スマホやEVなど電子機器の「熱問題」解決へ、名古屋大発素材ベンチャーのU-MAPが約3億円調達

自社で研究開発した独自素材を用いて電子機器の熱問題の解決に取り組むU-MAPは6月19日、リアルテックファンド、京都大学イノベーションキャピタル、OKBキャピタル、新生銀行、東海東京インベストメントの5社より総額約3億円の資金調達を実施したことを明らかにした。

普段スマホやPCを長時間使っていると、機器が熱くなってパフォーマンスが低下することがある。僕自身ビデオ会議が続いた時などにそういった状況によく陥るけれど、これも電子機器の熱問題の1つだ。他にもEVや通信システム(5G)、データセンターのサーバー、AI・IoT端末など個人向けのデバイスから産業機器まで熱問題が影響を及ぼす領域は幅広い。

機器の発熱はパフォーマンスの低下だけでなく、機器寿命の低下や安全性の低下にも繋がる。EVのバッテリーは適正温度より10度高くなるだけで性能や寿命が50%低下するケースもあると言われるほど。特に産業機器などでは発熱が大規模な障害や事故の原因になったりもする。

だからこそ電子機器を設計する際にはパソコンにおける冷却ファンのように、冷却設備を搭載することで機器の温度が上がりすぎないように工夫されるわけだ。

U-MAP代表取締役社長兼CEOの西谷健治の氏によると冷却設備は大きなエネルギーが必要になるだけでなく、デザインの自由度の低下やコストの増加などいくつか課題もあるそう。ただし今の所は「それでも冷却設備を入れざるを得ないのが現状」だという。

そこで「機器の内部に使われる材料を従来よりも高性能化(高熱伝導化)する」ことで現在課題となっている部分を解決するとともに、熱問題自体をなくしていこうというのがU-MAPのアプローチだ。

西谷氏の話では電子機器の多くは主要な材料としてセラミックスや樹脂が使われている。それらを高性能化するためのカギとなるのが「フィラー」と呼ばれる添加物であり、U-MAPでも独自のフィラーの研究開発に取り組んできた。

コアとなるのは名古屋大学の宇治原研究室の研究成果である繊維状窒化アルミニウム単結晶(Thermalnite : サーマルナイト)だ。U-MAPはThermalniteの社会実装を目指すべく2016年に設立された名古屋大学発のスタートアップで、西谷氏も同研究室の出身。一度別の企業で経験を積んだ後、U-MAPに入社して2018年に代表に就任した。

Thermalniteはセラミックスや樹脂に混ぜ込むことで、これまでにない「高熱伝導+α」の新機能材料を実現できるのが最大の特徴だ。

たとえばセラミックスにThermalniteを添加した「セラミックス複合材料」では、高い熱伝導性に加えて機械強度の向上が見込める。セラミックス複合材料は主に産業用のパワーモジュールや光モジュール、EVの基盤などに使用されるもので、尋常じゃない熱が発生するためそれをいかに逃していけるかが重要だ。

ここでポイントとなるのがセラミックスは特性上「強度が弱い」という弱点を持っていること。そのため基盤を分厚くしなければならないが、分厚くすればするほど熱の逃げ方は悪くなってしまう。要は「熱を逃がすために高い伝導性を持つセラミックスを使っているのに、分厚くするために熱が逃げづらくなっている状況」がこれまでの課題だった。

「Thermalniteを使えば高い熱伝導と同時に高い機械強度も両立できる。たとえばEVであれば放熱性能を高めつつモジュールサイズを小型化し、ボディのデザイン性を高めたり(冷却エネルギーを抑えることで)燃費を向上させたりする効果も見込める」(西谷氏)

樹脂にThermalniteを加えた「樹脂複合材料」の場合であれば、高熱伝導性を維持したまま樹脂の特性を十分に発揮できるようになる。樹脂複合材料はスマホやPC、EV、5G基地局など広い用途で使われるものだが、従来の高放熱樹脂材料は少しでも性能を高めるべく樹脂の中に放熱フィラーを70〜80%以上添加している。それによって生じる問題は樹脂の軽さや柔軟性といった特性が損なわれてしまうことだ。

「Thermalniteの強みは10〜20%の少ない添加量でも従来と同等以上の熱伝導性を実現できること。これまでは熱伝導性を担保するために樹脂の特性などは気にしていられなかったが、添加量を少なくできれば軽さや高い加工性など樹脂の特性も残せる」(西谷氏)

U-MAPの樹脂複合材料は従来とは異なる特性が要求される成形方法での部品製造や、機能性材料のニーズが強い5Gなどの次世代通信、EVなどへの展開が可能だ。

一例をあげると多様なメーカーが5G対応の材料開発に力を入れているが、そこでは電波の透過率(誘電率)が重要な指標になる。誘電率を低くするほど電波が通りやすくなるためメーカー側は誘電率の低い材料を望み、そのニーズに応えるにはフィラーの添加量を抑えることが効果的でU-MAPの素材の特性とマッチするのだという(フィラーを添加するほど誘電率が高くなるため)。

5Gは今後U-MAPがメインターゲットにしていく領域の1つになるが、同社ではそれ以外にも様々な産業での展開にチャレンジしていく方針。すでにThermalniteおよびThermalniteをセラミックスや樹脂に添加したマスターバッチのサンプル販売に取り組んでいて、延べ70社以上の企業に販売している。

今回の調達はThermalniteの量産化を見据えた研究開発体制の強化やアライアンスの強化などが主な目的だ。U-MAPでは今後も名古屋大学とも連携しながらThermalniteを社会に広げていくことで、熱問題の解決を目指すという。

子供用に作ったペーパーアイテムいろいろ

育休中、創作意欲が爆発

育休中、仕事から離れていると、何でもいいから何か作りたくて作りたくてしょうがない衝動に駆られました。
料理、ミシン、お菓子作り、子育てにまつわるもの、何でもよかったです。
これまで自分でも知らなかったくらい、あー、私は「なにか作る」ってことが好きなんだなーと、しみじみ感じました。
お仕事ではwebばっかりで、紙ものは作ることは少なめなので、自由にもりもり盛れちゃう感じが楽しくて、育児の合間にたくさんペーパーアイテム作りました。
役立ったものも役に立たなかったものも、いろいろあるのですが、少しご紹介です。

作るときにお世話になってるサイト

いつもいつも豊富な素材に助かってます。
ほんとにありがとうございます🙇‍♀️

子供の一日行動表

来年小学校に入学する予定のうちの長男。
5歳ってこんなに幼かったけってびっくりするほどの頼りなさで、、
毎日自分がすべきこと、その順番、時間の感覚、その全てがかなり曖昧で、朝のバタバタしているときに、「着替えてー」「そんなにゆっくり食べてたら保育園遅れるよー」「顔は洗ったのー?」、これひたすら毎度毎度言い続けてて何とかならんかと、、😂

保育園のママさんや、インスタなどで、ホワイトボードに子供用の「行動表」を作ってるのを見かけたので私も作ってみました。

イラストACさんのイラストを使って、やってほしいことをホワイトボードに貼り出しました。
ホワイトボード、マグネット、ラインで使ってるマステは全部ダイソーです。
制作費500円くらい。
時間の感覚を持って時計の針を気にしてほしいと思って、時計もつけてみました。針もマステで、日によって変更可能。
自分のやるべきことをホワイトボードで確認、できたらマグネットを「できたよ!」に移動していく、っていう単純な仕様。

作ってみてとてもよかったです。
クリアできたらマグネットの位置をかえていけるってのがゲーム感覚で楽しかったようです。
でも、いまいち時計の部分は活用できず、、、時間を見ながら行動するのって5歳には難しいことなんですね😓
とにかく「やることリスト」としては大成功で、今はこのホワイトボードを見なくても、起きてからと寝る前に、自分が何をしなければいけないか、ちゃんと把握できるようになりました🙌

ポイント表

お手伝いとか、その他何かに「挑戦」したときにポイントゲットできるポイント表をつくりました。

モノで釣るってどうなの、っていう考えもあるので、導入前には夫婦でよく話し合いました。


フレームとくまさんのシールはセリアでそれぞれ100円で。
当時、水が顔にかかることを異常に嫌がってた長男。「水に顔をつける」とか、「自分でシャンプーする」とか、挑戦するきっかけになれば、と思って作りました。

 

獲得できたポイントによって、ちっちゃなご褒美がもらえるようにしました。
あまり簡単にポイントがもらえるとつまらないし、難しすぎると飽きちゃうだろうし、ポイントの配分は最初に夫婦であーだこーだと悩みました。
これもなかなかハマってくれて、こつこつ楽しんでお手伝いしてくれたり、せっせと公園の鉄棒で前まわりの練習に励んだりしてました。
でも、100ポイントまでいったところで飽きてしまい、2枚めはあんまりシールを貼ることはなくなってしまいました😇
それでもお手伝い関係は習慣づけられたようで、シールを貼らなくても自分の仕事として認識してやり続けてます。

マンスリーフォト

赤ちゃんが産まれて1歳になるまで、毎月の成長を記録するマンスリーフォトですが、海外の赤ちゃんのマンスリーフォトとか見てるとめちゃくちゃかわいいんですよね🤤
うちも次男の記録毎月やってこうと思って、月齢の数字を紙に印刷して一緒に写真撮って記録していくことにしました。

0歳の赤ちゃん、毎月どんどん大きくなるので、ぬいぐるみと並べて撮っておくと成長具合がよくわかってかわいいの極み🤤
が!!!ズボラハハ、たった2ヶ月でmonthly photoすっかり撮らなくなってしまいました。。。
残念😇
今、このゾウさんのぬいぐるみに馬乗りになってかぶりついてる次男をしっかり心に記憶しておこうと思います。。

旅のしおり

夏に長男のお友達ファミリーと海水浴旅行に行ってきました。
私が楽しみすぎてテンション上がって修学旅行的な感じで「旅のしおり」作ってみました。

「もっていくもの」を書いておいたので、長男にはしおりを見ながら自分の持ち物を自分で用意してもらいました。
旅行前は見てワクワクしてたようですが、出発してしまえばもう楽しすぎてしおり見るどころじゃなかったようです🙃

タンスのラベル

これもよくインスタで見かけて作りました。
タンスのラベル。

これはとてもよかったです🙌
お片付けが自分で上手にできるようになりましたし、朝のお着替えも自分で洋服を選べるようになりました。
イラストは、シルエットACさんの素材から。
ラベルはこちら
エレコム ラベルシール 480枚分 A4 24面×20シート EDT-TM24
このラベルは調味料ボトルに貼ったりと、我が家の色んな所で使用中です。

誕生報告ハガキ

これは子供用ではないけども。
年賀状とか、何かしらポストカード作るの大好きで。
出産のお祝いを頂いた際に、そのお返しに添えたカード。

※名前は仮名に変えてます。
私が普段隠れてコソコソ食べてるお気に入りスコーンを内祝い用に大量お取り寄せしてカードと一緒に。
(赤ちゃん素材のデザイン大好きです。お仕事ください☺)

クリスマスのアドベントカレンダー

これは長男が5歳になりたての頃かな。。
クリスマスのアドベントカレンダーを作りました。


これもグッズは全てダイソーです。
白い紙に数字を印刷してチョキチョキ切ったものを茶封筒に貼り付けて、木製クリップで留める。
リボンや100均の造花で飾り付け。
麻の紐で木製クリップごと引っ掛ける感じで壁に貼り付けました。

中には小さいラムネとかグミとか少量のおやつと一緒に、お手伝い項目を書いたカードや、当時ひらがなの読みがいまいちだったので、ひらがなカードを仕込みました。

朝、開封して司令を達成→ちゃんとできたら保育園から帰ってきておやつが食べられる、って感じです。
一般的にはお菓子だけが入ってて、ただただ楽しいはずの子供用のアドベントカレンダーですが、これを利用してお手伝いさせたり、ひらがな覚えさせようとしてる自分がいちいち小狡いなーと思います。
でもこれも本人楽しそうだったので良しです😅

何かを自分が好きなように作るのってほんとに楽しい。
ほとんど自己満で作ってていまいち役立たなかったものもありますが、何かしら成果が出るととても嬉しいです。
特に、行動表タンスのラベルは幼児にとてもおすすめです。
100均グッズで簡単に作れるので、是非👋

この新しい素材オーセチックスはエネルギーを抱き込んで自分の中に保存する

オーセチックス(auxetics)は、エネルギーを与えられると膨らんだり角が飛び出たりせずに、そのエネルギーを内部に保存する素材だ。押したり叩いたりするたびにそのエネルギーを蓄え、それを一定のペースで発散する。しかし歴史的にはこれらの素材には鋭利な角があって、押しすぎると簡単に破損した。そこでロンドンのクイーンメアリー大学とケンブリッジ大学の研究者たちは、オーセチックスもっと丈夫に効率的に利用する方法を発見した。この方法では、エネルギーを保存してそれを機械的に、何千回も放出するシステムを作れる。

クイーンメアリー大学のDr. Stoyan Smoukovはこう語る: “新しい素材設計の輝かしい未来は、それらがデバイスやロボットを置換していくことにある。すべてのスマートな機能を素材に埋め込める。たとえば鷲が獲物をくちばしでつつくときのように、オブジェクトを何度でもつつくことができるし、新たな力を加えることなく万力のように物を保持できる”。

たとえばロボットがこのシステムを使ったら、物を手で握って、それを離すときが来るまで手をずっと閉じていられる。開いて物を下に落とすときまで、手や鉤爪などに力を送り続ける必要がない。

このプロジェクトに参加した学部学生Eesha Khareはこう言う: “高熱など厳しい条件にさらされる素材の大きな問題は、その膨張だ。これからは、熱源との距離によって変わる温度勾配に合わせて、連続的に膨張特性が変わる素材を設計できる。それによって素材は自動的に、何度も繰り返される厳しい変化に対し、自分を自然に調節できる”。

このプロジェクトは3Dプリントを使って、歯のついたアクチュエータをつかむ小さなクリップを作った。エネルギーを放出するためには、物の反対側を引っ張って歯を外す。システムの全体はきわめて単純だが、エネルギーによってその素材が伸びたり膨らんだりせず、むしろそのエネルギーを蓄えるという事実は重要だ。これと同じ技術を使って、弾(たま)が装甲や防具に当たったら、その弾をつかんでしまうことが可能だろう。人も兵器も、より長寿になるね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ニューバージョンのGorilla Glass 6はスマホを15回落としても壊れない

生まれつき手の不器用な人に良いニュース。Corningが、今やほとんどのスマートフォンの筐体で使われている“あの”素材の最新バージョンを、カリフォルニアで行われているイベントで披露した。そのGorilla Glass 6は当然ながら、2年前の今ごろ登場した現バージョン(Gorilla Glass 5)よりも丈夫だ。

最大の特長は、高いところから落としても壊れないこと、そして、多くのユーザーにとってさらに重要と思われるのは、最大許容落下回数が増えたことだ。

Corningのプレスリリースはこう言っている: “ラボラトリーテストでは、Gorilla Glass 6は1メートルの高さからの粗い面への落下に15回耐え、Gorilla Glass 5の二倍の耐久性を示した。合成ガラスとしてこれと競合する石灰ガラスやアルミノケイ酸塩ガラスは、最初の落下で破損した”。

iPhoneをはじめ、最近のフラグシップ機の多くがワイヤレス充電に対応しているので、筐体に金属を使わないことが一般化しつつある。つまり表と裏の両方でGorilla Glassが使われている。それにより、デバイスの表面面積の約85%がガラスになった。当然、金属の箱よりは弱い。

それらのハンドセットは、メーカーによってさまざまな世代のGorilla Glassを筐体の裏と表に使い分けている。コストは上がるが、世代によって、落下に強いガラスと擦過(ひっかき)に強いガラスの違いがあったりする。今回のバージョン6のひっかき耐性は、前世代と変わらないようだ。

どうやら耐衝撃強度と耐擦過強度とのあいだには、トレードオフがあったようだ。Gorilla Glass 6は、どれぐらい早く普及するだろうか。

メーカーへの出荷は、すでに始まっている。そしてGorilla Glass 6で覆われたスマートフォンをわれわれが買えるのは、数か月先だろう。

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ペンシルベニア州立大の研究員が本物のクローキングデバイスを作った

ペンシルベニア州立大学の研究員Amanda D. Hanfordが、音波を迂回させる(反射しない)ことによって、一部の感知技術に対してオブジェクトを不可視にする、本当のクローキングデバイス(cloaking device, 物を隠すデバイス、忍者デバイス)を作った。

報告記事は曰く:

Hanfordのチームは、音波が、反射せずに迂回して進むようなメタマテリアルの開発に取り組んだ。メタマテリアルは一般的に、密度が負である、など、自然界に存在しない特異な性質を示す。そのために、メタマテリアルの最小の構成部位であるユニットセルは、この研究の場合、音波の波長よりも小さくなければならない。

Hanfordは、水面下で音を偏向させる音響学的なメタマテリアルを作った。それは、難しい開発テーマだった。テストではその素材を水中に置き、それをねらって発射した音波を測定した。水中のエコーは、音波がその素材から反射していないことを、示していた。したがってその新素材は、ソナーにとって不可視だろう。

まだ初期的段階の技術なので、オブジェクトが完全に不可視にはならないが、しかし水中では検出がきわめて困難だ。これからは、水平線上にレーザー銃を備えた潜水艦が現れたら、船の船長は“クローキングデバイスをonにせよ!”、と叫ぶようになるかもしれない。そう考えると、なかなか楽しい技術だ。

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人工蜘蛛の糸のBolt ThreadsがシリーズDで$123Mの巨額を調達、二次製品は他企業とのパートナーシップ次第か

蜘蛛の糸を、微生物を利用して人工的に作ろうとしているBolt Threadsが、シリーズDで1億2300万ドルという巨額を調達した。本誌が11月に報じたように、SECの提出書類によると同社は、Formation 8から1億600万ドルを調達した。

Boltの新たな発表では冒頭の額になり、同社の調達総額は2億1300万ドルになった。

【中略】(投資家詳細)

Bolt Threadsは、2009年のローンチ以降、テフロンより強く雲より柔らかい、そして自然界に豊富にある、という蜘蛛の糸を人工で作ることに向けて、大きく前進してきた。

過去に同じことに挑戦した企業や個人は多いが、誰も成功しなかった。しかしBolt Threadsは不可能から黄金を紡ぐことに成功し、2017年には初めての衣料製品、314ドルのネクタイを作った。

その後同社はPatagoniaやStella McCartneyなどとパートナーし、また職人のための道具などを扱っているBest Made Companyを買収した。

シリーズDの資金は、研究開発の継続と、その微生物から作った素材の商業化努力に充てられる。

協同ファウンダーでCEOのDan Widmaierはこう言う: “昨年のBolt Threadsは大きく前進できた。長年の研究開発の結果、弊社は世界で初めて、人工蜘蛛の糸の市場化に成功した。でもそれは、今後起きるであろう素材革命の上(うわ)っ面(つら)をかすったにすぎない。今回の資金で工程の改良を継続し、また他企業とのパートナーシップも拡大したい”。

ただし、今後の多様なパートナーシップや製品開発についての、具体的な説明はなかった。

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グラフェンを使ったランニングシューズは早々と来年市販される、奇跡のように

ランニングシューズとグラフェンは相性抜群だ。いつも最新の技術に飢えている前者に、後者は最近の記憶にあるかぎり最高の結果をもたらした。この、原子一個ぶんの厚さしかない素材を長年世界のリーダーとして研究してきたマンチェスター大学が、イギリスのスポーツウェアブランドinov-8とパートナーして、グラフェンのフットウェアを作ったのだ。

‘奇跡の素材’と呼ばれるものがときどき、派手な報道とともに登場するが、それらと違ってこのグラフェンのランニングシューズは、今の世代中に製品化される。これぞまさに、奇跡かもね。発売予定は来年で、お値段は高いが140〜150ポンド、最高級製品で200ポンドだから、それほど高嶺の花でもない。

靴への実装に奇跡らしきものは見当たらないが、グラフェンによって蹴りの柔軟性が増し、強度も従来の靴より大幅にアップする。グラフェンは、世界でいちばん薄い素材でありながら鋼鉄の200倍強い。研究者たちは、靴底部分にグラフェンを加熱して小さな粒子にしたものを加えている。

“inov-8’s G-Seriesのシューズに使われているゴムにグラフェンを加えると、強度をはじめ、グラフェンの特徴のすべてを持つようになる”、と同大のDr. Aravind Vijayaraghavanは言っている。“われわれ独自の配合により、これらの本底は、グラフェンのない業界標準のゴムの50%強く、伸展性が50%増す”。

ものすごく小さめに見積もれば、グラフェンのの採用は、イノベーションが重要な競争材料になっている衣料雑貨の世界で目立つための良策、と言えないこともない。Adidasの3Dプリントで作ったスニーカーや、Nikeの自力で紐を結ぶシューズのように。

でもマンチェスター大学の研究者たちはかなり前から、人間の着用物におけるグラフェンの可能性を語ってきた。上述の超能力のほかにも、透明でしかも銅などより伝導性が良い、という特性がある。これは、未来の電子製品にも向いてる特長だ。同大は、センサーの素材としての適性を最近デモしたし、また今度のスニーカーは、もっと大きなことの始まりにすぎないかもしれない。

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バイオ技術による人工蜘蛛の糸の開発に挑戦するBolt ThreadsがシリーズDで$106Mの巨額を調達

私たちの五感の蜘蛛の巣が、大物を捕らえたかな? SECの提出書類によると、微生物を利用して人工蜘蛛の糸を作っているバイオテク企業Bolt Threadsが、シリーズDの資金調達で1億600万ドルという巨額を調達しているようだ。

Bolt Threadsは、蜘蛛の糸を作るという野心的な取り組みを初めて本誌に語って以来、めざましい成長を遂げた。英語でspider silk(蜘蛛の絹)と呼ばれるその素材は、テフロンよりも強く雲よりも柔らかくて、しかも自然界に大量に存在する。

たしかに、蜘蛛の巣を大量生産してそれを人間が着る、なんて話はあまりふつうではないし、過去にも何度か挑戦する人はいたが、みな失敗している。しかしBolt Threadsは、その不可能から黄金を紡いで、今年初めには最初の本物の衣料製品、314ドルのネクタイを作ることに成功した。

同社はその後PatagoniaやStella McCartneyなどとパートナーし、Best Made Companyを買収、9000万ドルを調達してそのシリコンバレーにおけるビジネスを成長させた。

今度また新たにほぼ1億ドルを獲得したことにより、うまく行けば同社の蜘蛛パワーは倍加することだろう。その申請書類によると、同社はこれまで、前からの投資家Foundation CapitalとFormation 8から約5700万ドルを調達できている。

最終的に全額を調達できれば、Bolt Threadsの調達総額は1億9600万ドルになる。

今Formation 8とFoundation Capital、そしてBolt Threadsにコメントを求めているので、何か得られ次第この記事をアップデートしたい。

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薬剤のリリースをコントロールして治癒を早めるスマート包帯をMITなどが共同開発

切り傷や擦り傷の治療は通常、包帯や救急絆などを何度か取り替えながら、その都度軟膏などを塗って行う。でも、傷薬(きずぐすり)の要らない包帯があったら、どうだろう?今、ネブラスカ大学リンカーン校とハーバード大学とMITが共同開発しているスマート包帯が、まさにそれなのだ。

従来からよく使われる、消毒綿などの繊維と違って、この傷口保護材は“感熱性のドラッグキャリアを含んだヒドロゲルで電熱ヒーターを包んだ複合繊維”で作られている(右図)。実は、これですべてを言い表しているのだ。

傷口を保護するなどの包帯としての機能は同じだが、そこに切手大のマイクロコントローラーが付いている。アプリやタイマーや織り込まれたセンサーなどによってそのマイクロコントローラーが起動すると、繊維に電気を送って温め、ヒドロゲルの中で寝ていた薬剤を活性化する。

その薬剤は、麻酔剤や抗生剤、あるいは治療を加速する成長ホルモンなど、何でもよい。電圧が高いとより多くの薬剤が活性化し、また、それぞれ薬剤の異なる複数の複合繊維を、ひとつのスマート包帯に使ってもよい。

“これは薬剤の投与量に依存しない治療が可能な初めての傷口保護材である”、とUN-LのAli Tamayolがニューズリリースで言っている。“リリースプロファイルの異なる複数の薬をリリースできる。これはほかのシステムに比べて大きな利点だ”。

チームはジャーナルAdvanced Functional Materialsに発表したペーパーで、動物に適用したときの良好な治癒効果を述べている(人間でのテストはまだこれから)。また、熱が薬剤の効果を妨げないことも、確認している。

ふつうの擦り傷なら普通の包帯や救急絆などの傷口保護材(bandage, 池の向こう岸のお友だち(イギリス人)ならplaster)で十分だが、人が頻繁に世話できない負傷者とか、包帯の頻繁な交換が難しい患部を持つ人には、このシステムが最適だろう。

さらにテストを重ねてFDAの認可が得られたら、今度は繊維とセンサーの統合という課題がある。血糖値やpHなど、治癒過程が分かる測度が包帯から得られれば、それを包帯の上のディスプレイに、プログレスバーで表示できるようになるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

炭素繊維とガラス繊維を使って鋼鉄よりも強度のある機械部品を3DプリントするMarkforgeのX3とX5

ボストンで3Dプリンターを作っているMarkforgedが、二つの新機種、X3とX5を発表した。どちらも、ふつうのフィラメント方式のプリンティングで、炭素繊維を満たしたオブジェクトを作れる。それらのオブジェクトには、スチール製のオブジェクトを置換できるほどの強度がある。

どちらの機種もレベリングとスキャンニングを自動的に行い、完全に同じオブジェクトをプリントできる。またどちらも、Markforged特製の特殊な熱可塑性ファイバーフィラメントを用い、X5の方は“ガラス繊維フィラメントの連続的供給”を行うので、通常のプラスチックよりも“19倍も強く10倍の硬度のあるオブジェクト”を作れる。つまり同じマシンで実用に耐える部品と実用に耐える工具の両方を作れるし、ガラス繊維のフィラメントのおかげで、それらは使用中に折れたりしない。あるユーザーは、わずか10分で、自転車の車輪の(チューブの)バルブを締めるバルブレンチ(下図)を作った:

次は悪いニュース。X3はたったの36990ドル、X5は49900ドルだ。Markforgedは、“国内の製造業企業”がターゲット、と言っている。良いニュースは、ユーザーのニーズの変化によっては、X3の機能をX5にアップグレードできること。またどちらも、製造業企業がプロトタイプではなく最終製品の生産に使えることだ。しかも、エンドユーザーの現場でも。

“顧客は、特定の部品が必要になったその日のうちに、強度とコスト要件を満たす部品を作れる”、とCEOのGreg Markは語る。

これらのプリンターは、Markforgedが最終的に目指している“物質転送システム”への途上にある。その複雑なスキャンニングと測定システムにより、ユーザーは遠方から3Dプリントのモデルだけを受信し、完全に同じものを自分の目の前に実現する。そのシステムにはフェイルセーフモードがあり、プリントが異常停止した場合にはレーザースキャナーがその原因を調べる。そしてプリンターはその箇所からリスタートする。同社は金属の3Dプリントについても独自の研究開発を行っていて、それにより複雑な機械の複雑な部品でも、実用に耐える強度のものをプリントできる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

この伸縮する耐久性の高いセンサーは衣服に織り込むことも可能だ

もし私たちがIoTに関わらなければならないのなら、衣服もその仲間に入れないことには意味がない。しかし、衣服は着用され、洗濯され、束ねられ、折りたたまれなければならない。そうした扱いすべてに耐え得る電子機器を作るのは困難だ。それでも多くの試みが重ねられて来ている。その最も新しい試みの1つが、ハーバード大学ウィスインスティテュートによるものだ、これはシンプルだが効果的なレイヤー手法を用いて、耐久性がありカスタマイズ可能な、柔軟なセンサーを生み出すものだ。

これはとても基本的なものである、すなわちシリコンの充填物の上下を導電性の布地の層で挟んだ素材のサンドイッチだ。布地が伸びると、シリコーンは薄くなり、導電層が互いに接近して、それらの間の静電容量を変化させ、異なる電気信号を生成する。

液体シリコーン上に布を置くことで、加工を可能にし、層を物理的に固定化されたものにする。このため信号はより予測可能となり、布地はいつでも基本静電容量に戻ることができる。その一方、わずかな曲げや伸びがあっても、測定可能な変化が生じる。また、任意の大きさと形状の布片に細断しても機能する。

チームは複数の素材を組み合わせて作った手袋で、個々の指の微妙な動きが簡単に検知できることを示した。

この素材について説明した論文の、共著者の1人である大学院生のVanessa Sanchezは、ハーバードのニュースリリースの中で「センサの感度が高いということは、手全体を開いているか握りしめているかだけではなく、1本の指をわずかに動かすなど、小さな動きを区別する能力があることを意味します」と語っている。

これはスポーツからバーチャルリアリティまで、あらゆる種類の産業に対して恩恵をもたらすものかもしれない。身体追跡を行なうための現在の手段は、例えば拳に装着する外骨格のようなものや、運動着の内側に付けるストップウォッチサイズのトラッカーなどのように、硬く奇妙なものが多い。

とはいえ、この材料はまだ初期の段階だ。信号は非常にシンプルなので、慎重な工夫を凝らすことなしに、方向性を持たせることは基本的にはできない。つまり、システムは対象が曲がっていることは検知できるが、左右のどちらに曲がっているかを検知することはできないのだ。とはいえ、私は賢いエンジニアが、信号処理か、異なる切断方法を行って素材に貼り付けることによって、この問題を解決してくれると信じている。

チームはAdvanced Materials Technologiesの最新号作成手順を詳述している。もし自分で試してみたいと思っている人は、ハーバードのSoft Robotics Toolkitページでも詳細を読むことができる。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

どんなに汗をかいてもさらっと乾いているウェアを微小流体工学の技術で開発するAtacama、すでに多方面から引き合い

激しいスポーツでどんなに汗をかいてもそのスポーツウェアは乾いているし、それだけでなく発汗がデザインの要素になる。世界でもっとも乾燥した砂漠の名前を借用したAtacamaは、微小流体工学の技術を利用して、まさにそんなテキスタイルを作った。National Science Foundationの補助金をもらっているAtacamaは、アパレルや自動車産業、ヘルスケアなど、さまざまな分野における、その技術の応用製品も探求している。スポーツウェアは、そのひとつの例だ。

医療の世界で微小流体工学が使われ始めたのは、1980年代の“lab-on-a-chip”デバイス(チップの上の実験室)からだ。それによって、血液などの液体の、非常に小さなサンプルを用いる研究が可能になった。微小流体工学のテキスタイルへの応用を考案したAtacamaは、それにより織物や編み物のほとんどすべてが乾燥状態を保つので、きわめて快適に感じる運動着などを作れる。今市場化されている水分を逃がすファブリックの多くは、汗を衣類の表面に引き出して早く蒸発させるが、微小流体工学は水分を小さな三次元のチャネル(channels, 水路)へ導き、液体の方向性をコントロールすることによって、それらを特定箇所に集めたり、テキスタイルから落としたりする。どこでその現象を起こさせるかは、製造者が決められる。

Atacamaの技術はカリフォルニア大学デイヴィス校の研究グループが作り、メンバーの一人だったSiyuan (Alex) Xingが現在のAtacamaのチーフサイエンティストだ。彼によると、直面した最大の難題は、微小流体デバイスを作るために使われている微小製造工程の多くが、フォトリソグラフィーでもレーザー切断でも、シリコンウェファーやガラスなどの剛体用に開発されたものであることだった。したがってそれらでは、ファブリックの上にチャネルを作るのが難しい。結局彼らが悟ったのは、“ソリューションはファブリック側から得られるものでなければならない”、ということだった。

チームはテキスタイルの製造方法を学習し、どの方法なら低コストで微小流体工学的なチャネルを作れるかを検討した。刺繍、織物、プリント、ニットなどあらゆる方法を調べ、またそれらのテクニックのために使われている最新の製造機械も調べた。

“たとえばニットなら、ジャカードというという一種の型紙を使ってさまざまなパターンをファブリックの表や裏に作り出している。パターンの解像度は一ループにまで小さくできる。それはほぼ100ミクロンぐらいで、しかも3Dだ”、とXingは語る。“刺繍では、針が一本の糸をファブリックの基質を通しながら操作するがそれは、微小流体工学チップの上の‘スルーホール’と似ている。テキスタイルの製造方法をどうやれば微小製造工程の代替になりえるか理解したので、テキスタイル中に微小構造体とそのパターンを作る出せる、と確信した”。

これらの発見についてXingらが書いたペーパーが、防衛産業やヘルスケア、自動車などの分野のメーカーに注目され、その後、友人が彼を、Men’s WearhouseやGymboreeでチームリーダーだったSusan Nealに紹介した。Xingは、企業顧客開拓のためにAtacamaの取締役になるよう、彼女に求めた。NealはAtacamaの技術のデモを見たあと、CEOを引き受ける決心をした。

“取締役会議で、彼らが開発したプロトタイプのシャツを見た。その実際の機能を見たとき、これはすごい!と感じた”、とNealは語る。

“それは、水分がファブリックの表面を移動するとき、その方向をコントロールできた。まず何よりも、私はそれまで、そんなものを一度も見たことがなかった。私はビクラムヨガをやり、その教室も開いているから、みんな、水分を逃すファブリックについてはよく知っている。汗を吸い取って拡散する素材だ。しかしAlexがデモしたのは、水分が皮膚からシャツの外へ移動するときの方向をコントロールし、その水分をシャツから外す(落とす)技術だ。シャツ本体は完全に乾燥していて、それはこれまでまったく見たことのないものだった”。

Atacamaの技術はこれまで、ポリエステルやナイロンのような化学繊維に適用されていたが、今は木綿やメリノウールのような天然繊維でもテストしている。その技術を使った消費者製品はまだ市場にないが、Nealによると、今数社とパートナーしてプロトタイプを開発している。液体がファブリックの表面のチャネルを流れるよう操作するAtacamaの技術は、アパレルのデザインに含めることができ、上で見たように、スポーツウェアのブランドの強力なセールスポイントになる。

いちばん分かりやすい用途はトレーニングウェアや、ドレスシャツなどのアパレルだが(袖の脇の下部分に汗がしみない)、応用分野はもっと数えきれないほどある。たとえば、保護着、高性能おむつ、包帯や帯布、ギプス、病院用各種リンネル(布帛類)などに使える。

“今、車のシートへの応用研究を求められている。とくに自動運転車に使われいる電子回路から水分や、こぼしたドリンクの被害を防ぐことに、関心が集まっているようだ”、とNealは語る。

“すごく新しい技術なので、科学者たちとの対話の内容もすごい。彼らはあちこちで、これはできるか、あれはできるか、と聞かれ、ラボに帰ると、さらにそれら以外の有益なアイデアを考えだそうとしている”、と彼女は述べる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Shutterstockに画像エディタ登場―有料ダウンロード前にストック写真を加工できる

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ストック写真のサイト、Shutterstockが誕生したのは2003年だが、やっと21世紀にふさわしいアップデートが発表された。今やShutterstockには画像エディタが内蔵されている。ソーシャルメディアやウェブページにこのサイトのストック写真を利用する場合、フィルターを適用したりその場で文字やイラストを追加できるようになった。

編集ツール自体はテキスト、画像の追加、フィルターなどが主な機能で、比較的初歩的だが、使って楽しい。これまでShutterstockのユーザーは必要な写真を有料でダウンロードした後、別アプリで編集しなければならないことに困惑していた。そこでこの画像エディタは簡単に使えることを最優先している。これでストック写真の使い道はかなり広がるだろう。

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プロダクト責任者のCatherine Ulrichは次のように述べている。

われわれの画像の利用にあたってユーザーはもっと多様なツール機能を必要としているという声を聞いた。ダウンロード後、多くのユーザーは画像のトリミングやリサイズ、フィルターの適用のために別途画像処理をソフトを利用している。つまりShutterstockの外で加工しなければならない。Shutterstock Editorを使えば、画像の利用過程を効率化できるだけでなく、操作自体も直感的に簡単にできるようになる。デザイナーではないユーザーにも基本的なデザイン技術が自由が利用できる。われわれは外部エディターという障壁を取り除いた。サイトのエディタを利用すればユーザーは写真を購入する前に適切な処理を試みることができる。

Shutterstockはストック写真を手軽に利用したスモールビジネスのオーナーに人気があるサイトだ。今回追加された画像エディターには複数のテンプレートやテーマに加えてFacebook、Instagram、Twitter用のトリミング機能が含まれる。ユーザーはPhotoshopのような高価で使い方の難しい画像編集ソフトを使わずに、サイト内で必要な加工が簡単に行える。しかも有料でダウンロードする前に出来栄えが確認できる。現在のところShuterstock Editorの機能は限られているが、こうしたウェブベースのツールの常として、今後改良されていくだろう。

〔日本版〕Shutterstockの料金プランはこちら(日本語)。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

人体とよくなじむ柔軟で伸縮性のある光ファイバーが各種疾病の早期発見を助ける

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MITとHarvard Medical Schoolが開発した新種の光ファイバーによって、疾病の早期発見や、治癒過程〜治療効果の追跡がより容易になる、と期待されている。この、ゴムのように伸縮性のある光ファイバーは、伸ばしたり曲げたりできるだけでなく、ほどんど水だけのゲル状物質なので、人体へのなじみが良く、自分の周辺を傷つけない。

光ファイバーはすでに、細胞の活性化や脳の神経細胞の励起に利用されているが、しかしこれまでの素材は柔軟性がほとんどないために、患者に害を与える可能性もある。対してこの新素材は、丈夫でしかも柔軟性がある。そのため、脳などの生体物質で使っても、周囲に害を及ぼすことがない。しかも、まさしく光ファイバーなので、光信号を低いロス率で送ることができ、さまざまな医学目的を支援する。

物理的柔軟性と低損失の伝送特性があるため、たとえば手術後の手足などにインプラントしておくと、光信号の状態によって治癒過程をチェックできる可能性がある。同じく光信号の状態によって、患部の炎症の有無の検出や、がんの早期発見にも役立つ、と期待されている。

光ファイバーを人体に埋め込めるようになると、われわれしろうとは、サイバーネーションへの応用などが思い浮かぶが、研究者たちは、そこまでは述べていない。しかし、より効果的な治癒過程を実現するという中庸な目標だけでも、十分に注目に値する医療技術の進歩だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

幽霊が出そうな青く光るサイクリングロードは、太陽光を吸収する素材でポーランドのスタートアップが作ったのだ

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ポーランドではこんなクールなことができる。上の不思議な写真は、プルシュクフという町のクールなサイクリングロードだ。道路に発光素材を敷き詰め、昼間の太陽光で蓄光すると、暗い中で10時間光り、サイクリストを、心を落ち着かせる青い光に浸す。

これを作ったTPA sp. z o.oは、未来的技術が売りのエンジニアリング企業だ。ハイウェイのような大きなプロジェクトに使いたいのだが、まだテスト中の素材なのでサイクリングロードで我慢している。首都のワルシャワでも近くやる予定だが、そのときは複数の色で光るようにする、という。

この素材は発光団(luminophore(s))と呼ばれ、光を吸収する性質があるので夜のサイクリングロードを光らせる。青を選んだのは、湖の多いマズーリ地方の景観に合うからだ。ポーランド語を読める人は、Gazeta Wyborczaへどうぞ。実際にポーランドの奥深い森林地帯へ旅して、光るサイクリングロードの冷たい美しさを満喫するのも、よいだろうね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))