Huluが4KコンテンツをXbox OneやAmazon Fire TVなどにも提供へ

Huluは今夏、4Kコンテンツの提供を再開した。しかし2018年には、ほかのことを優先して4Kを引っ込めてしまった。そのときの4KコンテンツはApple TV 4KとChromecast Ultraだけでしか見られなかった。しかし米国時間10月14日からはXboxOneがサポートされ、Amazon Fire TVとLG WebOSにもまもなく対応する。同社によると、サポート対象デバイスは近日中にもっと増えるそうだ。

Huluが初めて4Kコンテンツを提供したのは2016年の12月だったが、その2年前にはNetflixAmazon Prime Video4K配信を始めている。Huluは4Kにあまり熱心でなかったと言えるが、内容もジェームズ・ボンドの映画とHuluのオリジナルが少々あるだけで寂しかった。そして、その後止めてしまった。

今回のHuluの4Kはオリジナル優先で、「The First」「Castle Rock」「Catch-22」などがある。同社のFAQによると、オリジナルの多くは4K Ultra HDで提供され、16Mbpsでストリーミングされる。

対照的に、オリジナルに積極的に投資しているNetflixには大きなライブラリがあり、それらは4Kで撮られることがここ数年は多くなっている。Amazon Prime Videoにも同社のオリジナルが4Kであり、ほかにライセンスされている映画が50本ぐらいある。

ただし、Netfliで4Kを観るには月額15.99ドルのプレミアムプランに入会する必要がある。一方.Huluの4Kはアカウントのアップグレードが要らない。

4Kコンテンツを見る方法はほかにもたくさんあり、iTunesやGoogle Play Movies&TVが代表的だが、後者は4Kの有料提供を2016年に始めている。Rokuのメニューにも4Kの欄がある。Apple TV+のオリジナルも11月のローンチ以降、4K HDRとDolby Atmosで見られる。Disney+は、追加料金なしの4Kを約束している。また、Vudu、YouTube、FandangoNow、fuboTV、などにも4Kコンテンツがある。

でも4Kがないことは消費者にとって重要な欠点ではないから、Huluの業績は伸びている。米国の定期サービス加入者の数は2018年から12%も増えて、今年4月には2800万人に達した。今後、Disneyのメニューに含まれたら、成長がさらに加速するだろう。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

ソニー、ウルトラ低照度カメラ搭載の新XZ2 Premium発表

ソニーは今年2月のMWCのプレスイベントで次世代スマートフォンに超低照度対応カメラを搭載することを約束した。突然の発表はSamsungの最新のフラグシップモデルを牽制する意味だったに違いない。しかし同社が発表した最新モデルExperia XZ2の影も薄くするという皮肉な結果も招いた。しかし優秀なカメラを作れるのでなければソニーではない。

ソニーはこの約束を果たすべく、新しいXperia XZ2 Premiumを発表した。MWCで発表された時点ではまだあちこち未完成の状態だったと思う。ともあれPremiumの出荷は今年夏以降になる。

最終的にPremiumには通常のXZ2にはない機能が多数追加されたので、当然価格もそれに見合うものになるだろう。 アップグレードの中でも主要なものはやはりカメラだ(なにせソニーだ)。同社の発表によれば、Premiumeが搭載するウルトラ低照度対応カメラは静止画はISO 12800、ビデオも51200と高性能なものとなる。今朝(米国時間4/16)のプレスリリースによれば、 デュアル・リアカメラ( XZ2ではメインカメラが2台装備される)と独自のAUBE画像プロセッサーの利用によりこの能力が実現されたという。

このとおりなら印象は強烈だ。最近のSamsungの低照度対応カメラの能力をはるかに上回ることになる。私はソニーのスマートフォンの新モデルをいつも興奮して待つわけではないが、今回は期待が高まる。ソニーはいつもカメラの能力でわれわれを驚かせてきた。 実際、Xperiaの最大のセールスポイントもカメラだろう。残念ながらアメリカでの販売力はあまり強くない。

その他の新機能:ソニーのフラグシップモデルとしては当然だが4K HDRの高精細度ディスプレイとなる。動画撮影は4K、デザインは他のXZ2各モデルと共通で、これまでの角ばった直線的な箱型デザインが曲線を多用したスマートなものになる。バッテリーも3540mAhと強力でSnapdragon 845を搭載する。

ソニーのこれまでの戦略から考えて、この超低照度対応カメラはまずXperiaに搭載された後、社外に販売され他社製品に組み込まれ始めるだろう。しかもさほど遠くないうちにそうなると思う。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Airはホームビデオをクラウドに保存するアプリ――空き容量を気にせず赤ちゃんをどんどん4Kで撮れる

最近ではユーザーがビデオを撮影するときにビデオカメラよりスマートフォンを使う場合が圧倒的に多くなった。しかしスマートフォン、特にmicroSDカードを使えないiPhoneの場合、ビデオを撮影しているとあっという間にストレージの空き容量がなくなってしまう。

こうした悲劇を防ぐために止むなく低画質での撮影を余儀なくされた読者も多いだろう。iPhoneには4K撮影能力があるが、途方もなくスペースを食うため往々にして宝の持ち腐れになっている。 今回紹介するAirはこのジレンマに対して解決策を提供するのが目的だ。

Airアプリは動画ファイルを、ローカルではなくクラウドに自動的にアップする。 4K(Ultra HD)で撮影されたビデオファイルもクラウド上のプライベートなスペースに保存される。つまり高画質、長時間のビデオを撮影してもモバイルデバイスの空き容量を心配する必要がない。

もちろんビデオファイルをクラウドに保存するというのは新しいアイディアではない。iCloudは事実上iOSデバイスの一部になっているし、Googleフォトに加えてAmazon、Dropboxのサービスもユーザーに人気がある。

しかしAir Labsの共同ファウンダー、CEOのShane Hegdeは「こうしたライバルはビデオ録画に特化したサービスではないところが問題だ」という。

「ビデオには特有の問題がある。写真と比べてサイズがはるかに巨大でファイル構造も複雑だ。しかし現在市場にあるソリューションのほとんどはビデオを静止画と同様に扱っている。その結果アップロードすると画質が劣化し、再生すると悲惨なことになる。われわれのプロダクトはNetflixやYoutubeの最新のテクノロジーと同様のレベルにあり、ユーザーが簡単にシームレスにビデオを撮影できる方法を提供する」とHegdeはいう。

Airのサービスはデジタルビデオをアダプティブ・ストリーミングができるよう自動的にトランスコードする。つまり接続速度が十分でない場合はそれに応じてで画質を調節するので、ほぼリアルタイムで再生される、延々とロードを待つ必要がない。Airの大きなセールスポイントは、共有の際に勝手に圧縮をかけないことだ。ユーザーは友達なり家族なりにAirのギャラリーに保存されたビデオのURLを送るだけでよい。受け手はそれぞれの接続環境に応じて最適な画質で再生できる。

またAirにはReelsと呼ばれる共同編集の機能もある。これはカンファレンス、コンサート、フェスティバル、ウェディングなど大勢が参加したイベントのビデオ編集するためのスペースだ。Reelsには誰でも自分のビデオクリップを投稿できる。編集後の成果物は、ソーシャルメディアその他の場所で公開可能だ。

Airは月額4.99ドルの有料サービスで、無料のものもある他のエントリーレベルのクラウド・サービスの中では多少高めに感じられるかもしれない。たとえばiCloudの場合、50GBが月0.99ドルだ。Googleだと100GBが月1.99ドル(これにはGoogleフォトだけでなくGmail、Googleドライブも含まれる)。しかしひんぱんにビデオを撮影するユーザーなら月5ドルで無制限のビデオストレージにアクセスできるのは価値があるだろう。

Airが赤ちゃんや小さい子どものいる両親をターゲットして売り込みを図っているのはそのあたりに理由がある。そうした若い両親は大量のビデオを撮影する傾向にある。もちろんセミプロのビデオグラファーにとっても空き容量を気にせずに4Kビデオを長時間撮影できるというのは便利だ。

Airが提供するもうひとつのサービスは物理メディアへの書き込みだ。まず50ドルを仮払いする必要があるが、HDD、DVD、USBメモリーはもちろん、必要ならVHSテープや映画フィルムにも動画を記録してくれる。料金はデジタイズにかかった時間とターゲット・フォーマットによって異なる。

Hedgeはスタンフォード大学出身で、同窓のTyler Strand(CTO)と共同でAirを創業した。Hegdeによれば、このサービスを作ることを思い立ったのは、子どもの頃、両親がソニー・ハンディカムでたくさんのビデオを撮ったのに、テクノロジーが変化して簡単に見ることができなくなってしまった経験からだという。

「今私はカムコーダーを持っていない。最新のノートパソコンにはDVDプレイヤーが内蔵されていない。つまりビデオファイルはそこにあるのに時代遅れのハードに閉じ込められてアクセスができなくなっている。2016年後半には私は勤めを辞めてホームビデオを生き返らせる仕事を始めることにした。Airは実は私のこうした個人的体験の上に作られたものだ。容量やフォーマットを気にせずに貴重なシーンをホームビデオを撮影できるようにしたい」とHegdeはいう。

HedgeはAir以前にスタンフォード大学時代にSwapというスタートアップを立ち上げている。卒業後はHPS Partnersで投資に携わり、 ロサンゼルスのRevolt TVでは最高デジタル・テクノロジー責任者を務めた。共同ファウンダーのTylerはスタンフォード時代にhostess.fmを創業し、SFX Entertainmentに売却している最近ではPostlightの創立パートナー、取締役を務めた。

現在ブルックリンに本拠を置くAirは2017年10月にシードラウンドを実行し、メディア企業、テクノロジー投資家から資金を調達している。金額は明らかになっていない。

Airアプリは当面iOS版が公開されており、App Storeから入手できる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google PlayもAmazonもハリウッドを抑えたAppleに横並びで4Kムービーを20ドルに

今月(2017/9/)初めの新型iPhoneのお披露目のとき、Appleは4KのApple TVをついでに発表し、それ用の4K HDRのタイトルは20ドルから、とした。しかもAppleは、すでに購入している映画を自動的に無料で4Kにアップグレードする、と約束した。

そして今度は、Appleのうしろを走ってるかのようなGoogleが、Play Movieから提供するUHDタイトルは19ドル99セント、と発表した。

Android Policeの記事によると、Spider Man HomecomingBaby Driverなどの新たにリリースされたタイトルは、20ドルだった。

そして昨日(米国時間9/26)は、AmazonもAppleと並んで走りだし、4Kのタイトルを19ドル99セントに値下げした。わずか5ドルのものもある。

8月の終わりごろのWSJの記事は、Appleとハリウッドが、4Kムービーの20ドルというプライスをめぐって真っ向から対立している、と報じた。映画会社側の希望額は25〜30ドルだった、といわれる。

当然、勝ったのpはAppleの20ドルだ。UHDタイトルを安くしようとしているAmazonとGoogleは、Appleの頑張りに感謝すべきだろう。

Android Policeの記事については、今Googleに確認を求めている。得られ次第、この記事をアップデートしよう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google PlayもAmazonもハリウッドを抑えたAppleに横並びで4Kムービーを20ドルに

今月(2017/9/)初めの新型iPhoneのお披露目のとき、Appleは4KのApple TVをついでに発表し、それ用の4K HDRのタイトルは20ドルから、とした。しかもAppleは、すでに購入している映画を自動的に無料で4Kにアップグレードする、と約束した。

そして今度は、Appleのうしろを走ってるかのようなGoogleが、Play Movieから提供するUHDタイトルは19ドル99セント、と発表した。

Android Policeの記事によると、Spider Man HomecomingBaby Driverなどの新たにリリースされたタイトルは、20ドルだった。

そして昨日(米国時間9/26)は、AmazonもAppleと並んで走りだし、4Kのタイトルを19ドル99セントに値下げした。わずか5ドルのものもある。

8月の終わりごろのWSJの記事は、Appleとハリウッドが、4Kムービーの20ドルというプライスをめぐって真っ向から対立している、と報じた。映画会社側の希望額は25〜30ドルだった、といわれる。

当然、勝ったのpはAppleの20ドルだ。UHDタイトルを安くしようとしているAmazonとGoogleは、Appleの頑張りに感謝すべきだろう。

Android Policeの記事については、今Googleに確認を求めている。得られ次第、この記事をアップデートしよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Amazonの新製品発表イベントに4K Fire TVも――日本でも8980円で予約受付開始

AmazonはこのごろFire TV(ChromecastやApple TVのライバル(を放置しているのではないかと感じていたかもしれない。実際、このセットトップボックスに大型アップグレードが来たのは2015年が最後だった。

しかしとうとう今日(米国時間9/27)、新製品が発表された!

Amazonは現在シアトルで招待オンリーのイベントを開催し、Echoを始めとする主力製品のアップデートを次々に発表しているが、その中にFire TVが含まれていた。

これまでに判明した事実:

  • 4KとHDRをサポート。解像度は最高2160p、60fps
  • 音声はDolby Atmosをサポート
  • Wi-Fiは802.11ac
  • 1.5GHz クオドコアCPU
  • Alexaを搭載し音声認識可能なリモコン。室内のEchoからも操作できる。

出荷は今年中で価格は70ドル、Echo Dotバンドル版は80ドル。この価格は現行Fire TVより20ドル安い。4KのAppleTVに比べると100ドル以上安く、Google Chromecast Ultraとほぼ同価格だ。ただしChromecast Ultraには専用リモコンは付属していない。スティック版のFire TVにEcho Dotをバンドルしたモデルは60ドルだ。場所を取らないこの形式が好みなら便利だ。Amazonは強力なマーケティングを開始したもようだ。

Fire TVの出荷は10月25日以降となるが、Amazonのサイトでは予約受け付けを開始している。

〔日本版〕Amazonの日本サイトでも4K、HDR対応のFire TVの予約を受付中。価格は8980円。GoogleのChromecast UItraも日本で購入可能(9720円)。4K Apple TVは1万9800円から。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


【以上】

Philips、今年第2四半期にAndroid搭載4Kテレビを市場投入予定

Google TVというものはいらなくなるのかもしれない。テレビが「Android TV」に進化しそうな様子もあるからだ。先陣を切ったのはPhilipsで、Ultra HD(4Kとも呼ぶ)のテレビを発表した(via 9to5Google)。OSにAndroidを搭載しており、本年度第2四半期に市場に登場してくる予定だとのことだ。まずはヨーロッパおよびロシアにて登場することとなっている。ネット接続型テレビはみなこの方向に進んでいくのではないかとも思うのだがどうだろうか。

Philipsの新ラインとなる8000シリーズは48インチおよび55インチの1080Pフルハイビジョンおよび44インチの4Kモデルとなる。Google Playに接続して、Netflix、YouTube、ないし他のアプリケーションを簡単にインストールすることができる。またウィジェットを表示していろいろな最新情報を取得することもできる。さらに、ゲームコントローラーなどによる操作もできるようになり、Androidゲームを大画面でコントローラーを使ってプレイすることができるようになる。

もちろん、Google TVが公式に停止になったわけでもない。Android TVへの名称変更を考えているという話もあった。しかし今回紹介しているPhilipsのプロダクトはそのままAndroidであり、確かに使い勝手が良いものであるように思われる。テレビへのAndroid採用が広がっていくのかどうかはまだわからない。GoogleとしてはTVプロダクトについて、別の方向性を模索しているのかもしれない。いずれにせよ、どういうモデルが世に広まっていくことになるのか、いろいろなメーカーが活発に動き出すものと思われる。

原文へ]

(翻訳:Maeda, H