アップルはハイエンドなモジュラー式ノイキャンヘッドフォンを開発中か

Apple(アップル)は、人気の高いボーズやソーニ―の製品のような、オーバーイヤー式のノイズキャンセリング機能付きヘッドフォンと競合する製品を独自に開発していると、Bloomberg(ブルームバーグ)が報告している。AirPodsやAirPods Proに使われているのと同様の技術を搭載するものだという。このヘッドフォンには、パーツを交換可能なデザインも採用されているようだ。たとえば、トレーニングや長時間装着する際など、特定の用途別にカスタマイズ可能なアクセサリーを用意しているという。

この新しいヘッドフォンのプロトタイプデザインは、今年の後半に発表される可能性もある。ただしCOVID-19危機が続いているため、タイミングは定かではない。それにアップルは、いろいろな要因によって予定をあれこれ変更する傾向がある。Bloombergは「レトロな外観」になるとしている。ヘッドバンドから伸びる細いアームに、楕円形のイヤーカップが直接取り付けられたようなものだという。交換可能なパーツとしては、イヤーパッドや、ヘッドバンドのクッションがある。いずれも、磁石を利用してヘッドフォンのフレームに取り付けられるようになっているようだ。

アクティブ・ノイズキャンセル機能やタッチ式のコントロールだけでなく、Siriのサポートも内蔵している。しかしiOSとmacOSのユーザーにとって最も重要なのは、AirPodsシリーズや、アップル製Beats製品の一部のヘッドフォンと同様、複数のデバイスに対し、非常に簡単に接続できることだろう。

アップルはすでにBeatsブランドで、AirPodsと同様にノイキャン機能を内蔵し、複数デバイスへの接続性の高いヘッドフォンを、オーバーイヤータイプとオンイヤータイプの2種類発売している。Bloombergのレポートは、新しいヘッドフォンがBeatsブランドになりそうだとは言っていない。いずれにせよ、カスタマイズできるという特徴は、アップルの既存の製品には見られない新機軸と言える。

Bloombergは以前にも、アップルが、より小型のHomePodスピ−カーを製品ラインナップに加えるのではないかと報告していた。また今週公開された、FCCに対する新たな申請は、完全ワイヤレスのインイヤースポーツイヤフォン、PowerBeats Proの後継機の発売が近づいていることを示している可能性もあるという。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Satechiの新しいAirPodsドックでケーブルを完全排除

Satechiのプロダクトは、愚かさと崇高さの中間に位置する(もちろん、使いこなせれば実用性もある)。USB-C Wireless Charging Dock for Apple AirPodsという名前はあまり印象的ではないかもしれないが、価格の割にいいアイテムだ。同社のご都合主義な「自宅で仕事をしながら簡単かつ便利に充電」という宣伝文句はそのとおりだが、一部のApple(アップル)ファンにとって、この奇妙な小型ドックはスイートスポットとなるだろう。

このアクセサリーは似たデザインのApple Watchの充電ドックを踏襲しており、基本的にはAirPodsをUSB-Cポートから直接(ワイヤレスで)充電できる。接続先はMacBookでも、iPad Proでも問題なく、ケーブルだらけのデスクやLightningケーブルにうんざりさせられている人にはぴったりだ。

ドックはワイヤレス充電器かつクレードルとしても機能し、ラップトップがひざの上ではなく机に置かれているときに最適だ。なお製品の幅は、MacBookの片面の両方のポートを埋めてしまいそうまほどとなる。

AirPodsとAirPods Proの両方に対応し(ワイヤレス充電ケースを持っていれば)、動作中であることを閉める小さな充電ライトが埋め込まれている。製品は現在予約販売中で、5月に出荷予定。価格は30ドル(約3200円)で、期間限定の予約割引中は25ドル(約2700円)となっている。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

アップルがワイヤレスイヤフォンのAirPods Proを発表、ノイキャン機能搭載

Apple(アップル)は米国時間10月28日、AirPods Proを発表した。同社はプレスリリースにて、新デバイスを発表している。その名前が示すように、AirPods Proはワイヤレスイヤフォンで、通常モデルのAirPodsに機能が追加されている。

注目すべきは、AirPods Proにはアクティブノイズキャンセリング機能があり、この機能はBose 700やソニーのWH-1000XM3のような飛行機向けに設計されたヘッドフォンで特に人気がある。

それぞれのイヤフォンには2つのマイクが内蔵されており、バックグラウンドの雑音を聞き取ったり、あるいは積極的に周囲の音を消したりできる。マイクの片方は内側に配置されていて、耳の中の音を聞き取る。さらにアップル宇はアダプティブEQを統合し、装着者の耳の形に応じてリアルタイムに低音と中音を調整する。

アクティブノイズキャンセリングと「トランスパレントモード」を切り替えて、バックグラウンドのノイズをブロックできるほか、それをイヤホンで聞くことができる。これはスマートフォンからコントロールすることも、あるいはイヤホンの底を指先でつまむことでも切り替えられる。

 

AirPods Proのデザインは、AirPodsとは少し異なる。イヤーチップに柔軟性のあるシリコンを採用したインナーイヤー型のイヤフォンとなった。なお、イヤーチップは3サイズが付属し交換できる。また、AirPods Proは汗や水にも耐えられる。

AirPods Proの内部にはAppleが設計したH1チップが搭載されており、ノイズキャンセリング、オーディオ処理、「ヘイシリ」の要求への応答など、あらゆる処理がリアルタイムで可能だ。

アップルによると、AirPods Proでは通常のAirPodと同等のバッテリー駆動時間が期待できる。アクティブノイズキャンセリング機能を利用した場合には4時間30分の再生時間、充電ケース込みで最大24時間の再生が可能だ。

充電ケースも若干変更され長方形になった。Lightningポートを搭載し、ワイヤレス充電が利用できる。

AirPods Proは10月30日から249ドル(日本価格は2万7800円)で発売され、本日からAppleのウェブストアで注文できる。また、通常のAirPodsもワイヤレス充電ケースの有無によって、159ドルから199ドル(日本価格は1万7800円〜2万2800円)と、以前と同じ価格で販売される。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

小型でポータブルでいろいろ使えるワイヤレス充電器「HiRise Wireless」

Apple(アップル)のiPhoneやSamsung(サムスン)のGalaxy、Google(グーグル)のPixelなど、メジャーなメーカーの主力機種のスマートフォンを持ってる人にとっては、ワイヤレス充電がとっても便利だ。でも出先でワイヤレス充電を使おうとすると、デスクトップの周辺をいろいろいじくるなど、面倒な手間が多い。TwelveSouthのHiRise Wirelessが出るまでは。

TwelveSouthの充電器製品HiRiseシリーズは前から評判が良くて、iPhoneとApple Watch兼用のDuetは特に人気がある。そしてそのシリーズのワイヤレスバージョンであるHiRise Wirelessは、その名のとおり最大で10Wのワイヤレス充電ができる。無線給電方式の国際標準であるQi給電をサポートしているiPhone X、XR、XS、Pixel 3、Galaxy S10などの機種では、ケーブル不要の高速充電が可能だ。

HiRiseがユニークなのは、充電パックをいろんな形で使えることだ。同梱されている丈夫なフレームに収めて机上に置いてもいいし、単純に平らに置いてもいい。後者ではワイヤレスのAirPodの充電ケースを使える。あるいは、パックだけをバッグに放り込んでもいい。

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フレームに収めて机上に立てて使う使い方は、iPhone X以後の機種ではFace IDによるロック解除に最適だ。スマートフォンから通知が来ても、いちいちデスクトップから注意を逸されずにすむ。パックはほかのワイヤレス充電器に比べて小さいから、家庭用には不安かもしれないが、ポーチに詰め込むのにも適している。

パックはまわりがゴム製のリングなので滑らないし、USB-CからUSB-Aへの取り外し可能なケーブルもついてるから携帯性が良い。またMacなど、ほかのデバイスのUSB-C充電ケーブルも使える。

出張などの多い人にとっては、現在の市場でHiRise Wirelessよりも優れたワイヤレス充電器を見つけるのは難しいだろう。お値段は79.99ドル(約8600円)とお高いが、ユニークなデザインとユニークな柔軟性(自由度)で、それぐらいの価値はある。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

AirPodsとHomePodにも新機能が登場

WWDCで、アップルのオーディオハードウェアは大注目を浴びたというわけではなかったが、まったく何もなかったわけでもない。HomePodとAirPodsの新機能をお伝えしよう。

  • AirPodsを使っているとき、iPhoneにiMessageが届くとSiriが読み上げ、すぐに返信することもできる。「Hey Siri」とわざわざ言う必要がなくなる。
  • あるiPhoneで聴いている曲を別のiPhoneにすぐ共有できる機能が紹介された。
  • HandoffがHomePodにも対応する。物理的な移動に伴う方法だ。外から部屋に入り、iPhoneで聴いている音楽の続きをHomePodで聴きたいとする。このようなとき、iPhoneをHomePodに近づければオーディオが転送される。HomePodからiPhoneも同様だ。
  • お待ちかねのアップデートが、HomePodのマルチユーザー対応。自分専用にカスタマイズされた音楽を聴くことができる。iMessage、リマインダー、メモなども自分の情報を利用できる。
  • SiriでiHeartRadio、TuneIn、Radio.comなどのラジオ局を聴けるようになる。


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(翻訳:Kaori Koyama)

Powerbeats Proは待ち望まれたBluetoothイヤフォンの最高峰

とりあえず今回は、よくない点から先に見ていくことにしよう。

まずなによりも、充電ケースが巨大だ。こればかりはどうしようもない。だんだん暖かくなってきて、ポケット付きのジャケットを着なくなると、どうやって持ち運ぼうかと、ますます悩むことになる。充電ケースのためにもそれなりの金額を払っているわけだからだ、これはよくよく考えてみる必要があるだろう。要は、どれだけの時間外出するのか、ということと、かさばるケースを持ち運ぶことに、どう折り合いをつけるかだ。

価格も問題だ。数年前なら、 250ドル(日本では2万4800円)のワイヤレスイヤフォンは、それほどバカげた価格というわけではなかった。それでも、Apple純正のイヤフォンよりも高いとなれば、もう一度考えてみてもいいかもしれない。

他の部分では、まったく快適なレビューだっただけに、こうした欠点は余計に目立つように感じられる。発表された日から、厳しく評価してみたいとずっと思っていたが、失望を味わうことはなかった。AirPodsPowerbeats Proのどちか1つを選べと言われたら、今ならだいぶ後者に傾いてきたのも事実だ。

Powerbeats Proは、このカテゴリーの製品としてはかなり異色の存在と言える。そしてそれこそが成功の秘訣なのだ。確かに、もはやBeatsの歴史の3分の1以上の期間は、Appleの傘下にあったことになる。しかし同社のフルワイヤレスのヘッドフォンは、サブブランドであることの欠点を最少にしつつ、むしろ最大の効果を発揮した例と言えるだろう。

もちろんAppleが何も関与していなかったというわけではない。その痕跡は確かに散見されるが、ほとんどは間違いなくプラスに作用している。H1チップの採用が、その最たるものだ。最新のAirPodsと同じチップを採用したことで、使いはじめのペアリング手順は、ほとんどケースを開けるだけで完了するほど簡単になっている。その後、大きなウィンドウが開いて、ケースと2つのイヤフォンが、その時点でのバッテリ残量とともに表示される。

もちろん、これはiPhoneの場合だ。言うまでもなく、一般的なBluetoothデバイスと同様、Androidを搭載したスマホともペアリング可能だが、その場合は通常の煩わしい手続きに従わなければならない。ただ残念なのは、Powerbests Proのケースには、Lightningポートしか付いていないこと。私は過去にも、このApple独自のコネクタに対して不満を表明してきた。しかし、そのAppleも、ようやく業界の標準に従ってUSB-Cを採用するに至ったことは、正直ほっとしている。もはや、それは避けられないことだったのだろう。

そして残念ながら、Powerbests Proのケースはまだワイヤレス充電には対応していない。これについては第2世代の製品に期待するしかないだろう。

Powerbests ProがAirPodsに明らかに勝る点を挙げるとすれば、次の3点に集約されるだろう。バッテリーの持続時間、耳掛け式のデザイン、ワイヤレスの作動距離だ。

まずバッテリの持続時間だが、巨大なケースの見返りは、充電によってさらに使用時間を延長できることにあった。Powerbests Proはイヤフォン単体でも、バッテリーは9時間持続する。さらにケースを併用すれば最長24時間の使用が可能となる。実際、バッテリ切れは一度も経験していない。次に国際線に乗る際には、絶対持っていこうとワクワクしている。

そういうわけで、ほとんどの場合はケースを持たずに家を出てもまったく問題ない。ただし、イヤフォン単体では擦れてキズが付きやすそうな感じなので注意が必要だ。私は、可能な限りケースにしまうようにしている。その際、イヤフォンをケースにうまく収めるのにはコツがいる。AirPodsならそんなことはないのだが、最初のうち、何度か位置を調整しないとならなかった。

ケースには、赤、または白に光る小さなライトがあって、充電状態を示すようになっている。ただしイヤフォン本体にはライトはない。そのため、バッテリ残量はiOSの画面で確認する必要がある。

イヤフォン本体のデザインは、万人に適したものとは言えない。ただ、それを言い出せばAidPodsも同じだ。耳かけ型のフックは、ジムで使うには理想的と言えるだろう。ブラックのカラーは、ほとんど目立ないので、着けていることを誰にも気付かれないかもしれない。それより重要なのは、かなり快適であるということ。Appleの関心は、いまだに中身のシリコンチップのほうにあるようで、その結果AirPodsは意見の分かれるものとなっている。これまでのApple製イヤフォンの多くと同様、AirPodsが耳に合わないという人は多い。

取り外し可能なシリコン製のイヤーチップは、4種類のサイズが付属するので、最適なフィット感と同時に高い気密性が確保される。つまり、音漏れも少なくなる。音質は、好みにもよるが、若干高音を強調した味付けとなっているかもしれない。しかし、以前のBeatsの製品のように、欠点を隠すために低音を必要以上に増強しているものよりはずっとマシだ。フルワイヤレスのBluetoothイヤフォンとしては、サウンドの品質はかなり高い方だと言える。

デスクで仕事をしながら、かなり長時間使い続けると、片側の耳が擦れてちょっと痛くなったが、これまでにテストした他のイヤフォンに比べれば、ずっと長い間、特に不快感もなく使い続けることができた。

また、ワイヤレスで動作する距離の長さは印象的だ。iPhoneを机の上で充電したまま、たびたび他の部屋に行くことがあっても、問題なく使い続けることができた。ただし、接続の問題は、いろいろな状況で発生することがあった。片側のイヤフォンから音が出なくなってしまう。しかし、これは残念ながら現状のBluetoothという技術の限界によるものなのだ。その場合、イヤフォンをいったんケースに入れてから取り出せば、自然に問題は解消する。

Powerbests Proは、Appleの姉妹製品に比べると、外観はあまり気にしていないように見える。イメージを重視して創られたと思われるブランドの製品としては、ちょっと皮肉なものに感じられる。しかしそれは、Beatsのブランドとしての成熟を示しているのではないか。AirPodsよりもずっと実用的な製品を作るに至ったのだ。忠実なサブブランドとして、それはいいことだろう。

もし、高い価格と巨大なケースを受け入れられるなら、大多数のユーザーにとって、Powerbeats Proはもちろん買いだ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Powerbeats Proは5月10日に発送開始、AirPods 2と同様にH1チップ搭載

Beatsは4月、彼らのAirPodsに対するアンサーを発表した。Powerbeats Proは、長いバッテリー寿命、優れたサウンド、そしてより心地よいフィット感が特徴的。アップルの子会社であるBeats(ビーツ)は5月のリリースを約束していたが、今度はより確かな情報が発表された。

完全にワイヤレスなこのイヤホンは、5月3日の朝に米国とカナダで予約注文が開始されされ、5月10日に発売される予定。

僕はしばらくこのイヤホンを試してきたが、とても気に入っている。硬いプラスチックで作られたAirPodsは誰の耳にでも合うわけじゃないから、Powerbeats Proの「つけ心地のよさ」は評価すべき非常に重要なポイント。加えて、アップルブランドのイヤホンと同じH1チップを搭載しているのも大きな特徴だ。9時間使用できるというバッテリーに関しては色々と言いたいが、詳細はレビューで。

マイナス点を挙げるならば、デカい充電ケースだ。ジョギングに行くのであれば、家に置きっ放しにするだろう。そしてAirPods 2より50ドル高い250ドル(約2.8万円)という値段も、疑問に思う。まあ、結局、アップルにとってはウィンウィンな状況だ。Powerbeats Proは黒が先行的に発売され、白やグリーンは夏に発売予定となっている。

AirPodsを発売した数日後にAirPowerをキャンセルしたアップル

「AirPowerマットで使えます」。嘘だろう。私に言わせれば、Appleがハードウェアの品質に求めているという「高い水準」は、その顧客の扱いには発揮されていない。ワイヤレス充電が可能な199ドル(日本では22800円)のAirPodsヘッドフォンを発売してからわずか9日後、やがて発売されるはずだったApple純正AirPower誘導充電マットとの互換性をウリにしていたのもむなしく、AppleはAirPowerを完全に破棄した。なんでも「普通に使える」ことを標榜する企業にとって、これはらしくない、ずさんな仕事だ。まったく使えない。

AirPodsの発売後、かなり短期間でAirPowerのキャンセルが表明されたことを考えると、3月20日に「AirPods with Wireless Charging Case」を発表した時点で、はたしてAppleはAirPowerが予定通り発売可能だと判断していたのかどうか、疑問が残る。それを明らかにしないのは、顧客の信頼を踏みにじるものだ。まだ誰も手に触れたことがないうちに、次々に登場する新製品を発注するよう、いつも促しているような会社にとって、これは痛手だろう。そうした顧客に償う方法を真剣に考えるべきではないだろうか。何しろAppleは、2450億ドル(約27兆円)もの現金を常に保有している会社なのだから。

AirPower廃止のニュースをすっぱ抜いたのはTechCrunchだった。「最大限に努力しましたが、AirPowerでは私たちの高い基準を達成することができないという結論に達し、プロジェクトをキャンセルしました。発売を楽しみにされていたお客様にはお詫びいたします。私たちは、ワイヤレスは将来有望だと相変わらず信じています。そしてワイヤレス体験をさらに推し進めるようコミットしています」と、Appleのハードウェアエンジニアリング担当上級副社長であるDan Riccio氏は、電子メールで述べている。

これは驚き以外の何物でもない。特に、AirPowerと互換性があると書いてあったワイヤレス充電可能な199ドル(日本では2万2800円)のAirPodsや、箱にAirPowerと組み合わせた使い方が大々的に描かれている79ドル(日本では8800円)の単品の充電ケースを買った人は、がっかりだろう。

Appleが、AirPowerマットを最初に発表したのは2017だった。その時点では、「来年」にはAirPodsのワイヤレス充電ケースといっしょに発売するとしていた。しかし、2018年は何事もなく行き過ぎた。そして、新しいAirPodsは3月20日に発売されたが、そのプレスリリースにもAirPowerについて何の言及もなかった。これで一気に疑惑が高まった。そして今、伝わるところでは過熱の問題によって生産が困難となり、製品自体がキャンセルされることになった。Appleは、火災の危険性が指摘されたGalaxy Note 7の二の舞になることを避けるため、発売を中止したのだ。

「AirPods with Wireless Charging Case」の箱には、AirPowerの図も載っていた(画像:Ryan Jones

AirPodsで使える充電マットは、他にもいろいろある。もしかすると、Appleが将来発売するiPhoneやMacBookは、ワイヤレスでAirPodsに電源を供給できるようになるかもしれない。しかし、粗悪なサードパーティ製品を避けて、Apple製品だけですべて揃えたいという人には、歯がゆい事態となってしまった。

ありがたいことに、新たにAirPods with Wireless Charging Caseを購入した人は、まだ返品することもできる。しかし、レーザー刻印によってパーソナライズしたApple製品は、普通は返品できない。私自身、よくなくすので、AirPodsには電話番号を刻印している。さらには、AirPowerの発売を楽しみにしながら、Apple Watcheや、iPhone 8以降のモデルを購入した人もいるはずだ。こうした例外的な返品を認めるのかどうか、Appleに問い合わせ中だ。

どうしようもなく壊れやすい新型MacBookシリーズのキーボードについての謝罪Mac Proについての謝罪旧いiPhoneの動作が遅くなることを通知するやりかたがまずかったことについての謝罪、Apple TV+とApple Arcadeを発表だけして、登場は何ヶ月も後になるという最近のベイパーウェアの発表イベント、そして今回のAirPowerについての謝罪とキャンセル。世界で最も多くの現金を保有している会社のゴタゴタが収まらない。こうした問題をうまく解決できなければ、Appleは、Android並に信頼性が低いものに見られてしまうというリスクを冒すことになる。

(関連記事:The greedy ways Apple got to $1 trillion

(関連記事:アップルが野心的ワイヤレス充電マットAirPowerをキャンセル、品質が水準を満たせない

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

第2世代AirPodsに足りなかったもの

アップルは3月20日、完全ワイヤレスイヤフォン「AirPods」の第2世代を発表した。デザインは従来モデルと同様だが、新たにワイヤレス充電(Qi)に対応。税別価格は、ワイヤレス充電ケースと新AirPodsが2万2800円、通常のLightning接続の充電ケースと新AirPodsが1万7800円、ワイヤレス充電ケースのみが8800円。ワイヤレス充電ケース自体は、第1世代AirPodsでも使える。

独自開発のH1チップにより、通話時間は従来に比べて50%伸びたほか、これまではAirPods本体をダブルタップしなければ呼び出せなかったSiriが常時受け待ち状態となり、「ヘイシリ」のみで即時に利用可能になった。

個人的にうれしいのは、iPhone、Apple Watch、iPad、Macといったデバイス間での切り替えが従来の2倍も速くなった点。AirPodsをiPhoneからMacへ切り替える際にイライラした経験が何度もあったからだ。

確実に進化した第2世代は、もちろん「買い」だろう。従来の特徴として、iPhoneと近づけるだけでペアリングできる簡単さ、耳から外すと音楽や動画が止まるシンクロ感、電話がかかってきたときの快適なハンズフリー通話などがあり、第2世代では常時Siriが待機しているし、ワイヤレス充電もできる。

いやでも、そこじゃないんだ。欲しいのはホワイト以外なんだ。なぜアップルはカラバリを出さないのか?iPhoneは日本で圧倒的なシェアがあるが、カラバリがあるうえケースも豊富に揃っていてカスタマイズを楽しめる。なのになぜ、AirPodsはホワイトしかないのか。

この冬、TechCrunch Japanのオフィスがある南青山周辺ではカナダグースのコートとAirPodsの組み合わせで街中を闊歩する人を毎日何人も見た。あまりにも同じスタイルの人が多くて、こちらが恥ずかしくなるほどに。

どれだけいい商品でも、身につけるものが画一化すると途端にカッコ悪くなる。ワイヤレス充電ケースは、いまはまだ幻のマルチ端末同時ワイヤレス充電が可能なAirPowerと一緒でもよかったはず。今回は、ワイヤレス充電よりもカラバリだったのではないか。

アップルにはこれからも、無理してでも買いたくなってしまう魅力ある製品を期待したい。

アップルが新しいAirPodsを発表、ワイヤレス充電ケースも

アップルは第2世代となるAirPodsを発表した。新モデルはH1チップを搭載し、パフォーマンスの高効率化、手持ちのデバイスとの短い接続待ち時間、そしてハンズフリーによる「Hey Siri」機能をもたらしている。

H1チップによる省電力化のおかげで、AirPodsでのハンズフリー通話時間は50%伸びている。さらにAppleによれば、デバイス間の切り替えは前モデルよりも2倍高速だ。

ここに、プレスリリースに掲載されたPhil Schiller氏の言葉を紹介しよう。

AirPodsは素晴らしいワイヤレス経験をもたらし、我々が開発した最も愛された製品の一つとなった。他のデバイスと簡単に接続でき、クリアで直感的なサウンドを奏で、楽曲やオーディオの革新的なコントロールを可能にする。そして世界最高のワイヤレスイヤホンが、新モデルによりいっそう改善された。Appleが新開発したH1チップを搭載することで、通話時間が延長され、接続待ち時間は短くなり、ハンズフリーでの「Hey Siri」が使え、新しいワイヤレスバッテリーケースが登場した。

第2世代AirPodsの税別価格は、ワイヤレス充電ケース付属で2万2800円、通常ケース付属で1万7800円。なお、第1世代AirPodsでも利用できるワイヤレス充電ケース単品も8800円にて購入できる。

新しいAirPodsは本日より、アップルのオンラインストアやApple Storeアプリから購入できる。そして、店頭には来週に並ぶことになる。

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(文/塚本直樹 Twitter

サムスンがついに魅力的なBluetoothイヤフォンを出してきた

(訳注:この記事は米国での状況に関するもの。3月4日現在、日本ではS10の発売の詳細はまだ発表されていない)

そう、この記事はちょっと遅すぎたようだ。サムスンはGalaxyの新モデル、S10を予約注文すると新しいBluetoothワイヤレスイヤフォンの「Galaxy Buds」が無料で付いてくるキャンペーンを実施していたが、Galaxy Budsの予定数量はもう終了してしまった。このイヤフォンは129ドルで、特にGalaxyデバイスを持っている人におすすめだ。

S10をレビューしている多くの記者がここ1週間ほどGalaxy Budsを試用している。私もその1人だ。サンフランシスコからバルセロナ、そしてニューヨークに戻る間、このイヤフォンは私の耳に心地よくフィットし、私は片時も離さずに使い込んできた。

サムスンがワイヤレスイヤフォンを出すのはこれが初めてではない。しかしこの製品によって、サムスンはアップルの計画書より何ページも先へ進んだと言えるだろう。

サムスンは製品に機能を詰め込みすぎる傾向にある。しかしGalaxy Budsは、「シンプルに動く」というアプローチのAirPodsから大いに影響を受けている。「シンプルに動く」というアプローチは一般に携帯の魅力となるが、イヤフォンとして最もよいのは存在感がなくなることだ。その面で、Galaxy Budsには魅力がある。

Galaxy Budsのケースを開けた瞬間に、AirPodsとの類似性が明らかになる。ケースを開けるとGalaxyデバイスの画面にダイアログが開くのだ。AirPodsと同様にどのBluetoothデバイスと組み合わせても使えるが、自社製品と組み合わせると最高の使い勝手になる。これぞエコシステム。Galaxy以外のAndroidデバイスでGalaxy Budsをちゃんと使うなら、サムスンの「SmartThings」、または「Galaxy Wearable」アプリをダウンロードする必要がある。

充電ケース自体はAirPodsのケースより少し大きくて丸みを帯びているが、ジーンズのポケットに入れて持ち運ぶには問題ない。個人的にはアップルの滑らかなデンタルフロスのようなデザインよりも、この丸っこい形のほうが好きだ。

Galaxy BudsのケースがAirPodsのケースより明らかに優れている点が2つある。

  1. 外側に充電ライトがある
  2. ワイヤレスで充電できる

アップルがAirPods 2でワイヤレス充電に取り組んでいるのは間違いない(そういえばAirPowerってありましたよね?)。ワイヤレス充電に関してサムスンはAppleにパンチをお見舞いした。しかも、S10の背面にケースを置くだけで充電できるWireless PowerShareを実現している。これで、持ち歩くケーブルが1本少なくて済む。

バッテリー切れの心配もしたくない。Galaxy Budsは左右それぞれ58mAh、ケースは252mAhなので、Buds自体で6時間、ケースから充電すればさらに7時間使えることになる。丸1日、バッテリー切れになることはなかった。

Galaxy Budsの着け心地は良く、シリコンチップで耳の大きさにさらにフィットする。適度に密着して、周囲の音を取り込みつつパッシブノイズキャンセル効果もある。耳にぴったり収まって、ジムで使ってもずれることはなかった。サムスン傘下のAKGが調整したサウンドはソリッドだ。Galaxy Budsは私がこれまで聞いてきた中で最高のワイヤレスイヤフォンではないが、歩き回ったりコーヒーショップで過ごしたりするには申し分ない。

まとめると、Galaxy Budsはちょっとしたうれしい驚きだし、Galaxyのエコシステムに追加されたことには大きな意味がある。Galaxy Budsがあればヘッドフォンジャックはもう要らないとサムスンを説得する材料になるかもしれない。そうはならないだろうが。

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(翻訳:Kaori Koyama)

iOS 12.2ベータの隠し画面が「ヘイSiri」に応答するAirPodsを暗示

現状のAirPodの、ちょっと奇妙な特徴は、Siriをサポートしてはいるものの、はじめにイヤホンをダブルタップしなければならないということ。iPhone、iPad、Apple Watches、HomePodとは異なり、「ヘイSiri」に続けてリクエストをしゃべればいいというわけにはいかない。

最近の噂では、「AirPods 2」と呼び習わされているAirPodの新しいバージョンは、「ヘイSiri」に応答すると囁かれている。そして、最新のiOSベータ版に隠されていた画面も、それを裏付けているようだ。

これは一般に公開されている画面ではないが、9to5macのGuilherme Ramboは、リリースされたばかりのiOS 12.2ベータで、次のようなダイアログを表示することに成功した。

(画像クレジット:9to5Mac

この画面には、「『ヘイSiri』と言って、AirPodまたはiPhoneでSiriに話しかけてください」と書いてある。

この機能が現行のAirPodに搭載されていないのは、つまるところ、バッテリー寿命の問題によるのだろう。Appleは、iPhone 6sで、バッテリー寿命に与える影響を最小限に抑えながら「ヘイSiri」を機能させる方法を見つけ出した。その詳しいしくみは、2018年4月号のMachine Learning Journalの記事に掲載されている。しかし、その同じしかけを小さなイヤフォンで実現するのは、まったく新しい挑戦だ。何しろ、バッテリー容量は片方で93ミリワットアワーしかない。これはだいたいiPhoneの1パーセントに過ぎない。第1世代の製品では、イヤフォンにダブルタップを検出させる方が簡単だった。もしAppleがその問題を解決する方法をみつけたら、新たなセールスポイントにするつもりでとっておいたのだろう。

噂では、その新しいAirPodは、防水仕様で、健康データを監視するセンサーまでも装備しているという。残念ながら、それらを暗示するような、こっそり隠されたダイアログは、まだ発見されていない。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Tempow、AirPodsクローン用Bluetoothプロファイルを発表――複数スピーカー駆動が可能

TempowはBluetoothの利用範囲を拡大するソフトウェアを開発してきた。このフランスのスタートアップがTrue Wireless BluetoothとよばれるBluetoothプロファイルを発表した。これによりAppleのAirPodsのクローンを作ることが誰でもできるようになる。

多くの企業が左右のイアフォンをケーブルで接続しないイアフォンを作ろうとしてきたが、どれもAppleのAirPodsほどの優秀さを達成できていない。理由はAppleが独自のチップとソフトウェアを搭載しているためだ。そのため他のメーカーはAirPods同様の体験を再現できずにいる。

左右のイアフォンを魔法のように接続している点を別にすれば、AirPodsの使い勝手の良さは通常のBluetoothオーディオ(A2DP)規格を利用しているところにある。標準的規格の採用により、iPhoneばかりでなく、Androidや古いWindowsノーPCとも接続が可能になっている。

しかしA2DPは通常、一つのデバイスと一組のイアフォンしか接続できない。この点はAirPodsでも同様だ。AirPodsをあるデバイスとペアリングした場合、BluetoothはAirPodsの片方と接続する。反対側のイアフォンはこの最初のリンクを利用する。

他のメーカーもワイヤレス・イアフォンを作ろうとしてきたがハードルが高かった。たとえばNFMI(Near Field Magnetic Induction)テクノロジーは左右のイアフォンを接続することできるがバッテリー消費量が大きくレイテンシーの問題が発生する。

今回Tempowが提供を始めたマルチ・ストリーミング・オーディオは新しいBluetoothプロファイルであり、これを利用すると通常のBluetoothチップセットを搭載したデバイスで複数のスピーカーを駆動できる。さまざまな応用範囲が考えられるが、まず完全ワイヤレスなイヤフォンの製造に使われそうだ。。

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滑川海彦@Facebook Google+

iPad Proからヘッドホンジャックが消えた

iPad Proの最新モデルにはヘッドホンジャックがない。消えてしまった。もう遅い。しかも、iPhoneに付いてくるヘッドホンも使えない。AppleはLightningを捨てUSB-Cを採用した。その代わりにAppleはUSB-C ->3.5mmの変換アダプターを9ドルで売っている

最新のiPad ProモデルはiPhoneの歩んだ道を追いかけている。iPhoneと同じくホームボタンをなくし、ヘッドホンジャックも消えた。一部ユーザーにとっては驚きの譲歩だ。iPhoneの場合、大きなポートのための場所がないことは明らかだが、理論的には、タブレットのような大型デバイスではさほど問題ではない。Apple は似たようなハードウェアのセットを使って異なる製品を作ることで利益を最大化しようとする傾向にある。iPhoneに2016年以来ヘッドホンジャックがないことから、Appleのもう一つのモバイル機器にもそのトレンドがやってくる時期が来たのだろう。

取り残されたのはヘッドホンユーザーだけではない。iPadは長年にわたり安定したオーディオコントローラーだった。これからはタブレットとステレオを直接3.5 mmケーブルでつなぐかわりに、9ドルのドングルが必要になる。ヘッドホンを使いたいって? Appleは明らかに、iPadオーナーが159ドルのAirPodsを使うことを望んでいるが、世間にはUSB-Cヘッドホンが溢れGoogle製品もある

Apple Fall Event 2018

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Appleのオーバーザイヤー型ヘッドホンにノイズキャンセリング搭載か?

面白くなってきた。先週KGIのアナリスト、Ming-Chi Kuoは、Appleが新しいAirPodsとは別にオーバーザイヤー型ヘッドホンを開発中だと報じた 。今日(米国時間3/5)Bloombergは、この情報を確認し、さらにこの新ヘッドホンにノイズキャンセリング機能が内蔵されるのではないかと書いている。

KGIはこの新製品が2018年Q4中、ホリデーシーズンに間に合うように発売されると言った。しかしBloombergは、Appleが発売日を先送りする可能性を示唆している。

AirPodsは成功し、Appleはこの機会を利用して製品ラインを完成したいと思っている。このヘッドホンは小さなAirPodsより音がいいに違いないが、価格も高くなるはずだ —— AirPodsは現在159ドルで販売されている

Beatsブランドのヘッドホンがどうなるかははっきりしない。Appleは2014年にBeats Electronicsを買収した。Appleは音楽ストリーミングサービスで有利なスタートを切りたかった。Beat Musicは最終的にApple Musicになった。

しかし、これはAppleがBeatsのヘッドホンを永久に売らなくなるという意味ではない。具体的には、同社はAppleのワイヤレスチップ、W1を使ったBeatsブランドヘッドホンを複数発表している。これらのヘッドホンはAirPodsに使われているものと同じワイヤレスチップを搭載している。

というわけで、Appleのヘッドホンがまったく新しいデザインなのか、Beatsヘッドホンを再ブランドしただけなのか興味深い。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、オーバーザイヤー型ヘッドホンを今年中に発売か?

KGIのアナリスト、Ming-Chi Kuoによると、Appleは今年中に新しいワイヤレスヘッドホンを発売するらしいとApple Insiderは伝えている。AppleはすでにBeatsブランドをもっているが、今度のオーバーザイヤー型ヘッドホンはAppleブランドで売り出されることも考えられる。

どうやらAirPodsは成功しているようで、Appleはこの市場に力を入れるつもりらしい。新しいヘッドホンは、AirPodsの利便性を備えつつ、よりよい音質を提供する。Appleはこれを2018年Q4のホリデーシーズンに間に合う時期に発売すると思われる。

耳の形状にあわないためにAirPodsを使えないユーザーもいる。新しいヘッドホンはこの問題も解決するはずだ。通常ヘッドホンはワイヤレスイヤホンより高価なので、こんどの新アクセサリーも159ドルより高くなる可能性が高い。

Kuoが掴んだ情報によると、Appleは金属射出成形のSZSと共同開発しているらしい。おそらくKDIがこのプロジェクトを知ったのもその筋からだろう。Beatsブランドのワイヤレスヘッドホンとどう違うものになるのかはわかっていない。

ちなみに現在販売されているヘッドホンのBeats Solo3はAppleのワイヤレスチップ W1を使っていて、これはAirPodsで使われているものと同じだ。

しかし、今日の噂をこれまでの噂と組み合わせると、Appleは今年中に新しいワイヤレスアクセサリーのラインアップを披露するのかもしれない。常時待機型 “Hey Siri” を搭載した新しいAirPodsも、新ヘッドホンと一緒に登場する可能性がある。こちらも同じ改善されたWチップを使用する。

Appleは、今のAirPods向けのワイヤレス充電ケースも発表している。ゆっくりだが確実に、オーディオアクセサリーの製品ラインアップを整えようとしている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple AirPodsをホリデー前に入手できる人は幸運

Appleのワイヤレスイヤホンが発売されてから1年が過ぎたところだが、このホリデーシーズンにはテク系ギフトの最大人気商品のひとつになりそうだ。事実、多くの大規模オンライン商店では品切れ状態だ。Amazon、Best Buy、Target、Walmartの各サイトとも在庫がなくなっている —— そして現在Appleでさえも品切れだ。

Apple公式サイトには、AirPodsの出荷予定時期が1月5日と表示されている。これは多くの小売店と同じ時期だ。Appleのサイトで調べたところ、多くの実店舗でもおなじく1月5日入荷となっていた。ただし、いくつか在庫のある店もあるようだ。

ニューヨークに住んでいる人なら、休み前にAirPodsを手に入れることができるかもしれない。それ以外の人は、ツリーの下の予約票をお楽しみに —— あるいは、SamsungかGoogleのイヤホンもいいかもしれない。

AirPodsは昨年10月から12月13日へと発売時期がずれ込んだ —— 最近のハイエンドスピーカー、HomePodと同じく、Appleは製品出荷には「もう少し時間」が必要と言っていた。今年、AirPodsは同社のホリデー向け広告の主役のひとつになっている。どうやら作戦は成功したようだ —— たぶん少々行きすぎ。

最近の報道によると、来年AirPodsの出荷台数は倍増するらしいが、ホリデーギフトにと考えていた人は、乗り遅れたかもしれない。

【日本語版注: 2017/12/19 10 am 現在日本のApple Storeで注文した場合の配送予定日は12/29日。店舗ではApple 福岡天神ストアのみ本日受け取り可能。】

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Appleの今年の感謝祭CMは雪のプラハで踊るペア――AirPodsをフィーチャー

毎年Appleはアメリカでサンクスギビングデーにあわせて新しいCMを発表してきた。他のAppleのCMと比べると、この時期のCMは特定のプロダクトや機能を宣伝するというより、「時候のご挨拶」といった雰囲気が強い。

というわけで今年のAirPodsのCMも同じ傾向だ。“Sway”と呼ばれる新しいCMはプラハの街が舞台で、白いAirPodsを耳に着けた女性がiPhone Xからサム・スミスの “Palace”を流す。

女性はそこから別の世界に入り込み、ダイナミックなダンスを繰り広げる。やがて男性に突き当たり、AirPodsの片方を渡し、こんどは雪の舞う中をペアで踊る。

ちなみにこのCMのダンサーの男女は実生活でも結婚しているという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple、AirPodsのワイヤレス充電ケースを発表

昨年のiPhone 7発表イベントで、AppleはAirPodsを発表した。一年後、Appleはこのワイヤレスイヤホンを早くも改訂する ―― 正確にはケースだけだが。AirPodsはいまだに多くの店舗で入荷待ちだが、オプションの充電ケースが発表された

新しいケースの見た目は殆ど変わっていない。しかし、インジケーターランプが外側についたので、ケースを開かずにバッテリー状態を確認できるようになった。なぜか? AirPowerワイヤレス充電パッドに置くだけで放っておけばいいからだ。

以前のAirPodsケースにもLEDはついているが、ケースの内側にあった。充電中はオレンジの点滅で、完了すると下の写真のようにグリーンに点灯する。

AirPodsをAndroid機やパソコンとペアリングするためには、ケースの後ろにあるペアリングボタンをLEDが点滅するまで押さなくてはならない。この手順が少し楽になる。ケースを開けたままスマートフォンをいじる必要がなくなるからだ。

Appleデバイスではその問題は起こらない。ケースを開いて一度だけペアリングすればいいからだ。すると、あなたの持っているほかのAppleデバイスとも自動的にペアリングする。

AirPower充電器の発売は来年なので、AirPodsの充電ケースはすぐには買えないと思った方がいいだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AirPodsのカラーバリエーションを提供するColorWare(日本にも出荷可)

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白のAirPodsが悪いというわけではない。ただ、少々たいくつな感じがするのは否めないと思う。そんな人むけのサービスがColorWareで、AirPodsのカラーバリエーションを提供してくれる。色の種類も豊富に用意されている。さらに追加料金を支払えばケースにも色を塗ってくれる。

ちなみにColorWareは2000年代から、こうしたサービスの提供を行なっている。Appleプロダクトのカラーバリエーションの提供を主力サービスとして提供している。iPodのカラーバリエーションを最初に提供したサービスのひとつでもある。

もちろん費用はかかる。AirPodsを好きな色に変更する価格は289ドルよりとなっている。AirPods本体も含んでの価格なので、カラーリングの価格は130ドル程度よりということになるわけだ。色は58色から選ぶことができ、ソリッド塗装だけでなくメタリック塗装を選ぶこともできる。ケースの塗装は30ドルだ。

現時点では、注文の処理には6週間ほどかかるとのこと(訳注:現在サイトではシッピングまで10-12週間かかると記されています)。AirPodsを好きな色に染めるのに、コストなどあまり意識しないという人も大勢いるようだ。もちろんこうした人の存在にはAppleも注目していることだろう。おそらくは、Appleも自社製品としてカラーバリエーションを提供してくると睨んでいるのだが、果たしてどうだろうか。

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(翻訳:Maeda, H