米議員らが自殺予防ホットラインに3桁の短縮ダイヤル割当てを要請

FCC(米国通信委員会)宛ての書簡で、上院議員ロン・ワイデンは911スタイルの3桁の自殺防止ホットライン番号の制定を要請した。オレゴン州選出の同議員は、2017年に4万人以上のアメリカ人が自殺したというCDCのレポートに言及した。

「私はメンタルヘルス問題に悩む人たち、PTSDと苦闘している兵役経験者たち、そして自殺の悲劇の影響を受けた人たちを代表してこれを書いている。」とワイデンは書いた。「問題行動医療および自殺危機ライフラインとして3桁の短縮番号を割り当てることを要請する。検討をお願いしたい」

政府は2004年に自殺防止ライフラインの無料ダイアルを設置したが、必要なときにダイヤルするには桁数が多過ぎて面倒だと多くの人々が感じている。書簡は611番の使用を提案している。これは 先週のオリン・ハッチ上院議員とクリス・スチュアート下院議員による要請を反映したもので、現在611は米国・カナダの一部通信会社がサービスのトラブル報告電話受付に使用している。

それでもこの番号は、 現在利用できる中で最も妥当な選択肢であると考えられている。

「611はシンプルで覚えやすい番号であり、自殺予防ライフラインの短縮ダイヤルとして最適な選択肢だと信じている」と書簡に書かれている。「この事案は国の最重要課題である。この簡単な変更によって数百万人のアメリカ人が救命サービスとつながることができる。その中には自らが危機に瀕している兵役経験者も含まれている。

国家自殺予防ホットライン改善法案は8月に議会を通過し法制化された。現在の自殺予防ライフラインは1-800-273-8255/1-800-273-TALK。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Twilioが電話越しの支払いを簡単にする

例えば航空券を変更するために、あるいは期限ギリギリの請求書への支払いをするために、電話越しに支払いをしようとすると、まるで時代遅れの手続きのように感じられる。担当者に向かってクレジットカード番号を読み上げ、続けて有効期限とセキュリティコードを伝える。このプロセスの中で、いくつかの数字を間違えて、プロセスをやり直すこともしばしば起きる。Twilioはこれを、もっと簡単にしたいと考えている。同社は本日(米国時間10月17日)、このプロセスから面倒とセキュリティ上の懸念を取り去ることを目的とした新しいプロダクト”Pay”を発表した。

PCI準拠のTwilio Payは、企業が自動音声応答システムやコンタクトセンターの係員を通して、簡単に支払いを受け取ることを可能にする。そして、これはすべて、クレジットカードのデータを係員に伝える必要なく行われるのだ。その代わりに、係員や電話応答システムが、支払いプロセスを起動することができる。そのプロセスはPayによって処理され、利用者に番号を安全に入力させる。そしてクレジットカードのデータはトークン化され、安全に処理される。人間のエージェントが見るのは、すべての支払いが処理されたことだけだ。

Twilioは成功したトランザクション1件につき、0.10ドルの請求を行う。

開発者にとっては、この機能を既存の仮想コールセンターや音声応答システムに追加するためには、数行のコードを追加すれば良い。Payはまた、Twilloのドラッグアンドドロップ式ローコード環境である、Twilio Studioに統合される。当然のことながら、急速に成長しているというTwilioのFlexコンタクトセンターソリューションでは、すぐに使用することができる。

Stripeは、Twilioが最初に協業したペイメント処理業者だが、プラットフォームは他社にも公開されている。

Twilio Payは現在パブリックベータ版で、2019年前半に一般公開される予定である。これは、米国およびいくつかの国際マーケットで利用可能になる。その国際的なアベイラビリティは、主にTwilioのパートナーがサポートしている市場に依存する。

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(翻訳:sako)

画像クレジット: Chainarong Prasertthai / Getty Images

iPhone XSとXS MaxがデュアルSIMになった…中国以外はeSIM対応のみ

デュアルSIMにすべき理由は、たくさんある。だからAndroidスマートフォンは、SIMカードを二枚挿入できるのが多い。Appleも、物理的なSIMトレイを載せてデュアルSIMの世界へ入ってきた。世界のほかの場所ではeSIMを使うが、中国では二つの物理的SIMカードを使う。

空港で第二のSIMカードを買って自分のスマートフォンに挿入することは、できない。iPadのときと同じように、自分のiPhoneを使ってプランに登録しないといけない。eSIMをサポートしている通信企業はまだ少ない。Appleは、Verizon, T-Mobile, AT&T, Bell, EE, Vodafone, Airtel, Deutsche Telekom, Truphone, GigSky, そしてJioのロゴを載せている。

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今回のAppleのやり方を見て、もっと多くのキャリア通信企業がeSIMに切り替えることを期待しよう。Spotifyなどにユーザー登録するときのように、自分が使いたいモバイルプランに簡単に登録できるようになるのが、理想だよね。

二つのSIMカードを使う場合は、二つの電話番号や二つのプランを使い分けられる。圏域が分断されているところでは、それが便利だ。分断されている各地域ごとに通信企業がある国も、少なくない。そんな国であっちこっち旅する場合は、SIMカードの入れ替えが必要だ。

中国ではeSIMが使えないので、中国で売ってるiPhone XSとXS Maxは、二つのSIMカードを挿入できるタイプだ。

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Skypeにやっと通話記録機能が登場、ビデオ+音声で記録され長期保存も可能

Skypeは、多くの人が日常使っている(ゆえに必要不可欠な)コミュニケーションツールだが、これまでは、その多くの人のほとんどが必要としていたと思われる、基本的な機能が欠けていた。それは、通話記録だ。そして、今やSkypeのオーナー企業であるMicrosoftの耳にやっとわれわれの要求が届き、通話記録機能がSkypeのデスクトップとモバイルアプリの両方に実装された

どのプラットホームのアプリでも、最新バージョンにはその機能があるが、なぜかWindows 10だけはない。どうやら、それは数週間後になるようだ。

画面の右下のプラス記号“+”を押し、“Start recording.”をセレクトすると、記録(録音)が始まる。

相手の画面には小さなバナーが出て、この通話が記録されていることが伝えられる。だから、相手に対して内緒で記録、ということはない。しかし‘双方の合意’に関する法律を気にするMicrosoftは、そのバナーで、あなたがその通話を記録(録音)中であることを相手に伝えるのだ。

通話が終わったら、記録されたビデオとオーディオは30日間、MP4でネット上に保存されるので、必要な人はそれをダウンロードしたり、あるいはリンクを共有できる。

音声だけを記録する方法はないみたいだから、ちょっと困るね。3人の通話を記録したビデオは、相当大きくなるだろう。次のアップデートで、‘音声のみ’というオプションを加えてほしい。

人びとは何年も前から、サードパーティのアプリを使ってSkypeの会話を記録してきた。ぼくはMP3 Skype Recorderを使っているが、とても使いやすいアプリだ。今後このアプリは消え去る運命かもしれないが、とにかくぼくは、バックアップのために持っておきたい。今このアプリの作者に、今後どうするのか問い合わせている。

それはさておき、Windows 10のユーザー以外の方は、ふつうにSkypeを起動して、何でも記録できるようになる。それはクラウド上のMicrosoftのシステムの負荷になるが、それが同社のねらいだろう。

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Skypeの通話をコンテンツにできる(録画、ストリーミング、他での利用、等)モード登場

Microsoftはポッドキャストやビデオの人気に乗じて、コンテンツの作者にとってのSkypeの魅力を高めようとしている。同社が今テストしている“Skype for Content Creators”というモードでは、今使っているSkypeそのものの能力で、通話中にビデオなどのコンテンツを入れたり、あるいは逆に通話を録音録画できる。また、通話中のビデオや音声をライブでストリーミングしたり、ほかのアプリケーションにインポートして編集しポストする、などのことができる。

この機能は現在“プレビュー”で、一部の選ばれたユーザーがテストしている段階だ。

同社のブログ記事によると、Skype for Content Creatorsにより、デジタルのブロードキャスターや、ストリーマー、ヴロガー(vlogger, ビデオブロガー) などが、ビデオ通話を録画したり、ふつうの通話をポッドキャストしたり、通話をライブでストリーミングしたりできる。そのために別途高価なスタジオ設備などを買う必要がない、とそのブログ記事は言っている。

すなわちWindows 10とMacのユーザーはSkypeのContent Creatorsモードを使って、通話を直接、NDI対応のソフトウェア、WirecastXsplitVmixなどへ入れたり録画録音したりできる。つまりこれからは、そのために別途、録画録音やスクリーンキャプチャのためのソフトウェアが必要ない、ということだ。通話をコンテンツとして扱うとき、そのルック&フィールもカスタマイズできる。

この機能がいちばん合っているのは、Skypeでやっているビデオチャットを録画することだ。それを、各週の視聴者参加番組にしたりするとよい。また、通話を他のプラットホームへライブでストリーミングしてもよい。FacebookやTwitterやYouTubeなどと同格に。

通話をライブでストリーミングしないときは、それを録画して他のアプリケーションから編集したりできる。たとえばAdobe Premier ProやAdobe Auditionが使える。

Skypeの多機能化は、これまでも試みられた。たとえば昨年はSkype Interviews立ち上げ、求人側が応募者のプログラミング能力をチャット中にテストできるようにした。

このように、新しい機能は特定のターゲットを想定している(求人側、コンテンツ作者、など)。Skypeの成長カーブはここ数年横ばいだから、新しいユーザー獲得のための新しい魅力を作り出していくことが、きわめて重要になっている。2016年のMicrosoft Buildでユーザー数3億と言われたが、それはそれより数年前のSkype 10周年記念で発表された数と同じだ。

ビデオをコンテンツ作者のためにストリーミングしているのはMicrosoftだけではなく、たとえばYouTubeもこの3月に、エンコーダー不要でライブストリーミングできる機能を加えた。

Skype for Content Creatorsは今年の夏に一般供用されるが、来週ラスベガスで行われるNAB(全米放送協会)カンファレンスでも、デモがある。

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シェアリングサービス利用時、相手に電話番号を知られずに通話できる「トラストーク」がローンチ

最近、電話をする機会がめっきり減ったのだが、時折宅配便や清掃業者に電話をかける時がある。そんなとき、プライベートで使っている電話番号が知られてしまうのに抵抗感を持つ人は私だけではないと思う。

沖縄県に拠点を置くレキサスは、KDDIウェブコミュニケーションズと「Trustalk(トラストーク)」を共同企画し、本日より提供を開始した。トラストークは、クラウド電話APIサービス「Twilio」を活用し、互いの電話番号がしなくても通話できるサービスだ。

トラストークはスポーツインストラクターを派遣する事業や家事代行サービスと行った個人同士をつなぐC2Cプラットフォーム事業者の利用を想定したサービスだ。

事業者が050で始まるトラストークの番号に、サービスを提供するスタッフとエンドユーザーの携帯電話番号を紐付けると、スタッフとエンドユーザーはその番号を介して通話できるようになる。それぞれの携帯端末の通話履歴には050の番号が残るので、個人の番号は分からない仕組みだ。

トラストークでは発信者と受信者を指定して登録するため、スタッフからしか発信できない、あるいはエンドユーザーからしか発信できないという設定ができる。もちろん、双方から発信できるようにも設定可能だ。電話番号の登録と同時に通話可能な期限も設定するため、それを過ぎると電話は繋がらなくなる。事業者は通話回数や通話時間などのログを確認したり、通話内容を録音することが可能だ。

レキサスでは以前より会話を軸としたサービス開発を検討していたが、C2C事業者の悩みを聞いたのがトラストークを開発するきっかけになったとトラストークのプロジェクトマネージャーを務める白鳥健治氏は話す。

例えば、トラストークをクローズドベータ版で利用してきた家事代行サービスのカジーでは、家事を行うスタッフと依頼主の間で、電話で連絡を取りたいというシーンがあるという。ただ、スタッフも依頼主も互いの連絡先が知られてしまうのに抵抗感がある。また、スタッフと依頼主が直接連絡した場合では、事業者は利用者とスタッフとの間でどのようなやりとりがあるか把握することができないという課題があった。

トラストークではスタッフとエンドユーザーのプライバシーを守りながら、事業者にとっては通話ログを確認することができるようにする。C2C事業者にとって、こうした通話サービスの需要があるのではないかと考えたと白鳥氏は話す。

現在、トラストークを利用するのに初期費用や月額費用はなく、費用は番号代 1ヶ月108円と電話代のみだ。携帯電話に発信する場合は1分あたり27円で、固定電話への発信は1分あたり10.8円だ。通話内容の録音機能は1分0.125円となっている。また、SDKも用意していて、事業者は自社サービス内にトラストークを組み込むことができる。

現在ベータ版だが、通話内容のテキスト化とのオプションもある。今後、通話内容を後からでも検索しやすいようにする音声解析機能なども搭載する予定だという。

2017年6月、日本郵政はフリマアプリなどで購入した品物を送るのに、互いに住所や氏名がなくとも配送できる「e発送サービス」を発表したが、トラストークはその電話番号版に近いと言えるだろう。こうしたサービスは個人が互いに安心して取引するための一助となるかもしれない。

トラストークを提供するレキサスは1998年10月に設立し、本社は沖縄県うるま市にある。もともとはシステム開発を行っていたが、近年は自社プロダクトである獣医療者向けのクラウドサービス「Halope H」などの開発提供も行なっている。

多くの消費者が、いまやビジネス用途にはメッセージングを使いたがっている

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開発者中心のコミュニケーションプラットフォームを提供するTwilio(今年の始めに無事IPOに成功した)が、消費者たちはビジネスやブランドに対して連絡をとるときに、どのような技術を使いたがっているかに関する新しい研究結果を発表した。Twilioの依頼を受けて、市場調査会社のVanson Bourneがヨーロッパ、アジア、北米で6000人の消費者を対象に行なった調査は、9割の消費者がビジネス用途にはメッセージングを使えるようになりたいと考えていることを示している。しかし大半のビジネスは、今すぐにそうするためのインフラは持っていない。

企業にこの種のインフラを提供することが、Twilioの主たる収益源であることを考慮すれば、もちろんこの結果に関しては少々割り引いて受け取る必要があるだろう。しかし、彼らがハイライトを当てたのは、全体的に消費者はビジネスにおいてはフェイスツーフェイスよりもメッセージングを好んでいるにも関わらず(ミレニアル世代世代ではさらにその傾向が顕著である)、ビジネス側はこの新しい世界に全くキャッチアップできていないという事実である。

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Twilioの調査によれば、例えば、いまや消費者の66%は、ブランドに連絡する際に(またはブランドから連絡を受ける際にも)メッセージングアプリを使うことを好んでいる。どのアプリを使いたいかは、もちろん地域に依存している、グローバルなメッセージングマーケットが断片化されたままであることを考えれば、これは驚くような結果ではない。グルーバルには、47%のユーザーがブランドとのやりとりにネイティブなテキストメッセージを好む。それに続くのがFacebook Messenger(21%)、WhatsApp(18%)、LINE(6%)、そしてSnapchat(2%)である。

また興味深いのは、ここで調査した消費者の85%がブランドからのメッセージをただ受けられるようになりたいだけでなく、同じチャネルを使って相手に返事をしたいと考えているということである。

ところで、どんな調査も、セックスに関する質問無しには完璧ではない(あるいは見出しを付けることができない)ので、調査では消費者たちはセックスとメッセージングのどちらをより諦められるかという質問も行われているのだが、10%がむしろセックスをあきらめるだろうと答えている。

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(翻訳:Sako)