Appleの現金保有高、1940億ドル[約23兆円]に

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Apple、世界で最も価値の高いこの企業の保有する現金は:1940億ドル[約23兆円]になった。

これは、同社の現金、現金相当物、短期有価証券、および長期有価証券を足し合わせると計1940億ドルになるという意味だ。現金は定義が曖昧な用語であるが、ここでは企業の機能的に換金可能な価値を測るために用いられている。

Appleは私が知る限り他のどの企業よりも多くの現金を持ち、その大部分を様々な長期商品に投資している。それはAppleがあまりにも裕福であるため、1600億ドルを長期証券に注ぎ込んでも、まだ会社運営その他を維持できるだけの現金を世界中に持っているからだ。

Appleはその現金を様々な場所に貯蔵しているが、一方で負債も増やしている。Appleの長期借入金は昨年9月27日締め四半期終了時の289.9億ドルから、現在の400億ドルへと増えている。

いったいなぜAppleほど裕福な会社が借入れなどするのか?すべては、現金を使うためのコストによる。Appleの現金はその多くが海外に保管されているが、株式購入などのためには国内資金を使用す。Appleは米国で滑稽なほど低い利息で資金を借りる ― マクロ環境がこの種の行動を著しく有利にしている ― ことによって、海外の現金を本国に送還することで課せされる高額な追徴税を避けることがてきるのだ。

決算報告書の中でAppleは、同社の「資本還元プログラム」を2000億ドル以上へと50%以上拡大することを投資家に伝えた。Appleは自社株買いおよび配当を利用して株主に現金を還元する。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、世界的PC不況の中Macの売上は10%アップ

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Appleはこの四半期に約460万のMacを販売したことが、今日(米国時間4/27)発表された同社の2015年Q2決算報告でわかった。これは昨年同期に販売された410万台より10%多い。

ホリデーシーズンを含む前四半期、AppleはMacを550万台売っており、対前四半期では17%減少したことを意味している。

Appleの最新ノートパソコン群、MacBook、13インチRetina MBP、および改訂版MacBook Airが発売されたのは4月10日だった。つまり、Appleの同カテゴリー内の最新製品は、今日の3月28日締め決算報告には反映されていない。

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興味深いことに、Gartnerによると2015年第1四半期の全世界パソコン出荷台数は前年同期より5.2%減っている。それでもAppleは、Mac事業で成長を維持している。

アナリストらは同四半期Appleが470万台売ると予測していたので、結果は予測を下回ったことになる。

今期Appleは、iPhoneを6100万台、iPadを1260万台販売し、売上580億ドルを計上した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、中国での第2四半期売上は71%の急上昇

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Appleが中国での存在感を高めているようだ。第2四半期において、中国での売上額を71%伸ばしたのだそうだ。また、iPhoneの販売台数も、アメリカ国内を上回っている様子。

第1四半期には、中国での売上は161億ドルで、ヨーロッパの172億ドルを下回っていた。しかし直近の2015年第2四半期にて中国での売上は168億ドルとなり、前期より数字が下がって122億ドルとなったヨーロッパを上回ることとなった。但し、ヨーロッパにおける売上も昨年同期比では拡大している。ヨーロッパの重要性が低下しているというよりも、中国での成長幅が非常に大きいということを意味するわけだ。

この報告をうけて、Appleの株価は1.5%ほどの上昇を示していた。

ちなみに昨年同期との比較では、アメリカ、ヨーロッパ、中国(Greater China)および「アジアの他の地域」で売上を伸ばしている。但し、日本だけが数字を下げている。マイクロソフトも、日本の需要は低迷しているとしており、Appleの販売額低下もこの流れで理解できることなのかもしれない。

ところでApple Watchのハイエンドモデルについては、中国の高所得者層をターゲットとしたものではないかという噂も囁かれている。しかしApple Watchの売り上げ状況についての発表はない。噂の真偽はともかく、中国においてAppleが成功をおさめたことは数字の証明する通りとなった。

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(翻訳:Maeda, H

Appleの2015年Q2:売上580億ドル、利益136億ドル、EPS 2.33ドルで予測を上回る

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Appleは2015年会計第2四半期の決算を公開し、売上580億ドル、純利益136億ドル、1株当たり利益(EPS)は2.33ドルだった。1年前の同期と比較すると、売上が27.2%増、EPS(7対1株式分割調整後)は驚異の40.4%増だった。

3ヵ月前のAppleの爆発的四半期(全企業を通じて史上最高の売上を記録した)に続き、期待はかなり高かった。そして、今期はAppleにとって売上史上第2位の四半期となった。中でもサービス事業は今や50億ドルのビジネスとなり、利益率40.8%は2015年Q1の39.9%を上回った。

Appleは自社株買いプログラムを拡大して、昨年の900億ドルから1400ドルへと規模を引き上げた。また株主は昨年より11%高い1株当たり0.52ドルの配当を受ける。

Fortuneのアナリスト共通見解予測は売上568.5億ドル、EPS 2.21ドル、成長率はそれぞれ33.1%と24.7%で、これは常軌を逸した成長予測である。

Apple自身による昨期決算報告時のガイダンスは、売上520~550億ドル、利益率38.5~39.5%と予測していた。ここ数年Appleのガイダンスは正確だったが、昨期は違った。2015年Q1は全企業史上最大の四半期となり、Appleでさえそれを予測できなかった。

「iPhone、Mac、およびApp Storeの継続した好調に感動している。おかげで史上最高の3月期となった」とApple CEO Tim Cookがリリース文で語った。「これまでになく多くの人々がiPhoneに切り替えている。Apple Watchの発売とともに6月期に入れることを楽しみにしている」。

ハードウェア

この四半期、AppleはiPhoneを6120万台、iPadを1260万台、Macを460万台売った。2014年Q4と比較すると、iPhoneの販売台数は40%増え、iPadの販売台数は23%減少した。Macの販売は10%増えた。iPhone売上およびMac売上の詳細については各記事を参照されたい。

iPhoneの平均販売価格は659ドルで、昨年は597ドルだった。この(米ドルの為替レートが不利に働いたにもかかわらず)平均販売価格が10.4%上昇したことが、同社の利益率を伸ばした主要因だろう。

海外売上

海外売上は、全社売上の69%に達した。Q1は常にApple最大の四半期であり、それは世界中殆どの国でホリデーシーズンがあるからだ。しかし中国の旧正月はQ1ではなくQ2に当たる。これが中国の対四半期売上が伸び、同社の利益を後押しした理由だ。中国の詳細については本誌の別稿を参照されたい。

株式市場およびガイダンス

決算報告から数分後、時間外取引の株価は終値から0.95%高の133.91ドルへと上がった。Appleは過去3ヵ月間株式市場で驚くほど好調である。

Apple自身による2015年Q3に向けてのガイダンスは、売上460~480億ドル、利益率38.5~39.5%と予測している。前年同期の売上は374億ドルだった。

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画像提供:Bryce Durbin

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook