保育の無償化について親として思うこと

保育園を運営する会社にインハウスデザイナーとして勤務し始めて約半年経過しました。

保育士さん不足の現状に、少しでも何か力になれる仕事がしたいなーと思い入社したものの、この問題知れば知るほど難しいぞ、と、思いはあっちゃこっちゃに飛び散らかしてる毎日です。

お盆前、会社から保育のセミナーに参加する機会をもらったので行ってきました。

これまでweb系の勉強会やセミナーしか出たことなかったので、平日昼間、女性だらけのセミナーに出る新鮮さと、内容の面白さにとても心動かされ、そして気持ちが上がったり下がったり色々で、、、
自分の備忘録も兼ねての感想です。

2019年りんごの木夏季セミナー、今回私は日本保育学会会長汐見稔幸先生の「保育園無償化による波紋」というセッションを聞いてきました。

「保育園が無償化になる」と聞いてまず私が思ったこと

そこじゃなくない?
2019年11月から保育園が無償化されますよねー。
内閣府のホームページではだいすけおにいさんがお知らせしています。

これを初めて私が聞いた時。
そこじゃなくない?😳」が初めての感想。

保活にめちゃくちゃ苦労してきた一人の親として、保育園にあずけられる事は感謝しかなくて、これだけお世話になってるのだから、お金は当然払う。そこじゃなくて、国として子育て世帯にお金を投じてくれるのならば、ぜひとも、保育士さんのお給料に突っ込んでほしいなーと。

保育園にあずける親は、こういう風に感じた人も多いんじゃないかと思います。

今回セミナーに参加して初めて知った世界の「無償化」の話

私にとってはこれまで「保育の無償化」は「子育て支援」という視点しかなかったんです。

でもそれだけじゃないってのに初めて知って。
そもそもは「幼児教育の重要性が認識された」っていうのから議論が始まったそうで。

保育の無償化は子育て支援の一面だけではなく幼児教育の重要性が認識されたことが元々の理由

近年、先進諸国を始めとした諸外国においては、幼児教育を、教育的 効果が高いだけでなく、社会経済的な投資効果も極めて高い公共的事業として とらえ、国策としてそのコストを社会全体で負担する「無償化」の取組を加速 させており、今や幼児教育の無償化への取組は世界の趨勢である。

引用:文部科学省ホームページ「幼児教育の無償化について (中間報告) 平成21年5月18日 今後の幼児教育の振興方策に関する研究会」より

これ、約10年前の資料ですが、幼児教育の重要性がしっかり明記されてます。
今回拝聴したセミナー中では、人格形成において幼児教育がいかに重要か、そしてその投資が国家の経済の発展につながっていくといった研究のエビデンスをたくさん紹介されていました。

こういう資料を見ると、今回、「幼稚園」と「保育園」両方がその対象となったことが、保育園に子を通わせている私にとってはとても大きいことで。

今まで子育て支援という「福祉の面」で捉えていた保育の無償化が、「教育的に意味のある国の政策」としての一面を聞いて、そしてそこに保育園も対象化されていることに、なんかうれしく思ったのでした。

子を保育園にあずけることでひたすらにつきまとう「罪悪感」

私は、子供を保育園にあずけている事にずっとどこかでモヤモヤがあって。
自分が仕事をしたいから子どもを保育園にあずける、これってもしかして子どもを犠牲にしている、自己満なのかな、、とか。

むちゃくちゃかわいいです、子ども。

っていうか、ウチの子ほんとかわいいんですよー!🤤

うちの子かわいい

私なりに色々考えて仕事してるのですが、それでもこの生活でいいのか、と考えることも多いです。

で、なんか今回このお話聞きながらちょっと泣きそうになっちゃったんですよね。
セミナー出てこんな感情になるの変な話ですが笑

お話聞いててすごく安心した自分がいて。

今回の無償化で「完全無償化」は3歳からが対象なので、うちのように0歳から保育園にあずけるっていうのはまた違うのかもしれませんが、それでも、幼児期の教育に「幼稚園」と「保育園」、両方に国が税金を投じたという事は、それだけ貴重な時間を保育園で過ごせてるって事なのかな、と。

無償化の対象(↑条件が色々違うので詳しくはちゃんとしたとこで見てくださいー)

「保育園を対象にするのは違うのではないか」というお話もたくさん聞きます。

ただ、今回のお話の中では、当初の目的としては、対象者は集団生活のなかで「生きる力」の基礎がはぐくまれることを目指す、保育所保育指針に基づく保育が行われている、認可保育園も対象になった、ということでしたー。
生きる力、大事

先生のお話を聞きながら、今回セミナーに出席して熱心に耳を傾けている保育士さんの様子を見て、うちの子も保育園で「お勉強」ではなく、お友達と接しながらたくさんの経験を踏まえた大切なことを学ばせてもらってるんだなー、って思いました。

実際、最近は個人的にたくさんの保育士さんの声を拾うようにしているのですが、これまで以上に保育士さんを尊敬するようになりました。

保育士さんって、ただ子供が好きで子供のお世話をしているっていうお仕事ではなく、子供の性格や成長に合わせた対応を、日々の生活の中であらゆる知識や経験を使って保育してるんですよね。

わが家は私も夫も実家が遠いので、おじいちゃんおばあちゃんは近くにいませんが、保育園に行くと、愛情を持って接してくれる先生がいて、「かわいいかわいい☺」言ってもらえてほんと幸せだと思うし私も「そうでしょそうでしょ☺」ってうれしい気持ちになるのです。

ありがたいことです、本当に🙏

保育園無償化、問題は山積み

保育園無償化、問題は山積み
汐見先生のお話では、「子育て支援」としての「保育の無償化」ばかりに焦点が当てられていて、税金を投じるための保育の質をあげる議論がされてない、判断基準が曖昧だという状態を問題視されてました。

わが家はとてもありがたいことに、優しい保育士さんに囲まれて日々生活していますが、保育園によっては悲しい事件を聞くのも現状です。

「税金使われてるんだからちゃんとして」っといった声も当然あがることが予想されるので、ますます保育士さんが大変なことにならないかな、と心配です。

保育園が対象になったことで、保育の質を上げるといういい方向に進んでいけばいいですが、現状ではその議論がきちんとされないままに無償化が始まるということらしく、、、

これによって保育士さん不足に拍車をかけ、逆に質が落ちる、なんてことだけはとにかくとにかく避けてもらいたいです。

早いとこ、保育士さんの負担を減らせる仕組みづくりができることを願うばかりです🙏

本当に変えなきゃいけないのは受け入れ側ではなくてあずける側

セッション後に質疑応答の時間があったのですが、数十年のブランクがあって、最近復帰された保育士さんの質問で、「以前よりも各家庭、あずける時間が長くなってませんか?」と。

たしかに。時短ではなくフルタイムで復帰しているママ友たくさんいます。

私は今、勤務時間こそ短いものの、通勤時間がめちゃくちゃ長いため、保育園にお願いする時間はフルタイムママさんと同じです。

今回のセッションのお話の中で、あるドイツの保育園のお話がありました。

午睡が終わったら各家庭お迎えが来始めるそうです。それはパパもママも両方、同じ割合でお迎えに来るそうです。

そして、16時ごろになったら保育園閉めちゃうそうです。
そこからは家族の時間。パパと子供とでサイクリングへ行ったり。キャッチボールしたり。

なんか、この話聞いて泣きそうになりませんか??😂
私はなんか胸があつくなりましたよーー!!😭😭😭
日頃からワンオペで頑張ってるママさんや、退勤後、お迎えや夕食作りを分刻みでやってる自分の毎日の生活が、うぉーーって浮かんできて。

ドイツーーーー!!!ドイツむちゃくちゃうらやましーーー!!!
日本より労働時間短く、GDPは高いドイツーーーー!!!

日々、子供は成長していて、はかない〜〜!!尊い〜〜!!って毎日思います。
それを家族で見守ることができたら本当に最高すぎです。
やっぱり働く環境見直さないとな、と心の底から思いました。

働き方を考え直したい

少ない時間で生産性をあげる、そして家族の時間を増やす!
これ、ほんと今後のわが家の課題。
目標は晩ごはんの前に家族でキャッチボール!

無償化の話から、どうやって家族の時間を作るか考えてしまったむちゃくちゃ意義深いセミナーでした。ありがとうございました。

今回もイラストACさんのイラスト使ってます。いつもありがとうございます🙇‍♀️

制作会社勤務のWebデザイナーからインハウスデザイナーに転職しました

タイトル通りなのですが、これまで、夫の経営するWeb制作会社でWebデザイナーとして働いていたのですが、某企業内のインハウスデザイナーに転職いたしました。

まず「転職したよー」と話すと、どうしても夫婦仲を心配されてしまうのですが、安心してください。仲良くやってます😇

転職の理由


転職に関しては前からずっと考えていたことでした。
今後ずっとこの仕事を続けていくためには、一度外に出て経験すべきことがあるんじゃないか、と。
タイミング的に私の年齢のことや、育休で休んでる間に、私が抜けてもいい感じにまわる環境作りが出来たこと、などなどの理由で「今だ!」と転職活動に踏み切ったのでした。

転職先の希望条件→その結果


最初の転職先の希望としては、

  • 同じような制作会社でのデザイナー
  • リモートワーク可能

この2点でした。これまで制作会社で経験してきたような、いろんなジャンルのデザインをゼロから手がける仕事は、私に向いてるなーと感じており、また、前にも書いた通り、長過ぎる出勤時間は時短勤務にとっては無駄すぎると思ってたため、こういった希望に。

転職活動していく中で、数社面談の時間を取って私の条件等を聞いてくださり、本来の希望通りの、、もしくはそれ以上の、とても素敵な制作会社さんに選考していただいたりもしたのですが、悩んで悩んで悩みまくって、結局今の会社に勤務することに決めました。

今選んだ転職先は、

  • 某企業内のインハウスデザイナー
  • 毎日往復3時間近くかけて通勤

あれーっっ!?😂って感じですが、、、
結局のところ当初の転職の目的や条件とは全く違う方向に行き着いてしまったのでした、、

ここに決めた理由


最終的にここを選んだのは、今私が一番関心のあること。事業内容が「保育」だったからです。

我が家は保活にはとにかく苦労してきて(今も下の子は認可には入れてないので保活組現役です)ここ数年間、育児しながら働く環境にずーーーーーーっと悶々としてきました。

子供がいる友人と話していても仕事と育児の両立は必ず話題に上がって、一番の悩みのタネ。何年か前の「保育園落ちた日本死ね」ブログ読むと、私、割とマジで涙でてくるんです。

夫の会社でも、在宅ママさんデザイナーさんが活躍できるサービスを作ったりと、微力ながらも私と同じように働く女性を応援できないか、と考えたりしたものでした。

転職を決意したまさにこの時期に、たまたま保育事業を展開する現職場のWebデザイナーの求人情報を見て、心が惹かれて惹かれて仕方なくなってしまいました。

決める際はだいぶ悩みました。
当初の希望通りの「制作会社での在宅勤務」との出会いもあったので。

でも今後なかなか保育事業専門のWebデザイナーに出会えることはないだろうな、と思って。
最初の目的とはだいぶ違う方向に進んでしまったのですが、条件が合わないからってここでスルーしてたらあとで後悔するかもしれない、と。

私ができることなんぞ、とても小さなことかもしれませんが、少しでも世の保育士さんを増やして安心して働ける家庭が増えるといいなぁ、と、思ったりしたのでした。

今後は現職場でも少しずつ在宅ワークができる環境を作っていけたらな、と密かに企んでおります。

Webデザイナーのキャリア


若い頃に制作会社であらゆるジャンルのWebサイトをバリバリ作って経験を積み、そこから自分に合った勤務スタイルや制作スタイルを見つけ出して、ディレクターになったり、フリーランスのデザイナーになる。
これ、よくあるWebデザイナーのキャリアアップの一つのカタチだと思うのですが、それとはまた違うカタチとして、これまでの経験をもとに、自分に合ったデザインの傾向や事業内容を見つけ出し、そこに特化したインハウスデザイナーになる、こういうのもありかな、って思います。

Webデザイナーは比較的働くスタイルが選びやすいので女性にとってはいろんなライフステージで柔軟に対応しやすい職種、なのかもしれません。それでもやっぱり苦労は多いですけども。

課題はたくさん


久しぶりに満員電車に揺られて遠くまで通勤してバッタバタで仕事帰ってきて保育園2つハシゴして息子二人ピックアップ(長男と次男は別の保育園)生活が始まって、毎日課題だらけです。

何より、「保育士さん増えるといいな」と思って就いたこの仕事、通勤時間が長いためお迎え時間間に合わず時短勤務となったため、私自身が保育園ヤバくなってる危機的状況に陥ってしまっていたり、、

来月迎える小1の壁
学童は入れたものの、私自身が新しい環境に飛び込んだばかりで、長男の小学校生活のフォローができるのかどうか、不安だらけです。

その他、日々の家事はパンパン。
共働きご夫婦、マジでいつ買い物していつご飯作ってるんですかね、、、

あと、子供の病気問題。
入社してまだ1ヶ月も経ってないのに保育園からお呼び出し一回(←これは私が早退)&体調不良でお休み一回(←これは夫が在宅で仕事して対応。ほとんど仕事できてないと思うけど…)。
そんな時の夫婦間のなんとも言えないお互いの緊張感。

熱がでたなぁーと気がついた時に、純粋に子供の身体の心配だけでなく、「あぁー、仕事どうしよー、入ったばっかなのに休みづらいなぁー」ってそういうことが瞬時に頭の中巡ってしまって、会社に対しても子に対してもなんとも言えない罪悪感に苛まれるのです、、

もちろん、家庭のことだけでなく、仕事の方でも勉強することがたくさんで、どれだけ時間があっても足りない感じ。
これまで小さな制作会社でやってきたので、今の「チームで動いてる感じ」が頼もしくもあり、緊張感もあり。
今は本当に申し訳ないくらいあれやこれや細かいところも教えていただいております🙇‍♀️

その他にも、
◼︎制作会社勤務のWebデザイナーとインハウスデザイナーとの違い(会社の体制や制作環境含めて)
◼︎WMの血反吐
◼︎次男、髪がチュルチュル

などなど、ブログに書きたいネタがもりもりな毎日ですが、、、とりあえず、まずは転職しました報告、でした。

とにかく今は早く今のお仕事と生活に慣れたいな、と。

しばらくは忙しい毎日が続くとは思いますが、長男の進学でまたガラッと変わるであろう新年度、どうかどうか我が家のみんなが健やかに過ごせますように。

今回もイラストはイラストACさん利用させてもらいました。
いつもありがとうございます。

Webデザイナー(女)、働き方、いまだ模索中。

前回更新のブログから5年以上経ってしまいました。。。

以前にブログを書いていた頃と随分生活環境が変わってしまったので、違うブログで新たに始めようかとも思ったのですが、いろいろ考えた結果、ここでまたゆっくりマイペースに更新していくことにしました。

少しだけ長くなったので目次。

まずは現状


前回のブログ、長男を出産して10ヶ月の頃に書いてるようですが、2018年12月現在、長男は6歳になり次の4月でいよいよ小学生になります。早かったような、長かったような、、、
そして今年1月に次男を出産し、10ヶ月になったところです。
(どうも私は産後10ヶ月になった頃に気持ちが落ち着いてきてブログにまとめたい衝動に駆られる傾向にあるらしいです、、、)
いつのまにやら男児二人の母になってました。

11月(次男9ヶ月)に近所の小規模保育園に入園することができ、私も仕事復帰することができました。
長男と次男は別の保育園に通っているため、送り迎えに2軒の保育園をハシゴする毎日です。

さかのぼって、、長男産後からの働き方

赤ちゃんを見ながら在宅ワーク

長男が産まれたあと、まずは子供を見ながら、家で仕事をするつもりでした。
ですが、「あ、これ無理やん。。」と、1日目でわかりました。

家の1部屋しっかり使って、デスクの前には、子供が中にいても楽しい仕掛けがある大きいベビーサークルを購入。
↓こういうやつ。。

さあ!楽しんでね!😌とベビーサークルに放ったのですが、全然楽しくなかったようです。
0歳、「ここからすぐに出せ、そして抱っこしろ」と大騒ぎで仕事どころではありません。。。

じゃあしょうがない、と、お昼寝の時間を利用して仕事することにしたのですが、そうなると私のメンタルが平穏でなくなるというか…。
お昼寝タイムになると「寝て〜、寝るのだ〜、早く寝て〜〜〜〜」と寝かしつけに対していつもよりも一層マジになってしまってるようでさっぱり寝ません。
時計をじっと見て、どんどんお昼寝タイム(お仕事タイム)が減っていく、抱っこで揺らしつつ悶々としながら時間が過ぎていきます。
まだその頃は夜間の授乳もあり、体力的にもしんどかったので、あー、これはだめだなーと。
ずっと何かに追われてる気がして育児も仕事ものびのびとできない。

けど、保育園はどこもいっぱい。
認可保育園、認証保育園の申込みをしつつ、一時保育を利用することにしました。

一時保育を利用

一時保育は、地域によって色々のようですが、保護者の育児疲れ解消、急病や出産など様々な理由で一時的にお子さんを預けたいときに、保育園の専用保育室等で預かってもらうことができる制度です。
利用には事前に登録&予約が必要で、緊急で突然預けるってのはできません。

まずは電話でアポをとり、子供を連れて希望の保育園へ行って書類記入&面談。
その後保育園で必要な持ち物を用意。お着替えやお昼寝用のタオル、食事用のエプロン、マグ、暑い時期はプールグッズまで、園から指定されたものを西松屋でどっさりと買い込みました。
その沢山のグッズと、おむつやそれを持ち帰るためのビニール袋諸々、全部記名✍
そして何より大変なのは、予約争奪戦。
すぐに予約いっぱいになってなかなかとれないんです。
さらに、料金は0歳時の場合1日8時間利用で4500円(半日2250円)、昼食250円、おやつ100円、高いです。。
一時期、週2〜3回くらい預けて仕事してましたが、いやー、高い。
仕事のために一時保育を長期的に利用、というのは我が家の場合は現実的ではなかったのでした。

無認可保育園へ

一時保育を利用しながら仕事をしていたとき、家から自転車で20分位のところに無認可の保育施設に空きがあることがわかりました。
フランチャイズ型の保育園で、一度見学に行ったのですが、正直、印象はいまいちでした。
(先生方は親切だし元気に通ってる子もたくさんいるので、完全に私の主観によるものなのですが)
すごくすごく悩みました。
そこまでして私は働きたいのか、なんのために?子供より自分のことを優先しているんじゃないか。
たくさんたくさん悩みました。
ただ、無認可保育園への通園実績がある家庭は、今後認可保育園へ入園申請するときに、点数が高くなるんです。
(認可保育園に入るための選考は、家庭状況をポイント化した「点数」によって行われます。加算のポイントは地域によってまちまち。無認可施設に通ってると逆に減点の対象になる地域もあるらしいので要注意です。)

「ずっとじゃない。認可に入るため。」
そう思ってこの無認可保育園を利用することにしました。
金額は無認可なので(当時は)区からの補助金も出ず、月65000円、くらいだったと思います。
結局長男はこの保育園に約4ヶ月間通いました。
息子の方はすぐに慣れたものの、私のほうが大丈夫かなーともやもやしながら通わせ続けた数ヶ月間でした。
この頃のことを思い出すと胸がキュッと痛くなります。
たまに保育園での事故なんかをニュースで見ると辛くて仕方ないです。
でもここに通った実績がないと、この後通う認可保育園には入れなかったかもしれないんですよね。。
結果的に事故なく無事に卒園できたので良かったのですが、自分があまり納得できてない保育園に預けた、という事実は未だにどこか罪悪感のようなものを感じています。

認可保育園へ

長男、1歳になって、4月からようやく認可保育園に入ることができ、無認可の保育園から転園しました。
これは駅から遠い我が家の近くにたまたま新設の保育園ができた、という、とっても運の良い状況でした。
園庭があり、家からも近く、先生方もとても親切、給食もおやつも全部手作り、私の小さい頃には当たり前だったこの環境がほんとにありがたく感じました。
こうやって考えると待機児童が多い地域の「保育園見学」は意味ないじゃんっていう印象で。。
よっぽどのことがない限り選べる状況じゃないんですよね。
何人の募集枠があるのか、自宅からの距離、そういうことを考えてるとあまり細かい希望を言ってると入園できません(T_T)

待機児童問題ほんとになんとかなりませんかね😭

事務所へ出勤開始

無認可保育園に通いだした頃から、私も事務所へ出勤するようになりました。

その頃の私のスケジュール。

ママさんはみんな同じだと思いますが、とにかく時間が足りない。

▪朝は夫が保育園の送り担当のため、私は朝食の片付けやら、部屋に散らばってるものをざーーっっと片付けてルンバスイッチオンして家をでる
▪1時間20分かけて事務所へ出勤
▪怒涛の勢いでお仕事
▪17時前に事務所退出
▪最寄り駅近くで夕食の買物をして保育園までチャリ爆走。
▪保育園で息子ピックアップ(ここで靴履きたくないだのなんだの何かしら一悶着)
▪お腹空いたコールが鳴り響く中、夕食作り
▪(ピーマンは食べないだのなんだの5悶着くらいして)ご飯食べさせて一緒に自分も食べてお風呂へ
▪歯磨き、絵本読んで寝かしつけ
▪子が寝たら復活、夫としゃべる(この時間だけがゆっくり大人と喋れる時間)

 

もうなんか日々急いでました。
バッタバタでした。
絶対に残業できない環境で時短でタスクさばいていくので、とんでもない集中力で仕事してました。
ちょっとでも待つことに「あーーー時間もったいない」ってイライラする、余裕がない自分。

私、詰む→花水(ハナスイ)もらう

( 花金・華金という言葉が流行ったのは約30年前のバブル時代。←らしいです。)
いつもバタバタ、テンパってるしてる私に、夫が見かねたのか、水曜日だけ時短勤務を交換するという提案をしてくれました。

水曜日は夫が早く仕事を上がって保育園にお迎えに行って、晩御飯もお風呂も寝かしつけも全部やると!??
もともと家にいるときはしっかり協力してくれる夫。
でもどうしても平日定時まで仕事して帰ってくると21時近くになってしまい、育児参加したくてもなかなかできない状況でした。
そこで1週間の中でも比較的仕事が落ち着いている水曜日に交代させてもらうことになったんです。

これほんとに私にとっては最の高システムでした。
夫も、子供の様子や保育園の出来事を把握することができるし、私も週一日だけでもリフレッシュタイムができる。

この日だけは残業して仕事に打ち込むもよし、勉強するもよし、美容院行くもよし、飲みに行くのもよし、習い事するのもよし。
唯一、水曜日だけ、子供から離れてしっかりと自分の時間を持つことができました。
土日に美容院行ったりすることもできるけど、せっかく家族みんなの休みの日、ゆっくりと家族全員で過ごしたいなーと思ってしまって、なかなか美容院行くのも億劫になるんですよね。

私のサイコー水曜日の過ごし方は、時短ではない定時の時間まで仕事する→習い事に行く→帰りにファミレスでアルコール飲みながら好きな本を読む。
はい、これサイコーです。

在宅ワーク開始

事務所に出勤するスタイルを数年続けてきましたが、どうしても時短勤務の私にとって「往復2時間以上」の通勤時間がムダでしょーもないものに感じて仕方ありませんでした。
通勤時間中はニュース見たり本読んだりと勉強時間に当てるようにはしていましたが、家で、お迎え後のバタバタがしんどすぎて、もっと効率的に仕事ができないか、という思いから在宅で仕事ができるように環境を整え直しました。
事務所スタッフと出勤して連携しなければならない部分もあったので、最初の方は週一回だけは出勤していたと思いますが、徐々に完全に在宅で仕事するようになりました。

少し待ち時間ができたときは「じゃ今のうちに晩ごはん1品つくっとこ」とか、「お風呂掃除しとこ」とか、時間を有効的に使えるので、イライラすることも少なくなりました。

次男の妊娠、出産


前回、つわりで仕事脱落しましたが、今回もやはりつわり開始と同時に吐いて吐いて吐きまくる生活開始。
さらに今回は妊娠中期で妊娠糖尿病になってしまい、途中入院、インスリン注射を自分で注射しながら生活する、という厄介な妊婦生活となってしまいました。。。
通っていた産院では、私はリスクが高いとのことで出産できないことになり、NICUがある大きな病院で出産することを勧められ途中転院などを経て、1月に元気な男の子を出産することができました。
ヒトの誕生ってほんとに奇跡?
しばらくの間、のんびり育休期間を経て、今年11月(次男9ヶ月)より、小規模保育園に入ることができ、仕事復帰、今に至る、です。
この小規模保育園は、3歳までの園のため、今後また転園しなければなりません。
そのため比較的入りやすかったんですね。
できれば1歳の4月から認可保育園に入園することが第一希望ではあったのですが、1歳は激戦で、4月から入れる可能性が低いため、早めの仕事復帰となりました。

9ヶ月、10ヶ月くらいの赤ちゃんってめちゃくちゃかわいいんですよー。
ハイハイして、つかまり立ちして、ママ大好きで追っかけまくってきて。(←これが大変でもあるんですが?)
この時期に保育園にあずけるのは毎度のことながらさみしくてさみしくて身悶えます。。
あーーー、もったいない。かわいいよーーー。ずーーっと見てたいーーー。って。
子供のほうが先にお友達がたくさんいる保育園生活に慣れちゃうんですけどね?

 

前回の復帰は正直、つらかった。


長男の妊娠、出産、産後から仕事復帰、を今振り返ってみると、「私、テンパってたな..」って思うんです。
今も相変わらず慣れない育児で毎日大変ではいるのですが、あの頃の私は一体何と闘っていたんだろう、、という感じです。
ずっと焦ってました。

▪妊娠から1年以上休んじゃった、早くブランクを取り戻さなきゃ、
▪どんどん新しい技術出てる、早く取り戻さなきゃ、
▪時短だけど前と同じように消化しなきゃ、、、

子供小さいからって言い訳にしちゃいけない、っていう負担も感じていました。
以前のように勉強会にいけないこともモヤモヤしてました。

数年育児しながら働いてみて、あー、なんかそういうのしょうもないなーと思うようになりました。
以前のペースで仕事するなんてとても無理。
なんで全てできるような気になってたんだろう、とも。
もちろん勉強しなきゃいけないことってたくさんあるんですが、自分の必要なことだけを追えばいいって、今は思ってます。
私がこだわらなきゃいけないものはその成果物であって、その過程じゃない。

これまでのように私の100%の時間を仕事に費やすのは無理で。
もちろん仕事を手を抜くということではないです
今は限られた時間の中でできること精一杯のことをやるしかない。

そう割り切ることができるまでに、結構時間がかかったのでした。

 

女性は選択肢が多い


主語が大きくて怒られちゃうかもしれないけども、どうしても女の人って選択肢が多いなーって思うんです。
結婚するか、いつするか、仕事は続けるか、いつまで続けるか、子供は授かりたいか、それはいつか、いつまで仕事するか、いつ復帰するか、、、
どれを選ぶにも勇気がいるし、人それぞれどの選択肢もあり。
どれを選んでも「これでよかったのか?」と振り返ることもあったり。
将来の私が、今の私に対して「もっと仕事に力入れてればよかったのに」とか「いまは100%子供だけと向き合ったほうが良かったんじゃないの?」とか思う日が来るのかな、って揺らぐこともあります。

今後もたくさん悩むことも多いと思いますが、とりあえず、前よりは肩の力を抜いて仕事と育児に向き合える気がしています。
私、仕事も子供も夫も大好きなんですよね。
いろんなスタイルを模索しつつお仕事頑張っていきます。

途中ほとんど休んでるけど、このブログを始めたのが2010年。
自分の大きなライフイベントを経験し、だいぶ状況が変わってるのですが、また自分の振り返り用メモとして少しずつでも更新していくつもりです。

週4時間働けばよいという考え方に反論する

[著者:Daniel Tawfik]

VonjourおよびZen Patientの創設者

カンファレンスやネットワーク・イベントなどに参加すると、この技術業界の周囲で働いている人の多さに驚かされることがある。ソーシャル・メディアの教祖的な人たち、サーチエンジン最適化の忍者、ブロガーなどなど。まさに、技術業界の「クラブ・プロモーター」の同人会だ。業界の煽り屋だ。

「成功するには自分の人生をハックせよ(近道せよ)」「適切な人に会え」「ビジネスのスーパースターになれ」。彼らは自分の特効薬を持っている。世界を旅しながら、ウェブ・ビジネスからの受動的所得で稼いでいることを自慢して歩いている。その間、私たち庶民は、9時から5時の仕事でこき使われている。

私たちが特効薬を探しまわっている世界では、こうした人たちが武器を蓄えているように思える。さらに、彼らにはその特効薬を売りつける大勢の客がいる。

もっともわかりやすい例として挙げられるのが、Tim Ferrissの「4-Hour Workweek」(1週間に4時間だけ働く)という教えの信者たちだ。この本自体は、それほど問題ではない。仕事で最高の投資利益率を得るための、資産管理の面白いコツを説明する内容だからだ。しかし気になるのは、成功への道をハックせよという考え方だ。これが起業家仲間に広まっている。

この考え方は、起業家精神について私が知っていたあらゆることに反している。素晴らしいアイデアを思いついたら、そのコーディングができる若者を大学から釣り上げたり、安価な開発業者に開発をアウトソーシングするという考え方だ。起業家精神とは、ネットワーク・イベントの連続であり、資金集めの会合であり、彼らの特効薬を使ってコネクションを持つことだと思っている。実際の流通戦略とは反対だ。大変に難しい仕事には消極的なアプローチだ。

ここに欠落しているのは、職人精神だ。専門的な技能であり、自分が作るものに気持ちを集中させることだ。実際にそれが、成功への第一の力となる。近道をつなげてバクチを重ねるのとは訳が違う。

この業界の周辺ではどうだろう。技術業界のセレブたちがTwitterでタオルを振り回したり、TechCrunchにゴシップを流したり、そんなことはビジネスや職業の基礎を築くにあたって、なんの意味もない。どんなにたくさん会議の予定を詰め込んでも、ネットワーク会議に参加しても同じことだ。重要度はせいぜい三番目。下手をすれば、単なる気晴らしだ。

スタートアップの墓場は
その夢を実現させる専門知識も
適切なスキルも持たない
夢想家で埋め尽くされている

仕事で成功するためには、専門知識の獲得と集積が欠かせない。どんな仕事であれ、専門知識を活用するか、傍観者でいるかのどちらかしかない。物事を動かすのは専門知識を持つ者だ。好奇心から得られた専門知識と、自分が作りたいものに真剣に立ち向かう姿勢だ。

スタートアップは、その性質上、開発のための専門知識の短期集中コースだ。リソースが完全に乏しいことが、スタートアップをユニークな存在にしている。リソースがないからこそ、創設者は早くスキルを身につけ、プロジェクトに要求される技能の獲得を強いられる。

「◯◯のやり方がわからない。だから勉強しなければ」というのは、成功した創設者からよく聞く言葉だ。「◯◯のやり方がわからなかった。だから諦めるかどうかを考えなければ」というのは、失敗した創設者からよく言う言葉だ。

ひとつ上のものにチャレンジすれば、スタートアップは教師そのものであると気がつくはずだ。スタートアップが生き残るために急いで知識を積み上げなければならないという要求に勝る有り難い教師は、他にない。

技術系の創設者は、大きな会社だったなら、その経験によって専門家の役割を押しつけられるだろうが、隣接する技術分野に順応し、より多くの専門知識を身につけることは大切だ。そうした仕事を他の専門家に委任できるだけの人財はないからだ。

セールスであれ、経理であれ、マーケティングであれ、管理であれデザインであれ、別の分野の仕事を行うことも同じだ。若い企業では、その役割を担える人財がないのだから、自分が興味を持ってそれに取り組むしかないのだ。

そうした未知の分野で苦労し、逆風に立ち向かうことで、スタートアップとは、職業と人格形成のための触媒なのだということがハッキリと見えてくる。外的な力の気まぐれで成功したベンチャー・プロジェクトも実際にはあるが、こうした成長は、金には換えられない報酬であり、値段の付けられない経験をもたらしてくれる。

だから、受動的な「4時間の考え方」は自滅的なのだ。ビーチでくつろいだり、世界を旅することばかりで、自分の専門知識という武器を積極的に磨こうとしないのは、職業過誤と言える。

それは現実的ですらない。真面目にやっている企業は、受動的に成長しているわけではない。受動的な考え方は、「すごいアイデアを思いついたから、人を雇って作らせよう」とか「売り上げを伸ばしてくれる素晴らしいコネがある」という言動に人を走らせてしまう。アームチェアに座った夢想家は、私が動いている間も働かない。スタートアップの墓場は、その夢を実現させる専門知識も適切なスキルも持たない夢想家で埋め尽くされている。理由はひとつ。アイデアは自動的に物になることはないのだ。高いスキルを駆使した真剣な努力によってのみ実現される。

とくに大切なのは、ビジネスを、近道と取り引き関係の連続だと思っている限り、自分自身とビジネスの未来を成功に導く経験を積み重ねることはできないということだ。もちろん、創設者に専門知識があっても失敗するスタートアップはある。それは単に、専門知識が不足していたためだ。しかし専門知識は、経験を重ねてゆく間に、ビジネスを生み出す苦労を乗り越えることもある。目の前のアイデアに取り組んでいる間に、次のプロジェクトのための知識も蓄えられているのだ。

これは、イーロン・マスクのような人間が、最高レベルの問題を解決するための知識を持って、プロジェクトからプロジェクトへ、セクターからセクターへと飛び回る、そんな職人的な専門性と考え方だ。面白いアイデアを思いつくのは、単にその人に能力があるからだけではない。それは、ビジネスの分野で、自分のやり方で仕事ができる技量があるからだ。彼は自分のビジネスの学際的な学生の典型だ。

あらゆるものに最適化すれば、長期的に最適化が可能になる。今からビジネスのチャレンジを利用して、作りたいものに必要な技術を積み上げるのだ。あらゆるベンチャーが成功するという保証はないが、専門知識と技術を高めれば、長く仕事を続けてゆくうちに、幸運は自分の望む方向へ近づいてきてくれる。

[原文へ]

(翻訳:金井哲夫)

Webデザイナー(女)、働き方が変わりました

30代Webデザイナー(女)、働く環境が変わりました

ここ1年以上ブログをさぼってましたが、その間、Webデザイナーとして、働く環境が大きく変わりました。

ワタクシ、昨年、第一子を出産しました!!

最近は子育てするには難しい環境と言われてますし、Web制作のお仕事も将来どうなるんだろって不安は絶えません。(夫もWeb屋です。。。)

そんな転機を迎え、将来のことなどいろいろと考えました。

Web系のお仕事は比較的「働き方に融通が効く」方だと思います。
最近、Web系のお仕事されている女性たちの働き方がブログ等で紹介されていて大変参考にさせてもらってます。

ノマドでお仕事できたり、正社員だったり派遣だったり、1か月のうち数日だけ死ぬほど働いて後はオフにしたりという方も。
Web系の仕事の魅力はもちろん、こういった働き方が好きでこの職を続けている方も多くいるのかも?

私はこの職に就くまで美容業界、教育関係、医療業界とお仕事転々とした方ですが、
20代後半で出会えたこのお仕事がとても好きで、「環境さえ整えればお家でも仕事が続けられる!妊娠中、出産後、育児中も続ける!」と、意気込んでおりました。

が、、、今「育児なう」なわけですが、仕事との両立、とにかく思い通りに行ってません!(;´∀`)
想定外の連続です。
夫も一緒にWeb制作を生業としております。
Web系でお仕事されてる男性にとっても、嫁が妊娠・出産したらこんな感じになるかもです!

妊娠前までの働き方

妊娠までは事務所に出勤し毎日朝10時から、残業して夜9時くらいまで、モリモリWeb制作のお仕事して参りました。
前述のとおり、子供ができてもずっとずっとお仕事をしていたいと思ってました。

自宅にも制作環境を整えていたので、
「子供ができても仕事は続けられる!」、
「満員電車にも乗らなくていいし、自宅で陣痛来るまでお仕事する!」、
「産後はしばらくは育児できついかもしれないけど、数ヶ月経ったら赤ちゃんのお昼寝タイムにちょこちょこお仕事しておむつ代稼ぐ!!」
と、そんなことを考えてたのでした。

地獄のツワリ開始

妊娠がわかって大喜びし、仕事と妊娠生活両立できたのはわずか数日のみでした。

すぐにツワリがやって参りました。

つわりがツライっていうのはよく聞く話です。

でも、まさか、ここまで??(ヽ’ω`)な感じでした。。。
第一の「想定外」です。

24時間二日酔いの状態、寝ても覚めても気持ち悪く、(私の場合は)気持ち悪いのに全く吐けませんでした。
PCに向かうなんてのは拷問かっって状態になりました。
横になると気持ち悪くなるので日によっては座ったまま寝たりしてました。

そしてその気持ち悪さよりも何よりも辛かったのがとんでもなく気分が落ち込んだこと。
気持ち悪くて働けない自分に罪悪感を感じ、
「世の中の妊婦さんは臨月まで頑張っている人もいるというのになぜ私は、、、」
「私が働けないせいで夫のタスクが山積みになって大変な思いをしている、、、」
「働けないくせに家事もできないなんて、私はクズ、、、」
と、永遠と自分を責めて責めて責め続ける謎の自虐プレイに入りました。
不眠にもなりました。
気持ち悪くて何も出来なくて気分が落ち込んでて寝れないっていう最悪の状態です。
なぜか韓流ドラマにはまりました。

噂のホルモンの仕業です。

夫は、その頃、私が使い物にならなくなったせいで、鬼のようなタスクを抱えて終電で帰宅、真っ暗闇の部屋の中で真っ青な顔の嫁にむかえられ、深夜の食事(コンビニ弁当)。
その後深夜の作業を開始し、日の出とともに布団に入り、少しの睡眠、数時間後また出勤、という毎日を送っていました。

普通ドラマとかだと嫁の背中をさすって「大丈夫~?」って姿を見ますが、夫は仕事がお祭り騒ぎで正直それどころじゃなかったと思います。
私も私で仕事が出来ずに夫のタスクを益々ファイヤーさせてたのは重々承知だったので、せめて静かに苦しもうと思って一人で身悶えていました。

「うーーーーーーーーん、うーーーーーーーん」と暗闇で目をつぶってあぐらをかいて唸りながら泣く私( ;∀;)。
隣の部屋からカタカタカタカタカタ、キーボードをたたく音。

カオスでした。二人でみるみる痩せて行きました(ヽ’ω`)

大誤算でした。
「陣痛来るまで働こ~」なんて軽く考えてた私に、恥を知れ、とののしりたいです。

心身ともに弱ってる状態でまっったく仕事なんか出来ず、ツワリ期の3ヶ月間、ただただ泣いてました。

つわり期の後半になると、泣いて過ごしながらも、働いてない罪悪感からとにかく何かしたい一心で少しずつお仕事に挑戦しました。

出来たことは、
デザイン(得意なジャンル限定)、
htmlとcssのコーディング、
WordPressの簡単なタグを埋め込んだりする作業。
妊娠前には普通にやっていた、ライティングやワイヤー作ったり、なんかは無理でした。
WordPressの複雑なループの処理を考えたりとかも無理。
コレを機に自分でも初めて気づいたのですが、どうやら私にとってこれらの作業は使う脳が違うようで。。。
「考える」作業が無理なのでした。
デザインはひょっとしたらいい気分転換になっていたのかも。
PCの前にいるだけで気持ち悪さは悪化するのですが(例えるなら船酔い中に船内で論文読む感じ。。。)それでも「働かなきゃ私、クズ…」という謎の強迫観念からできることだけ作業してました。

こうやって少しでもお仕事続けられたのはこの職種、環境に感謝だ、と思ってます。
通勤するお仕事、人前に出るお仕事だったら続けられなかったと思います。

この時期はまだ安定期に入る前なので、あまり人に知られたくなかったりもして、、、
はっきりとした理由も伝えられず欠勤が増えたり、職場側の理解がイマイチで休みが取りづらくて仕方なく退職される方もいるようです。

安定期の働き方

つわり期の最終段階では気分が落ち込みすぎて「人は何で生きるのか」と意味の分からないどん底まで思い悩んだ末、少しず~つ気持ち悪さが回復。
それとともに気持ちの沈みも回復。
さらにさらに夫のお祭りもおさまってきました。

それでも、相変わらず普通の体調ではありませんでした。
近所のスーパーに行くだけで動悸息切れ、めまい、電車に乗ると貧血。
犬なみに発達した嗅覚に、あらゆるニオイがダメ。
食べ物のニオイだめ、シャンプーのニオイだめ、夫のニオイだめ、全部ダメ。

この後も通勤することは断念。
完全に自宅で仕事するようになりました。

この頃の想定外は「妊婦、なんか肩身が狭い」。
ちょうど「妊婦お断り」の飲み屋が炎上した時期です。

世の中には「マタニティマーク」が嫌いな人がいるらしく、あのころあったこと、思ったことを、ここでいろいろ書くつもりはないですが何だか世の中、世知辛いなぁとつくづく思いました。
私の安定期は、中の人はありがたいことにずっと順調にいてくれたので、どうしても用事があって電車に乗るときはマタニティマークをつけずに良く立ってました。

でも、本当に体調の良くない妊婦さん、います。
「マタニティマーク」は、何かあった時にいち早くお腹に赤ちゃんがいると周りに知らせるためのものでもあります。
しんどいのに電車に乗って通勤してお仕事する妊婦さん、本当に尊敬します。
私は出来なかったので。
すごいことです、本当に。

出産

そんなこんなで予定日の1ヶ月前から里帰り出産のために実家の福岡へ。
夫は立ち会いを希望していたので予定日付近をなんとか仕事があけられるようにスケジュール組んでたようですが、なかなかそんなにうまくいかず、予定日付近にどんどんズレこんでいきました、、、
そしてお腹の中の人は、うんともすんとも出てくる気配なく、お腹ライフを楽しんでる模様。

まだかまだかと悶々としていたのですが、幸か不幸か計画分娩の流れになっていきました。
超音波で確認していると、めちゃくちゃ中の人のヘッドがデカかったんです。
さすが、私と夫の子です。
このままでお腹の中で育ち過ぎては分娩に長時間かかって難産になってしまうので、入院して陣痛促進剤を使って早く出したほうがいいでしょう、とのことで「突然来るかもしれない陣痛」にハラハラすることもなく、夫は入院日に合わせて東京から福岡へやって来ました。
(予定日は過ぎていたので充分にハラハラしていたのですが…)

と言ってもやはりズレこんでしまった仕事はあったので、福岡に来ても私の実家でひたすらPCに向かって仕事してました。
明日、我が子が生まれるかもしれない、という入院予定日の前日も、夫は深夜までカタカタしてました。

入院日。
朝9時に陣痛を起こすような処置をしてもらって病室で陣痛が起きるのを待ちます。
その間も夫は病室でずっと仕事してました。

これは良かったのか悪かったのか、、、
他の職種だったら諦めて立ち合えないか、仕事をスパっと諦めて妻の陣痛に専念するか、ですよね。
夫は両方やらなきゃいけない状況にw

お昼ごろからゆるい陣痛開始、
うーーーーーーーーーん、うーーーーーーーーーーーーん、と痛がってる中、同室で夫もぐぬぬぬぬ、、、と迫る納期と戦っておりました。
つくづく同業で良かったなぁと思います。
普通、「ちょっとあんたこんな時に何やってんのよ?イライラ」ってなりますよね。
同業だったので、私は陣痛で苦しみながらも「ちょっとあんた、間に合うの?イライラ」ってなってました。
そのPCの向こうのお客さんの顔がわかってるので、陣痛中にハラハラしてました。。。

痛みは続いたまま夜になってきて、、、
夫は前日の深夜作業もたたって夜はパタン、と就寝。(付き添いも同室で就寝可能の病院)
私は微妙に続く痛みに眠れず、さらに、深夜になって「お?コレは赤さん本気出してきた、、、」っていう痛みが開始。
めっっっちゃくちゃ痛かったのですが、恐らくこの先も長いだろうことはわかっていたのでグーグー言ってる夫は起こさずに一人耐えました。

それから翌日のお昼ころまで、私のうめき声をBGMに、夫は仕事したり電話対応したり心配したりお茶飲ませてくれたりウロウロカタカタ大忙し。

13時くらいにようやく分娩台に移動。
そこで夫もようやくPCと離れました。

その後はもうなんかとにかくひたすら痛みとの闘いです。
笑っちゃうくらい痛くって、なにこれ死ぬのってくらい痛くて、それはそれはひどく痛いとしかまぁ言えないんですけど。

前日9時に処置、微弱陣痛に苦しみ深夜からの本格的な陣痛、
翌日17時43分、30時間以上かけてようやく3390g 男児出産しました。

新しい世界にびびって泣く赤ん坊、
感極まって泣く夫、
へろへろに疲れた私がいました。

小さい彼との初めてのご対面の感想は
「なんだ、そんな頭でっかくないじゃん」。

こんな感じの出産でしたが、つくづく夫と同業でよかった。
痛みに身悶えてる時に夫がぐーすか寝たり仕事したり、恐らく同業じゃなかったらキレ散らかしてたと思います。
同業の男性の方、奥さんが同業じゃない場合はぜひ潔く出産立ち合いに専念してください。

産後

その後数日、入院中の私に付き添って夫も病室に寝泊まりしました。
寝泊まりしながら仕事してました。

キャサリン妃とか安藤美姫選手とか、あれは一体何なの?

私、産後、めちゃくちゃ辛かったです。
産後4日くらいは何かにつかまらないと立ったり歩いたりできませんでした。
貧血みたいなフラフラするんです。
産後10日くらい円座にしか座れませんでした。
痛いんです、めちゃくちゃ( ;∀;)
産後、赤ちゃんと一緒にお腹の中に入ってたものが少しずつ出てくるのですが、私は完全に終わるまで2ヶ月かかりました。

順位をつけるなんて出来ないくらいどれも辛かったですが、どーしてもと言うならば、私のツライ順は
ツワリ > 産後 > 出産
でした。
産後2ヶ月くらいは仕事なんて全く頭になかったです。
育児が大変はもちろんですが、本当に体がしんどかったです。

なので産後一日で退院してスタスタ歩いちゃうキャサリン妃、
産後数ヶ月で氷の上で踊っちゃう安藤美姫選手、マジすげぇ~、としか言えないです。
ムリムリムリムリ(゚∀゚)、って感じです。
産後がこんなにツライのはまたしても想定外でした。

育児と仕事

育児、噂通り、大変です。

仕事復帰に関して、保育園に預けるのは自営業だと難しいと事前に聞いていたことと(ただでさえどこも空き待ちの状況で育休中の方でも苦戦してるそうで)、
私自身も可能であれば家で育児しながら仕事を続けるのが理想なので最初は家で育児しながら仕事してみましたがこの大変さもかなりの想像以上でした。

夜泣き、寝ぐずり、早起き、原因はいろいろですが結局、私の中で「保育園あずけずに育児しながらの在宅ワーク」は限界でした。
でも保育園は待機待ちで簡単に入れる状況ではなく、現在空き待ちをしながら「一時保育」を利用しています。

一時保育とは、一般的に認可保育所通常の保育とは別枠で子どもを受け入れるシステムなのですが、1回○時間○円、という感じで、一般の認可保育園にあずけるより高いです。
倍以上です。
働けば働くほどお金がかかる悲しい現状になってます。

とにかく妊娠、出産、子育て、と、色んなことが想定外で、女性が仕事を続けるっていうのは大変なことなんだなぁーと身を持って感じています。

反省、反省

大変だとは知っていてたくさん考えたつもりでしたが、妊娠出産育児は想像以上でした。

つわりがあってもなんとか仕事はできるでしょう、と思ってたのが大間違いでした。
母乳のこと、ミルクのこと、妊娠中にもっと勉強しておけばよかった。
保育園あずけずにモリモリ仕事は私にとっては不可能でした。
事前にちゃんと保育園のこと調べておけばよかった。
あ、ネントレやったことは大正解でした。
(ネントレ=赤ちゃんのねんねトレーニング)
働くママさんは、もしやらないにしてもネントレがどういうものか知っておくといいかも。
おすすめです。

想定外だらけで体も心もへとへとに疲れてますが、一つだけ良い想定外。

我が子がかわいいです、驚異的に奇跡的にどうしようもなくかわいいです( ;∀;)
顔がカワイイとかそういうのじゃなくて、もう存在全てがありえないほどかわいく感じるのです。

「ホルモンの影響だからしょうがないよ」と、一言で片付けられてしまうホルモンとやら。
つわりや気分の落ち込みなど、ホルモンとやらにはかなり悩まされましたが、
ここまで何かを心の底からかわいい、愛おしく思うのがやはり母性だとかホルモンとやらの仕業だとすると、ホルモンとやら、捨てたもんじゃねぇと思います。

同業で子育てしながらモリモリ働くママさんたくさんいます。
しかもパワフルに!アグレッシブに!激しく働いていて、尊敬します。
私もっ!今後もこのお仕事を続けていきます。
働き方を工夫すれば続けられる職種であることに感謝です。
でもその分、地道な努力も必要だなーとも実感しています。
何しろどんどん新しいことが出てくるので着いていけない。。
まだ本格的に、とは言えないですが久しぶりにお仕事再開して浦島太郎状態です。
pre_get_postsって何それ?
Fireworks終了のお知らせって何っっ?ヽ(;▽;)ノ
たった1年ちょっとのことなのに産後ボケしてる私の頭は、冷蔵庫に豆腐が7丁あったり日常生活にも支障をきたしていて、しばらくリハビリが必要です。

今はまだ手探りで必死で毎日を過ごしてますが、うまく育児と仕事を両立できるといいな。
今後、また会社に就職したり(年齢的に難しいかもしれませんが・・・)、働き方は変わってもこのお仕事をやっていきたいと思ってます。

息子が10ヶ月を迎えましたので記念と決意、ということで書きました。

頑張る。