Amazonとライフが生鮮食品のオンライン販売・配送を大阪府でも開始

Amazon ライフコーポレーション 生鮮食品 配送

Amazonとライフコーポレーション(ライフ)は7月16日、ライフが取り扱う生鮮食品や惣菜のオンライン販売・配送サービスを関西でも開始したと発表した。

同サービスは、Amazonプライム会員向けとしたもの。対象エリアの顧客は、ライフの実店舗で扱っている合計数千点の商品をPrime Nowの専用アプリ(iOS版/Android版/Amazon appstore版)を通じ購入できる。

Amazon ライフコーポレーション 生鮮食品 配送

顧客が注文次第、ライフ店内の専門スタッフが品質をチェックしながら商品を選び、Amazonの配送ネットワークで配送する。配送時間は当日または翌日の12:00~22:00。2時間単位のお届け時間を指定可能。

  • 取り扱い商品: 生鮮食品、惣菜など
  • 配送時間: 12:00~22:00(配送時間は2時間単位で指定可能)
  • 最低注文金額: 2000円以上
  • 配送料: 6000円未満の注文の場合は440円。6000円以上1万円未満の場合は220円。1万円以上の場合は無料

同サービスは、東京都では、従来の23区に加えて7月14日より4市(狛江市、調布市、三鷹市、武蔵野市)が配送エリアに新たに対象となった(一部エリアを除く)。

7月16日からは、関西でも同サービスの提供を開始。大阪府大阪市の16区(阿倍野区、生野区、北区、城東区、住吉区、大正区、中央区、鶴見区、天王寺区、浪速区、西区、西成区、東住吉区、東成区、福島区、港区)で利用できるようになった(一部エリアを除く)。今後も関東、関西において配送エリアを順次拡大していく予定。

Amazon ライフコーポレーション 生鮮食品 配送

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ゴルフを手ぶらで――米国発DUFLがGDOとゴルフバッグの保管・配送サービスを開始

ゴルフを楽しむにはゴルフバッグやシューズが必要だ。しかし、ゴルフバッグは保管するのに場所を取るし、ゴルフ場に持っていくのも車が必要だったりと手間がかかる。DUFLはそうした問題を解決し、手ぶらでゴルフを楽しめるようにしたい考えだ。

本日、アメリカ発のクローゼットサービス「DUFL(ダフル)」はゴルフの総合サイト「ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)」と、ゴルフ用品の配送サービス「DUFL GOLF with GDO」を正式ローンチした。

ユーザーはゴルフバッグとシューズをDUFLの専用ロッカーに預けると、DUFLアプリから荷物を管理できるようになる。ゴルフの予定をアプリに登録すると、DUFLはその時間に間に合うようにゴルフバッグをゴルフ場へと配送する。帰りもゴルフ場に預けておけば、DUFLが回収してロッカーに戻してくれる。ユーザーは着替えといった他に必要なものだけを準備するだけでいい。

また、DUFLは預かった荷物をクリーニングした上でロッカーに保管する。ゴルフから帰って、道具の手入れをせずにしまっている人も少なくないだろう。ゴルフクラブに芝や土が付いたまま放置すると傷みの原因になるが、DUFLならそうした心配もなくなるという。

DUFL GOLFの利用価格は月額4500円で、配送一回につき3980円だ。初回はセットアップ費用4500円がかかる(全て税込)。

2015年2月にアメリカで創業したDUFLは、ビジネスパーソンが出張する際に使える荷物管理と配送サービスを展開している。これは、出張に持っていく荷物を預かり、必要な時に必要な荷物を出張先に届けるサービスだ。また、アメリカではゴルフに限定せず、スポーツ用品全般の保管と配送を行うDUFL SPORTSも展開している。

日本でサービスをローンチするにあたり、ゴルフを切り口に選んだ理由についてダフルジャパンでディレクター/ビジネスオペレーションを担当する高橋理氏は次のように話す。

「国ごとに特殊な需要があると思います。日本ではゴルフの市場性があると感じました。またGDOというパートナーの協力を得られたのもゴルフを選んだ理由です」

GDOによるとアメリカは車社会なので、ゴルフバッグの配送はそんなに多くないが、日本では年間500万個のゴルフバッグが配送されているという。

DUFL GOLFは現在預けている荷物を1セットとしてゴルフ場に配送する形だが、今後はアイテムごとに配送する荷物を選べるようにすると高橋氏は話す。また、ECサイトで購入したゴルフ用品の配送先をDULFのロッカーに設定すれば、そのままロッカーで預かれるようにすることも計画している。

現在ゴルフ人口は40代や50代以上の世代が多く、高齢化が進んでいるという。DUFL GOLFでは将来的に若い世代がゴルフに興味を持ち、ゴルフ場に行く敷居を下げるため、例えばDUFL上でゴルフ用品を手軽に借りられるようなサービスも展開したいと話している。

グッチのバッグが90分で届く―、東京、パリ、NYで即日配送

夕方行くパーティーに着ていく素敵な服がない。けれども、店舗に足を運んでいる暇もない。そんな時は、グッチを選ぶといいかもしれない。ECサイト「Farfetch」はラグジュアリーブランドのグッチとパートナーシップを締結し、わずか90分でファッションアイテムを配送するサービス「F90」を提供すると発表した。サービスは日本でも利用できる。

2008年に創業したFartetchは現在11都市にオフィスを構え、世界190ヵ国に向け商品の配送を行っている、ラグジュアリーブランドに特化したECサイトだ。Farfetchは4月12日にHuaweiと共催で、初のカンファレンス「FarfetchOS」をロンドンのデザイン・ミュージアムで開催し、「Store to Door in 90 Minutes(90分配送サービス)」、オンラインとオフラインをつなぐ「Store of the Future (SOF)」ベータ版、靴のブランドNicholas Kirkwoodとのカスタムオーダーシステムなどの新しい取り組みを発表した。

中でも注目なのは、グッチとの独占パートナーシップにより提供する90分配送サービスだ。Farfetchのウェブサイトやアプリからグッチの商品を購入すると、グッチの正規店から90分でユーザーのもとに届けるという。ロンドン、パリ、ミラノ、マドリッド、ドバイ、ニューヨーク、ロサンゼルス、マイアミ、サンパウロ、東京の10都市でサービスを展開する。

90分配送サービスの対象となるグッチのアイテムの一部

FarfetchのファウンダーでCEOのジョゼ・ネヴェス氏はグッチとのパートナーシップについて以下のようにコメントしている。

「 顧客のニーズにあわせた、このサービスをスタートするにあたり、常に最先端のファッションと素晴らしいリテール体験を提供し続けているGUCCIは、最適なパートナーです。時間こそが、現代における贅沢品(ラグジュアリー)であり、誰もがより多くの時間を持つことを望んでいます(以下略)」

ネヴェス氏のコメントにもあるように確かに現代人の日々の生活は忙しく、アマゾンやUber Eatsをはじめとする商品の配送サービスは便利なものだ。ただ、Farfetchとグッチの配送サービスの便利さを余すことなく享受できるのは、6万円ほどする柄Tシャツや20万円はするショルダーバックを現物を見ずに購入を即決できるほどお金に余裕のある人に限られているようだ。

サイトを見てみたところ、現時点で日本の90分配送サービスで対象となる商品はショルダーバッグやウォレット、スカーフなどの小物類が多い。また配送可能な時間帯は、平日の11時から17時30分までとなっている。

Amazon、配送ビジネス化ならライバルに大脅威―AWSの運送事業版はあり得る

2016-09-01-amazon-prime-air

今日(米国時間8/31)のBloombergの長文記事はAmazonの配送事業の拡大ぶりを詳しく描写している。eコマースの巨人は配送処理の中心となる基地、大口航空輸送、「最後の1マイル」の配送手段まであらゆる要素を統合して、史上最大かつもっとも効率的なグローバル運輸ネットワークを完成させようとしている。

「現在でも表面的にはAmazonはFedExやUPSなどの輸送事業者の大口顧客だが、最終的にはロジスティクスのインフラをビジネスに転換するのではないか」とBloombergは推測している。

当初Amazonが自社のeコマース事業のために開発したしたコンピューティングのインフラをAmazon Web Servicesとしてビジネスに転換したのと同じようなことが起こるかもしれない。AWSは今やオンデマンドのコンピューティング市場の大きな部分を占めるビッグ・ビジネスに成長しただけでになくAmazonの事業においても稼ぎ頭となっている。

UPSやFedExなどの運送会社はAmazonのeコマースの急成長から大きな利益を得てきた。しかしその間、輸送能力拡充のために巨大な投資をせざるを得なかったし、Aamazonからの強い値下げ圧力にさらされてきた。一方でAmazon自身も配送の迅速化を求めるプライム・サービスの会員からの圧力を受けている。これはAmazonに配送過程のすべてを独自化させる力となって働いている。

Amazonはこの8月、航空貨物部門としてPrime Airを正式にスタートさせた。40機の機材はAtlas AirとATSG〔Air Transport Services Group〕から2年契約でリースを受けたものだ。 それだけはなく、Amazonは独自の貨物運送用トレーラー開発やFlexと呼ばれるプログラムを推進している。Flexは誰であれ一般のドライバーを「最後の1マイル」の配送に参加させるのが目的だ。

長期的にみると、現在はAmazonのパートナーである運送事業者にはさらに大きな懸念がある。Amazonがドローン配送の実現に向けて力を入れていることは有名だが、自動運転車にも強い関心を寄せており、フィアット・クライスラーその他のメーカーと提携している。

Amazonは巨額の投資を行った事業については、自社内で利用するだけでなく急速に外販に進む。Amazonのビジネス化の能力を軽視するのは危険だ。Amazonは配送に関してますます社内の能力を重視するようになっている。

これは科学的な調査とはいえないだろうが個人的な経験をお話しておこう。Amazonの通販を日頃利用しているが、この数週間、2日以内に無料配送という条件のAmazonプライムで注文した製品はすべてAmazon独自の配送要員が届けてきた。以前はこうした配送はUPSやCanada Postが担当するのが普通だった。

画像: Amazon

〔日本版〕Etheringtonはカナダ中部のウィンザー在住。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Amazonが配送時間短縮のため、自社専用の貨物航空機「Amazon One」をローンチ

amazon_one

ドローンでの配送や自動運転トラックによる輸送をAmazon.comが実現するまでにはまだ時間がかかるだろう。

しかしEコマースの大手企業は、自社のブランド名を掲げる初の貨物航空機「Amazon One」を金曜日にシアトルで開催されるSeaFair Air Showでお披露目する。

Amazon.comの航空貨物サービスを担うAtlas Airが、このボーイング767-300の航空機を運用する計画だ。

Amazonがイベント前にリリースした声明文で、Amazonのワールドワイド・オペレーション部門のシニアVPを務めるDave Clarkeは、拡張的な「航空輸送ネットワーク」の計画の概要を伝えた。AmazonはPrime Airの貨物オペレーションのため、Atlas Airともう1社のパートナーであるATSGから40機を2年間リースすると発表した。

今回の動きは、要求水準の高いカスタマーに対応するため、Amazonの役員が配達を早めるために行う施策の1つである。

航空機が塗装される様子を写したタイムラプス動画がYouTubeで公開されているので、Amazonの熱狂的なファンはシアトルの航空ショーの開催前にその姿を見ることができる。

Amazon.comは、Prime会員や他のカスタマーへの商品の配送時間をできる限り早めるため、地上でもいくつかの施策を実施している。

Amazonは配送トラックの連隊に4000台のトレーラーを追加したり、承認したフリーランスのドライバーが自分の両でAmazon.comの配送を行うためのモバイルアプリ「Flex」をローンチしたりしている。また、Amazonの施設ではロボティクスや他のテクノロジーを駆使して、パッケージや仕分けの効率化を図っている。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website