原材料欄をスマホで撮影するだけで食材やメニューのアレルギー情報を一元管理できる「アレルギー管理サービス」アプリ

飲食店などでのアレルギー対応をサポートしているCAN EATは10月25日、スマートフォンで原材料ラベルを撮影するだけで食材やメニューのアレルギー情報を一元管理できる「アレルギー管理サービス」を開始したと発表した。今後、アプリ上で登録した、メニューごとのアレルギー情報を印刷・ダウンロードできる機能を追加予定。

アレルギー管理サービスは、飲食店や宿泊施設などがアレルギーについての情報を正しく把握し適切な表示・説明を行いやすくするサービス。同社が従来提供していた「アレルギー表作成代行サービス」を機能性の高いアプリに進化させたもので、日替わりメニューといった素早く情報の確認が必要なメニューにも対応可能になった。

具体的には、原材料ラベルをスマートフォンで撮影し送信するだけで、食品を構成する原材料とどういったアレルギー物質を含んでいるかを判定してくれるサービス。判定はCAN EAT独自の自動アレルギー判定エンジンと専門家による目視チェックで行なわれ、結果をアプリに通知する。

また、アレルギー判定を行なった加工品や生鮮品の情報を組み合わせてメニューを登録すれば、日替わり・週替わりなども含めたすべてのメニューのアレルギー情報を管理し確認できるようになる。

登録したメニューに対しては、特定のアレルギー物質を選択しそのアレルギー物質を含むまたは含まないメニューを検索することも可能。これはマルチアレルギーを持った飲食客に対応する時に役立つとしている。

活用例としては、レストラン・カフェ・ホテルなどの飲食品を提供する店のほか、修学旅行や学校・保育園での給食、パン屋や惣菜店など食品販売店までも含む幅広い状況でアレルギー管理を想定している。さらに百貨店やサービスエリアなど施設のテナントの品質管理や衛生管理、品質保証部の業務効率化も図れるという。

アプリの利用に関しては、事前に管理サービスへの利用者登録が必要。無料トライアルや費用・契約に関する相談は「お問い合わせフォーム」から受け付けている。

2019年4月設立のCAN EATは、「すべての人の食事をおいしく・楽しく・健康的にする」をミッションに掲げている。アレルギー管理サービスのほか、食べられないものがある人の外食を助けるサービス「CAN EAT」、QRコードを元に食事制限情報をゲストから手軽に収集できる「アレルギーヒアリングサービス」などを提供している。

キユーピーが植物由来卵、豆乳加工品ベースのスクランブルエッグ風商品HOBOTAMA(ほぼたま)を業務向け6月30日発売

キユーピーが植物由来卵、豆乳加工品ベースのスクランブルエッグ風商品「HOBOTAMA」(ほぼたま)を業務用として6月30日発売

キユーピーは6月10日、プラントベース(植物由来)フードの第1弾として、原材料の大部分を植物性由来(豆乳加工品ベース)のものから作った「HOBOTAMA」(ほぼたま)を業務用市場向けに発売すると発表した。価格はオープン価格で、発売日は6月30日。賞味期間は冷凍1年。

キユーピーが植物由来卵、豆乳加工品ベースのスクランブルエッグ風商品「HOBOTAMA」(ほぼたま)を業務用として6月30日発売

解凍した状態

HOBOTAMAは、豆乳加工品をベースに、スクランブルエッグのような見た目と食感を再現したプラントベースフード。シェフが手作りしたような半熟感を再現しており、飲食店などで提供するメニューの付加価値を高められるとしている。プレーンな味わいで、パンや野菜などと相性がよく、サンドイッチや朝食メニューなどに使用できるという。主な提案先は、飲食店(ファストフード、ホテル)、給食など。

キユーピーが植物由来卵、豆乳加工品ベースのスクランブルエッグ風商品「HOBOTAMA」(ほぼたま)を業務用として6月30日発売

モーニングベジプレート

キユーピーが植物由来卵、豆乳加工品ベースのスクランブルエッグ風商品「HOBOTAMA」(ほぼたま)を業務用として6月30日発売

ほぼたまマヨコッペ

同社は、もっとタマゴのおいしさと魅力を届けたい、1人1人の食に寄り添っていきたい、子どもたちの明るい未来を支えていきたいという想いを具現化するため、多様化する食のニーズに対応したプラントベースフードの開発に取り組み、HOBOTAMAを商品化した。アレルギーなど様々な理由で卵を食べられない方にも、寄り添うことができる商品としている。

関連記事
CAN EATと南海電鉄が食物アレルギーのある人も安心して食事を楽しめる店舗情報マップ作成企画を開始
「バドワイザーは卵を作る」食料大手が代替タンパク質産業に相次いで参入、投資額も急増
タマゴを使わないタマゴとマヨネーズを開発する代替タンパク製品のEat Justがさらに217億円調達
カリフォルニアの植物性卵スタートアップ「Eat Just」が中国のファストフードチェーンに製品を供給
グルーヴノーツとキユーピーが量子コンピューティング技術活用の製造ライン「シフト最適化」開始

カテゴリー:フードテック
タグ:キユーピー(企業)食品(用語)食物アレルギー(用語)代替卵 / 植物由来卵(用語)日本(国・地域)

CAN EATと南海電鉄が食物アレルギーのある人も安心して食事を楽しめる店舗情報マップ作成企画を開始

CAN EATと南海電鉄が食物アレルギーのある人も安心して食事を楽しめる店舗情報マップ作成企画を開始

大阪を中心に鉄道・開発および付帯事業を行う南海電鉄CAN EATは4月28日、「みんなでCAN EAT with NANKAI ~発掘!アレルギーフレンドリーなお店~」キャンペーンを開始すると発表した。

これは、食物アレルギーのある人や、そのような子どもを持つ親がアレルギーフレンドリーな飲食店または昼食提供店(テイクアウトなど)を共有することで、安心して食事を楽しめる仕組みを提供するための取り組みだ。

キャンペーンは、食事制限のある人の声を集めた店舗紹介サービス「CAN EAT外食マップ」を提供するCAN EATと、南海電鉄とのタイアップして実施される。

具体的には、募集フォームを通じて応募のあったキュレーターに、南海電鉄沿線のアレルギーフレンドリーな飲食店または昼食提供店を利用のうえ、感想などを投稿してもらう。その情報は2021年7月公開予定の「CAN EAT外食マップ」南海沿線版に掲載。誰もが閲覧できるようにする。

CAN EATと南海電鉄が食物アレルギーのある人も安心して食事を楽しめる店舗情報マップ作成企画を開始

投稿内容は、店名と地図情報のほか、提供された食事など店舗利用時の写真、また当該店舗の推薦理由。

投稿対象の店舗は、南海沿線の次の市町村で営業している飲食店または昼食提供店。

大阪府の投稿対象店舗

  • :泉大津、泉佐野、大阪(中央区、浪速区、西成区、住之江区、住吉区)、大阪狭山、貝塚、河内長野、岸和田、堺、高石、富田林
  • :熊取、田尻、忠岡、岬

和歌山県の投稿対象店舗

  • :橋本、和歌山
  • :九度山、高野

キュレーターは、2021年4月28日14時に募集を開始。本人または家族にアレルギーがあり、日常的に食事に注意を払っている人で南海沿線上の店舗情報を投稿可能な人が対象。募集フォームを通じて応募した後、数日後にメールで案内されるオンライン面談を行い、キュレーター認定されると投稿が可能になる。キュレーター募集フォームの運営、オンライン面談、キュレーター認定は、すべてCAN EATが行う。

認定キュレーターは、2枚以上の写真を添付した200字以上の推薦理由を投稿することで、飲食店利用時の費用を「みんなで投稿キャンペーン」により投稿1件につき最大1000円まで補助してもらうこともできる。店舗利用時のレシートをメールに添付すること、補助金受け取りのため銀行口座を登録することが適用条件。2021年9月30日まで、または本キャンペーン対象の投稿が150件を達成した場合のいずれか早い時点で「みんなで投稿キャンペーン」は終了となる。

「みんなでCAN EAT with NANKAI ~発掘!アレルギーフレンドリーなお店~」キャンペーンは、南海沿線に住みたい、そこに出かけたいという人を増やす意図があり、南海電鉄が掲げている「選ばれる沿線づくり」という事業戦略にマッチしたものとなっている。

南海電鉄では、「企業が食物アレルギーをテーマにCAN EAT外食マップとタイアップするのは全国初の取り組み」としている。

2019年4月設立のCAN EATは、「すべての人の食事をおいしく・楽しく・健康的にする」をミッションに、先に挙げたCAN EAT外食マップはじめ、食物アレルギー当事者やアレルギー対応に取り組む外食事業者を支援するサービスの開発・運営を行っている。

関連記事
スマホで原材料欄を撮影・送付するだけでアレルギー表を作成する飲食店向け代行サービスが開始

カテゴリー:フードテック
タグ:CAN EAT(企業)食物アレルギー(用語)南海電鉄(企業)日本(国・地域)