Amazon Forecastは時系列データから予測を作りだす機械学習ツール

AmazonのAWSが今日(米国時間11/28)、時系列データに基づいて予測を生成する機械学習ツールAmazon Forecastをローンチした。予測は機械学習のかなりふつうの使い方だが、そのスキルのないデベロッパーが一からそれを作るのは難しい。しかしAmazonは当然ながら、自社のニーズのためにすでに多くのモデルを作っているので、今回はそれらをデベロッパー向けのプロダクトにまとめたのだ。

AWSのCEO Andy Jassyが今日のAWS re:Inventのキーノートでこう述べた: “わずか三クリックで、このツールにデータを与え、予測を得ることができる。超簡単でしかも、非公開ベータでベンチマークした結果としては、正確度は人びとがふつうにやるよりも50%高い。また費用は、どこかからソフトウェアを買う場合の1/10程度だ”。

Amazonはそのリテールビジネスの中で、自社のデータを扱うモデルをたくさん作ってきた。それは、Amazonがそのリテールサイトの需要予測に使ったりするものと基本的には同じ技術だ。ユーザーは同社に、彼らのサプライチェーンのデータのすべてを提供し、それによりそのサービスに、予測に影響を及ぼす変数を与える。

その楽屋裏では、AWSがそのデータとシグナルを見て、あらかじめ構築されている8種のアルゴリズムからどれかを選び、モデルを訓練し、それを微調整して予測を提供する。

AWSのこのサービスは、SAPやOracleのサプライチェーンツールと容易に統合できるし、Amazonの新しいデータベースサービスTimestreamのデータも使える。

このサービスは必ずしも安くはないが、デベロッパーの時間を大幅に節約できるだろう。

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画像クレジット: Ron Miller

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

PCの売上が6年ぶりに増加、企業のWindows 10リプレースが主な原因

幽霊かもしれない。でもPCはまだ生きていた。調査会社のGartnerによると、全世界のパーソナルコンピューターの売上台数〔推測値〕は、2012年以来初めて、前年比で増加した。2018年第二四半期の総発売台数は6210万台で、前年同期比では1.4%の増だ。報告書は“1年前に比べて若干の成長を経験した”、と述べているが、それに続けて、PC業界の回復を宣言するのはまだ早い、とも言っている。

上位5社のPCベンダーがすべて成長を経験した中で、最大の成長率はLenovoの10.5%だが、これは富士通との合弁事業の寄与が大きい。以下、HPが6.1%, Dellが9.5%, Apple 3%, Acer 3.1%となっている。長年停滞していた業界にしては、良い数字だ。しかしこの報告書からはChromebookが抜けている*。Chromebookは近年のノートブックコンピューターにとって脅威だったが、今回業界は、それ抜きでも成長を記録した。〔*: 報告書原文より: Data includes desk-based PCs, notebook PCs and ultramobile premiums(such as Microsoft Surface), but not Chromebooks or iPads.

Gartnerによると、好調の主因は企業需要の増加だ。消費者市場は依然としてモバイルの増加が続き、PCは減少が続いている。しかし企業セクターの成長も長くは続かないだろう、と同報告書は言っている。

Gartnerの主席アナリストMikako Kitagawaが報告書中で書いている: “企業分野におけるPCの増勢は、Windows 10への置換がピークを迎える2年後以降は弱まるだろう。PCベンダーは、Windows 10へのアップグレードサイクル終了後の企業市場の成長を維持する方策を、探すべきである”。

消費者の多くは今後も身辺にコンピューターを置き続けると思われるが、しかしWebが第二のデスクトップになって以来、カジュアルユーザーのアップグレードサイクルは年々長くなっている。多くの人びとにとって、家にあるコンピューターはChromeブラウザーが使えればそれで十分なのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa