MarkForgedが壊れないオブジェクトを3Dプリントできる秘密がわかった

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CESで初めて見たMarkForgedは、ほとんど壊れない(壊せない)オブジェクトを作る3Dプリンタをデモしていた。プラスチックの層と層のあいだに炭素繊維を織り込むことによって、彼らは、今まで見たことのない、最高にクールなオブジェクトを3Dプリントしていた

 

先日ボストンで、MarkForgedのファウンダGreg Markが、彼のワークショップの全貌を見せてくれた。そこで初期のプロトタイプと最終製品を見て、カーボンファイバという地球上でいちばん硬いものをどうやって3Dプリントするのか、その秘密が分かった。

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3Dプリントして組み立てるドローンElecFreaksはIggで買ってもよいし無料でダウンロードもできる

ELF VR Nanoと名付けられた3Dプリントのドローンを、Indiegogoで予約購入できるし、Thingiverseからダウンロードできる。つまり、そのプロダクトを買ってもよいし、自分でプリントしてもよい。これほど純粋で完全なオープンソースのハードウェアプロジェクトは珍しいし、自分ちでプラスチックのパーツをプリントできることが、とってもクールであることを、実際に体験できる。

ELFは昨年10月に設計のプロジェクトとして始まり、そのクワッドコプターは今では完成している。キットをIndiegogoで65ドルで買えるし、パーツを自分でプリントするなら無料だ。ただしDIYの場合もモーターや電子部品は買うことになるが、今やDIYのためのツールや用品は何でもあるから、それほど難しいことではない。

同社はこう書いている:

ELFプロジェクトには、完全にオープンなハードウェアとソフトウェアのプラットホームを目標として着手した。ハードウェアは自由に変えたり新しい機能を加えたりできる。またアプリケーションの個人化も承認や監視なしで行える。さらにオープンソースは、そこからの今後の発展に制限や限界がない(可能性は無限だ)。リリースされているファイルで誰もがELFの学習と構築を開始でき、メインボードの設計やその電子回路などをあらゆる細部まで知ることができる。われわれは、オープンソースの意義と重要性を深く認識している。開始したのがたまたまわれわれであっても、それが真にオープンであれば、もっと高度なデベロッパたちによってさらに大きな前進ができ、最先端の技術に万人がアクセスできるようになる。

そのドローンはとても小さいが、ビデオの撮影と送信ができる。ELfのチームは、720pで撮ったビデオをGoogle CardboardのようなVRデバイスにストリーミングできる、と想定している。組み立てははめ込み式なので、ネジや接着剤は不要だ。

発売は7月の予定だが、クラウドファンディングの目標額は軽く達成しそうだ〔すでに目標額の3倍を超えている〕。ところで、このぼくは、3Dプリントのドローンが人類の王になるなら、大歓迎だ。

出典: 3Ders

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完全に自分の目に合ったアイラッシュカーラーを3Dプリントで作ってくれるVoir Creations

これは、物理的にはとっても小さな問題に対する、徹底的なソリューションだ。

生物学者のAdele Bakhtiarovaには、これまでずっと、市販のどんなアイラッシュカーラーも合わないのだった。とくに、自分の目の端の方のまつげにまで届くのが、なかなか見つからなかった。これまで、何十個ものアイラッシュカーラーを試した。どれも、皮膚を噛んだり、まつげがカールせずにL字状に曲がったりする。

Founders Fundが投資しているゲノム配列技術のスタートアップHalcyon Molecularの社員だった彼女は、副業としてアイラッシュカーラー問題に取り組むことにした。

最終解に到達するまで、15か月かかった。その間、CADを使ってハードウェアを設計する方法を勉強し、East Bayで見つけた3Dプリンタでプロトタイプを作り、そのためのモバイルアプリも作った。

その25ドルのアイラッシュカーラーは、顧客の目に合わせて彼女が3Dプリントする。アプリは顧客の目をスキャンしてデータを彼女のスタートアップVoir Creationsに送り、そこで顧客の顔の3Dモデルが作られる。今彼女は消費者の反応を知るために、Kickstarterで3万ドルを集めようとしている

これ自体はささやかなプロジェクトのようだが、でも大きなポテンシャルを示唆している。商品〜製品の徹底的なカスタム化、個人化の“量産化”を可能にするかもしれない、3Dプリントの潜在的な力だ。今それは、車などだけでなく、ありとあらゆるものに求められているのかもしれない。

本誌もこれまで、美容関連のプロダクトを何度も取り上げた。昨年のTechCrunch Disrupt NYでGrace Choiが披露したMinkは、メークアップ用のシェードを3Dプリンタを使ってカスタム化した。もっとシリアスな例としては、3Dプリントで義足をカスタムメイドするYC傘下のStandard Cyborgがある。

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電子回路プリンタVolteraがKickstarterの初日で目標額の4倍を突破

本誌のHardware Battlefieldで絶賞され、今日Kickstarterに出たその製品は、やはり圧倒的にすごい。

CES 2015のステージでは初期の完動プロトタイプだったが、今度からは受注して販売できる正規の完成製品だ。このプリンタは要するにPCBメーカーで、ボードを置いて回路図をアップロードしてやると、導電性インクでその回路をプリントする。そのあと、必要な部品をハンダ付けする。

初期の出資支援者は1499ドルでこのシステムを買える(もっと安いのもあったがそれは売り切れ)。目標額5万ドルに対し初日ですでに20万ドルを超えている。CESの時点で完動品だったから製品に関して問題はないと思うが、大量の受注に対するサプライチェーンの問題はどうだろう? 使用目的は特殊だが、すばらしい製品だ。ぼくがPCBを自作できるほど優秀な人だったら、必ず買っていただろう。

本誌のHardware Alleyのときのプレゼンを、下のビデオで見られる。

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マイクロファクトリー:製造業へのインターネット適用は第三の産業革命を起こす

編集部: John B. Rogersはマイクロファクトリー方式で自動車を3Dプリントして製造販売するLocal Motorsの共同ファウンダー、CEO。同社はアリゾナ州チャンドラー、テネシー州 ノックスビル、ネバダ州ラスベガスに所在する。

アメリカの製造業に新たな未来を開く動きが始まっている。

MakerBotTechShopKickstarterのようや会社は、伝統的な産業化による製造業と雇用のモデルと、現在広まりつつあるフラットでネットワーク化した世界における製造と雇用モデルとの乖離を埋めるための重要な架け橋の役割を果たそうとしている。

先進国における製造業の未来を考えるにはその財務、資金調達と実際の製造プロセス、双方の新たなモデルを必要とする。その一つがマイクロファクトリーだ。

われわれの会社、Local Motorsでは、「ローカル企業がビッグになるにはそのローカルをビッグにしなければならない」と言い習わしている。世界でもっとも人口密度が高く、購買力も高い地域で大型のハードウェア製造(家電製品や自動車など)を開始すれば、意味のあるレベルの雇用を提供すると同時に、そのコミュニティーのニーズに迅速に反応しつつ、プロダクトの開発速度を大幅にアップできる。

私は中国で3年過ごし、Foxconnが作り上げた巨大工場について詳しくまなんだ。それ自体が都市であるFoxconn工場では靴箱に入る程度の大きさのものであれば、文字通りありとあらゆる電子製品を製造することができる。製造、保管、出荷のプロセスすべてが簡単だ。しかし、靴箱サイズよりずっと大きいプロダクトを大量生産しようとすると、Foxconnのような便利な施設は少ない。ましてそれに必要な資金を得るチャンネルはほとんどないといってよい。製造に必要なツールも部品も高価であり、流通も難しい。すべてが高いコストがかかり、一つのjミスが命取りとなりかねない。

しかし未来に向けて明るい展望も存在する。われわれは「第三の産業革命」ともいうべき新たなエコシステムの確立に向けて起業家の努力が実を結び始めている.

歴史を振り返る

ジェニー紡績機が蒸気機関と結びついて最初の産業革命が始まった。ジェームズ・ハーグリーブズが紡績機械を発明しなかったら衣類の大量生産は不可能だった。20世紀に入るとヘンリー・フォードが流れ作業による製造ラインを備えた巨大工場を完成させ、複雑な機械の大量生産に道を開いた。.蒸気機関はやがて石油を燃料とする内燃機関に置換えられた。この第二の産業革命はトヨタ自動車のカイゼン・プロセス、つまり組織的かつ絶え間ない品質改善の努力によって完成の域に達した。そしてリーン・マニュファクチャーやシックス・シグマなどの高度な品質管理手法を産みだしている。

われわれが第三の産業革命と呼ぶのは、最近登場し始めた「インターネットを適用されたプロダクト」を指している(いささか使い古された感のある「モノのインターネット」より広い概念だ)。ここで「インターネットの適用」と呼ぶのは、「リアルタイムでの情報へのアクセス」、「産業用製造ツールの低価格化」、「有効な法的保護の提供」の3つの側面を意味している。

ローカルの起業家がグルーバルな巨大企業と同じ土俵で戦えるフラットで分散的な経済が第三の産業革命の特長だ。これを可能にするのは、伝統、慣例にとらわれない柔軟な発想と、そうしたイディアを即時に世界的に共有できるプラットフォームの存在だ。

即時かつ広汎な情報へのアクセス

たとえば私がMakerbotのクラウドソース・ライブラリ、ThingiverseからドアのグロメットのSTLファイルをダウンロードすれば、数時間後には3Dプリンターからその実物が出力され、われわれの自動車のドアに組み付けることができる。われわれのコミュニティーでは常に誰かが新しいアイディアを出して、それが共有されている。GE AppliancesはFirstBuildというマイクロファクトリーを建設した。目的は世界中の才能ある人々のアイディアに対して開かれたハードウェア工場だ。

製造ツールの低価格化

マイクロファクトリー方式のメーカーは高価な産業用ツールを低コストで利用できるようになった。TechShopなどを通じて強力なコンピュータ・パワーと産業用3D プリンターを時間借りできる。Cathedral Leasingなどを通じてリースも可能だ。

またアメリカ・エネルギー省のオークリッジ国立研究所ではORNL Manufacturing Demonstration Facilityという野心的プロジェクトで、研究者と民間企業が共同してスーパーコンピュータにアクセスし、最先端の製造でくのロジーを開発、実証する試みが進んでいる。

製造プロセスのクラウドソース化、資金調達のクラウドファンディング化によって、ハードウェア、ソフトウェアを問わず、製造業にに必要な当初資金は大幅に低下しつつある。

有効な法的保護

現在、アメリカではユーザーが生んだ知的所有権に対するさまざまな保護と調整の仕組みが整備されている。Creative CommonsMITGNU のようなオープンソース・ライセンスはマイクロ・ファクトリーが安心して広汎な既存の知的財産を利用し、改良してさらに共有する道を開いた。

マイクロファクトリー

マイクロファクトリーは、その小さいサイズ、高いアクセス性、必要な資金の少なさという重要な意義を備えている。

靴箱より大きいハードウェアをマイクロファクトリー方式で製造するなら、その成功の可能性は高い。なぜならデザインのクラウドソースと3Dプリンターを駆使するマイクロファクトリーはアイディアを形にするスピードが伝統的メーカーより格段に速いからだ。

クラウドソースは、即座に世界中の能力ある人々の知恵を借りることを可能にする。クラウドソーシングを理由すればエンジニアリング上のどんな難問でもきわめて短時間で解決可能だ。3Dプリンターは製造過程を高速化するだけでなく素材の利用効率が高く、結果的に無駄を出さない。これよって製造に必要なスペース、原材料が大幅に削減され、事業立ち上げのための資金も少なくてすむ。

マイクロファクトリーは伝統的製造業に比べて効率的なので環境負荷も低く抑えられる。消費地に接近しているため輸送、流通のコストも小さく、消費者の反応を即座に感じとって製品改良に活かすことができる。.

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


アフリカの女子の科学技術教育の中心に3Dプリントを据える試み、Youth For Technologyの3D Africa事業がスタート

非営利団体Youth For Technologyが、3Dプリントを通じてアフリカの少女たちに科学と技術を習得させようとしている。同団体は今Indiegogoで資金募集のためのキャンペーンを行っている。学校に置く3Dプリンタなどを買うために、資金が必要なのだ。

その3D Africaと名付けられた事業はすでに、先輩の非営利団体Women Enhancing Technology(WeTech)の助成金を得ているが、もっと多くの生徒たちを対象とするためにIndiegogoでも募金をしている。

3Dプリントという具体的な方法が選ばれた理由は、プリントするオブジェクトをデザイン〜設計し、実際にプリントするまでには、科学と技術(生産技術)と数学の学習が必要とされるからだ。また電話機のケースやアクセサリ、アート作品など具体的な物ができあがるので、自分が学んだことの意味や成果がよく分かる。

Youth For Technologyの理事長でCEOのNjideka Harry自身の言葉によると、3Dプリンタを選んだ理由はそれがアフリカにおける失業者の減少に貢献し、教育と仕事を直接的に結びつけることができるからだ。

Harryは次のように語る: “とくに重要なのは、3Dプリントはオンデマンドで物を作るから、サプライチェーンの形が独特で、製造業の費用の大きな部分を占める部品の在庫という部分がほとんどない。3Dプリントは2025年に全世界で5500億ドルという市場規模になる、と言われている。その技術は、この大陸を、‘アフリカへの援助’から‘メイド・イン・アフリカ(Made in Africa)’に変える”。

とくに、技術や科学や数学の勉強から遠ざけられていることの多い多数の女子に、STEM(Science, Technology, Enginnering, Mathematics)への関心を植え付けることが重要だ、とHarryは述べる。

“科学は男のもの、とされる文化的偏見がある。そのため、人口の半分を占める女性が、科学や技術に関して無能力のまま一生を送ることになってしまう”。

Youth For Technologyの目標は、若者が起業家になれるための教育事業を作り出すことだ。そのためのカリキュラムはYTF Academyと呼ばれ、生徒たちにテクノロジ関連の学科の勉強を動機付けていく。3D Africaはナイジェリアから始まり、1年後にはほかの国々にも展開していくという。

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ドイツの研究所が実際にテレポートマシンを作った??

Hasso Plattner Instituteの最新プロジェクトで“転送”されてみたい人は、まだいないと思うが、この研究所が作ったテレポートマシンでは、送信した物が一度破壊されて、3Dプリンタで再び組み立てられる。

テレポート(teleportation)とは、通常の理解では、物が別の場所へ移動することだ。そのときの送受信機と通信回線の上では、物が原子に分解されて送られ、再び元の物へ組み立てられる。…といった、ありえない方法が使われる。しかしこの研究所のテレポートでは、物がスキャンされてその3Dモデルが作られ、それが遠くの3Dプリンタへ送られて、プラスチックで再生される。その際、元の物は粉々に砕かれる。たとえば、あなたが持ってる珍しいフィギュアをテレポートすると、その物は粉にされてしまい、別の場所にその正確なコピーが作られる。その物がプリントされたら、その3Dモデルのデータも迅速に破壊される。

二台の3Dプリンタを使うが、片方はグラインダーとスキャナ役を担当し、もう片方はRaspberry Piによる受信装置が暗号化されたメッセージを受信する。このプロジェクトはScottyというたいへん可愛らしい名前で、完成品のプロダクトというよりもむしろ、新しいアートの方法を概念実証しようとする実験的なプロジェクトだ。

研究者たちはこう言っている:

Scottyは前のシステムのように物をコピーしない。破壊と暗号化が加わったことによって、その物はつねに世界に一つしか存在しない。今のプロトタイプは、単一の物質(プラスチック)しか使えないという制約があるが、アプリケーションの重要な目的二つをすでに実現している: (1)物の単一性を保持するので、友だちなどとの共有においてその物の感情的価値が保全される。(2)所有者はつねに一人なので、物を電子的に急速搬送した場合のライセンスの問題を解決する。

つまりScottyなら確実に、その物はどんなときでも一つしか存在しない。一つしかないことに伴う感情的価値や商業的価値が保全される。また、テレポートの実現性を証明する。複雑な物はこのシステムでは無理だし、生きてる猫も送れないが、アイデア自体はかなりクールだ。

研究者の一人、Stefanie Muellerが上でこう言っている: “Scottyは前のシステムのように物をコピーしない。破壊と暗号化が加わったことによって、その物はつねに世界に一つしか存在しない”。たしかに破壊的ではあるけど、でもテレポートという考えがそもそも、物理的なパラドックスという名の苦行を物に強いることではないだろうか。

出典: 3DPrint

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3DモデルのクラウドソーシングライブラリMakerbotのThingiverseにグループ機能ができた…同好のお友だちを作ろう

Thingiverseは、Makerbotが一般公開の3Dモデルを互いにシェアするために設けたサイトで、同社の好調が衰えない理由の一つでもあるが、これまでは各人が自作のモデルをアップロードするだけで、会話のようなものはほとんどなかった。そこで今回はThingiverseの新しい機能としてThingiverse Groupsというものが作られ、同好の士たちがオンラインのグループを作れるようになった。おっと、同好のメイカーたち、だね。

Makerbotのブログから引用しよう:

Thingiverse Groupsという新しい機能により、特定のトピックやデザインのタイプなどをめぐってグループを作ったりグループに参加したりできる。そしてそこで、会話をしたり、コミュニティのメンバーと“物(Thing)”をシェアしたりできる。グループを作るのは、とっても簡単だ。最新のグループや人気の高いグループを探して、そこにあなたのデザインをアップロードしてもよい。

大きな変化ではないが、でもUAV(無人機)のグループや、教育関連のグループなどがあれば、Thingiverse自身の魅力と価値も上がる。モデルやアイデアを共有できれば、3Dプリントが孤独な営みから、もっと楽しい、有意義な、長く続く営みになる。たとえばぼくは、このグループをほんの数秒で作ったが、今では世界中の親たちがアクセスしてくれるのが楽しみでたまらない。3Dプリントの楽しさが、点から大きな面や立体に変わるね。

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MarkForgedで3Dプリントした工具や部品は巨人にも壊せないほど丈夫

ちょっと見ると、MarkForged Mark Oneで3Dプリントしたものは、そんなに強そうには見えない。わりと粗い感じの白とベージュのフィラメントでプリントされたレンチなどの工具は、ファウンダのGreg Markが今年のCESでデモして見せてくれたときには、仕上げがまだ行われていない、壊れやすそうな、普通の3Dプリントオブジェクトに見えた。

 

でもその、3Dプリントでできた工具を壊そうとすると、驚きが訪れる。彼が作ったレンチの3Dモデルは、国際宇宙ステーションに送られたのと同じだが、折ろうとしても折れないし、とてもしっかりしている。カーボンファイバとナイロンを使っているので軽いが、強さはスチール並だ。ぼくは何度か壊そうとしたが、カーボンファイバが一筋入っているだけなのに、ものすごく強い。

CESのステージでMarkの話を聞き、プリントされた製品を見たのは先週だ。次回はもっと本格的なレビューを書こうと思っている。

今のところ、カーボンファイバで強化された物をプリントできる3DプリンタはMark Oneだけだ。ベーシックモデルで5499ドルと高いが、設計家やメーカーがアイデアを素早くテストするための備品としても最適だ。これでYodaの頭部をプリントしたい人はあまりいないと思うが、出来上がった物の強度の点で、3Dプリントは使えないな、と思っていた人は、きっと考えを変えるだろう。

このプリンタは、本物の金属を使う3Dプリントの一歩手前まで来ている。もちろん、十分な力を加えれば壊れるが、人の手で壊すことは無理だろう。プリンセス・ブライドに登場するあの巨人フィージックですら。

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女性用性具を3DプリントでオーダーメイドできるPYOD

えー、まず最初にお断りを。この記事の内容は人間のセックスと関連しておりまして、あなたが今お仕事中ならば、それがどんな職場であるかによっては(たとえば老人介護施設なら)、明らかにNSFWとなります。では、そうではない方々のために、始めよう!

で、PYODは、Print Your Own Dildoの頭字語であり、オーダーメイドのディルドをデザインできるツール。完成したデザインを送ると、数日後にそれが3Dプリントされて送られてくる。多くの人が、“なんでそんなことを?”といぶかるだろうが、人の心というものは孤独なハンターでありまして、そのことを思い出せば、あってもおかしくないサービスではある。

 

このプロジェクトを作ったのは、オランダのMaroeska Wijsbeekだ。

“ずっと営業やマーケティングの仕事をしてきたから、ありとあらゆるセックストイ(性玩具、性具)について知ってるけど、自分に合ったのをデザインできるのがあってもいい、と思った”、と彼女は語る。“オランダはもともと、セックストイのイノベーションに関しては世界でも最先端、と評価されているから、うちのサービスもその一つかもね。ベッドルームではいろんなことをして楽しみたい、という人が多いから、このアプリもその仲間になれる。3Dプリントのおかげで、自分の好みにぴったり合ったのを作れるのよ”。

そのハードなウェアは、簡単に洗えて衛生的だ。表面はなめらかで、くぼみなどはない。そして、生産はC国などではなく、完全に、made in Netherlandsだ。

彼女は今、サービスの本格的な企業化を目指してIndiegogoで資金を募集している。協力額36ドル以上で、(目標額10万ドルに達したら)ご自分専用のディルドを入手できる。“あんなもの、どれも同じ形だろ?”、とおっしゃる方も多いと思うが、その考えはたぶん間違っている。どこにどんなフランジを、リッジを、山をつけるか。あなたの寡黙なGreedoちゃんを、Henry Kissingerの横顔で撃つことだって可能なのだ。

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PCB(プリント回路基板)を数分で作る回路基板専用プリンタV-One

回路基板を作るのは楽しいけど難しい。プラスチックの板とエッチング液があれば家でも作れるが、Voltera社が今度作った回路専用のプリンタV-Oneがあれば、全工程をもっと簡単にできる。

このプリンタを作ったJames PickardとJesus ZozayaとAlroy Almeidaの三人は、全員カナダのウォータールー大学で電子機械工学(メカトロニクス工学)を専攻し、一緒に、ラピッドプロトタイピングをもっと簡単迅速にやる、という課題に挑戦した。

“このプリンタがあれば、すべてのハードウェアデベロッパがこれまでの制作工程に感じていたフラストレーションがなくなり、開発期間を数か月から数日に短縮できる”、とAlmeidaは言う。

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“これまでは、回路基板ができてくるまで二週間もぼーっとして待つなんて余裕のない仕事が多かった。ホビーとしてやるときも、一部はどうしても外注になるから、けっこう高くつく。3Dプリンタが機械的なプロトタイピングに革命をもたらし始めたちょうど同じ時期に、ぼくらは回路基板プリンタのアイデアを発想し、電子工学のプロトタイピングにも同じ革命をもたらしたい、と思った”、と彼は語る。

 

プリンタの製造はアジア等でなく北米でやるつもりだ。彼らは今、ユーザの可能性のある人たちに、家庭用PCBプリンタに必要な要件を聞き取り調査している。想定しているユーザは、大学、メーカー企業、それにハードウェアスタートアップたちだ。

“VolteraのV-Oneは、紙の上の回路図のような単層の回路をプリントするだけでなく、FR4の上に二層の回路をプリントができる。このサイズと費用で二層ができるのは、これが初めてだと思う。しかも小さな部品はすべて基板上に焼結するから、半田が要らない”、とAlmeidaは述べた。

同社はラスベガス(CES)で本誌が主催したHardware Battlefieldのステージでローンチし、発売は来年を予定している。これまでハードウェアホビーを諦めていた人も、全員、大急ぎでトランジスタの勉強をした方が良いね。

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Matter and Formの3Dスキャナは600ドルと安いけど上出来

 

Matter and Formの600ドルの3Dスキャナは、今いちばん安い3Dレーザースキャナだろう。良質なスキャンをさせるためには調整等が必要だけど、結果は十分によろしいし、しかもこいつは、既存のメジャーな3Dスキャナに負けていない。

これまでの3Dスキャナの多くは、テーブルを回転させてオブジェクト(対象物)をスキャンする。あの感動的だったMakerbot Digitizerのように、Matter and Formはレーザーでオブジェクトを“読み取り”、三次元のポイントデータの集合を作る。この‘クラウド’と呼ばれる点データ集合を、3Dプリンタはなぞりながらプリントを行う。データの一部を変えて、プリントされる物の形状をオリジナルとは違えることもできる。

ぼくの場合、最初はうまく行かなかったけど、まわりのいろんなものを片付けてスキャナの目にオブジェクトしか見えないようにすると、成功した。だからたとえば、バックが白い壁だとうまく行くし、あたりに雑多な物があるとスキャナはそれらも読んでしまう。

3Dプリントを本気でやりたい人には、スキャナとしては3D Systems Sense Scannerか、このMatter and Formをおすすめしたい。まだ完璧ではないが、魅力的なツールだし、お値段のわりには十分楽しめる。

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ロボットを3Dプリントで作るための多機能教習所Makerclub、子どもも学べる

3Dプリントで蜘蛛型ロボットを作りたいかな? それとも人型ロボットの伴侶(つれあい)は? 触ると感電するしっぽをつけたサソリのロボットはどうかな?

Makerclubが、たぶんあなたを助けてくれるだろう。そこは、メーカー日本語Wikipedia)たちが集まってロボットの3Dプリントを議論する場だが、eコマースの場でもあり、リポジトリ(情報保管庫)でもあり、教材でもある。 ロボットクリエイターを助けるためのハードウェア支援を、Indiegogoでやってるのもおもしろい。

“3Dプリントしたロボットのパーツのライブラリなんて、まだうちにしかないと思うし、技術普及のための教育プラットホームがあるのもうちだけだ”、とファウンダのSimon Rileyは言っている。

このサイト上でのロボットの制作をやりやすくするために、MakerConnectと名づけたボード(基板)も作っている。MakerConnectはその名のとおり、ArduinoのボードをオンボードのBluetoothに接続して、サイト上での制作過程をワイヤレスでコントロールできる。必ずしもそれを使う必要はないが、50ドルのこのボードを使うと、このサイト上でのロボットの制作が相当容易になる。

“ロボットを3Dプリントすることによって、発明やプロダクトデザインを教えられる。どのプロジェクトでもArduinoのチップを使い、スマートフォンで制御する”、とRiellyは言う。ユーザは設計図とプログラムをダウンロードして、ロボットに必要なすべてのパーツをプリントできる。レッスンプランもあるから、子どもがロボットの作り方を簡単に学べる。

“ニューサウスウェールズ大学の三学年のときに、ノッチンガム大学で電子工学とコンピューティングを勉強した”、とRiellyは言う。“その後、大小さまざまな企業で働いた。eBayやBrandwatchにもいた。そして、かなりベテランのプログラマになった。でも、大学での勉強が中途半端だったことを、いつも、くよくよ悩んでいた。コンピューティングなどの本当の理解とそれへの情熱が、自分にはなかった。仕事をやめて、5年ぐらいは勉強をやり直さなければだめだ、と思った”。

“そして2年前に車のリモートコントロールを考えたことから、今のロボットのプロジェクトが派生的に生まれた。ぼくはプログラムは書けるけど、立体物を造形する才能はほとんどない。だから最初のうちは、へたくそな物しか作れなかった。ロボットは、すぐに倒れたり、動かなくなったりした。運良く、ある年のクリスマスパーティーで昔のボスに会い、相談できた。その2週間後に彼は、ぼくのためのクリスマスプレゼント兼誕生祝いとして、3Dプリンタを送って(贈って)きた”。

Reillyはこのプロジェクトのことを、“ぼくが15歳のガキのときに、欲しかったもののすべて”、と表現する。そこにStephen Kingの本が数冊と、 Victoria’s Secretのカタログがあれば、さらに完璧に15歳だな。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Fluxのモジュラー式3Dプリンターは3Dスキャンやレーザー彫刻もできる―Kickstarterで499ドルから

3Dプリンターは現在ある種の岐路に立っているように見える。当初のアーリー・アダプターの熱狂の後、メインストリームへの拡大が期待されたほどに進んでいない。3Dプリンターに新たに参入してきたFluxは、少なくともホビイストを興奮させそうだ。巧妙なモジュラー式デザインのおかげでこのデバイスは3プリント以外に万能工作機械として機能する。今日(米国時間11/11)、Fluxの Kickstarterプロジェクトがスタートし、1台499ドルの出資で早期割引の予約を受け付けている。市販価格は599ドルになる。

Fluxには3Dプリンター以外に、3Dスキャナー、レーザー・エングレーバー、焼き物用の粘土の成形機などのモジュールが用意されている。これらのモジュールは当初の出荷時にバンドルされるものもあるが、後日オプションとして提供されるものもある。Fluxではモジュール開発用SDKを公開しており、サードパーティーがユニークなハードウェア・モジュールを開発、提供することを期待している。

開発者によれば、多様なモジュールに加えて、Fluxにはライバルにはない優位点も備えているという。開発者は「モジュール化デザインのため組み立て、調整がきわめて簡単で、信頼性も高い。Bluetoothによってスマートフォンやタブレットから操作できる。附属のモデリング、設定ソフトウェアが使いやすい。コンパクトでデスクの上で場所を取らない」などの長所を強調している。

私もたしかにFluxのデザインは優れていると思う。現在市場に出ているどの3Dプリンターよりも魅力的だ。ただし値段はかなり高い。もし私がFluxを購入したとすれば、おそらく大半の時間は3Dプリンターというよりレーザー・エングレーバーとして使うことになりそうだ。粘土の整形など他の機能もおもしろそうだ。将来オプションのモジュールの数が増えれば、Fluxはデスクトップの万能工作マシンに成長するかもしれない。マイクロ・プロトタイプづくりには理想的だろう。

Fluxは台湾に本拠を置く若い起業家チームによるスタートアップだが、オープンソース・テクノロジーをベースに30種類以上のデバイスの実際に作動するプロトタイプを開発している。 今回の3Dプリンターの大量生産開始のための資金の目標額は10万ドルだ。無事に資金が確保された場合、第一陣の出荷は2015年7月になるという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


消費者製品としてデビューした3DスキャナのFuel3D、$6.4Mを獲得して企業利用も視野に

3Dスキャナって、何に使うのか? それは3Dプリンタにデータを提供するだけじゃない、と考えるオックスフォード大学のスピンアウトFuel3Dは、消費者向けの高精度で手持ち型(ハンドヘルド)の3Dスキャナで、昨年、Kickstarterに登場した。

そのFuel3Dが今日(米国時間11/4)は、Chimera Partners率いる拡張ラウンドにより、640万ドルを調達した。それを同社が“プレIPOラウンド”と自称しているのは、2015年の初頭に実際にIPOを予定しているからだ。資金は、3Dスキャナのアプリケーション開発の拡大に充てられる。

Fuel3Dは昨年Kickstarterで30万ドルを獲得し、その次に260万ドルの資金をVCたちから調達した。そのほかに医療用画像処理の分野で110万ドルの開発契約を某社と交わしている。

今回得られたキャッシュで同社は、新しい垂直市場…眼鏡のカスタム化とバイオメトリクス…をねらう。

それは同社によると、“眼鏡屋さんが眼鏡の‘試着’を仮想化できて、お客に合わせた眼鏡のカスタム化を容易にできるようにするもの”、だ。

バイオメトリクスに関しては具体的な話は得られなかったが、同社は今、“人間の顔専用の270度のスキャナ”を開発中だから、おそらく相手は顔認識の分野だと思われる。

それは複数のカメラを使って人間の顔の耳から耳までのデータを捕捉し、当面は小売企業における仮想試着(眼鏡など)に利用するためのプロダクトだが、バイオメトリクスにも十分応用できるはずだ。

Fuel3DのハンドヘルドスキャナはKickstarterの出資者たちにベータテストのために送られたが、来年は本格的な商用生産に入る計画だ。

CEOのStuart Meadは、声明文の中でこう言っている: “今回の資金によってFuel3Dは来年、スキャナの本格的な商用生産を開始でき、また新たな人材とインフラストラクチャにも投資ができる。合衆国への進出も、可能になるだろう”。

“消費者製品と並行して、いくつかの国際的企業から寄せられている関心にも対応し、3Dスキャナ技術の3Dプリンティングを超えたアプリケーションの開発にも、資金を投じていく”、ということだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


プラスチックレジンを使う超小型3DプリンタiBox Nanは299ドル

【抄訳】

FormlabsのForm 1+はステレオリソグラフィー方式の3Dプリンタでお値段は3299ドル、大量のデスクスペースを占領するし、あなたの貯金から大金を持っていく。もっと気軽に3Dプリントを楽しめる方法はないか? その願いをかなえてくれるのが、上のビデオに登場する小さなマシンだ。

上のビデオでは、iBox Nanoちゃんがチェスのピースを3Dプリントする様子が、コマぬきで撮影されている。UV LEDを使ってレジンを硬化する方式はFormlabsと同じだが、手のひらに乗るぐらい小さなNanoは、わずかに299ドルだ。

レジンを使用する3Dプリンタは、これまでの、プラスチックフィラメントを使うFDMプリンタと違って細かい細部を作れるから、Nanoは小さな物を作るのに適している。

Nanoを動かし制御しているのは、ローコストのマイコン、Raspberry Piだ。プリンタの筐体はレーザーでカットして作ったアクリルの箱なので、射出成形に比べるとコストが安い。安いことは良いことだ。

【中略】

ファウンダのTrent Carterは、3Dプリンタを1年以上使っている100世帯に対して市場調査/消費者調査を行った。そして、ほとんどの人が小さな物しかプリントしないことを見つけた。

彼は曰く、“その理由は、大きな物は10-12時間もかかることがあるし素材の費用もばかにならない。4x4x4″ぐらいの大きさの物だと14−18時間かかり、材料費は30-60ドルはする。もちろん時間や費用は、プリンタのスピードや素材の種類で違うけど”。

“Nanoがプリントしたチェスの駒のルーク(下図)は30mm x 20mmで、所要時間は約2時間、レジンの費用は約50セントだ!”

もちろん小さな物をプリントするのに向いているが、小さな部品を組み立てて大きな物を作ってもよい。プリント精度はZ軸で0.39ミクロン(この値が小さいほどザラザラが少ない)が最小だ。ただし、速いプリントをご希望なら、100ミクロンぐらいが適している。最大プリントサイズは40 x 20 x 90mmだ。Nanoは今、Kickstarterで商用生産のための資金を募っている。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


DMMが秋葉原にモノづくりの大拠点――3億円超の機材を揃え、CerevoやABBALabが入居


MAKERSムーブメント、IoT――言葉としてはよく聞くし、その動きは活性化している。多くの人たちは3Dプリンターにばかり目が行きがちだが、それだけの話ではない。ハードウェアスタートアップに必要な機材が利用できる場所が増え、そのノウハウを持ったプレーヤーも徐々に育ち、MoffRingといったプロダクトが世に出てきた。またそんなプレーヤーに出資したい投資家も現れている。

そんな中、DMM.comが日本のモノづくりスタートアップの中心地づくりに動いた。同社は11月11日に東京・秋葉原にてモノづくりの拠点となるスペース「DMM.make AKIBA」をオープンする。あわせて同スペースにはハードウェアスタートアップのCerevoやハードウェアスタートアップを対象にした投資を行うABBALabが入居。ノウハウや立ち上げ資金の提供を進める。

DMM.comでは、サイト上でデータをアップロードし、3Dプリンターでパーツやフィギュアなどの造形物を製作する「DMM.make 3D PRINT」を2013年夏にスタート。その後はIoT関連の情報を配信するオンラインメディア「DMM.make」も展開してきた。3Dプリント事業はすでに月間数千メデルを制作するまでになったが、「実際のところこれまでの事業は『入口』。これまでの我々の事業もそうだが、プラットフォームを作ることを目指している」(DMM.make AKIBA総支配人吉田賢造氏)とのことで、そのプラットフォームとしてDMM.make AKIBAを立ち上げるに至ったという。

3億円超の“本物”の機材が揃う「Studio」

DMM.make AKIBAの所在地は、秋葉原駅そばの富士ソフト秋葉原ビル10〜12階。10階は電子工作から量産向け試作品の開発・検証までが行える。「DMM.make AKIBA Studio」。11階は3Dプリンターを設置し、3Dプリンターや各種機材に関する法人向けのコンサルティングサービスを提供する「DMM.make AKIBA Hub」。12階はイベントスペースやシェアオフィスなどを展開する「DMM.make AKIBA Base」となる。なおCerevoは12階の一部に入居する(余談だが、Cerevoは今夏に株主が変わって以降、人材を大幅に拡大しており、現在自動車メーカーや電機メーカー出身のエンジニアも続々参画しているそうだ)。

Studioには合計180点以上の設備があるそうで、その金額は「機材だけでも3億円超」(吉田氏)だという。また、機材の監修をしたCerevo代表取締役の岩佐琢磨氏は、「機材は『本物』を揃えた、ということが重要。
5軸CNC(切削機)をはじめとして、小さな工場では高価で導入できないものも用意されている。また、水深30mまでに対応した耐圧潜水試験設備など、試験用設備もある。これがあれば最近出ているいわゆるハードウェアスタートアップの量産のほぼ一歩手前までができる」と語る。僕もそのリストの一部を読んだのだが、言葉の意味は分かるけど実物を見たことがない…というような試験設備も数多く並んでいた。

ハードウェアと聞くと僕らは機器そのものに目が行きがちなのだけれど、岩佐氏いわく配達までに壊れないよう梱包素材の選定だって重要だということで、そのための試験機までが用意されている。こういった試験機やハードウェア製作のための機器をスタートアップが一度に利用できる施設は国内では今までまずなかったそうで、岩佐氏は「1製品作るのに平均10カ月近くかかっていたが、うまくいけばそれが1〜1.5カ月短縮できるのではないか」と語る。

利用料金はStudioが月額1万5000円(初期費用3万円)から。オフィススペースのBaseと同時利用の場合、月額3万円(初期費用6万円)からとなる。この設備にたいしてこの料金設定でビジネスとして回るのか吉田氏に尋ねたが、「まだ投資フェーズだと考えている。施設単体でどうかというところだけでなく、ビジネスをより波及させることになる。まだまだ市場を広げて初めて価値を出す」とのことだった。

ハードウェアスタートアップ向けの支援プログラムも

また、ABBLab代表取締役の小笠原治氏は、ここでスタートアップ向けのシードアクセラレーションプログラム「ABBALab Farm Programing」を展開する。現在BoltやHighway1、HAXLR8Rなど、海外では20以上のハードウェア向けシードアクセラレーションプログラムがあるが、日本で大々的なプログラムはこれまでなかった(これについて小笠原氏は「これまでモノづくりができていなかった地域ほど、プログラムが活発だ」と教えてくれた。同時に「日本はモノづくりに強いが、個人や起業して作る人が少ない」とも)。

プログラムに参加するには、毎月開催される「トライアウト」と呼ぶプレゼンで合格する必要がある。合格すれば、業務委託や投資(基本的には評価額3000万〜5000万円で、50万〜1000万円を出資する)「スカラシップ」、自らが持つスキルでスカラシップを教育・支援して対価を得られる「フェロー」になることができる。なおプログラム参加者は毎月発表を行う場が用意され、そこで支援継続、支援追加、支援中止のジャッジを受けることになるという。プログラムはまず、並行して10社程度の参加を予定する。

プログラムでの目標を達成したプロダクトは、クラウドファンディングなどを通じて市場に出し、初期ロットの生産数を試算できるようになった時点で適量生産(大量生産の手前の段階、数を限定した生産)までを進める。もちろんABBALabや他のベンチャーキャピタル、事業会社と連携した追加投資も行うという。

岩佐氏は最後にこう語った。「大義名分にはなるが、海外は気合を入れてモノを作っている。我々はそれに負けてはいられない。日本はハードウェアの国だったのに海外にやられている状況。我々Cerevoが偉い、儲かっているとは言わないが、ハードウェアベンチャーとしては先を走っていて、ノウハウがある。ここにはDMM.comの機材があって、スタッフがいる。ここでこそ我々のノウハウが生きると思っている」


Arduinoが1000ドル未満の3Dプリンタを作っている(もちろんオープンソース)

今や低価格の3Dプリンタ作っているチームは数えきれないほどいる。Kickstarterは、いつも彼らで溢れかえっている。でも、彼らはすぐに気がつく。ハードウェアで実際に発売までこぎつけるのは、とっても難しい、と。

ここに、また一人の挑戦者が登場した。DIYの電子製品で広く使われているマイコンボードをものすごく大量に売っているArduinoが、3Dプリントの市場に参入するのだ。

Arduinoは今日(米国時間9/30)、そのことを公式に発表した。イタリアの新進プリンタメーカーSharebotが、同社のパートナーになる。最初のプリンタはMateria 101と呼ばれ、PLAでプリントするように作られている。

正確な価格はまだ発表されていないが、大まかな言い方として、“完成品が1000ドル未満、DIYキットが800ドル未満”、とされている。

それは、世界でいちばん可愛くて美しい3Dプリンタになるのか? ノー。むしろそれは、いちばん初期のMakerBot Cupcakeにやや似ている。色は白だけど。プリントベッドはこれまでで最大か? ノー。下のスペックを見て。でも製品のスケーラビリティ能力(量産量販)が絶妙で、しかも、何でもオープンソースにするArduinoのような企業が3Dプリンタを始めるのは、結果がとても楽しみだ。

基本仕様:

プリント技術: 熱溶解樹脂積層法(Fused Filament Fabrication)
プリント領域: 140 x 100 x 100 mm (5.5 x 3.93 x 3.93 inches)
XとYの理論的分解能位置: 0.06 mm (60 ミクロン)
Zの分解能: 0.0025 mm
押し出し径: 0.35 mm
フィラメント径: 1.75 mm
PLAの最適温度: 200-230°
試験済みでサポートされるフィラメント: PLA
試験済みだがサポートされないフィラメント: Cristal Flex, PLA Thermosense, Thermoplastic Polyuretane(TPU), PET, PLA Sand, PLA Flex
外形寸法: 310 x 330 x 350 mm
重量: 10 kg
消費電力: 65ワット
電子回路基板: Official Arduino Mega 2560; ファームウェア: オープンソースのMarlin Firmware
LCDディスプレイ 20 x 4; エンコーダメニューあり
PLAプリンティング用にプリセット
エクストルーダーブロックにはフィラメント圧調整機能あり

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


これは太陽光と砂を使う3Dプリンターだ!

「それで、週末は何をするつもりなの、Markus?」

「知ってるだろう。砂漠へ行って、〈太陽のパワー〉と〈砂〉を使う3Dプリンターを作るんだ。君は?」

「録画しておいたブレイキングバッドを見るわ」

昔、近所に虫メガネでアリを焼いていた子供がいなかっただろうか?これはそれと似ている ― ただし、彼は虫メガネの代わりに、大型のフレネルレンズを使う。そして、昆虫をいじめる代わりに〈砂を溶かしてモノを作る〉。

芸術家のMarkus Kayserが作ったこの「太陽熱焼結」のコンセプトは、SpaceXなどで使われている、金属から他の方法では不可能なモノを作り出すレーザー焼結プリンターと大きくは違わない。もちろん太陽光線を集めた焦点は、精密に調整されたレーザーと比べて正確さでははるかに劣る ― しかし、核となる概念は同じだ。

きっとこの男はカッコいい砂のお城を作るに違いない。.
[via HackerNews]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


自分の家の裏庭にお城を3Dプリントした人がいる…しかもすばらしい出来栄え

誕生日にほしいものが、決まった。

独自に工夫した3Dプリント技術により、Andrey Rudenkoは自分の家の裏庭にお城をプリントした。構想から完成まで、2年を要した。

そして、その結果がすばらしい:

画像よりおもしろいのは、彼のWebサイトにあるビデオクリップだ。それは、‘建設’の過程を見せてくれる:

Rudenkoによると、プラスチックではなくコンクリートで3Dプリントしたため、いろんな問題に遭遇した。たとえば、“お城の塔を単独でプリントするのはバッドアイデアだった。それを持ち上げて正しい場所に置くのが、ものすごく難しい”。想像できるね。

次は何を? 通常のサイズの家だ。このお城も、中を歩けるぐらい大きいが、彼の構想はもっとでかい。それに、次の建物はもっと温暖なところでプリントしたい。気温が高い方が、コンクリートが早く固まるからだ。硬化が早ければ、工期も短い。

もうひとつRudenkoが考えているのは、次の建物はプリンタの位置を固定して昼夜兼行でプリントさせることだ。すべてのパーツを、一箇所で作る。出来上がった部品の耐荷重性能が良いためには、コンクリートとプリンタの状態が安定していることが必須だからだ。

画像クレジット: Andrey Rudenko/TotalKustom

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))