悪者ドローンを撃墜するFortemのDroneHunterが最終製品を完成、まず政府関連に売っていく

ドローンの利用が増えるにつれて、企業や政府機関などは悪意あるドローンから建物などを守る方法が欲しくなる。そしてFortemが開発したシステムDroneHunterは、その名のとおりドローンをハントする。DroneHunterは、指定された方向にドローンを見つけることと、見つけたドローンを撃ち落としたり、別のドローンで捕らえることをする。それはまさに、ドローンが演ずる空中戦だ。

そのシステムはレーダーを使って指定された領域をモニタし、そこに悪玉を探す。ターゲットが見つかったら、回転翼が6つある大型ドローンに何種類かの撃墜用装置を搭載して展開する。このドローンが悪漢ドローンに立ちふさがり、弾丸ではなくネット(網)を発射してドローンを撃墜したり、さらに大きなドローンで曳航したりする。Fortemによると、敵機の速度は時速最大160キロメートルまで対応できる。

昨年説明したように、Fortemは2016年にレーダーの技術をIMSARからに買収し、昨年1年をかけて、世界各国で使えるように、つまり各国に輸出できるように改造した。また企業などのセキュリティ予算に応じた価格にして、他のセキュリティ用ドローンとも共用できるようにした。

ユタ州に拠を置く同社は、昨年550万ドルを調達して、同社製品の市場化に努めてきた。

今では一般的に売れるまでに完成したが、お値段は利用状況によって変わるようだ。当面の顧客は、国防関連や連邦政府の省庁に限定されるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Force Touchとハプティック、次期iPhoneも採用か

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9to5Macの最新記事によると、iOS 9ではForce Touch機能およびハプティック(触覚)フィードバックがサポートされ、いずれも今秋発売のiPhone 6後継ハードウェアで採用されるという。Apple Watchと新MacBookに導入されたForce TouchがiPhone 6s(あるいはAppleが決める何らかの正式名)に入るという噂はこれが初めてではないが、今回は信頼性が高いことが証明されている情報源によるも。

AppleのForce Touchテクノロジーは、マルチタッチ入力機構に感圧能力を組み込むことによって、ユーザーが強く押すことで二次的アクションを引き起こせる。Apple Watchでは、Macの右クリックに似た使われ方がされており、小さな画面には採用しにくい二次的メニューの始動を可能にしている。

新しいRetina MacBook Proと新MacBookでは、Force Touchを使って単語の意味を調べたり、リンクのブレビュー、住所からマップをプレビューする等の機能をSafari等のアプリで利用できる。9to5Macの記事は、同様の機能がiOS 9と次世代iPhoneハードウェアでサポートされるとしている。新ハードウェアにはリアルタイムのハプティックフィードバック(Appleは’taptic’エンジンと呼んでいる)機能も塔載され、デベロッパーは現在のマルチタッチに加え、パワーユーザー向けに特殊な機能を提供することが可能になる、と記事は伝えている。

iOSでのForce Touchの可能性は膨大だ ― デベロッパーが感圧機能を利用できることによって、例えば描画アプリの機能は劇的に改善され、また二次的コマンドやメニューが利用できることは、インターフェースが今以上にコンテンツ中心となり目に見えるメニューやボタンは隠される方向に進むことを意味しているのかもしれない。

ただし、既にiOSは十分直感的でユーザーフレンドリーであり、Watchと異なり、最小限の画面サイズ問題を「解決」する必要はないので、新機能は少なくとも最初は、パワーユーザー寄りに使われるのかもしれない。

9to5MacがiOS 9にやってくると報じている他の新機能には、使いやすい新キーボードデザインや、iMessageをメッセージングプラットフォームとして強化するための変更がある。例えば、iMessageでは既読通知の有無を全体ではなくユーザー単位に設定できるようになる。そして、ようやくiOS 9になってカナダでもApple Payが使えるようになるかもしれない(個人的に、私はカナダ人でありアメリカの同僚たちの自慢に飽き飽きしている)。

新機能の一部はWWDCで紹介されるかもしれないが、iPhoneのForce Touchに関しては、この秋の新ハードウェア登場まで言及されることはないだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Amazonの3Dスマホ、顔追跡にオムロンのOkao Visionを利用

噂 ― そして本誌が確認したところ ― によると、Amazonは初めてのスマートフォンを6月18日に発表する。同端末は4基の前面赤外線カメラを使って3D効果を実現するという独自性を持っている。しかし、Amazonがどうやって顔をスキャンしUI操作をさせるのかは不明だった。TechCrunchは、Amazonがユーザーの顔追跡にOmronの顔認識技術、Okao Visionを使用しているという情報を得た。日本企業発の同技術は、来たるべきスマートフォンのために通常の液晶画面で独自の3D効果を提供できるよう、Amazonの社内チームによって改訂された。

例えば、以前私が報じたように、ユーザーはスマートフォンまたは自分の顔を左右に傾けることによって、隠れていたサイドパネルを表示させることができる。Amazonが発表イベントの招待状と共に公開したヒデオ(記事末尾)を見てほしい。本誌情報源によると、この動きは同技術のしくみを正確に表現しているという。

昨年本誌が初めて報じたように、この効果は端末の四隅に置かれた前面カメラを使って処理される。Okao顔認識および追跡ソフトウェアは、立体視調整された4基のカメラから、X、Y、Z座標を導出する。端末内蔵のジャイロセンサーと加速度センサーによって、Okaoシステムは高速レスポンス、精度向上、および省電力が可能になった。

こうして得られる3D効果は、現在の市場では独自の存在だ。3Dメガネは必要なく、Nintendo 3DSのように3Dファクターの制約はない。

Omronによると、Okaoソフトウェアは他にも、顔および顔属性認識によって個人の性別、年齢、民族を推定できる。現時点でAmazonがこれらの追加機能を利用する様子はない。現在Amazonは、顔追跡に集中している。

Amazonは、サードパーティーデベロッパーがこのシステムを理解し、顔追跡を活用したアプリを開発することを期待している。3D機能は、標準ではごく限られたものだと本誌は聞いている。発売時点でこのシステムを利用するのは、OSに組み込まれた何種類かのジェスチャーだけになるだろう。

同機で動くOSは、AndroidのAmazon版、FireOSだ。そこには、極端な3D視差効果を利用したアプリがいくつか組み込まれるだろう。以前の報道によると、Amazonはかなり前からデベロッパーに声をかけていた。

記事によると、端末は720p 4.7インチ画面とQualcommのSnapdragonプロセッサーにRAM 2GBを装備している。カメラは全部で6基 ― 顔追跡専用の4基および前面カメラと13Mピクセルカメラ背面カメラ ― 塔載される。

製品の価格、名称、発売日はいずれも明らかになっていないが、Amazonが6月18日の発表イベントでこれらを含め多くの情報を提供することは間違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook