フードデリバリー比較注文アプリdone!を手がける「いえメシ」が3500万円のシード調達

フードデリバリー比較注文アプリdone!を手がける「いえメシ」が3500万円のシード調達

フードデリバリー比較注文アプリ「done!」(ダン)を手がける「いえメシ」は9月24日、シードラウンドにおいて、第三者割当増資による3500万円の資金調達を発表した。引受先はDRG Fund、MIRAISE。調達した資金は、done!の開発体制の強化にあてる。

また、done!の正式開始は10月中旬予定としており、本日東京都在住者向けにクローズドβ版を公開し、先行利用(利用料無料)の受付を開始した。申し込みは、「先行利用受付フォーム」から行える。

done!は、フードデリバリーを横断検索して注文できるアプリ。サービスごとに異なる料金や時間を一括で比較し、最適なデリバリーを提案するという。「料金を安く抑えたい」「注文する料理がマンネリぎみなので、おいしいお店を効率よく探したい」「グルメサイトでの評価を毎回確認しにいくのが面倒」といったユーザーの声に応えるとしている。

取り扱いサービスは、デリバリーサービスが出前館・Uber Eats・menu・Wolt・foodpanda・楽天ぐるなびデリバリーで、グルメサイトは食べログ。掲載エリアは東京都内(全国対応に向け順次拡大予定)。フードデリバリー比較注文アプリdone!を手がける「いえメシ」が3500万円のシード調達フードデリバリー比較注文アプリdone!を手がける「いえメシ」が3500万円のシード調達

現在、多種多様なフードデリバリーサービスが立ち上がる中、ユーザーには無数の選択肢があるものの、自分が本当に食べたいものやお店を探すのは容易ではない。いえメシによると、店舗ごとに契約するサービスが異なり、あるサービスでは希望の店舗が掲載されていないというパターンもよくあるという。また、フードデリバリー利用時にユーザーが感じる不満などに「配送料金が高い」「配送エリアが限られる」「届くまでの時間が長い」がトップ3として上がるそうだ(クロス・マーケティング。2020年11月「食品宅配サービス・フードデリバリーに関する調査」)。

いえメシは、こうしたユーザーのニーズに応えるためにdone!を開発したという。

フードデリバリー比較注文アプリdone!を手がける「いえメシ」が3500万円のシード調達

クロス・マーケティング。2020年11月「食品宅配サービス・フードデリバリーに関する調査

神戸市が新型コロナ対策でUber Eatsに続き出前館と連携、店舗側は手数料減免、利用者は500円相当のポイント

お役所なのに仕事が早い。神戸市は4月24日、出前館との事業連携協定を締結したことを発表した。中小飲食店を対象に出前館のサービス利用料の半額助成などを含む「KOBE出前シフトサポート」を展開する。実施期間は緊急補正予算の議決予定日で5月1日から7月31日までの3か月間予定。状況を見ながら期間の延長も検討するとのこと。なお、出前館と連携により、出前館のインフラを利用しているLINEデリマやdデリバリーとの連携も可能になる。

対象となるのは、中小企業基本法第2条に規定する中小飲食店約200店舗+新規参加店。具体的な施策は以下のとおり。

飲食店

  • 出前館サービス利用料の半額ぶんを助成(神戸市と出前館が半分ずつ助成、大手フランチャイズチェーンの直営店および中小飲食店に該当しない店舗は対象外)
  • 初期制作費用2万円の免除を5月7日~7月31日まで延長(出前館が助成)
  • 配達代行手数料を助成し、税別代金の30%を23%に(出前館が助成)

就労者

  • 休業・営業短縮を余儀なくされている市内飲食店勤務者を対象に「飲食店向け緊急雇用シェア」を積極的に展開し、迅速かつ柔軟な雇用確保を支援(出前館が助成)
  • 上記取組みをPR支援(神戸市が実施)

家庭

  • 出前館で使えるTポイント500円ぶん還元、もしくはLINEデリマやdデリバリーで使えるクーポンの提供(神戸市と出前館が半分ずつ助成、1人1回、送料を除いて1000円以上の注文のみ、5月1日10時〜5月14日23時59分の期間中の注文が対象)

関連記事:神戸市がUber Eatsと連携して市内の営業エリア拡大、新型コロナ対策で中小飲食店が支払う手数料を4割減免へ

新型コロナウイルス 関連アップデート

宅配ドライバーシェアで実現、神奈川と千葉の「魚べい」で出前可能に

ネット注文可能なフードデリバリーのポータルサイト「出前館」を運営する夢の街創造委員会は、2月25日から神奈川県と千葉県の「魚べい」の2店舗で宅配サービスを始めると発表した。

これらの店舗は宅配担当のスタッフが在籍していないが、出前館がシェアリングデリバリーと呼ぶ方法でサービスを提供する。具体的には、出前館が用意する配達機能を使って出前が可能になる。

今回、シェアリングデリバリーで出前が可能になったのは、寿司レストランチェーンを展開する元気寿司の「魚べい」業態の相模原富士見店(神奈川県)とピアシティ稲毛海岸店(千葉県)の2店舗。配達受付時間は11時~21時。配達料金は300円だが、5000円以上の注文の場合は無料となる。

「Uber Eats」の出前館版、新聞配達員が出前担当に

出前館に注文が入ると、店舗や配達拠点に注文が入り、店舗は指定時間までに注文された料理を調理。それを配達専門の外部スタッフがピックアップして注文者に運ぶ仕組み。一般人がドライバーとなって料理を届ける「Uber Eats」のようだが、配達拠点は新聞販売店などが担っており、新聞配達員がバイクや電動自転車で運ぶ。配達エリアは、出前館のデータベースによって適切に設定されるとのこと。地域の地理に熟知した新聞販売店、新聞配達員が宅配ドライバーとなるため、迅速かつ正確な配達を期待できる。

出前館はシェアリングデリバリーを2017年より本格的に開始しており、現在首都圏や関西、中京、福岡エリアで展開。出前可能な店舗としては、かっぱ寿司(千葉幸町店、松戸店)、日高屋(首都圏10店舗)、ぼてぢゅう(ナンバ店)、餃子の王将(西中島店)などがある。さらにこのシステムを活用して、メガネスーパー(ビジョナリ―ホールディングス)のコンタクトレンズの宅配を首都圏42店舗で手がける。

そのほか、出前館はキャッシュレス決済も進めており、カード決済、Amazon Pay、Apple Payなどで代金を支払える。2018年8月には、キャリア決済とLINE Pay決済にも対応した。

ウェブメディアの影響もあり、新聞の発行部数は右肩下がり。日本新聞協会による2018年の発行部数は一般紙とスポーツ紙を合わせて3990万1576部で、2017年の4212万8189部からは4%減、2000年の5370万8831部と比べると26%も減っている。シェアリングデリバリーは、部数減によって売上が落ちている新聞配達所の新たな収益減になるかもしれない。