Apple、App Storeからのダウンロード合計が450億本を突破。1秒辺り800本のダウンロード

昨日行われた決算報告での話ではあるが、Appleはアプリケーションのダウンロード数が450億本を突破した旨を報告した。1月に400億突破をアナウンスしていたが、それから4ヵ月ほどで50億本を上乗せしたことになる。ダウンロードの速度を見てみると、毎秒800本がダウンロードされていることになる。ちなみに現在のアプリケーション登録本数は85万本で、iPad専用のアプリケーションが35万本となっている。

ところで35万本というのは、2011年1月時点にAppleが発表した全iOSアプリケーションの本数と同じだ。iPadがリリースされて1年経過時の本数ということになる。当時はiPad用のアプリケーションというのは6万本しか登録されていなかった。すなわちiPad用アプリケーションの本数は当時から483%も増加したことになる。

またApp Storeは155ヵ国で展開しており、それによりiOS利用者の90%をカバーしているのだそうだ。あわせて、これまでの開発者に対する支払額合計が90億ドルを超えていることもアナウンスした。この額は2月中旬時点でのアナウンスと比べて10億ドルの増加となっている。

支払いに関する報告を行ったのはOppenheimerだが、その報告によれば四半期毎の開発者への支払額が10億ドルに達しており、これまでの総額である90億ドルの半分(45億ドル)が、この4半期で支払われたのだそうだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


Apple、自社株買戻しと配当増額を実施。株価上昇に期待

現在Appleには1450億ドルの現金があり、これを何とかする必要がある。CEO Tim Cookが 収支会見の中で、株の買戻しを行うと発表したのはそのためだ。つまりこれはAppleが保有現金の一部を使って既存株式を買戻して市場から除外することによって、既存株主の持ち株の価値を高めることを意味している。この投資は、配当という形で直接既存投資家に反映される。

Tim Cookはこのプログラムを、Appleのカルチャーこそが同社を際立たせていると繰り返した直後に発表した。

「われわれには素晴らしいイノベーションのカルチャーがある。それはiPhoneやiPadを生みだしたのと同じカルチャーだ」とCookは語った。

昨年Appleは、450億ドルを費し複数年にわたってこれを配当として支払うと発表した。このたびこれを倍以上に増やし、2015年末までに1000億ドルを支払う。今日割り当てられた550億ドルは、株の買い戻しだけでなく配当にも使用される。

株式買い戻しプログラムの利点は、社外株数を減らすことによってAppleが自ら自信に満ちた会社であることを示すことにある。この種のプログラムは一般に株価をつり上げる。数日前、Apple株は400ドルを割った。2012年9月には700ドルで取引きされていた。それは歴然とした沈滞を示すものであり、Appleを少しばかり心配させた

取締役会は、買い戻し額を昨年の100億ドルから600億に引き上げることを承認した。これは公開企業として最大の買い戻し承認額だ。四半期配当も2.65ドルから3.05ドルに増額される。Appleは毎年約110億ドルの配当を支払うことになる。

全体でAppleは毎年300億ドルを支払っている。しかしそれ以上に驚くべきは、同社の保有現金が未だに増え続けていることだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


Appleの2013年Q2をグラフで見る

Appleは2013年第2四半期の業績を発表し、いつものように、そこには探るべきところが山ほどある。ビジュアル学習に慣れた(あるいは複数の記事を読む時間のない)読者には、クパチーノの人々がどんな実績をあげたかを以下のグラフから感じ取ってほしい。

Apple、四半期売上436億ドル、純利益95億ドルでアナリスト予測を上回る

iPhoneおよびiPadの売上は前年同期を上回るも、Macの売上は横ばい

Appleの小売部門売上は前年同期比19%増を記録

一方、Appleの保有現金は1450億ドルに増大 ― ちなみにFacebookの時価総額はわずか620億ドル

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


Apple、2013年第2四半期の業績は予想を上回り、株価は上昇―売上436億ドル、利益95億ドル、1株当たり利益10.09ドル

このところAppleの財務内容は(もしかすると必要以上に)注目を浴びていたが、今日(米国時間4/23)、疑問が一掃された。

さきほどAppleは2013年度第2四半期の決算報告を発表した。それによると売上高は436億ドル(前年同期392億ドル)、純益95億ドルで1株あたり利益は10.09ドルだった。

ある意味、事前の懸念は当たっていたことになる。前年同期のAppleの1株当たり利益は12.30ドルだった。対前年比で利益が減少したのはほぼ10年ぶりだ。利益の減少は不面目ではあるものの、本当の問題はこれがAppleの将来に実際どんな影響を与えるのかという点だが、答えが出るのは先になりそうだ。

利益の減少は遅かれ早かれいずれは起こるべき出来事だが、最近のAppleは前進を阻むもののない巨人というイメージを抱かれていたので、実際以上の衝撃を与えている。Appleは1450億ドルのキャッシュを貯めこんでいるので、終末論を持ち出すのは早すぎる。しかしCEOのTim Cookは成長が鈍化していることを認めた。またCookは恒例の電話記者会見で株価のテコ入れのためにApple株の買い戻しを行うと発表した。

この数日間、Appoleをめぐる情勢は波乱含みだった。先週Appleの株価は400ドルを割っており、アナリストの予測も今までのAppleに対するような強気一辺倒のものではなくなっていた。 Bloomberg Businessweekによれば、424億ドルの売上、10.02ドルの1株当たり利益がアナリストのコンセンサスだった。Appleはこの予測を上回ることができた。しかし一方、第1四半期にApple自身が発表した(いつもきわめて控え目なことで名高い)予測では、売上は410億ドルから430億ドルとされていた。今回発表された第3四半期の予測は売上が335億ドルから355億ドル、粗利益率は36%から37%と見積もられている。.

第2四半期にAppleが新製品を全く発表しなかった(必ず発表するはずだと熱心に説くものもいた)にもかかわらず、 ハードウェアの売上は立派なものだ。われわれのJordan Crook記者Darrell Etherington記者のまとめたレポートによれば、Appleは3740万台のiPhone、1950万台のiPadを売っている。しかしもはやiPodについてのコメントはない。Macのセールスは前年同期の400万台をわずかに下回った。


(Apple関係のグラフはここにまとめてある)

iOSデバイスの販売は揃って前年同期を上まって好調だ。iPadのセールスは劇的に増加している。これはおそらくiPad miniの成功によるものだろう。それでも目立った新製品がリリースされなかったことは一部に強い懸念を呼び起こしていた。2012年10月のiPad miniのリリース以後、Appleはまったく新製品を発表していない。Appleはもともと独自の製品サイクルを固く守る方だし、半年間製品を発表しないことがそれ自身で悪いわけではない。しかしこの間、SamsungとHTCが強力なライバル製品を発表しているため、Appleが今後いっそう厳しい競争環境に置かれることが予想される。もちろんこうした状況は新しいiPhoneが発表されれば一瞬で変わる可能性はある。〔日本版:Tim Cookは「新製品の発表は秋以降」とコメントしている。〕

事前には懸念を深めていた市場は決算発表を好感し、株価は時間外取引で約4%アップした。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+