猫に仕事を邪魔される「日本一集中できないワークスペース」予約開始、スペースマーケットと猫カフェのリポットが連携

猫に仕事を邪魔される「日本一集中できないワークスペース」予約開始、スペースマーケットと猫カフェ運営のリポットが連携

あらゆるスペースを貸し借りできるプラットフォーム「スペースマーケット」を運営するスペースマーケットと、全国20店舗展開する「猫カフェMOCHA」運営のリポットが連携し、MOCHAをワークスペースとして利用できる「猫カフェMOCHAソロワークプラン」を提供開始すると発表した。MOCHAがソロワーク予約に対応するのは今回が初という。スペースマーケット限定で事前予約が行える。

今回の取り組みにより、自宅にペットがいない方でも「オンライン会議中に猫が通り過ぎる」「猫がPCを操作して不可解な文書を作成する」といった、猫好きがあこがれるシチュエーションを実現できる。猫に仕事を邪魔される「日本一集中できないワークスペース」予約開始、スペースマーケットと猫カフェ運営のリポットが連携

猫カフェMOCHAソロワークプラン

  • 販売期間:2月21日〜3月31日
  • 価格:3025円(税込・サ別)/日
  • 特典:フリードリンク、猫ちゃんへのおやつ(550円分)、お仕事終わりの「お疲れ様チョコ」(先着100名)、次回以降スペースマーケットの「ソロワークスペース」予約時に利用できる800円割引クーポン
  • 利用用途:テレワーク(ビデオ会議は周囲の他顧客に配慮の上で実施可能)
  • 予約方法スペースマーケットから予約可能。ソロワークプランは2月21日より販売予定
  • 詳細猫カフェMOCHAソロワークプラン

スペースマーケットによると、リモートワークの定常化や人流の変化に伴い、平日の日中帯を中心に仕事のために1人で場所を借りる「ソロワーク」の利用が前年同月比3.5倍(2022年1月時点)に増加しているという。また利用者の増加とともに予約スペースも多様化しており、個室型ワークボックス、ホテルの客室などの個室以外にも、コワーキングスペース、カフェ、ホテルラウンジなどのオープンスペースを席単位で利用するケースも増えているそうだ。

一方、飲食店は立地や時間帯による繁閑の差が激しく、平日昼間の集客が大きな課題となっている。MOCHAでは、顧客への新しい体験の提供と平日昼間の遊休時間の有効活用を目的としており、今回の取り組みに至ったという。

2014年1月設立のスペースマーケットは、「チャレンジを生み出し、世の中を面白くする」というビジョンを掲げ、スペースシェアの文化創造・拡大に取り組むスタートアップ企業。スペースを貸し借りするプラットフォーム「スペースマーケット」には、全国1万8000件以上のスペースを掲載。住宅、古民家、会議室、撮影スタジオ、映画館、廃校など多岐にわたるスペースを撮影・会議・イベントなどに利用できる。

CES 2022で発表された愛犬・愛猫向けの新しいテクノロジーをまとめて紹介

CESでは毎回、ペットオーナー向けの楽しいテクノロジーが紹介されるが、2022年も例外ではない。しかし、2022年は犬や猫を単なる愛すべき毛皮で覆われた友人としてではなく、独自の行動や感情、さらには自己表現の欲求を持つ知的な動物として扱うことに配慮したガジェットがいくつか出展されていた。

最も基本的なレベルとしては(数年前に比べればかなり進んだレベルといえるが)、飼い主が猫の日々の動きを把握するのに役立つ、猫用スマート首輪と体重感知プラットフォームを組み合わせた「Catlog(キャットログ)」がある。

この首輪は動きや振動を感知し、寝る、座る、前足を洗う、食べる、飲む、さらには動き回るといった「猫らしい行動」と関連付ける機能を持つ。これらの行動(毛づくろいも含まれる)は、IoTハブを通じてほぼライブで飼い主に送られる。そしていつ、どのくらい遊んだか、どのくらい寝たかなど、愛猫の1日を振り返ることもできる。

自分がいないときのペットの日常生活を明らかにするという、このデバイスの基本的な機能は、ペットが単なる膝の上のアクセサリーではなく、飼い主が見ていないときにも存在し、行動していることを理解するために最適な最初の一歩となるだろう。

Invoxia(インヴォクシア)は、犬の位置情報だけでなく、心臓や呼吸器の状態も追跡するスマート首輪を開発した。現時点でその効果を保証することはできないものの、人間の有害な事象や状態を検知するスマートウォッチやウェアブルデバイスが進歩していることを考えると、同様のものが犬用に開発されてもまったく不思議ではない。

動物も人間と同じように心臓や肺に問題を抱えていることがあり、悲しいことに犬種によってはその傾向がある。年に2回、獣医に連れて行って犬の呼吸を診てもらうのはもちろんだが、何かおかしいと思われる時には、飼い主に知らせてくれる首輪を装着するのもよいのではないだろうか。我々自身と同じように「予防のための努力は治療のための努力に値する」のだから。

画像クレジット:Inupathy

犬の背中に装着するバックパック型デバイス「Inupathy(イヌパシー)」は、単に生理的なサインを検知するだけでなく、さまざまな心理状態を検知できるとメーカーは主張している。とはいえ、現時点では過度な信用は禁物だ。この種のデバイスは、人間に焦点を当てたものもあるが、結果はまちまちだからだ。しかし、このInupathyを製造しているLangualess(ラングレス)は、次のようにその機能を説明している

動物の心臓は、穏やかなリズムで鼓動している状態であっても、その持ち主が緊張を感じ始めると鼓動のリズムを早めます。これは、活動時に働くとされる交感神経が活発化することで起こる現象です。私たちは、心拍の変動を独自に研究解析することで、さらに細かく持ち主の精神状態を読み解けることがわかってきました。

心拍数解析は、もちろん長く豊富な歴史を持つ分野であり、ヒット製品もあれば失敗した製品もある。しかし、犬がリラックスしているのか、一時的に興奮しているのか、あるいは長期的な怒りや不安の状態に入っているのかを見分けることができると考えるのは、理に適っていないというわけではない。同社の中核的な技術革新は、動物の心拍数を確実に検出し、解析するローカルセンサーと回路を開発したことである。

もちろん、尻尾の位置や体勢、声の出し方など、より外見的な要素からそれを知ることはできる。しかし、すべての犬がそれほど感情を表すとは限らない。ともかく、もう少しデータを追加してみるのもいいだろう。

データを追加するといえば、台湾最大の応用研究機関であるITRIは、犬の心臓発作を予防するためにデータに基づく早期警告信号を提供する「iPetWeaR(アイペットウェア)」というすてきなコンセプトを発表した。この低消費電力の生理学的検出レーダー技術は、ペットの肌に触れる必要がない無害なもので、ペットの首輪に取り付けたり、犬用ベッドに組み込むなど、柔軟なやり方でセンシングすることができる。

80ドル(約9300円)の基本パッケージには、センサーデバイス、多彩なオプションから選べる首輪、モバイルアプリが含まれており、猫と犬の両方に対応している。同社では愛くるしいデモ映像も制作しており、それは私たちがこの種の製品をまとめて紹介する理由にもなっている。

iPetWeaRによって収集された生理データは、Bluetoothによって飼い主の携帯電話に転送される。不規則な脈や呼吸が検知された場合は、飼い主がすぐに対応できるように通知が送られ、ペットの基礎的な健康状態の異常を早期に発見できることを、この製品は約束している。

しばらく前に登場したWagz(ワッグズ)の「Freedom Collar(フリーダム・カラー)」は、バーチャルなジオフェンスを導入することで、4本足の友達をその場所に留まらせておくことができるようになった。この首輪は、GPSトラッキングとフィットネス記録機能、そして「人道的」な矯正機能(電気ショックは使わない)を備えており、子犬のトレーニング用ソリューションとして人気を博している。しかし、CES 2022では新たに「Wagz Tags(ワッグズ・タグ)と呼ばれる製品が追加された。このアイデアは、犬を家の中で自由に歩き回らせる一方で、入ってはいけない小さな区域を設定するというものだ。犬に付けられた首輪がWagz Tagに近づきすぎると、ジオフェンシングが作動する。これは、愛犬を家具から遠ざけるための優れた、そして非常に賢い方法と言える。

Wagz Tagzでは、3フィート(約0.9メートル)から15フィート(約4.6メートル)までのカスタマイズ可能なKeep Out Zone(立ち入り禁止区域)を作成することができ、近づいてほしくない場所から安全にペットを遠ざけることができる。

画像クレジット:Wagz

せっかく一緒にいるのだから、犬と直接会話してみたらどうだろう?それがFluentPet(フルーエントペット)のアイデアだ。同社は犬に人間の語彙を使って自分を表現することを教えるためのボタンセットを製作している。下の写真のように、犬が前足でボタンを押すと、人間の言葉が出てくるという仕組みだ。

画像クレジット:FluentPet

明らかにFluentPetのボタンは、ソーシャルメディアで人気者となった、ボタンを押して自分の言いたいことを表現する犬、Stella(ステラ)とBunny(バニー)から着想を得たものだ。彼らの一見筋が通った言葉は、我々の予想以上に豊かな知的世界を示唆している。FluentPetのボタンは、あなたの愛犬が同じような才能を持っているかどうかを簡単に調べることができる(正直にいうと、すべての犬は優秀だが、すべての犬が確実に文章を作れるわけではない)。

数種類のセットが用意されているボタンキットには、個別の絵と文字で意味が書かれたさまざまなボタンが含まれており、ボタンを押すと「お外」や「ごはん」、そしてもちろん「大好き」などの言葉が出てくる。これらのボタンは、犬が目で見て簡単に覚えられるように、識別しやすい大きな発泡マット(味がしないことを祈る)に貼り付けて使う。

果たして犬は「大好き」という言葉の意味を本当に理解しているだろうか? おそらくそうではないだろう。好きであることは間違いないだろうが、そのボタンを押すと可愛がってもらえるというように理解しているのかもしれない。同様に「ごはん」のボタンを押すと夕食が早くなる傾向があり「お外」を押すとドアをじっと見ているよりも早く散歩に連れ出してもらえる。飼い主のあなたは、犬と完全な会話を楽しむことはできないかもしれないが、親友が自分自身を表現する方法を変える楽しい手段にはなるだろう。犬は時々、残念な方法で自分の気持ちを表現することがあるからだ。

画像クレジット:alfpoint Images / Getty Images

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(文:Devin Coldewey, Haje Jan Kamps、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

累計650万食販売・会員数5万人の手作りドッグフードD2C「ココグルメ」運営のバイオフィリアが5.6億円のシリーズA調達

累計650万食販売の手作りドッグフードD2C「ココグルメ」運営のバイオフィリアが5.6億円のシリーズA調達、猫用フードも開発手作りドッグフード(フレッシュぺットフード)「CoCo Gourmet」(ココグルメ)をD2C展開するバイオフィリアは12月22日、シリーズAラウンドにおいて約5億6000万円の資金調達を完了したことを発表した。引受先は、リード投資家のDIMENSION、またSBIインベストメント、三菱UFJキャピタル、ギークス、ユナイテッド、AGキャピタル、他数社および個人投資家。

調達した資金は、ココグルメの新レシピや小分けタイプの開発、事業拡大に伴う人材採用の強化、猫用フード「ココグルメ for Cat」(名称仮)の新規開発、研究開発事業費などにあてられる。累計650万食販売の手作りドッグフードD2C「ココグルメ」運営のバイオフィリアが5.6億円のシリーズA調達、猫用フードも開発

ココグルメは、フレッシュぺットフードとして、総合栄養食基準準拠・獣医師監修の国産ドッグフードを販売するサービス。フレッシュペットフードとは、人も食べられる新鮮な食材を使い食品安全法の基準をクリアした食品工場で栄養素を壊さないよう低温調理されたフードを指すという。

原料となる肉や野菜はすべて国産のものを使用し、保存料・着色料不使用、グレインフリー。製品は食品安全法をクリアした食品工場で製造され、レシピは獣医師、ペット栄養管理士、動物機能栄養学教授の3分野のプロによって監修されている。ペットに対する家族意識や健康志向が高まる中、ココグルメは愛犬家から支持を受け前期売上増加率434%、会員数5万人、累計販売食数は650万食を突破(2kgの愛犬に1日2食与えるものとして換算)。高付加価値訴求型ペットフードのニーズの高まりを受け、事業が順調に推移している。累計650万食販売の手作りドッグフードD2C「ココグルメ」運営のバイオフィリアが5.6億円のシリーズA調達、猫用フードも開発累計650万食販売の手作りドッグフードD2C「ココグルメ」運営のバイオフィリアが5.6億円のシリーズA調達、猫用フードも開発

また同社は、現代の家庭犬に合うフードづくりにより一層注力するため、北海道大学大学院で動物の腸内細菌叢を研究する動物機能栄養学教授・小林泰男氏と共に家庭犬の腸内細菌叢の研究(R&D)を進めるという。研究から得た独自の知見・エビデンスを活かし、畑の土壌や栽培方法・調理方法の改善などを行い、現代の犬の体質や生活環境に、より最適化した安心安全で美味しい「ワンちゃんのため」のフード開発を目指す。

2017年8月設立のバイオフィリアは、「動物の幸せから人の幸せを」を企業理念に掲げ、動物と人間が愛情を持って共存できる社会の実現を目指し、ペット事業に取り組むスタートアップ企業。ペットフードを単なるエサではなく伴侶動物との絆を深める「食事」と位置付け、伴侶動物と飼い主の絆を深めるごはん時間を提供するべく、グローバル展開も視野に入れ尽力するとしている。累計650万食販売の手作りドッグフードD2C「ココグルメ」運営のバイオフィリアが5.6億円のシリーズA調達、猫用フードも開発

トレッタキャッツ「Toletta」とNEC「waneco talk」が連携、ねこの排泄状況をLINEで飼い主にメッセージ

トレッタキャッツ「Toletta」とNEC「waneco talk」が連携、ねこの排泄状況をLINEで飼い主にメッセージトレッタキャッツは12月7日、ねこヘルスチェックサービス「Toletta」(トレッタ)と、NECの「waneco talk」(ワネコ トーク)を連携させ、ねこがTolettaで排泄するとそのデータをLINEで飼い主に送るサービスを発表した。2022年1月から提供開始する。

Tolettaは、ねこがスマートトイレ(Tolettaトイレ)に入ると、体重・尿量・尿回数・トイレ入室回数・滞在時間・経過時間の6つのデータが自動計測されるサービス。データは24時間スマートフォンで確認でき、体重や尿の量の変化もわかるため、ねこの体調変化に気づくきっかけとなる。AIねこ顔認証カメラが搭載されているので、多頭飼いをしてても、それぞれのねこが識別される。

waneco talkは、留守番をしている犬やねこの状況を、遠隔地からLINEのトーク形式で把握できるというサービス。ペット用IoT機器から取得したデータをNECの最先端AI技術群「NEC the WISE」で分析して、公式アカウントからペットが話しているようなLINEメッセージを飼い主に送付する。

この2つのサービスが連携することで、たとえばねこがTolettaで排泄をすると、飼い主に「トイレしたにゃ〜!」や「用を足したとこ……」といったメッセージと写真が届くようになる。「まるでねこちゃんと会話しているかのように、楽しく健康管理ができる」とのことだ。さらに、Tolettaから取得した排泄データをNECのAI技術により分析し、飼い主がねこの「いつもと違う変化」により早く気づけるような通知機能の追加も予定している。

waneco talkは12月19日まで、応援購入サイト「Makuake」で応援購入できる。応援購入を行うと、現在Tolettaを利用あるいは利用を検討している場合は、2022年1月から「waneco talk(Tolettaオプション)」が利用できるようになる。

また現在、Tolettaとwaneco talkの連携を記念して、ねこの排泄通知の大切さと楽しさを知ってもらうための「第2回 #ねこが入りました選手権」が開催されている。これは、Tolettaに入ったねこの写真コンテスト。Tolettaの「ねこ入室通知」画面の写真に「#ねこが入りました選手権」と「#wanecotalk」という2つのハッシュタグを添えてTwitterで応募する。募集期間は12月7日から12月19日。

猫専用IoTサービスCatlogのRABOが28億件を超えるイエネコ行動データを有する専門研究機関「Catlog総合研究所」設立

首輪型猫用ロギングデバイス「Catlog」が猫の食事バランスを見守る「Catlogフードケア」公開

首輪型デバイスやトイレで飼い猫の行動や健康状態を追跡できる「Catlog」(キャットログ)シリーズを展開するRABOは11月16日、Catlogを利用している猫から収集・蓄積した28億件(2021年11月時点)を超える行動ログデータや、体重や排泄のデータなどを活用する研究機関「Catlog総合研究所」の開設を発表した。

Catlog総合研究所は、室内飼育の猫、いわゆる「イエネコ」から収集したデータを有効活用するための研究所。すでに蓄積されているデータ量は世界最大級とのこと。そのデータは、猫1頭につき、属性・行動・排泄データ、飼い主のデータなどが含まれ、これらを組み合わせることで導き出される研究データは大きな価値をもたらすとRABOは話している。こうした猫ごとのデータを比較すれば、異変の検知や病気の早期発見にも役立つ可能性があるという。さらに、年齢やライフステージごとの行動情報を詳細に比較したり、属性データとかけ合わせることで個体に特化した統計データを導き出すことも可能になる。

Catlog総合研究所では、イエネコに特化した、「猫と飼い主が安心して暮らせる社会に役立つ有用な猫研究データ」のレポートを発表してゆくとのこと。その第1弾として、同研究所のアニマル・データサイエンティストでありバイオロギング研究者である渡辺伸一氏は、第17回日本バイオロギング研究会シンポジウムにて「1万匹のイエネコの行動をCatlogで見る」と題した発表を行った。そこで渡辺氏は、Catlogという統一したデバイスを使うことで膨大なデータロギングが可能になったと話している。また、イエネコと類似した特徴を持つ野生のネコ科の研究など、さまざまな研究に発展する可能性があるとも述べていた。

提供されるデータの例として、Catlog総合研究所は次のような情報を紹介している。

2歳未満の仔猫の運動時間は突出して長いため、この時期にたくさん遊んでやることが重要

2歳未満の仔猫の運動時間は突出して長いため、この時期にたくさん遊んでやることが重要

日が出ている時間から日没まで(日長時間)が短くなるほど、つまり冬になるほど猫の睡眠時間は長くなる

日が出ている時間から日没まで(日長時間)が短くなるほど、つまり冬になるほど猫の睡眠時間は長くなる

毛の長い猫ほど毛づくろいの時間は長い

毛の長い猫ほど毛づくろいの時間は長い

その他のデータは「Catlog総研 第1回レポーティング」で見ることができる

アニマルクエストが「ペット領域ベンチャー カオスマップ 2021年11月版」を公開

LINEを使い愛犬・愛猫とのトーク体験を楽しめるwaneco talkがMakuakeで提供開始
  1. アニマルクエストが「ペット領域ベンチャー カオスマップ 2021年11月版」を公開

保護犬保護猫の支援が行えるアプリ「アニマルクエスト」(Android版iOS版)を運営するペット領域スタートアップ「アニマルクエスト」は11月4日、ペットテックをはじめペット領域サービスをまとめた「ペット領域ベンチャー カオスマップ 2021年11月版」を公開した。

市場カテゴリーは、アプリ、EC、里親マッチング、HR、保険、シッターマッチング、メディア・検索、メディカル・獣医師向け、フード、ペット用品、IoT・ロボット、バイオ、その他サービスの13カテゴリーとなっている。同社は、2020年2月に国内初のペット領域スタートアップのカオスマップを公開したが、その後コロナ禍もあり、市場に変化が起きているという。国内のペット飼育頭数は減少傾向にあるものの、ペットが家族化する中で、ペット市場は堅調に推移している。そこで、「国内のペットテックやマッチングサービスの市場構造や独自性を改めて分析」したとのことだ。

同カオスマップ掲載の選定基準は「2000年1月1日以降に設立した株式会社のペット系サービス」「国内で展開するサービス」となっている。また掲載したロゴは、法人・組織のものではなく、サービスのロゴを利用している。アニマルクエストは同マップについて、「市場の全体構造とトレンドの変化を理解するために活用されることを期待します」と話している。

同社運営の「アニマルクエスト」アプリは、ペット用消耗品のギフトや投げ銭で保護犬や保護猫の支援ができるサービス。冬には、買い物をすると他の動物たちを救済することにもなる「社会貢献型ペット用品ECサイト」の公開も予定している。

LINEを使い愛犬・愛猫とのトーク体験を楽しめるwaneco talkがMakuakeで提供開始

LINEを使い愛犬・愛猫とのトーク体験を楽しめるwaneco talkがMakuakeで提供開始

日本電気(NEC)は9月28日、愛犬・愛猫とLINEで「まるでトークしているみたい」な体験サービス「waneco talk」(ワネコ トーク)について、Makuakeで先行予約販売を開始したと発表した。目標応援購入数は2000セット。セット内容は、日本動物高度医療センターの犬猫用活動量計「PLUS CYCLE」(プラスサイクル)、obniz BLEゲートウェイ、waneco talkライセンスカード。「早割 先着340台」が価格2万800円(税込)となっている。

waneco talkは、waneco LINE公式アカウントを友だち追加することで、留守番などをしている犬や猫の状況を遠隔地からトーク形式で把握できるサービス。

その仕組みは、日本電気(NEC)が提供する愛玩動物コミュニケーションプラットフォームサービス「waneco」と、PLUS CYCLEとを連携させたもの。愛⽝愛猫の活動をPLUS CYCLEで測定後、NECのwanecoを介しAI技術群「NEC the WISE」(エヌイーシー ザ ワイズ)で分析し、ペットの状態に基づいたメッセージをwaneco talkのLINE公式アカウントから飼い主に届ける。LINEを使い愛犬・愛猫とのトーク体験を楽しめるwaneco talkがMakuakeで提供開始

また、waneco talkで収集したデータは、PLUS CYCLE専用アプリ(Android版iOS版)に連携される。PLUS CYCLEは全国の1000を超える病院と連携しており、蓄積される活動データを獣医療学的知見から解析することで、データ駆動型の予防動物医療の確立を目指すという。

PLUS CYCLEは、サイズ直径2.7×厚み0.9cm/重量約9gで、首輪に装着可能。3軸加速度センサーで活動量・睡眠時間を、また気圧センサーでジャンプ回数を測定可能し、活動量が低下したときはアプリで通知する。LINEを使い愛犬・愛猫とのトーク体験を楽しめるwaneco talkがMakuakeで提供開始

NECは、人とペットとの暮らしにおける様々なサービスをIDでつなぎ、飼い主をサポートするwanecoの第1弾サービスとして、waneco talkの社内実証を2021年4月から行ってきたという。

また2022年春には、ペット向けオンライン相談・診療システム「みるペット」と連携し、waneco talkにより普段と違う状態の気づきを動物病院と共有することで相談や飼育アドバイスに活用するなど、犬や猫それぞれの個性や状態にあったサービス提供を目指す。今後も、同サービスに賛同するパートナー企業・団体を募集し、連携して事業を拡大するという。

 

猫用トイレの下に置くだけで体重やトイレ回数・量・滞在時間を自動記録するIoTデバイス「Catlog Board」の一般販売が開始

猫用トイレの下に置くだけで体重やトイレ回数・量・滞在時間を自動記録するIoTデバイス「Catlog Board」の一般販売が開始

RABOは8月23日、普段利用しているトイレで猫の体重とおしっこやうんちの量・回数などを自動で記録する健康管理デバイス「Catlog Board」(キャットログ・ボード)の一般販売を開始したと発表した。またiPhoneアプリAndroidアプリの機能アップデートを行った。

デバイスの本体価格は1万6280円(税込)で、アプリ利用料月額580円(税込)の猫バカプランの利用が必須。首輪型デバイス「Catlog」およびCatlog Boardどちらも1つの共通のアプリで利用可能で、デバイスを併用しても月額料金は1オーナーにつき月額580円となる(複数の猫がいる場合も月額料金の追加課金はない)。猫用トイレの下に置くだけで体重やトイレ回数・量・滞在時間を自動記録するIoTデバイス「Catlog Board」の一般販売が開始

RABOによると、猫の場合7匹に1匹以上が泌尿器の病気にかかっているというデータもあり、排尿の状態を管理することは、すべての猫にとって重要という。しかしトイレを変えるだけでおしっこやうんちをしてくれなくなったり、別の場所で粗相をしてしまったりする例があるそうだ。そこでCatlog Boardでは、トイレや猫砂などを変えることなく、普段利用しているトイレの下に置くだけで毎回自動で猫様の体重データと排泄量・トイレ回数のデータを取得し、インターネット経由でCatlogアプリに表示するようにした。

猫用トイレの下に置くだけで体重やトイレ回数・量・滞在時間を自動記録するIoTデバイス「Catlog Board」の一般販売が開始猫用トイレの下に置くだけで体重やトイレ回数・量・滞在時間を自動記録するIoTデバイス「Catlog Board」の一般販売が開始

またCatlog Boardは、これら体重推移などの計測データを記録しておくことが可能。子猫の成長記録から、シニア期の体重コントロールまで、一生涯利用できるとしている。また、避妊去勢手術の後に太ってしまった猫や、糖尿病や関節炎などの病気でやせなければならない猫のダイエット管理も行えるとしている。

さらに同社調査によると、猫と一緒に暮らす世帯の約4割が多頭飼い、つまり2匹以上の猫と暮らしていることから、Catlog Boardは多頭飼いに対応しているという。それぞれのお気に入りトイレの下にCatlog Boardを置いておくと、猫個別の体重や排泄量、トイレの使い方のクセなどの複数の指標から、識別タグやカメラがなくてもCatlog BoardのAIがどの猫がトイレを使ったのかを学習して判定する。猫用トイレの下に置くだけで体重やトイレ回数・量・滞在時間を自動記録するIoTデバイス「Catlog Board」の一般販売が開始

ちなみに、1世帯あたりの平均飼育頭数も年々増えており現在は約1.8匹と、猫は多頭飼いの傾向にあり(ペットフード協会 全国犬猫飼育実態調査)、トイレの数は猫様数×1.5が理想の数といわれているという。

このほかCatlog Boardは、市販の乾電池や充電池で約6ヵ月間利用可能。また防水対応のため、万が一おしっこが漏れてしまった時にも安心という(完全防水・完全防塵対応ではない)。完全コードレスのため、紐状のものが大好きな猫が、電源コードにじゃれついたりかじったりする不安もないとしている。猫用トイレの下に置くだけで体重やトイレ回数・量・滞在時間を自動記録するIoTデバイス「Catlog Board」の一般販売が開始

ペット業界向け求人情報・広告媒体や往診専門動物病院など展開するTYLが累計5.6億円のシリーズA調達

ペット業界向け求人情報・広告媒体や往診専門動物病院など展開するTYLが累計5.6億円のシリーズA調達

ペット業界向け求人情報・広告媒体や往診専門動物病院などのサービスを展開するTYL(ティーワイエル)は8月17日、シリーズAラウンドにおいて、第三者割当増資と融資による資金調達を発表した。引受先は、名古屋テレビ・ベンチャーズと朝日メディアラボベンチャーズ。借入先はみずほ銀行など。2020年1月から現在に至る累計調達額は5億6000万円となった。

調達した資金は、「ヘルスケア領域のDXサービス」とTYLが語る「アニホック往診専門動物病院」や獣医師オンライン相談サービス「ペットオンラインコンシェルジュ」の拡大、新規サービスの発展に役立てられる。これらのサービス拡大に向けて、獣医師、動物看護師の採用による顧客支援体制の強化、サービス認知と利用拡大のためのマーケティングにも力を入れるという。

TYLは、「ペットの家族化推進」をミッションとする「ペット」×「IT」のスタートアップ。ペット関連の求人情報サービス「アニマルジョブ」、ペット業界向け広告媒体「HearPet」(ハーペット)などの経営支援・キャリア領域、アニホック往診専門動物病院やペットオンラインコンシェルジュといったヘルスケア領域、トリミングサロン検索予約サイトや犬のお役立ち情報サイトなどのペットライフという3つを柱に事業展開している。

同社のキャリアサービスは累計登録者数が17万人を超えており、2018年から2021年にかけて登録者数は約20倍に増加した。獣医師の登録者数は全体の14%。動物看護師は43%、トリマーは15%。また同じ時期の累計取引拠点数は約7倍に増えている。その約58%が動物病院ということだ。ペット業界向け求人情報・広告媒体や往診専門動物病院など展開するTYLが累計5.6億円のシリーズA調達

ヘルスケア領域の新規事業アニホック往診専門動物病院は、サービスローンチから約2カ月で実績が約1600件を超えた。患者の9割以上が犬と猫であり、平日より土日祝日の午後に診察が多くなる傾向があるという。「ペットオンラインコンシェルジュ」は、全体の8割が猫に関する相談となっている。

アニホック往診専門動物病院は、現在23区中心に一部埼玉南部、神奈川北部をサービスエリアに設定。順調に推移すれば5年以内に全国大都市圏に拠点を持ち拡大させる計画としている。

  1. ペット業界向け求人情報・広告媒体や往診専門動物病院など展開するTYLが累計5.6億円のシリーズA調達

ペットを家族としてずっと一緒に暮らせる社会を目指すTYLが、現在ペットにまつわる課題として考えているのが「人材の転職雇用環境」「脆弱なペット関連サービス経営」「不均質な医療」「不適切なマーケティング」だという。これらを解決することで、「ペット産業に纏わるステークホルダー」「ペットを飼う方」「ペット自身」の幸せに貢献できるとしている。

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カテゴリー:ネットサービス
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GK Hart/Vikki Hart via Getty Images

ドイツのミュンヘン動物福祉協会が、マッチングアプリのTinderにペットのプロフィールを登録する試みを行っています。評判は上々で、既に何人かの人と最初のデートが設定されているとのことです。

同協会曰く、コロナ禍での自宅時間の増加により、ペットを飼う人は増加傾向にありますが、今度はコロナが収束に向かうにつれてペットを捨ててしまう人が増えるのを懸念しているとのこと。こうしたこともあり、新しい飼い主を見つける方法として、Tinderの利用に思い至ったようです。

マッチングに際しての本気度も高く、広告代理店に依頼して、プロカメラマンの手で15匹のペットの写真を撮影しTinderに登録したとのこと。こうした甲斐があってか、同協会のJillian Moss氏によると、反響は非常に大きいとのことです。

一方で、新しい出会いを求めているのに違いはないとはいえ、こうした利用はTinder側的にはどうなのだろうと思うところですが、Tinderのコミュニケーションチームで働くBenjamin Beilke氏は「これらの動物たちが本当に新しいパートナー、数週間だけでなく、長期的に “パーフェクトマッチ “を見つけてくれることを願っています」とロイターの取材に応えており、好意的に捉えているようです。

(Source:ReutersEngadget日本版より転載)

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カテゴリー:パブリック / ダイバーシティ
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犬にも猫にも使えるスマホ並みの健康管理デバイスPetVoiceがMakuakeに登場

「ペットに健康な毎日を」を掲げるPetVoiceが、犬、猫を対象としたペットの健康管理ウェアラブルデバイスの先行予約販売を、2021年7月27日よりMakuakeで開始した。

同社は2020年7月にCEOの深田篤氏とCTOの大城啓吾氏が設立。深田氏は、家族に迎えた保護猫があまりに人間慣れしておらず、自宅で迎えた当初は怯えてストレス過多な状態であったことから、これを理解して解決してあげられるサービスが欲しいと思ったことがきっかけだったという。当初はオンライン診療サービスを考えたが、動物は病状を言葉で伝えられないため、会話以外の手段としてデータ計測とオンライン相談をセットでリリースすることにした。大城氏はSonyでXperiaの開発設計をしていたが、現在は取締役CTOとしてPet Voiceのハードウェア開発、機械学習構築等に従事しているという。

スマホ並みの高機能首輪デバイスでペットの健康状態を把握

同サービスは首輪型ウェアラブルデバイス「PetVoice CORE」、データの中継と充電を担うホームデバイス「PetVoice HOME」、そしてスマートフォンアプリの3つから構成される。アプリでは、デバイスで検知したデータが確認可能で、異変を検知したら、全国150の提携済み獣医に相談が可能だ。「獣医師からしても、ペットが家でどう過ごしているかデータがあるほうが正確な検診ができる」と深田氏はいう。

通常、体温は直腸計測を行うが、首で取得した表面温度は直腸体温との相関関係が確認されており、深部体温が推定可能だそうだ。動物の種別や毛量を入力することで、より正確に計測できるとのこと。HOME側には気温センサーもあるため、季節やエアコンの影響を調整することもできる。また、行動測定のため、COREには、加速度センサーとジャイロセンサー、地磁気センサーの3つが搭載されている。生後半年からの着用が推奨されているそうだ(ベルトで長さ調節は可能)。

安価で高性能を目指す、犬猫の両方に対応

Makuakeでは買い切りモデルとして販売し、今後は月額サブスクで販売していく予定。競合製品との比較では、高性能で安価を目指した。すでに市場に投入されている製品の価格は1万円から2万円だが、エントリーハードルを下げるためにサブスクリプションモデルを採用している。性能では、相対的に重量がさほど変わらないままで、搭載センサーを増やしており、取得可能データが多い。

主な対象としては、病院に行く機会が増えてくる高齢の犬猫を想定しているというが、具合が悪くなってからでは遅いため、健常な犬猫に対しても日常的にデータを取得することで、予防医療につなげるねらいだ。

苦労したこととして、深田氏は犬猫両方に対応させたことを挙げた。「1点目は、猫は首輪を外れやすくする(首吊り防止)、犬は外れにくくするというこれまでの前提があり、その両方に対応させること。2点目は、生態データや行動データを取得し機械学習していく上で、体格や習性など、動物の前提が大きく違うため、分析に対応すること。体格別にデータ分析をしていきたい」と述べた。

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カテゴリー:ハードウェア
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GPSで迷子の犬や猫をトラッキングする「Tractive」がオーストリアから米国へ進出

犬や猫といったペットの行方を追跡するスタートアップに米国時間5月26日は、またまた大きな投資があった。オーストリアのTractiveが、Guidepost Growth EquityがリードするシリーズAで3500万ドル(約38億2000万円)を調達した。GPSを利用したペットトラッカーを開発する同社が創業したばかりの2013年以来の資金調達となる。

今回の資金調達で同社は、米国への本格的な進出を発表した。実は同社のLTEトラッカーは2020年夏に米国でも発売されたため「ソフトローンチ」は済んでいる。これまでオフィシャルな発表は何もなかったが、米国はこの製品にとって最速の成長市場になったようだ(訳注:米Amazonに多数のレビューがある)。

資金は米国を含む北米市場への拡張に向けられるが、企業の規模拡大や人員確保にも使われる予定だ。人員確保に関しては、同社はすでに北米地区担当の上級副社長とマーケティング担当副社長を任命している。

共同創業者でCEOのMichael Hurnaus(マイケル・ハーナウス)氏が、プレスリリースで次のように述べている。「Tractiveは、あなたの犬や猫のためのシートベルトのようなものです。どんなときでも、どんな場所でも役に立ちます。ペットの飼い主のみなさんの、犬や猫に対する愛情にふさわしい性能を実現しているため、Tractiveは最新の情報による最良の体験をユーザーにお届けします。仮想フェンスを設定することで日常の監視にも役に立つし、カロリー測定による肥満防止や、迷子になった犬や猫の発見も可能です」。

同社のもう1つのニュースは、新製品としてバッテリー寿命を長くしたバージョンの登場だ。Wi-Fiを使うことで、犬が家にいるときにはバッテリーへの負荷を下げる。それにより、バッテリーの寿命は旧バージョンの5倍になったという。本体価格は米国で50ドル(約5450円)、アプリは月額の会費を払う。

2021年2月には、ペット用スマート首輪のFiが3000万ドル(約32億7000万円)のシリーズBを発表している。

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首輪型猫用ロギングデバイス「Catlog」が猫の食事バランスを見守る「Catlogフードケア」開始
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カテゴリー:ハードウェア
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画像クレジット:Tractive

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(文:Brian Heater、翻訳:Hiroshi Iwatani)

首輪型猫用ロギングデバイス「Catlog」が猫の食事バランスを見守る「Catlogフードケア」開始

首輪型猫用ロギングデバイス「Catlog」が猫の食事バランスを見守る「Catlogフードケア」公開

首輪型の猫用ロギングデバイス「Catlog」(キャトログ)を開発提供しているRABO(ラボ)は、5月24日、Catlogで蓄積された猫の行動データベースを活用した猫用の食事見守りサービス「Catlogフードケア」のリリースを発表した。

Catlogは、猫の首に装着することで、猫の活動量、食事、飲水の回数といった行動を自動的に記録できるデバイス。Catlogフードケアの追加により、そこで蓄積された12億件を超える猫の行動データを活用し、猫の栄養面をサポートすることで、健康三大要素である運動・休憩・栄養をカバーできるようになった。

首輪型猫用ロギングデバイス「Catlog」が猫の食事バランスを見守る「Catlogフードケア」開始

 

Catlogフードケアは、個々の猫のデータを専門家と共に開発した「独自のロジック」で消費エネルギーに換算し、毎日の食事量と照らし合わせることで「消費と食事」のバランスを示してくれるというものだ。これまでは、食事量は体重だけを頼りに決めるしかなかったのだが、Catlogフードケアを使えば、それぞれの猫の体型や活動状況から食事量を決められるようになる。今後は、猫の生活環境に応じたフードのお薦め、ダイエットサポート、さらに同アプリ上でのフードの販売も行う予定だという。

首輪型猫用ロギングデバイス「Catlog」が猫の食事バランスを見守る「Catlogフードケア」公開

また、2021年夏にリリース予定の猫用トイレの下に敷いて体重や排泄情報をアプリに送信するデバイスCatlog Board(ボード)を使うことで体重などのデータも加味されるようになり、個々の理想体重や、体重と消費と摂取のバランスなどの提案も行うとしている。

 

同社顧問でペット栄養学会理事の獣医師、徳本一義氏は、「Catlogで得られた膨大なデータを解析することで、活動量とエネルギー要求量の関係性を見いだすことに成功しました。Catlogフードケアを使うと、日本の生活環境で暮らす猫様に合ったエネルギー要求量を提案することができます」と述べている。

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ペット業界に特化したTYLが獣医師往診サービス「anihoc」開始、往診料金税込5500円

ペット業界に特化したスタートアップTYLは5月19日から、獣医師往診の新サービス「anihoc(アニホック)」の提供を始めた。anihocは獣医師が飼い主の自宅や専用の往診車で、ペットの健康診断や内科全般などの獣医療を行うサービスだ。

TYLは2017年に設立され、「ペットの家族化推進」をミッションに掲げる。同社はペット業界の求人サイト「アニマルジョブ」や、動物 / ペットに関する通信資格・講座の比較・資料請求ができる「動物資格ネット」などを提供している。

anihocでは専用のウェブフォームから予約すれば、最短即日で往診サービスを受けられる。コロナ禍での「外出を控えたい」「待合室での密な状況」といった悩みをanihocで解決していく考えだ。

TYLの取締役/獣医師の藤野洋氏

TYLの取締役で獣医師の藤野洋氏は、同日に開かれたオンライン会見で「飼い主やペットも普段と変わらない生活環境で獣医療を受けることができます。『待合室での時間』『ペットと通院する負担』といった既存の獣医療の課題を解決し、DX化する新たなサービスでもあります」と語った。

コロナ禍でペット関連市場は変化

新規飼育者によるペットの飼育頭数は、2018~2020年の推移をみると増加傾向にある。藤野氏は「コロナ禍でペットの立ち位置の変容がありました。人との関わり合いの希薄化やお家時間の増加などにより、これまでよりも『癒しの存在』『コミュニケーションパートナー』といった傾向が顕著になり、ペットの家族化が進んでいます」という。

また、ペット1匹にかける平均支出額の推移では、犬猫とも2019年に減少したものの、2020年に犬は約34万8561円、猫は16万4835円といずれも過去最高額となった。コロナ禍によってライフスタイルの変容や生活環境に影響が出てことで、ペット市場にも変化が生じているのだ。

anihocの全国展開を目指す


anihocの往診はTYL社員の獣医師3人体制で行う。獣医師3人で1日、1人当たり飼い主3人に対応できるという。藤野氏は「今後は獣医師の人数を増やしていきたいと思っています」と語った。また、犬や猫だけでなくハムスター、ウサギ、フェレットなどもanihocの対象となっている。

現在は東京都内23区を中心に、埼玉県南部と神奈川県北部の一部エリアでサービスを提供する。診察料はすべて税込みで、初診料が2200円、再診料が1100円、往診料金が5500円、深夜料金(午後7時~9時)が1万1000円となっている。

TYL代表の金児将平氏

TYLの金児将平代表は「私自身、犬を飼っています。ただ、よく吠えてしまうので、動物病院に行くと待合室で冷たい目で見られることもありました。動物病院に行きたくても行けない飼い主は多いと思っています。そのような方々のためにもサービスの普及に力を入れ、全国展開を目指していきます」と意気込みを語った。

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猫の見守りと健康管理に、猫用ロギングデバイス「Catlog」開発のRABOが総額6億円を調達

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猫の見守りと健康管理に、猫用ロギングデバイス「Catlog」開発のRABOが総額6億円を調達

2021年4月6日、猫用のログインデバイス「Catlog」を展開するRABOはシリーズAラウンドにおいて、総額約6億円の資金調達を発表した。引受先はSTRIVE、XTech Ventures、W ventures、三⽣キャピタル、みずほキャピタル。

RABOは2018年2⽉22⽇の猫の⽇に設立。「Catlogシリーズ」として猫の生活を見守るIoTプロダクトを展開している。主力プロダクトは首輪型のロギングデバイス「Catlog」で、これを愛猫に装着することで24時間365日、猫の行動をCatlogの専用アプリから確認できるようになる。

第2弾プロダクトは2020年10月に発表した、猫トイレの計量デバイス「Catlog Board」(キャトログボード)。これを猫トイレの下に設置すると猫の体重、尿量、回数などをアプリで確認できるようになる。首輪型のCatlogと計量デバイスCatlog Boardのデータは、いずれも1つのアプリで確認できる仕組みだ。Catlog Boardはクラウドファンディング・テストマーケティングサイトの「Makuake」にてプロジェクトを実施したところ、開始4分で目標額の30万円を突破、最終的に1549万円が集まった。現在はRABOの自社サイトで販売の予約を受け付けていて、2021年夏頃から発送を開始する予定だ。

Catlog Board

カメラでは不十分なペットの見守り

ペットの見守りというと、自宅にカメラを設置して見守るタイプのプロダクトが多い。ただ、実際に愛猫たちの見守りに使ってみたところ、それだけでは不十分に感じたのがCatlogを開発したきっかけとRABOの代表取締役社⻑を務める伊豫愉芸⼦氏は話す。

「見守り用のペットカメラを出しているメーカーは多数あります。私もCatlogを開発する前はカメラを活用していました。ただ、カメラを設置したとしてもすべてが追尾して撮るタイプではないので、動き回る猫様の様子を捉えきれないし、1日中カメラを見ているわけにもいかないので、なにか異変があったときに気づけないという課題があります。カメラを設置したとしても見守りとしては不十分で、健康管理に関しては不可能であると、飼い主としては思っていました」。

そこで伊豫氏は大学院で専攻していた「バイオロギング」の技術を猫の見守りに応用することを考えた。バイオロギングとは動物の体に小型のセンサーを装着し、データを解析することで人間が普段観察できない動物の行動を明らかにする研究手法のこと。Catlogはこの技術を応用し、猫の行動を24時間365日トラッキングできているそうだ。

愛猫の実況中継

2019年9⽉にサービスを開始して以来、Catlogには現在7000匹の猫が登録しているという。ユーザーにはこれまで見えなかった猫の行動がリアルタイムでわかり、離れている間も愛猫の存在が近くに感じられることがCatlogの魅力と伊豫氏は説明する。

「見えないデータが見えることで、より愛しく感じるポイントが増えたという声を多くいただいています。Catlogのアイコンがアバターのような役割になって猫様が自分の行動を実況中継してくれているので、それを見て『こんなにたくさん寝ててかわいいい』とか、自分が帰宅した時間に走っていますと出ると『迎えにきてくれていてかわいい』とか、飼い主さんたちが各々の解釈で愛でるポイントを発見しています」。

また、猫は体調が悪いことを言葉で教えてくれることはないし、もともと群れで生きる生き物ではないめ体調が悪いことを隠す傾向にある。飼い主は愛猫の体調の変化に注意しなければならないが、Catlogなら体調に関わるデータが確認できるという点もユーザーに評価されているという。

「猫様は泌尿器系のトラブルにかかることが多くて、水を飲むのが大事と多くの飼い主さんも理解しています。ご飯は、飼い主があげたときに食べるので、いつ食べているかはわかりますが、留守中に水を飲んでいるかはわからないので、そういった水飲みといった行動を確認できる点も、高く評価をいただいているポイントです」。

今後、Catlogでは病気の早期発見と早期治療ができるようにしていく考えという。すでにRABOは2021年1月、複数の動物病院との連携し、猫の疾病の兆候や症状を検知するための機能の開発に取り組むことを発表している。近々、猫の嘔吐を検知できる機能を実装する予定だが、他にも例えば、かかりつけの動物病院とも連携し、猫たちを診る獣医にとっても使いやすくなるような機能などを開発していく予定だそうだ。

RABO 

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