AmazonのAlexaがSonyのスマートTVとLenovoのタブレットにやって来る

AmazonはAlexaに、できるだけ多くの人と対話させたいし、できれば彼らに何かを見せたい。そのためには、このバーチャルアシスタントをAmazonの画面付きAlexaデバイス、Echo ShowやFire TVのような、Alexaに声だけでなく顔も与えるデバイスから解放してやる必要がある。

そこで同社は木曜日に行われたビッグなハードウェアイベントで、“smart screen” SDKのリリースを発表した。これを使ってデベロッパーは、Amazon以外のハードウェア製品にEcho Showのような機能を持たせられる。スマートTVでも、最新の冷蔵庫でも、なにしろ画面のあるものなら何でも、Alexaデバイスにしてしまえる。

実際にすでにそれをやった企業が、二社ある。Amazonの発表によると、LenovoとSonyが、このSDKを使ってAlexaを自社製品に統合する。Lenovoは“近日発売”のAndroidタブレット、Smart Tabだ。

一方Sonyは、Alexa対応のテレビ、と呼ばれる製品シリーズの全機種にこのSDKを統合する。最初は、音楽と、スマートホームのカメラのみを年内に。Alexaが画面に何かを見せるという機能は、来年前半に実装される。

このイベントを取り上げた本誌記事(英文原文)の一覧が、ここにある。

画像クレジット: TechCrunch/Devin Coldeway

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

AmazonのEcho Inputは初めてのスピーカーのないEchoだ

Amazonが今日(米国時間9/20)のハードウェアイベントで、Echo Inputという新製品を紹介した。それは上図のように、Echo Dotのとても薄くて小さなバージョンで、Amazon作のAlexaデバイスとしては初めて、スピーカーがない。スピーカーが必要なら、ユーザーがお気に入りのものを自分で接続する。そのために3.5ミリのオーディオケーブルかBluetoothを使うが、マイクが4つあるのでAlexaに話しかけることはできる。Echo Dotと違うのは、オーディオは接続したスピーカーから再生され、デバイス本体からではない。〔オーディオ出力の要らないスキルもありえる。〕

厚さ12.5ミリと薄いから、どこにでも入り込める。家中至るところに置いてもよいだろう。

スピーカーを接続したEcho Inputは、既存のマルチルームの音楽グループの一員になれる。

Amazonによると、人気のスピーカーがこれを同梱して売られることも想定している。たとえばBoseは、このデバイスの最初のパートナーだ。

Echo Inputの色は黒または白で、アメリカとイギリスとドイツでは年末に34ドル99セントで発売される。

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Amazonの60ドルのAlexaレンジを近くで見てみた

Amazonは今日のイベントで、21世紀の電子レンジはほとんど変わっていない、とひとこと指摘した。おそらくそれは、遍在するこの家電製品に対する正当な批判だろうが、Amazonbasics Microwaveは、スペースエイジテクノロジーというよりは、Alexaをさらにキッチンに呼び込むための製品といえるだろう。

昨年のEcho Buttonsと同じく、この製品も社内のリファレンスデザインとして出発した、と同社は言う。言い換えれば、Amazonは単なる消費者向け電子レンジを作ろうとしたわけではない。むしろ同社は、Amazonbasicsの低価格製品群にこれを加えたことを喜んでいるように見えた。

最後の部分には説明が必要だろう。これは、なんといっても60ドルの製品だ。多くのハイエンド高級レンジにある便利な機能はついていない安物の電子レンジなので、もしリフォームしたての新しいキッチンに置くための素敵な新商品を探しているのなら、残念だがマリオ、きみの電子レンジは別のお城にある。

新商品の狙いは何よりもまず利便性であることは、同社がポップコーンのDashボタンをレンジそのものに組み込んだことから明らかだ。「笑ってもらって結構」と壇上の担当者がこの純然たるばかばかしさを認めた。そうは言っても、電子レンジ本体にEコマースを統合するなら、ポップコーンは何よりも適した出発点に違いない。

この製品を作るためにはAmazonの裏方が大きな仕事をする必要があった。実は、Wi-Fi信号と共存する電子レンジの設計は極めて困難だ。意味はあるものの、おそらくGeneral Electricに勤めていない限り本気で考えることはないだろう。どうしてもWi-Fiが必要なのは、”Ask Alexa” ボタンがついているにもかかわらず、このレンジがアシスタントを呼ぶためには、Echoなどの外部ハードウェアが必要だからだ。

つまるところ、この電子レンジは…ただの電子レンジだ。そして、低価格製品を目玉商品やリファレンスデザインとして市場に送り出すことで、サードパーティーが独自ハードウェアを開発するよう仕向ける同社の方針に沿っている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Amazon、Alexa電子レンジを発表。ポップコーン用Dashボタンも内蔵

今日のAmazonイベントに先立って流れていた奇妙な噂が事実になった。家電製品分野への進出を強力に推し進めている同社は、自社製電子レンジで先陣を切った。

Amazon Basics Microwaveは、サードパーティーが独自のAlexa対応デバイスを開発するためのレファレンス製品として生まれたものと思われる。電子レンジは「70年代末から何も変わっていない」と同社がイベントで言った。だから新しく作った。

何よりもまず解決しなければならなかったのは、電子レンジをWi-Fi信号と共存させることだった——これは解決が困難な問題であることがわかっていた。当初の噂とは異なり、Alexaは組み込まれていない。代わりに、近くに置かれたEchoと連携して、音声経由で調理ができる。

しかし、真のキラーアプリは、内蔵されたDashボタンで、いつでもポップコーンを直接注文できる。真面目な話だ。もう一つの大きな大きな売りは価格——新型電子レンジは60ドルで年内に販売される。

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