atama plusと駿河台学園が新大学入試共通テスト準拠模試に続き、高1・高2向けオンライン模試も実施へ

atama plusと駿河台学園は8月21日、2021年1月より、高校1・2年生向けオンライン模試「駿台atama+学力判定テスト」を隔月開催(年6回)実施することを明らかにした。

また、2021年に新導入される大学入試共通テスト準拠の「駿台atama+共通テスト模試」について、7月27日~8月9日に実施した第1回の受験者が約2万8000人になったこと明らかにした。両社によると、国内最大規模とオンライン模試になったとのこと。

今後も受験者のアンケート調査などによって改善を進めつつ、こちらも継続して年3回実施していく。さらに、2021年1月より、高1・2年生向けオンライン模試「駿台atama+学力判定テスト」を年に6回実施(隔月開催)することを決定しました。コロナ禍で模試の会場開催が難しい状況を踏まえ、「駿台atama+共通テスト模試」「駿台atama+学力判定テスト」のいずれも2021年度中はオンライン模試に限りすべて無料での実施となる。

今後の各テストの実施スケジュールは以下のとおり。

駿台atama+プレ共通テスト

受験科目:英語(リーディング、リスニング)、数学(数学Ⅰ、数学Ⅰ・数学A、数学Ⅱ、数学Ⅱ・数学B)、国語(現代文、古文、漢文)、理科(物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎、物理、化学、生物、地学)、地歴公民(世界史B、日本史B、地理B、現代社会、倫理、政治・経済、倫理、政治・経済)
2020年度実度施日:2020年12月12日〜12月17日(2021年度は年3回を予定)
対象学年:高3、既卒
受験方法:オンライン、会場

高1向け 駿台atama+学力判定テスト

受験科目:英数国(リスニングなし)
2020年度実度施日:2021年1月5〜1月18日、3月2日〜3月15日(2021年度は年6回を予定)
対象学年:高1 (3月は、新高1にも実施)
受験方法:オンライン

高2向け 駿台atama+学力判定テスト

受験科目:英数国(リスニングなし)
2020年度実度施日:2021年1月5~1月18日、3月2日~3月15日(2021年度は年6回を予定)
対象学年:高2
受験方法:オンライン

atama plusは、AIが生徒の得意・苦手・目標・過去の学習内容などに応じて、生徒それぞれに最適な学習教材を自動作成する学習システム「atama+」を開発中のスタートアップ。数学の正弦定理が苦手な生徒の場合、正弦定理の問題を片っ端から問いて身体で覚えるのではなく、平方根や三角形の内角などの基礎的な要素を理解させることに重点を置くのが特徴だ。生徒の苦手分野を特定するためにさまざまな角度からatama+が出題し、その生徒が何を理解していないのかを把握する。そして、その苦手分野を補う5分程度の短い動画教材や例題などを組み合わせたカリキュラムを自動で生成する。現在、駿河台学園運営の駿台予備学校のほか、城南進学研究社運営城南予備校、能力開発センターなどに導入されている。コロナ禍の中、予備校の教室での事業のほか、自宅でatama+の授業を受けられるウェブ版も提供中だ。

高3・既卒生対象のオンライン模試「駿台atama+共通テスト模試」申込数が4万人を突破

atama plus駿河台学園は7月22日、全国の高3・既卒生対象のオンライン模試「駿台atama+共通テスト模試」において、申込数が4万人を突破したと発表した。高校生・既卒生向けオンライン模試では国内最大規模という。

駿台atama+共通テスト模試は、生徒が会場に行かなくても自宅で安心して受験できるオンライン模試。2020年7月よりatama plusと駿台が開始したもので、オンラインの特性を活かし、きめ細かな弱点分析とフィードバックを試験終了直後から受けられる。模試を実力判定・志望校判定のツールで終わらせず、より効率よく、最短で弱点を克服し力を伸ばす学びのサイクルにつなげるという。

第1回の「駿台atama+共通テスト模試」は、2020年7月27日〜8月9日に実施予定。2020年7月18日に第1回申込が終了し、4万人を超える申込があった。

会場で実施した「駿台共通テスト模試」の申込数は3万3578人に対し、オンラインで実施する「駿台atama+共通テスト模試」の申込数は、約1.3倍の4万1819人となった。新型コロナウイルス感染を避けるためにオンライン受験を選択する大学受験生が多かったこと、会場での受験において定員を制限したことが影響しているという。

atama plus 駿河台学園 駿台atama+共通テスト模試 オンライン模試

また、駿台共通テスト模試と駿台atama+共通テスト模試を合わせた申込数は7万5397人で、前年比の約1.5倍となった。受験方法にオンライン受験が加わったことで、全体の申込数を伸ばす結果となった。図中の「公開会場」は、一般申込の受験生が駿台が用意した会場で受験する方法で、「高校会場」は高校などで団体申込をした受験生が、各学校を模試会場として受験する方法。

さらに、会場で実施した「駿台共通テスト模試」と比較して、オンラインで実施する「駿台atama+共通テスト模試」は、地方からの申込割合が約1.3倍に増加した。また、八丈島などの離島や海外からの申込も含まれていた。

模試のオンライン化により、これまで受験が難しかった地域の生徒も受験できるようになり、新たな学習機会の提供につながったとしている。

atama plus 駿河台学園 駿台atama+共通テスト模試 オンライン模試

今後atama plusと駿台は、共通テスト対策以外の模試のオンライン化にも取り組む予定。テクノロジーを活用し、オンラインの良さを活かした新しい模試を生徒に届けていく。

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atama plusは9月4日、駿台予備学校を運営する駿河台学園との業務提携を発表した。2020年4月より、atama plusが開発したタブレット型AI教材「atama+」を順次導入していく。対象となるのは、数学、英語、物理、化学の4教科。

atama+は、AIが生徒の得意・苦手・目標・過去の学習内容などに応じて、生徒それぞれに最適な学習教材を自動作成するサービス。数学の正弦定理が苦手な生徒の場合、正弦定理の問題を片っ端から問いて力ずくで覚えるのではなく、平方根や三角形の内角などの基礎的な要素を理解させることに重点を置くのが特徴だ。生徒の苦手分野を特定するためにさまざまな角度からatama+が出題し、その生徒が何を理解していないのかを把握する。そして、その苦手分野を補う5分程度の短い動画教材や例題などを組み合わせたカリキュラムを自動で生成する。

駿河台学園では2018年3月より、駿台中学部、駿台高校部、東大進学塾エミールなどの駿台グループ会社にatama+を導入。通常の学習との併用によって、標準的学力の生徒の模擬試験での成績が明確に向上したことを確認したという。具体的には、高校2年生の1月の模試から高校3年生の6月の模試の偏差値の上昇幅(5カ月間)において、atama+を1カ月半併用した生徒の集団のほうが、併用しなかった生徒の集団によりも平均で2.89ポイント高い成績を上げたそうだ。

atama+と駿台が持つ学習促進(コーチング)ノウハウの相性がよく相乗効果が見られたこと、基礎固めを目的とした使用における生徒の高い満足度なども今回の提携につながった。

両社はさらに2021年4月を目標に、atama+と駿台で開発中の難関大学対策AI学習教材を組み合わせた、独自のAI学習教材パッケージを駿台グループ内各社で導入する予定とのこと。