ネクイノ・南海電鉄・泉北高速鉄道、生理用ナプキン無料提供サービス導入に向け駅トイレなどで今春から実証実験開始

オンライン診察でピルを処方するアプリ「スマルナ」(Android版iOS版)などを運営するネクイノ南海電鉄泉北高速鉄道は1月28日、南海電鉄の難波駅と商業施設、泉北高速の泉ヶ丘駅などの一部女性用トイレにおいて、生理用ナプキンを無償提供する実証実験を行うと発表した。期間は2022年春から約3カ月間の予定。駅の改札内にある女性用トイレに導入するのは関西の鉄道会社では初という。

実施場所のうち、駅については難波駅3階東、難波駅3階西、泉ヶ丘駅となっている。施設は、なんばパークス3階、なんばスカイオ10階、パークスタワー7階、なんばCITY従業員用の一部女性用トイレ。

この実証実験は、ネクイノが2022年3月頃から公開する専用アプリ(無料)をダウンロードのうえ起動し、女性用トイレに設置されたディスペンサーにスマートフォンをかざしてもらう(QRコードを読み取り)ことで、生理用ナプキンを無料提供するサービスを用いて実施するもの。専用アプリは、アプリストアからの事前ダウンロードに加えて、個室トイレ内のQRコードによるダウンロードも可能。

この取り組みを通して、ネクイノ、南海電鉄、泉北高速鉄道の3社は、多様な顧客の利便性向上を目的として生理用ナプキンを提供できる環境を整備し、利用者のニーズや意見などを把握し最適な形での導入を検討するとしている。

ネクイノは、医師や薬剤師、弁護士などの医療および関連法規分野に知見を持つ人材が集まり2016年6月に設立。ITを活用したオンライン診察をはじめ、健康管理支援、未病対策など、多様なライフスタイルや健康状態に合わせて選択活用できる医療環境を生み出している。スマルナのほか、マイナンバーカードと健康保険証をリンクさせるセキュアな個人認証システム「メディコネクト」の提供も行っている。

CAN EATと南海電鉄が食物アレルギーのある人も安心して食事を楽しめる店舗情報マップ作成企画を開始

CAN EATと南海電鉄が食物アレルギーのある人も安心して食事を楽しめる店舗情報マップ作成企画を開始

大阪を中心に鉄道・開発および付帯事業を行う南海電鉄CAN EATは4月28日、「みんなでCAN EAT with NANKAI ~発掘!アレルギーフレンドリーなお店~」キャンペーンを開始すると発表した。

これは、食物アレルギーのある人や、そのような子どもを持つ親がアレルギーフレンドリーな飲食店または昼食提供店(テイクアウトなど)を共有することで、安心して食事を楽しめる仕組みを提供するための取り組みだ。

キャンペーンは、食事制限のある人の声を集めた店舗紹介サービス「CAN EAT外食マップ」を提供するCAN EATと、南海電鉄とのタイアップして実施される。

具体的には、募集フォームを通じて応募のあったキュレーターに、南海電鉄沿線のアレルギーフレンドリーな飲食店または昼食提供店を利用のうえ、感想などを投稿してもらう。その情報は2021年7月公開予定の「CAN EAT外食マップ」南海沿線版に掲載。誰もが閲覧できるようにする。

CAN EATと南海電鉄が食物アレルギーのある人も安心して食事を楽しめる店舗情報マップ作成企画を開始

投稿内容は、店名と地図情報のほか、提供された食事など店舗利用時の写真、また当該店舗の推薦理由。

投稿対象の店舗は、南海沿線の次の市町村で営業している飲食店または昼食提供店。

大阪府の投稿対象店舗

  • :泉大津、泉佐野、大阪(中央区、浪速区、西成区、住之江区、住吉区)、大阪狭山、貝塚、河内長野、岸和田、堺、高石、富田林
  • :熊取、田尻、忠岡、岬

和歌山県の投稿対象店舗

  • :橋本、和歌山
  • :九度山、高野

キュレーターは、2021年4月28日14時に募集を開始。本人または家族にアレルギーがあり、日常的に食事に注意を払っている人で南海沿線上の店舗情報を投稿可能な人が対象。募集フォームを通じて応募した後、数日後にメールで案内されるオンライン面談を行い、キュレーター認定されると投稿が可能になる。キュレーター募集フォームの運営、オンライン面談、キュレーター認定は、すべてCAN EATが行う。

認定キュレーターは、2枚以上の写真を添付した200字以上の推薦理由を投稿することで、飲食店利用時の費用を「みんなで投稿キャンペーン」により投稿1件につき最大1000円まで補助してもらうこともできる。店舗利用時のレシートをメールに添付すること、補助金受け取りのため銀行口座を登録することが適用条件。2021年9月30日まで、または本キャンペーン対象の投稿が150件を達成した場合のいずれか早い時点で「みんなで投稿キャンペーン」は終了となる。

「みんなでCAN EAT with NANKAI ~発掘!アレルギーフレンドリーなお店~」キャンペーンは、南海沿線に住みたい、そこに出かけたいという人を増やす意図があり、南海電鉄が掲げている「選ばれる沿線づくり」という事業戦略にマッチしたものとなっている。

南海電鉄では、「企業が食物アレルギーをテーマにCAN EAT外食マップとタイアップするのは全国初の取り組み」としている。

2019年4月設立のCAN EATは、「すべての人の食事をおいしく・楽しく・健康的にする」をミッションに、先に挙げたCAN EAT外食マップはじめ、食物アレルギー当事者やアレルギー対応に取り組む外食事業者を支援するサービスの開発・運営を行っている。

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カテゴリー:フードテック
タグ:CAN EAT(企業)食物アレルギー(用語)南海電鉄(企業)日本(国・地域)