaカードはロシア国内で使えなくなる。

ゲーム会社もまた、テック業界の他の企業とともにロシア国内でのビジネスを終了する。Epic Games(エピックゲームズ)は米国時間3月5日、ゲームに関するロシアとの取引を停止すると発表した。しかし同社は「他のコミュニケーションツールがオンラインであるのと同じ理由で、アクセスをブロックしていない。自由な世界は、すべての対話をオープンにしておくべきだ」と述べた。

態度を明らかにしたゲーム会社はEpic Gamesだけではない。Activision Blizzard(アクティベーションブリザード)も同じ日にロシアの消費者へのゲーム販売を一時停止すると発表した。同社はまた、ロシアでのゲーム内購入の提供も停止する予定だ。

任天堂も、利用している決済サービスが「ルーブルでの決済処理を停止した」ため、ロシアのeショップを一時的にメンテナンスモードにし、同国でのデジタル販売を停止した。

Snapchat(スナップチャット)は先日、安全予防策としてウクライナで公開されているSnap Mapの「ヒートマップ」を無効化すると発表し、対応を拡大した。ヒートマップ機能は通常、人々が多数のSnapを共有した場所を目立たせる。この措置は、同社がその前にロシアで広告を一時停止していると発表したのに続くものだ。

また、TikTok(ティクトック)は米国時間3月6日、ロシアの新しい「フェイクニュース」法に対応して、ライブストリーミングと動画サービスの新コンテンツを停止すると発表した。この法律では、ロシア政府がウクライナ侵攻に関する偽情報と見なすものを公開した者は刑務所に入ることになる、と脅している。TikTokは、従業員とユーザーの安全を維持するために、同国での事業を停止することを決定した。

Samsung Electronics(サムスン電子)は「このところの地政学的な動きにより」ロシアへの全製品の出荷を停止すると発表した。出荷が停止された製品には、スマートフォン、半導体、家電製品などが含まれる。この動きは、デバイスメーカーのApple(アップル)やDell(デル)、チップメーカーのIntel(インテル)、ソフトウェア大手のMicrosoft(マイクロソフト)からの同様の発表に続くものだ。

GrubHub(グラブハブ)は、ロイターが最初に報じたように、ロシアのテック大手Yandex(ヤンデックス)との提携を終了すると発表した。複数年にわたるこの提携は、大学生に食事を配達するドライバーレスロボットに関するものだった。Grubhubは、欧州最大の食事宅配会社Just Eat Takeaway.com(ジャストイート・テイクアウェイ・ドットコム)の一部門だ。

ロシアに対抗する姿勢を示したこれらの最新の企業グループは、AppleやGoogleなどの仲間入りをしている。Appleは3月1日、ロシアでの製品販売を停止したことを認めた。また、App StoreからSputnikとRT Newsを削除し、同国でのApple Payサービスの一部を無効にしたGoogleはAppleに続き、自社のモバイルアプリストアからRT(ロシア・トゥデイ)とSputnikのアプリを削除した。Googleはロシアでの広告販売も一時停止した

画像クレジット:NurPhoto / Contributor / Getty Images

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(文:Aisha Malik、翻訳:Nariko Mizoguchi

任天堂Nintendo Switchの累計販売台数が1億354万台に到達、2017年3月の初代モデル発売から約5年で1億台突破

任天堂Nintendo Switchの累計販売台数が1億354万台に到達、2017年3月の初代モデル発売から約5年で1億台突破

Engadget

任天堂は3日、Nintendo Switchの累計販売台数が1億354万台となり、Wiiの1億163万台を超えたことを発表しました。2017年3月の初代モデル発売から約5年で、1億台を突破したことになります。

2021年第3四半期(10月~12月)でのNintendo Switchファミリー全体の販売台数は、10月に発売した有機ELモデルが各地域で好調な販売を記録したこともあり、1067万台だったとのこと。これはソニーが販売するPS5の390万台を大きく上回るものです。

任天堂Nintendo Switchの累計販売台数が1億354万台に到達、2017年3月の初代モデル発売から約5年で1億台突破

任天堂

しかしスイッチ全体の販売台数は前年同期よりも7.7%減少し、任天堂は年間予測を前回の2400万台から2300万台へと100万台の下方修正をしています。また1~9月期の売上高は1兆4044億円で、前年同期比の6%減とのことです。任天堂Nintendo Switchの累計販売台数が1億354万台に到達、2017年3月の初代モデル発売から約5年で1億台突破任天堂Nintendo Switchの累計販売台数が1億354万台に到達、2017年3月の初代モデル発売から約5年で1億台突破

かたや10月~12月の自社ソフトウェアセルスルー(消費者向け売上)については、スイッチの発売以来四半期として最大規模だったと述べられています。特に『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』(2021年11月発売)は発売から7週間で1170万本以上となり、全体の売上を牽引しているようです。

その一方で、過去9か月の累計では『マリオカート8 デラックス』が796万本(全世界累計で4335万本)「あつまれ どうぶつの森」も499万本(同3762万本)に達しており、旧作が息長く売れ続ける任天堂自社製ソフトのロングテール的な強さが見て取れます。

また久しぶりの2Dメトロイドこと『メトロイド ドレッド』も274万本も売れており、続編やスピンオフ、さらには3Dシリーズ最新作『メトロイドプライム4』(2017年6月に発表、記事執筆時点で未発売)にも何らかの動きが期待できるのかもしれません。

(Source:任天堂1)(2)(PDF)Engadget日本版より転載)

任天堂Nintendo Switchの累計販売台数が1億354万台に到達、2017年3月の初代モデル発売から約5年で1億台突破

任天堂Nintendo Switchの累計販売台数が1億354万台に到達、2017年3月の初代モデル発売から約5年で1億台突破

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任天堂は3日、Nintendo Switchの累計販売台数が1億354万台となり、Wiiの1億163万台を超えたことを発表しました。2017年3月の初代モデル発売から約5年で、1億台を突破したことになります。

2021年第3四半期(10月~12月)でのNintendo Switchファミリー全体の販売台数は、10月に発売した有機ELモデルが各地域で好調な販売を記録したこともあり、1067万台だったとのこと。これはソニーが販売するPS5の390万台を大きく上回るものです。

任天堂Nintendo Switchの累計販売台数が1億354万台に到達、2017年3月の初代モデル発売から約5年で1億台突破

任天堂

しかしスイッチ全体の販売台数は前年同期よりも7.7%減少し、任天堂は年間予測を前回の2400万台から2300万台へと100万台の下方修正をしています。また1~9月期の売上高は1兆4044億円で、前年同期比の6%減とのことです。任天堂Nintendo Switchの累計販売台数が1億354万台に到達、2017年3月の初代モデル発売から約5年で1億台突破任天堂Nintendo Switchの累計販売台数が1億354万台に到達、2017年3月の初代モデル発売から約5年で1億台突破

かたや10月~12月の自社ソフトウェアセルスルー(消費者向け売上)については、スイッチの発売以来四半期として最大規模だったと述べられています。特に『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』(2021年11月発売)は発売から7週間で1170万本以上となり、全体の売上を牽引しているようです。

その一方で、過去9か月の累計では『マリオカート8 デラックス』が796万本(全世界累計で4335万本)「あつまれ どうぶつの森」も499万本(同3762万本)に達しており、旧作が息長く売れ続ける任天堂自社製ソフトのロングテール的な強さが見て取れます。

また久しぶりの2Dメトロイドこと『メトロイド ドレッド』も274万本も売れており、続編やスピンオフ、さらには3Dシリーズ最新作『メトロイドプライム4』(2017年6月に発表、記事執筆時点で未発売)にも何らかの動きが期待できるのかもしれません。

(Source:任天堂1)(2)(PDF)Engadget日本版より転載)

任天堂旧本社屋を改装したホテル「丸福樓」が4月開業、7つのスイート含む全18室の調度品が異なり1泊10万円から

任天堂旧本社屋を改装したホテル「丸福樓」が4月オープン、7つのスイートを含む全18室の調度品がすべて異なり1泊10万円から

任天堂旧本社社屋を改装したホテルが2022年4月に開業し、正式名が「丸福樓(まるふくろう)」になることが発表されました。

グランドオープンに先がけ、1月20日より公式Webサイトにて宿泊予約が開始されました。客室料金は1室2名利用で1泊10万円(税込)から(朝食・夕食・飲物・軽食含む)。

もともと任天堂の創業は1889年、京都の平安神宮近くの「京都市下京区正面通り大橋西入る」の地でした。

今回話題となっている旧本社ビルは京都市下京区鍵屋町にあり、竣工は1930年のこと。1947年に設立された「株式会社丸福(任天堂の前身)」が1950年から本社として使っており、正確には「創業から2代目の社屋」となります。

そんな旧本社社屋は2020年初め、ホテルに改装される計画が発表。当時は2021年夏に開業予定とされていましたが、ようやく実現にこぎ着ける見通しです。

この「丸福樓」は既存の建物と世界的建築家・安藤忠雄氏が設計監修した新しい建物が融合した、全18室のホテルです。ホテル名は上記の通り、1947年当時の屋号「丸福」を含めたもの。

建物エントランス(工事前)

建物エントランス(工事前)

改装された建物にも、山内任天堂時代に花札などの製造・販売や、創業者山内家が居住する場所として利用された当時の趣が残されています。緑色の瓦屋根や外壁のタイルなどの外観はもちろん、創業以来の歴史が刻まれた「かるた・トランプ製造元 山内任天堂」の看板が出迎えてくれます。

任天堂旧本社屋を改装したホテル「丸福樓」が4月オープン、7つのスイートを含む全18室の調度品がすべて異なり1泊10万円から
客室は、7つのスイートを含む全18室。既存棟(旧本社社屋)は当時の建築様式や内装を活かした空間、新棟(安藤忠雄氏設計監修)はシンプルでスタイリッシュな居住性の高い空間となっています。

さらには全室で調度品が異なっているため、宿泊コンプリート欲をそそられるかもしれません。

任天堂旧本社屋を改装したホテル「丸福樓」が4月オープン、7つのスイートを含む全18室の調度品がすべて異なり1泊10万円から
宿泊プランはオールインクルーシブで、夕食、朝食、客室ミニバー、ラウンジでの飲物や軽食が宿泊料金に含まれているというもの。また食事は料理家・細川亜衣氏が監修し、季節の食材を活かした体に優しい無国籍料理を、夕食・朝食ともにコース仕立てで提供されます。

任天堂旧本社屋を改装したホテル「丸福樓」が4月オープン、7つのスイートを含む全18室の調度品がすべて異なり1泊10万円から
ホテルのある鍵屋町正面通は京都駅から車で6分、鴨川と高瀬川の間に位置しています。河原町などの繁華街から少し離れた穏やかな場所で、花札からイカやどうぶつ達など、任天堂の過去と現在や未来に想いをはせてみたいところです。

宿泊予約は、こちらのオフィシャルWebサイトにある「BOOK NOW」ボタンから。ただし記事執筆時点では「空き室が見つかりませんでした」と無情なメッセージが出ています。

【追記】

正式オープンの4月以降、日によって3~4の空き部屋がある模様です。1月21日0時時点では、開業記念特別プランとして10%オフが提示されている部屋もあります。任天堂旧本社屋を改装したホテル「丸福樓」が4月開業、7つのスイート含む全18室の調度品が異なり1泊10万円から

(Source:PR TimesEngadget日本版より転載)

ファミコンおよびスーファミの開発責任者、元任天堂の上村雅之氏が逝去

ファミコンおよびスーファミの開発責任者、元任天堂の上村雅之氏が逝去

ANA Global

任天堂でファミリーコンピュータ、同ディスクシステム、スーパーファミコンを開発し、後に立命館大学ゲーム研究センター長を務められた技術者、上村雅之氏が12月6日に死去されていたことがわかりました。78歳。すでに葬儀等はご家族のみで行われ、偲ぶ会等の開催については未定とのことです。

上村氏は1967年に早川電機(現シャープ)に入社、その後1971年に任天堂に移り、米国で市場を形成しつつあったビデオゲームの開発に取り組みました。任天堂ではテーブル形筐体の『任天堂レジャーシステム』のゲーム機開発や『カラーテレビゲーム15』の開発に携わった後、任天堂製造本部開発第二部部長として、1981年からは『ファミリーコンピュータ』の開発を率いました。

『ファミリーコンピュータ』は1983年に発売されて大ヒットを記録しました。 世界累計販売数は6191万台、1990年発売の後継機『スーパーファミコン』を足し合わせると1億台以上にのぼり、いずれも日本のみならず世界のゲーム史に燦然と輝く名機になりました。

上村氏は2015年の日本デジタルゲーム学会の年次大会で、NES(北米版ファミコン)のゲームを息子と楽しんでいるという外国人に出会ったエピソードを紹介し、ファミコン世代のゲームが30年の月日を過ぎてもなお親しまれる理由として、作り手側がそれまで現実にはできなかった、つまり夢に描いていた遊びを、ファミコンを通じて実現するのに夢中になったに違いなく、だからこそ長い年月を経ても面白いのかもしれないといった旨を述べられていました

いまもビデオゲームはたくさん作られていますが、その多くが、基本的にはファミコン時代に作り出されたゲームたちの類型とも言え、テレビ / ディスプレイの中で繰り広げられるゲームの世界は当時から大きな夢の上に成り立っていました。そして処理能力や映像表現力が格段に進化した現在のゲーム機も、その基本構成は上村氏が作ったファミコンの頃から大きく変わってはいません。

(Source:立命館大学ゲーム研究センターEngadget日本版より転載)

ゲームボーイなどのカセットを挿して遊べるAnalogueの携帯ゲーム機「Pocket」がいよいよ12月13日に発売

「Nt Mini」「Super Nt」「Mega Sg」などを開発したレトロゲームハードウェアメーカーAnalogueは、待望の携帯ゲーム機「Analogue Pocket」が米国時間12月13日に出荷される。この携帯ゲーム機は、ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンスのカセットに対応しているが、新型コロナウイルスの流行と供給上の制約により延期されていた。同社によると、すべての予約商品は12月13日に出荷され、12月14日から12月30日の間に配送される予定だという。

アナログポケットは、解像度1600×1440、総表示密度615 PPIの3.5インチ液晶ディスプレイを搭載。すばらしいレトロゲーム体験を提供してくれそうだ。また「ゲームボーイ」シリーズに加え「ゲームギア」「ネオジオポケットカラー」「Atari Lynx」のカセットにも対応している。さらに、デジタルオーディオワークステーション「Nanoloop」が内蔵されており、シンセサイザーとシーケンサーの両方の機能を備えているため、音楽制作も可能だ。

ハードウェアの設計に加えて、Analogueが成し遂げた大きな技術的成果は、FPGAチップを開発したことだ。これにより、対応するゲームカートリッジを、本来の目的通り、ネイティブで動作させることができる。つまり、純粋にゲームを楽しみたい方には高品質のゲーム体験を、ハードコアなゲーマーにはオリジナルハードウェアでの体験を再現するスクリーンモードを提供する。

さらに、199.99ドル(約2万3000円)のAnalogue Pocketは、Analogue Dockなどのアクセサリーにも対応しており、接続したテレビに1080pの映像を出力することができるだけでなく、有線またはワイヤレスで最大4台の8BitDoコントローラーを接続してローカルマルチプレイヤーを楽しむこともできる。また、内蔵バッテリーとUSB-C充電により、最大10時間のゲームプレイが可能になっている。

画像クレジット:Analogue

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(文:Darrell Etherington、翻訳:Katsuyuki Yasui)

エド・シーランの好きなポケモンは「ゼニガメ」、ポケモンGOがコラボを発表

2日前、Ed Sheeran(エド・シーラン)が、Pokémon GO(ポケモンGO)とのコラボレーションがまもなく発表されることをほのめかす謎めいたTwitter(ツイッター)メッセージを投稿した。白状すると、私はエド・シーランの大ファンではないのだが、#PokemonGOxEdSheeranというハッシュタグには笑わせてもらった。そこで、自尊心のあるジャーナリストの例にもれず、私はNiantic(ナイアンティック)の知り合いにメールを送り、(箝口令がしかれた)秘密情報を明かしてくれないかと打診してみた。

彼は「残念ながら、このTweetについてはまだ何も話せないんだけど、できるようになったら必ず知らせるよ!」と返信してきた。

案の定、米国時間11月19日、Pokémon GOはエド・シーランとのコラボレーションを発表した。どうやら、アプリ内でエド・シーランのパフォーマンスが行われるようで、その詳細はイベントが始まる11月22日に判明するようだ。今のところ、イベント期間中は毎晩、エド・シーランの曲「Overpass Graffiti」が流れることと、自分のアバターに着せることのできるエド・シーランの衣装が用意されていることがわかっている。このPokémon GOとエド・シーランのコラボでは、11月30日までの期間中、第1世代から第5世代までのポケモンのうち、水のスターターであるゼニガメ(サングラスをかけている)、ワニノコ、ズゴロウ、ミジュマル、ケロマツの野性ポケモンにより多くエンカウントするようになる。

「エドはPokémon RPGを始めるとき、最初のパートナーとして必ずみずタイプのポケモンを選びます」とアプリの ブログには書かれている

Pokémon GOのTwitterでは、エド・シーランがいつも水のスターターを選ぶだけでなく、実際彼の好きなポケモンは「ゼニガメ」であることが明かされている。

さて、私には音楽PR会社で丸3カ月間インターンをしていた経験があるので、話をさせてほしい。エド・シーランは、私たちと同じように、ゲームボーイカラーがハイテクだった時代を懐かしんでいると思わせたいのかもしれないが、彼の背後には宣伝のプロ集団がいて、彼の一挙手一投足の是非を検討している。なにしろ「Shape of You」という世界で一番ストリーミングされた曲を生み出した人物なのだ。彼にはリソースがある。ということで、ゼニガメは本当にエド・シーランのお気に入りのポケモンなのだろうか、それとも単に宣伝のための口当たりの良い事実なのだろうか?ゼニガメは一般の人でもわかる程度の人気があるし、ピカチュウほどつまらない選択でもない。そこは理解できる。もしあなたがPRのプロなら、クライアントから好きなポケモンを明かされるときには、カラカラなどとは言われたくないだろう。カラカラが最も地味なポケモンであることは誰もが知っている。でも、バッフロンと言ったとしても同じだ。なぜかって?そんなの誰も気にしない。

みずタイプは、特にカントー地方ではすごいパワーを持っていることは、真剣にポケモンをプレイしている人なら誰でも知っていることだ。最初に出会うジムリーダーであるタケシは、いわタイプのポケモンを得意としている。フシギダネとゼニガメは岩に有効な技を持っているが、火属性のヒトカゲは、タケシのレベル14のイワークには弱い。さらに悪いことを知りたいだろうか?初めてプレイする「Pokémon Yellow(ポケットモンスターピカチュウバージョン)」で、ピカチュウの「サンダーショック」を使ってタケシの「イワーク」と戦ってみて欲しい。これは最悪だ。

別の筋のネタを待つ他の優秀なジャーナリストたちのように、私は調査を行うことにした。エド・シーランの好きなポケモンは本当にゼニガメなのか?それとも、単なるPRのための策略なのか?
TechCrunchは今朝このありえない健全なコラボレーションについて短いニュースを掲載したが、現在「ed sheeran pokemon」で検索すると、TechCrunchよりも強力なスタッフによるニュース記事が見つかる。だが、私はもっと深く追求をしたくなった。この発表以外で、エドの好きなポケモンはどうなっているのだろうか?そこで、検索条件を絞りこんだ。

すると2年前にエド・シーランがラグビーワールドカップの決勝戦の後、日本のカラオケバーを訪れていたことが判明した。イングランドが南アフリカに負けた日だ。残念だった。ここで彼は、カビゴンやリザードンのロンパースを着て、自分の曲をカラオケで歌っているところを撮られてしまったが、これは見るものにとって気恥ずかしくも力強いシーンだった。

これまでシーランは、カントー地方のポケモン、つまり基本的なポケモンの存在しか認めていなかったようだ。2021年の5月、エド・シーランは大きなカビゴンのぬいぐるみの横で、旧友のように優しく見つめる写真をInstagram(インスタグラム)に投稿した。彼は靴下を履いている。

翌6月に、エドはスペインのストリーマー、Ibai Llanos(イバイ・ラーノス)氏と話をした。Nintendo Hill(ニンテンドー・ヒル)でシーランは、任天堂ファンとしての3つのこだわりを語っている。すなわち、大事にしているのはNINTENDO64の「GoldenEye 007(ゴールデンアイ 007)」のカートリッジであること、ポケモンの生みの親に会ったこと(手紙も書いてもらったそうだ)、そして(もうおわかりだろうか)好きなポケモンはゼニガメであることだ。

ということで、シーランの非常に優秀なPRチームが少なくとも5カ月以上前からこの計画を立てていたのでない限り(実際、あり得ないことではない!)、エド・シーランの好きなポケモンは本当にゼニガメだといえるだろう。でも、もし彼の好きなポケモンが、たとえばミノムッチ、ノズパス、ジグザグマのようにとてもありふれたもので、Pokémon GOがそれを中心にイベントを展開しなければならなかったら、と想像してみるのも楽しいかもしれない。

シーランはそのインタビューの中で、第一世代のポケモンが一番好きだということも認めている。うん、エド、そいつはよくわかるよ。とはいえ、少なくとも21世紀に発売されたポケモンのコンテンツには触れているようだ。2013年には、ポケモンカードと一緒に猫の写真を投稿している。それは何のポケモンカードだったかって?第4世代のスターターポケモンの「ナエトル」だ。こいつはくさタイプだ。

ナエトルといえば、Nintendo Switchの第4世代リメイク「ポケットモンスター ブリリアント・ダイヤモンド」と「シャイニング・パール」が明日発売される。やったね!

画像クレジット:Niantic

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(文: Amanda Silberling 、翻訳:sako)

【レビュー】「ゲーム&ウオッチ ゼルダの伝説」、レトロゲーム好きへのクリスマスプレゼントに

任天堂が「Nintendo OSAKA」を大丸梅田店に2022年末オープン、国内2店舗目の直営オフィシャルショップ

私が手にしているのは「ゲーム&ウオッチ ゼルダの伝説」だ。これは、任天堂の懐かしの携帯型ゲーム機シリーズの第2弾で、すでにSwitchを持っている人(あるいは手に入らない人)のための小さなクリスマスプレゼントとして作られたものだ。この「ゲーム&ウオッチ」は良い仕事をしており、収録されている3本の昔のゼルダは、ポケットに収まるサイズの非常に難易度の高い冒険を楽しむためのすばらしい選択肢だ。

数カ月前に発表されたこの税込5480円のガジェットは、2020年発売されたゲームボーイ以前の携帯ゲーム機をベースにしたシリーズの第1作目「ゲーム&ウオッチ スーパーマリオブラザーズ」と非常によく似ている。唯一の違いは、ゼルダのゲームで実際に使われるスタートボタンとセレクトボタンが追加されていることだ。

収録されているゲームは、オリジナルの「ゼルダの伝説」、難易度の高い横スクロールゲームの続編「リンクの冒険」、そして最近リメイクされた名作「ゼルダの伝説 夢を見る島」だ。また、80年代のクラシックなモノクロのゲーム&ウオッチも再現されているが、正直なところ、その楽しみ方は限られている。

それぞれのゲームは、そのままプレイすることも、進行状況を保存しながら、ゲームボタンを押して別のゲームに切り替えることもできる。しかし、それ以上のセーブ機能はないので「リンクの冒険」では何度も死ぬ覚悟が必要だ。

ディスプレイは豪華なものではないが、ゲームの解像度とよくマッチしており、このサイズで期待される程度に鮮明に見える。テレビでプレイするよりも「ゲーム&ウオッチ」でプレイする方が断然難しいが、十分に可能だ。ちなみに、これらのクローズアップ写真は、プレイ中に気づくよりもピクセルが目立っており、下の写真のようなスクリーンドア効果はない。ちょっとした気配りとして「ゼルダの伝説 夢を見る島」にはアスペクト比の調整オプションがある。オリジナルのゲームボーイの画面は4:3よりも狭かったので、その場で切り替えることができる。なお、収録されているのはカラーではなくオリジナルのモノクロ版だ。

実際の画面は非常にクリアで、グリッド効果はカメラの効果(画像クレジット:Devin Coldewey / TechCrunch)

「ウオッチ」に関しては、時計の他にタイマーアプリが追加された。この時計はなかなか楽しい。午前0時と正午になると、リンクはオリジナルのゲームでクエストを開始し、剣を集めることから始まり、画面上に次々と産み出されるモンスターを1分ごとに繰り返し倒し、時には自分も死んで復活してから次のモンスターに向かうという、かなり行き当たりばったりのゲーム進行をする。ゲームをプレイしている単純なAIが記録しているわけではないので、まったく同じことが何度も起こるわけではない。

例えば、7時59分には緑のダンジョンでスタルフォスを退治し、8時になると必ずボスの部屋に進み、デグドガを小さくするために笛を吹いて、小さくなった哀れなデグドガを倒して、5つ目のトライフォースの欠片を手に入れる。11時30分には最後のダンジョンに入り、真夜中にはちょっと拍子抜けするほど簡単にガノンを退治する。そして、色を変えながらこのサイクルを繰り返す。ダンジョンやワールドマップはオリジナルゲームとまったく同じではなく、時計に合わせてさまざまな変更が加えられている。それでも、このシーシュポスのようなリンクが、さまざまな道具や宝物を何度も集めながら、ゲームを進行しているという感覚が得られる。

画像クレジット:Devin Coldewey / TechCrunch

タイマーは限られたものではあるが、1時間以内の任意の分数をカウントダウンするという期待どおりの働きをしてくれる機能だ。リンクは「リンクの冒険」のスタイルで敵と戦い、そして、私と同じように青の騎士を殺すのに苦労する。一定時間内の最高得点が記録されるので、3分間のラウンドに設定して、リンクの成績を競うこともできる。

「がんばれ、リンク」ここでのモアレ効果は誇張されている。実際にはディスプレイはとてもクリーン(画像クレジット:Devin Coldewey / TechCrunch)

ハードウェアはほとんど変わっていないが、スタートボタンとセレクトボタンが追加されたことで、ただでさえ低い位置にあったAとBがさらに低くなっている。この点に関しては、平均的な手の大きさの人が数分以上プレイする場合には「理想的ではなかった」以前のハードウェアから「不快である」に変わった。任天堂は、それを1.5cmくらい上にずらすことはできたはずだ。幸いなことに、このデバイスは非常に軽量だ。

「ゲーム&ウオッチ ゼルダの伝説」の背面には、うっすらと光る小さなトライフォースがついている。これは、必要性のない素敵なディテールであり、誰かがこのデバイスを本当に愛していることを示している。

バッテリー駆動時間は、画面をどれだけ明るくするかにもよるのだが、少なくとも5、6時間、それ以上もつ可能性がある。今テストしているところなので、この点に関しては後で更新する。

もう1つの楽しみは、以前のマリオの時には見逃してしまったのだが、付属の箱がちょっとしたスタンドになっていることだ。切れ込みの入った脚を折りたたむと、デバイスを見やすい適切な角度に固定することができる。視野角はあまりよくないので、平なところに置いたり、真っ直ぐ立てたりするのは理想的ではない。

「ゲーム&ウオッチ ゼルダの伝説」は、ファミコンやゲームボーイの名作を愛する人なら誰もが喜ぶ、楽しいグッズだ。唯一の問題は、手に入れられるかどうかだ。

画像クレジット:Devin Coldewey / TechCrunch

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(文:Devin Coldewey、翻訳:Yuta Kaminishi)

Nintendo SwitchでTwitchが視聴可能に

Nintendo SwitchでTwitch(ツイッチ)を観たくてたまらないと思ったことはあるだろうか?11月12日に配信が始まり、現在ニンテンドーeショップで無料ダウンロードできる「Twitch」アプリは、携帯モードでは外出先で、Switchをドッキングさせれば大画面で、ライブとVOD両方のコンテンツを視聴することができる。

Twitchはゲームのライブストリーミングで最もよく知られているので、Nintendo Switchプレイヤーの多くが、おそらくTwitchの視聴者でもあることは理にかなっている。Twitchアプリを使って自分がプレイしているゲームを配信することはできないが(ストリーミングの設定は複雑で、帯域幅を大量に消費するため)、ストリームの閲覧や検索は簡単にできる。Twitchのアカウントにサインインすると、お気に入りのストリーマーをチェックすることができるが、アプリ内でチャット機能は使えない。ジョイコンでタイプしようとしながらTwitchのチャットについていくのは難しいだろうから、それは大したロスではない。代わりに、スマホでQRコードをスキャンしてチャットに参加することもできる。ただその時点で、テレビ画面にドッキングしていないのなら、単にiOSアプリを使えばいい気もするが。

Nintendo Switchでは、Hulu(フールー)やYouTubeなど、人気のエンタテインメントアプリがダウンロードできるようになっている。しかし、多くの任天堂ファンは、Wii Uや3DSなどの古い任天堂ゲーム機にあったNetflix(ネットフリックス)を視聴できるオプションを熱望している。しかし、任天堂は2021年1月にこれらのゲーム機でのNetflixアプリのサポートを終了しており、SwitchにNetflixを搭載する計画は明らかにされていない。また、AmazonプライムビデオやDisney+(ディズニープラス)など、他の人気ストリーミングサービスのアプリもSwitchにはない。

画像クレジット:Twitch

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Aya Nakazato)

任天堂が「Nintendo OSAKA」を大丸梅田店に2022年末オープン、国内2店舗目の直営オフィシャルショップ


任天堂は11月5日、大丸松坂屋百貨店が運営する「大丸梅田店」に直営オフィシャルショップ「Nintendo OSAKA(ニンテンドーオオサカ)」を2022年末にオープンすることを発表しました。東京都渋谷区の「Nintendo TOKYO」に続き、国内2店舗目の直営オフィシャルショップとなります。詳細などは後日発表予定です。

(Source:任天堂Engadget日本版より転載)

任天堂とNianticがコラボしたARモバイルゲーム「Pikmin Bloom(ピクミン ブルーム)」

米国時間10月26日、Nianticは任天堂とコラボレーションを行い誕生した拡張現実モバイルゲーム「Pikmin Bloom(ピクミンブルーム)」を発表した。


ピクミン ブルームは「Pokémon Go(ポケモンGO)」のように、外に出て近所を探検することが奨励されている。ただし今度はPidgey(ポッポ)やRattata(コラッタ)を捕まえるのではなく、苗を集めてPikmin(ピクミン)の集団を作る。どんどん歩けば、どんどんピクミンが集まる。これは植物と動物のハイブリッド生物で、任天堂の同名の戦略・パズルゲームシリーズに由来している。

ピクミン ブルームは、シリーズの6作目となる。プレイヤーが対話するピクミンの種類はかなり多く、ユーザーが歩いた背後には拡張現実による花の足跡ができる。上の発表動画のゲーム内映像では、自分のアバターをMiiピクミンとしてカスタマイズできるようだ。

Pokémon Goからのもう1つの借りものは、月に1度のコミュニティの日のイベントだ。以前は特別ボーナスに釣られて外に出ると、月に1度、珍しいポケモンをゲットすることができた。外に出て友だちを作りましょう、という誘いだ。Nianticはまだ詳細を発表していないが、ピクミン ブルームの月に一度のコミュニティの日では、ピクミンを植えたり一緒に遊んだりできるという。

メタバースのガーデニングだ 🙂

Pokémon Goでは週に1度、月曜日の朝にポップアップが出て、その週どれだけ歩いたかがわかる。しかしピクミンは運動を強調していて、歩いたルートや歩数がその日の終わりに表示される。

先にこの2社が一緒に作ったゲームは期待を裏切ったため、今度の花のお友だちにはあまりプレッシャーを与えないようにしよう。Pokémon Goは2016年にあれほど売れたが、そのあとのあまりニュースにならない年でさえ、Nianticの人気は上昇し、2020年の売上は10億ドル(約1134億円)を超えた。しかしピクミン ブルームには、Pokémon Goや「Harry Potter:Wizards Unite(ハリー・ポッター:魔法同盟)」ほど、やることがたくさんはないように思える。だからこのゲームは、歩きながらきれいなピクセルをちょいと見る、といったカジュアルな大衆向きかもしれない。少なくともまだここには、きらきらしたものを探したり、奇襲作戦で協力するスリルはない。

関連記事:ポケモンGOで新型コロナ対策の仕様変更が復活、コミュニティの反発を受けて

画像クレジット:Niantic

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Hiroshi Iwatani)

ナイアンティックがスマホAR「ピクミン ブルーム」を配信開始、任天堂と共同開発した「歩くことを楽しく」アプリ

ポケモンGOのナイアンティックが、任天堂と共同開発したスマホアプリ『Pikmin Bloom』(ピクミン ブルーム)の配信を開始しました。

『ピクミン ブルーム』は「歩くことを楽しくする」アプリ。従来の『ピクミン』の移植ではなく、ポケモンGOのように元のゲームを現実世界で再構成したものでもなく、「ゲーム」という言葉も使っていません。

では何かといえば、日々の散歩や通勤通学で歩くこと全般を、「不思議な生き物ピクミンを引き連れて一緒に歩く」世界観と、発見や収集・地図埋めといったゲーム性でもっと楽しめるように支援するアプリ。よく聞く言葉でいえばウォーキングの「ゲーミフィケーション」です。

ピクミンと一緒に花を植えつつウォーキング。コーヒーカップに入ったデコピクミンも

ピクミンと一緒に花を植えつつウォーキング。コーヒーカップに入ったデコピクミンも

具体的な内容は、歩いて苗を育ててピクミンを増やす(要するにポケモンGOのタマゴ)、珍しい種類のピクミンを集める、歩きながら花を植えて地図上を花畑にする(ここが「ブルーム」)、毎日の歩数や発見を記録して振り返るライフログなど。

いわゆるスマホゲームをしない人にも始めやすい一方で、歩くほどにピクミンが増え新たな発見があるなどついつい進めたくなる / 歩きたくなる仕掛けの数々を用意しており、広い意味では間違いなくゲームです。

引き連れて歩けるピクミンが増えるほど拾ってくるものも増え、遠征のような「おつかい」要員も増えるため、最初はただひたすらにピクミンを育てて引っこ抜いて増やすことが目的であり楽しみになります。

ふかそうちならぬバックパック型プランターに苗をセットして育成。基本のピクミンは当初7種

ふかそうちならぬバックパック型プランターに苗をセットして育成。基本のピクミンは当初7種

ポケモンGOと並行しやすい低負荷

「集める・見つける」と聞くとポケモンGOの二番煎じのようですが、ピクミン ブルームの特徴はプレーヤー / ユーザーの注意資源をあまり使わず、好きなタイミングで進められること。

ポケモンGOではプレーヤーがマップを注視して、欲しいポケモンがいたらその場でタップして狙ってボールを投げるなどリアルタイム性があり、いま手が離せないから!とスマホに集中するタイミングがありますが、ピクミン ブルームでは基本的に歩いているうちにピクミンが苗やフルーツなどを見つけたり拾ってくれるため、移動中はスマホを出さなくても別のことに使っていても、後から好きなタイミングで確認して受け取ることで進められます。

花を植えて歩く「ブルーム」

もうひとつの特徴は、タイトルにもなっている花を咲かせる要素。ただ歩くだけでも自分だけの地図上には足跡が残り、ライフログとして振り返ることができますが、 ピクミンの頭から収穫する「花びら」を消費して「花植え」して歩くと、マップ上にほかのプレーヤーからも観られるカラフルな花が咲きます

「花植え」をオンにして歩くことで普段通る道沿いに花を咲かせたり、色の違う花びらを使って装飾的な花畑を作ることも。ピクミン ブルームのプレーヤーが増えるほど街が花で溢れ、多くの人が歩く経路ほど花の道として可視化されることになります。

巨大な花はIngressのポータル、ポケモンGOのポケストップに相当。周囲に花を植えると咲く謎生態系

巨大な花はIngressのポータル、ポケモンGOのポケストップに相当。周囲に花を植えると咲く謎生態系

花植えはただ目に楽しいだけでなく、プランターのなかの苗の成長が加速(タマゴが孵りやすく)、ピクミン苗や果物などの発見率向上、地図上の特定ポイントに生えた大きな植物の成長を加速といったゲーム的な誘引もあります。

(マップ上の巨大な花は、ポケモンGOではポケストップがあるポイントに対応。最初は芽や葉の状態で、近くに花植えすると謎の効果で成長が促進されて巨大な花が咲きます。巨大な花が咲いたポイントでは珍しいアイテムを発見する確率が上昇。咲いているから近くまで歩こう、もう少し育てようと歩く誘引になります)

さらにこの花植えは、オプションの「みんなで花植え」モードも選択可能。みんなで花植え中は花だけでなく自分のアバター(Mii)もリアルタイムにマップに現れ、一緒にウォーキングと花植えが楽しめます。ナイアンティックではこの「みんなで花植え」を使ったイベント「コミュニティ デイ」を毎月実施する予定。

(花植えについて注意。花植えオンのままたとえば駅から徒歩で帰宅すれば、もし他のプレーヤーが少ない場所なら、最寄りから自宅まで分かりやすい一本道がしばらく(数日間)残ることになります。

誰が植えた花かまではアプリから分かりませんが、リアルでピクミン ブルームを遊んでいることを知られているが家までは教えたくない相手など条件が揃えば、少々面倒なことになりかねません。

アプリ上でも注意がありますが、花植えのオンオフは意識的に、跡を残したくない場所では使わない注意が必要になりそうです。といっても花植えには有限の資源を消費するため、切り忘れて永遠に行動範囲に線を引くことにはなりません。もしもの場合は、設定から歩行と花植え履歴を削除することもできます。)ナイアンティックがスマホAR「ピクミン ブルーム」を配信開始、任天堂と共同開発した「歩くことを楽しく」アプリ

デコピクミン、ポストカード、ライフログ、AR

基本は「歩く、たまにアプリを開いてピクミンが拾った苗や果物を回収、苗はプランターにセット、育ったら引っこ抜いて増やす」の繰り返しだけでも、シンプルにピクミンの数や種類が増えてゆくことを楽しめます。

上記の「花植え」のほかさらに楽しむ要素としては、ピクミンが自分の出身地にちなんだアイテムを拾って身につける「デコピクミン」集め、ピクミンが拾ってくる様々な場所の「ポストカード」集めやフレンドとの送りあい、その日の足跡と写真、一言コメントを足したミニ日記のような「ライフログ」をつけて後から振り返るなど。ナイアンティックがスマホAR「ピクミン ブルーム」を配信開始、任天堂と共同開発した「歩くことを楽しく」アプリ

ポケモンGOのようなAR写真ももちろん撮影可能。ピクミンの隊列をまるごと撮影できます。もとのピクミンがリアルな地形のかげに小さな謎の生き物というビジュアルだったため、多数のピクミンが果物やアイテムを抱えて現実に現れるスケール感はなんとも言えない楽しさ。

動画でもマカロンになったピクミンなど見たこともない個体が写っていましたが、ゲーム的に攻略するユーザーには「デコピクミン」集めが熱くなりそうです。

ピクミン ブルームは10月27日から、まずシンガポールとオーストラリアで正式配信を開始。数日間で他の地域にも展開する計画です。

Engadget日本版より転載)

【レビュー】Nintendo Switch有機ELモデル、モバイルユーザーに良いがテレビにつなぐならスキップしてもよい

任天堂の大ヒットゲーム機「Nintendo Switch」の新バージョンは、それ自体を正当化するのに十分な違いがあるが、従来のSwitchを購入した何百万もの人たちが絶対に買わなければならにものではない。より大きく、より明るく、より高性能なディスプレイを備えたSwitchは、主に携帯ゲーム機として使おうとする人には良い選択だが、主に据え置きゲーム機として使う人にはアップグレードする理由はほとんどない。とはいえ、2021年のホリデーシーズンには多くの台数が販売されるだろう。

任天堂のハードウェア戦略がどのようなものか、本当に戦略があるのかどうかを見極めるのは、どんなに良い時期であっても難しいものだ。350ドル(日本では税込3万7980円)のNintendo Switch有機ELモデルがその好例だ。

ライバルであるSony(ソニー)やMicrosoft(マイクロソフト)が、次世代ゲーム機は最強だとアピールしている際、任天堂は5年前に発売されたときにはすでに性能が低かったゲーム機とほぼ同じバージョンを発売する。迷走しているのか?それとも、それだけ自信があるのだろうか?

ウワサでは、形状は同じだが、内部をアップグレードしディスプレイを変更した新しいSwitchの販売を2021年予定していたが、パンデミックとチップ不足でそれができなかったという話もある。

この状況を最大限に利用するため、任天堂は有機ELディスプレイをオリジナルのハードに取り付け、何年も前から3DSで繰り返してきたように、QOLのちょっとした向上のためのアップデートとして販売しているという話だ。任天堂はほとんどの説明や憶測を否定しているが、この話(これも単なるウワサだが)は正しいような気がする。

それについて、何といえばよいのかわからない。有機ELディスプレイモデルは明らかにオリジナルよりも優れているが、その改善はほんの少しだけで、人によてはまったく改善されていないこともある。

ディスプレイが最も良くなったのはいうまでもない。私は「メトロイド ドレッド」をプレイしたが、

動きが速く、色鮮やかでコントラストの高い環境はすばらしいものだった。有機ELディスプレイの暗い部分は、明るい部分や色をより鮮明にしていた(ただし、測定によるとピーク輝度は実際には低くなっている)。またディスプレイサイズも7.0インチに拡大されている。以下の写真では最小限に見えるが、実際にはとても大きなポイントで、細部や細部やUI、テキストがよりわかりやすくなっている。

また、黒一色の前面は、ホコリが目立つ。

画像クレジット:Darrell Etherington

動きのあるシーンでは、OLEDの方がピクセル単位のリフレッシュレートが速いため、フレームが次のフレームにぼやけてしまうような感覚が少なく、鮮明さが向上しているように感じる。初代Switchのディスプレイもはっきりいって問題ないものだが、有機ELディスプレイは明らかに優れている。

初代の液晶ディスプレイとは色味が違うが、ゲームではほとんどの人が気づかないだろう。私の目には、初代の液晶ディスプレイがマゼンタ寄りだったのに対し、有機ELディスプレイはグリーン寄りになっているように見ええる。興味深いことに、有機ELモデルでは設定に「あざやか」と「標準」のオプションがある。あらかじめ「あざやか」が選択されており、私は確かに良かった。画像に少し彩度を与えますが、気になるほどではない。

画像クレジット:Darrell Etherington

これに加えて、全体的に品質が向上している。薄いキックスタンドは、より頑丈で調整可能になり、全体的によくまとまっている。内部構造に大きな変更はないが、熱プロファイルが若干改善されたことで、動作温度がやや低くなり、ファンの使用をより抑えられている。スピーカーも改善されていると思われる。

Switch 有機ELモデルの本体保存メモリー64GBで、初代モデルの32GBから大幅にアップグレードされた。もちろん、多くの人がmicro SDカードを入れることになるだろうが、誰にとっても好ましいものであり、古いゲームをアーカイブする必要性もこれで減る。

Switchのゲームを主に本体でプレイする人、またはその予定がある人であれば、Switch 有機ELモデルは優れたデバイスだ。定価を支払ってアップグレードする価値があるとはいわないが、初代モデルをプレゼントしたり売ったあとに新しいゲーム機を購入するのであれば、50ドル(日本では約5000円)を追加で支払う価値は間違いなくある(モバイル機のみのLiteよりも約1万5000円高いが、テレビに表示できないというトレードオフは私にとっていつも正当化しがたいものだ)。

画像クレジット:Darrell Etherington

もちろん、私のように、旅行中以外は常にSwitchをドックに入れておくことが多い人にとっては、ほとんど何も変わらない。技術的には新しいドックが登場し、より頑丈になり、有線接続好きのためにEthernet接続も採用されているが、それ以外はほとんど同じだ。

Switchのゲームをプレイするには、Switch 有機ELモデルが最適であることは疑う余地もないが、それでもアップグレードの必要性を感じる人はいないはずだ。任天堂の次世代機がいつ登場するかは誰にもわからない。任天堂でさえ、その点についてはよくわかっていないのではないだろうか。だから今のところ、あなたが持っているSwitchがボロボロだったり、誰かの手に渡ったほうがいいものだったりしない限りは、無理に買う必要はない。

画像クレジット:Darrell Etherington

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(文:Devin Coldewey、翻訳:Katsuyuki Yasui)

「あつまれ どうぶつの森」11月5日に大型アップデート及び「ハッピーホームパラダイス」DLC配信決定

任天堂は、「Animal Crossing: New Horizons(あつまれ どうぶつの森)」の大型アップデートを11月5日に実施すると発表した。

アップデートには、「Brewster(マスター)」「Kapp’n(かっぺい)」「Harriet(カットリーヌ)」といった過去のキャラクターの登場、農園や料理のDIYレシピ、新しい家具アイテム、さらには同日に24.99ドル(日本では税込み2500円)で配信される有料DLC「ハッピーホームパラダイス」が含まれる。

また、任天堂は以前、コーヒーを淹れるハト(不思議なことにオンドリではない)のマスターが「あつまれ」に登場すると予告していた。過去の作品で、マスターは「The Roost(ハトの巣)」いう喫茶店を経営していた。任天堂は10月15日、詳細な情報を公開し、プレイヤーが他の島の友達と一緒に1杯200ベルでコーヒーを飲むことができることを紹介した。amiiboカードを持っていれば、キャラクターを呼んで一緒にコーヒーを飲むことができる。持っていない場合は、11月5日に次の「どうぶつの森」amiiboパック(6枚入り5.99ドル)を購入することができる(日本では11月5日に「どうぶつの森amiiboカード 第5弾」が3枚入り税込み330円で発売予定)。

画像クレジット:Nintendo

かっぺいは「あつまれ どうぶつの森」にも登場する。あなたをボートに乗せ、そしてかっぺいが舟歌を歌いながら、不思議な新しい島を訪れる。その島には、あなたが住んでいる島とは異なる植物、季節、1日の時間があるかもしれない。Nook Miles Ticket(たぬきちのマイル旅行券)を使って外国の果物を探すようなもので、何かがあるに違いない。

一方、Harv(パニエル)の島では、カットリーヌが滞在している。このピンクのプードルは、過去の「どうぶつの森」ではショップ「Shampoodle(スピーディ)」を経営していたが、「あつまれ」では、プレイヤーに新しいヘアスタイルを教えてくれる。今回のアップデートで、プレイヤーはパニエルとカットリーヌが様々なお店が集まる広場を作るのを手伝うことができ、Sahara(ローラン)やKicks(シャンク)といった訪問者がモノを売りに来ることができる。また、占い猫のKatrina(ハッケミィ)も「あつまれ」に登場する。

今回のアップデートでは、プレイヤーから要望が多かった生活の質の向上がいくつか実現する。島の条例を制定することができるようになり、プレイヤーはIsabelle(イザベル)に話しかけ、村人が最も活動的になる時間帯を変えられる。現実世界で特定の時間帯にしかプレイできないゲーマーにとっては便利な機能だ。

一方、皆が大好きな資本主義者のたぬき、Tom Nook(たぬきち)は、より多くの倉庫を作り、家の中にアイテムを従来の2400個から5000個まで収納できるようになる。また、自分の島には、橋と坂道がそれぞれ8個から10個に増え、崖に登るのに便利なはしごも用意されている。

他にも、収納やATMなどの新しいアイテムにより、島のどこにいても家の収納やベル、たぬきマイレージを簡単に利用できるようになる。たぬきちから「もようがえPROライセンス」を取得すると手に入る照明や天井の装飾など、タヌキ商店に登場する新しいアイテムの支払いにもATMが必要になる。

画像クレジット:Nintendo

「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」で料理が大好きになった皆さん、お待たせしました。「スターデューバレー」のように、島で野菜を育て、DIYレシピを使って島の仲間たちに美味しい料理を振る舞うことができる。自生している果物以外のものも採れる。

今回のアップデートでは、島にハニワを植えたり掘ったりできるようになるが、これは食べないほうがいいだろう。また、Judy(みすず)のためにミネストローネスープを作っている間に、KK Slider(とたけけ)の最新ヒット曲を聴くことができる。また、ゲーム中に絵になる瞬間に出会ったら、アップデートされたゲーム内カメラアプリを使って、キャラクターの目線で写真を撮ることができる。「さんきゃくカメラ」を使えば、キャラクターも一緒に写すことができる。

また、新しいアップデートに追われて体が硬くなってしまった場合は、広場で住民たちと一緒にグループストレッチを行うことができる。これはジョイコンのモーションコントロールと連動しているが、ボタンを押してストレッチをすることも可能だ。

画像クレジット:Nintendo

今回のアップデートは「あつまれ どうぶつの森」の最後の無料コンテンツとなる。キーワードは「無料」だ。

また、任天堂は本日、「あつまれ」のDLC、「ハッピーホームパラダイス」を発表した。価格は24.99ドル(日本では税込み2500円)だが、9月に予告されていたNintendo Switch Online+追加パック(Nintendo 64やSEGAのクラシックゲームへのアクセスを提供する新しいオンラインメンバーシップ)の一部としても提供される。

本日の「どうぶつの森」の発表で、Nintendo Switch Online+追加パックの料金は、個人向け年間メンバーシップが49.99ドル(日本では個人プランが12カ月4900円)、ファミリー向け年間メンバーシップが79.99ドル(同ファミリープランが12カ月8900円)であることが明らかになった。任天堂の既存の個人向けオンラインプランは、年間19.99ドル(日本では個人プランが12カ月2400円)、ファミリー向けプランは年間34.99ドル(同12カ月4500円)だ。

画像クレジット:Nintendo

このDLCでは、近くの諸島で、住民たちのために別荘をデザインすることができる(そう、任天堂にお金を払って仕事をするふりをするのが「どうぶつの森」流)。カウンターの高さを変えたり、部屋に仕切り壁を設置したり、家具を磨いて新しい効果を追加したり、照明をカスタマイズしたり、新しいデザインの技術を学ぶことができる。ありがたいことに、あなたのキャラクターは労働の対価として通貨「ポキ」で報酬を得られ(この点に関して、たぬきちは必ずしも良いやつだとは言えない)、それを交換してDLC限定の家具を買うことができる。また、DLCのデザイン手法を自分の島に適用したり、十分な専門知識を身につけたりすると、住民の家を改造することもできる。

「あつまれ どうぶつの森」は2020年3月にNintendo Switch向けにデビューした。ちょうどアメリカが初めてコロナウイルスによるロックダウンに向かう時期だった。この牧歌的なソーシャルシミュレーションゲームは、Nintendo Switchの中で2番目に良く売れたゲームとなり、孤立した時代に世界中の人々がつながるきっかけとなった。

大成功を収めたにもかかわらず、任天堂は発売以来、海への素潜りを除き、ほとんどゲームを更新してこなかった。ある所まで到達すると、5つ星の島を手に入れてもできることは限られ、毎日ログインすることが億劫になってしまう。

本日の発表は、任天堂が私たちをバーチャルな島に連れ戻すチャンスでもある。島では、擬人化された動物の友達が寂しがっているし、ピクセル単位の家の中のゴキブリを駆除する必要もあるのだ。

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画像クレジット:Nintendo

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Nariko Mizoguchi

【レビュー】「メトロイド ドレッド」、不朽の名作の流麗さと緊張感がサムスとともに帰ってきた

Nintendo(任天堂)は数十年来のシリーズを放置することができず、再発明をやめる意志はないようだ。しかし同社は、この「Metroid:Dread(メトロイド ドレッド)」で、良いものには手を付けないほうが本当にいいこともあると認めている。本ゲームの伝統的アプローチは、このジャンルを最近の人気作品のように前進させることができないかもしれないが、とにかくこれをプレイすることで最高に愉快なひとときを過ごすことができる。

10年以上のときを経て登場した最初の「本流」メトロイド「ドレッド」は「メトロイド フュージョン」直系の続編だが、ストーリーの要約は書かないでおこう。マリオやゼルダなどのタイトル同様、ストーリーはその時々の体験に付随するものだ。しかし、銀河最強の賞金稼ぎであるSamus Aran(サムス・アラン)が、捜査のために送りこまれた太陽系外惑星ZDRでに取り残され、不可解な「physical amnesia(肉体的記憶喪失)」に苦しめられ、我々の知る彼女のあらゆる能力が使えなくなっていることだけはいっておこう。

任天堂のレビューガイドラインの制約上書ける範囲で続きを話すと、人工的な環境や自然の中をいかにもメトロイドっぽいトンネルをはい回りながら新しい武器と能力を集めて新たな道を切り開き、新たなパワーと自信を身に付けていく。つまり1986年からあまり変わっていない。

スムーズな60FPS

「ドレッド」についてまず言っておかなくてはならないのが、サムスのコントロールとゲームプレイがすばららしく滑らかで反応がよいことだ。これは私にとって大きな心配事だった。なぜなら、メインキャラクターの操作感覚はこの種のゲームで最も重要な部分の1つだからだ。「Hollow Knight(ホロウナイト)」のキャラクターは軽快かつ正確に動く。「Blasphemous(ブラスフェマス)」の主人公は慎重で重厚だ。新参の「Death’s Door」はスムーズで操作しやすい。「メトロイド ドレッド」では、サムスは「高速」かつ「俊敏」だ。

Nintendo Switch版メトロイド ドレッドのスクリーンショット

安定した60FPS(フレーム毎秒)で動き、基本動作は、サムスが時折みせる落ち着いたジョギングではなくスプリントのようなスピード。このゲームであなたはハンターであると同時に獲物でもあり、すばやく動き、すばやく反応する必要があることは明らかだ。あらゆるアクションが高速で操作しやすく、このゲームはプレイヤーに、安全な場所でじっとしているのではなく、スピード感を持って敵を倒していくようなプレイを望んでいる。そこそこパワフルさも感じるが、最大の武器は敏捷性だ。

それは、無敵のハンターキラーロボット「E.M.M.I.」がサムスの足音に聞き耳を立て、その存在に気づくと執拗に追いかけてくる「ドレッド」の特徴的なエリアでは特に重要だ。高速で壁を登り狭い空間を這い回る能力を持つE.M.M.I.は、まるで映画「Alien(エイリアン)」のXenomorph(ゼノモーフ)のようで、彼らと同じく、一度捕まえられると正確なタイミングでカウンターを決めない限り一巻の終わりとなる。

Nintendo Switch版「メトロイド ドレッド」のスクリーンショット

この点はぜひはっきりさせておこう。「メトロイド ドレッド」では死ぬ、何度でも。おそらく半分の時間はE.M.M.I.が相手で、敵はあなたの目の前のシュートから這い出てパニックになったあなたを捕まえるか、安全な場所に隠れようとするあなたを追い詰める。残りの時間は、さまざまなボスたちの容赦ないパターンを学習することになるだろう。1つか2つエネルギータンクを持っていれば、オーバーワールドはそれほど脅威ではない。ただし、特殊なE.M.M.I.ゾーンの特別なドアに入ると(ありがたいことにこの時点でセーブされる)、あなたのストレスレベルは急上昇する。ゲームに入ってすぐ手に入れた遮蔽能力でさえ、捕獲を防ぐことにかけては驚くほど限界がある。彼らを確実に倒すためには、逆説的だが、持ち場を守る必要がある。それは逃げるよりも大変だ。

ほとんどの部分でゲームはタフだがフェアだ。「Demon’s Soul(デモンズソウル)」で無傷でいられるマゾレベルのゲーマーにとってはあまりチャレンジはないだろうが、一定水準の危険が訪れるので、セーブルームに到達するといつも安心する。私はゲームの最終場面までプレイしたが、そこに困難な罠と滑稽なほど難しいカウンターのタイミングがいくつもあることは明らかで、通常数回試してみれば、ゲームがあなたに何を求めているかを理解できるだろう。そうでなければラッキーだ。

ポーズ画面では、マップのチェックと新しいアイテムのチュートリアルを再確認するくらいしかすることがない。インベントリーやロードアウトはなく、すべてのアクションはボタンの組み合わせによって実行するが、これが少々厄介だ。左バンパーがFree Aim(フリーエイム)、右でグラップルを作動、左スティックで照準、ジャンプはBの後Yを押す、もしできるなら。

サーガ・オブ・サムス

Nintendo Switch版メトロイド ドレッドのスクリーンショット

先に書いたように、ストーリーは「メトロイド」の本質ではないが価値があるもので「ドレッド」のイベントは進行するサーガ(冒険物語)に興味深いアクセントと新事実を加える。最初のいくつかのエリア以外について話すことを許されていないが、個人的にお気に入りの「ホロウナイト」と比べて感情移入はあまりできない。「ホロウナイト」では、ビジュアルメインの物語と音楽の組み合わせは見ごたえがあるもので、訪れた場所が物語的で名高く悲劇的であることを感じさせた。「ドレッド」は、どちらかというとビデオゲームのレベルのようで、異なるフィーリングとテーマではあるものの「ダークソウル」の登場以来、ゲーム用語の1つとなっている「ineffable(筆舌に尽くしがたい)」の類ではない。

それに加えて、レベルデザイナーはこれらの場所をとても巧妙に設計していることが挙げられる。

最初のいくつかのエリアでは、場所を移動させたり、ループさせたりすることで、ほとんど直線的になっているにもかかわらず「あ、そういえば前に開けられなかったドアがあったな……あそこに戻ってみよう」と、あちこち見て回っているような気分になる。幸いなことに、スーツや武器のアップグレードは、特定のドアを開けるためのキーとして機能すること以外でも、必然的なものと感じられるだろう。

中にはあれこれ物事がオープンになるポイントもあるが、全体としてはZDRのガイド付きツアーの要素が強い。ときには制限がありすぎる、合理化されすぎだと感じることさえあるが、引き返す手段も用意されているが、
その多くは都合が良すぎる場所に設置されたテレポーターによって回避され、次に行くべき場所に正確に連れて行ってくれることが多い。このゲームでは、膨大な当て推量が必要で、それは良くもあり悪くもある。私は何度も「Metroidvanias(メトロイドヴァニア)」で苦しんだが、次に何をするべきかを見つけることもチャレンジの一部だ。

画像クレジット:Nintendo

マップは非常に良くできており、情報がありながらも多すぎることがない。ミサイルタンクへの秘密の経路を見つけるために地形を破壊する道中で休憩するたびに「something is around here(近くに何かがいる)」というメッセージが点滅する。特定の種類のドアやアイテムをすべて表示できることも、時間の節約に役立つ。

ここには水のエリアもある

1つのまとまりある世界にいるような雰囲気も良いものだが「ドレッド」はあまりそれがない。訪れるさまざまな場所にはそれぞれ独特の外観と雰囲気があるが、まったく調和していない。電車やエレベーターに乗ると、次の瞬間まったく新しいゾーンにいて、2つのゾーンにオーバーラップや秘密の通路はない。たとえば「Super Metroid(スーパーメトロイド)」では、秘密基地が隠された岩肌や、巨大な海に衝突する難破船がすべて燃えるコアの上にあり、その中を論理的に進んでいく。「ドレッド」では、岩の多いエリアやジャングルのようなエリアや灼熱のエリアなどがあるが、繋がっている感じはない。

そこに探索的な「je ne sais quoi(よくわからない何か)」はないかもしれないが、それぞれのエリア自体は美しく歩き回るのが楽しいため、あなたは繰り返しそこ訪れ、それまで存在すら想像しなかったまったく新しいセクションのキーを開けるだろう。さらに、ストーリーの展開やプレイヤーの能力の進化に合わせてエリアは変わっていき、その変化は巧妙かつ過度に制限的だ。

Nintendo Switch版メトロイド ドレッドのスクリーンショット

私の「ドレッド」の旅は8時間少々続き、最後のボスとの遭遇だと私が信じるところまで到達したが(まだ倒していない。かなり大変だ)、正直なところ大急ぎで進んだにもかかわらずもっと長く感じた。そしてもちろん、すべての「メトロイド」と同様、スキルを蓄積して複数回プレイする楽しみがある。大きく異なるエンディングがあるのかどうかは聞いたことがない。またメトロイドファンの間でメジャーな楽しみとなっているシーケンスブレイク(ボスをスキップしたり、エリアを違う順番で攻略したりすること)の機会もあまりなさそうだ。私が間違っているかもしれないが。

「メトロイド ドレッド」は、とことんメトロイドなゲームであり、近年の類似ゲームほどのスケールではないかもしれないが、その驚くほど流れるようなゲームプレイシステムと推進力は補って余りあるものだ。私は常にゲームを続けたくて、毎晩手を止めるのも大変で、レビューの締め切りが迫っていなければ時間をとることもできなかったに違いない。これはプレイしたくなるゲームであると同時に、最小限のパッド操作とコンスタントな前方移動によって、プレイヤーの時間を無駄にしない。壮大な作品ではない。しかしプレイヤーにとって時間とお金の価値があるゲームであるために、すべてのゲームがそうである必要はない。

画像クレジット:Nintendo

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(文:Devin Coldewey、翻訳:Nob Takahashi / facebook

「スマブラSP」最後の参戦ファイターは「キングダム ハーツ」のソラ、ファン要望に応え

数週間前に行われたNintendo Direct(ニンテンドーダイレクト)のライブストリームでは「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(欧米版タイトル:Super Smash Bros. Ultimate)」の幅広いラインナップの中で、最後に残ったキャラクターが誰になるのかがわかるのではないかとファンは期待していた。その代わりに発表されたのは、Chris Pratt (クリス・プラット)が長編映画でマリオを演じるというニュースだった。

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しかし、米国時間10月5日に配信された特別番組「スマブラSP 最後のスペシャル番組(Mr. Sakurai Presents)」において、ゲームディレクターの桜井政博氏は「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」に追加される最後のファイターが「キングダム ハーツ」シリーズのソラであることを明らかにした。2002年に発売された「キングダム ハーツ」は、Disney(ディズニー)やPixar(ピクサー)の世界のキャラクターが登場するゲームだ。ソラはこのシリーズの主人公で、キーブレードを振り回しているが、その武器にはミッキーマウスのロゴチェーンがぶら下がっている。ソラはゲームファンの間では人気のあるキャラクターだが、マリオやピカチュウなどのキャラクターと一緒にミッキーマウスの形を見るのは少し違和感を感じるプレイヤーもいるかもしれない。ソラには9つの楽曲と「キングダム ハーツ」に登場するマレフィセントの居城をモチーフにした新ステージ「ホロウバスティオン」が用意されている。

ソラは、2018年12月にNintendo Switch向けに発売されたこの人気ゲームに追加された82番目のプレイヤーキャラクターとなる。しかし「DOOM」ファンは、少なくとも新しいMiiファイターコスチュームで「ドゥームスレイヤー」を気取ることができる。他に追加されたMiiコスチュームには「スプラトゥーン」のキャラクターも含まれている。

桜井氏はライブ配信の中で、6年前にニンテンドー3DSとWii U用の「大乱闘スマッシュブラザーズ」が、同ゲームのファンに「スマブラ」に登場して欲しいキャラクターを参戦希望アンケートで募ったところ、最も要望の多かった新ファイターがソラだったと語った。また同氏によると、ソラは他のキャラクターに比べ、初心者でも使いやすいキャラクターになっているという。

10月18日に発売されるソラを使うには、29.99ドル(日本では税込3300円)の追加コンテンツ拡張パック「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL ファイターパス Vol. 2」をダウンロードする必要があるが、拡張パックのキャラクターを個別に5.99ドル(日本では税込662円)でゲームに追加することもできる。この拡張パックには、他にも「Minecraft」のスティーブ / アレックス「ファイナルファンタジーVII」のセフィロス「ゼノブレイド2」のホムラ / ヒカリ「鉄拳」のカズヤ「ARMS」のミェンミェンなどのキャラクターが含まれている。

ライブ配信の終盤、桜井氏は他のコンソールで発売された「キングダム ハーツ」のリマスター版がNintendo Switchでも発売されることを発表した。「キングダムハーツHD1.5+2.5リミックス」「キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ」「キングダム ハーツIII」などだ。これらのゲームの発売日はまだ発表されていない。

画像クレジット:Nintendo

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Aya Nakazato)

【レビュー】Nintendo Switch有機ELモデル、「メトロイド ドレッド」をプレイしてみた

2021年は、任天堂ニュースにとって大きな年となった。先週発表されたスーパーマリオの映画化や、Switchの最高傑作ゲームの待望の続編など、熱にうなされて見たあり得ない夢のような話の間で、ゲーム業界の巨人である同社による他の大きな動きを見失いかねない。

任天堂は先日ニューヨークで、ホリデーシーズンに向けて発売される2つの大きな製品を紹介するため、親密な(そして十分に社会的距離を保った)イベントを開催した。その1つ目は、19年ぶりとなる2Dの「メトロイド」タイトルである。このタイトルは、2021年のバーチャルE3でサプライズ発表されたものだ。

画像クレジット:Nintendo

今回の説明会では「メトロイド ドレッド」がさまざまな意味で主役となり、同ゲームに登場するキャラクターのダンボール製の切り抜きや、ムード照明、関連する効果音がPAで流された。何よりも任天堂は、このタイトルが「メトロイドプライム4」を発売するまでの間の、単なるつなぎではないことを明らかにしたかったのだろう。

もちろん、ゲームはそれをプレイするハードがなければあまり意味がない。そこで登場するのが、OLED(有機EL)モデルの新型Nintendo Switchだ。そう、これが正式な名前で、しかも同社では「オー・エル・イー・ディー」と発音している。これまでこのスクリーンテクノロジーを「オーレッド」と発音することに慣れていた(英語圏の)人間にとっては、最初は少し違和感がある(そしてぎこちない)。

画像クレジット:Brian Heater

「メトロイド ドレッド」が「プライム4」ではなかったために一部のファンをがっかりさせたとすれば、初期のSwitch有機ELモデルもまた、多くの人がハードウェアの面で同社が発表するだろうと期待していた、あるいは望んでいたものには及ばなかった。3年半が経過したSwitchは、大きなモデルチェンジの時期を迎えているように思えた。ハードウェアメーカー各社は、ゲームコンソールの入れ替えサイクル途中に魅力的な新モデルを投入して売り上げを伸ばすのが大好きだからだ。

これには、(うまくいけば)長年買わずに抵抗してきたユーザーを取り込むことと、熱心なユーザーに対しては、そろそろピカピカの新しいものにアップグレードしたほうがいいと思わせることの2つの目的がある。注目すべきは、任天堂は2019年半ばに2つのモデルを発表したことだ。1つはSwitchの最大の欠点であるバッテリーを解決するために、標準的なSwitchのリニューアルが行われた。また、200ドル(国内価格税込2万1978円)のSwitch Liteもラインナップに追加された。これは、筆者がパンデミックの最初の年を無事に乗り切るのを助けてくれたゲーム機の、より手頃な携帯版である。

画像クレジット:Nintendo

Switch Proの噂は、E3の前からフルフォースで渦巻いていた。実際に登場したのは、RAMとプロセッサー(NVIDIA Tegra X1)は先代モデルと同じで、ディスプレイはわずかに大きく(0.8インチ)なったという、多くの人にとって少々期待はずれなものだった。7インチの有機ELディスプレイは依然として720p(ドッキング時は1080p)であり、一部のユーザーが期待していた4Kではない。だが有線LAN接続や、microSDスロットを捨てずにストレージを2倍の64GBにするなど、その他の機能も追加されている。

画像クレジット:Brian Heater

待ち時間には、有機ELモデルのディスプレイに「マリオカート」のデモが展示されていたので、その様子をパチリと撮ってみた。白黒のストームトルーパーカラーが印象的なシステムだ。実際に手に取ってみると、まずその重さに驚かされた。この1年間、Switch Liteをプレイしていたことで感覚が変わってしまったことは否めないが、Switch有機ELモデルは前作の0.88ポンド(約399g)から0.93ポンド(約422g)へと重くなっている。

解像度が向上したわけではないが、新しい有機EL技術は、オリジナルよりも深い黒と高いコントラストという、いくつかのアップグレードをもたらしている。「メトロイド・ドレッド」のような、ダークな地下世界で繰り広げられるタイトルが発売されるのは、おそらく偶然ではなく、ぴったりと見込んでのことだろう。これはすばらしい組み合わせで、改善されたサウンドは、アームキャノンからロケットを発射する際に得る、大きな音に対する触覚フィードバックを提供する。

それでも、オリジナルを持っているユーザーにSwitch有機ELモデルを売るのは困難かもしれない。一方「メトロイド ドレッド」に関しては、あまり悩む必要はない。序盤をプレイする時間しか与えられなかったが、このゲームはオリジナル(およびその後に続いたサイド・スクローラー)と同じ感覚レセプターを引き起こした。脈動するエイリアンの生命体も健在で、今回はゲームの最初から登場する容赦ない、(少なくとも初期の段階では)不死身に見えるロボットE.M.M.I.と戦っている。

「メトロイド ドレッド」と新しいNintendo Switch有機ELモデルは、10月8日に同時発売される。新システムの価格は350ドル(国内税込価格3万7980円)。

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画像クレジット:Brian Heater

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(文:Brian Heater、翻訳:Aya Nakazato)

任天堂がNintendo Switch(有機ELモデル)の予約受け付け開始、マイニンテンドーは抽選式

任天堂がNintendo Switch(有機ELモデル)の予約受け付け開始、マイニンテンドーは抽選式

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Nintendo Switch(有機ELモデル)の予約受付が始まりました。

公式のマイニンテンドーストアでは先着順ではない抽選販売の申込みを9月27日(月)09:59まで受け付け、30日に当落を発表します。

発売は10月8日、価格は税込3万7980円。

任天堂がNintendo Switch(有機ELモデル)の予約受け付け開始、マイニンテンドーは抽選式

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『Nintendo Switch(有機ELモデル)』は、画面に名前のとおり有機ELディスプレイを採用した高級モデル。従来の液晶ディスプレイより発色が鮮やかで、深い黒が表現できるためコントラストに優れます。

また画面のふちの余白を細くしたことで、本体サイズはほぼそのまま、 従来モデルの6.2インチから7インチに画面が拡大しました。

6.2から7はごくわずかな差のようですが、高さが約1センチ、幅が約1.8センチ伸び、面積は3割弱広がっています (本体の幅も約3mm広くなりました)。

任天堂がNintendo Switch(有機ELモデル)の予約受け付け開始、マイニンテンドーは抽選式

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ほか改良点は、内蔵ストレージ容量が従来の32GBから64GBへ倍増、背面のキックスタンドが幅広で無段階調整可能に、内蔵スピーカーの改良、付属ドックに有線LAN端子を追加など。

任天堂がNintendo Switch(有機ELモデル)の予約受け付け開始、マイニンテンドーは抽選式

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一方で解像度は1280 x 720のまま(つまり若干粗くなっている)、CPU / GPUも従来モデルと同じ。バッテリー駆動時間も約4.5〜9時間で変わりなし。コントローラJoy-Conも従来と共通で、ドックも新旧互換性があります。逆に重量は約420gと、従来モデルの約398gからやや重くなりました。

任天堂がNintendo Switch(有機ELモデル)の予約受け付け開始、マイニンテンドーは抽選式

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つまりスイッチ2やPro的な製品ではなく、あくまで従来モデルやLiteと同じプラットフォームのままハードウェアを改良したちょっとプレミアムなバリエーションモデルの位置づけです。価格は約5000円。

新型スイッチは「Nintendo Switch 有機ELモデル」、7インチ画面など改良多数。10月8日発売

(Source:My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)Engadget日本版より転載)

Nintendo Switchで「NINTENDO 64」「メガドライブ」タイトルをプレイ、新サブスクプランは10月下旬から

Chris Pratt(クリス・プラット)が、任天堂と「Despicable Me(怪盗グルー)」を制作したIllumination(イルミネーション)が共同で制作している長編映画で、マリオの声優を務める。Anya Taylor-Joy(アニャ・テイラー-ジョイ)がピーチ姫で、Jack Black(ジャック・ブラック)がクッパ、Charlie Day(チャーリー・デイ)がルイージ、そして最近のTechCrunch Disruptのゲスト(恥ずかしながら)であるSeth Rogen(セス・ローゲン)がドンキーコングを担当するなど、私がいつも望んでいたものになる。しかし、Nintendo Directでは「大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ」の追加ファイターが誰なのか教えてくれなかった。

「エキサイティング」なことは他にもある。任天堂は、2018年9月にオンラインサブスクリプションサービス「Nintendo Switch Online」を発表して以来初めてとなる新サブスクプランの追加を発表した。

Nintendo Switch Online + 追加パック」と呼ばれるサービスは「スーパーマリオ6」「マリオカート64」(最大4人でオンライン対戦が可能)「ヨッシーストーリー」などのNINTENDO 64タイトルや「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」「ファンタシースター ~千年紀の終りに~」といったSEFGAのメガドライブのゲームをプレイできるようになる。さらに「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」などのタイトルも追加予定だ。2021年10月下旬から提供される予定だが、料金は明らかになっていない。

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既存オンラインプランNintendo Switch Onlineは年額19.99ドル(日本では税込2400円)。ワイヤレスのNINTENDO64やSEGAのコントローラーはそれぞれ49.99ドル(日本では税込5478円)で販売される。懐かしさの琴線、ノスタルジックで琴線に触れるものだが、プレイに必須のものではない。

その他のビッグニュースとしては「星のカービィ」シリーズの新作3Dプラットフォーマーアドベンチャー「星のカービィ ディスカバリー」が2022年春にNintendo Switchに登場する。また、久しぶりに「あつまれ どうぶつの森」にログインしてみたいという人へ。村人に怒られるのが怖くて、しばらくにログインしていなかった人も、もう大丈夫。11月には無料アップデートが行われ、10月のNintendo Directではその詳細が発表されます。しかし今回の予告では、プレイヤーが博物館の中にある喫茶「ハトの巣」に入れるようになることがわかっている。この居心地の良いカフェは「とびだせ どうぶつの森」などのにも登場している。

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Katsuyuki Yasui)