出張者の味方、TripActionsが1460万ドルを調達

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TripActionsは企業が交通費をもっと削減できるはずだと考えている。このミッションを達成するために、同社はZeev VenturesとLightspeed Venture Partnersから1460万ドルを調達した。

会社から支払われるとなると余計なお金を使う人が多いのではないかという考えのもと、 TripActionsは目標予算以内でやりくりする社員にリワードを与えるサービスを提供している。「TripBucks」と呼ばれるこのリワードは、Amazonのギフトカードなどと交換可能だ。

最近正式にローンチしたTripActionsは、ホテルや航空券を予約できるKayakのようなプラットフォームだ。シンプルなつくりのプラットフォームで、Concurなどの既存プレイヤーに挑戦しようとしている同社は、すでにSurveyMonkeyやeHarmonyなどをクライアントとして抱えている。

TripActions以外にも、リワード制を利用して企業の交通費削減をサポートするサービスは存在する。具体的にはRocketripTravelBankがTripActionsの競合企業の例として挙げられる。

TripActionsのCEO兼共同ファウンダーのAriel Cohenは、他社とTripActionsの違いは「モバイルフォーカス」そして「オプションの多さ」にあると言う。同社はさらにパーソナリゼーション機能を拡充しようとしている。

Lightspeedでパートナーを務めるArif Janmohamedは、従来のエンタープライズ向け予約プラットフォームに「不満を抱いている人が多い」ため、同社のアイディアを気に入ったと話す。彼はTripActionsのユーザーはすぐにどのくらい節約できたかを把握できるため、競合のプロダクトに比べて「すぐに成果があらわれ、見える化を促進している」と彼は感じたのだ。

TripActionsは企業からの予約手数料のみを収益源にしており、実際にサービスを利用する社員は追加で料金を支払う必要がない。一方競合の中には、定期的に発生する利用料を設定している企業が多い。

「私がTripActionsにひかれたポイントは、古臭いオプションで溢れた業界にディスラプションを起こし、企業にとってのメリットと共に現代的な仕組みで社員に多彩な選択肢を提供しているという点です」とZeev VenturesのOren Zeevは同社への投資を決めた理由について説明する。「TripActionsは社員に新たなオプションを与えながら、会社のお金を節約するインセンティブを生み出したんです」

Menlo Parkの投資を受けたTripActionsは2015年にローンチしたが、これまでは「ステルスモード」で営業していた。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter