神戸市がオーダーメイド型起業家支援「グローバル・メンターシップ・プログラム」を開始

起業家育成エコシステムの構築、推進が活発な神戸市。先日も彼らの取り組みをご紹介したが、今度は、世界で活躍する起業家による新規ビジネス育成の試みとして、オーダーメイド型起業家支援の「グローバル・メンターシップ・プログラム」とスタートアップのためのウェブプラットフォーム「KOBE STARTUP HUB」を8月26日に開始した。

グローバル視点を持つ起業家育成、5年で1000人支援を目標

「グローバル・メンターシップ・プログラム」では、参加する起業希望家や起業家に対し、ニーズやステージ、事業分野に合わせて、コミュニティ・マネジャーが、個別支援やメンターとのマッチングを行なう。国としても「世界に伍するスタートアップ・エコシステム 拠点形成戦略」を掲げており、神戸も大阪、京都と共に「スタートアップ・エコシステムグローバル拠点都市」に選定されている。

コミュニティ・マネジャーには、日本とオーストラリアの人材をマッチングし起業エコシステム構築を支援するシドニーの企業、Innovation Dojo Pty Ltd(イノベーション道場)のCEOであるJoshua Flannery(ジョシュア・フラネリー)氏が就任する。同氏は起業家支援を行なう Rainmaking Innovation Japan の アドバイザー。オーストラリアのニューサウスウェールズ大学のスタートアッププログラムの立ち上げに携わり、運営責任者として約 700 社を支援。南半球最大のスタートアップ・ハブ 「Sydney Startup Hub」の責任者を務めた。

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メンターにはグローバルに強い人材を揃える。マネックスグループ取締役会長兼代表執行役社長の松本大氏のほか、米国ベンチャーキャピタルSkyline Venturesパートナーを務める金子恭規氏、Headline Asiaの岡本彰彦氏など、約50名が参加する。

プログラムは公開セミナーとグループメンタリングの両建てで行なわれる。2021年から2025年までの5年間で1年200社、合計1000社の支援を目標とする。対象者は副業起業を目指す30代以上、学生起業を目指す10〜20代、子供の起業マインドを支援したい家族など多岐にわたる。

参加者とメンターのマッチングや、神戸市内外の人脈、場所、プログラム、金融機関等との双方向交流は、ウェブプラットフォーム「KOBE STARTUP HUB」を利用する。起業家のダイバーシティやグローバリゼーション育成の観点からも英語版、日本語版の両方で提供される。グローバル・メンターシップ・プログラムの応募はこちらから。