若者の6割以上「インターネット空間が自分の居場所」――内閣府調査で明らかに

内閣府が、15歳から29歳までの男女6000人を対象に調査したところ、6割以上が「インターネット空間」を自分の居場所と感じている、ということがわかった。「平成29年版 子供・若者白書」の巻頭特集「若者にとっての人とのつながり」の中で公表されている。

調査は2016年12月に実施された。「自分の部屋」「家庭」「学校」「職場」「地域(現在住んでいる場所やそこにある施設など)」「インターネット」のそれぞれについて、自分の居場所と思うか思わないかを回答させたところ、「インターネット」を居場所と感じる若者は62.1%にのぼり、「学校」「職場」「地域」を上回る結果となった。

内閣府は「若者にとっての人とのつながり」を特集した背景について、以下のように記載している。

若者の中には,学校や職場などの集団の中での人間関係がうまく築けなかったり,維持できなかったりしたことをきっかけとして,不登校,ひきこもりなどの状況にある者や,目立った困難さを抱えているようには見えない若者であっても,周囲と十分なコミュニケーションが取れずに孤立し,または,心を開いて悩みなどを相談できる相手がいないなどといった状況にある者もおり,これらの者は,自分ひとりで悩みを抱え込む状況が続くことにより,様々な問題を複合的に抱えた状態に陥ることが懸念される。

(中略)若者のつながりに関する現状とそこから見える課題を考察するとともに,若者を孤立から守り,その成長を支援するために参考となる取組を紹介する。

インターネットを居場所と感じる若者が6割以上いるという結果を受けて、Twitter上では「共通の趣味の人がいるから」などの見解があがった。

HuffPost Japanからの転載。